JP2010167737A - 記録装置、記録装置の乾燥部における排気弁の制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 風を発生させて被記録媒体上のインクを乾燥させる際、被記録媒体の送り方向後端が前記風によって暴れることを低減すること。
【解決手段】 記録装置(1)は、送り方向上流側から下流側へ風発生手段54により発生した風を案内し流路64を形成する風案内部57と、該風案内部57の流路64の途中において被記録媒体(P)と対向可能に送り方向Yに延設された開口部58とを有し、前記風案内部57によって案内されている前記風を、前記開口部58を介して被記録媒体(P)に当てる乾燥部50と、前記風案内部57において、送り方向Yにおける前記開口部58が延設されている範囲内から分岐して設けられ、送り方向上流側から下流側へ向かう前記風の一部を分岐して案内可能な分岐路59と、該分岐路59に設けられ、開閉する排気弁(59b)と、被記録媒体(P)の位置に応じて前記排気弁(59b)の開閉を制御する制御部70と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、被記録媒体に対してインクを吐出することにより記録を実行する記録ヘッドと、被記録媒体を送り方向下流側へ送る媒体送り手段と、前記記録ヘッドより送り方向下流側に配設され、風を発生させる風発生手段と、送り方向上流側から下流側へ前記風発生手段により発生した前記風を案内し流路を形成する風案内部と、該風案内部の流路の途中において被記録媒体と対向可能に送り方向に延設された開口部とを有し、前記風案内部によって案内されている前記風を、前記開口部を介して被記録媒体に当てて被記録媒体上のインクを乾燥する乾燥部と、を備える記録装置および該記録装置における乾燥部の制御方法に関する。
本願において、記録装置には、インクジェットプリンター、ワイヤドットプリンター、レーザープリンター、ラインプリンター、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
従来では、特許文献1に示す如く、記録装置は、記録ヘッドと、乾燥手段とを有していた。このうち、前記記録ヘッドは、被記録媒体に一例である用紙に対してインクを吐出することによって記録を実行することができるように設けられていた。また、前記乾燥手段は、記録された用紙に対して温風を吹付けることができるように設けられていた。従って、記録された用紙上のインクの乾燥を促進することができた。
特開2002−292841号公報
しかしながら、用紙に対して吹付けられる温風の風量は常に一定であった。さらに、用紙の送り方向上流側から下流側へ向かう成分を含む温風を用紙に対して吹付ける場合、即ち、温風を用紙後端側から先端側へ用紙の面に対して傾けて吹付ける場合、用紙の後端が前記乾燥手段を通過するとき、用紙の後端と、用紙を支持する支持部との間に温風が入り込む虞がある。係る場合、用紙の後端が、前記支持部から離間して温風を受けてバタバタと暴れる虞がある。そして、暴れることによって所謂、用紙ジャムが発生する虞がある。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、風を発生させて被記録媒体上のインクを乾燥させる際、被記録媒体の送り方向後端が前記風によって暴れることを低減することができる記録装置および該記録装置の乾燥部の制御方法を提供することである。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様の記録装置は、被記録媒体に対してインクを吐出することにより記録を実行する記録ヘッドと、被記録媒体を送り方向下流側へ送る媒体送り手段と、送り方向における被記録媒体の位置を検出する位置検出手段と、前記記録ヘッドより送り方向下流側に配設され、風を発生させる風発生手段と、送り方向上流側から下流側へ前記風発生手段により発生した前記風を案内し流路を形成する風案内部と、該風案内部の流路の途中において被記録媒体と対向可能に送り方向に延設された開口部とを有し、前記風案内部によって案内されている前記風を、前記開口部を介して被記録媒体に当てて被記録媒体上のインクを乾燥する乾燥部と、該乾燥部の前記風案内部において、送り方向における前記開口部が延設されている範囲内から分岐して設けられ、送り方向上流側から下流側へ向かう前記風の一部を分岐して案内可能な分岐路と、該分岐路に設けられ、開閉する排気弁と、被記録媒体の位置に応じて前記排気弁の開閉を制御する制御部と、を備えていることを特徴とする。
本発明の第1の態様によれば、前記記録装置は、前記分岐路と、前記排気弁と、前記制御部とを備えている。従って、前記排気弁を閉塞状態から開放状態に切替えることによって、被記録媒体に当たる風量および風速を低減することができる。即ち、前記風発生手段の出力を変えることなく、前記分岐路が前記風案内部から分岐する分岐点より送り方向下流側において、被記録媒体に当たる風量および風速を調整することができる。その結果、被記録媒体の後端が暴れる虞を低減することができる。
例えば、前記制御部は、送り方向において被記録媒体の後端が前記分岐路の分岐点を通過してから前記開口部の送り方向下流端を通過し終わるまでの間、前記排気弁を開放状態に制御することが可能である。係る場合、前記風の一部を前記分岐路へ分岐させることができる。従って、前記開口部を介して被記録媒体の後端に当たる風量を低減することができる。また、前記風の一部を分岐させることにより、前記開口部を介して被記録媒体の後端に当たる風の速度を低下させることができる。その結果、被記録媒体の後端が暴れる虞を低減することができる。即ち、被記録媒体の後端がばたつく虞を低減することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記制御部は、被記録媒体が前記乾燥部を通過する際、送り方向において、被記録媒体の後端が、前記分岐路が前記風案内部から分岐する分岐点の位置に到達するまで、前記排気弁を閉塞し、送り方向において、被記録媒体の後端が、前記分岐点の位置に到達したとき、前記排気弁を開放し、送り方向において、被記録媒体の後端が、前記開口部の送り方向下流端の位置に到達したとき、前記排気弁を閉塞する構成であることを特徴とする。
ここで、「分岐点」とは、枝分かれする箇所をいう。厳密には、分岐し始める箇所をいう。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、送り方向において、被記録媒体の後端が前記分岐点の位置に到達したとき、前述したように、前記風の一部を前記分岐路へ分岐させることができる。従って、前記開口部を介して被記録媒体の後端に当たる風量を低減することができる。また、前記風の一部を分岐させることにより、前記開口部を介して被記録媒体の後端に当たる風の速度を低下させることができる。
また、送り方向において、被記録媒体の後端が、前記開口部の送り方向下流端の位置に到達したとき、前記排気弁を閉塞する構成である。従って、後続の被記録媒体の先端側に当たる風量および風速については、元の高い水準に戻して被記録媒体上のインクを乾燥することができる。即ち、暴れる虞がない被記録媒体の先端側に対しては、風量を大きく、かつ、風速を速くすることにより乾燥効率を維持することができる。
本発明の第3の態様は、第1または第2の態様において、前記乾燥部の前記風案内部は、送り方向における前記開口部が延設されている範囲において、前記風が流れる方向上流側から下流側へ進むに従って前記風の流路の断面積が徐々に小さくなる構成であることを特徴とする。
本発明の第3の態様によれば、第1または第2の態様と同様の作用効果に加え、前記風が流れる方向上流側の風速を遅くして下流側の風速を上流側より速くすることができる。
従って、送り方向上流側において、ゆっくりとした風を当てて被記録媒体上のインクの粘度を高めることができる。即ち、半乾きのインクが風によって乱れる虞を低減することができる。
その後、送り方向下流側において、被記録媒体上の高粘度のインクに対して速い風を当てて確実にインクを乾燥させることができる。
そして、このように送り方向下流側に進むに従って、被記録媒体に当たる風の速度が速くなる構成である場合、被記録媒体の後端が暴れる虞が大きくなる。係る構成の場合に前記分岐路および前記排気弁は、特に有効である。
尚、前記断面積の構成によって、送り方向における前記分岐点より上流側では、被記録媒体に当たる風の速度を、下流側における前記排気弁が閉塞した状態の速度より低速にすることができるので、前記分岐点より上流側において被記録媒体の後端が暴れる虞がないように構成することができる。
本発明の第4の態様は、第1の態様において、前記排気弁を有する分岐路は、複数設けられ、該分岐路が前記風案内部から分岐する分岐点は、送り方向に複数並んで配設されており、前記制御部は、前記複数の排気弁のうちの送り方向最下流の分岐点に対応する排気弁以外の排気弁については、送り方向において、被記録媒体の後端が、一の前記分岐点の位置に到達したとき、該分岐点に対応する排気弁を開放し、送り方向において、被記録媒体の後端が、該一の分岐点の送り方向下流側に隣接する他の分岐点の位置に到達したとき、該他の分岐点に対応する排気弁を開放すると共に、前記一の分岐点に対応する排気弁を閉塞する構成であり、前記複数の排気弁のうちの送り方向最下流の分岐点に対応する排気弁については、送り方向において、被記録媒体の後端が、前記送り方向最下流の分岐点の位置に到達したとき、該送り方向最下流の分岐点に対応する排気弁を開放し、送り方向において、被記録媒体の後端が、前記開口部の送り方向下流端の位置に到達したとき、該送り方向最下流の分岐点に対応する排気弁を閉塞する構成であることを特徴とする。
本発明の第4の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、前記制御部は、複数の排気弁のうち、被記録媒体の後端の位置に応じて、前記分岐点に対応する排気弁を開放する。従って、被記録媒体の後端に当たる風速を低速にすることができる。特に前記乾燥部の前記開口部が送り方向に長尺な場合に有効である。
本発明の第5の態様は、第1から第4のいずれか一の態様において、先行する被記録媒体の後端と、後続の被記録媒体の先端との間の距離は、前記分岐路の数が一の場合、送り方向における該分岐路の分岐点から前記開口部の送り方向下流端までの距離と同じに構成され、前記分岐路の数が複数の場合、送り方向における最下流の分岐点から前記開口部の送り方向下流端までの距離と同じに構成されていることを特徴とする。
ここで、「同じ」は、略同じであればよく、多少の被記録媒体の位置のバラツキを許容するものである。
本発明の第5の態様によれば、第1から第4のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、先行する被記録媒体の後端に対する風量変化が後続の被記録媒体に対して影響する虞がない。即ち、先行する被記録媒体の後端に対する風量を調整するために前記排気弁を開閉した場合であっても、後続の被記録媒体上のインクの乾燥効率が低下する虞がない。
本発明の第6の態様の記録装置の乾燥部における排気弁の制御方法は、媒体送り手段によって被記録媒体を送り方向下流側へ送る媒体送り工程と、記録ヘッドによって被記録媒体に対してインクを吐出して記録を実行する記録実行工程と、位置検出手段によって送り方向における被記録媒体の位置を検出する位置検出工程と、前記記録ヘッドより送り方向下流側に配設され、風を発生させる風発生手段と、送り方向上流側から下流側へ前記風発生手段により発生した前記風を案内し流路を形成する風案内部と、該風案内部の流路の途中において被記録媒体と対向可能に送り方向に延設された開口部とを有する乾燥部が、前記風案内部に案内されている前記風を、前記開口部を介して被記録媒体に当てて被記録媒体上のインクを乾燥する乾燥工程と、前記乾燥部の前記風案内部において、送り方向における前記開口部が延設されている範囲内から分岐して設けられ、送り方向上流側から下流側へ向かう前記風の一部を分岐して案内可能な分岐路が前記風案内部から分岐する分岐点の位置まで、送り方向において、被記録媒体の後端が到達したとき、前記分岐路に設けられた排気弁を開放する排気弁開放工程と、該排気弁開放工程の後、送り方向において、被記録媒体の後端が、前記開口部の送り方向下流端の位置に到達したとき、前記排気弁を閉塞する排気弁閉塞工程と、を具備していることを特徴とする。
本発明の第6の態様によれば、上記第2の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第7の態様の記録装置の乾燥部における排気弁の制御方法は、媒体送り手段によって被記録媒体を送り方向下流側へ送る媒体送り工程と、記録ヘッドによって被記録媒体に対してインクを吐出して記録を実行する記録実行工程と、位置検出手段によって送り方向における被記録媒体の位置を検出する位置検出工程と、前記記録ヘッドより送り方向下流側に配設され、風を発生させる風発生手段と、送り方向上流側から下流側へ前記風発生手段により発生した前記風を案内し流路を形成する風案内部と、該風案内部の流路の途中において被記録媒体と対向可能に送り方向に延設された開口部とを有する乾燥部が、前記風案内部に案内されている前記風を、前記開口部を介して被記録媒体に当てて被記録媒体上のインクを乾燥する乾燥工程と、前記乾燥部の前記風案内部において、送り方向における前記開口部が延設されている範囲内から送り方向に並んで順に分岐して設けられ、送り方向上流側から下流側へ向かう前記風の一部を分岐して案内可能な複数の分岐路にそれぞれ設けられた複数の排気弁についてであって、前記複数の排気弁のうち、前記複数の分岐路が前記風案内部から分岐する複数の分岐点のうちの送り方向最下流の分岐点に対応する排気弁以外の排気弁については、送り方向において、被記録媒体の後端が、一の分岐点の位置に到達したとき、該一の分岐点に対応する排気弁を開放し、前記複数の排気弁のうちの送り方向最下流の分岐点に対応する排気弁については、送り方向において、被記録媒体の後端が、前記送り方向最下流の分岐点の位置に到達したとき、該送り方向最下流の分岐点に対応する排気弁を開放する排気弁開放工程と、前記複数の排気弁のうちの送り方向最下流の分岐点に対応する排気弁以外の排気弁については、送り方向において、被記録媒体の後端が、前記一の分岐点の送り方向下流側に隣接する他の分岐点の位置に到達したとき、前記一の分岐点に対応する排気弁を閉塞し、前記複数の排気弁のうちの送り方向最下流の分岐点に対応する排気弁については、送り方向において、被記録媒体の後端が、前記開口部の送り方向下流端の位置に到達したとき、該送り方向最下流の分岐点に対応する排気弁を閉塞する排気弁閉塞工程と、を具備していることを特徴とする。
本発明の第7の態様によれば、上記第4の態様と同様の作用効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、本発明に係る「記録装置」或いは「液体噴射装置」の一例としてのインクジェットプリンター(以下「プリンター」と言う)1の全体の概略を示す側面図である。また、図2に示すのは、本発明に係るプリンターの全体の概略を示す平面図である。
ここで、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
またさらに、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
図1および図2に示す如く、プリンター1は、搬送手段10と、記録部40と、乾燥部50と、位置検出手段30と、制御部70とを備えている。このうち、搬送手段10は、媒体送り工程として用紙Pを送り方向下流側へ搬送することができるように設けられている。具体的には、送り方向Yにおいて、記録部40より上流側に設けられた送りローラー対11と、記録部40より下流側に設けられたサクションベルト機構20とを有している。
送りローラー対11は、送り駆動ローラー12と、送り従動ローラー13とを有している。このうち、送り駆動ローラー12は、図示しない第1搬送用モーターの動力によって駆動することができるように設けられている。一方、送り従動ローラー13は、送り駆動ローラー12の回動に従って回動することができるように設けられている。そして、送り駆動ローラー12と送り従動ローラー13とが協働して用紙Pを送り方向下流側へ搬送することができるように設けられている。
また、サクションベルト機構20は、三つのローラー21a、21b、21cと、該三つのローラー21a、21b、21cに巻回された複数の穴を有するベルト22と、該複数の穴を介して空気を吸引する吸引手段24とを有する。ここで、吸引手段24として例えば、吸引ファンを用いることができる。そして、送り方向下流側のローラー21aが第2搬送用モーター(図示せず)の動力によって駆動することにより、ベルト22が駆動し用紙Pを送ることができるように構成されている。また、サクションベルト機構20の上面側に形成される乾燥時媒体支持部23が、ベルト22を介して用紙Pを裏面から支持することができるように設けられている。
また、吸引手段24は、ベルト22の複数の穴を介して乾燥時媒体支持部23の上方の空気を下方へ吸引するように構成されている。
尚、吸引手段は、乾燥時媒体支持部23の全域で吸引することができるように構成されている。
従って、吸引手段24は、乾燥時媒体支持部23上の用紙Pを、ベルト22を介して乾燥時媒体支持部23にぴったりと吸着させることができる。その結果、ベルト22の駆動によって用紙Pを精度よく送り方向下流側へ送ることができる。また、後述する乾燥部50によって温風が用紙Pに吹付けられた際、用紙Pを保持することができる。
記録部40は、記録実行工程として、送りローラー対11によって送られた用紙Pの表面に対してインクを吐出して記録を実行することができるように設けられている。具体的には、記録部40は、記録時媒体支持部42と、複数の記録ヘッド41、41…と、複数のキャップ43、43…と、防風板44とを備えている。このうち、記録時媒体支持部42は、用紙Pを裏面から支持することができるように設けられている。
また、複数の記録ヘッド41、41…は、記録時媒体支持部42の上方に、用紙Pの幅方向Xへ移動可能に設けられている。具体的には、図示しない第1ガイド部に案内されながら、ヘッド移動用モーター(図示せず)の動力によって記録時媒体支持部42と対向する記録時ポジションと、対向しない待機時ポジションとの間を移動することができるように設けられている。
また、複数のキャップ43、43…は、待機時ポジションの複数の記録ヘッド41、41…と対向する位置に、対向する方向Zに移動可能に設けられている。具体的には、図示しない第2ガイド部に案内されながら、キャップ移動用モーター(図示せず)の動力によって待機時ポジションの複数の記録ヘッド41、41…のノズル面を封止する封止ポジションと、封止しない退避ポジションとの間を移動することができるように設けられている。
またさらに、防風板44は、記録時ポジションにおける複数の記録ヘッド41、41…の送り方向下流側に設けられている。そして、後述する乾燥部50で生じる風が記録部40に進入することを低減することができるように構成されている。また、乾燥部50で生じる熱が記録部40に伝導することを低減することができるように構成されている。
尚、防風板44は、熱の伝導を低減するために断熱材で形成することが望ましい。また、防風板44、44…を複数、互いに僅かな隙間を空けて設けることが望ましい。
そして、記録ヘッド41がノズル形成面43のノズル列42からインクを用紙Pの表面に対して吐出することにより、記録が実行されるように構成されている。
乾燥部50は、乾燥工程として記録された用紙P上のインクを乾燥することができるように構成されている。乾燥部50は、温風を用紙Pに吹付けることができる対流式の温風ユニット51と、前述した乾燥時媒体支持部23とを有する。
ここで、「対流式」とは、気体や液体などの流体によって熱を伝える方式をいう。
詳しくは後述するが、温風ユニット51は、吸気口52と、排気口53と、大気開放バルブ59bとを有する。
このうち、吸気口52は、空気を温風ユニット51内に取り込むことができるように設けられている。また、排気口53は、温風ユニット51内の空気を排出することができるように設けられている。またさらに、大気開放バルブ59bは、吸気口52から排気口53までの間において風を案内する風案内部57から分岐する分岐路59に設けられている(図3〜図5参照)。そして、大気開放バルブ59bは、制御部70によって開閉されるように構成されている。
また、位置検出手段30は、位置検出工程として送り方向Yにおける用紙Pの位置を検出することができるように構成されている。具体的には、第1用紙検出センサー31および第2用紙検出センサー33を有している。
ここで、第1用紙検出センサー31および第2用紙検出センサー33は、非接触式である光学センサー、接触式である機械式センサーのどちらでもよい。用紙Pの先端および後端を検出し、制御部70が用紙Pの先端か後端かを判断することができればよい。
またさらに、送り駆動ローラー12には、第1エンコーダー32が設けられている。従って、制御部70は、送り駆動ローラー12の駆動量を把握することができる。ここで、送り駆動ローラー12の近傍には、第1用紙検出センサー31が設けられている。その結果、用紙Pを精度よく送ることができる。具体的には、第1用紙検出センサー31によって用紙Pの先端を検出した後、用紙Pを所定距離だけ下流側に送ったとき、記録開始されるように構成することができる。
また、上流側のローラー21bには、第2エンコーダー34が設けられている。従って、制御部70は、サクションベルト機構20の駆動量を把握することができる。ここで、上流側のローラー21bの近傍には、第2用紙検出センサー33が設けられている。その結果、記録後の乾燥部50において、用紙Pを精度よく送ることができる。また、後述するように用紙Pの後端の位置に応じて精度よく大気開放バルブ59bの開閉を切替えることができる。
そして、乾燥部50によって乾燥された用紙Pは、さらに下流側へ送られて図示しない排出部へ排出される。
続いて、乾燥部50の温風ユニット51について詳しく説明する。
図3〜図5に示すのは、本発明に係る温風ユニットの動作を示す概略側面図である。また、図6に示すのは、本発明に係る温風ユニットの大気開放バルブの制御を示す図である。
図3〜図5に示す如く、本発明の乾燥部50の温風ユニット51は、吸気口52と、排気口53と、風発生手段54と、ヒーター56と、風案内部57と、開口部58と、分岐路59と、大気開放バルブ59bとを備えている。
このうち、吸気口52は、前述したように空気を温風ユニット内に取り入れることができるように設けられている。また、排気口53は、前述したように温風ユニット内の空気を排出することができるように設けられている。
ここで、吸気口52は、温風ユニット51のZ軸方向上方であって、送り方向上流側に設けられている。一方、排気口53は、温風ユニット51のZ軸方向上方であって、送り方向下流側に設けられている。
また、風発生手段54は、吸気口52から排気口53へ向かう風を発生させるように設けられている。即ち、温風ユニット内において送り方向上流側から下流側へ向かう風を発生させるように設けられている。具体的には、風発生手段54は、一例として所謂、クロスフローファンである送風ファン55である。
ここで、「クロスフローファン」とは、径が比較的小さく横に長いファンをもつものであって、羽根車の一方の半径方向から吸い込み反対側の半径方向から送風するものをいう。横流ファンともいう。
クロスフローファンである送風ファン55は、幅方向Xに長尺な吸気口52の形状に合わせて、幅方向Xに延設されている。
またさらに、ヒーター56は、送風ファン55によって送られる風を加熱することができるように設けられている。従って、温風にすることができる。一例として、ヒーター56をニクロム線等で構成することができる。ニクロム線は、通電されることによってニクロム線自体が発熱することができ、近傍の空気を加熱することができる。
また、風案内部57は、温風ユニット内において、吸気口52から排気口53まで、送風ファン55によって発生した風を案内することができるように設けられている。
またさらに、開口部58は、風案内部57におけるZ軸方向下側において用紙Pと対向するように送り方向Yに延設されている。具体的には、風案内部57を送り方向上流側から下流側へ向かって流れる風を、開口部58を介して、用紙Pに吹付けることができるように構成されている。開口部58は、図3〜図5に示す如く、乾燥時媒体支持部23と対向し、乾燥時媒体支持部23に近接して設けられている。
また、分岐路59は、風案内部57において、送り方向Yにおける開口部58が延設されている範囲内から分岐して設けられている。そして、風案内部57の風の一部を分岐して案内可能に設けられている。即ち、吸気口52から排気口53まで風案内部57よって案内される流路61を本線としたとき、本線から風の一部を分岐して案内することが可能に設けられている。ここで、本線から分岐する分岐点59aは、送り方向Yにおいて、開口部58が延設されている範囲内である。
またさらに、大気開放バルブ59bは、分岐路59に設けられており、制御部70によって開閉切替えできるように設けられている。大気開放バルブ59bは、一例として所謂、ソレノイドバルブである電磁弁を用いることができる。
また、大気開放バルブ59bの形状は、分岐路59の断面形状に合わせて幅方向Xに長尺に設けられている(図2参照)。
そして、大気開放バルブ59bが開放状態のとき、分岐路59に案内される前記風の一部を、温風ユニット51から排出することができる。一方、大気開放バルブ59bが閉塞状態のとき、分岐路59内に案内される前記風の一部の流れを止めることができる。
その結果、流路61の前記本線における分岐点59aより風の流れる方向下流側の風の量および速度を変えることができる。
具体的には、大気開放バルブ59bを開放状態にすることにより、流路61の前記本線における分岐点59aより風の流れる方向下流側に流れていた風の一部が、分岐路59に流れ込んで排出される。従って、流路61の前記本線における分岐点59aより風の流れる方向下流側を流れる風の量がその分減少する。また、風量の減少に伴い風の速度は、閉塞状態のときと比較して低速となる。
また、風案内部57の流路61の断面積は、送り方向Yにおける開口部58が延設されている範囲内において、風の流れる方向下流側へ進むに従って徐々に小さくなるように構成されている(図3参照)。
ここで、風の流れる方向上流側から順に第1位置、第2位置、分岐点59aより下流側を第3位置としたとき、

第1位置の断面積S1>第2位置の断面積S2>第3位置の断面積S3

の関係となるように構成されている。
これにより、風の流れる方向下流側へ進むに従って徐々に、風の風量を増加させると共に風の速度を速くすることができる。従って、開口部58が延設されている範囲内において、送り方向上流側で比較的ゆっくりとした温風を用紙Pの表面に当てて、インクの水分を蒸発させてインクの粘度を高めることができる。そして、下流側へ送られる用紙Pにおいて徐々にインクの粘度が高まるに従って徐々に吹付ける温風を強めていき、インク成分中の有機溶剤を蒸発させることができる。
ここで、インク成分中の有機溶剤の沸点は水分より高いものとする。
その結果、乾燥完了する前状態のインクが風によって乱れる虞がなく、インクをきれいに乾燥することができる。即ち、上流側でゆっくりとした温風を当ててインクの粘度を高めて、下流側へ移動するに従って徐々に温風を強く当てて確実、かつ、効率よくインクを乾燥させることができる。
続いて、分岐路59および大気開放バルブ59bの作用効果について説明する。
図3に示す如く、記録部40から用紙P1(P)が乾燥部50へ送られる。このとき、大気開放バルブ59bは閉塞状態である。そして、用紙P1の先端側が、徐々に送り方向下流側へ送られ、開口部58と対向する。このとき、用紙P1の先端側は、開口部58が延設されている範囲内において上流側に位置する。従って、前述したように、比較的ゆっくりとした温風が、用紙P1の先端側に当てられる。そして、用紙P1の先端側上のインク成分の水分を蒸発させ、インクの粘度を高めることができる。
図4に示す如く、図3に示す状態からさらに用紙P1が送り方向下流側へ送られる。用紙P1の先端側が分岐点59aを通過して第3位置(S3(図3参照))に到達したとき、温風が強く吹付けられる。このとき、インクの粘度は既に高いので、強く吹付けられてもインクが風によって乱れる虞がない。そして、温風を強く吹付けることによって、インクを確実に乾燥することができる。
さらに用紙P1が送り方向下流側に送られ、用紙P1の後端P1bが送り方向Yにおいて分岐点59aの位置まで到達したとき、制御部70は、大気開放バルブ59bを開放する。従って、分岐点59aより下流側の第1位置近傍の温風の風量および風速を低減することができる。その結果、さらに用紙P1が送り方向下流側へ送られて、用紙P1の後端P1bが送り方向Yにおいて分岐点59aと開口部58の送り方向下流端58aとの間に位置するとき、流路61の本線の第3位置(S3(図3参照))を通る温風によって、用紙P1の後端P1bが暴れる虞を低減することができる。
噛み砕いて説明すると、このとき、用紙P1の後端P1bとベルト22との間に温風が入り込もうとする力を、サクションベルト機構20の吸引手段24の吸引力より弱くすることができる。
その結果、用紙P1の後端P1bが温風によって暴れる虞がない。そして、用紙P1の表面が傷つく虞がない。また、用紙ジャムが生じる虞もない。
この際、先行する用紙P1に後続する用紙P2の先端P2aは、開口部58が延設されている範囲内において上流側に位置する。先行する用紙P1の先端P1aと同様に、比較的ゆっくりとした温風が、後続の用紙P2の先端側に当てられる。そして、後続の用紙P2の先端側上のインク成分の水分を蒸発させ、インクの粘度を高めることができる。このとき、後続の用紙P2は、送り方向Yにおいて分岐点59aより上流側である。
従って、大気開放バルブ59bを開放したことによる影響はない。即ち、乾燥効率が低下する虞がない。
尚、先行する用紙P1の後端P1bから後続する用紙の先端までの距離L1は、後述するように、送り方向Yにおける分岐点59aから開口部58の送り方向下流端58aまでの距離L2(図3参照)と同じに設けられている。
図5に示す如く、図4に示す状態からさらに用紙が送り方向下流側へ送られる。そして、先行する用紙P1の後端P1bが、送り方向Yにおいて開口部58の送り方向下流端58aの位置まで到達したとき、制御部70は、大気開放バルブ59bを閉塞する。このとき、ちょうど後続の用紙P2の先端P2aが送り方向Yにおける分岐点59aの位置に到達する。即ち、先行する用紙P1の後端P1bから後続する用紙の先端までの距離L1は、送り方向Yにおける分岐点59aから開口部58の送り方向下流端58aまでの距離L2と同じに設けられている。
従って、後続の用紙P2の先端側が送り方向Yにおいて分岐点59aを通過したとき、後続の用紙P2の先端側に温風を強く当てることができる。その結果、先行する用紙P1の先端側と同様に、インクを確実に乾燥させることができる。そして、後続する用紙P2の後端P2bが、送り方向Yにおいて分岐点59aの位置まで到達したとき、制御部70は、大気開放バルブ59bを開放する。従って、前述したように、分岐点59aより下流側の第1位置(S1(図3参照))近傍の温風の風量および風速を低減することができる。その結果、先行する用紙P1の後端P1bと同様に、後続の用紙P2の後端P2bについても、温風によって暴れる虞がない。
尚、本実施形態では、分岐点59aは一つであり、送り方向Yにおける分岐点59aを設ける位置は、用紙P1の後端P1bとベルト22との間に温風が入り込んで用紙Pをベルト22から離間させようとする力と、サクションベルト機構20の吸引手段24の吸引力との関係によって決められる。分岐点59aより上流側であれば、流路61の断面積(S1、S2)が比較的広く、ゆっくりとした風にすることができるので、用紙P1の後端P1bが温風によって暴れる虞はない。
一方、分岐点59aより下流側であれば、流路61の断面積(S3)が比較的狭く、用紙P1の後端P1bが温風によって暴れる虞がある程度に風が強い構成であることを前提とする。
また、送風ファン55による風力が比較的弱い場合、サクションベルト機構20の吸引手段24を必ずしも要しない。送りローラー対等のローラー対のみで用紙を搬送する構成であってもよい。即ち、ローラー対のみで用紙を搬送する構成に、本実施形態の温風ユニットを組み合わせてもよいのは勿論である。係る場合、用紙のコシや自重と、温風が用紙の裏側に入り込んで用紙を支持する支持部から用紙を離間させようとする力との関係によって、分岐点59aの位置を決めるのは言うまでもない。
即ち、送り方向Yにおける分岐点59aの位置は、用紙P1の後端P1bがZ軸方向においてその位置に位置し続けようとする力(サクションベルト機構の吸引手段の吸引力、用紙のコシ、自重等)と、風発生手段54(55)によって用紙P1の後端P1bが用紙P1を支持する支持部(22、23)から離間しようとする力との関係や、風案内部57の形状で決められるのは言うまでもない。
続いて、制御部70を基準として上記の動作を説明する。
図6に示す如く、ステップ11(以下、単にS11)では、制御部70が大気開放バルブ59bを閉塞する。このとき、既に閉塞している場合は閉塞状態を保持する。そして、搬送を開始するために、S12へ進む。
S12では、媒体送り工程として用紙P1を搬送する。具体的には、制御部70が、搬送手段10としての送りローラー対11を駆動させて用紙P1を送り方向下流側へ送る。そして、記録を開始するために、S13へ進む。
尚、S13以降へ進んでも送りローラー対11による用紙P1の搬送を継続しているものとする。
S13では、記録実行工程として記録を実行する。具体的には、制御部70が記録部40の記録ヘッド41に対して信号を送り、記録ヘッド41が用紙P1に対してインクを吐出するように制御する。そして、吐出したインクの乾燥を促進するために、S14へ進む。
S14では、媒体送り工程および乾燥工程として用紙P1を乾燥部50である温風ユニット51へ搬送する。具体的には、制御部70が、搬送手段10としてのサクションベルト機構20を駆動させて用紙P1を送り方向下流側である温風ユニット51へ送る。そして、用紙P1の後端P1bの位置を把握するために、S15へ進む。
尚、S15以降へ進んでもサクションベルト機構20による用紙P1の搬送を継続しているものとする。
S15では、位置検出工程として用紙P1の後端P1bの位置を検出したか否かを判断する。具体的には、制御部70が、サクションベルト機構20によって送られている用紙P1の後端P1bが第2用紙検出センサー33を通過したか否かを判断する。そして、用紙P1の後端P1bを検出した場合は、用紙P1の後端P1bの現在位置を把握するために、S16へ進む。一方、用紙P1の後端P1bを検出していない場合は、検出するまで用紙Pを搬送し続ける。
S16では、送り方向Yにおける搬送中の用紙P1の後端P1bから、大気開放バルブ59bが設けられている分岐路59が本線から分岐する分岐点59aまでの距離の計測を開始する。
具体的には、先ず、制御部70が第2用紙検出センサー33から用紙P1の後端P1bが通過して旨の信号を受ける。次に、該信号を受けてから、どれだけサクションベルト機構20が駆動したかを、第2エンコーダー34によって算出する。これにより用紙P1の後端P1bが第2用紙検出センサー33を通過した後の移動距離を得ることができる。そして、送り方向Yにおける第2用紙検出センサー33から分岐点59aまでの距離と、前記移動距離との差を求めることにより、用紙Pの後端から分岐点59aまでの距離を得ることができる。
そして、大気開放バルブ59bの開閉を切替えるか否かを判断するために、S17へ進む。
S17では、制御部70が、大気開放バルブ59bを開放するタイミングか否かを判断する。具体的には、用紙P1の後端P1bが、送り方向Yにおいて分岐点59aの位置まで到達したか否かを判断する。そして、到達したと判断した場合は、第3位置(S3(図3参照))の近傍における風量を低減し風速を減速させるために、S18へ進む。一方、未だ到達していないと判断した場合は、S16へ戻る。
S18では、排気弁開放工程として制御部70が大気開放バルブ59bを開放する。従って、前述したように、流路61における分岐点59aより送り方向下流側である第3位置(S3(図3参照))の近傍において、温風の風量を低減し風速を減速することができる。その結果、用紙P1の後端P1bが温風によって暴れる虞がない。そして、温風の風量を低減し風速を減速した状態を保持し続ける必要があるか否かを判断するために、S19へ進む。
S19では、用紙P1の後端P1bが開口部58を通過したか否かを判断する。詳しく説明すると、用紙P1の後端P1bが、送り方向Yにおいて開口部58の送り方向下流端58aの位置に到達したか否かを判断する。言い換えると、用紙P1の後端P1bが開口部58と対向しない位置まで到達したか否かを判断する。具体的には、前述したように第2用紙検出センサー33および第2エンコーダー34によって用紙P1の後端P1bの位置を把握することができる。そして、第2用紙検出センサー33から用紙P1の後端P1bまでの距離が、第2用紙検出センサー33から開口部58の送り方向下流端58aまでの距離に達したか否かで判断する。
そして、到達したと判断した場合は、S20へ進む。第3位置(S3(図3参照))の近傍における風量を低減し風速を減速した状態を保持する必要がなく、元の状態に戻すためである。
一方、未だ到達していないと判断した場合は、S18へ戻る。第3位置の近傍における温風の風量を低減し風速を減速した状態を保持するためである。
S20では、排気弁閉塞工程として制御部70が大気開放バルブ59bを閉塞する。従って、第3位置(S3(図3参照))の近傍における風量および風速を元の状態にすることができる。その結果、後続の用紙P2の先端側を効率よく乾燥することができる。そして、シーケンスを終了する。
尚、前述したように、先行する用紙P1の後端P1bから後続の用紙P2の先端P2aまでの距離L1を、送り方向Yにおいて分岐点59aの位置から開口部58の送り方向下流端58aまでの距離L2と同じにすることが望ましい。後続の用紙P2の先端側の乾燥効率が低下する虞がないからである。
以上、説明したように、大気開放バルブ59bを設けることによって、送風ファン55の強弱を調整することなく、送り方向Yにおいて開口部58が延設されている範囲内に位置する用紙P1の後端P1bが暴れることを低減することができる。これと同時に、後続する用紙P2の先端側の乾燥効率を保持することができる。即ち、後続する用紙P2の先端側の乾燥効率を低下させることなく、先行する用紙P1の後端P1bが暴れる虞を低減することができる。
尚、本実施形態では、大気開放バルブ59bを開放するタイミングを、用紙の後端が送り方向において分岐点に到達したときとしたが、これより僅かに早いタイミングとしてもよい。ただし、あまり早めると、用紙の後端が暴れる虞を低減することはできるが、第3位置(S3(図3参照))の近傍において用紙の先端側へ吹付けられる風量および風速が低下し、十分な乾燥を行えない虞がある。従って、第3位置(S3(図3参照))の近傍における用紙の先端側への乾燥効率を低下させない程度であれば、大気開放バルブ59bを開放するタイミングを早めてもよい。
本実施形態の記録装置としてのプリンター1は、被記録媒体の一例である用紙Pに対してインクを吐出することにより記録を実行する記録ヘッド41と、用紙Pを送り方向下流側へ送る媒体送り手段としての搬送手段10と、送り方向Yにおける用紙Pの位置を検出する位置検出手段30である第2用紙検出センサー33と、記録ヘッド41より送り方向下流側に配設され、風を発生させる風発生手段54の一例である送風ファン55と、送り方向上流側から下流側へ送風ファン55により発生した前記風を案内し流路61を形成する風案内部57と、風案内部57の流路61の途中において用紙Pと対向可能に送り方向Yに延設された開口部58とを有し、風案内部57によって案内されている前記風を、開口部58を介して用紙Pに当てて用紙上のインクを乾燥する乾燥部50としての温風ユニット51と、温風ユニット51の風案内部57において、送り方向Yにおける開口部58が延設されている範囲内から分岐して設けられ、送り方向上流側から下流側へ向かう前記風の一部を分岐して案内可能な分岐路59と、分岐路59に設けられ、開閉する排気弁としての大気開放バルブ59bと、用紙Pの位置に応じて大気開放バルブ59bの開閉を制御する制御部70と、を備えていることを特徴とする。
また、本実施形態において、制御部70は、用紙Pが温風ユニット51を通過する際、送り方向Yにおいて、用紙P1の後端P1bが、分岐路59が風案内部57から分岐する分岐点59aの位置に到達するまで、大気開放バルブ59bを閉塞し、送り方向Yにおいて、用紙P1の後端P1bが、分岐点59aの位置に到達したとき、大気開放バルブ59bを開放し、送り方向Yにおいて、用紙P1の後端P1bが、開口部58の送り方向下流端58aの位置に到達したとき、大気開放バルブ59bを閉塞する構成であることを特徴とする。
またさらに、本実施形態において、温風ユニット51の風案内部57は、送り方向Yにおける開口部58が延設されている範囲において、前記風が流れる方向上流側から下流側へ進むに従って前記風の流路61の断面積(S1〜S3)が徐々に小さくなる構成であることを特徴とする。
尚、本実施形態では、前記風が流れる方向上流側から下流側へ順に、第1位置、第2位置、第3位置としたとき(図3参照)、

第1位置の流路の断面積S1>第2位置の流路の断面積S2>第3位置の流路の断面積S3

の関係が成立するように構成されている。
また、本実施形態において、分岐路59の数は一であり、先行する用紙P1の後端P1bと、後続の用紙P2の先端P2aとの間の距離L1は、送り方向Yにおける分岐路59の分岐点59aから開口部58の送り方向下流端58aまでの距離L2と同じに構成されていることを特徴とする。
本実施形態のプリンター1の温風ユニット51における大気開放バルブ59bの制御方法は、搬送手段10によって用紙Pを送り方向下流側へ送る媒体送り工程(S12)と、記録ヘッド41によって用紙Pに対してインクを吐出して記録を実行する記録実行工程(S13)と、位置検出手段30である第2用紙検出センサー33によって送り方向Yにおける用紙Pの位置を検出する位置検出工程(S15)と、記録ヘッド41より送り方向下流側に配設され、風を発生させる風発生手段54と、送り方向上流側から下流側へ風発生手段54により発生した前記風を案内し流路61を形成する風案内部57と、風案内部57の流路61の途中において用紙Pと対向可能に送り方向Yに延設された開口部58とを有する温風ユニット51が、風案内部57に案内されている前記風を、開口部58を介して用紙Pに当てて用紙上のインクを乾燥する乾燥工程(S14)と、温風ユニット51の風案内部57において、送り方向Yにおける開口部58が延設されている範囲内から分岐して設けられ、送り方向上流側から下流側へ向かう前記風の一部を分岐して案内可能な分岐路59が風案内部57から分岐する分岐点59aの位置まで、送り方向Yにおいて、用紙P1の後端P1bが到達したとき、分岐路59に設けられた大気開放バルブ59bを開放する排気弁開放工程(S18)と、排気弁開放工程(S18)の後、送り方向Yにおいて、用紙P1の後端P1bが、開口部58の送り方向下流端58aの位置に到達したとき、大気開放バルブ59bを閉塞する排気弁閉塞工程(S20)と、を具備することを特徴とする。
[他の実施形態1]
図7に示すのは、他の実施形態1に係る温風ユニットの概略を示す側面図である。
図7に示す如く、他の実施形態1の温風ユニット81は、分岐路85と、排気口82と、風発生手段54としての吸引ファン83とを有している。
尚、その他の部材については、前述した実施形態と同様であるので、同じ符号を用いると共にその説明は省略する。
このうち、分岐路85は、前述した実施形態と同様に風案内部84の途中である送り方向Yにおける開口部58が延設された範囲内から流路86の本線から分岐するように設けられている。そして、前述した実施形態と同様に大気開放バルブ59bを有している。前述した実施形態と異なる点は、分岐路85における風の流れる方向下流側が排気口82へ接続されている点である。また、前述した実施形態における吸気口52の送風ファン55(図2〜図5)に代えて、他の実施形態1では吸引ファン83が排気口82に設けられている。
係る場合も制御部70が用紙P1の後端P1bの位置に応じて大気開放バルブ59bを開閉することによって、前述した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。具体的には、大気開放バルブ59bを開閉することによって、第3位置(S3(図3参照))の近傍における風量を低減し風速を減速することができる。その結果、用紙P1の後端P1bが、温風によって暴れる虞を低減することができる。
尚、送り方向Yにおける分岐点59aの位置は、用紙P1の後端P1bがZ軸方向においてその位置に位置し続けようとする力(サクションベルト機構の吸引手段の吸引力、用紙のコシ、自重等)と、吸引ファン83によって用紙P1の後端P1bが用紙P1を支持する支持部(22、23)から離間しようとする力との関係や、風案内部84の形状で決められるのは言うまでもない。
[他の実施形態2]
図8〜図12に示すのは、他の実施形態2に係る温風ユニットの動作を示す概略側面図である。このうち、図8は用紙の先端が送り方向において開口部が延設された範囲内に位置する状態である。また、図9は用紙の後端が送り方向において第1分岐点の位置に到達した状態である。またさらに、図10は用紙の後端が送り方向において第2分岐点の位置に到達した状態である。また、図11は用紙の後端が送り方向において第4分岐点の位置に到達した状態である。またさらに、図12は用紙の後端が送り方向において開口部の送り方向下流端の位置に到達した状態である。
図8〜図12に示す如く、他の実施形態2の温風ユニット91は、第1分岐路93〜第4分岐路96と、第1バルブ93b〜第4バルブ96bとを有している。このうち、第1分岐路93〜第4分岐路96は、風案内部92の途中である送り方向Yにおける開口部58が延設された範囲内から流路97の本線から分岐するように設けられている。また、第1分岐路93〜第4分岐路96は、送り方向上流側から下流側に第1分岐路93、第2分岐路94、第3分岐路95および第4分岐路96の順で並んで配設されている。
またさらに、第1分岐路93には第1バルブ93bが、第2分岐路94には第2バルブ94bが、第3分岐路95には第3バルブ95bが、第4分岐路96には第4バルブ96bが設けられている。また、第1バルブ93b〜第4バルブ96bは、制御部70によって開閉可能に設けられている。
尚、第1バルブ93b〜第4バルブ96bは、前述した実施形態の大気開放バルブ59bと同様に一例として所謂、ソレノイドバルブである電磁弁を用いることができる。
また、他の実施形態2において、風案内部92の途中である送り方向Yにおける開口部58が延設された範囲内の流路97の本線から第1分岐路93が分岐する点を第1分岐点93aとする。同様に、第2分岐路94が風案内部92の流路97の本線から分岐する点を第2分岐点94a、第3分岐路95が風案内部92の流路97の本線から分岐する点を第3分岐点95a、第3分岐路95が風案内部92の流路97の本線から分岐する点を第4分岐点96aとする。
他の実施形態2において、前述した実施形態の構成と大きく異なる点は、分岐路およびバルブが複数設けられ、温風ユニット91が送り方向Yに長尺に設けられている点である。
その他の部材については、前述した実施形態と同様であるので同じ符号を用いると共にその説明は省略する。
続いて、他の実施形態2の温風ユニット91の第1バルブ93b〜第4バルブ96bの動作について詳しく説明する。
図8に示す如く、一枚目の(先行する)用紙P1は、記録部40において記録された後、サクションベルト機構20によって温風ユニット91へ送られる。そして、先行する用紙P1の先端側が、送り方向Yにおいて開口部58が設けられている範囲内に進入する。このとき、第1バルブ93b〜第4バルブ96bは全て閉塞状態である。従って、温風が本線(97)から分岐することなく、本線を流れる温風を、開口部58を介して効率よく用紙P1の先端側へ当てて用紙上のインクの乾燥を促進することができる。
図9に示す如く、図8の状態からさらにサクションベルト機構20が駆動すると、先行する用紙P1がさらに送り方向下流側へ送られる。そして、先行する用紙P1の後端P1bが送り方向Yにおいて第1分岐点93aの位置まで到達したとき、制御部70は、第1バルブ93bを開放する。従って、本線を流れる温風の一部を第1分岐路93へ分岐させることができる。そして、第1バルブ93b〜第4バルブ96bが全て閉塞した状態と比較して、送り方向Yにおける第1分岐点93aより下流側へ流れる温風の風量を低減し風速を減速することができる。
その結果、先行する用紙P1の後端P1bが、送り方向Yにおいて第1分岐点93aの位置の近傍に位置するとき、温風によって暴れる虞を低減することができる。
また、先行する用紙P1の後端側に対して、開口部58を介してある程度の温風を当てることができるため、インクの乾燥を促進することができる。
尚、送り方向Yにおいて、開口部58の送り方向上流端から第1分岐点93aの位置までの距離は短い程よい。その間において用紙の後端が暴れる虞を低減することができるからである。
また、第1分岐点93aより風の流れる方向上流側において風案内部92の断面積が同じである場合、送り方向Yにおいて、開口部58の送り方向上流端と第1分岐点93aの位置とが同じ位置に設けられていることが望ましい。
図10に示す如く、図9の状態からさらにサクションベルト機構20が駆動すると、先行する用紙P1がさらに送り方向下流側へ送られる。また、二枚目(後続)の用紙P2が送り方向下流側に送られ、二枚目(後続)の用紙P2の先端側が、送り方向Yにおいて開口部58が設けられている範囲内に進入する。
尚、先行する用紙P1の後端P1bから後続する用紙P2の先端P2aまでの距離L1は、後述するように、送り方向Yにおける第4分岐点96aから開口部58の送り方向下流端58aまでの距離L3と同じに設けられている。
そして、先行する用紙P1の後端P1bが、送り方向Yにおいて第2分岐点94aの位置まで到達したとき、制御部70は、第2バルブ94bを開放すると共に第1バルブ93bを閉塞する。従って、本線を流れる温風の一部を第2分岐路94へ分岐させることができる。そして、第1バルブ93b〜第4バルブ96bが全て閉塞した状態と比較して、送り方向Yにおける第2分岐点94aより下流側へ流れる温風の風量を低減し風速を減速することができる。
その結果、先行する用紙P1の後端P1bが、送り方向Yにおいて第2分岐点94aの位置の近傍に位置するとき、温風によって暴れる虞を低減することができる。
また、先行する用紙P1の後端側に対して、開口部58を介してある程度の温風を当てることができるため、インクの乾燥を促進することができる。
またさらに、第2分岐点94aより送り方向上流側では、第1バルブ93b〜第4バルブ96bが全て閉塞した状態と温風の風量および風速を同じにすることができる。従って、後続の用紙P2の先端側に対する乾燥効率を保持することができる。即ち、第2バルブ94bを開放した場合であっても、第2分岐点94aより送り方向上流側の後続の用紙P2上のインクの乾燥を促進することについて影響を及ぼす虞がない。
続いて、図10の状態からさらにサクションベルト機構20が駆動すると、先行する用紙P1および後続の用紙P2がさらに送り方向下流側へ送られる。そして、先行する用紙P1の後端P1bが、送り方向Yにおいて第3分岐点95aの位置まで到達したとき、制御部70は、第3バルブ95bを開放すると共に第2バルブ94bを閉塞する。従って、本線を流れる温風の一部を第3分岐路95へ分岐させることができる。そして、第1バルブ93b〜第4バルブ96bが全て閉塞した状態と比較して、送り方向Yにおける第3分岐点95aより下流側へ流れる温風の風量を低減し風速を減速することができる。
その結果、先行する用紙P1の後端P1bが、送り方向Yにおいて第3分岐点95aの位置の近傍に位置するとき、前述した第2分岐点94aの位置の近傍に位置するときと同様に、温風によって暴れる虞を低減することができる。
また、先行する用紙P1の後端側に対して、開口部58を介してある程度の温風を当てることができるため、インクの乾燥を促進することができる。
またさらに、第3分岐点95aより送り方向上流側では、第1バルブ93b〜第4バルブ96bが全て閉塞した状態と温風の風量および風速を同じにすることができる。従って、後続の用紙P2の先端側に対する乾燥効率を保持することができる。即ち、第3バルブ95bを開放した場合であっても、第3分岐点95aより送り方向上流側の後続の用紙P2上のインクの乾燥を促進することについて影響を及ぼす虞がない。
図11に示す如く、さらにサクションベルト機構20が駆動すると、先行する用紙P1および後続の用紙P2がさらに送り方向下流側へ送られる。そして、先行する用紙P1の後端P1bが、送り方向Yにおいて第4分岐点96aの位置まで到達したとき、制御部70は、第4バルブ96bを開放すると共に第3バルブ95bを閉塞する。従って、本線を流れる温風の一部を第4分岐路96へ分岐させることができる。そして、第1バルブ93b〜第4バルブ96bが全て閉塞した状態と比較して、送り方向Yにおける第4分岐点96aより下流側へ流れる温風の風量を低減し風速を減速することができる。
その結果、先行する用紙P1の後端P1bが、送り方向Yにおいて第4分岐点96aの位置の近傍に位置するとき、前述した第2分岐点94aの位置の近傍に位置するときと同様に、温風によって暴れる虞を低減することができる。
また、先行する用紙P1の後端側に対して、開口部58を介してある程度の温風を当てることができるため、インクの乾燥を促進することができる。
またさらに、第4分岐点96aより送り方向上流側では、第1バルブ93b〜第4バルブ96bが全て閉塞した状態と温風の風量および風速を同じにすることができる。従って、後続の用紙P2の先端側に対する乾燥効率を保持することができる。即ち、第4バルブ96bを開放した場合であっても、第4分岐点96aより送り方向上流側の後続の用紙P2上のインクの乾燥を促進することについて影響を及ぼす虞がない。
図12に示す如く、図11の状態からさらにサクションベルト機構20が駆動すると、先行する用紙P1および後続の用紙P2がさらに送り方向下流側へ送られる。そして、先行する用紙P1の後端P1bが、送り方向Yにおいて開口部58の送り方向下流端58aの位置まで到達したとき、制御部70は、第4バルブ96bを閉塞する。先行する用紙P1の後端P1bが送り方向Yにおいて開口部58が延設された範囲外に位置し、先行する用紙P1の後端P1bが温風によって暴れる虞がないからである。
一方、後続の用紙P2の先端P2aは、送り方向Yにおいて第4分岐点96aの位置に到達する。前述したように、先行する用紙P1の後端P1bから後続する用紙の先端までの距離L1は、送り方向Yにおける第4分岐点96aから開口部58の送り方向下流端58aまでの距離L3と同じに設けられているからである。
その後、さらにサクションベルト機構20が駆動すると、先行する用紙P1および後続の用紙P2がさらに送り方向下流側へ送られる。
そして、後続(二枚目)の用紙P2の後端P2bが、送り方向Yにおいて第1分岐点93aの位置に到達したとき、先行する用紙P1の後端P1bが第1分岐点93aの位置に到達したときと同様に、制御部70は、第1バルブ93bを開放する。
その後、先行する用紙P1の後端P1bが移動したときと同様に、二枚目の用紙P2の後端P2bの位置が送り方向下流側へ移動することに従って、第2バルブ94b、第3バルブ95b、第4バルブ96bの順に開放すると共に、送り方向上流側に隣接する既に開放したバルブを閉塞する。
その結果、後続する用紙P2の後端P2bについて、先行する用紙P1の後端P1bと同様に、温風によって暴れる虞を低減することができる。
また、さらに後続する(三枚目の)用紙Pの先端側に対して、二枚目の用紙P2の先端側と同様に、インクの乾燥を促進することについて影響を及ぼす虞がない。
以上、説明したように、バルブを設けることによって、送風ファン55の強弱を調整することなく、送り方向Yにおいて開口部58が延設されている範囲内に位置する用紙P1(P2)の後端P1b(P2b)が暴れることを低減することができる。これと同時に、後続する用紙P2の先端側の乾燥効率を保持することができる。即ち、後続する用紙P2の先端側の乾燥効率を低下させることなく、先行する用紙P1の後端P1bが暴れる虞を低減することができる。
尚、他の実施形態2において分岐路およびバルブの数はそれぞれ4つとしたが、これに限られるものではない。
他の実施形態2において、排気弁としての第1バルブ93b〜第4バルブ96bを有する分岐路である第1分岐路93〜第4分岐路96は、複数設けられ、第1分岐路93〜第4分岐路96が風案内部92から分岐する分岐点である第1分岐点93a〜第4分岐点96aは、送り方向Yに複数並んで配設されており、制御部70は、第1バルブ93b〜第4バルブ96bのうちの送り方向最下流の第4分岐点96aに対応する第4バルブ96b以外の第1バルブ93b〜第3バルブ95bについては、送り方向Yにおいて、用紙P1の後端P1bが、一の分岐点(例えば、第1分岐点93a)の位置に到達したとき、該分岐点(例えば、第1分岐点93a)に対応するバルブ(例えば、第1分岐点93aの場合は第1バルブ93b)を開放し、送り方向Yにおいて、用紙P1の後端P1bが、該一の分岐点(例えば、第1分岐点93a)の送り方向下流側に隣接する他の分岐点(例えば、第2分岐点94a)の位置に到達したとき、該他の分岐点(例えば、第2分岐点94a)に対応するバルブ(例えば、第2バルブ94b)を開放すると共に、前記一の分岐点(例えば、第1分岐点93a)に対応するバルブ(例えば、第1バルブ93b)を閉塞する構成である。
さらに、制御部70は、第1バルブ93b〜第4バルブ96bのうちの送り方向最下流の第4分岐点96aに対応する第4バルブ96bについては、送り方向Yにおいて、用紙P1の後端P1bが、送り方向最下流の第4分岐点96aの位置に到達したとき、送り方向最下流の第4分岐点96aに対応する第4バルブ96bを開放し、送り方向Yにおいて、用紙P1の後端P1bが、開口部58の送り方向下流端58aの位置に到達したとき、送り方向最下流の第4分岐点96aに対応する第4バルブ96bを閉塞する構成であることを特徴とする。
また、他の実施形態2において、分岐路の数は第1分岐路93〜第4分岐路96の複数であり、先行する用紙P1の後端P1bと、後続の用紙P2の先端P2aとの間の距離L1は、送り方向Yにおける最下流の第4分岐点96aから開口部58の送り方向下流端58aまでの距離L3と同じに構成されていることを特徴とする。
他の実施形態2のプリンター1の温風ユニット91における複数の排気弁である第1バルブ93b〜第4バルブ96bの制御方法は、搬送手段10によって用紙Pを送り方向下流側へ送る媒体送り工程(S12)と、記録ヘッド41によって用紙Pに対してインクを吐出して記録を実行する記録実行工程(S13)と、位置検出手段30である第2用紙検出センサー33によって送り方向Yにおける用紙Pの位置を検出する位置検出工程(S15)と、記録ヘッド41より送り方向下流側に配設され、風を発生させる風発生手段54と、送り方向上流側から下流側へ風発生手段54により発生した前記風を案内し流路97を形成する風案内部92と、風案内部92の流路97の途中において用紙Pと対向可能に送り方向Yに延設された開口部58とを有する温風ユニット91が、風案内部92に案内されている前記風を、開口部58を介して用紙Pに当てて用紙上のインクを乾燥する乾燥工程(S14)と、温風ユニット91の風案内部92において、送り方向Yにおける開口部58が延設されている範囲内から送り方向Yに並んで順に分岐して設けられ、送り方向上流側から下流側へ向かう前記風の一部を分岐して案内可能な複数の分岐路である第1分岐路93〜第4分岐路96にそれぞれ設けられた第1バルブ93b〜第4バルブ96bについてであって、第1バルブ93b〜第4バルブ96bのうち、第1分岐路93〜第4分岐路96が風案内部92から分岐する複数の分岐点である第1分岐点93a〜第4分岐点96aのうちの送り方向最下流の第4分岐点96aに対応する第4バルブ96b以外の第1バルブ93b〜第3バルブ95bについては、送り方向Yにおいて、用紙P1の後端P1bが、一の分岐点(例えば、第1分岐点93a)の位置に到達したとき、該一の分岐点(例えば、第1分岐点93a)に対応するバルブ(例えば、第1分岐点93aの場合は第1バルブ93b)を開放し、第1バルブ93b〜第4バルブ96bのうちの送り方向最下流の第4分岐点96aに対応する第4バルブ96bについては、送り方向Yにおいて、用紙P1の後端P1bが、送り方向最下流の第4分岐点96aの位置に到達したとき、送り方向最下流の第4分岐点96aに対応する第4バルブ96bを開放する排気弁開放工程(前述した実施形態のS18に相当)と、第1バルブ93b〜第4バルブ96bのうちの送り方向最下流の第4分岐点96aに対応する第4バルブ96b以外の第1バルブ93b〜第3バルブ95bについては、送り方向Yにおいて、用紙P1の後端P1bが、前記一の分岐点(例えば、第1分岐点93a)の送り方向下流側に隣接する他の分岐点(例えば、第2分岐点94a)の位置に到達したとき、前記一の分岐点(例えば、第1分岐点93a)に対応するバルブ(例えば、第2バルブ94b)を閉塞し、第1バルブ93b〜第4バルブ96bのうちの送り方向最下流の第4分岐点96aに対応する第4バルブ96bについては、送り方向Yにおいて、用紙P1の後端P1bが、開口部58の送り方向下流端58aの位置に到達したとき、送り方向最下流の第4分岐点96aに対応する第4バルブ96bを閉塞する排気弁閉塞工程(前述した実施形態のS20に相当)と、を具備することを特徴とする。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
本発明に係るプリンター全体の概略を示す側面図。 本発明に係るプリンター全体の概略を示す平面図。 本発明に係る温風ユニットの動作を示す概略側面図。 本発明に係る温風ユニットの動作を示す概略側面図。 本発明に係る温風ユニットの動作を示す概略側面図。 本発明に係る温風ユニットの大気開放バルブの制御を示す図。 他の実施形態1に係る温風ユニットの概略を示す側面図。 他の実施形態2に係る温風ユニットの動作を示す概略側面図。 他の実施形態2に係る温風ユニットの動作を示す概略側面図。 他の実施形態2に係る温風ユニットの動作を示す概略側面図。 他の実施形態2に係る温風ユニットの動作を示す概略側面図。 他の実施形態2に係る温風ユニットの動作を示す概略側面図。
1 プリンター、10 搬送手段、11 送りローラー対、12 送り駆動ローラー、
13 送り従動ローラー、20 サクションベルト機構、21 ローラー、
22 ベルト、23 乾燥時媒体支持部、24 吸引手段、30 位置検出手段、
31 第1用紙検出センサー、32 第1エンコーダー、33 第2用紙検出センサー、
34 第2エンコーダー、40 記録部、41 記録ヘッド、42 記録時媒体支持部、
43 キャップ、44 防風板、50 乾燥部、51 温風ユニット、52 吸気口、
53 排気口、54 風発生手段、55 送風ファン、56 ヒーター、
57 風案内部、58 開口部、58a 開口部の下流端、59 分岐路、
59a 分岐点、59b 大気開放バルブ、61 流路、70 制御部、
81 (他の実施形態1の)温風ユニット、82 排気口、83 吸引ファン、
84 風案内部、85 分岐路、86 流路、
91 (他の実施形態2の)温風ユニット、92 風案内部、93 第1分岐路、
93a 第1分岐点、93b 第1バルブ、94 第2分岐路、94a 第2分岐点、
94b 第2バルブ、95 第3分岐路、95a 第3分岐点、95b 第3バルブ、
96 第4分岐路、96a 第4分岐点、96b 第4バルブ、97 流路、
L1 先行用紙後端から後続用紙先端までの距離、
L2 送り方向における分岐点から開口部の送り方向下流端までの距離、
L3 送り方向における第4分岐点から開口部の送り方向下流端までの距離、P 用紙、
P1 先行する用紙、P1a 先端、P1b 後端、P2 後続の用紙、P2a 先端、
P2b 後端、S1 第1位置の流路の断面積、S2 第2位置の流路の断面積、
S3 第3位置の流路の断面積、X 幅方向、Y 送り方向、
Z 記録ヘッドと記録時媒体支持部とが対向する方向

Claims (7)

  1. 被記録媒体に対してインクを吐出することにより記録を実行する記録ヘッドと、
    被記録媒体を送り方向下流側へ送る媒体送り手段と、
    送り方向における被記録媒体の位置を検出する位置検出手段と、
    前記記録ヘッドより送り方向下流側に配設され、風を発生させる風発生手段と、送り方向上流側から下流側へ前記風発生手段により発生した前記風を案内し流路を形成する風案内部と、該風案内部の流路の途中において被記録媒体と対向可能に送り方向に延設された開口部とを有し、前記風案内部によって案内されている前記風を、前記開口部を介して被記録媒体に当てて被記録媒体上のインクを乾燥する乾燥部と、
    該乾燥部の前記風案内部において、送り方向における前記開口部が延設されている範囲内から分岐して設けられ、送り方向上流側から下流側へ向かう前記風の一部を分岐して案内可能な分岐路と、
    該分岐路に設けられ、開閉する排気弁と、
    被記録媒体の位置に応じて前記排気弁の開閉を制御する制御部と、を備える記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記制御部は、被記録媒体が前記乾燥部を通過する際、
    送り方向において、被記録媒体の後端が、前記分岐路が前記風案内部から分岐する分岐点の位置に到達するまで、前記排気弁を閉塞し、
    送り方向において、被記録媒体の後端が、前記分岐点の位置に到達したとき、前記排気弁を開放し、
    送り方向において、被記録媒体の後端が、前記開口部の送り方向下流端の位置に到達したとき、前記排気弁を閉塞する構成である記録装置。
  3. 請求項1または2に記載の記録装置において、前記乾燥部の前記風案内部は、送り方向における前記開口部が延設されている範囲において、前記風が流れる方向上流側から下流側へ進むに従って前記風の流路の断面積が徐々に小さくなる構成である記録装置。
  4. 請求項1に記載の記録装置において、前記排気弁を有する分岐路は、複数設けられ、該分岐路が前記風案内部から分岐する分岐点は、送り方向に複数並んで配設されており、
    前記制御部は、
    前記複数の排気弁のうちの送り方向最下流の分岐点に対応する排気弁以外の排気弁については、送り方向において、被記録媒体の後端が、一の前記分岐点の位置に到達したとき、該分岐点に対応する排気弁を開放し、送り方向において、被記録媒体の後端が、該一の分岐点の送り方向下流側に隣接する他の分岐点の位置に到達したとき、該他の分岐点に対応する排気弁を開放すると共に、前記一の分岐点に対応する排気弁を閉塞する構成であり、
    前記複数の排気弁のうちの送り方向最下流の分岐点に対応する排気弁については、送り方向において、被記録媒体の後端が、前記送り方向最下流の分岐点の位置に到達したとき、該送り方向最下流の分岐点に対応する排気弁を開放し、送り方向において、被記録媒体の後端が、前記開口部の送り方向下流端の位置に到達したとき、該送り方向最下流の分岐点に対応する排気弁を閉塞する構成である記録装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の記録装置において、先行する被記録媒体の後端と、後続の被記録媒体の先端との間の距離は、
    前記分岐路の数が一の場合、送り方向における該分岐路の分岐点から前記開口部の送り方向下流端までの距離と同じに構成され、
    前記分岐路の数が複数の場合、送り方向における最下流の分岐点から前記開口部の送り方向下流端までの距離と同じに構成されている記録装置。
  6. 媒体送り手段によって被記録媒体を送り方向下流側へ送る媒体送り工程と、
    記録ヘッドによって被記録媒体に対してインクを吐出して記録を実行する記録実行工程と、
    位置検出手段によって送り方向における被記録媒体の位置を検出する位置検出工程と、
    前記記録ヘッドより送り方向下流側に配設され、風を発生させる風発生手段と、送り方向上流側から下流側へ前記風発生手段により発生した前記風を案内し流路を形成する風案内部と、該風案内部の流路の途中において被記録媒体と対向可能に送り方向に延設された開口部とを有する乾燥部が、前記風案内部に案内されている前記風を、前記開口部を介して被記録媒体に当てて被記録媒体上のインクを乾燥する乾燥工程と、
    前記乾燥部の前記風案内部において、送り方向における前記開口部が延設されている範囲内から分岐して設けられ、送り方向上流側から下流側へ向かう前記風の一部を分岐して案内可能な分岐路が前記風案内部から分岐する分岐点の位置まで、送り方向において、被記録媒体の後端が到達したとき、前記分岐路に設けられた排気弁を開放する排気弁開放工程と、
    該排気弁開放工程の後、送り方向において、被記録媒体の後端が、前記開口部の送り方向下流端の位置に到達したとき、前記排気弁を閉塞する排気弁閉塞工程と、を具備する記録装置の乾燥部における排気弁の制御方法。
  7. 媒体送り手段によって被記録媒体を送り方向下流側へ送る媒体送り工程と、
    記録ヘッドによって被記録媒体に対してインクを吐出して記録を実行する記録実行工程と、
    位置検出手段によって送り方向における被記録媒体の位置を検出する位置検出工程と、
    前記記録ヘッドより送り方向下流側に配設され、風を発生させる風発生手段と、送り方向上流側から下流側へ前記風発生手段により発生した前記風を案内し流路を形成する風案内部と、該風案内部の流路の途中において被記録媒体と対向可能に送り方向に延設された開口部とを有する乾燥部が、前記風案内部に案内されている前記風を、前記開口部を介して被記録媒体に当てて被記録媒体上のインクを乾燥する乾燥工程と、
    前記乾燥部の前記風案内部において、送り方向における前記開口部が延設されている範囲内から送り方向に並んで順に分岐して設けられ、送り方向上流側から下流側へ向かう前記風の一部を分岐して案内可能な複数の分岐路にそれぞれ設けられた複数の排気弁についてであって、
    前記複数の排気弁のうち、前記複数の分岐路が前記風案内部から分岐する複数の分岐点のうちの送り方向最下流の分岐点に対応する排気弁以外の排気弁については、送り方向において、被記録媒体の後端が、一の分岐点の位置に到達したとき、該一の分岐点に対応する排気弁を開放し、
    前記複数の排気弁のうちの送り方向最下流の分岐点に対応する排気弁については、送り方向において、被記録媒体の後端が、前記送り方向最下流の分岐点の位置に到達したとき、該送り方向最下流の分岐点に対応する排気弁を開放する排気弁開放工程と、
    前記複数の排気弁のうちの送り方向最下流の分岐点に対応する排気弁以外の排気弁については、送り方向において、被記録媒体の後端が、前記一の分岐点の送り方向下流側に隣接する他の分岐点の位置に到達したとき、前記一の分岐点に対応する排気弁を閉塞し、
    前記複数の排気弁のうちの送り方向最下流の分岐点に対応する排気弁については、送り方向において、被記録媒体の後端が、前記開口部の送り方向下流端の位置に到達したとき、該送り方向最下流の分岐点に対応する排気弁を閉塞する排気弁閉塞工程と、を具備する記録装置の乾燥部における複数の排気弁の制御方法。
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