JP2010164190A - 管台および曲がり管並設保持構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】上下に多段に配設される管の横方向の偏心量に対応でき、かつ、嵌合された管保持部材同士が施工時や配管挙動時に外れるのを防止できる管台および曲がり管並設保持構造を提供する。
【解決手段】互いに合わされて結合される上管枕13の下壁13bと第1下管枕15の上壁15aのうち、下壁13bに十字状の係合溝24が形成され、上壁15aに係合溝24に係合しつつスライド自在とされた係合突起23´が設けられ、さらに、係合溝24のうち横方向に延びた第2の係合溝24bの右端24b1および左端24b2が下壁13bの外周縁に対して閉鎖されるように、下壁13bの外周縁にストッパ26が形成されている。
【選択図】図5
【解決手段】互いに合わされて結合される上管枕13の下壁13bと第1下管枕15の上壁15aのうち、下壁13bに十字状の係合溝24が形成され、上壁15aに係合溝24に係合しつつスライド自在とされた係合突起23´が設けられ、さらに、係合溝24のうち横方向に延びた第2の係合溝24bの右端24b1および左端24b2が下壁13bの外周縁に対して閉鎖されるように、下壁13bの外周縁にストッパ26が形成されている。
【選択図】図5
Description
本発明は、並設される曲がり管同士を結合保持させる管台および曲がり管並設保持構造に関する発明である。
従来、電力ケーブルや通信ケーブル等のケーブルを例えば共同溝に配設するような場合に、ケーブルの種類毎に設けた複数の管を並設させた状態で共同溝に沿って配設し、種類毎に分けたケーブルを各管に挿通保持させるようにしているのが普通である。
このような複数の管は、上下に多段に配設されるために、互いに間隔をおいて管枕(管台)により結合保持される。このような管枕としては、例えば図18(a)に示すように、結合した2つの管保持部材1,2を備えるものが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
ところで、上述した管としては、障害物を避けたり、向きを変えたりするために曲がり管等を用いることも考えられている。
このように、並設された曲がり管同士を管保持部材1,2で互いに結合保持させる場合には、図18(b)に矢印Dで示すように、管保持部材2が管保持部材1に対して横方向(管の延びる方向に直交する方向)にスライドできるように管枕を構成することにより、曲がり管から管保持部材1,2に横方向への無理な力が作用することを防ぐための技術も提案されている(例えば、特許文献3,4参照)。
さらに、管保持部材2が管保持部材1に対して縦方向(管の延びる方向)にスライドできるように構成することにより、管保持部材1,2同士を管保持部材の延びる方向から組み付けることができるようにするための技術も提案されている(例えば、特許文献5参照)。
しかし、上記の提案技術によれば、嵌合された管保持部材同士が施工時や配管挙動時に横方向に外れてしまう虞がある。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、上下に多段に配設される管の横方向の偏心量に対応することができ、かつ、嵌合された管保持部材同士が施工時や配管挙動時に外れるのを防止することができる管台および曲がり管並設保持構造を提供することを目的とするものである。
本発明に係る管台および曲がり管並設保持構造は、上下に嵌合される2つの管保持部材のうち、一方の管保持部材の平面に十字状の蟻溝が形成され、他方の管保持部材の平面に蟻溝に係合しつつスライド自在とされた突部が設けられ、さらに、十字状の蟻溝のうち横方向(管部材が延びる方向に直交する方向)に延びた蟻溝部の両端部が平面の外周縁に対して閉鎖されるように、平面の外周縁にストッパが形成されていることにより、突部が横方向にスライドしてストッパに突き当てられると横方向の通過が阻止されるため、上下に多段に配設される管の横方向の偏心量に対応することができ、かつ、嵌合された管保持部材同士が施工時や配管挙動時に外れてしまうことを防止するものである。
すなわち、管保持部をそれぞれ有し且つ互いに合わせられた第1,第2の平面をそれぞれ有する第1,第2の管保持部材を備え、前記第1,第2の平面のうち、一方に蟻溝が形成され、前記第1,第2の平面のうち他方に前記蟻溝に係合しつつスライド自在とされた突部が設けられた管台において、前記蟻溝は、前記管保持部に保持される管部材の中心線が延びる方向と平行な第1の蟻溝部、及び前記第1の蟻溝部と直交する第2の蟻溝部が交差して十字状に形成され、かつ、前記第1の蟻溝部の両端部のうち少なくとも一方が前記第1,第2の平面の外周縁に対して開放し、前記第2の蟻溝部の両端部がともに前記第1,第2の平面の外周縁に対して閉鎖するように、前記第1,第2の平面の外周縁にストッパが形成されていることを特徴とする。
また、前記第1の平面および前記第2の平面のうち前記蟻溝が形成された平面から前記第1の蟻溝部上に庇状に延設したフランジは、前記第1の蟻溝部の両端部から前記第1の蟻溝部と前記第2の蟻溝部との交差部分に近付くにしたがって、その厚さが徐々に厚くなるように形成されているように構成することも好ましい。
さらに、前記第1の平面および前記第2の平面のうち前記蟻溝が形成された平面から前記第1の蟻溝部上に庇状に延設したフランジのうち、前記第1の蟻溝部の、前記蟻溝が形成された平面の外周縁に対して開放した側の端部の上方部分において、前記蟻溝への前記突部の挿入を容易化させるように、前記フランジの幅が短く形成されているような構成であってもよい。
また、本発明に係る曲がり管並設保持構造は、並設された第1,第2の曲がり管の延びる方向に間隔をおいて複数の管台が配設され、前記管台は第1,第2の管保持部材を備え、前記第1,第2の管保持部材は第1,第2の管保持部をそれぞれ有すると共に互いに合わせられた第1,第2の平面をそれぞれ有し、前記第1,第2の平面のうち、一方に蟻溝が形成され、他方に前記蟻溝に係合しつつスライド自在とされた突部が設けられ、前記第1,第2の管保持部に前記第1,第2の曲がり管をそれぞれ保持させることにより、前記第1,第2の曲がり管同士を互いに結合保持させるようにした曲がり管並設保持構造であって、前記蟻溝は、前記管保持部に保持される曲がり管の中心線が延びる方向と平行な第1の蟻溝部、及び前記第1の蟻溝部と直交する第2の蟻溝部が交差して十字状に形成されて、前記第1,第2の管保持部材は前記第1,第2の曲がり管の延びる方向とこれに直交する方向とにそれぞれ相対移動可能に設けられ、かつ、前記第1の蟻溝部の両端部のうち少なくとも一方が前記第1,第2の平面の外周縁に対して開放し、前記第2の蟻溝部の両端部がともに前記第1,第2の平面の外周縁に対して閉鎖するように、前記第1,第2の平面の外周縁にストッパが形成されていることを特徴とする。
このように構成された本発明に係る管台および曲がり管並設保持構造によれば、上下に並設される2つの管部材の間に横方向の偏心量がある場合でも、突部が蟻溝に係合しつつ横方向にスライドするため、上の管保持部材と下の管保持部材との間に横方向への無理な力が作用するのを未然に防止することができる。
さらに、第2の蟻溝部の両端部ともが平面の外周縁に対して閉鎖するように、平面の外周縁にストッパが形成されていることにより、突部の横方向の通過が阻止され、嵌合された上下の管保持部材同士が施工時や配管挙動時に外れてしまうことを防止することができる。
また、前記第1の平面および前記第2の平面のうち前記蟻溝が形成された平面から前記第1の蟻溝部上に庇状に延設したフランジは、前記第1の蟻溝部の両端部から前記第1の蟻溝部と前記第2の蟻溝部との交差部分に近付くにしたがって、その厚さが徐々に厚くなるように形成されているように構成することも好ましい。
そして、前記第1の平面および前記第2の平面のうち前記蟻溝が形成された平面から前記第1の蟻溝部上に庇状に延設したフランジのうち、前記第1の蟻溝部の、前記蟻溝が形成された平面の外周縁に対して開放した側の端部の上方部分において、前記蟻溝への前記突部の挿入を容易化させるように、前記フランジの幅が短く形成されているような構成であってもよい。
本発明に係る管台および曲がり管並設保持構造によれば、上下に多段に配設される管の横方向の偏心量に対応することができ、かつ、嵌合された管保持部材同士が施工時や配管挙動時に外れるのを防止することができる。
以下、本発明の管台および曲がり管並設保持構造を実現する形態について、図面に示す実施例1および実施例2に基づいて説明する。
図1(a)は、本発明の一実施形態(実施例1)を説明するための管台12と第1の曲がり管10および第2の曲がり管11との関係を示す平面図であり、同図(b)は、同図(a)の側面図であり、同図(c)は、同図(a)の曲がり部Cを管台12により結合保持したときの断面図である。
また、図2(a)は、図1(a)の第1の曲がり管10および第2の曲がり管11の曲がり部Cの曲率半径を変えた場合の平面図であり、同図(b)は、同図(a)の側面図であり、同図(c)は、同図(a)の曲がり部Cを管台12により結合保持したときの断面図である。
図1(a),(b)に示すように、互いに間隔をおいて上下に並設される第1の曲がり管10および第2の曲がり管11が、複数の管台12により結合保持されている。これらの第1の曲がり管10および第2の曲がり管11内には、通信ケーブルや電線等のケーブルが種類毎に配設されている。
さらに、これらの第1の曲がり管10および第2の曲がり管11は、障害物を避けたり向きを変えたりするために、図1(a)に示すように水平方向に湾曲させられている。例えば、第1の曲がり管10は、直線管10a,10d間に2つの曲管10b,10cを直列に接続したものであり、これら2つの曲管10b,10cは互いに水平方向反対向きに湾曲している。
また、例えば、第2の曲がり管11も第1の曲がり管10と略同様に構成され、図1(b)に示すように、直線管11a,11dと2つの曲管11b,11cを有する。なお、図示の便宜上、第2の曲がり管11の詳細な構成は図1(a)では省略している。
次に、図1(a),(b)に示す曲管10b,10c,11b,11cの水平方向の曲がり(曲率半径)が5mである場合について説明する。この場合、第1の曲がり管10の直線管10a,10dおよび曲管10b,10cの各接続部と第2の曲がり管11の直線管11a,11dおよび曲管11b,11cの各接続部とは、上下に並設させる第1の曲がり管10および第2の曲がり管11同士の上下間隔を狭くするために、図1(b)に示すように略300mmずらす必要があった。
このとき、図1(a)に示す曲管10bの曲がり部Cにおいては、曲管10bの軸線と11bの軸線との水平方向のズレ量(第1の曲がり管10の中心線O1と第2の曲がり管11の中心線O2との偏心量)は、図1(c)に示すように、略25mmとなった。また、図1(a)に示す曲管10cの曲がり部Cにおいても同様に、曲管10cの軸線と11cの軸線との水平方向のズレ量は、図1(c)に示すように略25mmとなった。
さらに、図2(a),(b)に示すように、曲管10b,10c,11b,11cの水平方向の曲がり(曲率半径)が10mである場合、第1の曲がり管10を構成する複数の管同士の接続部と第2の曲がり管11を構成する複数の管同士の接続部は、上下に並設させる第1の曲がり管10および第2の曲がり管11同士の上下間隔を狭くするために、図2(b)に示すように略300mmずらす必要があった。
このとき、図2(a)に示す曲がり部Cにおいては、上下の曲管の軸線の水平方向のズレ量は図2(c)に示すように略12mmとなった。
このように並設される第1の曲がり管10および第2の曲がり管11同士を複数箇所で支持する管台12は、図1(c),図2(c)に示すように上管枕13(第1の管保持部材)と下管枕14(第2の管保持部材)から構成されている。以下、この管台12の全体の構成について説明する。
図3は、図1の管台12の全体構成を示す正面図であり、図4は、図3の上管枕13と第1の下管枕15との構造を詳細に説明するための斜視図である。
図3に示すように、管台12は上管枕13と下管枕14とから構成されており、下管枕14は、上下に分割された第1下管枕15と第2下管枕16とから構成される。
そして、図3,4に示すように、上管枕13は、上壁13aと下壁13b(第1の平面)と左右の側壁13c,13dとから中空に形成されている。さらに、この上壁13aと下壁13bとの間には、側壁13c,13d間に等ピッチで配列され且つ上壁13aと下壁13bに一体に形成された複数の縦リブ13eを有する。また、上壁13aには、半円状の凹部である上管保持部13gが形成されている。
さらに、第1下管枕15は、上管枕13と同様に、上壁15a(第2の平面)と下壁15bと左右の側壁15c,15dとから中空に形成されている。そして、この上壁15aと下壁15bとの間には、側壁15c,15d間に等ピッチで配列され且つ上壁15aと下壁15bに一体に形成された複数の縦リブ15eを有する。また、下壁15bには、半円状の凹部である第1下管保持部15gが形成されている。
また、第2下管枕16は、第1下管枕15と同様の構成であり、上壁16aと下壁16bと左右の側壁16c,16dとから中空に形成され、この上壁16aと下壁16bとの間には、側壁16c,16d間に等ピッチで配列され且つ上壁16aと下壁16bに一体に形成された複数の縦リブ16eを有する。さらに、上壁16aには、半円状の凹部である第2下管保持部16gが形成されている。
そして、図3に示すように、第1下管枕15と第2下管枕16とは、第1下管枕15の下壁15bが、第2下管枕16の上壁16a上に位置するように、第1下管枕15と第2下管枕16とが重ねられている。これにより、この下壁15bの半円状の第1下管保持部15gと上壁16aの半円状の第2下管保持部16gとが管下管保持部(管支持部)として円形状の管保持孔17を形成している。
また、図3に示すように、第1下管枕15の下壁15bには、管保持孔17の左右外側に位置するように係止突起18と係止孔19とがそれぞれ形成されている。さらに、第2下管枕16の上壁16aには、管保持孔17の左右外側に位置するように係止孔20と係止突起21がそれぞれ形成されている。
そして、第1下管枕15の係止突起18は第2下管枕16の係止孔20に着脱可能に嵌着固定され、第2下管枕16の係止突起21は第1下管枕15の係止孔19に着脱可能に嵌着固定されている。これにより、第1下管枕15と第2下管枕16は互いに着脱可能に固定されている。なお、これらの係止突起18,21及び係止孔19,20は、図3以外の図面では図示を省略する。
図5は、図4の上管枕13の下壁13bの構造および第1下管枕15の上壁15aの構造を説明するための分解斜視図であり、図6は、図5のA−A線断面図であり、図7は、図5のB−B線断面図である。
図5に示すように、上壁15aの横方向(中心線O1の延びる方向に直交する方向)の幅は、下壁13bの横方向の幅よりも広く形成されている。
また、上管枕13の下壁13bには、縦方向(中心線O1の延びる方向)に延びる凹部である補強溝22が形成され、縦方向の両端部がともに下壁13bの外周縁に対して開放されている。
さらに、この下壁13bには、補強溝22の縦方向略中央部分に係合突起23(突部)が設けられている。この係合突起23は、図6に示すように、補強溝22の側面22a,22a及び補強溝22の上面22bに一体に設けられた起立部23a,23aと、起立部23aの先端に起立部23aの直交方向に突設されたフランジ23bとを有する。
このように、起立部23aが補強溝22の側面22a,22a及び補強溝22の上面22bに一体に形成されていることにより、フランジ23bの板面に直交する方向へ外力が加わる場合であっても、係合突起23が破損しないように補強されている。
また、フランジ23bは、図5に示すように、補強溝22の幅方向(横方向)に延びるフランジ部23b1と、フランジ部23b1の両側部から補強溝22の長手方向(縦方向)に延びるフランジ部23b2,23b2とから平面形状がH字状に形成されている。
さらに、上管枕13の下壁13bには、図5に示すように、縦方向に延びる第1の係合溝24a(第1の蟻溝部)と、横方向に延びる第2の係合溝24b(第2の蟻溝部)とが交差して、十字状の係合溝24(蟻溝)が形成されている。
この、第1の係合溝24aには、図7に示すように、下壁13bから溝上に庇状に延設したフランジ24a1,24a1が設けられている。
また、図5に示すように、第1の係合溝24aの縦方向の両端部は、下壁13bの外周縁に対して開放されている。一方、第2の係合溝24bの横方向における両端部(右端24b1,左端24b2)は、右端24b1が下壁13bにより閉鎖され、左端24b2が下壁13bの外周縁に設けられたストッパ26により閉鎖されている。
なお、第2の係合溝24bの断面構造は、図7に示す第1の係合溝24aの断面構造と同様の構造であるため、ここでの説明は省略する。
また、下壁13bの外周縁に設けられたストッパ26は、上管枕13の下壁13bや側壁13dと一体に形成されていても、あるいは下壁13bや側壁13dとは別体であっても構わない。
さらに、図5に示すように、第1下管枕15の上壁15aには、補強溝22と構造が略同じ補強溝22´と、係合突起23と構造が略同じ係合突起23´と、十字状の係合溝24と構造が略同じ十字状の係合溝24´と、ストッパ26と構造が略同じストッパ26´とが形成されている。
すなわち、第1下管枕15の上壁15aに設けられた構造は、上管枕13の下壁13bと同様の構造であるため、係合突起23´の係合突起23と対応する部分、及び係合溝24´の係合溝24と対応する部分には、係合突起23及び係合溝24に付した符号と同じ符号にダッシュ(´)を付してその構造の説明は省略する。
また、後述のように、上管枕13の下壁13bと第1下管枕15の上壁15aとが互いに合わせられて上管枕13と第1下管枕15とが重なると、図5の上管枕13の係合突起23が第1下管枕15の第2の係合溝24b´に係合し得る位置に対応すると共に、図5の第1下管枕15の第1の係合突起23´が上管枕13の第2の係合溝24bに係合し得る位置に対応する。
次に、上記のように構成された実施例1における管台および曲がり管並設保持構造の作用について説明する。
図8は、図5の上管枕13と第1下管枕15とを組み付ける状態を説明するための斜視図であり、図9は、上管枕13の係合突起23と第1下管枕15の第1の係合溝24a´との関係を示す横方向断面図である。
上述したように、例えば、図1(c)に示す第1の曲がり管10および第2の曲がり管11の軸線(中心線O1,O2)の横方向のズレ量が略25mmである場合に、曲がり部Cにおいて管台12により共同溝の支持枠等の上に保持(支持)させるとき、先ず下管枕14の第2下管枕16を支持枠(図示せず)上に配設し、第2の曲がり管11の曲がり部Cを第2下管枕16の半円状の第2下管保持部16g上に載置する。
その後、第2下管枕16上に第1下管枕15を配設して、第1下管枕15の第1下管保持部15gを第2の曲がり管11の曲がり部Cに係合させると共に、第1下管枕15の係止突起18を第2下管枕16の係止孔20に着脱可能に嵌着固定し、第2下管枕16の係止突起21を第1下管枕15の係止孔19に着脱可能に嵌着固定する。
これにより、第1下管枕15と第2下管枕16を互いに着脱可能に固定させて、第1下管枕15と第2下管枕16との間に形成される管保持孔17内に第2の曲がり管11の曲がり部Cが保持(支持)される。
この状態で、第2の曲がり管11上に第1の曲がり管10の曲がり部Cを支持させる場合、図8に示すように、管台12の上管枕13と第1下管枕15とを組み付ける。この場合、上管枕13の補強溝22の縦方向の端を第1下管枕15の第1の係合溝24a´の縦方向の端に合わせると共に、上管枕13の第1の係合溝24aの縦方向の端を第1下管枕15の補強溝22´の縦方向の端に合わせて、中心線O1の延びる方向(縦方向)に上管枕13が第1下管枕15上に重なるように移動させる。
このとき、図9に示すように、上管枕13の係合突起23のフランジ部23b2,23b2と第1下管枕15の第1の係合溝24a´のフランジ24a1´,24a1´とが互いに係合する。さらに、図示を省略するが、第1下管枕15の係合突起23´のフランジ部23b2´,23b2´と上管枕13の第1の係合溝24aのフランジ24a1,24a1とが互いに係合する。
これにより、上管枕13の係合突起23が第1下管枕15の第1の係合溝24a´に軸線O1方向(縦方向)には移動可能に且つ上下方向には外れることがないように係合すると共に、第1下管枕15の係合突起23´が上管枕13の第1の係合溝24aに軸線O1方向には移動可能に且つ上下方向には外れることがないように係合するため、上管枕13の下壁13bと第1下管枕15の上壁15aとが互いに係合される。
ここで、係合突起は平面H字状に形成されていることにより、係合突起23,23´が係合溝24a,係合溝24a´に係合したときに遊びによるガタツキが生じないようになっている。
また、この状態で、曲がり部Cの部分においては第1,第2の曲がり管10,11は上述したように横方向に25mmずれているので、図1(c)に示したように上管枕13を下管枕14に対して横方向に25mm移動させ、曲がり部Cの部分における第1,第2の曲がり管10,11の横方向のズレを吸収させる。
この結果、第1の曲がり管10および第2の曲がり管11の曲がり部Cの部分において、上下の第1の曲がり管10および第2の曲がり管11を管台12で保持させても、第1の曲がり管10と上管枕13との間、第2の曲がり管11と下管枕14との間及び上管枕13と下管枕14との間に横方向への無理な力が作用するのを未然に防止できる。
また、図10(a)は、図4の上管枕13を第1下管枕15に対して左側にスライドさせた状態の斜視図であり、同図(b)は、同図(a)の正面図であり、図11(a)は、図4の上管枕13を第1下管枕15に対して右側にスライドさせた状態の斜視図であり、同図(b)は、同図(a)の正面図であり、同図(c)は、同図(a)のE−E線断面図である。
図5に示す上管枕13の係合突起23が、第1下管枕15の第2の係合溝24b´を、係合しながら通過すると同時に、上管枕13の係合溝24を第1下管枕15の係合突起23´が係合しながら通過することで、下管枕14に対して上管枕13を左側や右側へスライドさせることができる。
そして、図10(a),(b)に示すように、この上管枕13は、係合突起23のフランジ部23b1が第2の係合溝24b´の左端24b1´に突き当たるまで左側へスライドさせることができる。
また、図11(a),(b)に示すように、この上管枕13は、第1下管枕15に設けられた係合突起23´のフランジ部23b1´が上管枕13の係合溝24の左端24b2に設けられたストッパ26に突き当たるまで右側へスライドさせることができる。すなわち、図11(c)に示すように、上管枕13が右側へスライドされることによって係合溝24内を通過した係合突起23´は、上管枕13のストッパ26にフランジ部23b1´が突き当たることでその通過が阻止され、上管枕13の右側へのスライドが制限される。
このように、上管枕13を左側へスライドさせるときであっても、あるいは右側へスライドさせるときであっても、係合突起23,23´の横方向への通過が阻止される。特に、上管枕13を右側へスライドさせる場合には、係合突起23´がストッパ26に突き当たることにより、嵌合された上下の管保持部材同士が施工時や配管挙動時に外れてしまうことを防止することができる。
なお、本実施形態(実施例1)では、図12(a)の左図に示すように、上管枕13の係合溝24と第1下管枕15の係合突起23´とが係合し、且つ上管枕13の係合突起23と第1下管枕15の係合溝24´とが係合するように結合させる場合、すなわち上管枕13と第1下管枕15とが2ヶ所で係合する場合について説明した。
しかし、本発明に係る管台および曲がり管並設保持構造はこのような形態に限定されるものではなく、例えば、図12(a)の右図に示すように、上管枕13の左右を反転させて、上管枕13の係合突起23と第1下管枕15の係合溝24´とが1ヶ所だけで係合するように結合させてもよい。
そして、図12(a)の左図に示す実施形態では、図12(b)の左図に示す位置まで上管枕13を右側へスライドさせることができ、例えばこの場合には略25mm右側へスライドさせることができるとすると、図12(a)の右図のように結合させた場合には、図12(b)の右図に示すように、略100mm右側へスライドさせることができ、2つの曲がり管10,11の横方向のズレ量が大きい場合にも対応することができる。
すなわち、図12(a)の右図のように結合させた場合には、図12(c)に示すように、上管枕13が右側へスライドされることによって係合溝24´内を通過した係合突起23は、第1下管枕15のストッパ26´に係合突起23のフランジ部23b1が突き当たることでその通過が阻止され、上管枕13の右側へのスライドが制限される。
また、本実施形態(実施例1)では、上管枕13と第1下管枕15とが、それぞれ係合突起23,23´と係合溝24,24´とを有している場合について説明したが、本発明に係る管台および曲がり管並設保持構造はこのような形態に限定されるものではなく、例えば、係合突起は上管枕または第1下管枕のうち一方にのみ設けられ、係合溝は上管枕または第1下管枕のうち他方にのみ設けられている場合であってもよい。
図13は、本発明の他の実施形態(実施例2)の管台212の上管枕213および第1下管枕215の構造を説明するための分解斜視図であり、図14は、図13の係合溝224の詳細な構成を示す部分拡大図であり、図15は、図14のG−G線断面図であり、図16は、図14のH−H線断面図である。
実施例2の管台212は、実施例1の管台12と同様に、上管枕213と下管枕214(図示せず)から構成されており、下管枕214は、上下に分割された第1下管枕215と第2下管枕216(図示せず)とから構成される。
上管枕213の下壁213bには、図13に示すように、十字状の係合溝224(蟻溝)と係合突起223とが形成されている。
この係合溝224は、図14に示すように、実施例1の係合溝24の形状である「十字」の縦方向(中心線O1方向)に延びる第1の係合溝224a(第1の蟻溝部)と「十字」の横方向(中心線O1方向に直交する方向)に延びる第2の係合溝224b(第2の蟻溝部)とが交差している。
第1の係合溝224aには、図15に示すように、下壁213bから溝上に庇状に延設したフランジ224a1が設けられている。そして、このフランジ224a1は、図14および図16に示すように、第1の係合溝224aの縦方向の両端部から第1の係合溝224aと第2の係合溝224bとの交差部分に近付くにしたがって、その厚さが徐々に厚くなるように形成されている。
すなわち、図16に示すように、フランジ224a1の、係合溝224の底面224cに向いた面と、係合溝224の底面224cとの間隔が、縦方向(図16における左右方向)中央に向けて徐々に狭くなるように形成されている。
また、第1の係合溝224aの縦方向の両端部は、図14に示すように、下壁213bの外周縁に対して開放されている。そして、フランジ224a1のうち縦方向の両端部224a2(第1の係合溝224aの縦方向の両端部の上方部分)において、フランジ224a1の幅が短く形成されている。
係合突起223は、実施例1の係合突起23と同じ形状であり、起立部223a(図示せず)と横方向に延びるフランジ部223b1と縦方向に延びるフランジ部223b2とを有している。
第1下管枕215の上壁215aには、上管枕213の下壁213bと同様に、十字状の係合溝224´と係合突起223´とが形成されている。
これら係合溝224´および係合突起223´は、それぞれ係合溝224および係合突起223と同じ構造であるため、係合突起223´の係合突起223と対応する部分および係合溝224´の係合溝224と対応する部分には、係合突起223および係合溝224に付した符号と同じ符号にダッシュ(´)を付してその構造の説明は省略する。
さらに、第1下管枕215は、図13に示すように、第1下管枕215の側壁215dの内面と縦リブ215eとの間に架け渡されるように、横リブ215fが設けられている。
他の構成は実施例1において説明したものと同様のものであるため、ここでは説明を省略する。
次に、上記のように構成された実施例2における管台および曲がり管並設保持構造の作用について説明する。
[係合突起の係合溝への挿入補助作用]
上管枕213と第1下管枕215とを組み付ける、すなわち、上管枕213の下壁213bと第1下管枕215の上壁215aとを互いに係合させる際には、上管枕213の係合突起223と第1下管枕215の第1の係合溝224a´とを互いに係合させ、かつ、第1下管枕215の係合突起223´と上管枕213の第1の係合溝224aとを互いに係合させるように、上管枕213を第1下管枕215上で縦方向に移動させる。
[係合突起の係合溝への挿入補助作用]
上管枕213と第1下管枕215とを組み付ける、すなわち、上管枕213の下壁213bと第1下管枕215の上壁215aとを互いに係合させる際には、上管枕213の係合突起223と第1下管枕215の第1の係合溝224a´とを互いに係合させ、かつ、第1下管枕215の係合突起223´と上管枕213の第1の係合溝224aとを互いに係合させるように、上管枕213を第1下管枕215上で縦方向に移動させる。
ここで、係合突起223と第1の係合溝224a´とを互いに係合させるとは、第1の係合溝224a´のフランジ224a1´と係合溝224´の底面224c´(図示を省略)との間に、係合突起223のフランジ部223b2を挿入させることを意味する。
また、係合突起223´と第1の係合溝224aとを互いに係合させるとは、第1の係合溝224aのフランジ224a1と係合溝224の底面224cとの間に、係合突起223´のフランジ部223b2´を挿入させることを意味する。
このとき、フランジ224a1´は縦方向の両端部224a2において幅が短く形成されているため、係合突起223のフランジ部223b2を挿入させる際に、係合突起223の起立部223aと左右1対のフランジ224a1´,224a1´との間の遊びが大きいため、係合突起223の挿入を容易に行うことができる。
さらに、フランジ224a1についても同様に、縦方向の両端部224a2において幅が短く形成されているため、係合突起223´の挿入を容易に行うことができる。
[上管枕と第1下管枕との係合力強化作用]
また、フランジ224a1は、係合溝224の底面224cに向いた面と、係合溝224の底面224cとの間隔が、縦方向中央に向けて徐々に狭くなるように形成されているため、係合突起223が縦方向の中央に向けて移動されるに従い、第1の係合溝224aのフランジ224a1と係合突起223´のフランジ部223b2´との間の摺動摩擦力が大きくなり、上管枕213と第1下管枕215とが強力に係合される。
[上管枕と第1下管枕との係合力強化作用]
また、フランジ224a1は、係合溝224の底面224cに向いた面と、係合溝224の底面224cとの間隔が、縦方向中央に向けて徐々に狭くなるように形成されているため、係合突起223が縦方向の中央に向けて移動されるに従い、第1の係合溝224aのフランジ224a1と係合突起223´のフランジ部223b2´との間の摺動摩擦力が大きくなり、上管枕213と第1下管枕215とが強力に係合される。
また、フランジ224a1´についても同様に、係合溝224´の底面224c´に向いた面と、係合溝224´の底面224c´との間隔が、縦方向中央に向けて徐々に狭くなるように形成されているため、係合突起223´が縦方向の中央に向けて移動されるに従い、第1の係合溝224a´のフランジ224a1´と係合突起223のフランジ部223b2との間の摺動摩擦力が大きくなり、上管枕213と第1下管枕215とが強力に係合される。
上管枕213の下壁213b(第1下管枕215の上壁215a)の縦方向略中央には第2の係合溝224b(224b´)が設けられているため、係合突起223´(223)が縦方向略中央に位置する場合には、係合突起223´(223)のフランジ部223b2´(223b2)の先端のみが第1の係合溝224a(224a´)のフランジ224a1(224a1´)と係合する。
このため、上管枕213が安定して係止されない虞があるが、本実施形態2では、上記のような構成により、係合突起223´(223)が縦方向略中央に位置する場合であっても、係合突起223´(223)が第1の係合溝224a(224a´)に強固に係合することで上管枕213が不用意に動くのを防止することができる。
[第1下管枕の耐久性向上作用]
図17(a)は図13の上管枕213を第1下管枕215に対して左側にスライドさせた状態を示す正面図であり、図17(b)は図13の上管枕213を第1下管枕215に対して右側にスライドさせた状態を示す正面図である。
[第1下管枕の耐久性向上作用]
図17(a)は図13の上管枕213を第1下管枕215に対して左側にスライドさせた状態を示す正面図であり、図17(b)は図13の上管枕213を第1下管枕215に対して右側にスライドさせた状態を示す正面図である。
上記のように上管枕213と第1下管枕215とを取り付けた管台212により、曲がり管を保持させる場合、実施例1と同様に、上管枕213を第1下管枕215に対して横方向に移動させることにより、曲がり管の横方向のズレを吸収させる。
このとき、上管枕213を移動させる方向が予め分かっている場合には、上管枕213を移動させる方向に横リブ215fが位置するように第1下管枕215を反転させて使用することが好ましい。
すなわち、図17(a)に示すように、上管枕213を第1下管枕215に対して左側に移動させる場合には、側壁215dと縦リブ215eとの間に架け渡された横リブ215fが左側に位置するように第1下管枕215を使用する。
一方、図17(b)に示すように、上管枕213を第1下管枕215に対して右側に移動させる場合には、側壁215dと縦リブ215eとの間に架け渡された横リブ215fが右側にくるように第1下管枕215を反転させて使用する。
第1下管枕215の側壁215dと縦リブ215eとの間に架け渡されるように横リブ215fが設けられることにより、圧縮荷重に対する第1下管枕215の耐久性が向上するが、上記のように、この横リブ215fを上管枕213が移動される方向に位置するように第1下管枕215を反転させて使用することにより、圧縮荷重が特に加わる部分(上管枕213の下方を支える側壁215dおよび縦リブ215e)の強度を高めることができ、耐久性をより向上させることができる。
他の作用は実施例1において説明したものと同様のものであるため、ここでは説明を省略する。
次に、実施例2における管台および曲がり管並設保持構造の効果について説明する。
このように構成された実施例2に係る管台212によれば、実施例1の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
第1の係合溝224aが形成された上管枕213の下壁213b(または、第1の係合溝224a´が形成された第1下管枕215の上壁215a)から第1の係合溝224a(224a´)に庇状に延設したフランジ224a1(224a1´)は、第1の係合溝224a(224a´)の両端部から第1の係合溝224a(224a´)と第2の係合溝224b(224b´)との交差部分に近付くにしたがって、その厚さが徐々に厚くなるように形成されていることにより、管台212の縦方向略中央において、第1の係合溝224a(224a´)と係合突起223(223´)のフランジ部223b2(223b2´)とが強力に係合するため、係合突起223(223´)が縦方向略中央に位置する場合であっても、係合突起223(223´)が不用意に動くのを防止することができる。
また、フランジ224a1(224a1´)のうち、第1の係合溝224a(224a´)の、上管枕213の下壁213b(第1下管枕215の上壁215a)の外周縁に対して開放した側の端部の上方部分において、フランジ224a1(224a1´)の幅が短く形成されていることにより、係合溝224(224´)への係合突起223´(223´)の挿入を容易化させることができる。
さらに、第1下管枕215の側壁215dと縦リブ215eとの間に架け渡されるように横リブ215fが設けられているため、圧縮荷重に対する第1下管枕215の耐久性を向上させることができる。
なお、実施例2においては、フランジ224a1(224a1´)の両端部224a2(224a2´)の幅が短く形成されている場合について説明したが、本発明に係る管台はこのような形態に限定されるものではなく、例えば、係合突起223(223´)のフランジ223b2(223b2´)の両端部の幅が細く形成し、係合溝224´(224)と係合突起223(223´)との挿入を容易にするような構成とすることも可能である。
また、実施例2においては、側壁215dと縦リブ215eとの間にのみ横リブ215fが設けられている場合について説明した。
このように、左右方向の一方にのみ横リブ215fを設けた場合には、左右方向の双方(図13に示す、側壁215dと縦リブ215eとの間および側壁215cと縦リブ215eとの間)に横リブ215fを設ける場合と比較して、製造コストを低減させることができる。
しかしながら、本発明に係る管台は、このように左右方向の一方にのみ横リブ215fが設けられている形態に限定されるものではなく、左右方向の双方に横リブ215fが設けられている構成とすることも可能である。
このように、左右方向の双方に横リブ215fが設けた場合には、上管枕213の移動方向に応じた第1下管枕215の反転を必要としないため作業効率を向上させることができる。
12 管台
13 上管枕
13a 上壁
13b 下壁
13c,13d 側壁
13e 縦リブ
13g 上管保持部
15 第1下管枕
15a 上壁
15b 下壁
15c,15d 側壁
15e 縦リブ
15g 第1下管保持部
22,22´ 補強溝
23,23´ 係合突起
23b,23b´ フランジ
23b1,23b1´ (幅方向(横方向)に延びる)フランジ部
23b2,23b2´ (長手方向(縦方向)に延びる)フランジ部
24,24´ 係合溝
24a,24a´ 第1の係合溝
24b,24b´ 第2の係合溝
24b1,24b1´ 右端
24b2,24b2´ 左端
26,26´ ストッパ
13 上管枕
13a 上壁
13b 下壁
13c,13d 側壁
13e 縦リブ
13g 上管保持部
15 第1下管枕
15a 上壁
15b 下壁
15c,15d 側壁
15e 縦リブ
15g 第1下管保持部
22,22´ 補強溝
23,23´ 係合突起
23b,23b´ フランジ
23b1,23b1´ (幅方向(横方向)に延びる)フランジ部
23b2,23b2´ (長手方向(縦方向)に延びる)フランジ部
24,24´ 係合溝
24a,24a´ 第1の係合溝
24b,24b´ 第2の係合溝
24b1,24b1´ 右端
24b2,24b2´ 左端
26,26´ ストッパ
Claims (6)
- 管保持部をそれぞれ有し且つ互いに合わせられた第1,第2の平面をそれぞれ有する第1,第2の管保持部材を備え、前記第1,第2の平面のうち、一方に蟻溝が形成され、前記第1,第2の平面のうち他方に前記蟻溝に係合しつつスライド自在とされた突部が設けられた管台において、
前記蟻溝は、前記管保持部に保持される管部材の中心線が延びる方向と平行な第1の蟻溝部、及び前記第1の蟻溝部と直交する第2の蟻溝部が交差して十字状に形成され、かつ、
前記第1の蟻溝部の両端部のうち少なくとも一方が前記第1,第2の平面の外周縁に対して開放し、
前記第2の蟻溝部の両端部がともに前記第1,第2の平面の外周縁に対して閉鎖するように、前記第1,第2の平面の外周縁にストッパが形成されていることを特徴とする管台。 - 前記第1の平面および前記第2の平面のうち前記蟻溝が形成された平面から前記第1の蟻溝部上に庇状に延設したフランジは、前記第1の蟻溝部の両端部から前記第1の蟻溝部と前記第2の蟻溝部との交差部分に近付くにしたがって、その厚さが徐々に厚くなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の管台。
- 前記第1の平面および前記第2の平面のうち前記蟻溝が形成された平面から前記第1の蟻溝部上に庇状に延設したフランジのうち、前記第1の蟻溝部の、前記蟻溝が形成された平面の外周縁に対して開放した側の端部の上方部分において、前記蟻溝への前記突部の挿入を容易化させるように、前記フランジの幅が短く形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の管台。
- 並設された第1,第2の曲がり管の延びる方向に間隔をおいて複数の管台が配設され、
前記管台は第1,第2の管保持部材を備え、前記第1,第2の管保持部材は第1,第2の管保持部をそれぞれ有すると共に互いに合わせられた第1,第2の平面をそれぞれ有し、前記第1,第2の平面のうち、一方に蟻溝が形成され、他方に前記蟻溝に係合しつつスライド自在とされた突部が設けられ、前記第1,第2の管保持部に前記第1,第2の曲がり管をそれぞれ保持させることにより、前記第1,第2の曲がり管同士を互いに結合保持させるようにした曲がり管並設保持構造であって、
前記蟻溝は、前記管保持部に保持される曲がり管の中心線が延びる方向と平行な第1の蟻溝部、及び前記第1の蟻溝部と直交する第2の蟻溝部が交差して十字状に形成されて、前記第1,第2の管保持部材は前記第1,第2の曲がり管の延びる方向とこれに直交する方向とにそれぞれ相対移動可能に設けられ、かつ、前記第1の蟻溝部の両端部のうち少なくとも一方が前記第1,第2の平面の外周縁に対して開放し、
前記第2の蟻溝部の両端部がともに前記第1,第2の平面の外周縁に対して閉鎖するように、前記第1,第2の平面の外周縁にストッパが形成されていることを特徴とする曲がり管並設保持構造。 - 前記第1の平面および前記第2の平面のうち前記蟻溝が形成された平面から前記第1の蟻溝部上に庇状に延設したフランジは、前記第1の蟻溝部の両端部から前記第1の蟻溝部と前記第2の蟻溝部との交差部分に近付くにしたがって、その厚さが徐々に厚くなるように形成されていることを特徴とする請求項4に記載の曲がり管並設保持構造。
- 前記第1の平面および前記第2の平面のうち前記蟻溝が形成された平面から前記第1の蟻溝部上に庇状に延設したフランジのうち、前記第1の蟻溝部の、前記蟻溝が形成された平面の外周縁に対して開放した側の端部の上方部分において、前記蟻溝への前記突部の挿入を容易化させるように、前記フランジの幅が短く形成されていることを特徴とする請求項4または5に記載の曲がり管並設保持構造。
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