JP2010161675A - 映像信号分配装置、映像信号分配システムおよび映像信号伝送システム - Google Patents

Abstract

【課題】 複数の表示装置で表示可能な解像度が異なる場合でも、最大解像度を持つ表示装置には最大解像度で表示し、それよりも低い解像度を持つ表示装置にはそれに応じた解像度で表示することができる映像信号分配装置、映像信号分配システムおよび映像信号伝送システムを提供する。
【解決手段】 本装置は、複数の表示装置１１〜１４から読み出した表示に関する仕様情報のうち最大解像度を持つ表示装置の仕様情報を記憶する記憶装置と、前記複数の表示装置に対応してそれぞれ設けられ、入力される前記最大解像度を有する映像信号の解像度を検知し、対応する前記表示装置が前記検知した解像度で表示可能な場合は前記映像信号をそのまま出力し、前記検知した解像度で表示不可能な場合は前記映像信号を表示可能な解像度へ変換して出力する複数の映像信号出力装置２１〜２４とを備える。
【選択図】図１

Description

本発明は、映像信号分配装置、映像信号分配システムおよび映像信号伝送システムに関する。

映像信号分配装置は、映像信号源からの映像信号を複数の表示装置にそれぞれ分配するものである。映像信号が分配される複数の表示装置は、映像信号を表示可能な解像度が互いに異なる場合がある。例えば、特許文献１には、ある表示装置の解像度が他の表示装置の解像度よりも高い場合には、その他の表示装置には画像が表示できないため、全ての表示装置に共通した仕様情報を抽出してホストに参照させることにより、全ての表示装置に対して適切に画像を表示させることができる表示装置の分配装置が提案されている。また、特許文献２には、受信機器Ａと受信機器Ｂのうち高解像度の受信機器に応じた映像を送信する場合には、ユーザは受信機器Ａ及びＢのうち高解像度の受信機器を用いて高解像度映像を視聴でき、また、両方の受信機器に共通している解像度等の受信情報を選択した場合には、受信機器Ａと受信機器Ｂには共に正常な映像を表示できるデータ中継装置が提案されている。

特許第３４０８７８１号公報 特許第３４６９５７１号公報

本発明の目的は、複数の表示装置で表示可能な解像度が異なる場合でも、最大解像度を持つ表示装置には最大解像度で表示し、それよりも低い解像度を持つ表示装置にはそれに応じた解像度で表示することができる映像信号分配装置、映像信号分配システムおよび映像信号伝送システムを提供することにある。

本発明は、上記目的を達成するために、以下の映像信号分配装置、映像信号分配システムおよび映像信号伝送システムを提供する。
（１）複数の表示装置から読み出した表示に関する仕様情報のうち最大解像度を持つ表示装置の仕様情報を記憶する記憶装置と、
前記複数の表示装置に対応してそれぞれ設けられ、入力される前記最大解像度を有する映像信号の解像度を検知し、対応する前記表示装置が前記検知した解像度で表示可能な場合は前記映像信号をそのまま出力し、前記検知した解像度で表示不可能な場合は前記映像信号を表示可能な解像度へ変換して出力する複数の映像信号出力装置と
を備えた映像信号分配装置。
（２）前記映像信号出力装置が、前記複数の表示装置から読み出した表示に関する仕様情報に基づいて、前記映像信号をそのまま出力し、または表示可能な解像度へ変換して出力する上記（１）記載の映像信号分配装置。
（３）前記複数の表示装置から読み出した表示に関する仕様情報を格納する格納装置を備えた上記（１）または（２）記載の映像信号分配装置。
（４）複数の表示装置から読み出した表示に関する仕様情報のうち最大解像度を持つ表示装置の仕様情報を記憶する記憶装置と、前記複数の表示装置に対応してそれぞれ設けられ、入力される前記最大解像度を有する映像信号の解像度を検知し、対応する前記表示装置が前記検知した解像度で表示可能な場合は前記映像信号をそのまま出力し、前記検知した解像度で表示不可能な場合は前記映像信号を表示可能な解像度へ変換して出力する複数の映像信号出力装置とを有する映像信号分配装置と、
前記記憶装置に記憶された最大解像度を持つ表示装置の表示に関する仕様情報を参照し前記最大解像度を有する映像信号を前記映像信号分配装置に送出する映像信号源と
を備えた映像信号分配システム。
（５）表示に関する仕様情報を格納した複数の表示装置と、
前記複数の表示装置から読み出した表示に関する仕様情報のうち最大解像度を持つ表示装置の仕様情報を記憶する記憶装置と、前記複数の表示装置に対応してそれぞれ設けられ、入力される前記最大解像度を有する映像信号の解像度を検知し、対応する前記表示装置が前記検知した解像度で表示可能な場合は前記映像信号をそのまま出力し、前記検知した解像度で表示不可能な場合は前記映像信号を表示可能な解像度へ変換して出力する複数の映像信号出力装置とを有する映像信号分配装置と、
前記記憶装置に記憶された最大解像度を持つ表示装置の表示に関する仕様情報を参照し前記最大解像度を有する映像信号を前記映像信号分配装置に送出する映像信号源と
を備えた映像信号伝送システム。

請求項１に記載の映像信号分配装置によれば、複数の表示装置で表示可能な解像度が異なる場合でも、最大解像度を持つ表示装置には最大解像度で表示し、それよりも低い解像度を持つ表示装置にはそれに応じた解像度で表示することができる。
請求項２に記載の映像信号分配装置によれば、表示装置を交換した場合でも自動的にその表示装置に応じた解像度で表示することができる。
請求項３に記載の映像信号分配装置によれば、複数の表示装置から読み出した仕様情報を必要に応じて他の装置に提供することができる。
請求項４に記載の映像信号分配システムによれば、複数の表示装置で表示可能な解像度が異なる場合でも、最大解像度を持つ表示装置には最大解像度で表示し、それよりも低い解像度を持つ表示装置にはそれに応じた解像度で表示することができる。
請求項５に記載の映像信号伝送システムによれば、複数の表示装置で表示可能な解像度が異なる場合でも、最大解像度を持つ表示装置には最大解像度で表示し、それよりも低い解像度を持つ表示装置にはそれに応じた解像度で表示することができる。

本発明に係る映像信号分配装置を用いた映像信号伝送システムの一実施例を示す図である。 本発明に係る映像信号分配装置の動作の一例を示すフローチャートである。

図１は、本発明に係る映像信号分配装置を用いた映像信号伝送システムの一実施例を示す図である。本映像信号伝送システムは、解像度を含む表示に関する仕様情報を格納した複数の表示装置１１〜１４と、各表示装置１１〜１４で表示可能な解像度の映像信号をそれぞれ出力する映像信号分配装置と、前記映像信号分配装置に映像信号を送出する映像信号源１とを備える。この映像信号源と映像信号分配装置とで映像信号分配システムを構成する。この映像信号分配装置は、図示のように、複数の表示装置１１〜１４から読み出した表示に関する仕様情報のうち最大解像度を持つ表示装置の仕様情報を記憶する記憶装置２と、複数の表示装置１１〜１４に対応してそれぞれ設けられ、入力される最大解像度を有する映像信号の解像度を検知し、対応する表示装置が、検知した解像度で表示可能な場合は映像信号をそのまま出力し、検知した解像度で表示不可能な場合は映像信号を表示可能な解像度へ変換して出力する複数の映像信号出力装置２１〜２４とを備える。また、映像信号源１は、記憶装置２に記憶された最大解像度を持つ表示装置の表示に関する仕様情報を参照し最大解像度を有する映像信号を映像信号分配装置に送出する。以下、表示に関する仕様情報を例えばＥＤＩＤ（Ｅｘｔｅｎｄｅｄ Ｄｉｓｐｌａｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ Ｄａｔａ）として、さらに詳細に説明する。なお、図１では後述の図２で言及するＨＰＤ（Ｈｏｔ Ｐｌｕｇ Ｄｅｔｅｃｔ）信号は省略している。

映像信号源１には、ＤＶＩ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｉｓｕａｌ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）コネクタ４が接続される。映像信号源１から送出される最大解像度を有する映像信号（ＲＧＢ）は、ＤＶＩコネクタ４を介してＤＶＩ受信器５で受信される。ＤＶＩ受信器５は映像信号を一旦パラレルデータへ変換する。映像信号出力装置２１〜２４は、ＤＶＩ受信器５からそれぞれ映像信号のパラレルデータを受け取り、その時ピクセルクロックの周波数から受信した映像信号の解像度を検知する。そして、検知した解像度に対して、対応するポートに接続されている表示装置が表示可能かどうかを判断する。例えば、映像信号出力装置２１において、検知した解像度で表示可能な場合は、受信した映像信号をそのまま出力する。すなわち、パラレルの映像信号をそのままＤＶＩ送信器３１へ渡す。ＤＶＩ送信器３１は、この映像信号をシリアル化し、ＴＭＤＳ（Ｔｒａｎｓｉｔｉｏｎ Ｍｉｎｉｍｉｚｅｄ Ｄｉｆｆｅｒｅｎｔｉａｌ Ｓｉｇｎａｌｉｎｇ）信号としてＤＶＩコネクタ４１を通して表示装置１１へ出力する。

一方、例えば、映像信号出力装置２２〜２４において、検知した解像度で表示不可能な場合は、映像信号を表示可能な解像度へ変換して出力する。この変換は、入力された映像信号の解像度よりも解像度を低くする変換（ダウンコンバート）である。すなわち、映像信号出力装置２２〜２４において、受信した高解像度の映像信号を表示可能なより低い解像度の映像信号へリアルタイムでそれぞれ変換する。対応する表示装置１１〜１４の解像度がそれぞれ異なる場合は、映像信号出力装置２２〜２４で変換する解像度もそれぞれ異なる。変換後の映像信号はＤＶＩ送信器３２〜３４へ送られる。ＤＶＩ送信器３２〜３４は、変換後の映像信号をそれぞれシリアル化し、ＴＭＤＳ信号としてＤＶＩコネクタ４２〜４４を通して表示装置１２〜１４へ出力する。

解像度の変換方法は、例えば入力した映像信号を一旦フレームメモリへ蓄積し、それをもとに変換後の映像信号サイズへと変換し、この変換後の映像信号をもう一つのフレームメモリへ格納する。その変換後に格納されたフレームメモリから、映像信号を順次読み出す。また映像サイズの変換は、一般的な倍率変換を利用することができるが、画素の間引きでもよい。

このように映像信号出力装置２１〜２４は、各表示装置１１〜１４から読み出した仕様情報（ＥＤＩＤ）に基づいて、映像信号をそのまま出力し、または表示可能な解像度へ変換して出力するようにしている。本実施例では、映像信号出力装置２１〜２４がそれぞれ仕様情報格納装置３に接続されている。これにより各映像信号出力装置２１〜２４は、実際に接続されている各表示装置１１〜１４の解像度を知ることができるので、現在接続されている表示装置が別の解像度を持つ表示装置に取り替えられた場合でも、自動的に対応可能となる。しかしこれに限定されず、各映像信号出力装置２１〜２４は予め映像信号をそのまま出力するものと、表示可能な解像度へ変換して出力するものとを決めておくこともできる。また本実施例では、複数の表示装置１１〜１３から読み出した仕様情報を格納する格納装置３を備えるが、これに限定されず、それを必要とする他の装置に直接送るようにしてもよい。

図２は、本発明に係る映像信号分配装置の動作の一例を示すフローチャートである。まず動作開始で映像信号分配装置に電源が投入されると、ステップ５１にて、直ちにＨＰＤ（Ｈｏｔ Ｐｌｕｇ Ｄｅｔｅｃｔ）信号はＬｏｗ（Ｄｉｓａｂｌｅ状態）となる。なお、電源が投入されていない状態でもＬｏｗとなっていることが望ましいため、ＨＰＤ信号線はプルダウンしている。電源入力により、ステップ５２にて、分配装置出力側のＤＶＩコネクタに接続している表示装置があるかどうかを確認する。接続がない場合はステップ５１に戻る。接続がある場合は、ＤＤＣ（Ｄｉｓｐｌａｙ Ｄａｔａ Ｃｈａｎｎｅｌ）ラインにより各表示装置に対し仕様情報の取得操作を行う。このとき表示装置が仕様情報を参照可能な状態となっている場合、ステップ５３にて、各表示装置１１〜１４から仕様情報をそれぞれ取得する。

取得した仕様情報は、ステップ５４にて、そのポート（表示装置）毎に紐付けされて格納される。仕様情報（ＥＤＩＤ）の格納に関しては、本装置の制御を行っているＣＰＵのメモリ空間を格納装置３として使用することができるが、これに限定されない。取得可能な表示装置の仕様情報を全て取得し終わると、ステップ５５にて、それら仕様情報のうち最大解像度にあたる仕様情報を抽出する。ステップ５６にて、最大解像度にあたる仕様情報全てを、映像信号源から参照可能な記憶装置２へＥＤＩＤのフォーマットに則って格納する。この格納には、例えば不揮発性の読み書き可能なメモリであるＥＥＰＲＯＭを使用することができるが、これに限定されない。また書き込みには、本装置の制御を行っているＣＰＵを使用することができる。映像信号源１が参照可能な仕様情報（ＥＤＩＤ）がＥＥＰＲＯＭ（記憶装置２）へ書き込まれると、ステップ５７にて、ＨＰＤはＨｉｇｈとなり、映像信号源１へ準備完了を知らせる。

映像信号源１は、電源が投入されるとあるタイミングで記憶装置２へ仕様情報（ＥＤＩＤ）を参照に行く。このときもしＨＰＤがＬｏｗならば表示装置は接続されていないと判断する。ＨＰＤがＨｉｇｈのとき、映像信号源１は仕様情報を参照し、その情報に基づきＤＶＩコネクタ４へ映像信号を送出する。ステップ５８にて、ＤＶＩ受信器５はＤＶＩコネクタ４から映像信号を受信すると、それを一旦パラレルデータへ変換する。各映像信号出力装置は、パラレルデータに変換された映像信号を入力し、ステップ５９にて、そのときピクセルクロックの周波数から受信した映像信号の解像度を検知する。ステップ６０にて、その解像度に対して、対応するポートに接続されている表示装置が表示可能かどうかを判断する。表示可能な解像度であれば、パラレルの映像信号をそのままＤＶＩ送信器へ渡す。ステップ６１にて、ＤＶＩ送信器は映像信号をシリアル化し、ＴＭＤＳ信号としてＤＶＩコネクタを通して出力する。一方、表示不可能な解像度の場合、ステップ６２にて、表示可能な解像度へリアルタイムで変換し、変換後の映像信号をＤＶＩ送信器へ送り、ステップ６１にて、上記と同様に映像信号をシリアル化し、ＴＭＤＳ信号としてＤＶＩコネクタを通して出力する。

これにより、各表示装置に共通の表示仕様の映像信号とすることなく、複数の表示装置にそれぞれ対応した解像度で表示が可能となる。すなわち、分配器に接続されている複数の表示装置の共通の表示仕様に基づいて映像信号源から映像信号を送出する場合、例えば１９２０×１０８０画素が表示可能な表示装置と、１２８０×７２０画素まで表示可能な別の表示装置が接続されているとすると、映像信号源からは共通表示仕様である１２８０×７２０画素の解像度の映像信号が送出されることになる。この場合、どちらの表示装置でも映像を表示することは可能であるが、１９２０×１０８０画素を表示可能な表示装置は本来持っているポテンシャルを十分発揮できないことになる。本来、映像信号の分配器を使用し複数の表示装置に同じ映像を表示する場合において、解像度の異なる複数の表示装置を使用する場合は、主表示装置と副表示装置との位置づけになることが多い。その場合、主表示装置は高画質であることが望まれ、副表示装置は高画質よりコストを重視し低解像度や小型の表示装置を使用することが多くなる。上記のように構成することにより、複数の表示装置で表示可能な解像度が異なる場合でも、最大解像度を持つ表示装置には最大解像度で表示し、それよりも低い解像度を持つ表示装置にはそれに応じた解像度で表示することができることから、高画質対応の映像信号分配装置が実現される。

本発明は、映像信号源からの映像信号を複数の表示装置に分配する映像信号分配装置、映像信号分配システムおよび映像信号伝送システムに関するものであり、産業上の利用可能性がある。

１ 映像信号源
２ 記憶装置
３ 仕様情報格納装置
４ ＤＶＩコネクタ
５ ＤＶＩ受信器
１１〜１４ 表示装置
２１〜２４ 映像信号出力装置
３１〜３４ ＤＶＩ送信器
４１〜４４ ＤＶＩコネクタ

Claims (5)

1. 複数の表示装置から読み出した表示に関する仕様情報のうち最大解像度を持つ表示装置の仕様情報を記憶する記憶装置と、
   前記複数の表示装置に対応してそれぞれ設けられ、入力される前記最大解像度を有する映像信号の解像度を検知し、対応する前記表示装置が前記検知した解像度で表示可能な場合は前記映像信号をそのまま出力し、前記検知した解像度で表示不可能な場合は前記映像信号を表示可能な解像度へ変換して出力する複数の映像信号出力装置と
   を備えた映像信号分配装置。
2. 前記映像信号出力装置が、前記複数の表示装置から読み出した表示に関する仕様情報に基づいて、前記映像信号をそのまま出力し、または表示可能な解像度へ変換して出力する請求項１記載の映像信号分配装置。
3. 前記複数の表示装置から読み出した表示に関する仕様情報を格納する格納装置を備えた請求項１または２記載の映像信号分配装置。
4. 複数の表示装置から読み出した表示に関する仕様情報のうち最大解像度を持つ表示装置の仕様情報を記憶する記憶装置と、前記複数の表示装置に対応してそれぞれ設けられ、入力される前記最大解像度を有する映像信号の解像度を検知し、対応する前記表示装置が前記検知した解像度で表示可能な場合は前記映像信号をそのまま出力し、前記検知した解像度で表示不可能な場合は前記映像信号を表示可能な解像度へ変換して出力する複数の映像信号出力装置とを有する映像信号分配装置と、
   前記記憶装置に記憶された最大解像度を持つ表示装置の表示に関する仕様情報を参照し前記最大解像度を有する映像信号を前記映像信号分配装置に送出する映像信号源と
   を備えた映像信号分配システム。
5. 表示に関する仕様情報を格納した複数の表示装置と、
   前記複数の表示装置から読み出した表示に関する仕様情報のうち最大解像度を持つ表示装置の仕様情報を記憶する記憶装置と、前記複数の表示装置に対応してそれぞれ設けられ、入力される前記最大解像度を有する映像信号の解像度を検知し、対応する前記表示装置が前記検知した解像度で表示可能な場合は前記映像信号をそのまま出力し、前記検知した解像度で表示不可能な場合は前記映像信号を表示可能な解像度へ変換して出力する複数の映像信号出力装置とを有する映像信号分配装置と、
   前記記憶装置に記憶された最大解像度を持つ表示装置の表示に関する仕様情報を参照し前記最大解像度を有する映像信号を前記映像信号分配装置に送出する映像信号源と
   を備えた映像信号伝送システム。

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