JP2010168851A - 吊り具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 断面I字状に形成されたI字状梁材に強固に取付可能であり且つ取付作業性の高い吊り具を提供すること。
【解決手段】 I字状梁材に野縁及び天井板を吊支できる建築用の吊り具であって、I字状梁材のフランジの下面と対向するベース板部と、所定間隔を隔ててベース板部から上側に延びる一対の係止片を有する上固定部と、野縁を固定することができる下固定部とを備え、一対の係止片は、ベース板部から垂直方向へ延び、且つ、内壁面が互いに平行である垂直片と、垂直片から水平方向に延びる水平片とを有し、フランジを、水平片間を通過させてベース板部に当接させ、ベース板部を水平に回転させることで、垂直片の内壁面がフランジの側面に対向するとともに、水平片の下面がフランジの上面に当接し、係止片間にフランジが狭持されるように吊り下げられる吊り具。
【選択図】 図1

Description

この発明は、建物の天井部分に架設される梁材に天井材を吊支することが可能な建築用の吊り具に関する。
従来より、木造住宅の室内に天井板を取り付ける施工作業は、梁材に吊り具を固定し、この吊り具に野縁を固定し、この野縁に天井板を貼り付けて行われている。従来、梁材は、一枚の板からなるものが用いられ、梁材に天井板を吊支する吊り具は、上固定部を梁材の側面にネジ止めにより固定されるとともに、下固定部を野縁の側面にネジ止めすることにより固定されて用いられていた(例えば、特許文献1参照)。
近年、木材資源の有効活用の観点から、木質I型複合梁という断面I字状に加工された梁材が用いられるようになってきている。
図9は、I字状梁材を模式的に示す斜視図である。
図9に示すように、I字状梁材120は、木片を樹脂で固めた薄い板状のウェブ122と、ベニアを重ねて圧着成形した積層合板からなるフランジ121とから構成されており、収縮、割れ、ねじれ等の経年変化が生じにくい特性を有している。このようなI字状梁材120を用いる場合、特許文献1のような吊り具では、ウェブ122が薄い板状であるため、その側面からネジ止めしても十分な取付強度が得られず、また、フランジ121の部分にネジ止めすると、梁の下端と野縁との間に大きな隙間が生じ、火災時に天井を火が走りやすくなり、当該隙間を10mm以下とする建築基準を満たすことができない。さらに、フランジ121は、ベニアを圧着させたものであるため、圧着面に対して水平方向にネジが取り付けられ、このネジに下方向の力が加えられると、簡単に剥がれてしまうといった問題があった。
そこで、従来、I字状梁材に取付可能な吊り具が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
図10は、従来の吊り具の使用状態を模式的に示す縦断面図である。
図10に示すように、吊り具100は、フランジ121の一方側(図10中、左側)を上固定部101で上下に挟み込むことにより、I字状梁材120に固定されている。また、吊り具100の下固定部102には、野縁123が固定され、野縁123に天井板124が取り付けられている。
登録実用新案第3097664号公報 特開2007−247257号公報
しかしながら、図10に示した吊り具100では、薄いウェブ122にネジ止めするため、取付強度が低く、吊り具100がI字状梁材120から脱落する危険性があるといった問題があった。また、I字状梁材120との固定、及び、野縁123との固定の両方をネジ止めにより行う構成となっているため、作業し難いといった問題があった。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、断面I字状に形成されたI字状梁材に強固に取付可能であり、且つ、取付作業性の高い吊り具を提供することにある。
以上のような目的を達成するために、本発明は、以下のようなものを提供する。
(1) 建物の天井部分に架設され、ウェブとフランジとから断面I字状に形成されたI字状梁材に野縁及び天井板を吊支することができる建築用の吊り具であって、
上記I字状梁材の上記フランジの下面と対向するベース板部と、
所定間隔を隔てて上記ベース板部から上側に延びる一対の係止片を有する上固定部と、上記ベース板部の下側に設けられ、上記野縁を固定することができる下固定部とを備え、
上記一対の係止片は、上記ベース板部から垂直方向へ延び、且つ、内壁面が互いに平行である垂直片と、上記垂直片から水平方向に互いに接近するように同一平面上に延びる水平片とを有し、
上記I字状梁材のフランジを、上記一対の係止片の上記水平片間を通過させて上記ベース板部に当接させ、上記ベース板部を水平に回転させることで、上記垂直片の上記内壁面が上記フランジの側面に対向するとともに、上記水平片の下面が上記フランジの上面に当接して、上記一対の係止片間に上記フランジが狭持されるようにして吊り下げられることを特徴とする吊り具。
I字状梁材のフランジは、ベニアを重ねて圧着成形したものであるため、圧着面に対して水平方向にネジが取り付けられると、取り付けられた点を起点として圧着したベニアが剥がれ易くなることとなる。また、I字状梁材のウェブは、通常、厚さが1cm程度と薄いため、ウェブに強固にネジ止めを行うことは困難である。そのため、I字状梁材に吊り具を固定する際には、ネジ止めを行わない方がよい。
(1)の発明によれば、I字状梁材のフランジの下面と対向するベース板部と、所定間隔を隔ててベース板部から上側に延びる一対の係止片を有する上固定部と、ベース板部の下側に設けられ、野縁を固定することができる下固定部とを備えている。一対の係止片は、ベース板部から垂直方向へ延び、且つ、内壁面が互いに平行である垂直片と、垂直片から水平方向に互いに接近するように同一平面上に延びる水平片とを有している。そして、梁材のフランジを、一対の係止片の水平片間を通過させてベース板部に当接させ、ベース板部を水平に回転させることで、垂直片の内壁面がフランジの側面に対向するとともに、水平片の下面がフランジの上面に当接して、一対の係止片間にフランジが狭持されるようにして吊り下げられる。
梁材のフランジを、一対の係止片の水平片間を通過させてベース板部に当接させ、ベース板部を水平に回転させると、垂直片の内壁面がフランジの側面に対向するとともに、水平片の下面がフランジの上面に当接して、一対の係止片間にフランジが狭持されるようにして吊り下げられるため、薄いウェブにネジ止めを行ったり、水平方向に強度の弱いフランジにネジ止めを行わなくてもI字状梁材に強固に取り付けることが可能となる。
また、道具を使うことなく、手で回転させれば、I字状梁材に固定することができるため、作業性を向上させることが可能となる。加えて、I字状梁材に天井材(野縁と天井板)を、ベース板部を介して吊支できるので、I字状梁材と天井材の野縁との間に生じる隙間を狭くでき、当該隙間を10mm以下にでき、もし火災が発生したときであっても炎が天井を走って延焼が拡大するのを軽減することができる。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(2) 上記(1)の吊り具であって、
上記一対の係止片の内壁面には防振弾性部材が設けられており、上記一対の係止片が該防振弾性部材を介して上記梁材の上記フランジと当接することを特徴とする。
(2)の発明によれば、係止片の内壁面には防振弾性部材が設けられており、一対の係止片が該防振弾性部材を介して梁材のフランジと当接するため、上の階の床面(I字状梁材よりも上部)からの振動を下の階の天井に伝播することを抑制することができる。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(3) 上記(1)又は(2)の吊り具であって、
上記下固定部は、上記野縁を上記野縁の両側面側から挟みこんで固定することができるように、一方の下固定部の面と他方の下固定部の面とが互いに平行であることを特徴とする。
(3)の発明によれば、野縁を、野縁の両側面、すなわち、2つの面で挟みこんで固定することができるため、野縁をより強固に固定することが可能となる。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれかの吊り具であって、
上記下固定部は、上記ベース板部に対して回転自在に取り付けられていることを特徴とする。
(4)の発明によれば、下固定部が、ベース板部に対して回転自在に取り付けられているため、I字状梁材のフランジの長手方向と野縁の長手方向とを、どのような関係にする場合であっても使用することができる。すなわち、例えば、平行とする場合にも使用することができ、直交とする場合にも使用することができる。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(5) 上記(4)の吊り具であって、
上記ベース板部と上記下固定部とが防振弾性部材を介して取り付けられていることを特徴とする。
(5)の発明によれば、ベース板部と下固定部とが防振弾性部材を介して取り付けられているため、ベース板部と下固定部との取付部(例えば、ベース板部と下固定部とが接触する面)において生じ得るきしみ音を低減することができる。
本発明によれば、断面I字状に形成されたI字状梁材に強固に取付可能であり、且つ、取付作業性の高い吊り具を提供することができる。
(a)は、第1実施形態に係る吊り具を模式的に示す平面図であり、(b)は、その正面図であり、(c)は、その右側面図である。 (a)〜(c)は、図1に示した吊り具の設置方法を説明するための図である。 (a)、(b)は、図1に示した吊り具の設置方法を説明するための図である。 (a)は、第2実施形態に係る吊り具を模式的に示す平面図であり、(b)は、その正面図であり、(c)は、その右側面図である。 (a)〜(c)は、図4に示した吊り具の設置方法を説明するための図である。 (a)、(b)は、図4に示した吊り具の設置方法を説明するための図である。 (a)は、第3実施形態に係る吊り具を模式的に示す平面図であり、(b)は、その正面図であり、(c)は、その右側面図である。 図7(a)に示した吊り具のA−A線断面図である。 I字状梁材を模式的に示す斜視図である。 従来の吊り具の使用状態を模式的に示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
勿論、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の構成を充足する範囲内で、適宜設計変更を行うことが可能である。
[第1実施形態]
図1(a)は、第1実施形態に係る吊り具を模式的に示す平面図であり、図1(b)は、その正面図であり、図1(c)は、その右側面図である。
吊り具10は、金属製であり、ベース板部12と、所定間隔を隔ててベース板部12から上側に延びる一対の係止片22(係止片22A、係止片22B)を有する上固定部20と、ベース板部12より下側に設けられた下固定部30とを備える。ベース板部12は、矩形の1組の対角の角部分(図1(a)中、左上部分と右下部分)が斜めに切り取られた板形状を有している。
図1(a)、図1(c)に示すように、係止片22(係止片22A、係止片22B)は、ベース板部12の角16(角16a、角16b)を含む長辺の一部から内壁面25が互いに平行となるように垂直上方向(図1(c)中、上方向)へ延びる垂直片24(垂直片24A、垂直片24B)と、水平方向に互いに接近するように垂直片24から同一平面上に延設された水平片26(水平片26A、水平片26B)とから構成されている。
水平片26(水平片26A、水平片26B)の下面には、防振弾性部材28が貼着されている。防振弾性部材28は、ポリプロピレンエラストマーで構成されている。なお、本実施形態では、防振弾性部材がポリプロピレンエラストマーで構成されている場合について説明するが、本発明においてはこれに限定されず、例えば、天然ゴム(NR)やスチレンブタジエンゴム(SBR)等を挙げることができる。なお、本実施形態では設けられていないが、防振弾性部材の表面に凹凸を設けることとしてもよい。
本実施形態では、水平片26の下面にのみ防振弾性部材28が貼着されている場合について説明するが、本発明においては、水平片の下面のみだけではなく、垂直片の内壁面にも貼着されていてもよい。すなわち、本発明において防振弾性部材は、吊り具の係止片の内壁面の全部又は一部、すなわち、水平片の下面、及び、垂直片の内壁面のうちの全部又は一部に設けられていてもよい。
本発明においては、本実施形態のように、防振弾性部材が吊り具の係止片の内壁面に設けられていることが望ましい。防振弾性部材が設けられていることにより、上の階の床面(I字状梁材よりも上部)からの振動を下の階の天井に伝播することを抑制することができるからである。ただし、本発明において防振弾性部材は、必ずしも設けられている必要はない。また、本発明において防振弾性部材は、水平片に対向するベース板部の上面に貼着されていてもよい。
水平片26の上面、垂直片24の外側面、及び、ベース板部12の下面には、各面の中央を連続的に横断する軸状のリブ34が設けられている。リブ34が設けられているため、水平片26、垂直片24及びベース板部12を薄くしても充分な強度を維持することができる。その結果、吊り具10全体としての軽量化を図るとともに、強度を高くすることができる。
下固定部30は、ベース板部12の各長辺中央から下側に延び、お互いの面が対向している下固定片32(下固定片32A、下固定片32B)を備えており、野縁を野縁の両側面側から挟みこむことができる。また、図1(b)に示すように、下固定片32には、ネジ止め用の貫通穴33が各2箇所、高さ方向に段違いに形成されており、挟みこんだ野縁を、貫通穴34を介してネジ止めすることができる。これにより、吊り具10に野縁を取り付けることができる。なお、ネジ止め用の貫通穴の位置や個数は、適宜変更可能である。
次に、第1実施形態に係る吊り具10の設置方法について説明する。
図2(a)〜図2(c)、図3(a)及び図3(b)は、図1に示した吊り具の設置方法を説明するための図である。
まず、I字状梁材120と、吊り具10とを、I字状梁材120のフランジ121の長手方向と吊り具10のベース板部12の長手方向とが直交する位置関係にした状態で、吊り具10をI字状梁材120に近づけ(図2(a)参照)、I字状梁材120のフランジ121を、吊り具10の水平片26Aと水平片26Bとの間を通過させ、ベース板部12をフランジ121の下面に当接させる(図2(b)参照)。
次に、吊り具10を水平に90度回転させる(図2(c)参照)。これにより、垂直片24の内壁面25がフランジ121の側面に対向するとともに、防振弾性部材28の下面がフランジ121の上面に当接する。その結果、一対の係止片22間にフランジ121が狭持されるようにして吊り具10がI字状梁材120に吊り下げられることとなる。
次に、図3(a)に示すように、下固定片32Aと下固定片32Bとの間に野縁123を配置する。これにより、野縁123は、下固定片32Aと下固定片32Bとにより両側面側から挟みこまれることとなる。
次に、図3(b)に示すようにネジ止め用の貫通穴33を介して吊り具10と野縁123とをネジ36によりネジ止めする。これにより、吊り具10に野縁123が固定されることとなる。
このように、第1実施形態に係る吊り具10によれば、I字状梁材120のフランジ121を、一対の係止片22の水平片26間を通過させてベース板部12に当接させ、ベース板部12を水平に回転させると、垂直片24の内壁面25がフランジ121の側面に対向するとともに、防振弾性部材28の下面がフランジ121の上面に当接して、一対の係止片22間にフランジ121が狭持されるようにして吊り下げられるため、薄いウェブ122にネジ止めを行ったり、水平方向に強度の弱いフランジ121にネジ止めを行わなくてもI字状梁材120に強固に取り付けることが可能となる。
また、道具を使うことなく、手で回転させれば、I字状梁材120に固定することができるため、作業性を向上させることが可能となる。加えて、I字状梁材120に天井材(野縁と天井板)を、ベース板部12を介して吊支できるので、I字状梁材120と天井材の野縁123との間に生じる隙間を狭くでき、当該隙間を10mm以下にでき、もし火災が発生したときであっても炎が天井を走って延焼が拡大するのを軽減することができる。
I字状梁材120と野縁123とが平行となるように設置する場合には、上述した第1実施形態に係る吊り具10を用いて、吊り具10とI字状梁材120及び野縁123とを固定することができる。一方、I字状梁材120と野縁123とが直交するように設置する場合には、以下に説明する第2実施形態に係る吊り具を用いることができる。
[第2実施形態]
図4(a)は、第2実施形態に係る吊り具を模式的に示す平面図であり、図4(b)は、その正面図であり、図4(c)は、その右側面図である。
吊り具40は、金属製であり、ベース板部42と、所定間隔を隔ててベース板部42から上側に延びる一対の係止片52(係止片52A、係止片52B)を有する上固定部50と、ベース板部42より下側に設けられた下固定部60とを備える。ベース板部42は、2つの矩形板(矩形板42a、矩形板42b)を長辺方向にずらして接合した形状を有している。
図4(a)、図4(c)に示すように、係止片52(係止片52A、係止片52B)は、ベース板部42の角46(角46a、角46b)を含む長辺の一部から内壁面55が互いに平行となるように垂直上方向(図4(c)中、上方向)へ延びる垂直片54(垂直片54A、垂直片54B)と、水平方向に互いに接近するように垂直片54から同一平面上に延設された水平片56(水平片56A、水平片56B)とから構成されている。
図4(a)に示すように、水平片56は、平面視で矩形を有しており、水平片56の上面中央には、円形状の貫通孔57が設けられており、この貫通孔57を基点として、平面視で垂直片54から遠ざかる方向に切れ込み59が形成されている。防振弾性部材58は、矩形板状部58aと、突起部58bとから構成されており、突起部58bは、矩形板状部58aとの境界部分にくびれを有している。そのため、くびれ部分を水平片56の切れ込み59に対して水平に通過させ、貫通孔57まで移動させると、矩形板状部58aが水平片56の下面に位置することとなる。
また、図4(a)に示すように、ベース板部42には、水平片56に対向する位置に、凹部44(凹部44A、凹部44B)が設けられており、凹部44には、防振弾性部材46が嵌め込まれている。ベース板部42に防振弾性部材46が設けられているため、上の階の床面(I字状梁材よりも上部)からの振動を下の階の天井に伝播することを抑制することができる。
下固定部60は、矩形板42aにおける凹部44が形成されていない側の短辺から下側に延びる下固定片62Aと、矩形板42bにおける凹部44が形成されていない側の短辺から下側に延びる下固定片62Bとを備えている。下固定片62Aと、下固定片62Bとは、所定の間隔を隔てて内側面64(内側面64a及び内側面64b)が平行となる位置関係にある。従って、野縁を野縁の両側面側から挟みこむことができる。また、図4(c)に示すように、下固定片62Aには、ネジ止め用の貫通穴63Aが2箇所、高さ方向に段違いに形成されており、下固定片62Bには、ネジ止め用の貫通穴63Bが1箇所形成されている。従って、挟みこんだ野縁を、貫通穴63を介してネジ止めすることができる。これにより、吊り具40に野縁を取り付けることができる。
次に、第2実施形態に係る吊り具40の設置方法について説明する。
図5(a)〜図5(c)、図6(a)及び図6(b)は、図4に示した吊り具の設置方法を説明するための図である。
まず、I字状梁材120と、吊り具40とを、I字状梁材120のフランジ121の長手方向と吊り具40のベース板部42の長手方向とが直交する位置関係にした状態で、吊り具40をI字状梁材120に近づけ(図5(a)参照)、I字状梁材120のフランジ121を、吊り具40の水平片56Aと水平片56Bとの間を通過させ、ベース板部42をフランジ121に当接させる(図5(b)参照)。
次に、吊り具40を水平に90度回転させる(図5(c)参照)。これにより、垂直片54の内壁面55がフランジ121の側面に対向するとともに、防振弾性部材58の下面がフランジ121の上面に当接する。その結果、一対の係止片52間にフランジ121が狭持されるようにして吊り具40がI字状梁材120に吊り下げられることとなる。
次に、図6(a)に示すように、下固定片62Aと下固定片62Bとの間に野縁123を配置する。これにより、野縁123は、下固定片62Aと下固定片62Bとにより両側面側から挟みこまれることとなる。
次に、図6(b)に示すようにネジ止め用の貫通穴63を介して吊り具40と野縁123とをネジ66によりネジ止めする。これにより、吊り具40に野縁123が固定されることとなる。
[第3実施形態]
図7(a)は、第3実施形態に係る吊り具を模式的に示す平面図であり、図7(b)は、その正面図であり、図7(c)は、その右側面図である。
図8は、図7(a)に示した吊り具のA−A線断面図である。
吊り具70は、金属製であり、ベース板部72と、所定間隔を隔ててベース板部72から上側に延びる一対の係止片82(係止片82A、係止片82B)を有する上固定部80と、ベース板部72より下側に設けられた下固定部90とを備える。ベース板部72は、矩形の1組の対角の角部分(図7(a)中、左上部分と右下部分)が斜めに切り取られた板形状を有している。
図7(a)、図7(c)に示すように、係止片82(係止片82A、係止片82B)は、ベース板部72の角76(角76a、角76b)を含む長辺の一部から内壁面85が互いに平行となるように垂直上方向(図7(c)中、上方向)へ延びる垂直片84(垂直片84A、垂直片84B)と、水平方向に互いに接近するように垂直片84から同一平面上に延設された水平片86(水平片86A、水平片86B)とから構成されている。
水平片86(水平片86A、水平片86B)の下面には、防振弾性部材88が貼着されている。
図7(a)、図8に示すように、ベース板部72の中央には、凹部73が設けられており、凹部73の中央には、貫通孔75が形成されている。また、図7(a)に示すように、ベース板部72の短辺寄り中央には、貫通孔77が形成されている。
下固定部90は、矩形板状の水平部91(図7(a)参照)と、水平部91の向かい合う2辺から下側に延び、互いの面が対向している下固定片92(下固定片92A、下固定片92B)を備えている。水平部91の上面中央には、凸部94が設けられており、凸部94の先端には、貫通孔75よりも径の大きい係合部95が形成されている。下固定部90は、凸部94がベース板部72に設けられた貫通孔75に挿入され、且つ、係合部95が、ベース板部72の上面に係合した状態でベース板部72に取り付けられており、回転自在となっている。下固定部90が、ベース板部72に対して回転自在に取り付けられているため、I字状梁材120のフランジ121の長手方向と野縁123の長手方向とを、どのような関係にする場合であっても使用することができる。すなわち、例えば、平行とする場合にも使用することができ、直交とする場合にも使用することができる。
また、図8に示すように、係合部95の下面とベース板部72の上面との間には、防振弾性部材97が設けられている。ベース板部72と下固定部90(係合部95)とが防振弾性部材97を介して取り付けられているため、ベース板部72と下固定部90との接触面)において生じ得るきしみ音を低減することができる。
下固定片92(下固定片92A、下固定片92B)は、お互いの面が対向しているため、野縁を野縁の両側面側から挟みこむことができる。また、図7(b)に示すように、下固定片92には、ネジ止め用の貫通穴93が各4箇所形成されており、挟みこんだ野縁を、貫通穴93を介してネジ止めすることができる。これにより、吊り具70に野縁を取り付けることができる。
なお、吊り具70の設置方法については、図2及び図3を用いて説明した第1実施形態に係る吊り具10と略同様であるからここでの説明は省略する。
上述した第1実施形態〜第3実施形態では、一対の垂直片が、ベース板部の角を含む長辺の一部から垂直上方向へ延設されたものである場合について説明した。しかしながら、本発明において一対の垂直片は、所定間隔を隔ててベース板部から垂直上方向に延びる形状を有しており、且つ、内壁面が互いに平行であれば、ベース板部のどの部分から垂直上方向に延びていてもよい。
以上、本発明に係る吊り具について説明したが、本発明の吊り具は、上述した例に限定されるものではなく、本発明の構成を充足する範囲内で、適宜設計変更を行うことが可能である。
10、40、70 吊り具
12、42、72 ベース板部
16(16a、16b)、46(46a、46b)、76(76a、76b) 角
20、50、80 上固定部
22(22A、22B)、52(52A、52B)、82(82A、82B) 係止片
24(24A、24B)、54(54A、54B)、84(84A、84B) 垂直片
25、55、85 内壁面
26(26A、26B)、56(56A、56B)、86(86A、86B) 水平片
28、58、88 防振弾性部材
30、60、90 下固定部
32(32A、32B)、62(62A、62B)、92(92A、92B) 下固定片
33、63(63A、63B)、93 ネジ止め用の貫通穴
34 リブ
36、66 ネジ
42a、42b 矩形板
44 凹部
46 防振弾性部材
57 貫通孔
58b 突起部
58a 矩形板状部
59 切れ込み
64(64a、64b) 内側面
91 水平部
94 凸部
95 係合部
97 防振弾性部材
120 I字状梁材
121 フランジ
122 ウェブ

Claims (5)

  1. 建物の天井部分に架設され、ウェブとフランジとから断面I字状に形成されたI字状梁材に野縁及び天井板を吊支することができる建築用の吊り具であって、
    前記I字状梁材の前記フランジの下面と対向するベース板部と、
    所定間隔を隔てて前記ベース板部から上側に延びる一対の係止片を有する上固定部と、
    前記ベース板部の下側に設けられ、前記野縁を固定することができる下固定部とを備え、
    前記一対の係止片は、前記ベース板部から垂直方向へ延び、且つ、内壁面が互いに平行である垂直片と、前記垂直片から水平方向に互いに接近するように同一平面上に延びる水平片とを有し、
    前記I字状梁材のフランジを、前記一対の係止片の前記水平片間を通過させて前記ベース板部に当接させ、前記ベース板部を水平に回転させることで、前記垂直片の前記内壁面が前記フランジの側面に対向するとともに、前記水平片の下面が前記フランジの上面に当接して、前記一対の係止片間に前記フランジが狭持されるようにして吊り下げられることを特徴とする吊り具。
  2. 前記一対の係止片の内壁面には防振弾性部材が設けられており、前記一対の係止片が該防振弾性部材を介して前記梁材の前記フランジと当接することを特徴とする請求項1に記載の吊り具。
  3. 前記下固定部は、前記野縁を前記野縁の両側面側から挟みこんで固定することができるように、一方の下固定部の面と他方の下固定部の面とが互いに平行であることを特徴とする請求項1又は2に記載の吊り具。
  4. 前記下固定部は、前記ベース板部に対して回転自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の吊り具。
  5. 前記ベース板部と前記下固定部とが防振弾性部材を介して取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の吊り具 。
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