JP2016169700A - 可変容量圧縮機 - Google Patents

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明信 金井
Akinobu Kanai
明信 金井
日比野 惣吉
Sokichi Hibino
惣吉 日比野
宜典 井上
Yoshinori Inoue
井上  宜典
山本 健治
Kenji Yamamoto
健治 山本
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Abstract

【課題】吸入絞り弁の弁体の過度な移動を防止するとともに、吸入絞り弁を通じた吸入圧雰囲気への冷媒ガスの漏洩を抑制することができる可変容量圧縮機の提供にある。
【解決手段】吸入される冷媒ガスの圧力と制御圧室の圧力との差圧に基づいて吸入通路48の開度を調節する吸入絞り弁52と、を備え、吸入絞り弁52は、制御圧室圧力により吸入通路48の開度を調整する弁体と、弁体を摺動自在とし、弁体を吸入通路48の開度を縮小する方向に付勢する付勢部材66を収容する弁室を有する弁ハウジング53と、を有し、制御圧室の圧力を調整することにより冷媒ガスの吐出容量が可変制御される可変容量圧縮機において、弁体の周面と弁ハウジング53の周壁の間に環状部材75が設けられており、環状部材75は弁体の弁ハウジング53に対する移動を緩慢にする。
【選択図】 図2

Description

この発明は、可変容量圧縮機に関し、特に、吸入ポートと吸入室との間に設けられる吸入通路の開度を調節する吸入絞り弁を備えた可変容量圧縮機に関する。
可変容量圧縮機の従来の技術としては、例えば、特許文献1に開示された可変容量型圧縮機の吸入絞り弁を挙げることができる。
特許文献1に開示された可変容量型圧縮機の吸入絞り弁では、吸入通路の開度を調節するための吸入絞り弁が、吸入圧力を受けて移動自在に配置された第1弁体と、クランク室圧力を受けて移動自在に配置された第2弁体とで構成されている。第1弁体と第2弁体の間の弁室にコイルばねが設けられ、弁室と吸入室を連通する抜き通路が設けられている。この抜き通路の開度は、最大容量運転時においては全開状態となり、可変容量運転時においては縮小状態となるように、第2弁体の移動に応じて可変である。そして、第1弁体および第2弁体は、吸入通路に配置された弁ハウジングの内部に収容されており、弁ハウジングにて往復移動可能である。特許文献1に開示された可変容量型圧縮機の吸入絞り弁は、吸入脈動に起因する振動および異音の低減を図ることができ、全流量範囲に渡って性能維持を可能としている。
特開2008−196465号公報
しかしながら、特許文献1に開示された可変容量型圧縮機の吸入絞り弁では、例えば、第1弁体および第2弁体と弁ハウジングとの間のクリアランスが設けられているため、冷媒ガスがクリアランスを通じて漏洩するという問題がある。特に、制御圧室(クランク室)の冷媒ガスが吸入絞り弁を通じて吸入通路へ漏洩することは圧縮効率の低下を招くことになる。また、弁ハウジングと第1弁体および第2弁体との摺動の抵抗は小さいため、例えば、可変容量圧縮機の起動時では、最大容量運転となるため、吸入圧が急激に第1弁体に作用し、第1弁体および第2弁体が過度に移動し、起動時の脈動を発生させるという問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、吸入絞り弁の弁体の過度な移動を防止するとともに、吸入絞り弁を通じた吸入圧雰囲気への冷媒ガスの漏洩を抑制することができる可変容量圧縮機の提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、駆動軸と一体回転するとともに、前記駆動軸に対して傾動可能な斜板と、前記斜板が収容される制御圧室と、冷媒ガスを吸入する吸入口と、前記吸入口から吸入された冷媒ガスを収容する吸入室と、前記吸入口と前記吸入室との間に設けられる吸入通路と、吸入される冷媒ガスの圧力と前記制御圧室の圧力との差圧に基づいて前記吸入通路の開度を調節する吸入絞り弁と、を備え、前記吸入絞り弁は、弁ハウジングと、前記弁ハウジングに収容され、前記差圧に基づいて往復移動する弁体と、前記弁体を前記吸入通路の開度を縮小する方向に付勢する付勢部材と、を備え、前記制御圧室の圧力を調整することにより冷媒ガスの吐出容量が可変制御される可変容量圧縮機において、前記弁体の周面と前記弁ハウジングの周壁の間に環状部材が設けられており、前記環状部材は、前記弁体の前記弁ハウジングに対する移動を緩慢にすることを特徴とする。
本発明では、環状部材は弁体の移動時において弁ハウジングと摺動するため、弁体と弁ハウジングとの摺動時の抵抗を大きくする。その結果、弁体の弁ハウジングに対する移動を緩慢にし、吸入絞り弁の弁体の過度の移動を防止することができる。
また、上記の可変容量圧縮機において、前記弁体は、吸入圧力を受けて移動自在に配置され、前記吸入通路の開度を調整する第1弁部材と、前記制御圧室の圧力を受けて移動自在に配置される第2弁部材と、を備え、前記弁ハウジングは、前記第1弁部材と前記第2弁部材の間に前記第2弁部材の移動を規制するストッパを備え、前記環状部材は、前記第1弁部材および前記第2弁部材の少なくとも一方に装着されている構成としてもよい。
この場合、吸入絞り弁が第1弁部材および第2弁部材を備える場合に、第1弁部材および第2弁部材の少なくとも一方に環状部材を装着することにより、弁体の過度の移動および吸入絞り弁を通じた吸入圧雰囲気への冷媒ガスの漏洩を抑制することができる。
また、上記の可変容量圧縮機において、前記弁ハウジングと前記第2弁部材とにより、前記制御圧室と連通する弁室が区画され、前記弁室と前記吸入室とを連通する連通孔が設けられ、前記環状部材は、前記第1弁部材および前記第2弁部材の少なくとも一方に外周面に沿って装着されている構成としてもよい。
この場合、第1弁部材および第2弁部材の少なくとも一方の弁ハウジングと対向する外周面に沿って装着される環状部材は、弁体と弁ハウジングとの移動時の抵抗をさらに大きくすることができるとともに、制御圧室と連通する弁ハウジング内の弁室から吸入通路への冷媒ガスの漏洩をより妨げることができる。
また、上記の可変容量圧縮機において、前記弁ハウジングと前記弁体により、前記制御圧室と連通する弁室が区画され、前記環状部材は、前記弁体の外周面に設けられた溝内に配置されており、前記弁室の圧力の変動に伴って前記溝内を移動可能である構成としてもよい。
この場合、圧力の変動に伴って環状部材が溝内を移動することにより、弁体と弁ハウジング間の摺動抵抗を上げ、シール性を高めることができる。
本発明によれば、吸入絞り弁の弁体の過度な移動を防止するとともに、吸入絞り弁を通じた吸入圧雰囲気への冷媒ガスの漏洩を抑制することができる可変容量圧縮機を提供することができる。
第1の実施形態に係る可変容量圧縮機の縦断面図である。 第1の実施形態に係る可変容量圧縮機の要部を示す要部拡大図である。 第1の実施形態に係る環状部材の斜視図である。 (a)は可変容量運転時における吸入絞り弁の状態を示す作用説明図であり、(b)は最大容量運転時における吸入絞り弁の状態を示す作用説明図である。 第2の実施形態に係る可変容量圧縮機の要部を示す要部拡大図である。 第3の実施形態に係る可変容量圧縮機の要部を示す要部拡大図である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係る可変容量圧縮機について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る可変容量圧縮機(以下「圧縮機」と表記する)は車両に搭載される車両空調用の圧縮機であり、斜板式の圧縮機である。説明の便宜上、図1において圧縮機の左側を前方とし、右側を後方とする。
図1に示す圧縮機では、シリンダブロック11の前端にはフロントハウジング12が結合され、シリンダブロック11の後端にはリヤハウジング13が接合されている。シリンダブロック11、フロントハウジング12およびリヤハウジング13は、複数の通しボルト(図1においては1つのみ示す)14により相互に接続されている。シリンダブロック11には、通しボルト14を挿通するボルト通孔(図示せず)が形成されているほか、フロントハウジング12にはボルト通孔15が形成されている。また、リヤハウジング13には、雌ねじを有するボルト孔(図示せず)が形成され、ボルト孔には通しボルト14の雄ねじ部が螺入される。シリンダブロック11、フロントハウジング12およびリヤハウジング13は、圧縮機のハウジングの全体を構成する要素である。
フロントハウジング12とシリンダブロック11との接合により、フロントハウジング12内に制御圧室16が形成される。シリンダブロック11には軸孔17が形成されている。軸孔17には駆動軸18が挿通され、駆動軸18はシリンダブロック11にラジアル軸受19を介して回転自在に支持されている。また、フロントハウジング12には、軸孔20が形成されており、軸孔20に駆動軸18が挿通され、駆動軸18はラジアル軸受21を介して回転自在に支持されている。軸孔20には軸封装置22が設けられている。軸封装置22には主にゴム材料により形成されたリップシールが用いられている。制御圧室16から外部へ突出する駆動軸18は、エンジン等の外部駆動源(図示せず)から回転駆動力を得る。
駆動軸18には回転支持体23が固定されている。回転支持体23は駆動軸18と一体回転可能である。回転支持体23とフロントハウジング12の内壁面との間には、駆動軸18の軸心方向への荷重を受けるスラスト軸受24が介在されている。回転支持体23には、斜板25が駆動軸18の軸心方向へスライド可能かつ傾動可能に支持されている。斜板25は、斜板25の中心部に形成された貫通孔26に駆動軸18が貫通した状態にある。回転支持体23と斜板25との間にヒンジ機構27が介在されている。ヒンジ機構27は、回転支持体23に形成されたガイド孔28と、斜板25に突出して形成され、ガイド孔28においてスライド可能なガイドピン29とにより構成されている。ヒンジ機構27は、回転支持体23に対して斜板25を傾動可能とし、かつ、駆動軸18から斜板25へトルク伝達可能に連結する。
駆動軸18にはコイルスプリング30が嵌挿されており、コイルスプリング30は回転支持体23と斜板25との間に位置する。コイルスプリング30は斜板25を回転支持体23から離す付勢力を斜板25に付与する。斜板25の径中心部が回転支持体23側へ移動すると、駆動軸18の径方向に対する斜板25の傾斜角度が増大する。斜板25の最大傾斜角度は、回転支持体23と斜板25との当接により規定される。因みに、図1に実線にて示す斜板25は最小傾斜角度の状態にある。
図1に示すように、シリンダブロック11に形成された複数のシリンダボア31内には、片頭式のピストン32が往復動自在となるように収容されている。シリンダボア31とピストン32の端面とにより圧縮室33が区画される。斜板25の回転運動は、シュー34を介してピストン32の前後往復運動に変換され、ピストン32がシリンダボア31内を往復動する。
リヤハウジング13内には隔壁35が形成されており、隔壁35により吸入室36と吐出室37が区画形成されている。シリンダブロック11とリヤハウジング13との間には、バルブプレート38、弁形成プレート39、40およびリテーナ形成プレート41が介在されている。バルブプレート38、弁形成プレート40およびリテーナ形成プレート41には吸入ポート42が形成されている。バルブプレート38および弁形成プレート39には吐出ポート43が形成されている。弁形成プレート39には吸入弁44が形成されており、弁形成プレート40には吐出弁45が形成されている。リテーナ形成プレート41には、吐出弁45の開度を規制するリテーナ46が形成されている。
吸入室36内の冷媒は、ピストン32の復動動作(図1において右側から左側への移動)により吸入ポート42から吸入弁44を開弁してシリンダボア31内へ流入する。シリンダボア31内へ流入したガス状の冷媒は、ピストン32の往動動作(図1において左側から右側への移動)により吐出ポート43から吐出弁45を開弁して吐出室37へ吐出される。吐出弁45は、リテーナ形成プレート41上のリテーナ46に当接して開度規制される。
リヤハウジング13には、外部に露出する吸入口47および吐出口(図示せず)が形成されている。リヤハウジング13には、吸入口47と吸入室36とを連通する吸入通路48が形成されるとともに、吐出口と吐出室37とを連通する吐出通路(図示せず)が形成されている。吸入室36へ冷媒を導入する吸入口47と、吐出室37から冷媒を吐出する吐出口とは、外部冷媒回路(図示せず)で接続されている。外部冷媒回路上には、冷媒から熱を奪うための蒸発器、膨張弁および周囲の熱を冷媒に移すための凝縮器が介在されている。膨張弁は、熱交換器の出口側における冷媒ガスの温度の変動に応じて冷媒流量を制御する。
吐出室37へ吐出された冷媒ガスは吐出通路を通って外部冷媒回路へ流出する。外部冷媒回路へ流出した冷媒ガスは、蒸発器、膨張弁および凝縮器を経由して、吸入口47、吸入通路48を介して吸入室36に還流する。吐出室37と制御圧室16は給気通路49により連通している。本実施形態では、吐出室37と制御圧室16を連通する給気通路49がシリンダブロック11およびリヤハウジング13にわたって形成されている。リヤハウジング13には容量制御弁50が設けられており、容量制御弁50は給気通路49を通る冷媒ガスの流量を制御する。制御圧室16と吸入室36とを連通する抽気通路51がシリンダブロック11に形成されている。抽気通路51は制御圧室16の冷媒ガスを吸入室36へ放出するための通路である。
容量制御弁50の弁開度の増大により、給気通路49を通る冷媒ガスの流量が増大すると、制御圧室16内の圧力が高くなる。これにより、斜板25の傾斜角度が減少する。容量制御弁50の弁開度の減少により給気通路49を通る冷媒ガスの流量が減少すると、制御圧室16内の圧力が低くなる。これにより、斜板25の傾斜角度が増大する。つまり、制御圧室16の圧力の調整により斜板25の傾斜角度が変化し、斜板25の傾斜角度に応じて吐出容量が可変制御される。
ところで、本実施形態の圧縮機では、リヤハウジング13における吸入通路48には、吸入絞り弁52が配置されている。吸入絞り弁52は吸入通路48の開度を調節する。図2に示すように、吸入絞り弁52は弁ハウジング53を備えており、弁ハウジング53は、弁ハウジング53の上部を構成するハウジング上部54と、下部を構成するハウジング下部55を有する。弁ハウジング53は、樹脂により形成された有底の筒状部材である。この実施形態では、説明の便宜上、図2において、ハウジング上部54を吸入絞り弁52における上部とし、ハウジング下部55を下部とする。
ハウジング上部54の内径はハウジング下部55の内径よりも大きく設定されている。ハウジング上部54の側面には、吸入通路48と連通する開口部56が形成されている。弁ハウジング53の外周は吸入通路48の壁面とほぼ一致するように形成されており、ハウジング上部54の開口部56は、吸入室36を臨む吸入通路48と対向する。ハウジング上部54の内部には第1弁部材57が収容されている。第1弁部材57はハウジング上部54の内径に対応する外径を有し、吸入圧力を受けてハウジング上部54内において上下に往復移動自在に収容されている。第1弁部材57は、吸入通路48における冷媒ガスの最大流量時に最下位置に案内され、最小流量時に最上位置へ案内される弁体である。第1弁部材57は、円盤状の弁本体58と、ハウジング上部54内において最上位に位置するときに開口部56の全体を遮蔽する環状の側壁59を有する。本実施形態の第1弁部材57は、後述する第2弁部材62とともに吸入絞り弁52における弁体を構成する。
上方を臨むハウジング上部54の開口端には、ハウジング上部54の内径に対応する筒状キャップ60が挿入されている。上方を臨む筒状キャップ60の開口端はフランジ状に形成され、ハウジング上部54の開口端に係止される。ハウジング上部54内に挿入された筒状キャップ60の下端部は第1弁部材57の最上位置を規定するストッパとして機能する。ハウジング上部54とハウジング下部55との間には、弁ハウジング53の内径面から弁ハウジング53内の中心へ向けて延設される環状突部61が形成されており、環状突部61は第1弁部材57の最下位置を規定するストッパとして機能する。
ハウジング下部55の内部には第2弁部材62が往復移動自在に収容されており、第2弁部材62はハウジング下部55の内径に対応する外径を有する。第2弁部材62は、円盤状の弁本体63と、弁本体63の外縁において上方へ延設された側壁64とを有する。第2弁部材62と第1弁部材57との間のダンパー室65には、付勢部材としてのコイルばね66が介在されている。コイルばね66は第1弁部材57、第2弁部材62を常に引き離す方向への付勢力を有する。つまり、コイルばね66は、吸入通路48の開度を縮小する方向に第1弁部材57を付勢する。第2弁部材62の最上位置は環状突部61の下面により規定され、最下位置は弁ハウジング53の底部67により最下位置を規定される。従って、環状突部61は、第1弁部材57と第2弁部材62の間に備えられ、第2弁部材62の移動を規制するストッパに相当する。また、第2弁部材62の側壁64の上端面68がストッパと対向する端面に相当する。第2弁部材62は、容量制御弁50が開き、制御圧室16と吐出室37が給気通路49を通じて連通されるとき、最上位置に案内される弁体である。第2弁部材62は、最上位置へ移動されたときにコイルばね66を介して第1弁部材57に対する上向きの付勢力を増大させる。なお、ダンパー室65は、図1および図2に示す環状突部61の一部に設けられた連通孔69およびリヤハウジング13に形成された連絡通路70を介して吸入室36と連通している。
弁ハウジング53の底部67は、中央に通孔71を有する。通孔71はリヤハウジング13において給気通路49より分岐された分岐路72と連通する。第2弁部材62は、リヤハウジング13において給気通路49より分岐された分岐路72からの制御室圧Pcを受けてハウジング下部55内を往復移動する。第2弁部材62が最上位置のときハウジング下部55と第2弁部材62により区画され、通孔71と連通する制御室圧Pcの雰囲気の弁室73が形成される。
ところで、本実施形態では、第2弁部材62の弁本体63の外周面の周方向にわたって溝としての環状溝74が形成されている。環状溝74には、図3に示すピストンリング形状の環状部材75が装着されている。つまり、環状部材75は、第2弁部材62の外周と弁ハウジング53の周壁の間に設けられている。本実施形態の環状部材75は、樹脂材料に形成されており、断面は矩形であり、環状部材75の厚さTは、環状部材75が環状溝74内を移動可能な程度に環状溝74の溝幅Hよりも小さく設定されている。環状部材75は、第2弁部材62が弁ハウジング53に対して移動する時の抵抗を大きくし、第2弁部材62の弁ハウジング53に対する移動を緩慢にする。なお、ピストンリング形状とは、図3に示す切り込み(合口隙間)Gを有する形状を指すが、環状の一部を切断して両端部を形成し、両端部同士が重なるようにして形成してもよい。弁室73の圧力が高くなるほど、環状部材75は弁ハウジング53とのクリアランスを埋めるように径方向に拡大して変形する。環状部材75が変形することにより、環状部材75の外周面とハウジング下部55の内周面との抵抗が大きくなるとともに、環状部材75の外周面とハウジング下部55の内周面とのシール力が強くなる。
次に、本実施形態の圧縮機の作用について説明する。圧縮機が運転されると、冷媒ガスが外部冷媒回路より吸入通路48を通じて吸入室36に導入される。シリンダボア31内を往復動するピストン32が上死点位置から下死点位置へ移動する吸入行程では、吸入弁44が開弁され、このとき、吸入室36内の冷媒ガスは、吸入弁44の開弁時に吸入ポート42を通じて圧縮室33へ導入される。なお、吸入行程では、圧縮室33の圧力低下および吐出室37の圧力が高いことと相まって、吐出弁45は湾曲することなくバルブプレート38に密着して吐出ポート43を閉じる。この後、ピストン32が下死点位置から上死点位置へ移動する圧縮行程では、圧縮室33の圧力が増大し、圧縮室33の冷媒ガスは圧縮される。
圧縮行程では、圧縮室33の圧力が上昇する。吐出行程では吐出弁45が湾曲して吐出ポート43を開き、圧縮室33の冷媒ガスは吐出ポート43を通じて吐出室37へ吐出される。同時に、圧縮室33の圧力上昇と吸入室36の圧力が低いことと相まって、吸入弁44はバルブプレート38に密着して吸入ポート42を閉じる。ピストン32が上死点位置に達し、冷媒ガスが圧縮室33から吐出室37に吐出されて冷媒ガスの吐出が終了すると、吐出弁45はリテーナ46から離れて吐出ポート43を閉じる。そして、圧縮室33から吐出室37に吐出された冷媒ガスは吐出通路を通じて外部冷媒回路へ吐出される。
ところで、圧縮機の吐出容量は、容量制御弁50の開度に対応する斜板角度により決定される。例えば、容量制御弁50が閉じた状態から開く状態へ至る過程では、斜板25の傾斜角度は徐々に小さくなり、吐出容量が変更される。図4(a)に示すように、可変容量運転中は容量に応じて吸入量が吸入絞り弁52により絞り量が変化する状態となる。その後、斜板25の傾斜角が最小状態となると、最小容量運転(OFF運転)となる。吸入絞り弁52は容量制御弁50の開閉動作に追従して動作される。このため、吸入絞り弁52はこの過程に追従して作動し、第2弁部材62が最上位置へ向けて移動し、第2弁部材62は第1弁部材57を閉じる方向にコイルばね66を介して付勢する。さらに、第1弁部材57を臨む吸入通路48とダンパー室65との差圧が小さくなることから、第1弁部材57は吸入通路48を閉じるように移動され、最終的に吸入通路48は第1弁部材57により閉じられる。図4(a)に示す可変容量運転時は、制御室圧Pcが吸入圧Psより大きくなり(Pc>Ps)、第1弁部材57はコイルばね66により吸入通路48の開度を縮小する方向に付勢されている。このため、第1弁部材57の側壁59が開口部56の一部を遮蔽することにより、作動流体の流量に応じた絞りが設けられることとなり、吸入弁44の自励振動による吸入脈動の伝播が防止される。また、最小容量運転時は、第1弁部材57の側壁59が開口部56の全体を遮蔽し、吸入室36と吸入絞り弁52の上流側とは遮断された状態となる。つまり、側壁59による開口部56の全体の遮蔽により、吸入弁44の自励振動による吸入脈動の伝播が防止される。
次に、容量制御弁50が開いた状態から閉じる過程では、斜板25の傾斜角度は徐々に大きくなり最大容量運転となる。この過程では、第2弁部材62が最上位置から最下位置へ向けて移動し、第1弁部材57に対するコイルばね66の付勢力は小さくなる。最大容量運転時に第1弁部材57が吸入通路48を閉じている場合であっても、作動流体が吸入室36からシリンダボア31内へ最大容量で吸入される結果、第1弁部材57を臨む吸入通路48と、連通孔69および連絡通路70を介して吸入室36と連通しているダンパー室65との差圧が大きくなる。このため、第1弁部材57は吸入通路48を開弁するように下方へ向けて移動する。最大容量運転時は、図4(b)に示すように、第1弁部材57は吸入通路48を開弁する。
ところで、本実施形態の圧縮機では、吐出容量に応じて、第1弁部材57および第2弁部材62が弁ハウジング53に対して移動する。第1弁部材57はハウジング上部54に対して移動し、第2弁部材62はハウジング下部55に対して移動する。また、第2弁部材62がハウジング下部55に対して移動するとき、環状部材75はハウジング下部55に対して摺動するため、摺動による摩擦力が生じる。この摩擦力は、環状部材75を備えない場合と比べると、第2弁部材62の弁ハウジング53に対する移動を緩慢にする。このため、例えば、弁室73の圧力が急激に上昇する場合でも、過度に第2弁部材62が移動することを妨げ、また、吸入圧が急激に上昇しても、コイルばね66を介して第1弁部材57が過度に移動することを妨げる。第2弁部材62については外周面に環状部材75が装着されていることから、制御室圧Pcの冷媒ガスの弁室73から吸入圧Psのダンパー室65への通過は環状部材75により妨げられる。環状部材75がピストンリング形状であるから、弁室73における圧力(制御室圧Pc)が低い状態では、環状部材75とハウジング下部55の内周面との間には僅かなクリアランスが生じるか、環状部材75が弁ハウジング53に弱く押し付けられて僅かに接している一方、弁室73の圧力が高くなるにつれて、環状部材75は弁ハウジング53とのクリアランスを埋めるように径方向に環状溝74内を移動し、拡大して変形する。環状部材75の変形により、環状部材75の外周面とハウジング下部55の内周面との当接力が強くなる。その結果、冷媒ガスの通過がより抑制される。なお、弁室73とダンパー室65の圧力が同じあるいはほぼ同じであるときは、環状部材75の外周面とハウジング下部55の内周面との当接力は小さくなるが、両室65、73の圧力が同じあるいはほぼ同じ(Pc≒Ps)ということから、弁室73からダンパー室65への冷媒ガスの通過は殆ど生じない。
第1の実施形態に係る圧縮機によれば以下の効果を奏する。
(1)環状部材75は第2弁部材62の移動時においてハウジング下部55と摺動するため、第2弁部材62と弁ハウジング53との摺動時の抵抗を大きくする。その結果、第2弁部材62の弁ハウジング53に対する移動を緩慢にし、吸入絞り弁52の第1弁部材57および第2弁部材62の過度の移動を防止することができる。特に、圧縮機の起動時において生じがちな第1弁部材57の過度な移動を防止でき、起動時の吸入弁44の自励振動を防止でき、起動時の脈動を抑制することができる。
(2)環状部材75は第2弁部材62の移動時においてハウジング下部55と摺動するため、吸入絞り弁52を通じた吸入圧雰囲気への冷媒ガスの漏洩が抑制され、冷媒ガスの漏洩による圧縮機の圧縮効率の低下を抑制することができる。圧縮効率の低下を抑制できることから吐出される冷媒ガスの温度を低下させることができ、圧縮機の信頼性に寄与できる。
(3)吸入絞り弁52が第1弁部材57および第2弁部材62を備えるが、第2弁部材62に環状部材75を装着することにより、制御圧室16と連通する弁室73から吸入圧雰囲気への冷媒ガスの漏洩および吸入絞り弁52の第1弁部材57および第2弁部材62の過度の移動を抑制することができる。
(4)環状部材75は、弁室73の圧力の変動に伴って環状溝74内を移動可能である。従って、制御圧室16の圧力が低い状態では、環状部材75と弁ハウジング53の内周面との間には僅かなクリアランスが生じるか、環状部材75が弁ハウジング53に弱く押し付けられて僅かに接している一方、制御圧室16の圧力が高くなり弁室73の圧力が吸入される冷媒ガスの圧力より高くなると、環状部材75は第2弁部材62と弁ハウジング53とのクリアランスを埋めるように環状溝74内を移動して径方向に拡大し、弁ハウジング53に押し付けられて当接する。このとき、弁ハウジング53との当接により摩擦力が発生し、第2弁部材62と弁ハウジング53との摺動抵抗を上昇させ、シール性を高めることができる。一方、制御圧室16の圧力と、吸入される冷媒ガスの圧力が同じ、またはほぼ同じときには、環状部材75は径方向へ拡大しないことから、第2弁部材62と弁ハウジング53との摺動抵抗は小さい。このとき、制御圧室16の圧力と、吸入される冷媒ガスの圧力が同じ、またはほぼ同じであるから、第2弁部材62と弁ハウジング53とのクリアランスを通じた冷媒ガスの通過は殆どない。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る圧縮機について説明する。本実施形態の圧縮機も、車両に搭載される車両空調用の圧縮機であるが、吸入絞り弁の第1弁部材に環状部材を設ける点で、第1の実施形態と異なる。本実施形態において、第1の実施形態と共通の構成については、第1の実施形態の説明を援用して共通の符号を用いる。
図5に示すように、本実施形態に係る吸入絞り弁80は、弁ハウジング53、第1弁部材57および第2弁部材62を備える。本実施形態では、ダンパー室65と吸入室36が連通されない構成であり、このため、弁ハウジング53は連通孔69を備えず、また、リヤハウジング13は連絡通路70を備えない。第1弁部材57の側壁59の外周面には周方向にわたって溝としての環状溝81が形成されている。環状溝81は側壁の下端に近い部位に形成されており、第1弁部材57が最上位置に達しても、環状溝81は吸入通路48とは干渉しない位置である。環状溝81には、ピストンリング形状の環状部材82が装着されている。つまり、環状部材82は、第1弁部材57の外周面に沿って装着されている。本実施形態の環状部材82は、樹脂材料に形成されており、断面は矩形であり、環状部材82の厚さTは環状溝81の溝幅Hよりも小さく設定されている。第1弁部材57と弁ハウジング53との摺動時の抵抗を大きくするとともに、環状部材82は、ダンパー室65から吸入通路48への冷媒ガスの漏洩を低減する。なお、環状部材82は、第1の実施形態の環状部材75と同一構成であり、完全な環状ではなく切り込み(合口隙間)Gを有する。ダンパー室65の圧力が高くなるほど、環状部材82は弁ハウジング53とのクリアランスを埋めるように環状溝81内を移動して径方向に拡大し、変形して環状部材82の外周面とハウジング上部54の内周面との当接力が強くなる。一方、第2弁部材62は環状部材を備えない。従って、弁室73の冷媒ガスは、第2弁部材62とハウジング下部55との間のクリアランスからダンパー室65へ漏洩する。しかしながら、ダンパー室65から吸入通路48への冷媒ガスの漏洩は、環状部材82により抑制される。
本実施形態によれば、第1弁部材57が備える環状部材82が、弁ハウジング53内のダンパー室65から吸入通路48への冷媒ガスの通過を妨げることができる。併せて、環状部材82は第1弁部材57の移動時においてハウジング上部54と摺動するため、第1弁部材57と弁ハウジング53との摺動時の抵抗を大きし、第1弁部材の移動を緩慢にする。その結果、吸入絞り弁80を通じた吸入圧雰囲気への冷媒ガスの漏洩が抑制できるとともに、吸入絞り弁80の第1弁部材57が過度に移動することを防止できる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る圧縮機について説明する。本実施形態の圧縮機も、車両に搭載される車両空調用の圧縮機であるが、吸入絞り弁の弁体が単一である点で、先の実施形態と異なる。本実施形態において、第1の実施形態と共通の構成については、第1の実施形態の説明を援用して共通の符号を用いる。
図6に示すように、本実施形態に係る吸入絞り弁90は、弁ハウジング91、弁体92、コイルばね66および筒状キャップ60を備える。弁ハウジング91は、樹脂製材料により形成された有底の筒状部材である。弁ハウジング91の側面には、吸入通路48と連通する開口部93が形成されている。弁ハウジング53の外周は吸入通路48の壁面とほぼ一致するように形成されており、弁ハウジング91の開口部93は、吸入室36を臨む吸入通路48と対向する。弁ハウジング91の内部には弁体92が収容され、弁体92は弁ハウジング91の内径に対応する外径を有し、弁ハウジング91内において上下に往復移動可能に収容されている。弁体92は、吸入通路48における冷媒ガスの最大流量時に最下位置に案内され、最小流量時に最上位置へ案内される弁体である。弁体92は、円盤状の弁本体94と、弁ハウジング91内において最上位に位置するときに開口部93の全体を遮蔽する環状の側壁95を有する。
上方を臨む弁ハウジング91の開口端には、弁ハウジング91の内径に対応する筒状キャップ60が挿入されている。弁ハウジング91内に挿入された筒状キャップ60の下端部は弁体92の最上位置を規定するストッパとして機能する。弁ハウジング91の底部96は、弁体92の最下位置を規定するストッパに相当する。弁体92と弁ハウジング91の底部96との間に弁室としてのダンパー室97が形成されている。ダンパー室97には、コイルばね66が介在されており、コイルばね66は弁体92を上方へ向かわせる付勢力を有する。弁ハウジング91の底部96は中央に通孔98を有する。通孔98はリヤハウジング13において給気通路49より分岐された分岐路72と連通する。つまり、ダンパー室97は、弁ハウジング91と弁体92により区画され、制御圧室16と連通している。弁体92は、リヤハウジング13において給気通路49より分岐された分岐路72からの制御室圧Pcを受けて弁ハウジング91内を往復移動する。
ところで、本実施形態では、弁体92の弁本体94の外周面の周方向にわたって溝としての環状溝99が形成されている。環状溝99には、ピストンリング形状の環状部材100が装着されている。つまり、環状部材100は、弁体92の外周面に沿って装着されている。本実施形態の環状部材100は、樹脂材料により形成されており、断面は矩形であり、環状部材100の厚さTは環状溝99の溝幅Hよりも小さく設定されている。環状部材100は、弁体92と弁ハウジング91との摺動時の抵抗を大きくするとともに、制御圧室16と連通する弁ハウジング91内のダンパー室97から吸入通路48への冷媒ガスの漏洩を低減する。なお、環状部材100は、第1の実施形態の環状部材75と同一構成であり、完全な環状ではなく切り込み(合口隙間)Gを有する。ダンパー室97の圧力が高くなるほど、環状部材100は弁ハウジング91とのクリアランスを埋めるように環状溝99内を移動して径方向に拡大し、変形して環状部材100の外周面と弁ハウジング91の内周面との当接力が強くなる。つまり、環状部材100は、ダンパー室97の圧力の変動に伴って環状溝99内を移動可能である。
本実施形態では、吸入絞り弁が単一の弁体を備える構造であっても、環状部材100は弁体92の移動時において弁ハウジング91と摺動するため、弁体92と弁ハウジング91との摺動時の抵抗を大きくし、弁体92の移動を緩慢にする。併せて、弁体92が備える環状部材100が、制御圧室16と連通する弁ハウジング91内のダンパー室97から吸入通路48への冷媒ガスの漏洩を妨げることができる。その結果、吸入絞り弁90を通じた吸入圧雰囲気への冷媒ガスの漏洩が抑制されるとともに、吸入絞り弁90の弁体92が過度に移動することを防止できる。
なお、上記の実施形態は、本発明の一実施形態を示すものであり、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、下記のように発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能である。
○ 第1、第2の実施形態では、第1弁部材と第2弁部材を備える吸入絞り弁とし、環状部材が、第1弁部材又は第2弁部材のいずれかに装着されるとしたが、この限りではない。環状部材は、例えば、第1弁部材および第2弁部材にそれぞれ装着するようにしてもよい。第1弁部材および第2弁部材にそれぞれ環状部材を装着する場合、冷媒ガスの漏洩をさらに抑制することができるほか、第1弁部材および第2弁部材のそれぞれの過度な移動を防止することができる。
○ 第1の実施形態では、第2弁部材の弁本体の外周面に環状溝を形成し、環状溝に環状部材を装着するとしたが、環状溝および環状部材の位置はこれに限定されない。第2弁部材の外周面に環状溝を形成する場合、弁本体の外周面に限らず、側壁部の外周面に環状溝を形成し、環状溝に環状部材を装着してもよい。
11 シリンダブロック
12 フロントハウジング
13 リヤハウジング
16 制御圧室
18 駆動軸
25 斜板
32 ピストン
36 吸入室
47 吸入口
48 吸入通路
50 容量制御弁
52、80、90 吸入絞り弁
53、91 弁ハウジング
56、93 開口部
57 第1弁部材
61 環状突部
62 第2弁部材
65、97 ダンパー室
66 コイルばね
68 上端面
70 連絡通路
71、98 通孔
73 弁室
74、81、99 環状溝
75、82、100 環状部材
92 弁体
98 通孔
G 切り込み(合口隙間)
H 溝幅
T 厚さ

Claims (4)

  1. 駆動軸と一体回転するとともに、前記駆動軸に対して傾動可能な斜板と、
    前記斜板が収容される制御圧室と、
    冷媒ガスを吸入する吸入口と、
    前記吸入口から吸入された冷媒ガスを収容する吸入室と、
    前記吸入口と前記吸入室との間に設けられる吸入通路と、
    吸入される冷媒ガスの圧力と前記制御圧室の圧力との差圧に基づいて前記吸入通路の開度を調節する吸入絞り弁と、を備え、
    前記吸入絞り弁は、
    弁ハウジングと、
    前記弁ハウジングに収容され、前記差圧に基づいて往復移動する弁体と、
    前記弁体を前記吸入通路の開度を縮小する方向に付勢する付勢部材と、を備え、
    前記制御圧室の圧力を調整することにより冷媒ガスの吐出容量が可変制御される可変容量圧縮機において、
    前記弁体の周面と前記弁ハウジングの周壁の間に環状部材が設けられており、
    前記環状部材は、前記弁体の前記弁ハウジングに対する移動を緩慢にすることを特徴とする可変容量圧縮機。
  2. 前記弁体は、
    吸入圧力を受けて移動自在に配置され、前記吸入通路の開度を調整する第1弁部材と、
    前記制御圧室の圧力を受けて移動自在に配置される第2弁部材と、を備え、
    前記弁ハウジングは、前記第1弁部材と前記第2弁部材の間に前記第2弁部材の移動を規制するストッパを備え、
    前記環状部材は、前記第1弁部材および前記第2弁部材の少なくとも一方に装着されていることを特徴とする請求項1記載の可変容量圧縮機。
  3. 前記弁ハウジングと前記第2弁部材とにより、前記制御圧室と連通する弁室が区画され、
    前記弁室と前記吸入室とを連通する連通孔が設けられ、
    前記環状部材は、前記第1弁部材および前記第2弁部材の少なくとも一方に外周面に沿って装着されていることを特徴とする請求項2記載の可変容量圧縮機。
  4. 前記弁ハウジングと前記弁体により、前記制御圧室と連通する弁室が区画され、
    前記環状部材は、前記弁体の外周面に設けられた溝内に配置されており、前記弁室の圧力の変動に伴って前記溝内を移動可能であることを特徴とする請求項1記載の可変容量圧縮機。
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