JP2010161235A - 位置決め装置、露光装置、デバイス製造方法 - Google Patents

位置決め装置、露光装置、デバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フットプリントの増大を招かず、複数ステージのスワップ移動を適切に制御する。
【解決手段】第1の方向に沿って第1のエリア31及び第2のエリア32が設けられる定盤上を移動可能な第1のステージ21及び第2のステージ22を位置決めする位置決め装置であって、前記第1のステージ21及び前記第2のステージ22を第1の方向に沿って移動させる第1のアクチュエータと、前記第1のステージ及び前記第2のステージを前記第1の方向と直交する第2の方向に沿って移動させる第2のアクチュエータと、前記第1のアクチュエータ及び前記第2のアクチュエータに対して電流を供給するドライバと、前記ドライバを制御する制御部とを具備する。
【選択図】図2

Description

本発明は、位置決め装置、露光装置、デバイス製造方法に関する。
露光装置においては、半導体ウェハを保持して駆動するウェハステージが設けられる。このようなウェハステージにおいては、一つの定盤上に2つのステージを配するものがある。ウェハステージを2つ有する露光装置においては、定盤上を2つの領域、ウェハアライメントを行なう領域と、露光を行なう領域とに分け、片方のステージにおいて、アライメント工程を行っている最中に、他方のステージにおいて、露光動作を行なう。これにより、露光処理シーケンス全体にかかる時間を短くし、スループットを向上させる。
図6は、2ステージ構成を有する露光装置の一例である。図6には、定盤101と、定盤101上を2自由度以上で駆動できるステージ201及び202、定盤101上の2つの領域301及び302が示される。ここで、領域301は、露光を行なう領域であり、領域302は、ウェハアライメントを行なう領域である。各ステージは、領域301及び領域302各々において、所定の工程を終了した後、他方の領域に移動する。このように2ステージ構成の場合、ウェハステージ201及びウェハステージ202は、2つの領域を往来する。このとき、ウェハステージ201及びウェハステージ202が近接した状態でスワップ移動が行なわれる。
特開2001−2223159号公報
ウェハステージ201及びウェハステージ202がスワップ移動する際に、位置計測系やドライバ系に何らかの不具合が生じた場合等には、いずれか若しくは両方が暴走してしまう可能性がある。このとき、ウェハステージ201及びウェハステージ202が近づく方向、すなわち、図6に示すX軸方向に暴走した場合、両者は、衝突してしまう可能性がある。
露光装置には、このような衝突を避けるため、制御量監視による異常検知機能、安全停止機能が実装されている。具体的には、これらステージの位置目標値と実際の位置との差分値や制御偏差を監視し、差分値等が所定の閾値以上になった場合に、駆動系をオフし何らかのブレーキ手段で停止させる。
しかし、ウェハステージ201及びウェハステージ202のX軸方向速度や加速度によっては、ブレーキ制動距離が大きくなる。そのため、ウェハステージ201及びウェハステージ202がスワップ移動を行なう際は、ブレーキ制動距離を考慮して、両ステージ間をX軸方向に離さなければならない。この分、装置フットプリントは増大してしまう。
また、特許文献1には、ウェハステージ21及びウェハステージ22のすれ違い経路の間に物理的障害物を設け、それを緩衝材とし、両ステージ同士が衝突するのを避ける方法も提案されている。しかし、ステージの速度や加速度が大きくなるほど、緩衝材も大型化される。従って、この場合にも、装置フットプリントの増大を招いてしまう。
また、特許文献1には、各ステージ駆動方向と平行に駆動するユニットを設け、このユニットにウェハステージ21及びウェハステージ202を物理的に連結し、両ステージが互いに近づく方向に駆動できないようにする技術も提案されている。しかし、この場合、ステージ連結ユニットを設けなければならないため、コストの増加を招き、また、フットプリントの増大も懸念される。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ステージ連結ユニットを省略するとともに、フットプリントの増大を招かずに、複数ステージのスワップ移動を適切に制御できるようにした技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様は、第1の方向に沿って第1のエリア及び第2のエリアが設けられる定盤上を移動可能な第1のステージ及び第2のステージを位置決めする位置決め装置であって、前記第1のステージ及び前記第2のステージを第1の方向に沿って移動させる第1のアクチュエータと、前記第1のステージ及び前記第2のステージを前記第1の方向と直交する第2の方向に沿って移動させる第2のアクチュエータと、前記第1のアクチュエータ及び前記第2のアクチュエータに対して電流を供給するドライバと、前記ドライバを制御する制御部とを具備し、前記第1のステージ及び前記第2のステージは、前記第1のエリアに位置する前記第1のステージ及び前記第2のステージのうちのいずれかが前記第2のエリアへ移動するとともに前記第2のエリアに位置する前記第1のステージ及び前記第2のステージのうちのいずれかが前記第1のエリアに移動するスワップ移動と、前記第1のエリア及び前記第2のエリアのいずれかにそれぞれ位置する前記第1のステージ及び前記第2のステージが当該エリア内で移動するエリア内移動とを含む動作により移動し、前記制御部は、前記第1のステージ及び前記第2のステージのスワップ移動時において、前記ドライバから前記第2のアクチュエータへの電流供給を遮断する、又は前記ドライバから前記第2のアクチュエータへ供給する電流を前記エリア内移動時に供給する電流よりも小さく制限することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、原版のパターンを基板に投影し前記基板を露光する露光装置であって、第1の方向に沿って第1のエリア及び第2のエリアが設けられる定盤と、前記基板を保持し前記定盤上を移動可能な第1のステージ及び第2のステージと、前記第1のステージ及び前記第2のステージを第1の方向に沿って移動させる第1のアクチュエータと、前記第1のステージ及び前記第2のステージを前記第1の方向と直交する第2の方向に沿って移動させる第2のアクチュエータと、前記第1のアクチュエータ及び前記第2のアクチュエータに対して電流を供給するドライバと、前記ドライバを制御する制御部とを具備し、前記第1のステージ及び前記第2のステージは、前記第1のエリアに位置する前記第1のステージ及び前記第2のステージのうちのいずれかが前記第2のエリアへ移動するとともに前記第2のエリアに位置する前記第1のステージ及び前記第2のステージのうちのいずれかが前記第1のエリアに移動するスワップ移動と、前記第1のエリア及び前記第2のエリアのいずれかにそれぞれ位置する前記第1のステージ及び前記第2のステージが当該エリア内で移動するエリア内移動とを含む動作により移動し、前記制御部は、前記第1のステージ及び前記第2のステージのスワップ移動時において、前記ドライバから前記第2のアクチュエータへの電流供給を遮断する、又は前記ドライバから前記第2のアクチュエータへ供給する電流を前記エリア内移動時に供給する電流よりも小さく制限することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、デバイス製造方法であって、上述した露光装置によって基板を露光する工程と、前記基板を現像する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、ステージ連結ユニットを省略するとともに、フットプリントの増大を招かずに、複数ステージのスワップ移動を適切に制御することができる。
以下、本発明に係わる位置決め装置、露光装置、デバイス製造方法の実施形態について添付図面を参照して説明する。なお、本実施形態においては、本発明に係わる位置決め装置を露光装置に適用し、露光装置において基板ステージの位置決めを行なう場合について説明するが、これに限られず、その他の制御に位置決め装置が用いられても構わない。例えば、原板ステージの位置決めに用いられてもよい。
(実施形態1)
図1は、本発明の一実施の形態に係わる露光装置10における構成の一例が示される。
露光装置10は、半導体ウェハ、液晶パネル等の平板状基盤にパターンを形成する。具体的には、感光性材料(以下、レジストと呼ぶ)が塗布された基板(以下、ウェハと呼ぶ)Pへ原版(以下、マスクと呼ぶ)Mに形成されたパターンを投影してウェハPに転写する。
ここで、露光装置10は、光源15と、照明光学系14と、原版ステージ13と、投影光学系12と、アライメントスコープ11と、制御部17と、ユーザインターフェース18と、複数の基板ステージ(21、22)とを具備して構成される。
制御部17は、露光装置10における処理を統括制御する。なお、制御部17に相当する処理機能が、露光装置10外部に設けられたコンピュータにより実現されても構わない。また、ユーザインターフェース18は、オペレータから各種指示を受け、当該受けた指示を装置内に入力する。
原版ステージ(以下、マスクステージと呼ぶ)13は、原板であるマスクMを保持する。マスクMは、投影光学系12の物体面に配置される。光源15は、ウェハPの露光に使用される光線Lを発生する。光源15から射出された光線Lは、反射ミラー16で反射されて照明光学系14に提供される。
照明光学系14は、光源15からの光線LをマスクMに照射させる。この照射によりマスクMから射出された光線Lは、投影光学系12を介して基板、すなわちウェハPに照射される。光線Lは、ウェハP表面で結像し、ウェハP表面には、マスクMのパターン像が形成される。
基板ステージ(以下、ウェハステージと呼ぶ)21及び22は、定盤上を移動可能に設けられ、ウェハPを保持して任意の位置に移動する。各ウェハステージ21及び22(第1のステージ、第2のステージ)は、位置決め装置(不図示)により駆動され、レーザー干渉計(不図示)によりその位置を正確に制御される。ウェハステージ21及びウェハステージ22は、露光処理シーケンスに応じて定盤1上、すなわち同一平面内における2つのエリア(第1のエリア、第2のエリア)を往来したり(スワップ移動)、同一エリア内で移動したりする(エリア内移動)。なお、本実施形態においては、第1のエリア及び第2のエリアは、定盤1における第1の方向(図中Y軸方向)に沿って設けられている。第1のエリア(以下、計測エリアと呼ぶ)32では、例えば、アライメントスコープ11を用いてウェハPのアライメント誤差等の計測が行なわれる。第2のエリア(以下、露光エリアと呼ぶ)31では、計測エリア32で計測されたウェハPの情報に基づいてマスクMのパターンが投影光学系12を介してウェハPに転写される。計測エリア32におけるアライメント処理は、露光エリア31において露光処理を行なっている間に行なわれる。
露光装置10は、露光エリア31において、ウェハPをステップ移動させながらウェハPの各ショット領域を順次露光する。これにより、ウェハPの各ショット領域にマスクMのパターンを逐次転写する。
次に、図2を用いて、図1に示すウェハステージ21及びウェハステージ22の概要について説明する。
ウェハステージ21及びウェハステージ22は、定盤1上を2自由度以上で移動する。例えば、ウェハステージ21及びウェハステージ22は、定盤1上において、Y軸方向(第1の方向)と、X軸方向(第1の方向に直行する第2の方向)とに移動する。ウェハステージ21及びウェハステージ22には、位置決め装置として、例えば、リニアモータ形式のアクチュエータ(不図示)や、当該アクチュエータへ電流供給を行なう駆動ドライバ(不図示)が備わっている。これらアクチュエータや駆動ドライバは、例えば、ステージ各々に対応して設けられる。ウェハステージ21には、第1のアクチュエータとしてY軸方向51に沿ってステージを移動させるY軸用アクチュエータと、第2のアクチュエータとしてX軸方向52に沿ってステージを移動させるX軸用アクチュエータとが設けられる。また、ウェハステージ22には、第1のアクチュエータとしてY軸方向61に沿ってステージを移動させるY軸用アクチュエータと、第2のアクチュエータとしてX軸方向62に沿ってステージを移動させるX軸用アクチュエータとが設けられる。
上述した制御部17においては、ウェハステージ21、ウェハステージ22の位置決めサーボ演算、サーボ指令生成及び出力、ユーザインターフェース18からのコマンド処理、インターロック検知などの処理を行なう。
ウェハステージ21及びウェハステージ22は、上述した通り、露光処理シーケンスにおいて各エリアをスワップ移動する必要がある。そのため、ウェハステージ21とウェハステージ22とのすれ違いが発生する。すれ違い時の駆動方向は、51及び61に示すように、Y軸方向に沿って略平行となる。ウェハステージ21及びウェハステージ22は、通常、駆動方向と直交する方向に一定の距離(以下、ステージ間距離と呼ぶ)4を保持した状態ですれ違う。
次に、図3を用いて、図1に示すウェハステージ21を位置決め制御するための機能的な構成の一例について説明する。ここでは、代表してウェハステージ21を位置決め制御するための機能的な構成を例に挙げて説明するが、ウェハステージ22に対しても同様の機能的な構成が備わる。なお、図中破線枠内で示される構成は、図1で説明した制御部17により実現される機能的な構成である。
ここで、ウェハステージ21を位置決め制御するための構成は、図2に示すX軸方向の制御ループと、Y軸方向の制御ループとに大きく分けられる。X軸方向の制御ループは、X軸用目標値生成部501と、X軸用制御部503と、X軸用駆動ドライバ505と、駆動ドライバ電流出力リミッタ508及び509と、スイッチャー507及び517と、X軸用ダイナミックブレーキ519とを具備して構成される。
X軸用目標値生成部501は、X軸方向への駆動目標値(すれ違い駆動指令値)を生成し、X軸用制御部503に当該目標値を入力する。X軸用制御部503は、ウェハステージ21のX位置座標512を受け取り、位置決めサーボ演算を行なう。X軸用駆動ドライバ505は、駆動電流を出力する。その後段には、第1のリミッタとして機能する駆動ドライバ電流出力リミッタ508と、第2のリミッタとして機能する駆動ドライバ電流出力リミッタ509とが設けられる。スイッチャー507は、演算部511からの信号線521を介した指令に基づいてスイッチングを行なう。X軸用駆動ドライバ505からの駆動電流は、ウェハステージ21のX軸用アクチュエータに送られる。これにより、ウェハステージ21は、X軸方向への推力を得る。
また、Y軸方向の制御ループは、Y軸用目標値生成部502と、Y軸用制御部504と、Y軸用駆動ドライバ506と、スイッチャー518と、Y軸用ダイナミックブレーキ520とを具備して構成される。
Y軸用目標値生成部502は、Y軸方向への駆動目標値(すれ違い駆動指令値)を生成し、Y軸用制御部504に当該目標値を入力する。Y軸用制御部504は、ウェハステージ21のY位置座標を受け取り、位置決めサーボ演算を行なう。Y軸用駆動ドライバ506は、駆動電流を出力する。Y軸用駆動ドライバ506からの駆動電流は、ウェハステージ21のY軸用アクチュエータに送られる。これにより、ウェハステージ21は、Y軸方向への推力を得る。
ここで、演算部511は、ウェハステージ21及びウェハステージ22に対する駆動指令命令、インターロック検知や処理命令を出す。演算部511においては、インターロックを検知した場合、信号線515、516を介してスイッチャー517及び518をスイッチングしてX、Y軸方向に対する駆動電流を寸断し、位置決めサーボ制御を停止させる。また、X軸用ダイナミックブレーキ519及びY軸用ダイナミックブレーキ520は、ウェハステージ21及びウェハステージ22のアクチュエータに使用されているモータコイルの逆起電力を利用してウェハステージ21及びウェハステージ22を停止させる。演算部511においては、インターロックを検知した場合、上述した位置決めサーボ制御の停止と同時にこれらブレーキ519及び520を稼動させる。このブレーキ制動により、ステージは安全に停止する。
次に、図4を用いて、図1に示す露光装置10における動作の一例について説明する。ここでは、スワップ移動時におけるステージ位置決め制御処理を例に挙げて説明する。
露光装置10は、演算部511において、ユーザインターフェース18からスワップ移動要求を受信すると(S101)、ウェハステージ21及びウェハステージ22を方向52及び方向62へ駆動させるための駆動電流の出力を小さく制限する(S102)。具体的には、ウェハステージ21及びウェハステージ22のX軸用駆動ドライバ505に対して、図3に示す信号線521経由で指令(リミッタの切り替え指示)を送り、駆動ドライバ電流出力リミッタ509を選択させる。これにより、ステージをX軸方向へ駆動させるための駆動電流を所定値以下に制限し、エリア内移動時の駆動電流よりも小さな値にする。スワップ移動時においては、X軸は非駆動軸であるので、ウェハステージ21及びウェハステージ22の姿勢保持に必要となる最低限の電流値(ステージの姿勢を維持するが移動させない程度の電流値)を供給すればよい。
その後、露光装置10は、Y軸用目標値生成部502において、ウェハステージ21及びウェハステージ22のすれ違い駆動指令値を生成する。そして、Y軸用制御部504において、ウェハステージ21及びウェハステージ22のY軸用駆動ドライバ506にその指令値を送る(S103)。これにより、ウェハステージ21及びウェハステージ22は、方向51及び方向61に向けて互いに平行に動き始める。このとき、演算部511は、ウェハステージ21及びウェハステージ22の駆動が完了するまで待機する(S104でNOの後、S105でNO)。
ウェハステージ21及びウェハステージ22のスワップ移動に際して、異常が発生せず、両ステージが目標位置まで到達すると、露光装置10は、演算部511において、完了通知を受け取る(S105でYES)。これにより、この処理は正常終了する(S107)。
一方、ウェハステージ21及びウェハステージ22のスワップ移動時に何らかの異常(例えば、制御量異常)が発生し、それを検知した場合(S104でYES)、露光装置10は、演算部511において、異常制御を開始する。具体的には、図3に示す信号線515、516を経由してウェハステージ21及び22の位置決めサーボ制御を停止するとともに、ダイナミックブレーキ519及び520を稼動する。これにより、ウェハステージ21及びウェハステージ22を停止させる(S106)。このとき、ウェハステージ21及びウェハステージ22のステージ間距離4は、想定される最大ブレーキ制動距離の和以上でなければならない。
以上説明したように実施形態1によれば、スワップ移動時にステージをX軸方向(52、62方向)へ駆動させるアクチュエータに対して供給する電流を所定値以下に制限する。すなわち、すれ違い駆動する方向に対して垂直成分を持つ駆動軸の電流を抑制する。そのため、いずれかのステージが暴走したとしても、ステージ暴走時のX軸方向への加速を抑えることができる。従って、ステージのX軸方向への加速力や速度が比較的小さくなるので、ブレーキ制動距離が短くなる。
これにより、スワップ移動時のステージ間距離4を短くしたとしても、安全性を確保できる。従って、安全性確保のために割くスペースを小型化できるため、装置フットプリントを小さくできる。また、ステージ連結ユニットも不要となる。
なお、上述した実施形態1においては、駆動ドライバ電流出力リミッタ508及び509とスイッチャー517とをドライバ505の後段に配置し、X軸用駆動ドライバ505からの駆動電流の出力を制限するように構成したが、この構成に限られない。例えば、X軸用駆動ドライバ505の前段に駆動ドライバへの指令値を制限するためにリミッタ配置を行なっても同様の効果が得られる。
(実施形態2)
次に、実施形態2について説明する。なお、実施形態2に係わる露光装置10に構成やステージ構成等は、実施形態1を説明した図1及び図2と同様であるため、その説明は省略し、ここでは、相違点を重点的に説明する。第1の実施形態との相違点としては、ウェハステージ21及びウェハステージ22のアクチュエータがパルスモータ型である点である。
図5を用いて、実施形態2に係わるウェハステージ21を位置決め制御するための機能的な構成の一例について説明する。ここでは、代表してウェハステージ21を制御する機能的な構成を例に挙げて説明するが、ウェハステージ22に対しても同様の機能的な構成が備わる。
実施形態1との相違点としては、駆動ドライバ電流出力リミッタがない点である。露光シーケンスにおいて、ウェハステージ21及びウェハステージ22のスワップ移動時の駆動方向は、51及び61に示すように、Y軸方向に沿って略平行となる。更に、スワップ移動時には、図5に示す信号線522経由の指令でウェハステージ21及びウェハステージ22のX軸方向のアクチュエータへの電流供給を遮断する。
パルスモータのディテントトルクがウェハステージ21及びウェハステージ22に対して52、62方向の保持力となり、ガイドの代わりとなる。従って、アクチュエータへの電流供給が遮断されてもウェハステージ21及びウェハステージ22が52、62方向に動くことがない。また、何らかの制御異常が発生した時にも、図5に示す信号線515、516経由の指令によりX軸用ダイナミックブレーキ稼動、Y軸のサーボループ切断、Y軸用ダイナミックブレーキ稼動を実施し、ステージ21、22を安全に停止させることができる。
以上説明したように実施形態2によれば、実施形態1と同様の効果が得られるとともに、パルスモータ形式のアクチュエータを採用しているため、パルスモータのディテントトルクをステージ姿勢保持力として利用できる。これにより、スワップ移動時の非駆動軸への電流を完全に遮断、若しくは極めて小さくすることができる。
以上が本発明の代表的な実施形態の一例であるが、本発明は、上記及び図面に示す実施形態に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
なお、デバイスは、露光装置10を用いてフォトレジスト(感光性材料)が塗布された基板(ウエハ、ガラスプレート等)を露光する工程と、露光された基板を現像する工程と、その他の周知の工程と、を経ることによって製造される。
本発明の一実施の形態に係わる露光装置10における構成の一例を示す図である。 図1に示すウェハステージ21及びウェハステージ22の概要の一例を示す図である。 図1に示すウェハステージ21を位置決め制御するための機能的な構成の一例を示す図である。 図1に示す露光装置10における動作の一例を示すフローチャートである。 実施形態2に係わるウェハステージ21を位置決め制御するための機能的な構成の一例を示す図である。 従来技術の一例を示す図である。
1 定盤
10 露光装置
11 アライメントスコープ
12 投影光学系
13 原版ステージ
14 照明光学系
15 光源
16 反射ミラー
17 制御部
18 ユーザインターフェース
21、22 基板ステージ
511 演算部

Claims (7)

  1. 第1の方向に沿って第1のエリア及び第2のエリアが設けられる定盤上を移動可能な第1のステージ及び第2のステージを位置決めする位置決め装置であって、
    前記第1のステージ及び前記第2のステージを第1の方向に沿って移動させる第1のアクチュエータと、
    前記第1のステージ及び前記第2のステージを前記第1の方向と直交する第2の方向に沿って移動させる第2のアクチュエータと、
    前記第1のアクチュエータ及び前記第2のアクチュエータに対して電流を供給するドライバと、
    前記ドライバを制御する制御部と
    を具備し、
    前記第1のステージ及び前記第2のステージは、
    前記第1のエリアに位置する前記第1のステージ及び前記第2のステージのうちのいずれかが前記第2のエリアへ移動するとともに前記第2のエリアに位置する前記第1のステージ及び前記第2のステージのうちのいずれかが前記第1のエリアに移動するステップ移動と、前記第1のエリア及び前記第2のエリアのいずれかにそれぞれ位置する前記第1のステージ及び前記第2のステージが当該エリア内で移動するエリア内移動とを含む動作により移動し、
    前記制御部は、
    前記第1のステージ及び前記第2のステージのスワップ移動時において、前記ドライバから前記第2のアクチュエータへの電流供給を遮断する、又は前記ドライバから前記第2のアクチュエータへ供給する電流を前記エリア内移動時に供給する電流よりも小さく制限する
    ことを特徴とする位置決め装置。
  2. 前記制御部は、
    前記第1のステージ及び前記第2のステージの前記スワップ移動時に異常を検知した場合、前記ドライバの動作を停止させるとともに、前記第1のステージ及び前記第2のステージの移動を停止させる
    ことを特徴とする請求項1記載の位置決め装置。
  3. 前記エリア内移動時に前記第2のアクチュエータに対して前記ドライバからの電流供給を制限する第1のリミッタと、
    前記スワップ移動時に前記第2のアクチュエータに対して前記ドライバからの電流供給を制限する第2のリミッタと
    を具備し、
    前記制御部は、
    前記第1のステージ及び前記第2のステージの前記スワップ移動時において、前記第1のリミッタから前記第2のリミッタに選択を切り替えることにより前記ドライバから前記第2のアクチュエータへ供給する電流を前記エリア内移動時に供給する電流よりも小さく制限する
    ことを特徴とする請求項1記載の位置決め装置。
  4. 前記エリア内移動時よりも小さい電流は、
    前記第1のステージ及び前記第2のステージの姿勢を維持するが前記第1のステージ及び前記第2のステージを移動させない程度の電流である
    ことを特徴とする請求項1記載の位置決め装置。
  5. 前記アクチュエータは、
    パルスモータで構成される
    ことを特徴とする請求項1記載の位置決め装置。
  6. 原版のパターンを基板に投影し前記基板を露光する露光装置であって、
    第1の方向に沿って第1のエリア及び第2のエリアが設けられる定盤と、
    前記基板を保持し前記定盤上を移動可能な第1のステージ及び第2のステージと、
    前記第1のステージ及び前記第2のステージを第1の方向に沿って移動させる第1のアクチュエータと、
    前記第1のステージ及び前記第2のステージを前記第1の方向と直交する第2の方向に沿って移動させる第2のアクチュエータと、
    前記第1のアクチュエータ及び前記第2のアクチュエータに対して電流を供給するドライバと、
    前記ドライバを制御する制御部と
    を具備し、
    前記第1のステージ及び前記第2のステージは、
    前記第1のエリアに位置する前記第1のステージ及び前記第2のステージのうちのいずれかが前記第2のエリアへ移動するとともに前記第2のエリアに位置する前記第1のステージ及び前記第2のステージのうちのいずれかが前記第1のエリアに移動するスワップ移動と、前記第1のエリア及び前記第2のエリアのいずれかにそれぞれ位置する前記第1のステージ及び前記第2のステージが当該エリア内で移動するエリア内移動とを含む動作により移動し、
    前記制御部は、
    前記第1のステージ及び前記第2のステージのスワップ移動時において、前記ドライバから前記第2のアクチュエータへの電流供給を遮断する、又は前記ドライバから前記第2のアクチュエータへ供給する電流を前記エリア内移動時に供給する電流よりも小さく制限する
    ことを特徴とする露光装置。
  7. デバイス製造方法であって、
    請求項6記載の露光装置によって基板を露光する工程と、
    前記基板を現像する工程と、
    を含むことを特徴とするデバイス製造方法。
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