JP2017031834A - 容量制御弁 - Google Patents

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Kazuya Niina
和也 新名
寛之 吉田
Hiroyuki Yoshida
寛之 吉田
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Abstract

【課題】感圧室と接続通路との間での冷媒洩れを抑制しつつも、駆動力伝達体の動きを良好なものとすること。【解決手段】大径部592の外周面に複数の環状溝72が形成されている。複数の環状溝72のうち最も供給通路70寄りに位置する環状溝72は、弁体60の開弁時に供給通路70に臨む。複数の環状溝72はラビリンスシールとして機能するため、挿通孔71を介した感圧室58と供給通路70との間での冷媒洩れが抑制される。また、大径部592と挿通孔71との間に、供給通路70を流れる冷媒に含まれる異物が侵入しても、異物が環状溝72内に収容され、弁体60の開弁時に、複数の環状溝72のうち最も供給通路70寄りに位置する環状溝72が供給通路70に臨むことで、環状溝72内に収容された異物が、供給通路70を流れる冷媒と共に排出される。よって、大径部592と挿通孔71との間に侵入した異物が除去される。【選択図】図2

Description

本発明は、可変容量型斜板式圧縮機に用いられる容量制御弁に関する。
可変容量型斜板式圧縮機は、斜板室、及び複数のシリンダボアが形成されたシリンダブロックを有するハウジングを備えている。ハウジング内には、回転軸が回転可能に支持されている。斜板室には、回転軸からの駆動力を得て回転する斜板が収容されている。各シリンダボアにはピストンが往復動可能に収納されている。また、可変容量型斜板式圧縮機は、回転軸の回転軸線に直交する方向に対する斜板の傾斜角度(斜板の傾角)を変更させる制御圧室を有する。例えば、斜板室を制御圧室として機能させる場合、斜板室の圧力が高くなると斜板の傾角が小さくなり、斜板室の圧力が低くなると斜板の傾角が大きくなる。斜板の傾角が小さくなると、ピストンのストロークが小さくなって吐出容量が減少し、斜板の傾角が大きくなると、ピストンのストロークが大きくなって吐出容量が増大する。このような制御圧室の圧力の制御には、容量制御弁が用いられる。
容量制御弁は、電磁ソレノイドによって駆動される柱状の駆動力伝達体を有する。駆動力伝達体は、吐出圧領域又は吸入圧領域と制御圧室とを接続する接続通路の開度を調整する弁体を有する。また、容量制御弁のバルブハウジング内には、感圧室が形成されている。感圧室には、駆動力伝達体の移動方向に伸縮して弁体の弁開度を制御するベローズを有する感圧機構が収容されている。バルブハウジングにおける感圧室と接続通路との間には、駆動力伝達体が挿通される挿通孔が形成されている。そして、駆動力伝達体は、接続通路から挿通孔を介して感圧室に突出しており、感圧機構と一体的に移動可能になっている。弁体は、ベローズの伸縮に応じて駆動力伝達体と感圧機構とが一体的に移動することにより、接続通路の開度を調節する。
駆動力伝達体における挿通孔に挿通される挿通部(シール部)と挿通孔との間は、感圧室と接続通路との間での冷媒洩れが抑制されるように小さなクリアランスに設計されている。しかし、接続通路を流れる冷媒に含まれる異物が、挿通部と挿通孔との間に侵入する場合がある。挿通部と挿通孔との間に異物が侵入すると、駆動力伝達体の動きが悪化する虞があり、容量制御弁の動作不良を引き起こす。
そこで、例えば、挿通部の外周面に、駆動力伝達体の移動方向に沿って延びる螺旋溝を設けたものが、特許文献1に開示されている。これによれば、挿通部と挿通孔との間に侵入した異物が螺旋溝内に落下して、螺旋溝内を流れる冷媒と共に排出されるため、挿通部と挿通孔との間に侵入した異物を除去することができ、駆動力伝達体の動きが悪化してしまうことが抑制される。
特開2003−301773号公報
しかしながら、特許文献1のように、挿通部の外周面に螺旋溝を設けた場合、感圧室と接続通路とが螺旋溝を介して連通してしまうため、感圧室と接続通路との間で冷媒洩れが発生してしまい、吐出容量の制御性が悪化してしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、感圧室と接続通路との間での冷媒洩れを抑制しつつも、駆動力伝達体の動きを良好なものとすることができる容量制御弁を提供することにある。
上記課題を解決する容量制御弁は、制御圧室の圧力の制御が行われることにより斜板の傾角が変更されて、ピストンが前記斜板の傾角に応じたストロークで往復動する可変容量型斜板式圧縮機に用いられる容量制御弁であって、電磁ソレノイドと、前記電磁ソレノイドによって駆動される駆動力伝達体と、前記駆動力伝達体に形成され、前記駆動力伝達体の移動によって吐出圧領域又は吸入圧領域と前記制御圧室とを接続する接続通路の開度を調節する弁体と、前記駆動力伝達体の移動方向に伸縮して前記弁体の弁開度を制御する感圧機構と、前記感圧機構を収容する感圧室と、前記感圧室と前記接続通路との間に形成され、前記駆動力伝達体が挿通される挿通孔と、を備え、前記駆動力伝達体は、前記挿通孔に挿通され、前記感圧室と前記接続通路との間のシールを行うシール部を有し、前記シール部の外周面には、複数の環状溝が前記駆動力伝達体の移動方向に並んで形成されており、前記複数の環状溝のうち最も前記接続通路寄りに位置する環状溝が、前記弁体の開弁時に前記接続通路に臨むようにした。
これによれば、複数の環状溝がラビリンスシールとして機能するため、挿通孔を介した感圧室と接続通路との間での冷媒洩れを抑制することができる。そして、シール部と挿通孔との間に、接続通路を流れる冷媒に含まれる異物が侵入しても、異物が環状溝内に収容され、弁体の開弁時に、複数の環状溝のうち最も接続通路寄りに位置する環状溝が接続通路に臨むことで、環状溝内に収容された異物が、接続通路を流れる冷媒と共に排出される。よって、シール部と挿通孔との間に侵入した異物を除去することができる。したがって、感圧室と接続通路との間での冷媒洩れを抑制しつつも、駆動力伝達体の動きを良好なものとすることができる。
上記容量制御弁において、前記複数の環状溝のうち最も前記接続通路寄りに位置する環状溝における前記駆動力伝達体の移動方向に沿った幅が、前記複数の環状溝のうち最も前記感圧室寄りに位置する環状溝における前記駆動力伝達体の移動方向に沿った幅よりも大きいことが好ましい。
これによれば、接続通路を流れる冷媒に含まれる異物が、シール部と挿通孔との間に侵入しても、異物は、複数の環状溝のうち最も接続通路寄りに位置する環状溝に収容され易くなる。よって、シール部と挿通孔との間に侵入した異物を除去し易くすることができる。
上記容量制御弁において、前記感圧機構は、前記弁体の弁開度を制御するベローズを有し、前記ベローズは、前記吸入圧領域の圧力を感知することによって前記駆動力伝達体の移動方向に伸縮することが好ましい。
例えば、ベローズが吐出圧領域の圧力を感知する場合のように、感圧室が吐出圧領域である場合に比べて、感圧室が吸入圧領域である場合の方が、接続通路と感圧室との圧力差が付き易いため、挿通孔を介した接続通路から感圧室に向かう冷媒の流れが起こり易い。すると、接続通路を流れる冷媒に含まれる異物も、シール部と挿通孔との間に侵入し易くなる。このような構成においても、シール部と挿通孔との間に侵入した異物を好適に除去することができる。
上記容量制御弁において、前記シール部における前記接続通路側の角部に面取り部が形成されていることが好ましい。
一般的に、駆動力伝達体の外郭を形成し易くする上では、シール部における接続通路側の角部には面取り部が形成されることが多い。しかし、シール部における接続通路側の角部に面取り部が形成されていると、接続通路を流れる冷媒に含まれる異物が、面取り部に沿って流れてシール部と挿通孔との間に侵入し易くなる。このような構成においても、シール部と挿通孔との間に侵入した異物を好適に除去することができる。
この発明によれば、感圧室と接続通路との間での冷媒洩れを抑制しつつも、駆動力伝達体の動きを良好なものとすることができる。
実施形態における可変容量型斜板式圧縮機を示す側断面図。 電磁ソレノイドに対する電流供給が停止されている状態を示す容量制御弁の断面図。 電磁ソレノイドに対する電流供給が行われている状態を示す容量制御弁の断面図。
以下、可変容量型斜板式圧縮機に用いられる容量制御弁を具体化した一実施形態を図1〜図3にしたがって説明する。
図1に示すように、可変容量型斜板式圧縮機10のハウジングHは、シリンダブロック11と、シリンダブロック11の一端(前端)に連結されたフロントハウジング12と、シリンダブロック11の他端(後端)に弁・ポート形成体13を介して連結されたリヤハウジング14とを備えている。ハウジングH内において、シリンダブロック11とフロントハウジング12とで囲まれた空間には斜板室15が区画されている。また、シリンダブロック11及びフロントハウジング12には、回転軸16が回転可能に支持されるとともに、斜板室15内において、回転軸16にはラグプレート21が一体回転可能に固定されている。
回転軸16のハウジングHからの突出端部には、動力伝達機構PTを介して外部駆動源としての車両のエンジンEが作動連結されている。本実施形態では、動力伝達機構PTは、常時伝達型のクラッチレス機構(例えばベルト及びプーリの組合せ)である。
斜板室15には、回転軸16から駆動力を得て回転するとともに、回転軸16に対して軸方向へ傾動可能な斜板22が収容されている。斜板22は、斜板室15内において、スライド移動可能に回転軸16に支持されるとともに、この斜板22は押圧ばね25によって、回転軸16の回転軸線に直交する方向に対する斜板22の傾斜角度(斜板22の傾角)が最小になる方向へ付勢されている。ラグプレート21と斜板22との間にはヒンジ機構23が介在されている。そして、斜板22は、押圧ばね25の付勢力、ヒンジ機構23を介したラグプレート21との間でのヒンジ連結、及び回転軸16の支持により、ラグプレート21及び回転軸16と同期回転可能であるとともに、回転軸16の軸方向へのスライド移動を伴いながら回転軸16に対し傾動可能となっている。
シリンダブロック11には、複数(図面には1つのみ示す)のシリンダボア11aが回転軸16を取り囲むようにして貫設されるとともに、各シリンダボア11aにはピストン26が往復動可能にそれぞれ収納されている。各シリンダボア11aの両開口は、弁・ポート形成体13及びピストン26によって閉塞されるとともに、各シリンダボア11a内にはピストン26の往復動に応じて体積変化する圧縮室24が区画されている。各ピストン26は、シュー29を介して斜板22の外周部に係留されている。そして、回転軸16の回転にともなう斜板22の回転運動が、シュー29を介してピストン26の往復直線運動に変換される。
リヤハウジング14と弁・ポート形成体13との間には、吐出室30が環状に区画されるとともに、この吐出室30の内側に、吸入室31が区画されている。また、弁・ポート形成体13には、吸入室31に連通する吸入ポート31h、及び吸入ポート31hを開閉する吸入弁31vが形成されるとともに、吐出室30に連通する吐出ポート30h、及び吐出ポート30hを開閉する吐出弁30vが形成されている。
そして、吸入室31の冷媒は、ピストン26の上死点から下死点への移動により、吸入ポート31h及び吸入弁31vを介してシリンダボア11aに吸入される。シリンダボア11aに吸入された冷媒は、ピストン26の下死点から上死点への移動により所定の圧力にまで圧縮されるとともに、吐出ポート30hから吐出弁30vを押し退けて吐出室30に吐出される。よって、吸入室31は吸入圧領域となっており、吐出室30は吐出圧領域となっている。
リヤハウジング14には、吐出室30に連通する吐出通路30aが形成されるとともに、吸入室31に連通する吸入通路31aが形成されている。吐出通路30aと、吸入通路31aとは外部冷媒回路40により接続されている。外部冷媒回路40は、吐出通路30aに接続された凝縮器41、凝縮器41に接続された膨張弁42、及び膨張弁42に接続された蒸発器43を備えるとともに、蒸発器43には吸入通路31aが接続されている。そして、可変容量型斜板式圧縮機10は、冷凍サイクルに組み込まれている。
吐出室30から外部冷媒回路40に至る途中には逆止弁45が設けられている。逆止弁45が開いているときには、吐出室30内の冷媒は、外部冷媒回路40へ流出する。また、斜板室15と吸入室31とは、シリンダブロック11及び弁・ポート形成体13を貫通する絞り通路35により接続されている。リヤハウジング14には、電磁式の容量制御弁50が組み付けられている。
図2に示すように、容量制御弁50のバルブハウジング51は、電磁ソレノイド52が収容される第1ハウジング53と、第1ハウジング53に組み付けられる筒状の第2ハウジング54と、第2ハウジング54における第1ハウジング53とは反対側の開口を塞ぐ有蓋筒状の蓋部56とを有している。
電磁ソレノイド52は、固定鉄心52aと、コイル52cへの電流供給による励磁に基づいて固定鉄心52aに引き付けられる可動鉄心52bとを有する。固定鉄心52aは、第1ハウジング53内における第2ハウジング54側の開口側に設けられるとともに、可動鉄心52bは、第1ハウジング53内における第2ハウジング54とは反対側に設けられている。固定鉄心52aと可動鉄心52bとの間には、固定鉄心52aと可動鉄心52bとを互いに遠ざける方向に付勢するばね52dが配設されている。電磁ソレノイド52の電磁力は、ばね52dの付勢力に抗して、可動鉄心52bを固定鉄心52aに向けて引き付ける。電磁ソレノイド52は、図示しない制御コンピュータの通電制御(デューティ比制御)を受ける。
第2ハウジング54と固定鉄心52aとの間には弁室57が区画されるとともに、第2ハウジング54と蓋部56との間には、感圧室58が区画されている。また、可動鉄心52bには、円柱状の駆動力伝達体59が取り付けられており、可動鉄心52bと一体的に移動可能になっている。駆動力伝達体59には、弁室57に収容される弁体60が設けられている。
また、第2ハウジング54には、弁室57に連通する弁孔54hが貫設されている。第2ハウジング54における弁室57側の弁孔54h周りは、弁体60が着座する弁座54eとなっている。弁体60は、弁座54eに接離して弁孔54hを開閉可能である。電磁ソレノイド52の電磁力は、ばね52dの付勢力に抗して、弁孔54hを閉じる位置に向けて弁体60を付勢する。
第2ハウジング54には、弁孔54hに連通する連通孔54rが形成されている。連通孔54rにおける弁孔54hとは反対側の開口には、冷媒に含まれる異物等を捕捉するフィルタ54fが配設されている。そして、弁孔54hは、連通孔54r及び通路66を介して吐出室30に連通している。また、弁室57は通路67を介して斜板室15に連通している。よって、本実施形態では、通路66、連通孔54r、弁孔54h、弁室57、及び通路67によって、吐出室30から斜板室15に至る供給通路70が形成されている。供給通路70は、吐出室30と斜板室15とを接続する接続通路である。そして、容量制御弁50は、供給通路70中に配置されている。
弁体60は、供給通路70の開度を調整して、吐出室30から斜板室15へ供給される冷媒の量を調整する。弁体60は、弁座54eに当接することで供給通路70を閉鎖する閉弁状態となるとともに、弁座54eから離間することで供給通路70を開放する開弁状態となる。よって、弁体60は、供給通路70の開度を調節するために往復移動する。
第2ハウジング54における感圧室58と供給通路70との間には、駆動力伝達体59が挿通される挿通孔71が形成されている。駆動力伝達体59は、弁体60に連続するとともに弁体60よりも外径が小径の小径部591と、小径部591に連続するとともに小径部591よりも外径が大径の大径部592と、大径部592に連続するとともに大径部592よりも外径が小径の軸部593とを有している。軸部593は、挿通孔71を貫通して感圧室58内に突出している。弁孔54hにおいて、小径部591の周りには環状の間隙594が残されている。連通孔54rは、弁孔54hにおける小径部591の周りの間隙594に開口している。
大径部592は、挿通孔71に挿通され、感圧室58と供給通路70との間のシールを行うシール部であり、挿通孔71の内周面に摺動可能である。図2において拡大して示すように、大径部592の外周面には、複数(本実施形態では三つ)の環状溝72が駆動力伝達体59の移動方向に並んで形成されている。複数の環状溝72のうち最も供給通路70寄りに位置する環状溝72における駆動力伝達体59の移動方向に沿った幅H1は、複数の環状溝72のうち最も感圧室58寄りに位置する環状溝72における駆動力伝達体59の移動方向に沿った幅H2よりも大きい。複数の環状溝72のうち最も供給通路70寄りに位置する環状溝72は、弁体60の開弁時に供給通路70に臨む。大径部592における供給通路70側の角部には面取り部73が形成されている。面取り部73は、駆動力伝達体59の軸心に対して直線状に斜交するテーパ形状(C面取り形状)である。
感圧室58には感圧機構61が収容されている。感圧機構61は、伸縮可能なベローズ62と、ベローズ62における蓋部56側の端部に結合された支持体63と、ベローズ62における駆動力伝達体59側の端部に結合された受圧体64と、ベローズ62内で支持体63と受圧体64とを互いに遠ざける方向に付勢するばね65とから構成されている。駆動力伝達体59の軸部593の先端部は、受圧体64に接離可能になっている。また、感圧室58内において、受圧体64と第2ハウジング54との間には、受圧体64を支持体63側に付勢するばね69が配設されている。
ベローズ62内において、支持体63にはストッパ63aが一体形成されている。また、受圧体64には、支持体63のストッパ63aに向けて突出するストッパ64aが形成されている。支持体63のストッパ63aと受圧体64のストッパ64aとは、ベローズ62の最短長を規定している。
感圧室58は、通路68を介して吸入室31に連通している。そして、ベローズ62は、受圧体64における駆動力伝達体59側の面が受ける吸入室31の圧力を感知することによって駆動力伝達体59の移動方向に伸縮する。このベローズ62の伸縮が、弁体60の位置決めに利用されて弁体60の弁開度の調整に寄与している。弁体60の弁開度は、電磁ソレノイド52で生じる電磁力、ばね52dの付勢力、及び感圧機構61における弁体60を開弁する方向への付勢力のバランスによって決まる。
図3に示すように、電磁ソレノイド52に対する電流供給が行われると、可動鉄心52bが、電磁ソレノイド52で生じる電磁力によって、ばね52dの付勢力に抗して、固定鉄心52aに向けて引き付けられ、弁体60が弁座54eに接近する方向へ駆動力伝達体59が移動する。そして、弁体60が弁座54eに当接すると、弁体60が閉弁状態となり、吐出室30に吐出された冷媒の供給通路70を介した斜板室15への流れが遮断される。これにより、斜板室15の圧力が低くなり、斜板22の傾角が大きくなって吐出容量が増大する。
電磁ソレノイド52に対する電流供給が大きくなると、斜板22の傾角が最大傾角となるとともに、ピストン26のストロークが最も大きくなり、最大吐出容量での圧縮が行われる。また、吐出圧が増大すると、逆止弁45が開き、吐出室30内の冷媒が外部冷媒回路40へ流出する。外部冷媒回路40へ流出した冷媒は、吸入室31へ還流する。
図2に示すように、電磁ソレノイド52に対する電流供給が停止されると、可動鉄心52bは、ばね52dの付勢力によって固定鉄心52aから離間する。そして、弁体60が弁座54eから離間して、供給通路70を開放する開弁状態となる。このとき、弁体60の弁開度は最も大きくなっている。よって、吐出室30から供給通路70を介して斜板室15に供給される冷媒の量が最も多く、斜板室15の圧力が最大になっている。
さらに、斜板室15内の冷媒は、絞り通路35のみから吸入室31へ流出する。これにより、斜板22の傾角が最小傾角となるとともに、ピストン26のストロークが最も小さくなり、最小吐出容量での圧縮が行われる。
よって、可変容量型斜板式圧縮機10は、容量制御弁50によって斜板室15の圧力の制御が行われることにより斜板22の傾角が変更されて、ピストン26が斜板22の傾角に応じたストロークで往復動する。本実施形態では、斜板室15は、斜板22の傾角を変更させる制御圧室として機能している。なお、斜板22が回転しなくなると、逆止弁45が閉じて外部冷媒回路40における冷媒循環が停止する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
大径部592の外周面には、複数の環状溝72が駆動力伝達体59の移動方向に並んで形成されているため、複数の環状溝72がラビリンスシールとして機能し、挿通孔71を介した感圧室58と供給通路70との間での冷媒洩れが抑制される。また、供給通路70を流れる冷媒には、フィルタ54fによって捕捉しきれなかった異物が含まれていることがある。そして、大径部592と挿通孔71との間に、供給通路70を流れる冷媒に含まれる異物が侵入しても、異物が環状溝72内に収容され、弁体60の開弁時に、複数の環状溝72のうち最も供給通路70寄りに位置する環状溝72が供給通路70に臨むことで、環状溝72内に収容された異物が、供給通路70を流れる冷媒と共に排出される。よって、大径部592と挿通孔71との間に侵入した異物が除去される。
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)大径部592の外周面には、複数の環状溝72が駆動力伝達体59の移動方向に並んで形成されている。そして、複数の環状溝72のうち最も供給通路70寄りに位置する環状溝72が、弁体60の開弁時に供給通路70に臨む。これによれば、複数の環状溝72がラビリンスシールとして機能するため、挿通孔71を介した感圧室58と供給通路70との間での冷媒洩れを抑制することができる。そして、大径部592と挿通孔71との間に、供給通路70を流れる冷媒に含まれる異物が侵入しても、異物が環状溝72内に収容され、弁体60の開弁時に、複数の環状溝72のうち最も供給通路70寄りに位置する環状溝72が供給通路70に臨むことで、環状溝72内に収容された異物が、供給通路70を流れる冷媒と共に排出される。よって、大径部592と挿通孔71との間に侵入した異物を除去することができる。したがって、感圧室58と供給通路70との間での冷媒洩れを抑制しつつも、駆動力伝達体59の動きを良好なものとすることができる。
(2)複数の環状溝72のうち最も供給通路70寄りに位置する環状溝72における駆動力伝達体59の移動方向に沿った幅H1が、複数の環状溝72のうち最も感圧室58寄りに位置する環状溝72における駆動力伝達体59の移動方向に沿った幅H2よりも大きい。これによれば、供給通路70を流れる冷媒に含まれる異物が、大径部592と挿通孔71との間に侵入しても、異物は、複数の環状溝72のうち最も供給通路70寄りに位置する環状溝72に収容され易くなる。よって、大径部592と挿通孔71との間に侵入した異物を除去し易くすることができる。
(3)ベローズ62は、吸入室31の圧力を感知することによって駆動力伝達体59の移動方向に伸縮する。例えば、ベローズ62が吐出圧領域の圧力を感知する場合のように、感圧室58が吐出圧領域である場合に比べて、感圧室58が吸入圧領域である場合の方が、供給通路70と感圧室58との圧力差が付き易いため、挿通孔71を介した供給通路70から感圧室58に向かう冷媒の流れが起こり易い。すると、供給通路70を流れる冷媒に含まれる異物も、大径部592と挿通孔71との間に侵入し易くなる。このような構成においても、大径部592と挿通孔71との間に侵入した異物を好適に除去することができる。
(4)大径部592における供給通路70側の角部に面取り部73が形成されている。一般的に、駆動力伝達体59の外郭を形成し易くする上では、大径部592における供給通路70側の角部には面取り部73が形成されることが多い。しかし、大径部592における供給通路70側の角部に面取り部73が形成されていると、供給通路70を流れる冷媒に含まれる異物が、面取り部73に沿って流れて大径部592と挿通孔71との間に侵入し易くなる。このような構成においても、大径部592と挿通孔71との間に侵入した異物を好適に除去することができる。
(5)大径部592と挿通孔71との間に侵入した異物を除去することができるため、例えば、冷媒に含まれる異物を捕捉するためにフィルタ54fの網目を細かくする必要が無い。よって、フィルタ54fの網目を細かくすることによる冷媒の圧力損失を引き起こすことが無い。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態において、接続通路は、吸入圧領域である吸入室31と斜板室15とを接続する排出通路であってもよく、容量制御弁50が排出通路中に配置されていてもよい。この場合、弁体60は、排出通路の開度を調整して、斜板室15から吸入室31へ排出される冷媒の量を調整する。これにより、斜板室15の圧力の制御が行われて斜板22の傾角が変更される。
○ 実施形態において、複数の環状溝72における駆動力伝達体59の移動方向に沿った幅が全て同じであってもよい。
○ 実施形態において、ベローズ62は、吐出圧領域の圧力を感知することにより駆動力伝達体59の移動方向に伸縮する構成であってもよい。
○ 実施形態において、面取り部73は、アール形状であってもよい。
○ 実施形態において、大径部592における供給通路70側の角部がピン角であってもよい。
○ 実施形態において、環状溝72の数は二つ又は四つ以上であってもよい。
○ 実施形態において、斜板室15とは別に制御圧室を形成し、この制御圧室の圧力の制御を行うことで斜板22の傾角の変更が行われる構成にしてもよい。
○ 実施形態において、ベローズ62に代えて、例えばダイアフラムを用いてもよい。
10…可変容量型斜板式圧縮機、15…制御圧室として機能する斜板室、22…斜板、26…ピストン、30…吐出圧領域である吐出室、31…吸入圧領域である吸入室、50…容量制御弁、52…電磁ソレノイド、58…感圧室、59…駆動力伝達体、60…弁体、61…感圧機構、62…ベローズ、70…接続通路である供給通路、71…挿通孔、72…環状溝、73…面取り部、592…シール部である大径部。

Claims (4)

  1. 制御圧室の圧力の制御が行われることにより斜板の傾角が変更されて、ピストンが前記斜板の傾角に応じたストロークで往復動する可変容量型斜板式圧縮機に用いられる容量制御弁であって、
    電磁ソレノイドと、
    前記電磁ソレノイドによって駆動される駆動力伝達体と、
    前記駆動力伝達体に形成され、前記駆動力伝達体の移動によって吐出圧領域又は吸入圧領域と前記制御圧室とを接続する接続通路の開度を調節する弁体と、
    前記駆動力伝達体の移動方向に伸縮して前記弁体の弁開度を制御する感圧機構と、
    前記感圧機構を収容する感圧室と、
    前記感圧室と前記接続通路との間に形成され、前記駆動力伝達体が挿通される挿通孔と、を備え、
    前記駆動力伝達体は、前記挿通孔に挿通され、前記感圧室と前記接続通路との間のシールを行うシール部を有し、
    前記シール部の外周面には、複数の環状溝が前記駆動力伝達体の移動方向に並んで形成されており、
    前記複数の環状溝のうち最も前記接続通路寄りに位置する環状溝が、前記弁体の開弁時に前記接続通路に臨むようにしたことを特徴とする容量制御弁。
  2. 前記複数の環状溝のうち最も前記接続通路寄りに位置する環状溝における前記駆動力伝達体の移動方向に沿った幅が、前記複数の環状溝のうち最も前記感圧室寄りに位置する環状溝における前記駆動力伝達体の移動方向に沿った幅よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の容量制御弁。
  3. 前記感圧機構は、前記弁体の弁開度を制御するベローズを有し、
    前記ベローズは、前記吸入圧領域の圧力を感知することによって前記駆動力伝達体の移動方向に伸縮することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の容量制御弁。
  4. 前記シール部における前記接続通路側の角部に面取り部が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の容量制御弁。
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