JP2010164179A - 転がり軸受 - Google Patents

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    • F16C2240/40Linear dimensions, e.g. length, radius, thickness, gap
    • F16C2240/50Crowning, e.g. crowning height or crowning radius

Abstract

【課題】ころと内輪との間の接触面圧分布を改善して、軸受寿命や、軸受の静的強度、剛性等を向上させることができる転がり軸受を得る。
【解決手段】ころ13のR面取り13bとの干渉を回避するための内輪軌道面12aの逃げを廃止して、内輪軌道面12aの長さTをころ13の転動面13aの長さleよりも大きく設定すると共に、逃げの廃止によってころ13の面取り13bが内輪12と干渉しないように、ころ13の面取り13b寸法を縮小、又は面取り13b形状をC面取りに変更する。
【選択図】図2

Description

本発明は、転がり軸受に関し、より詳細には、軸受寿命や、軸受の静的強度、剛性等を向上させることができる転がり軸受に関する。
図7は、転がり軸受におけるころ1と内輪2との重荷重が負荷された場合の一般的な接触状態を示したものである。
図示例のころ1は、円すいころで、両端にR面取り1aが施されている。ころ1のR面取り1aの部分を除いた外周面が転動面1bである。
図7において、符号s1はR面取り1aの幅(半径)寸法であり、符号s2は転動面1bの長さである。
内輪2は、ころ1が転動する内輪軌道面2aと、この内輪軌道面2aの一側に設けられてころ1の一端面を押える大つば2bと、内輪軌道面2aの他側に設けられてころ1の他端面を押える小つば2cとを備えている。
また、内輪2の内輪軌道面2aと大つば2bとが交差する位置、及び内輪軌道面2aと小つば2cとが交差する位置には、それぞれ面取り1aとの干渉を避けるための逃げ2d,2eが形成されている。
図7において、符号s3は大つば2b側の逃げ2dによる内輪軌道面の減少分を示す大つば側の軌道面逃げ寸法、符号s4は小つば2c側の逃げ2eによる内輪軌道面の減少分を示す小つば側の軌道面逃げ寸法、符号s5は内輪軌道面2aの長さである。
このような転がり軸受において、ころに作用する接触面圧が偏り無く均一になるように、ころや軌道輪の接触面にクラウニングを施すことがある。
ここに、クラウニングとは、軌道輪ところとの接触部に生ずるエッジロードを防ぐことを主な目的として、軌道面又はころの母線にごくわずかに曲率をもたせることをいう。通常、このようなクラウニングは、内外輪の軌道面又はころの何れか一方、もしくはその両方に施される。
これまで、上記クラウニングの形状を示すクラウニング曲線として、ころを垂直に軌道輪に所定の荷重で押し付けたときに発生する応力を軸方向に均一にできる対数曲線を用いた転がり軸受が知られている。
一方、転がり軸受に作用する荷重は、転がり軸受の回転に伴って高荷重、軽荷重、モーメント荷重等と種々に変動するので、一般に、転がり接触部の塑性変形を防止するため、最も厳しい荷重条件のときの最大接触面圧が一定値以下になるように、対数クラウニングの落ち量(クラウニング量)を大きくしたクラウニング形状が用いられる。
しかし、このようなクラウニングは、中央部での落ち量が大きいため、使用頻度が高い軽荷重〜中荷重の条件下では接触長さが短くなり、中央部から早期に剥離が生じて軸受寿命が低下する問題があった。
この問題を解決するため、中央部を直線とし、端部を対数曲線とした組み合わせ曲線からなるクラウニング形状の転がり軸受が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−155763号公報
ころ1のR面取り1aとの干渉を避けるために、内輪軌道面2aの両側に逃げ2d,2eを装備する従来のころ軸受では、図7にも示したように、逃げ2d,2eによる軌道面の逃げ寸法s3,s4のために、内輪軌道面の長さs5が、転動面の長さs2よりも短くなっている。
その結果、ころ1と内輪2との間の接触面圧は、図7の接触面圧分布曲線f1に示すように、逃げに隣接する軌道面両端部に面圧が急上昇するピークp1,p2を持つ分布となり、ころ1と内輪2との間において局所的に過大な面圧が作用することになるため、軸受寿命の低下等の不都合を招く要因となった。
また、特許文献1に記載の転がり軸受のクラウニング形状は、中央部の直線と端部の対数曲線とが組み合された曲線となっているので、直線と対数曲線とのつなぎ目を滑らかに連続させることが難しく、つなぎ目において接触圧力のピークが発生する問題があり、その結果、高荷重作用条件においてつなぎ目にエッジロードが発生して軸受寿命の低下を招くという問題があった。
また、軽荷重〜中荷重の条件においても、接触有効長さを有効に活かして軸受寿命の長寿命化を可能にするために、更なる改善が要望されていた。
本発明は上記課題を解消することを目的とし、ころと内輪との間の接触面圧分布を改善して、軸受寿命や、軸受の静的強度、剛性等を向上させることができる転がり軸受を提供すること、また、高荷重条件でのエッジロードの発生防止と、軽荷重〜中荷重条件での軸受寿命の低下防止と、を両立させることができる転がり軸受を提供することである。
上記目的は下記構成により達成される。
(1)内周面に外輪軌道面が形成された外輪と、外周面に内輪軌道面が形成された内輪と、前記外輪軌道面と内輪軌道面との間に転動自在に配設された複数のころと、を備える転がり軸受であって、
前記内輪軌道面の逃げを廃止あるいは縮小して、前記内輪軌道面の長さを前記ころの転動面の長さよりも大きく設定すると共に、
前記逃げの廃止あるいは縮小によって前記ころの面取りが内輪と干渉しないように、前記内輪軌道面の面取り寸法を縮小、又は面取り形状をC面取りに変更したことを特徴とする転がり軸受。
(2)前記ころの転動面には、転動面の中央部は円弧曲線、転動面の両端部は円弧曲線と対数曲線との合成曲線で構成される円弧対数クラウニングを施したことを特徴とする上記(1)に記載の転がり軸受。
(3)前記円弧対数クラウニングの形状が、下記の式(1)に基づいて決められることを特徴とする上記(2)に記載の転がり軸受。
Figure 2010164179
なお、関数if(a,b,c)は、条件式aが成立する場合には、式bに置き換えられ、不成立の場合には、式cで置き換えられる関数である。
ここに、
中央部長さ L:L=r×(le/2)
端部長さ L:L=(le/2)−L
中央部の円弧半径 R:R=(D +L )/(2×D
x :クラウニング中心を原点とする座標
le :有効クラウニング長(転動面の長さ)
:有効クラウニング長に対する中央部長さの比(2L/le)
:中央部と端部とのつなぎ目における落ち量
2 :有効クラウニング長の端における落ち量の対数曲線成分
k :対数部の丸みを調整するためのパラメータ(0<k<1)
である。
本発明の転がり軸受では、内輪軌道面の逃げを廃止あるいは縮小して、内輪軌道面の長さをころの転動面の長さよりも大きく設定したため、内輪軌道面の長さがころの転動面の長さよりも小さかった従来の転がり軸受と比較すると、ころの転動面と内輪軌道面との間の接触長や接触面積が増え、その結果、ころの転動面と内輪軌道面との間の接触面圧分布が、急激な面圧変化がなく、面圧変化が穏やかな分布となる。また、全体的に面圧の減少も得られる。
転がり軸受の一実施の形態の縦断面図である。 転がり軸受におけるころと内輪との接触状態を示した拡大断面図である。 円弧対数クラウニング形状を構成する円弧曲線と対数曲線との合成曲線の説明図である。 転がり軸受の各実施例における寿命向上率(寿命UP率)の測定値を示すグラフである。 転がり軸受の各実施例における静的強度向上率(静的強度UP率)の測定値を示すグラフである。 転がり軸受の各実施例におけるアキシアル剛性向上率(剛性UP率)の測定値を示すグラフである。 従来の転がり軸受におけるころと内輪との接触状態を示した拡大断面図である。
以下、本発明に係る転がり軸受の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る転がり軸受の一実施の形態の縦断面図、図2は図1に示した転がり軸受におけるころと内輪との接触状態を示した拡大断面図、図3は図2に示したころの転動面に施される円弧対数クラウニング形状を構成する円弧曲線と対数曲線との合成曲線の説明図である。
図1に示すように、この一実施の形態の転がり軸受10は、内周面に外輪軌道面11aが形成された外輪11と、外周面に内輪軌道面12aが形成された内輪12と、外輪軌道面11aと内輪軌道面12aとの間に転動自在に配設された複数の転動体であるころ13と、複数のころ13相互の間隔を保持する保持器14と、を備えている。
本実施の形態の転がり軸受10の場合、ころ13には、円すいころ、又は円筒ころを適用することができる。
ころ13は、その両端にR面取り13b(図2参照)が施されている。ころ13のR面取り13bの部分を除いた外周面がころの転動面13aである。
図2において、符号w1はR面取り13bの幅(半径)寸法であり、符号leは下記の式(1)で使用する転動面13aの長さである。
本実施の形態の場合、後述する内輪軌道面12aにおける逃げの廃止に伴って、R面取り13bが内輪12と干渉することを回避するために、ころ13のR面取り13bは、R面取り13bの幅寸法w1は変更せずに、通常よりも大きくした寸法、あるいは、C面取りに設定されている。
内輪12は、ころ13が転動する内輪軌道面12aの一側に、ころ13の一端面を押える大つば12bが設けられ、内輪軌道面12aの他側には、ころ13の他端面を押える小つば12cが設けられている。
本実施の形態の転がり軸受10の場合、内輪軌道面12aは、ころ13との干渉を回避するための従来の逃げを廃止している。
但し、内輪軌道面12aや、各つばの内側面の研磨加工を可能にすると同時に、応力集中を防止するために、内輪軌道面12aの両端には、必要最小限の湾曲凹部16,17は設けている。言い換えれば、研削逃げを小さくしているとも言える。
図2に示す寸法w3,w4は、湾曲凹部16,17が、内輪軌道面12aの長さを縮減させる寸法である。
ころ13の全長から、これらの寸法w3,w4を差し引いた長さTが、内輪軌道面12aの長さ寸法である。
上記の寸法w3,w4は、従来の逃げ2d,2e(図7参照)よりも遙かに小さい寸法であり、また、ころ13のR面取り13bよりも小さく設定されている。
内輪軌道面12a上の従来の逃げを廃止する一方、上記のように、湾曲凹部16,17の寸法w3,w4を設定したことで、本実施の形態における内輪軌道面12aの長さTは、転動面13aの長さleよりも大きく設定されている。
また、本実施の形態の場合、内輪12の内輪軌道面12aは、逃げを実質廃止したため、加工上、研磨面と非研磨面との境界を区別できない。そのため、内輪軌道面12aに精度良く円弧曲線や対数曲線のクラウニング形状を加工することが難しい。
そこで、本実施の形態の転がり軸受10では、内輪軌道面12a及び外輪軌道面11aに施すクラウニングは、端部に軽微なだらしを設けた円弧クラウニングにする。
その一方、ころ13の転動面13aに施すクラウニングは、外輪軌道面11aや内輪軌道面12aとの間の接触面圧をできるだけ均一にしてエッジロードの発生を無くすことを目的として、転動面13aの中央部が円弧曲線、中央部の両側の端部が円弧曲線と対数曲線との合成曲線で構成される円弧対数クラウニングにしている。
なお、本実施の形態で、ころ13の転動面13aに施す円弧対数クラウニングの形状は、例えば、下記の式(1)に基づいて決められる。
Figure 2010164179
なお、上記の式(1)において、関数if(a,b,c)は、条件式aが成立する場合には、式bに置き換えられ、不成立の場合には、式cで置き換えられる関数である。
ここに、
中央部長さ L:L=r×(le/2)
端部長さ L:L=(le/2)−L
中央部の円弧半径 R:R=(D +L )/(2×D
x :クラウニング中心を原点とする座標
le :有効クラウニング長(転動面の長さ)
:有効クラウニング長に対する中央部長さの比(2L/le)
:中央部と端部とのつなぎ目における落ち量
2 :有効クラウニング長の端における落ち量の対数曲線成分
k :対数部の丸みを調整するためのパラメータ(0<k<1)
である。
なお、上記の式(1)により形成されるクラウニング形状について、図3を使って補足説明する。
式(1)の円弧式部分(式(1)の前半部分)から図3の円弧曲線Aが求められ、対数式部分(式(1)の後半部分)から図3の対数曲線Bが求められる。
本発明においてころの転動面の両端部のクラウニングに適用される合成曲線Cは、円弧曲線Aと対数曲線Bの和として求められる。
図2に示した例では、中央部長さLの範囲内のクラウニング形状は図3の円弧曲線Aによるものであり、端部長さLの範囲内のクラウニング形状は図3の合成曲線Cによるものとなっている。
以上に説明したように、本実施の形態の転がり軸受10では、内輪軌道面12aの逃げleを廃止あるいは縮小して、内輪軌道面12aの長さTをころ13の転動面13aの長さよりも大きく設定したため、内輪軌道面の長さがころの転動面の長さよりも小さかった従来の転がり軸受と比較すると、ころ13の転動面13aと内輪軌道面12aとの間の接触長や接触面積が増え、その結果、ころ13の転動面13aと内輪軌道面12aとの間の接触面圧分布が、図2の接触面圧分布曲線f2に示すように、急激な面圧変化がなく、面圧変化が穏やかな分布となる。また、全体的に面圧の減少も得られる。
従って、ころ13と内輪12との間において局所的に過大な面圧が作用することが回避されると同時に、面圧が減少する方向にころ13と内輪12との間の接触面圧分布が改善されて、軸受寿命や、軸受の静的強度、剛性等を向上させることができる。
また、本実施の形態の転がり軸受10では、逃げの実質廃止によってころ13のR面取り13bが内輪12と干渉しないように、ころ13のR面取り13b寸法を従来よりも縮小しているため、内輪12ところ13のR面取り13bとの干渉による不都合も生じない。
更に、本実施の形態の転がり軸受10では、ころ13の転動面13aに施されるクラウニングは、中央部が円弧曲線であり、端部が円弧曲線と対数曲線との合成曲線である円弧対数クラウニングであるため、中央部が直線形状となるクラウニングが施された従来の転がり軸受の場合と比較すると、中央部と端部とのつなぎ目をピークのない滑らかなつなぎ目にすることができ、つなぎ目での接触圧力ピークの発生を防止することができる。また、中央部のクラウニング形状を円弧曲線としているため、中央部まで対数曲線で形成するものと比較すると、中央部での落ち量が過大になることを抑えて、使用頻度が高い軽荷重〜中荷重の条件下における接触長さを長くすることができる。
従って、軸受に高荷重が作用したときにエッジロードの発生を防止することができ、更に、軽荷重〜中荷重条件での軸受寿命低下を防止することができ、内輪軌道面12aの逃げを廃止したことによる作用・効果を更に高めることができる。
また、ころ13のR面取り13bとの干渉を回避するための逃げを廃止した内輪軌道面12aは、加工上、研磨面と非研磨面との境界が区別できないため、内輪軌道面12aに精度良くクラウニングを施すことが難しい。しかし、本実施の形態のようにころ13の転動面13aにクラウニングを施す場合は、比較的容易に高精度のクラウニング形状を形成することができ、無理なく円弧対数クラウニングの装備による軸受性能の向上を図ることができる。
上記実施の形態の作用・効果を確認するため、上記実施の形態の具体的な実施例について、軸受寿命、軸受の静的強度、アキシアル剛性等の性能を測定した。
各実施例は、いずれも、一実施の形態で説明したように、内輪軌道面12aの逃げを廃止して、内輪軌道面の長さTをころ13の転動面13aの長さleよりも大きく設定すると共に、内輪軌道面12aところ13の転動面13aとの接触長さを変えて定格荷重を変えた5試料について測定を行った。なお、逃げの廃止によってころ13のR面取り13bが内輪12と干渉しないように、ころ13のR面取り13bの寸法を縮小している。また、ころ13の転動面13aには、上記の式(1)に示したクラウニングを施している。
図4は各実施例における寿命向上率(寿命UP率)の測定値を示すグラフ、図5は同各実施例における静的強度向上率(静的強度UP率)の測定値を示すグラフ、図6は同各実施例におけるアキシアル剛性向上率(剛性UP率)の測定値を示すグラフである。
それぞれの図における向上率は、各実施例の内輪軌道面に従来の逃げを形成した基準の転がり軸受の性能を基準とした、性能向上率である。
図4〜図6のグラフに示したように、各実施例は、いずれも、軸受寿命、軸受の静的強度、アキシアル剛性において、定格荷重の向上率が大きい試料(4)→(2)→(1)→(3)→(5)の順にそれぞれの性能向上を確認することができた。
なお、上記の実施の形態では、内輪軌道面12aにおける逃げの廃止によってころ13のR面取り13bが内輪と干渉しないように、ころの面取り寸法を縮小したが、代わりに、ころ13の面取り形状をC面取りに変更することも有効である。
10 転がり軸受
11 外輪
11a 外輪軌道面
12 内輪
12a 内輪軌道面
13 ころ
13a 転動面
14 保持器
f2 接触面圧分布曲線

Claims (3)

  1. 内周面に外輪軌道面が形成された外輪と、外周面に内輪軌道面が形成された内輪と、前記外輪軌道面と内輪軌道面との間に転動自在に配設された複数のころと、を備える転がり軸受であって、
    前記内輪軌道面の逃げを廃止あるいは縮小して、前記内輪軌道面の長さを前記ころの転動面の長さよりも大きく設定すると共に、
    前記逃げの廃止あるいは縮小によって前記ころの面取りが内輪と干渉しないように、前記内輪軌道面の面取り寸法を縮小、又は面取り形状をC面取りに変更したことを特徴とする転がり軸受。
  2. 前記ころの転動面には、転動面の中央部は円弧曲線、転動面の両端部は円弧曲線と対数曲線との合成曲線で構成される円弧対数クラウニングを施したことを特徴とする請求項1に記載の転がり軸受。
  3. 前記円弧対数クラウニングの形状が、下記の式(1)に基づいて決められることを特徴とする請求項2に記載の転がり軸受。
    Figure 2010164179
    なお、関数if(a,b,c)は、条件式aが成立する場合には、式bに置き換えられ、不成立の場合には、式cで置き換えられる関数である。
    ここに、
    中央部長さ L:L=r×(le/2)
    端部長さ L:L=(le/2)−L
    中央部の円弧半径 R:R=(D +L )/(2×D
    x :クラウニング中心を原点とする座標
    le :有効クラウニング長(転動面の長さ)
    :有効クラウニング長に対する中央部長さの比(2L/le)
    :中央部と端部とのつなぎ目における落ち量
    2 :有効クラウニング長の端における落ち量の対数曲線成分
    k :対数部の丸みを調整するためのパラメータ(0<k<1)
    である。
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