JP2010163876A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハイブリッド車両において、安定した状態で検出された触媒の前後差圧に基づいて適切に判定を行う。
【解決手段】内燃機関の排気浄化装置はハイブリッド車両に好適に適用される。モータリング制御手段は、PM再生終了後における減速フューエルカット時に、モータジェネレータによって内燃機関をモータリングする。判定手段は、このようなモータリングが行われている際に、触媒の差圧(前後差圧)が第1所定値以上である場合にはPM再生が不足していると判定し、前後差圧が第2所定値以下である場合には触媒が異常であると判定する。これにより、安定した状態で得られた前後差圧を用いることで、精度良く触媒に対する判定を行うことが可能となる。
【選択図】図3
【解決手段】内燃機関の排気浄化装置はハイブリッド車両に好適に適用される。モータリング制御手段は、PM再生終了後における減速フューエルカット時に、モータジェネレータによって内燃機関をモータリングする。判定手段は、このようなモータリングが行われている際に、触媒の差圧(前後差圧)が第1所定値以上である場合にはPM再生が不足していると判定し、前後差圧が第2所定値以下である場合には触媒が異常であると判定する。これにより、安定した状態で得られた前後差圧を用いることで、精度良く触媒に対する判定を行うことが可能となる。
【選択図】図3
Description
本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関する。
従来から、触媒の機能を再生させるためのPM再生が行われている。また、触媒の前後差圧に基づいてPM堆積量を推定して、PM再生の要否を判断することが行われている。例えば、特許文献1には、DPF(Diesel Particulate Filter)の差圧検出に必要な排気ガス流量を安定状態に維持するために、エンジン回転数をアイドル回転数よりも高い所定の回転数に制御することが提案されている。
しかしながら、上記した特許文献1に記載された技術では、アイドル回転数付近の回転数に設定された状態にてDPFの前後差圧を検出していたので、DPFの通過ガス量が小さいために前後差圧が小さくなり、PM堆積量などの判定精度が悪化する傾向にあった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ハイブリッド車両において、安定した状態で検出された触媒の前後差圧に基づいて適切に判定を行うことが可能な内燃機関の排気浄化装置を提供することを目的とする。
本発明の1つの観点では、内燃機関及びモータジェネレータを具備するハイブリッド車両に適用される内燃機関の排気浄化装置は、排気ガスを浄化する触媒の前後における差圧を取得する差圧取得手段と、前記触媒に対するPM再生終了後で、且つ、減速フューエルカット時である場合に、前記モータジェネレータによって前記内燃機関をモータリングするモータリング制御手段と、前記モータリング制御手段によって前記モータリングが行われている際に、前記差圧が第1所定値以上である場合にはPM再生が不足していると判定し、前記差圧が第2所定値以下である場合には前記触媒が異常であると判定する判定手段と、を備える。
上記の内燃機関の排気浄化装置はハイブリッド車両に好適に適用される。モータリング制御手段は、PM再生終了後における減速フューエルカット時に、モータジェネレータによって内燃機関をモータリングする。判定手段は、このようなモータリングが行われている際に、触媒の差圧(前後差圧)が第1所定値以上である場合にはPM再生が不足していると判定し、前後差圧が第2所定値以下である場合には触媒が異常であると判定する。これにより、安定した状態で得られた前後差圧を用いることで、精度良く触媒に対する判定を行うことが可能となる。
上記の内燃機関の排気浄化装置はハイブリッド車両に好適に適用される。モータリング制御手段は、PM再生終了後における減速フューエルカット時に、モータジェネレータによって内燃機関をモータリングする。判定手段は、このようなモータリングが行われている際に、触媒の差圧(前後差圧)が第1所定値以上である場合にはPM再生が不足していると判定し、前後差圧が第2所定値以下である場合には触媒が異常であると判定する。これにより、安定した状態で得られた前後差圧を用いることで、精度良く触媒に対する判定を行うことが可能となる。
上記の内燃機関の排気浄化装置の一態様では、前記判定手段は、高圧EGR弁及び低圧EGR弁を閉にした状態においてエアフロメータの検出値より吸入空気量を求め、当該吸入空気量を利用して前記差圧に基づいた判定を行う。
この態様によれば、吸入空気量より触媒の通過ガス量を精度良く見積もることで、触媒に対する判定精度を更に向上させることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
[全体構成]
図1は、本実施形態におけるハイブリッド車両の概略構成図を示す。なお、図中の破線矢印は、信号の入出力を示している。
図1は、本実施形態におけるハイブリッド車両の概略構成図を示す。なお、図中の破線矢印は、信号の入出力を示している。
ハイブリッド車両100は、主に、エンジン(内燃機関)1と、車軸2と、駆動輪3と、第1のモータジェネレータMG1と、第2のモータジェネレータMG2と、動力分割機構4と、インバータ5a、5bと、バッテリ6と、ロック機構8と、ECU(Electronic Control Unit)70と、を備える。
車軸2は、エンジン1及び第2のモータジェネレータMG2の動力を車輪3に伝達する動力伝達系の一部である。車輪3は、ハイブリッド車両100の車輪であり、説明の簡略化のため、図1では特に左右前輪のみが表示されている。エンジン1は、ディーゼルエンジンとして構成され、ハイブリッド車両100の主たる推進力を出力する動力源として機能する。エンジン1は、ECU70によって種々の制御が行われる。
第1のモータジェネレータMG1は、主としてバッテリ6を充電するための発電機、或いは第2のモータジェネレータMG2に電力を供給するための発電機として機能するように構成されており、エンジン1の出力により発電を行う。第2のモータジェネレータMG2は、主としてエンジン1の出力をアシスト(補助)する電動機として機能するように構成されている。これらのモータジェネレータMG1、MG2は、例えば同期電動発電機として構成され、外周面に複数個の永久磁石を有するロータと、回転磁界を形成する三相コイルが巻回されたステータとを備える。
動力分割機構4は、サンギヤやリングギヤなどを有して構成されるプラネタリギヤ(遊星歯車機構)に相当し、エンジン1の出力を第1のモータジェネレータMG1及び車軸2へ分配することが可能に構成されている。
インバータ5aは、バッテリ6と第1のモータジェネレータMG1との間の電力の入出力を制御する直流交流変換機であり、インバータ5bは、バッテリ6と第2のモータジェネレータMG2との間の電力の入出力を制御する直流交流変換機である。例えば、インバータ5aは、第1のモータジェネレータMG1によって発電された交流電力を直流電力に変換してバッテリ6に供給し、インバータ5bは、バッテリ6から取り出した直流電力を交流電力に変換して第2のモータジェネレータMG2に供給する。
バッテリ6は、第1のモータジェネレータMG1及び/又は第2のモータジェネレータMG2を駆動するための電源として機能することが可能に構成されると共に、第1のモータジェネレータMG1及び/又は第2のモータジェネレータMG2が発電した電力を充電可能に構成された蓄電池である。
ECU70は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などを備え、ハイブリッド車両100内の各構成要素に対して種々の制御を行う。詳細は後述するが、ECU70は、本発明におけるモータリング制御手段及び判定手段として機能する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
(装置構成)
図2は、第1実施形態における内燃機関の制御装置81の概略構成図を示す。内燃機関の制御装置81は、図1に示したハイブリッド車両100に適用される。なお、図2においては、実線矢印は吸気及び排気の流れの一例を示している。
図2は、第1実施形態における内燃機関の制御装置81の概略構成図を示す。内燃機関の制御装置81は、図1に示したハイブリッド車両100に適用される。なお、図2においては、実線矢印は吸気及び排気の流れの一例を示している。
図2に示すように、内燃機関の制御装置81は、主に、エンジン(内燃機関)1と、燃料噴射弁15と、吸気温度センサ16と、燃料添加弁17と、エアクリーナ19と、吸気通路20と、エアフロメータ21と、スロットルバルブ22a、22bと、ターボチャージャ23と、インタークーラ(IC)24と、排気通路25と、酸化触媒26と、DPF(Diesel Particulate Filter)27と、差圧センサ28と、排気絞り弁29と、A/Fセンサ30と、高圧EGR装置50と、低圧EGR装置51と、を備える。
エンジン1は、例えば直列4気筒のディーゼルエンジンとして構成され、ハイブリッド車両100における走行用動力源を出力する。エンジン1の各気筒は、インテークマニホールド11及びエキゾーストマニホールド12に接続されている。以下、インテークマニホールドのことを単に「インマニ」と表記し、エキゾーストマニホールドのことを単に「エキマニ」と表記する。エンジン1は、各気筒に設けられた燃料噴射弁15と、各燃料噴射弁15に対して高圧の燃料を供給するコモンレール14とを備え、コモンレール14には不図示の燃料ポンプにより燃料が高圧状態で供給される。また、エキマニ12には、燃料を添加する燃料添加弁17が設けられている。
インマニ11に接続された吸気通路20上には、吸気を浄化するエアクリーナ19と、エンジン1への吸入空気量を検出するエアフロメータ21と、空気量を調整するスロットルバルブ22a、22bと、吸気を過給するターボチャージャ23のコンプレッサ23aと、吸気を冷却するインタークーラ24と、が設けられている。また、インマニ11には、吸気温度を検出する吸気温度センサ16が設けられている。
エキマニ12に接続された排気通路25上には、排気ガスのエネルギーによって回転されるターボチャージャ23のタービン23bと、排気ガスを浄化可能な酸化触媒26及びDPF27と、DPF27の下流側における排気ガス流量を調整可能な排気絞り弁29と、排気ガスのA/F(空燃比)を検出するA/Fセンサ30と、が設けられている。また、DPF27が設けられた排気通路25上には、DPF27における上流側と下流側との圧力の差(差圧)を検出可能な差圧センサ28が配設されている。差圧センサ28は、検出した差圧(以下、「前後差圧」と呼ぶ。)に対応する検出信号を前述したECU70に供給する。なお、差圧センサ28は、本発明における差圧取得手段に相当する。
更に、内燃機関の制御装置81は、タービン23bの上流側からコンプレッサ23aの下流側に排気ガスを還流させる高圧EGR装置50(HPL(High Pressure Loop)EGR装置)、及び、タービン23b及びDPF27の下流側からコンプレッサ23aの上流側に排気ガスを還流させる低圧EGR装置(LPL(Low Pressure Loop)EGR装置)51を備える。高圧EGR装置50は、高圧EGR通路31と高圧EGR弁33とを有する。高圧EGR通路31は、排気通路25のタービン23bの上流位置と、吸気通路20のインタークーラ24より下流位置とを接続する通路であり、通路上には、還流させる排気ガス量を制御するための高圧EGR弁33が設けられている。高圧EGR弁33は、ECU70から供給される制御信号によって開閉などが制御される。
低圧EGR装置51は、低圧EGR通路35と、低圧EGRクーラ36と、低圧EGR弁37とを有する。低圧EGR通路35は、排気通路25上のDPF27における下流位置と、吸気通路20のコンプレッサ23aにおける上流位置とを接続する通路である。また、低圧EGR通路35上には、還流される排気ガスを冷却する低圧EGRクーラ36、及び還流させる排気ガス量を制御するための低圧EGR弁37が設けられている。低圧EGR弁37は、ECU70から供給される制御信号によって開閉などが制御される。
(判定方法)
次に、第1実施形態においてECU70が行う判定方法について説明する。第1実施形態では、ECU70は、DPF27に対するPM再生終了後における減速フューエルカット時に、モータリングによってエンジン回転数を所定回転数に保持する制御を行い、このようにモータリングを行っている際に得られた前後差圧に基づいてDPF27に対する判定を行う。こうするのは、安定した状態でDPF27の前後差圧を計測することができるため、当該前後差圧を用いてDPF27に対する判定を精度良く行うことができるからである。
次に、第1実施形態においてECU70が行う判定方法について説明する。第1実施形態では、ECU70は、DPF27に対するPM再生終了後における減速フューエルカット時に、モータリングによってエンジン回転数を所定回転数に保持する制御を行い、このようにモータリングを行っている際に得られた前後差圧に基づいてDPF27に対する判定を行う。こうするのは、安定した状態でDPF27の前後差圧を計測することができるため、当該前後差圧を用いてDPF27に対する判定を精度良く行うことができるからである。
具体的には、ECU70は、上記したようなモータリングを行っている際に得られたDPF27の前後差圧が第1所定値以上である場合には、PM再生が不足していると判定する。この場合には、ECU70は、PM再生を継続させるために、PM再生継続フラグをオンにする。これに対して、ECU70は、上記したようなモータリングを行っている際に得られたDPF27の前後差圧が第2所定値(第1所定値よりも小さな値)以下である場合には、DPF27が異常であると判定する。例えば、ECU70は、DPF27の割れなどによる機能消失と判定する、言い換えるとDPF27の機能障害と判定する。この場合には、ECU70は、DPF27の故障フラグをオンにする。
ここで、図3を参照して、第1実施形態においてECU70が行う判定処理を具体的に説明する。当該処理は、所定の周期で繰り返し実行される。
まず、ステップS101では、ECU70は、DPF27に対するPM再生が終了しているか否かを判定する。PM再生が終了している場合(ステップS101;Yes)、処理はステップS102に進み、PM再生が終了していない場合(ステップS101;No)、処理は終了する。
ステップS102では、ECU70は、減速中であるか否かを判定する。減速中である場合(ステップS102;Yes)、処理はステップS103に進み、減速中でない場合(ステップS102;No)、処理は終了する。
ステップS103では、ECU70は、第1のモータジェネレータMG1によってエンジン1をモータリングする制御を行う。具体的には、ECU70は、モータリングによってエンジン回転数を所定回転数に保持する制御を行う。そして、処理はステップS104に進む。なお、モータリングによって保持する所定回転数は、アイドル回転数よりも高く、例えば1000(rpm)以上の回転数が用いられる。
ステップS104では、ECU70は、差圧センサ28からの検出信号に基づいて、DPF27における前後差圧を得る。そして、処理はステップS105に進む。
ステップS105では、ECU70は、前後差圧が第1所定値以上であるか否かを判定する。当該判定に用いられる第1所定値は、例えば、PM再生が十分に行われた場合に得られる前後差圧に基づいて設定される。
前後差圧が第1所定値以上である場合(ステップS105;Yes)、処理はステップS106に進む。この場合には、前後差圧がある程度高いと言えるため、ECU70は、PM再生が不足していると判定して、PM再生継続フラグをオンにする(ステップS106)。そして、処理は終了する。
これに対して、前後差圧が第1所定値未満である場合(ステップS105;No)、処理はステップS107に進む。ステップS107では、ECU70は、前後差圧が第2所定値以下であるか否かを更に判定する。当該判定に用いられる第2所定値は、例えば、DPF27の機能障害が生じている場合に得られる前後差圧に基づいて設定される。
前後差圧が第2所定値以下である場合(ステップS107;Yes)、処理はステップS108に進む。この場合には、前後差圧がかなり低いと言えるため、ECU70は、DPF27の割れなどの機能障害が生じている可能性が高いと判定し、故障フラグをオンにする(ステップS108)。そして、処理は終了する。
これに対して、前後差圧が第2所定値より高い場合(ステップS107;No)、処理は終了する。この場合には、PM再生が不足しておらず、また、DPF27の割れなどの機能障害も生じていないものと考えられるため、ECU70は、前述したステップS106及びステップS108のような処理は行わない。
以上説明した第1実施形態によれば、安定した状態で得られたDPF27の前後差圧を用いることで、DPF27に対する判定精度を向上させることが可能となる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、ECU70は、PM再生終了後における減速フューエルカット時において、高圧EGR弁33を閉とし、低圧EGR弁37を開とすると共に、インタークーラ24をバイパスさせて吸気を流す制御を行い、このような制御を行っている際に得られた前後差圧に基づいてDPF27に対する判定を行う点で、第1実施形態と異なる。こうするのは、DPF27の通過ガス量を一定量確保し、且つDPF27が過冷却されないような状態にして、DPF27に対する判定を行うためである。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、ECU70は、PM再生終了後における減速フューエルカット時において、高圧EGR弁33を閉とし、低圧EGR弁37を開とすると共に、インタークーラ24をバイパスさせて吸気を流す制御を行い、このような制御を行っている際に得られた前後差圧に基づいてDPF27に対する判定を行う点で、第1実施形態と異なる。こうするのは、DPF27の通過ガス量を一定量確保し、且つDPF27が過冷却されないような状態にして、DPF27に対する判定を行うためである。
図4は、第2実施形態における内燃機関の制御装置82の概略構成図を示す。内燃機関の制御装置82は、図1に示したハイブリッド車両100に適用される。なお、第1実施形態における内燃機関の制御装置81(図2参照)と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
内燃機関の制御装置82は、バイパス通路24a及びバイパス弁24bを有する点で、第1実施形態における内燃機関の制御装置81と異なる。バイパス通路24aは、インタークーラ24をバイパスして吸気を流すことが可能に構成されており、その通路上には、バイパス通路24aへの吸気の供給/遮断を切り替えることが可能なバイパス弁24bが設けられている。
図5は、第2実施形態においてECU70が行う判定処理を示すフローチャートである。当該処理は、所定の周期で繰り返し実行される。
ステップS201、S202の処理は、前述したステップS101、S102の処理(図3参照)と同様であるため、その説明を省略する。
ステップS203では、ECU70は、高圧EGR弁33を閉とし、低圧EGR弁37を開とすると共に、バイパス弁24bを開とする制御を行う。そして、処理はステップS204に進む。以降のステップS204〜S209においては、ECU70は、前述したステップS103〜S108の処理(図3参照)と同様の処理を行う。つまり、ECU70は、モータリングによってエンジン回転数を所定回転数に保持する制御を行った際に得られた前後差圧に基づいて、DPF27のPM再生不足及びDPF27の機能障害についての判定を行う。
以上説明した第2実施形態によれば、DPF27の通過ガス量を一定量確保し、且つDPF27が過冷却されないような状態にすることで、DPF27に対する判定を適切に行うことが可能となる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態では、ECU70は、PM再生終了後における減速フューエルカット時において、高圧EGR弁33を及び低圧EGR弁37を閉にする制御を行い、このような制御を行っている際にエアフロメータ21の検出値より吸入空気量を求め、当該吸入空気量及び前後差圧に基づいてDPF27に対する判定を行う点で、第1及び第2実施形態と異なる。こうするのは、吸入空気量よりDPF27の通過ガス量を精度良く見積もることができるため、DPF27に対する判定精度を向上させることができるからである。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態では、ECU70は、PM再生終了後における減速フューエルカット時において、高圧EGR弁33を及び低圧EGR弁37を閉にする制御を行い、このような制御を行っている際にエアフロメータ21の検出値より吸入空気量を求め、当該吸入空気量及び前後差圧に基づいてDPF27に対する判定を行う点で、第1及び第2実施形態と異なる。こうするのは、吸入空気量よりDPF27の通過ガス量を精度良く見積もることができるため、DPF27に対する判定精度を向上させることができるからである。
図6は、第3実施形態においてECU70が行う判定処理を示すフローチャートである。当該処理は、所定の周期で繰り返し実行される。なお、第3実施形態における判定処理は、図2に示した内燃機関の制御装置81若しくは図4に示した内燃機関の制御装置82と同様に構成された内燃機関の制御装置によって実現される。
ステップS301、S302の処理は、前述したステップS101、S102の処理(図3参照)と同様であるため、その説明を省略する。
ステップS303では、ECU70は、高圧EGR弁33を及び低圧EGR弁37を閉にする制御を行う。そして、処理はステップS304に進む。ステップS304では、ECU70は、モータリングによってエンジン回転数を所定回転数に保持する制御を行う。そして、処理はステップS305に進む。
ステップS305では、ECU70は、エアフロメータ21からの検出信号に基づいて吸入空気量を求めると共に、差圧センサ28からの検出信号に基づいてDPF27における前後差圧を得る。そして、処理はステップS306に進む。
以降のステップS306〜S309においては、ECU70は、基本的には、前述したステップS105〜S108の処理(図3参照)と同様の処理を行う。詳しくは、ECU70は、上記のように求められた吸入空気量からDPF27の通過ガス量を見積もって、当該通過ガス量を考慮に入れた前後差圧に基づいて、DPF27のPM再生不足及びDPF27の機能障害についての判定を行う。
以上説明した第3実施形態によれば、吸入空気量よりDPF27の通過ガス量を精度良く見積もることで、DPF27に対する判定精度を更に向上させることが可能となる。
[変形例]
上記では、内燃機関の排気浄化装置を構成する触媒として、DPF27を用いる例を示したが、DPF27の代わりに、NSR(NOx Storage Reduction)とDPR(Diesel Particulate active Reduction system)とを具備するDPNR(Diesel Particulate-NOx Reduction System)を用いても良い。
上記では、内燃機関の排気浄化装置を構成する触媒として、DPF27を用いる例を示したが、DPF27の代わりに、NSR(NOx Storage Reduction)とDPR(Diesel Particulate active Reduction system)とを具備するDPNR(Diesel Particulate-NOx Reduction System)を用いても良い。
1 エンジン(内燃機関)
20 吸気通路
21 エアフロメータ
23 ターボチャージャ
24 インタークーラ
24b バイパス弁
25 排気通路
27 DPF
28 差圧センサ
33 高圧EGR弁
37 低圧EGR弁
50 高圧EGR装置
51 低圧EGR装置
70 ECU
81、82 内燃機関の排気浄化装置
100 ハイブリッド車両
MG1 第1のモータジェネレータ
MG2 第2のモータジェネレータ
20 吸気通路
21 エアフロメータ
23 ターボチャージャ
24 インタークーラ
24b バイパス弁
25 排気通路
27 DPF
28 差圧センサ
33 高圧EGR弁
37 低圧EGR弁
50 高圧EGR装置
51 低圧EGR装置
70 ECU
81、82 内燃機関の排気浄化装置
100 ハイブリッド車両
MG1 第1のモータジェネレータ
MG2 第2のモータジェネレータ
Claims (2)
- 内燃機関及びモータジェネレータを具備するハイブリッド車両に適用される内燃機関の排気浄化装置であって、
排気ガスを浄化する触媒の前後における差圧を取得する差圧取得手段と、
前記触媒に対するPM再生終了後で、且つ、減速フューエルカット時である場合に、前記モータジェネレータによって前記内燃機関をモータリングするモータリング制御手段と、
前記モータリング制御手段によって前記モータリングが行われている際に、前記差圧が第1所定値以上である場合にはPM再生が不足していると判定し、前記差圧が第2所定値以下である場合には前記触媒が異常であると判定する判定手段と、を備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。 - 前記判定手段は、高圧EGR弁及び低圧EGR弁を閉にした状態においてエアフロメータの検出値より吸入空気量を求め、当該吸入空気量を利用して前記差圧に基づいた判定を行う請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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JP (1) | JP2010163876A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102012018781A1 (de) * | 2012-09-22 | 2014-03-27 | Daimler Ag | Verfahren zum Überwachen eines Partikelfilters sowie Verbrennungskraftmaschine |
GB2530203A (en) * | 2015-12-10 | 2016-03-16 | Gm Global Tech Operations Inc | A method of detecting a catalyst of a selective catalytic reduction system |
JP2017105354A (ja) * | 2015-12-10 | 2017-06-15 | 三菱自動車工業株式会社 | ハイブリッド車両 |
JP2020147198A (ja) * | 2019-03-14 | 2020-09-17 | トヨタ自動車株式会社 | ハイブリッド車両、及びハイブリッド車両の異常診断方法 |
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2009
- 2009-01-13 JP JP2009004404A patent/JP2010163876A/ja active Pending
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