JP2015175466A - 圧縮機の逆止弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷媒が弁室内に入り込むことによる圧力損失の発生を抑制する。
【解決手段】弁体12が弁孔を開いている際、弁ハウジング13の内周面13sと弁体12の外周面12gとの間には隙間が形成される。弁体12の外周面12gには凹部12jが設けられる。凹部12jは、弁体12が弁孔11hを開いている際に上記隙間を通して弁孔11hの側から弁室16の側に流れた冷媒を、凹部12jの内側を通過させることで連通窓15に案内する。弁体12が弁座11と離接する方向において、連通窓15のうちの最も底部13bの側に位置する部分の位置を窓底部位置Pbとする。弁体が弁座から開弁方向に最も遠ざかった時に凹部12jのうちの最も弁座11の側に位置している部分の位置を下死点位置Pmとすると、窓底部位置Pbは、下死点位置Pmよりも弁ハウジング13の底部13bの側に位置している。
【選択図】図7

Description

本発明は、圧縮機に備えられる逆止弁に関する。
圧縮機は、冷媒の逆流を防止する逆止弁を備える。逆止弁は、弁孔を有する弁座と、連通窓を有する弁ハウジングと、この弁ハウジング内で移動する弁体とを備える。弁体が移動する際、弁体の外周面と弁ハウジングの内周面とは互いに摺接する。弁体が弁座から離れることにより、弁孔および連通窓が開かれる。冷媒は、弁孔および連通窓を順に通過する。
弁体および弁ハウジングは、所定の公差を有する。弁体の外周面と弁ハウジングの内周面との間には、比較的大きな隙間が形成される。冷媒は、弁体の外周面と弁ハウジングの内周面と間に形成されるこの隙間を通過し、弁体の背後に形成された弁室内に入り込むことがある。冷媒が弁室内に入り込むことは、圧力損失の発生を招く。
特開2000−346218号公報(特許文献1)に記載された発明は、弁体の外周面に案内路(溝)を設けることによって、このような圧力損失の発生を抑制している。具体的には、弁体の外周面に設けられた案内路が、弁ハウジングの連通窓に連通する。冷媒が上記隙間を通過した場合であっても、冷媒は案内路および連通窓を通して吐出される。案内路の存在によって、冷媒が弁室内に入り込むことは抑制され、ひいては圧力損失の発生も抑制される。
特開2000−346218号公報
特開2000−346218号公報(特許文献1)に記載された発明においては、案内路(溝)と連通窓とを連通可能にする範囲が、弁体のストローク範囲の一部に限られている。すなわち、同公報に記載された案内路は、弁孔の全開時(弁体が弁座から開弁方向に最も遠ざかった際)にはあまり機能していない。弁孔の全開時には、案内路の全部が連通窓よりも開弁方向の側(弁ハウジングの底部の側)に位置しており、案内路は連通窓に連通していない。弁孔の全開時において案内路は連通窓に連通していないため、弁体の外周面と弁ハウジングの内周面との間に形成された隙間を冷媒が通過し、弁体の背後に形成された弁室内に冷媒が入り込むことがあり得る。
本発明は、弁孔の全開時であっても冷媒が弁室内に入り込むことを抑制可能な逆止弁を提供することを目的とする。
圧縮機の逆止弁は、冷媒が通過する弁孔を有する弁座と、上記弁座と離接する方向に移動することで上記弁孔を開閉する弁体と、上記弁体に摺接することで上記弁体を案内する周壁部と、上記周壁部のうちの上記弁座の側とは反対側の端部に設けられた底部とを含み、上記周壁部に連通窓が形成された弁ハウジングと、上記弁ハウジング内の上記弁体よりも上記底部の側に形成された弁室内に収容され、上記弁体を閉弁方向に付勢する付勢部材と、を備え、上記弁体は、上記弁座に当接することで上記弁孔を閉じる当接面と、上記周壁部の内周面に摺接する外周面と、を含み、上記弁体が上記弁孔を開いている際、上記周壁部の上記内周面と上記弁体の上記外周面との間には隙間が形成され、上記弁体の上記外周面には、内側に向かって凹む形状を有する凹部が設けられ、上記凹部は、上記弁体が上記弁孔を開いている際に上記隙間を通して上記弁孔の側から上記弁室の側に流れた上記冷媒を、上記凹部の内側を通過させることで上記連通窓に案内し、上記弁体が上記弁座と離接する方向において、上記連通窓のうちの最も上記底部の側に位置する部分の位置を窓底部位置とし、上記弁体が上記弁座から開弁方向に最も遠ざかった時に上記凹部のうちの最も上記弁座の側に位置している部分の位置を下死点位置とすると、上記窓底部位置は、上記下死点位置よりも上記底部の側に位置している。
好ましくは、上記連通窓は、上記弁体が上記弁座と離接する方向において上記弁座の側に位置する第1窓部と、同方向において上記第1窓部よりも上記底部の側に位置し上記第1窓部よりも小さな開口面積を有する第2窓部とを含む。好ましくは、上記第2窓部は、上記第1窓部のうちの上記底部の側に位置する部分から筋状に延びる形状を有している。
好ましくは、上記連通窓のうちの最も上記弁座の側に位置する部分を窓頂部とすると、上記連通窓は、上記窓頂部から上記底部の側に向かうにつれて、その開口面積が徐々に大きくなる部分を有している。
好ましくは、上記凹部は、上記弁体の上記外周面の全周にわたる環状形状を有している。
上記の構成によれば、弁体の外周面に設けられた凹部は、弁孔の全開時であっても連通窓に連通する。したがって、弁孔の全開時であっても弁室内に冷媒が入り込むことは抑制され、ひいては圧力損失の発生を抑制できる。
実施の形態1における逆止弁を備えた圧縮機を示す断面図である。 実施の形態1における逆止弁を示す断面図である。 実施の形態1における逆止弁の分解した状態を示す断面図である。 実施の形態1における逆止弁の分解した状態を示す側面図である。 実施の形態1における逆止弁(閉弁状態)を示す断面図である。 実施の形態1における逆止弁(開弁状態)を示す断面図である。 実施の形態1における逆止弁(全開状態)を示す断面図である。 比較例における逆止弁(閉弁状態)を示す断面図である。 比較例における逆止弁(開弁状態)を示す断面図である。 比較例における逆止弁(全開状態)を示す断面図である。 実施の形態2における逆止弁(全開状態)を示す断面図である。 実施の形態3における逆止弁に備えられる弁ハウジングを示す側面図である。 実施の形態3における逆止弁(閉弁状態)を示す断面図である。 実施の形態3における逆止弁(開弁状態)を示す断面図である。 実施の形態3における逆止弁(全開状態)を示す断面図である。 実施の形態4における逆止弁(全開状態)を示す断面図である。 実施の形態5における逆止弁(全開状態)を示す断面図である。 実施の形態6における逆止弁(全開状態)を示す断面図である。
本発明に基づいた実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。個数および量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数および量などに限定されない。同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
[実施の形態1]
(圧縮機100)
図1は、容量可変型の斜板式圧縮機100(以下、圧縮機100という)を示す断面図である。圧縮機の逆止弁10(以下、逆止弁10という)は、この圧縮機100に備えられる(詳細は後述する)。
圧縮機100は、シリンダブロック1を備える。シリンダブロック1は、フロントハウジング3とリヤハウジング5とに挟持される。シリンダブロック1の内側には、複数のシリンダボア1aが設けられる。シリンダブロック1とフロントハウジング3とによって、クランク室9が形成される。
シリンダブロック1は軸孔1hを有し、フロントハウジング3は軸孔3hを有する。軸孔1h,3hは、軸封装置9aおよび軸受装置9b,9cを介して駆動軸6を支持する。フロントハウジング3には、軸受装置3bを介してプーリ6mが設けられる。プーリ6mは駆動軸6に固定され、プーリ6mには車両のエンジンまたはモータによって駆動されるベルト6nが巻き掛けられる。
クランク室9内には、ラグプレート9fおよび斜板7が設けられる。ラグプレート9fは駆動軸6に圧入され、斜板7は駆動軸6に挿通される。ラグプレート9fとフロントハウジング3との間には、軸受装置9d,9eが設けられる。ラグプレート9fと斜板7との間には、傾角縮小バネ8aが設けられる。ラグプレート9fと斜板7とは、リンク機構7cによって接続される。
駆動軸6には、サークリップ6aが固定される。サークリップ6aと斜板7との間には、復帰バネ8bが設けられる。複数のシリンダボア1a内には、ピストン1bが一つずつ収納される。各ピストン1bと斜板7との間には、一対のシュー7a,7bが設けられる。斜板7の揺動は、シュー7a,7bによって各ピストン1bの往復移動に変換される。
シリンダブロック1とリヤハウジング5との間には、弁ユニット1dが設けられる。各シリンダボア1aは、ピストン1bと弁ユニット1dとの間に圧縮室1cを形成する。リヤハウジング5内には、吸入室5aと吐出室5bとが設けられる。クランク室9と吸入室5aとは、通路4aによって接続される。クランク室9と吐出室5bとは、通路4b,4cによって接続される。
リヤハウジング5内には、容量制御弁2が収納される。容量制御弁2は、通路4b,4cに連通し、検圧通路4dによって吸入室5aにも連通する。容量制御弁2は、検圧通路4dにより検圧される冷媒ガスの流量差圧等に基づいて、通路4b,4cを開閉する。吐出室5b内の高圧の冷媒ガスは、通路4b,4cを介してクランク室9に供給される。クランク室9内の圧力が所望の値に調整されることで、斜板7の傾角が変化し、所望の吐出容量に変更される。
リヤハウジング5内には、吐出通路5c(冷媒流路)が形成される。吐出通路5cは、逆止弁10を介して吐出室5bに連通し、リヤハウジング5の後面に開口する(開口部5f)。吐出通路5cは、大径穴部5dおよび小径穴部5eを有する。大径穴部5d内に、後述する逆止弁10が配設される。
圧縮機100がたとえば車両用の空調装置に用いられているとする。吐出室5bは、吐出通路5cを通して凝縮器に接続され、凝縮器は膨張弁を介して蒸発器に接続され、蒸発器は吸入室5aに接続される。エンジン等によって駆動軸6が回転駆動された場合、吸入室5aに流入した冷媒は、斜板7の傾角に応じたピストン1bのストローク量で圧縮室1c内で圧縮され、吐出室5bに吐出される。
この間、搭乗者による空調温度の変更指令や、車両のエンジン等の回転数の変化等に対応して容量制御弁2が作動したとする。吐出室5b内の高圧の冷媒が通路4b,4cを介してクランク室9に供給された場合、斜板7の傾角が減少して、吐出容量が小さくなる。逆に、吐出室5b内の高圧の冷媒が通路4b,4cを介してクランク室9に供給され難くなれば、斜板7の傾角が増加して、吐出容量が大きくなる。圧縮機100では、以上のようにして吐出容量が適宜変更されることができる。
(逆止弁10)
図2は、逆止弁10を示す断面図である。図3および図4は、それぞれ、逆止弁10の分解した状態を示す断面図および側面図である。逆止弁10は、弁座11、弁体12、弁ハウジング13、およびバネ14(付勢部材)を備える。図2に示すように、弁座11の凹部11d内にOリング17を嵌め込んだ状態で、逆止弁10は大径穴部5dに挿入される。大径穴部5dは、段部5gを有する。段部5gに弁座11の外周面が当て止まった状態で、逆止弁10は図示しないサークリップ等を用いて抜け止めされる。以下、逆止弁10を構成する弁座11、弁ハウジング13、および弁体12について順に詳述する。
(弁座11)
図2〜図4を参照して、弁座11は、本体11m、弁孔11hおよび上記の凹部11dを含む。本体11mは、筒状の形状を有し、本体11mの内側に弁孔11hが形成される。本体11mの端部には、座面11sが形成される。座面11sは、軸線X(図2)と直交する平面に対して平行である。
軸線Xに関して、弁体12は、弁座11と離接する方向に移動する。軸線Xは、仮想の中心軸線であり、本実施の形態における軸線Xは、弁体12の移動方向に対して平行である。図中の矢印X1は、弁孔11hが開かれる際に弁体12が移動する方向である。冷媒の流れる方向で見た場合、矢印X1は下流側を向いている。図中の矢印X2は、弁孔11hが閉じられる際に弁体12が移動する方向である。冷媒の流れる方向で見た場合、矢印X2は上流側を向いている。
(弁ハウジング13)
図2〜図4を参照して、弁ハウジング13は、弁座11と同軸状に配置される。弁ハウジング13の上流側(矢印X2側)の端部が弁座11に嵌合することにより、弁ハウジング13は弁座11に固定される。
弁ハウジング13は、周壁部13wおよび底部13bを含み、全体として有底筒状の形状を有する。周壁部13wは、軸線X(図2)を中心とする円筒形状を有する。周壁部13wの内周面13sは、弁体12に摺接することで弁体12を案内する。底部13bは、周壁部13wのうちの弁座11が位置している側とは反対側(矢印X1側)の端部に設けられる。
周壁部13wのうちの軸線X(図2)方向における途中部分には、複数の連通窓15(図4)が形成される。開弁時、弁孔11hから弁ハウジング13内に到達した冷媒は、複数の連通窓15を通して弁ハウジング13の外部に流れ出る。連通窓15は1つでもよい。本実施の形態の連通窓15は、窓頂部15t(図3,図4)、一対の傾斜部15v(図3)、一対の直線部15h(図3)、および窓底部15b(図3,図4)を含む。
窓頂部15tは、連通窓15のうちの最も弁座11の側(上流側)に位置する部位である。一対の傾斜部15vは、上流側から下流側に向かうにつれて、窓頂部15tを起点としてV字状(テーパー状)に広がる方向に延びる形状を有する。一対の傾斜部15vが設けられた部分においては、窓頂部15tから窓底部15bの側(弁ハウジング13の底部13bの側)に向かうにつれて、連通窓15の開口面積は徐々に大きくなる。
一対の直線部15hは、互いに平行であり、一対の傾斜部15vの下流端の位置を起点として窓底部15bの側(弁ハウジング13の底部13bの側)に向かってそれぞれ延びる形状を有する。窓底部15bは、一対の直線部15hの下流端同士を接続する。窓底部15bは、連通窓15のうちの最も弁ハウジング13の底部13bの側(下流側)に位置する部位である。窓底部15bは、軸線X(図2)と直交する平面に対して平行である。
弁ハウジング13内に配置される弁体12と、弁ハウジング13(周壁部13wおよび底部13b)とに囲まれた空間には、弁室16(図2)が形成される。弁室16は、弁ハウジング13内の弁体12よりも底部13bの側に形成された空間である。弁室16内には、弁体12を閉弁方向に付勢するバネ14が収容される。
弁ハウジング13の底部13bは、円筒部13dおよび円盤部13pを含む。円筒部13dは、軸線X(図2)を中心とする円筒形状を有する。円筒部13dによって、バネ14は弁室16(図2)内で位置決めされる。円盤部13pは、円筒部13dの上流側の端縁を塞ぐ円盤形状を有する。円盤部13pには、抜き穴13hが設けられる。抜き穴13hは、弁室16と小径穴部5e(図2)とを連通させる。抜き穴13hの開口面積およびバネ14のバネ定数などを変更することによって、冷媒が弁体12を押し下げて弁孔11hを開くために必要な力(ダンパー効果の程度)が調節される。
(弁体12)
図2〜図4を参照して、弁体12は、弁ハウジング13内に配置され、弁座11と離接する方向に移動することで弁孔11hを開閉する。弁体12は、円筒部12tおよび円盤部12pを含む。円筒部12tは、軸線X(図2)を中心とする円筒形状を有する。円盤部12pは、円筒部12tの上流側の端縁を塞ぐ円盤形状を有する。円盤部12pのうちの上流側の表面は、当接面12sを形成する。円筒部12tのうちの下流側の端縁は、下流端12u(図3,図4)を形成する。
弁体12が弁座11に着座した際、当接面12sは、座面11sに当接することで弁孔11hを閉じる。連通窓15を通じた冷媒の連通も遮断される。弁体12が移動している際、弁体12(円筒部12t)の外周面12gは、弁ハウジング13(周壁部13w)の内周面13sに摺接する。
ここで、弁体12および弁ハウジング13は、所定の公差を有している。弁体12が弁孔11hを開いている際(図6,図7に示す状態)、弁体12(円筒部12t)の外周面12gと弁ハウジング13(周壁部13w)の内周面13sとの間には、微小な隙間が形成される。この隙間は、弁体12と弁ハウジング13とを互いに摺動可能とするクリアランスとしても機能し得る。
(凹部12j)
弁体12(円筒部12t)の外周面12gには、凹部12jが設けられる。凹部12jは、外周面12gのうちの軸線X(図2)方向における途中部分が筒径方向の内側に向かって凹んだような形状を有する。本実施の形態の凹部12jは、外周面12gの全周にわたる環状形状を有している。凹部12jのうちの上流側に位置する端縁12m(図4)、および、凹部12jのうちの下流側に位置する端縁12n(図4)は、軸線X(図2)と直交する平面に対していずれも平行である。
凹部12jは、弁体12が弁孔11hを開いている際に上記の隙間を通して弁孔11hの側から弁室16(図2)の側に流れた冷媒を、凹部12jの内側空間を通過させることで連通窓15に案内する。ここで言う上記隙間とは、弁体12(円筒部12t)の外周面12gと弁ハウジング13(周壁部13w)の内周面13sとの間に形成される隙間である。
以下、図1、図5および図6などを参照して、逆止弁10の動作およびこのような凹部12jの作用および効果について詳述する。図5は、逆止弁10(閉弁状態)を示す断面図である。図6は、逆止弁10(開弁状態)を示す断面図である。便宜上のため、図5,図6の中の弁体12については、その側面図が描かれており、図5,図6中にはバネ14を図示していない。これらのことは、後述する図7においても同様である。
(閉弁状態)
図1および図5を参照して、斜板7(図1)の傾角が最小となって、吐出室5bから吐出される冷媒ガスの流量が極めて小さくなると、吐出室5bと吐出通路5cの下流側との圧力差は、所定の値ΔP以下となる。バネ14(図示せず)の付勢力により、弁体12が弁座11に向かって付勢されて弁座11に着座する。弁体12の当接面12sは弁孔11hを閉鎖し、連通窓15を介した冷媒の連通も遮断される。この状態(図5に示す状態)は、バネ14(図示せず)の付勢力により維持される。その結果、吐出通路5cが閉鎖状態(閉弁状態)となり、圧縮機、凝縮器、膨張弁および蒸発器間の冷媒循環が停止する。
(初期開弁状態)
図1および図6を参照して、斜板7(図1)の傾角が最小から増加すると、吐出室5bから吐出される冷媒ガスの流量も増加し、吐出室5bと吐出通路5cの下流側との圧力差は、所定の値ΔPを超える。バネ14(図示せず)の付勢力がその圧力差に負けて、弁体12が弁孔11hを閉鎖できなくなり、弁体12が弁ハウジング13に案内されて弁座11から離間する。
弁体12が弁座11に着座した状態から所定距離だけ開弁方向(矢印X1方向)に移動するまでの間(初期開弁状態)においては、弁体12の外周面12gと弁ハウジング13の内周面13sとの当接により、各連通窓15は略閉鎖されている。この状態では、ごくわずかな冷媒のみが、弁体12の外周面12gと弁ハウジング13の内周面13sとの間の隙間を通過する。ごくわずかな冷媒の一部は、上記隙間を通過したのちに連通窓15に到達し、外部へと吐出される。
ごくわずかな冷媒の他の一部は、弁体12の外周面12gと弁ハウジング13の内周面13sとの間の隙間を通過して、弁室16の側に流れようとする。これに対して本実施の形態の逆止弁10では、初期開弁時において、弁体12の外周面12gに形成された凹部12jが連通窓15に連通している。冷媒は、上記隙間を通過したのちに弁室16の側にさらに流れようと進行するが、弁室16に到達するよりも前に凹部12jの内側空間に到達する。冷媒は、凹部12jの内側空間内を周方向に流れて連通窓15に到達し、外部へ吐出される。凹部12jの存在によって、冷媒が弁室16内に入り込むことは抑制され、ひいては圧力損失の発生も抑制される。
(開弁状態)
圧力差の増加に伴い、弁体12は冷媒にさらに押される。弁体12が上記の所定距離よりもさらに開弁方向に移動したのちは、連通窓15が開放される(開弁状態)。この開弁状態(図6に示す状態)では、弁体12の当接面12sは弁孔11hから大きく離間し、弁ハウジング13の連通窓15は開放される。冷媒の一部は、連通窓15を通して外部へと吐出される(図6中の矢印A1参照)。
冷媒の他の一部は、弁体12の外周面12gと弁ハウジング13の内周面13sとの間の隙間を通過して、弁室16の側に流れようとする(図6中の矢印A2の破線箇所を参照)。これに対して本実施の形態の逆止弁10では、開弁状態においても、弁体12の外周面12gに形成された凹部12jが連通窓15に連通している。冷媒は、上記隙間を通過したのちに弁室16の側にさらに流れようと進行するが、弁室16に到達するよりも前に凹部12jの内側空間に到達する(図6中の矢印A2参照)。冷媒は、凹部12jの内側空間内を周方向に流れて連通窓15に到達し、外部へ吐出される。凹部12jの存在によって、冷媒が弁室16内に入り込むことは抑制され、ひいては圧力損失の発生も抑制される。
(全開状態)
図1および図7を参照して、弁体12がさらに開弁方向に移動することにより、弁体12の下流端12uは弁ハウジング13の底部13bに当て止まる。この時点で、弁体12が弁座11から開弁方向に最も遠ざかった状態が形成され、弁孔11hは全開状態となる。吐出通路5c(図2)も全開状態に切り替わり、圧縮機、凝縮器、膨張弁および蒸発器間の冷媒循環が行われる。
本実施の形態では、着座した状態から弁ハウジング13の底部13bに当て止まるまでの弁体12の移動量が、弁体12の最大移動量(最大ストローク量ともいう)である。弁体12の移動量が最大移動量に達したことは、弁体12が弁座11から開弁方向に最も遠ざかったことを意味する。弁体12が底部13bに当て止まるとしたが、底部13bに形成されたバネ受け突起(図2に示す円盤部13pなど)に弁体12が当て止まるようにしてもよく、バネ受け以外の部位に突起を設けて弁体12がその突起に当て止まるようにしてもよい。これらの場合には、着座した状態からそのような突起に当て止まるまでの弁体12の移動量が、弁体12の最大移動量である。
ここで、弁体12が弁座11と離接する方向(軸線Xの方向)において、連通窓15のうちの最も底部13bの側に位置する部分の位置を、窓底部位置Pbとする。本実施の形態では、連通窓15のうちの最も底部13bの側に窓底部15bが設けられている。したがって、連通窓15の窓底部15bの上記方向(軸線Xの方向)における位置が、上記の窓底部位置Pbである。
図7に示すように、弁体12が弁座11から開弁方向に最も遠ざかっているとする。この時に、凹部12jのうちの最も弁座11の側(上流側)に位置している部分の位置を下死点位置Pmとする。本実施の形態では、凹部12jのうちの最も弁座11の側に端縁12mが設けられている。したがって、凹部12jのうちの上流側に位置する端縁12mの上記方向(軸線Xの方向)における位置が、上記の下死点位置Pmである。
弁体12が弁座11から開弁方向に最も遠ざかっている状態(全開状態)において、窓底部位置Pbは、下死点位置Pmよりも底部13bの側に位置している。弁体12の外周面12gに設けられた凹部12jは、弁ハウジング13の連通窓15に連通している。本実施の形態における窓底部位置Pbは、凹部12jのうちの下流側に位置する端縁12nの上記方向(軸線Xの方向)における位置Pnよりも底部13bの側に位置している。弁体12の当接面12sは弁孔11hから大きく離間し、弁ハウジング13の連通窓15は開放される。冷媒の一部は、連通窓15を通して外部へと吐出される(図7中の矢印A3参照)。
冷媒の他の一部は、弁体12の外周面12gと弁ハウジング13の内周面13sとの間の隙間を通過して、弁室16の側に流れようとする(図7中の矢印A4の破線箇所を参照)。これに対して本実施の形態の逆止弁10では、全開状態においても、弁体12の外周面12gに形成された凹部12jが連通窓15に連通している。冷媒は、上記隙間を通過したのちに弁室16の側にさらに流れようと進行するが、弁室16に到達するよりも前に凹部12jの内側空間に到達する(図7中の矢印A4参照)。冷媒は、凹部12jの内側空間内を周方向に流れて連通窓15に到達し、外部へ吐出される。凹部12jの存在によって、冷媒が弁室16内に入り込むことは抑制され、ひいては圧力損失の発生も抑制される。冷媒が弁室16内に入り込むことが抑制されるため、弁体12が不必要に移動すること(いわゆるハンチング現象の発生)が全開時においても抑制される。
(作用および効果)
本実施の形態の逆止弁10によれば、弁孔11hの全開時において、連通窓15の窓底部15b(窓底部位置Pb)が凹部12jの端縁12mよりも開弁方向の側(弁ハウジング13の底部13bの側)に位置している。全開時においても、凹部12jは連通窓15に連通している。したがって、弁体12の外周面12gと弁ハウジング13の内周面13sとの間に形成された隙間を冷媒が通過したとしても、その冷媒が弁体12の背後に形成された弁室16内に冷媒が入り込むことはほとんどなく、圧力損失が発生することは抑制される。
上述の構成では、凹部12jが、弁体12の外周面12gの全周にわたる環状形状を有している。この構成に限られず、凹部12jは、弁体12の外周面12gの一部にのみ設けられていてもよい。この場合であっても、凹部12jの位置、形状、大きさなどを連通窓15の位置、形状、大きさなどに合わせて適切に構成することによって、全開時において外周面12gに設けられた凹部12jを弁ハウジング13の連通窓15に連通させることが可能である。
[比較例]
図8〜図10を参照して、比較例における逆止弁10Zについて説明する。軸線X方向における長さを比較した場合、逆止弁10Zの連通窓15は、上述の実施の形態1の場合に比べて短い。
(閉弁状態)
図8を参照して、実施の形態1の場合と同様に、閉弁状態では、弁体12が弁座11に向かって付勢されて弁座11に着座する。吐出通路5c(図示せず)が閉鎖状態(閉弁状態)となり、圧縮機、凝縮器、膨張弁および蒸発器間の冷媒循環が停止する。
(初期開弁状態)
図9を参照して、実施の形態1の場合と同様に、初期開弁状態においては、弁体12が弁ハウジング13に案内されて弁座11からわずかに離間する。弁体12の外周面12gと弁ハウジング13の内周面13sとの当接により、連通窓15は略閉鎖されている。この状態では、ごくわずかな冷媒のみが、弁体12の外周面12gと弁ハウジング13の内周面13sとの間の隙間を通過する。冷媒は、上記隙間を通過したのちに連通窓15に到達したり、上記隙間を通過したのちに凹部12jの内側空間を介して連通窓15に到達したりして、外部へ吐出される。
(開弁状態)
開弁状態(図9に示す状態)では、実施の形態1の場合と同様に、弁体12の当接面12sは弁孔11hから大きく離間し、弁ハウジング13の連通窓15は開放される。冷媒の一部は、連通窓15を通して外部へと吐出される(図9中の矢印A1参照)。開弁状態において、弁体12の外周面12gに形成された凹部12jは連通窓15に連通している。冷媒の他の一部は、弁体12の外周面12gと弁ハウジング13の内周面13sとの間の隙間を通過したのち、凹部12jの内側空間に到達する(図9中の矢印A2参照)。その後、冷媒は、凹部12jの内側空間内を周方向に流れて連通窓15に到達し、外部へ吐出される。凹部12jの存在によって、冷媒が弁室16内に入り込むことは抑制され、ひいては圧力損失の発生も抑制される。
(全開状態)
図10を参照して、弁体12がさらに開弁方向に移動することにより、弁体12の下流端12uは弁ハウジング13の底部13bに当て止まる。この時点で、弁体12が弁座11から開弁方向に最も遠ざかった状態が形成され、弁孔11hは全開状態となる。吐出通路5c(図2)も全開状態に切り替わり、圧縮機、凝縮器、膨張弁および蒸発器間の冷媒循環が行われる。
図10に示すように、弁体12が弁座11から開弁方向に最も遠ざかっているとする。この時に、凹部12jのうちの最も弁座11の側(上流側)に位置している部分の位置を下死点位置Pmとする。比較例における窓底部位置Pbは、弁体12が弁座11から開弁方向に最も遠ざかっている状態(全開状態)において、下死点位置Pmよりも弁座11の側に位置している。したがって、全開時においては、弁体12の外周面12gに設けられた凹部12jは、弁ハウジング13の連通窓15に連通していない。
冷媒は、弁体12の外周面12gと弁ハウジング13の内周面13sとの間の隙間を通過して、弁室16の側に流れようとする(図10中の矢印A4の破線箇所を参照)。弁体12の外周面12gに形成された凹部12jが連通窓15に連通していないため、冷媒は、上記隙間を通過したのちに、下流端12uで折り返して弁室16の中に流れ込む。これにより、圧力損失が発生する。
[実施の形態2]
図11を参照して、実施の形態2における逆止弁10Aについて説明する。図7を参照して上述したように、上述の実施の形態1においては、逆止弁10が全開状態(図7に示す状態)を形成している際、窓底部位置Pbは、凹部12jのうちの下流側に位置する端縁12nの位置Pnよりも、底部13bの側に位置している。
これに対して図11に示すように、実施の形態2においては、逆止弁10Aが全開状態(図11に示す状態)を形成している際、窓底部位置Pbは、下死点位置Pm(端縁12mの位置)と位置Pn(凹部12jのうちの下流側に位置する端縁12nの位置)との間に位置するように構成される。すなわち窓底部位置Pbは、凹部12jのうちの下流側に位置する端縁12nの位置Pnよりも、弁座11の側に位置している。当該構成によっても、全開時において凹部12jは連通窓15に連通するため、上述の実施の形態1と略同様の作用および効果を得ることができる。
[実施の形態3]
図12を参照して、実施の形態2における逆止弁10Bについて説明する。図12は、逆止弁10Bに備えられる弁ハウジング13を示す側面図である。逆止弁10Bと上述の実施の形態1(図4参照)とは、連通窓15の構成が異なる。逆止弁10Bの弁ハウジング13には、抜き穴13h(図3等参照)も設けられていない。
逆止弁10Bの連通窓15は、弁体12(図示せず)が弁座11(図示せず)と離接する方向において弁座11の側に位置する第1窓部R1と、同方向において第1窓部R1よりも弁ハウジング13の底部13bの側に位置する第2窓部R2とを含む。第2窓部R2は、第1窓部R1よりも小さな開口面積を有する。
第1窓部R1は、窓頂部15t、一対の傾斜部15v、一対の直線部15h、および中間底部15rによって囲まれた部分に形成され、全体として略5角形状の形状を有する。ここでいう中間底部15rとは、第1窓部R1のうちの最も弁ハウジング13の底部13bの側(下流側)に位置する部位であり、軸線X(図2)と直交する平面に対して平行である。
第2窓部R2は、中間底部15rから底部13bの側に向かって、軸線X(図2)に対して平行な方向に沿って筋状に延びる形状を有する。周方向における幅を見た場合、第1窓部R1の幅W1よりも、第2窓部R2の幅W2の方が狭い。
(閉弁状態)
図13を参照して、実施の形態1の場合と同様に、閉弁状態では、弁体12が弁座11に向かって付勢されて弁座11に着座する。
(初期開弁状態)
図14を参照して、実施の形態1の場合と同様に、初期開弁状態においては、弁体12が弁ハウジング13に案内されて弁座11からわずかに離間する。冷媒は、弁体12の外周面12gと弁ハウジング13の内周面13sとの間の隙間を通過したのちに連通窓15に到達したり、上記隙間を通過したのちに凹部12jの内側空間を介して連通窓15に到達したりして、外部へ吐出される。
(開弁状態)
開弁状態(図14に示す状態)では、実施の形態1の場合と同様に、弁ハウジング13の連通窓15は開放される。冷媒の一部は、連通窓15を通して外部へと吐出される(図14中の矢印A1参照)。冷媒の他の一部は、弁体12の外周面12gと弁ハウジング13の内周面13sとの間の隙間を通過したのち、凹部12jの内側空間に到達する(図14中の矢印A2参照)。その後、冷媒は、凹部12jの内側空間内を周方向に流れて連通窓15に到達し、外部へ吐出される。凹部12jの存在によって、冷媒が弁室16内に入り込むことは抑制され、ひいては圧力損失の発生も抑制される。
(全開状態)
図15を参照して、弁体12がさらに開弁方向に移動することにより、弁体12の下流端12uは弁ハウジング13の底部13bに当て止まる。この時点で、弁体12が弁座11から開弁方向に最も遠ざかった状態が形成され、弁孔11hは全開状態となる。吐出通路5c(図2)も全開状態に切り替わり、圧縮機、凝縮器、膨張弁および蒸発器間の冷媒循環が行われる。
図15に示すように、窓底部位置Pbは、下死点位置Pm(凹部12jの端縁12mの位置)よりも底部13bの側に位置している。全開状態においても、弁体12の外周面12gに形成された凹部12jが連通窓15に連通している。冷媒は、凹部12jの内側空間内を周方向に流れて連通窓15に到達し、外部へ吐出される。凹部12jの存在によって、冷媒が弁室16内に入り込むことは抑制され、ひいては圧力損失の発生も抑制される。
(作用および効果)
閉弁時、初期開弁状態、開弁時、および全開時のいずれにおいても、凹部12jは連通窓15と連通している。これは、本実施の形態(図13〜図15)の場合についても、上述の実施の形態1(図5〜図7参照)の場合についても同様である。閉弁時、初期開弁状態、開弁時、および全開時のいずれにおいても凹部12jを連通窓15に連通させるという構成を採用することは、ダンパー機能の低下を招きやすい。
具体的には、凹部12jと連通窓15との連通の度合い(ダンパー効果の程度)を見た場合、本実施の形態では第2窓部R2が連通窓15に形成されている。第2窓部R2は第1窓部R1よりも下流側に設けられており、かつ第1窓部R1よりも開口面積が小さい。したがって、閉弁、初期開弁、開弁、および全開の各状態へ遷移する過程で、本実施の形態の場合の方が、実施の形態1の場合に比べてより強いダンパー機能を発揮することができる。
実施の形態1でも述べた通り、抜き穴13h(図3等参照)の開口面積およびバネ14のバネ定数などを変更することによって、冷媒が弁体12を押し下げて弁孔11hを開くために必要な力(ダンパー効果の程度)が調節される。したがって、第1窓部R1と第1窓部R1よりも開口面積の小さい第2窓部R2とを有するように連通窓15を構成することで、ダンパー機能の低下を抑制できる。抜き穴13hを弁ハウジング13に設けないことによっても、ダンパー機能の低下を抑制できる。
[実施の形態4]
図16を参照して、逆止弁10Cについて説明する。上述の各実施の形態における連通窓15は、窓頂部15tから下流側(底部13bの側)に向かうにつれて、その開口面積が徐々に大きくなる部分(一対の傾斜部15vが設けられた部分)を有している。逆止弁10Cの連通窓15においては、窓頂部15tが周方向に延びる形状を有しており、下流側に向けて連通窓15の開口面積が徐々に大きくなるようには構成されていない。当該構成によっても、全開時において凹部12jは連通窓15に連通するため、上述の各実施の形態と略同様の作用および効果を得ることができる。
[実施の形態5]
図17を参照して、逆止弁10Dについて説明する。逆止弁10Dの連通窓15は、矩形状の形状を有する。当該構成によっても、全開時において凹部12jは連通窓15に連通するため、上述の各実施の形態と略同様の作用および効果を得ることができる。
[実施の形態6]
図18を参照して、逆止弁10Eについて説明する。逆止弁10Eの連通窓15は、第1窓部R1が二等辺三角形状を有しており、一対の直線部15h(図3参照)を有していない。当該構成によっても、全開時において凹部12jは連通窓15に連通するため、上述の各実施の形態と略同様の作用および効果を得ることができる。
以上、本発明に基づいた各実施の形態について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 シリンダブロック、1a シリンダボア、1b ピストン、1c 圧縮室、1d 弁ユニット、1h,3h 軸孔、2 容量制御弁、3 フロントハウジング、3b,9b,9c,9d,9e 軸受装置、4a,4b,4c 通路、4d 検圧通路、5 リヤハウジング、5a 吸入室、5b 吐出室、5c 吐出通路、5d 大径穴部、5e 小径穴部、5f 開口部、5g 段部、6 駆動軸、6a サークリップ、6m プーリ、6n ベルト、7 斜板、7a,7b シュー、7c リンク機構、8a 傾角縮小バネ、8b 復帰バネ、9 クランク室、9a 軸封装置、9f ラグプレート、10,10A,10B,10C,10D,10E,10Z 逆止弁(圧縮機の逆止弁)、11 弁座、11d,12j 凹部、11h 弁孔、11m 本体、11s 座面、12 弁体、12g 外周面、12m,12n 端縁、12p,13p 円盤部、12s 当接面、12t,13d 円筒部、12u 下流端、13 弁ハウジング、13b 底部、13h 抜き穴、13s 内周面、13w 周壁部、14 バネ、15 連通窓、15b 窓底部、15h 直線部、15r 中間底部、15t 窓頂部、15v 傾斜部、16 弁室、17 Oリング、100 斜板式圧縮機(圧縮機)、Pb 窓底部位置、Pm 下死点位置、Pn 位置、R1 第1窓部、R2 第2窓部、W1,W2 幅、X 軸線。

Claims (5)

  1. 冷媒が通過する弁孔を有する弁座と、
    前記弁座と離接する方向に移動することで前記弁孔を開閉する弁体と、
    前記弁体に摺接することで前記弁体を案内する周壁部と、前記周壁部のうちの前記弁座の側とは反対側の端部に設けられた底部とを含み、前記周壁部に連通窓が形成された弁ハウジングと、
    前記弁ハウジング内の前記弁体よりも前記底部の側に形成された弁室内に収容され、前記弁体を閉弁方向に付勢する付勢部材と、を備え、
    前記弁体は、前記弁座に当接することで前記弁孔を閉じる当接面と、前記周壁部の内周面に摺接する外周面と、を含み、
    前記弁体が前記弁孔を開いている際、前記周壁部の前記内周面と前記弁体の前記外周面との間には隙間が形成され、
    前記弁体の前記外周面には、内側に向かって凹む形状を有する凹部が設けられ、
    前記凹部は、前記弁体が前記弁孔を開いている際に前記隙間を通して前記弁孔の側から前記弁室の側に流れた前記冷媒を、前記凹部の内側を通過させることで前記連通窓に案内し、
    前記弁体が前記弁座と離接する方向において、前記連通窓のうちの最も前記底部の側に位置する部分の位置を窓底部位置とし、前記弁体が前記弁座から開弁方向に最も遠ざかった時に前記凹部のうちの最も前記弁座の側に位置している部分の位置を下死点位置とすると、前記窓底部位置は、前記下死点位置よりも前記底部の側に位置している、
    圧縮機の逆止弁。
  2. 前記連通窓は、前記弁体が前記弁座と離接する方向において前記弁座の側に位置する第1窓部と、同方向において前記第1窓部よりも前記底部の側に位置し前記第1窓部よりも小さな開口面積を有する第2窓部とを含む、
    請求項1に記載の圧縮機の逆止弁。
  3. 前記第2窓部は、前記第1窓部のうちの前記底部の側に位置する部分から筋状に延びる形状を有している、
    請求項2に記載の圧縮機の逆止弁。
  4. 前記連通窓のうちの最も前記弁座の側に位置する部分を窓頂部とすると、前記連通窓は、前記窓頂部から前記底部の側に向かうにつれて、その開口面積が徐々に大きくなる部分を有している、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の圧縮機の逆止弁。
  5. 前記凹部は、前記弁体の前記外周面の全周にわたる環状形状を有している、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の圧縮機の逆止弁。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108692070A (zh) * 2017-03-29 2018-10-23 株式会社丰田自动织机 压缩机
CN113944772A (zh) * 2020-07-15 2022-01-18 株式会社鹭宫制作所 止回阀以及冷冻循环系统
WO2022118383A1 (ja) * 2020-12-02 2022-06-09 三菱電機株式会社 圧縮機及び冷凍サイクル装置

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