JP2010163976A - 圧縮機用背圧調整弁及びベーン型圧縮機 - Google Patents

圧縮機用背圧調整弁及びベーン型圧縮機 Download PDF

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Abstract

【課題】ヒステリシスが小さく、応答性のよい圧縮機用背圧調整弁を提供する。また、高いCOPを実現可能な圧縮機を提供する。
【解決手段】背圧調整弁24は、上流側が圧縮機の吐出室16と連通して上下Xに延びる縦室21aと、循環冷媒の抵抗力によって上流側から下流側へと上方向に移動可能に縦室21a内に収納され、縦室21aとともに一次流路を形成するスプール25と、スプール25を縦室21a内で下方向に付勢するばね26と、一次流路に連通して水平Yに延びる二次流路と、二次流路を圧縮機の背圧室40まで連通させる連通路28等とを備えている。スプール25の切り欠き25dは、スプール25の下流側への移動によって一次流路と第2流路との連通面積を小さくする可変絞りを形成している。
【選択図】図5

Description

本発明は圧縮機用背圧調整弁及びベーン型圧縮機に関する。
特許文献1に従来のベーン型圧縮機が開示されている。この圧縮機は、ハウジング内に吸入室及び吐出室が形成され、かつハウジング内にシリンダブロックが設けられている。シリンダブロックにはシリンダ室が形成されており、シリンダ室の前後はフロントサイドプレート及びリヤサイドプレートによって閉鎖されている。シリンダ室内にはロータが駆動軸によって回転可能に設けられている。ロータには、複数個のベーン溝が放射方向に形成されており、各ベーン溝にはベーンが出没可能に設けられている。ベーンは、シリンダ室の内面、ロータの外面、フロントサイドプレートの内面及びリヤサイドプレートの内面とともに圧縮室を形成する。圧縮室は吸入室及び吐出室と連通するようになっている。
各ベーンの底面と各ベーン溝との間は背圧室とされており、吐出室と背圧室との間には逆止弁型の背圧調整弁が設けられている。この背圧調整弁は、弁室と弁体とばねと連通路とを備えている。弁室は上下に形成されており、その下端である上流側は吐出室と連通している。弁体は吐出室の圧力と背圧室の圧力との差圧によって上下方向に移動可能に弁室内に収納されている。弁体はばねによって弁室内で下方に付勢されている。弁室の上端は連通路とされており、連通路が背圧室に連通している。連通路は連通面積が小さくされた固定絞りを有している。
このベーン型圧縮機では、吐出室の圧力が背圧調整弁のばねの付勢力及び弁体の自重より低ければ、弁体が上方で着座せず、吐出室が弁室及び連通路を介して背圧室に連通する。このため、吐出室内の高圧の循環冷媒が背圧室に導入され、各ベーンはその高圧でシリンダ室の内面に押し付けられることとなる。このため、圧縮室の封止性が高められ、高い体積効率を実現する。
逆に、吐出室の圧力が背圧調整弁のばねの付勢力及び弁体の自重より高ければ、弁体が上方で着座し、連通路が弁体によって閉鎖されるため、吐出室が背圧室に連通しなくなる。このため、吐出室内の高圧の循環冷媒が背圧室に導入されず、各ベーンがシリンダ室の内面に押し付けられる力が弱くなる。このため、消費動力が小さくなり、機械損失が低くなる。
特開2004−190510号公報
しかし、発明者らの確認によれば、上記従来の背圧調整弁は、大きなヒステリシスを有し、応答性の改良が求められる。
すなわち、この背圧調整弁は、逆止弁型であることから、弁体が連通路を開いている間は、弁体に作用する上下方向の摩擦力が非常に小さい。しかしながら、この背圧調整弁は、弁体が連通路を閉じている間は、弁体を挟んだ上流側と下流側との間で循環冷媒が流れ難いことから、弁体の前後に差圧が残り、この差圧によって弁体に大きな上方向の摩擦力が作用してしまう。このため、この背圧調整弁は、弁体が連通路を開く時における吐出室の圧力と差圧との関係と、弁体が連通路を閉じる時における吐出室の圧力と差圧との関係とが大きくずれ、つまり大きなヒステリシスを有し、応答性よく背圧室の圧力を変化させることができない。
このため、この背圧調整弁を採用した圧縮機においては、背圧室の圧力が過剰に高かったり、過剰に低かったりする場合があり、高いCOP(Coefficient Of Performance)を実現し難いという課題を生じる。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、ヒステリシスが小さく、応答性のよい圧縮機用背圧調整弁を提供することを解決すべき課題としている。また、本発明は、高いCOPを実現可能な圧縮機を提供することも解決すべき課題としている。
本発明の圧縮機用背圧調整弁は、上流側が圧縮機の吐出室と連通する弁室と、循環冷媒の抵抗力によって上流側から下流側へと移動可能に該弁室内に収納され、該弁室とともに一次流路を形成する弁体と、該弁体を上流側に付勢するばねと、該一次流路に連通して該一次流路の軸方向とは異なる軸方向に延びる二次流路と、該二次流路を該圧縮機の背圧室まで連通させる連通路とを備え、
前記弁体には、上流側から下流側への該弁体の移動によって前記一次流路と前記第2流路との連通面積を小さくする可変絞りが形成されていることを特徴とする(請求項1)。
本発明の背圧調整弁は、弁体が循環冷媒の抵抗力によって上流側から下流側へと移動する。弁体が上流側に移動しておれば、一次流路と二次流路との連通面積は変わらず、吐出室は一次流路、二次流路及び連通路を介して背圧室に連通する。このため、圧縮機では、吐出室内の高圧の循環冷媒が背圧室に導入され易く、高い体積効率を実現する。なお、循環冷媒は、冷媒だけである場合、冷媒及び潤滑油である場合、潤滑油だけである場合がある。
逆に、弁体が下流側に移動しておれば、一次流路と二次流路との連通面積が可変絞りによって小さくされ、吐出室は一次流路、可変絞り、二次流路及び連通路を介して背圧室に連通する。このため、圧縮機では、吐出室内の高圧の循環冷媒が背圧室に導入され難くなり、機械損失が低くなる。
これらの間、この背圧調整弁では、弁体が下流側に移動しても連通路を閉じない。このため、弁体が下流側に移動した状態において、弁体を挟んだ上流側と下流側との間で循環冷媒が流れる。このため、弁体に作用する一次流路の軸方向に作用する摩擦力及び二次流路の軸方向に作用する押付力が小さい。このため、この背圧調整弁は、弁体が連通路をより開く時における吐出圧力と差圧との関係と、弁体が連通路をより閉じる時における吐出圧力と差圧との関係とが大きくずれない。
したがって、本発明の圧縮機用背圧調整弁は、ヒステリシスを小さくすることができ、優れた応答性を発揮することができる。
また、本発明の背圧調整弁を採用した圧縮機においては、背圧室の圧力が過剰に高かったり、過剰に低かったりする場合がなくなり、高いCOPを実現することができる。
連通路は連通面積が小さくされた固定絞りを有し、固定絞りの連通面積は可変絞りの最小連通面積よりも大きいことが好ましい(請求項2)。この場合、吐出室から背圧室までの間において、背圧調整弁の可変絞りが上流側に位置し、連通路の固定絞りが下流側に位置し、連通面積が2段に小さくされることになるため、可変絞りの前後の差圧が背圧調整弁の弁体に大きく作用することがなく、背圧調整弁が優れた作動性を発揮する。
二次流路は、1本であってもよく、複数本であってもよい。二次流路が1本である場合、弁体が最下流側に移動しても連通路を閉じないようにするためには、その二次流路の寸法管理等を厳しくしなければならない。このため、二次流路が複数本であり、各二次流路は各軸方向が上流側と下流側との間で位置が異なるように弁室に連通していることが好ましい(請求項3)。この場合、弁体が上流側から下流側へと移動する間、弁体は上流側の二次流路から下流側の二次流路へと塞ぐこととなる。このため、弁体が最下流側に移動しても連通路を閉じないようにするためには、最下流側の二次流路が常に開いているようにすればよいため、各二次流路の寸法管理等を容易にすることができる。このため、下流側の二次流路で最小連通面積を確保することにより、背圧調整弁の品質をより安定させることができる。
一次流路の軸方向と二次流路の軸方向とは直交していることが好ましい(請求項4)。この場合、弁体の移動方向に対して循環冷媒が二次流路を流れる方向が直角になることから、弁体が弁室内で移動し易い。
一次流路の軸方向と二次流路の軸方向とが直交している場合、弁室及び弁体は一次流路の軸方向に延びる軸心を中心軸とする断面円形に形成され、二次流路は複数本であり、各二次流路の各軸方向は中心軸上の1点から互いが等しい角度で隣り合うように放射方向に延びていることが好ましい(請求項5)。この場合、循環冷媒が一次流路から直角に曲がって複数本の二次流路を流れる際、弁体には各二次流路の各軸方向に等しい押付力が作用し、これらが互いに打ち消しあって弁体が弁室内で中立に維持され易い。このため、一次流路の軸方向の摩擦力にかかわらずに弁体がより一層移動し易い。
可変絞りは、弁体が下流側に着座した状態において、一次流路と二次流路との連通面積を最も小さくしていることが好ましい(請求項6)。この場合、可変絞りの最小連通面積を設定しやすい。
一次流路としては、弁体に形成した貫通孔や溝を採用することができる。一次流路が弁体に貫設された貫通孔である場合、弁体には貫通孔の上流側の周りに凹部が形成されていることが好ましい(請求項7)。この場合、循環冷媒が一次流路を流れる際、弁体が循環冷媒に損失ヘッドを生じさせ、循環冷媒の流速が低下する。損失ヘッドは損失係数の関数であるため、弁体が大きな損失係数を実現すれば、一次流路を流れる循環冷媒の流速を低下させることができる。このため、弁体に作用する循環冷媒の抵抗力がより大きくなり、弁体の作動性が向上する。
本発明のベーン型圧縮機は、内部に吸入室及び前記吐出室が形成されたハウジングと、該ハウジング内に設けられ、シリンダ室が形成されたシリンダブロックと、該シリンダ室の前後を閉鎖する一対のサイドプレートと、該シリンダ室内に回転可能に設けられ、複数個のベーン溝が形成されたロータと、各該ベーン溝に出没可能に設けられ、該シリンダ室の内面、該ロータの外面及び両該サイドプレートの内面とともに該吸入室及び該吐出室と連通する圧縮室を形成するベーンとを備え、
各前記ベーンの底面と各前記ベーン溝との間が前記背圧室とされ、
上記背圧調整弁が設けられていることを特徴とする(請求項8)。
本発明のベーン型圧縮機においては、背圧室の圧力が過剰に高かったり、過剰に低かったりし難く、高いCOPを実現することができる。
実施例1のベーン型圧縮機に係り、駆動軸と平行な断面図である。 実施例1のベーン型圧縮機に係り、駆動軸と直角の断面図である。 実施例1のベーン型圧縮機に係り、要部拡大断面図である。 実施例1のベーン型圧縮機に係り、背圧調整弁等の拡大説明図である。 実施例1のベーン型圧縮機に係り、背圧調整弁等の拡大説明図である。 実施例1のベーン型圧縮機等に係り、吐出圧力とスプール・弁体の前後の差圧との関係を示すグラフである。 実施例2のベーン型圧縮機に係り、背圧調整弁等の拡大説明図である。 実施例2のベーン型圧縮機に係り、背圧調整弁等の拡大説明図である。 実施例3のベーン型圧縮機に係り、背圧調整弁等の拡大説明図である。 実施例3のベーン型圧縮機に係り、弁室及び通孔の模式平面図である。 実施例4のベーン型圧縮機に係り、スプ−ルの断面図である。 実施例4のベーン型圧縮機に係り、他のスプールの断面図である。
以下、本発明をベーン型圧縮機に具体化した実施例1〜4を図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
このベーン型圧縮機は、図1及び図2に示すように、互いに結合されたフロントハウジング1及びリヤハウジング2内に楕円状のシリンダ室3aをもつシリンダブロック3が収容固定されている。フロントハウジング1及びリヤハウジング2内にはフロントサイドプレート4及びリヤサイドプレート5も収納固定されており、シリンダ室3aの前後はこれらフロントサイドプレート4及びリヤサイドプレート5によりそれぞれ閉鎖されている。
フロントサイドプレート4及びリヤサイドプレート5の軸孔4a、5a中には軸封装置6及び軸受装置7、8を介して駆動軸9が回転自在に保持されている。軸受装置8はプレーンベアリングである。駆動軸9の先端はフロントハウジング1の軸孔1aを貫通して突出し、その先端には図示しない電磁クラッチ又はプーリが固定されている。電磁クラッチ又はプーリには車両のエンジン又はモータにより駆動力が伝達されるようになっている。
また、駆動軸9には円形断面のロータ10がシリンダ室3a内に配設されるように固定されている。ロータ10の外周面には、図2に示すように、放射方向に5個のベーン溝10aが凹設されており、各ベーン溝10aにはそれぞれベーン11が出没可能に収納されている。各ベーン11の底面と各ベーン溝10aとの間が背圧室40とされている。隣合う2枚のベーン11、11、ロータ10の外周面、シリンダブロック3の内周面、フロントサイドプレート4の内面及びリヤサイドプレート5の内面によって5個の圧縮室12が形成されている。
また、図1に示すように、フロントハウジング1とフロントサイドプレート4との間には吸入室13が形成されている。フロントハウジング1には、吸入室13を外部に接続するための吸入口1bが形成されている。フロントサイドプレート4には吸入室13と連通する2個の吸入穴4bが貫設されており、各吸入穴4bはシリンダブロック3の各吸入空間3bに連通している。各吸入空間3bは、図2にも示すように、吸入ポート3cによって吸入行程にある圧縮室12と連通するようになっている。
また、シリンダブロック3とリヤハウジング2との間には、2個の吐出空間3dが形成されている。吐出行程にある圧縮室12と各吐出空間3dとは吐出ポート3eによって連通している。各吐出空間3d内には、吐出ポート3eを閉鎖する吐出弁14と、吐出弁14のリフト量を規制するリテーナ15とが設けられている。
図1に示すように、リヤサイドプレート5には各吐出空間3dと連通する吐出穴5bが貫設されている。また、リヤサイドプレート5とリヤハウジング2との間には吐出室16が形成されている。各吐出穴5bは吐出室16に連通している。
吐出室16内にはエンドフレーム17が固定されており、エンドフレーム17には上下に延びる油分離室17aが形成されている。油分離室17aの上端には筒状をなすセパレータ18が固定されている。エンドフレーム17には、吐出室16と連通してセパレータ18の周面に吐出ガスを周回させる分離口17bが形成されている。また、エンドフレーム17の下端には油分離室17aの底面を吐出室16に連通させる排出口17cが形成されている。リヤハウジング2にはセパレータ18の上端を外部に接続するための吐出口2aが形成されている。吸入口1bと吐出口2aとの間には、図示しない配管によって蒸発器、膨張弁、凝縮器等が接続されている。圧縮機、蒸発器等が車両用空調装置を構成している。
リヤサイドプレート5の内面には、図2に示すように、扇形状をなす一対の排油溝5cが凹設されている。各排油溝5cは、ロータ10の回転により、吸入行程等にある背圧室40と連通するようになっている。また、リヤサイドプレート5には、図1及び図3に示すように、吐出室16と各排油溝5cとを連通する弁室5dが貫設されており、弁室5d内にはボール状の弁体20が収納されている。弁体20は、弁室5d内に収納されたばね19によって吐出室16側に付勢されている。
また、図3に示すように、リヤサイドプレート5には、下端が吐出室16と連通して上下に延びる弁室21が形成されている。弁室21は、下方の縦室21aと上方の環状室21bとからなる。縦室21aは上下方向に延びる第1軸方向X(図4及び図5参照)を中心軸とする円柱状に形成されている。環状室21bは、縦室21aの上端と連続し、駆動軸9と同心のリング状に形成されている。縦室21aの下端にはフィルタ23が固定されている。縦室21aの上端は栓材22によって封止されている。
縦室21aの上方に背圧調整弁機構24が設けられている。この背圧調整弁機構24は、図4及び図5に示すように、弁室21の縦室21aと、縦室21a内に移動可能に収納された弁体としてのスプール25と、スプール25を縦室21a内で下方向に付勢するばね26と、通孔27とを備えている。
スプール25は、円筒状に形成された円筒部25aと、円筒部25aの下部で円筒部25aから内側に突出した内フランジ部25bとからなる。内フランジ部25bには上下に貫通する貫通孔25cが形成されている。貫通孔25cが一次流路を形成している。貫通孔25cは直径1mmである。円筒部25aの上端には複数個の切り欠き25dが周方向に形成されている。ばね26の上端は栓材22に固定され、ばね26の下端はスプール25に固定されている。
図3に示すように、リヤサイドプレート5には、縦室21aの上部において、縦室21aと直交する第2軸方向Y(図4及び図5参照)に通孔27が貫設されている。リヤサイドプレート5とエンドフレーム17との間には密閉された空間29が確保されており、通孔27は空間29に連通している。通孔27が二次流路に相当する。また、リヤサイドプレート5には、空間29と栓材22よりも上方の環状室21bとを連通する通孔28が貫設されている。
環状室21bには、図2にも示すように、ロータ10の端面まで延びる直径0.7mmの給油孔30が上下2個連通されている。両給油孔30は、ロータ10の回転により、圧縮行程にある背圧室40と連通するようになっている。空間29、通孔28、環状室21b及び両給油孔30が通孔27を背圧室40まで連通させる連通路である。給油孔30が固定絞りである。
図4及び図5に示すように、スプール25の切り欠き25dは、スプール25の下流側への移動によって縦室21aとの連通面積を小さくする可変絞りを形成している。スプール25は縦室21aの上端に着座するようになっている。切り欠き25dは、スプール25が着座した状態において、連通面積が最も小さい直径0.5mmの円孔に相当するように形成されている。こうして、切り欠き25dの最小連通面積が設定されている。
以上のように構成されたベーン型圧縮機では、エンジン等によって図1に示す駆動軸9が駆動されると、ロータ10が駆動軸9と同期回転し、圧縮室12が容積変化を生じる。このため、蒸発器から循環冷媒が吸入室13に吸入され、吸入室13内の循環冷媒が吸入穴4b、吸入空間3b及び吸入ポート3cを経て圧縮室12に吸入される。また、圧縮室12で圧縮された循環冷媒が吐出ポート3e、吐出空間3d及び吐出穴5bを経て吐出室16に吐出される。起動時に弁体20が弁室5dを開いておれば、吐出室16内の高圧の循環冷媒が排油溝5cを経て各背圧室40に供給され、ベーン11はその高圧でシリンダ室3aの内面に押し付けられる。
吐出室16内の循環冷媒は分離口17bから油分離室17a内に供給される。油分離室17a内でセパレータ18によって分離された潤滑油は排出口17cから吐出室16の底部に貯留される。潤滑油を分離した循環冷媒はセパレータ18の内側から吐出口2aを経て凝縮器に供給される。こうして、車両用空調装置が車室内の空調を行う。
この間、背圧調整弁機構24は、図4及び図5に示すように、スプール25が循環冷媒の抵抗力F1によって上流側から下流側へと移動する。図4に示すように、循環冷媒の抵抗力F1が小さく、ばね26の付勢力F2、スプール25の自重及びスプール25に作用する下方向の摩擦力F3’がその抵抗力F1に打ち勝てば、スプール25が上流側である下方に移動している。この場合、縦室21aと通孔27との連通面積は貫通孔25cと同じで変わらず、吐出室16は縦室21a、貫通孔25c、通孔27、空間29、通孔28、環状室21b及び両給油孔30を介して背圧室40に連通する。このため、ベーン型圧縮機では、吐出室16内の高圧の潤滑油がフィルタ23を経て背圧室40に導入され易い。フィルタ23は潤滑油中の異物を捕捉し、異物が背圧調整弁機構24等に噛み込むことを防止する。このため、ベーン11はその高圧でシリンダ室3aの内面に押し付けられ、高い体積効率を実現する。
図5に示すように、循環冷媒の抵抗力F1が大きく、ばね26の付勢力F2及びスプール25の自重がその抵抗力F1に負ければ、スプール25が下流側である上方に移動する。この際、スプール25に作用する上方向の摩擦力F3は後述のように小さい。このため、縦室21aと通孔27との連通面積が切り欠き25dによって小さくされ、吐出室16は縦室21a、貫通孔25c、切り欠き25d、通孔27、空間29、通孔28、環状室21b及び両給油孔30を介して背圧室40に連通する。このため、ベーン型圧縮機では、吐出室16内の高圧の潤滑油がフィルタ23を経て背圧室40に導入され難くなり、機械損失が低くなる。この状態において、スプール25には、縦室21a内の吐出圧力と、通孔27内の圧力との差圧により、スプール25を第2軸方向Yに押し付ける押付力F4が作用する。この押付力F4も後述のように小さい。
また、この背圧調整弁機構24では、縦室21aが上下の第1軸方向Xに延び、通孔27が第1軸方向Xと直交する第2軸方向Yに延びており、かつスプール25は下流側に移動しても通孔27を閉じない。このため、図5に示すように、スプール25が着座していても、スプール25を挟んだ上流側と下流側との間で循環冷媒が流れる。このため、スプール25に作用する摩擦力F3及び押付力F4が小さい。
このため、この背圧調整弁機構24では、図6に実線で示すように、スプール25が通孔27をより開く時における吐出圧力と差圧との関係と、スプール25が通孔27をより閉じる時における吐出圧力と差圧との関係とが大きくずれず、小さなヒステリシスを実現できる。このため、この背圧調整弁機構24は、優れた応答性を発揮することができる。
一方、逆止弁型である比較例の背圧調整弁では、弁体が連通路を開く時における吐出室の圧力と差圧との関係と、弁体が連通路を閉じる時における吐出室の圧力と差圧との関係とが大きくずれ、大きなヒステリシスを有していた。
また、この背圧調整弁機構24では、図4及び図5に示すように、切り欠き25dが直径0.5mmの円孔に相当し、給油孔30の直径が0.7mmであることから、吐出室16から背圧室40までの間において、切り欠き25dが上流側に位置し、給油孔30が下流側に位置し、連通面積が2段に小さくされている。このため、切り欠き25dの前後の差圧がスプール25に大きく作用することがなく、背圧調整弁機構24が優れた作動性を発揮する。
さらに、この背圧調整弁機構24では、縦室21aに対して通孔27が直交しているため、スプール25の移動方向に対して循環冷媒が通孔27を流れる方向が直角になることから、スプール25が上下方向で移動し易い。
こうして、実施例1のベーン型圧縮機においては、背圧室40の圧力が過剰に高かったり、過剰に低かったりし難く、高いCOPを実現することができる。
(実施例2)
実施例2のベーン型圧縮機は、図7及び図8に示す背圧調整弁機構を61を採用している。この背圧調整弁機構61は二次流路である通孔62、63を備えている。各通孔62、63は各第2軸方向Y1、Y2が上流側と下流側との間で位置が異なるように縦室21aに連通している。通孔62は直径2.0mm、通孔63は直径0.5mmである。スプール25が縦室21aの上端に着座しても、最下流側の通孔63は常に開いている。他の構成は実施例1と同様である。
このベーン型圧縮機では、スプール25が上流側から下流側へと移動する間、スプール25の円筒部25aが上流側の通孔62から下流側の通孔63へと塞ぐこととなる。そして、最下流側の通孔63は常に開いている。実施例1のように、一つの通孔27とスプール25の切り欠き25dとにより可変絞りを形成すると、通孔27及びスプール25の切り欠き25dの寸法管理と、通孔27及びスプール25の切り欠き25dの位置管理とを厳格に行う必要がある。しかし、実施例2では、最下流側の通孔63は常に開いているため、通孔63の寸法管理さえ厳格に行えばよく、背圧調整弁機構61の品質がより安定する。
(実施例3)
実施例3のベーン型圧縮機は、図9及び図10に示す背圧調整弁機構を51を採用している。この背圧調整弁機構51は通孔52、53を備えている。通孔52は第2軸方向Yに沿って一方側に延びており、通孔53は第2軸方向Yに沿って他方側に延びている。つまり、通孔52、53は、第1軸方向Xの中心軸X上の仮想の1点X0から互いが等しい180°の角度で隣り合うように放射方向に延びている。通孔52、53は下流で通孔27に合流している。他の構成は実施例1と同様である。
上記実施例1のベーン型圧縮機では、スプール25が着座した状態において、スプール25を第2軸方向Yに押し付ける押付力F4が生じていたが、このベーン型圧縮機ではその押付力F4を無くすことができる。なぜなら、循環冷媒が縦室21aから直角に曲がって2本の通孔52、53を流れる際、スプール25には各第2軸方向Yに等しい押付力が作用し、これらが互いに打ち消しあってスプール25が第1軸方向Xで中立に維持され易いからである。このため、第1軸方向Xの摩擦力F3、F3’にかかわらずにスプール25がより一層移動し易い。他の作用効果は実施例1と同様である。
(実施例4)
実施例4のベーン型圧縮機は、図11又は図12に示すスプール55を採用している。スプール55は、円筒状に形成された円筒部55aと、円筒部55aの下部で円筒部55aから内側に突出した内フランジ部55bとからなる。内フランジ部55bには上下に貫通する貫通孔55cが形成されている。円筒部55aの上端には複数個の切り欠き55dが周方向に形成されている。スプール55の特徴的な構成として、内フランジ部55bの上流側である底面には貫通孔55cの周りに凹部55e、55fが形成されている。
図11のスプール55を採用する場合、循環冷媒が縦室21aから貫通孔55cを流れる際、循環冷媒が凹部55eで捕捉され、循環冷媒の貫通項55c内での流速が低下する。凹部55eによってスプール55が大きな損失係数を実現し、循環冷媒に損失ヘッドを生じさせるからである。図12に示すように、より深い凹部55fが形成されたスプール55を採用すれば、循環冷媒の貫通項55c内での流速をより低下させることができる。このため、スプール55に作用する循環冷媒の抵抗力がより大きくなり、スプール55の作動性が向上する。他の作用効果は実施例1と同様である。
以上において、本発明を実施例1〜4に即して説明したが、本発明は上記実施例1〜4に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、本発明の圧縮機用背圧調整弁は、ベーン型圧縮機だけでなく、スクロール型圧縮機にも採用され得る。また、通孔52、53で具体化した連通路は、1本や2本に限定されず、3本以上であってもよい。
本発明は車両用空調装置に利用可能である。
16…吐出室
21…弁室
25c…一次流路(貫通孔)
25…弁体(スプール)
26…ばね
27…二次流路(通孔)
29、28、21b、30…連通路(29…空間、28…通孔、21b…環状室、30…給油孔)
25d…可変絞り(切り欠き)
30…固定絞り(給油孔)
X0…1点
13…吸入室
1、2…ハウジング
3b…シリンダ室
3…シリンダブロック
4、5…サイドプレート
10a…ベーン溝
10…ロータ
12…圧縮室
11…ベーン
40…背圧室
24…背圧調整弁(背圧調整弁機構)

Claims (8)

  1. 上流側が圧縮機の吐出室と連通する弁室と、循環冷媒の抵抗力によって上流側から下流側へと移動可能に該弁室内に収納され、該弁室とともに一次流路を形成する弁体と、該弁体を上流側に付勢するばねと、該一次流路に連通して該一次流路の軸方向とは異なる軸方向に延びる二次流路と、該二次流路を該圧縮機の背圧室まで連通させる連通路とを備え、
    前記弁体には、上流側から下流側への該弁体の移動によって前記一次流路と前記第2流路との連通面積を小さくする可変絞りが形成されていることを特徴とする圧縮機用背圧調整弁。
  2. 前記連通路は連通面積が小さくされた固定絞りを有し、該固定絞りの連通面積は前記可変絞りの最小連通面積よりも大きい請求項1記載の圧縮機用背圧調整弁。
  3. 前記二次流路は複数本であり、各該二次流路は各軸方向が上流側と下流側との間で位置が異なるように前記弁室に連通している請求項1又は2記載の圧縮機用背圧調整弁。
  4. 前記一次流路の軸方向と前記二次流路の軸方向とは直交している請求項1乃至3のいずれか1項記載の圧縮機用背圧調整弁。
  5. 前記一次流路の軸方向と前記二次流路の軸方向とは直交し、前記弁室及び前記弁体は前記一次流路の軸方向に延びる軸心を中心軸とする断面円形に形成され、前記二次流路は複数本であり、各該二次流路の各軸方向は該中心軸上の1点から互いが等しい角度で隣り合うように放射方向に延びている請求項1又は2記載の圧縮機用背圧調整弁。
  6. 前記可変絞りは、前記弁体が下流側に着座した状態において、前記一次流路と前記二次流路との連通面積を最も小さくしている請求項1乃至5のいずれか1項記載の圧縮機用背圧調整弁。
  7. 前記一次流路は前記弁体に貫設された貫通孔であり、該弁体には該貫通孔の上流側の周りに凹部が形成されている請求項1乃至6のいずれか1項記載の圧縮機用背圧調整弁。
  8. 内部に吸入室及び前記吐出室が形成されたハウジングと、該ハウジング内に設けられ、シリンダ室が形成されたシリンダブロックと、該シリンダ室の前後を閉鎖する一対のサイドプレートと、該シリンダ室内に回転可能に設けられ、複数個のベーン溝が形成されたロータと、各該ベーン溝に出没可能に設けられ、該シリンダ室の内面、該ロータの外面及び両該サイドプレートの内面とともに該吸入室及び該吐出室と連通する圧縮室を形成するベーンとを備え、
    各前記ベーンの底面と各前記ベーン溝との間が前記背圧室とされ、
    請求項1乃至7のいずれか1項記載の背圧調整弁が設けられていることを特徴とするベーン型圧縮機。
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