JP4938878B2 - リソグラフィ装置、位置決めシステム、及び位置決め方法 - Google Patents

リソグラフィ装置、位置決めシステム、及び位置決め方法 Download PDF

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Description

[0001] 本発明はリソグラフィ装置、リソグラフィ装置の位置決めシステム、及びリソグラフィ装置の位置決め方法に関する。
[0002] リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板に、通常は基板のターゲット部分に適用する機械である。リソグラフィ装置は、例えば、集積回路(IC)の製造に使用可能である。このような場合、代替的にマスク又はレチクルとも呼ばれるパターニングデバイスを使用して、ICの個々の層上に形成すべき回路パターンを生成することができる。このパターンを、基板(例えばシリコンウェーハ)上のターゲット部分(例えば1つ又は幾つかのダイの一部を含む)に転写することができる。パターンの転写は通常、基板に設けた放射感応性材料(レジスト)の層への結像により行われる。一般的に、1枚の基板は、順次パターンが与えられる隣接したターゲット部分のネットワークを含んでいる。従来のリソグラフィ装置は、パターン全体をターゲット部分に1回で露光することによって各ターゲット部分が照射される、いわゆるステッパと、基板を所与の方向(「スキャン」方向)と平行あるいは逆平行に同期的にスキャンしながら、パターンを所与の方向(「スキャン」方向)に放射ビームでスキャンすることにより、各ターゲット部分が照射される、いわゆるスキャナとを含む。パターンを基板にインプリントすることによっても、パターニングデバイスから基板へとパターンを転写することが可能である。
[0003] リソグラフィ装置は1つ又は複数の可動オブジェクト、例えば前述した基板テーブル及び/又はパターニングデバイスを含むことができる。可動オブジェクトは、制御システムによって例えばメトロロジーフレーム又はベースフレームなどのフレームに対して位置決めすることができる。制御システムは、可動オブジェクトの位置を測定する測定システム、可動オブジェクトに力を与えるアクチュエータ、及び測定システムの出力に基づいて駆動信号をアクチュエータに提供するコントローラを含む。
[0004] 重要な問題は、例えば停電又は制御システムの構成部品の故障などにより制御システムが故障した場合にどうするか、ということである。幾つかの実施形態では、非常時の方針は制御システムを動作不能にすることであり、したがって可動オブジェクトとフレームの間の摩擦が可動オブジェクトの運動エネルギを減少させる。次に、可動オブジェクトがその周囲と衝突すると、残りの運動エネルギが全て散逸する。
[0005] しかし、リソグラフィ装置の可能なスループットに対する要求が増大し、したがって限られた空間の量における可動オブジェクトの速度、及び位置精度に対する要求が増大した結果、軽量の材料、感度が高い構成部品、高い加速度、及び可動オブジェクトとその周囲との間の小さな距離、が使用され、その結果、衝撃に対する感度が高いシステムになった。現在の非常時の方針は、可動オブジェクトがその周囲と衝突した場合に、可動オブジェクト(及びその周囲)が損傷するのを防止するのにもはや十分でないことがある。可動オブジェクトが損傷すると、これは可動オブジェクトの修理又は交換及び/又はリソグラフィ装置の修理のためにリソグラフィ装置の望ましくない停止時間が生じることにもなり、これは費用がかかる。
[0006] 非常時の方針が改善されたリソグラフィ装置を提供することが望ましい。
[0007] 本発明のある実施形態によれば、リソグラフィ装置の位置決めシステムであって、リソグラフィ装置の可動オブジェクトをフレームに実質的に平行な少なくとも1つの方向に位置決めする制御システムを含み、制御システムは可動オブジェクトの位置を測定する測定システムと、可動オブジェクトに力を与えるアクチュエータと、測定システムの出力に基づいて駆動信号をアクチュエータに提供するコントローラと、を含み、制御システムの故障を割り出し、故障が割り出された時、又はその場合に、制御システムを使用不能にして、フレームに対して可動オブジェクトを引っ張るように構成された非常時制動システムをさらに含む位置決めシステムが提供される。
[0008] 本発明の別の実施形態によれば、リソグラフィ装置であって、放射ビームを調整するように構成された照明システムと、パターン付放射ビームを形成するため放射ビームの断面にパターンを与えることができるパターニングデバイスを支持するように構築された支持体と、基板を保持するように構築された基板テーブルと、パターン付放射ビームを基板のターゲット部分に投影するように構成された投影システムと、フレームに平行な少なくとも1つの方向にリソグラフィ装置の可動オブジェクトを位置決めする制御システムを含み、制御システムが、可動オブジェクトの位置を測定する測定システムと、可動オブジェクトに力を与えるアクチュエータと、測定システムの出力に基づいて駆動信号をアクチュエータに提供するコントローラと、を含み、制御システムの故障を割り出し、故障が割り出された時、又はその場合に、制御システムを使用不能にして、フレームに対して可動オブジェクトを引っ張るように構成された非常時制動システムをさらに含む位置決めシステムと、を含むリソグラフィ装置が提供される。
[0009] 本発明のさらに別の実施形態によれば、リソグラフィ装置の位置決め方法であって、制御システムによってフレームに平行な少なくとも1つの方向にリソグラフィ装置の可動オブジェクトを位置決めし、非常時制動システムによって制御システムの故障を割り出し、故障が割り出された時、又はその場合に、非常時制動システムによって制御システムを使用不能にし、非常時制動システムによってフレームに対して可動オブジェクトを引っ張ることを含む方法が提供される。
[00010] 対応する参照符号が対応する部分を示す添付の概略図を参照しながら以下に本発明の実施形態について説明するが、これは単に例示としてのものに過ぎない。
[00011]本発明のある実施形態によるリソグラフィ装置を示した図である。 [00012]本発明の別の実施形態によるリソグラフィ装置を示した概略図である。 [00013]本発明のさらに別の実施形態による位置決めシステムを示した概略図である。 [00014]図3の実施形態による非常時制動システムによって可動オブジェクトの運動エネルギを減少させる様々な方法を示した概略図である。
[00015] 図1は、本発明の一実施形態によるリソグラフィ装置LAを概略的に示したものである。この装置は、放射ビームB(例えばUV放射又は任意の他の適切な放射)を調節するように構成された照明システム(イルミネータ)ILと、パターニングデバイス(例えばマスク)MAを支持するように構成され、特定のパラメータに従ってパターニングデバイスを正確に位置決めするように構成された第1の位置決めデバイスPMに接続されたパターニングデバイス支持体又はマスク支持構造(例えばマスクテーブル)MTと、を含む。装置は、基板(例えばレジストコートウェーハ)Wを保持するように構成され、特定のパラメータに従って基板を正確に位置決めするように構成された第2の位置決めデバイスPWに接続された基板テーブル(例えばウェーハテーブル)WT又は「基板支持体」も含む。装置は、パターニングデバイスMAによって放射ビームBに与えられたパターンを基板Wのターゲット部分C(例えば1つ又は複数のダイを含む)に投影するように構成された投影システム(例えば屈折投影レンズシステム)PSをさらに含む。
[00016] 照明システムは、放射の誘導、整形、又は制御を行うための、屈折、反射、磁気、電磁気、静電気型等の光学コンポーネント、又はその任意の組合せなどの種々のタイプの光学コンポーネントを含んでいてもよい。
[00017] パターニングデバイス支持体は、パターニングデバイスの方向、リソグラフィ装置の設計等の条件、例えばパターニングデバイスが真空環境で保持されているか否かに応じた方法で、パターニングデバイスを保持する。パターニングデバイス支持体は、パターニングデバイスを保持するために、機械的、真空、静電気等のクランプ技術を使用することができる。パターニングデバイス支持体は、例えばフレーム又はテーブルでよく、必要に応じて固定式又は可動式でよい。パターニングデバイス支持体は、パターニングデバイスが例えば投影システムなどに対して確実に所望の位置にくるようにできる。本明細書において「レチクル」又は「マスク」という用語を使用した場合、その用語は、より一般的な用語である「パターニングデバイス」と同義と見なすことができる。
[00018] 本明細書において使用する「パターニングデバイス」という用語は、基板のターゲット部分にパターンを生成するように、放射ビームの断面にパターンを与えるために使用し得る任意のデバイスを指すものとして広義に解釈されるべきである。ここで、放射ビームに与えられるパターンは、例えばパターンが位相シフトフィーチャ又はいわゆるアシストフィーチャを含む場合、基板のターゲット部分における所望のパターンに正確には対応しないことがある点に留意されたい。一般的に、放射ビームに与えられるパターンは、集積回路などのターゲット部分に生成されるデバイスの特定の機能層に相当する。
[00019] パターニングデバイスは透過性又は反射性でよい。パターニングデバイスの例には、マスク、プログラマブルミラーアレイ、及びプログラマブルLCDパネルがある。マスクはリソグラフィにおいて周知のものであり、これには、バイナリマスク、レベンソン型(alternating)位相シフトマスク、ハーフトーン型(attenuated)位相シフトマスクのようなマスクタイプ、さらには様々なハイブリッドマスクタイプも含まれる。プログラマブルミラーアレイの一例として、小さなミラーのマトリクス配列を使用し、そのミラーは各々、入射する放射ビームを異なる方向に反射するよう個々に傾斜することができる。傾斜したミラーは、ミラーマトリクスによって反射する放射ビームにパターンを与える。
[00020] 本明細書において使用する「投影システム」という用語は、例えば使用する露光放射、又は液浸液の使用や真空の使用などの他の要因に合わせて適宜、例えば屈折光学システム、反射光学システム、反射屈折光学システム、磁気光学システム、電磁気光学システム及び静電気光学システム、又はその任意の組合せを含む任意のタイプの投影システムを網羅するものとして広義に解釈されるべきである。本明細書において「投影レンズ」という用語を使用した場合、これはさらに一般的な「投影システム」という用語と同義と見なすことができる。
[00021] 本明細書で示すように、本装置は透過タイプである(例えば透過マスクを使用する)。あるいは、装置は反射タイプでもよい(例えば上記で言及したようなタイプのプログラマブルミラーアレイを使用する、又は反射マスクを使用する)。
[00022] リソグラフィ装置は、2つ(デュアルステージ)又はそれ以上の基板テーブル又は「基板支持体」(及び/又は2つ以上のマスクテーブル又は「マスク支持体」)を有するタイプでよい。このような「マルチステージ」機械においては、追加のテーブル又は支持体を並行して使用するか、1つ又は複数の他のテーブル又は支持体を露光に使用している間に1つ又は複数のテーブル又は支持体で予備工程を実行することができる。
[00023] リソグラフィ装置は、投影システムと基板との間の空間を充填するように、基板の少なくとも一部を水などの比較的高い屈折率を有する液体で覆えるタイプでもよい。液浸液は、例えばマスクと投影システムの間など、リソグラフィ装置の他の空間に適用することもできる。液浸技術は、投影システムの開口数を増加させるために使用することができる。本明細書で使用する「液浸」という用語は、基板などの構造を液体に沈めなければならないという意味ではなく、露光中に投影システムと基板の間に液体が存在するというほどの意味である。
[00024] 図1を参照すると、イルミネータILは放射源SOから放射ビームを受ける。放射源とリソグラフィ装置とは、例えば放射源がエキシマレーザである場合に、別々の構成要素であってもよい。このような場合、放射源はリソグラフィ装置の一部を形成すると見なされず、放射ビームは、例えば適切な誘導ミラー及び/又はビームエクスパンダなどを備えるビームデリバリシステムBDの助けにより、放射源SOからイルミネータILへと渡される。他の事例では、例えば放射源が水銀ランプの場合は、放射源がリソグラフィ装置の一体部分であってもよい。放射源SO及びイルミネータILは、必要に応じてビームデリバリシステムBDとともに放射システムと呼ぶことができる。
[00025] イルミネータILは、放射ビームの角度強度分布を調節するアジャスタADを含んでいてもよい。通常、イルミネータの瞳面における強度分布の外側及び/又は内側半径範囲(一般にそれぞれ、σ-outer及びσ-innerと呼ばれる)を調節することができる。また、イルミネータILは、インテグレータIN及びコンデンサCOなどの他の種々のコンポーネントを備えていてもよい。イルミネータを用いて放射ビームを調整し、その断面にわたって所望の均一性と強度分布とが得られるようにしてもよい。
[00026] 放射ビームBは、マスク支持構造(例えば、マスクテーブル)MT上に保持されたパターニングデバイス(例えば、マスク)MAに入射し、パターニングデバイスによってパターニングされる。パターニングデバイス(例えばマスク)MAを横断した放射ビームBは、投影システムPSを通過し、投影システムPSは、ビームを基板Wのターゲット部分C上に合焦させる。第2の位置決めデバイスPWと位置センサIF(例えば、干渉計デバイス、リニアエンコーダ又は容量センサ)の助けを借りて、基板テーブルWTは、例えば、様々なターゲット部分Cを放射ビームBの経路に位置決めできるように正確に移動できる。同様に、第1の位置決めデバイスPMと別の位置センサ(図1には明示されていない)を用いて、マスクライブラリからの機械的な取り出し後又はスキャン中などに放射ビームBの経路に対してパターニングデバイス(例えばマスク)MAを正確に位置決めできる。一般に、パターニングデバイス支持体(例えばマスクテーブル)MTの移動は、第1の位置決めデバイスPMの部分を形成するロングストロークモジュール(粗動位置決め)及びショートストロークモジュール(微動位置決め)の助けにより実現できる。同様に、基板テーブルWT又は「基板支持体」の移動は、第2のポジショナPWの部分を形成するロングストロークモジュール及びショートストロークモジュールを用いて実現できる。ステッパの場合(スキャナとは対照的に)、パターニングデバイス支持体(例えばマスクテーブル)MTをショートストロークアクチュエータのみに接続するか、又は固定してもよい。パターニングデバイス(例えばマスク)MA及び基板Wは、パターニングデバイスアライメントマークM1、M2及び基板アライメントマークP1、P2を使用して位置合わせすることができる。図示のような基板アライメントマークは、専用のターゲット部分を占有するが、ターゲット部分の間の空間に位置してもよい(スクライブレーンアライメントマークとして周知である)。同様に、パターニングデバイス(例えばマスク)MA上に複数のダイを設ける状況では、パターニングデバイスアライメントマークをダイ間に配置してもよい。
[00027] 図示のリソグラフィ装置は以下のモードのうち少なくとも1つにて使用可能である。
[00028] 1.ステップモードにおいては、パターニングデバイス支持体(例えばマスクテーブル)MT又は「マスク支持体」及び基板テーブルWT又は「基板支持体」は、基本的に静止状態に維持される一方、放射ビームに与えたパターン全体が1回でターゲット部分Cに投影される(すなわち単一静的露光)。次に、別のターゲット部分Cを露光できるように、基板テーブルWT又は「基板支持体」がX方向及び/又はY方向に移動される。ステップモードでは、露光フィールドの最大サイズによって、単一静的露光で像が形成されるターゲット部分Cのサイズが制限される。
[00029] 2.スキャンモードにおいては、パターニングデバイス支持体(例えばマスクテーブル)MT又は「マスク支持体」及び基板テーブルWT又は「基板支持体」は同期的にスキャンされる一方、放射ビームに与えられるパターンがターゲット部分Cに投影される(すなわち単一動的露光)。パターニングデバイス支持体(例えばマスクテーブル)MT又は「マスク支持体」に対する基板テーブルWT又は「基板支持体」の速度及び方向は、投影システムPSの拡大(縮小)及び像反転特性によって求めることができる。スキャンモードでは、露光フィールドの最大サイズによって、単一動的露光におけるターゲット部分の(非スキャン方向における)幅が制限され、スキャン動作の長さによってターゲット部分の(スキャン方向における)高さが決まる。
[00030] 3.別のモードでは、パターニングデバイス支持体(例えばマスクテーブル)MT又は「マスク支持体」はプログラマブルパターニングデバイスを保持して基本的に静止状態に維持され、基板テーブルWT又は「基板支持体」を移動又はスキャンさせながら、放射ビームに与えられたパターンをターゲット部分Cに投影する。このモードでは、一般にパルス状放射源を使用して、基板テーブルWT又は「基板支持体」を移動させる毎に、又はスキャン中に連続する放射パルスの間で、プログラマブルパターニングデバイスを必要に応じて更新する。この動作モードは、以上で言及したようなタイプのプログラマブルミラーアレイなどのプログラマブルパターニングデバイスを使用するマスクレスリソグラフィに容易に利用できる。
[00031] 上述した使用モードの組合せ及び/又は変形、又は全く異なる使用モードも利用できる。
[00032] 図2は、例えば図1のリソグラフィ装置に使用される本発明のある実施形態による位置決めシステムLAPSの概略図を描いている。リソグラフィ装置は、矢印3で示すように、フレームFAに実質的に平行な少なくとも1つの方向に動作可能である可動オブジェクトMOを含む。位置決めシステムLAPSは、可動オブジェクトMOを位置決めする制御システムCSを含む。この図に示されていないのは、制御システムCSが可動オブジェクトMOの位置を測定する測定システム、可動オブジェクトMOに力を与えるアクチュエータ、電源、及び測定システムの出力に基づいて駆動信号をアクチュエータに提供するコントローラを含む点である。
[00033] 制御システムCSによる可動オブジェクトMOの位置決めは、通信線1によって表され、これはこの実施形態ではスイッチ2によって可動オブジェクトMOに接続される。スイッチ2はハードウェア又はソフトウェアのスイッチである。位置決めシステムLAPSは、以下でさらに詳細に説明するように、制御システムCSの故障を割り出すように構成され、故障が割り出された場合/時に、制御システムCSを使用不能にして、フレームFAに対して可動オブジェクトMOを引っ張るように構成された非常時制動システムEBSをさらに含む。
[00034] 図2に示すように、非常時制動システムEBSは、ブロック6で制御システムCSが故障しているか、故障していないかを割り出す。したがって非常時制動システムEBSは、制御システムCSから、又は制御システムCSを監視する任意の他のシステム(図示せず)から何らかの種類の入力を必要とする。制御システムCS又は監視システムからの入力は、矢印8で指示される。非常時制動システムEBSによって制御システムCSの故障が割り出されず、したがって制御システムが適切に作動している場合、非常時制動システムはブロック6に戻り、制御システムCSが故障しているか、故障していないかを割り出す。連続的な割り出しループをこの方法で生成することができるが、制御システムの故障は不連続の瞬間に、例えば1ミリ秒毎に1回チェックすることも想定される。
[00035] 制御システムCSは、電力のドレイン/サージ、又は例えば作業員による非常用ボタンの押下によって開始した緊急停止のような外部要因により、又は制御システムCSの1つ又は複数の構成部品の故障のような内部要因により故障することがある。制御システムの典型的な構成部品は電源、増幅器、測定システム、コンピュータソフトウェア、通信線などである。制御システムCSが故障した場合、これはブロック6で非常時制動システムEBSによって検出され、その後、非常時制動システムがブロック7に進み、制御システムCSの故障時に非常時制動システムEBSがスイッチ2を切り換えることによって制御システムCSを使用不能10にすることを示す。使用不能にする行為は、スイッチ2を指す矢印12によって指示される。
[00036] ここでは、制御システムCSの使用不能化を、制御システムCSの代わりに非常時制動システムEBSが可動オブジェクトMOの制御権を有すると解釈されたく、これはスイッチ又はソフトウェアのルーチンでハードウェアの構成要素を能動的に切断する、又は受動的に切断することによって達成可能であることが分かる。能動的に切断する場合は、非常時制動システムEBSから少なくとも1つの行為が必要である。いつ能動的切断が必要であるかの一例は、制御システムCSがまだ可動オブジェクトMOに力を与えることができるが、可動オブジェクトMOを適切に位置決めできないケースである。制御システムCSを切断しないと、その結果、制御システムCSと非常時制動システムEBSの間に「闘争」が生じ、これは非常時制動システムEBSが故障した制御システムCSを補償できない限り望ましくない。制御システムCSは、コントローラとアクチュエータの間の通信を遮断することによって可動オブジェクトから切断することが好ましい。
[00037] 受動的な切断の場合、すなわち、制御システムCSが故障すると制御システムCSが可動オブジェクトMOから自動的に切断される場合は、非常時制動システムEBSからの動作は必要ないことがある。このような状況の一例は、制御システムへの電力が中断される場合、すなわち、EBSが作動しなければならない場合、である。
[00038] 制御システムがそれ以上可動オブジェクトに対する制御権を有さないことが常に保証されるように、制御システムは可動オブジェクトから能動的に切断することが好ましい。
[00039] 制御システムCSを使用不能にした後、非常時制動システムEBSは可動オブジェクトMOの制御権を引き継ぎ、その後にブロック14によって指示されるようにフレームFAに対して可動オブジェクトMOを引っ張る。引っ張る行為自体は点線の矢印18によって指示され、引っ張る行為が非常時制動システムEBSによって開始されることは、通信線16によって指示されている。
[00040] 引っ張る行為は、制御システムCSのアクチュエータを使用して実行することができるが、非常時制動システムEBSがフレームに対して可動オブジェクトを引っ張る補助アクチュエータ(図示せず)を含むことも可能である。
[00041] 引っ張る行為18は、可動オブジェクトMOとフレームFAの間の摩擦を増加させ、それにより可動オブジェクトMOの運動エネルギをより速く減少させ、可動オブジェクトMOの制動距離を減少させる。運動エネルギが減少した結果、可動オブジェクトMOが周囲に衝突する前に完全に停止することができるか、可動オブジェクトMOは衝突する前に少なくとも減速する。減速は、可動オブジェクトMO又はリソグラフィ装置LAの他の構成部品の損傷が防止されるような程度であることが好ましい。周囲に衝突する時に可動オブジェクトMOに残っている速度は、位置、初期速度及び加速度、引っ張る力及び方向、及び可動オブジェクトMOの方向によって割り出されるので、非常時制動システムEBSによる引っ張る行為18は、制御システムCSの故障時にリソグラフィ装置LAを損傷する可能性を少なくとも低下させることができ、したがってリソグラフィ装置LAの望ましくない停止時間を短縮する。
[00042] 非常時制動システムEBSは、損傷の可能性が最低になるような方法で、フレームFAに対して可動オブジェクトMOを引っ張ることが好ましい。これは、例えばフレームFAに対して可動オブジェクトMOをさらに強く引っ張ることによって可動オブジェクトMOとフレームFAの間の摩擦を増加させることにより、又は可動オブジェクトMOとフレームFAの間の摩擦係数を増加させることにより実行することができる。
[00043] フレームFAに対して可動オブジェクトMOを引っ張った後、さらなる行為が必要となることがある。さらなる行為は、オペレータ又はオペレーティングシステムにエラー信号を送信する、制御システムCSをリセットする、又はさらなる安全予防措置を執ることを含んでよい。
[00044] 図3は、図1のリソグラフィ装置に適切な本発明のある実施形態による位置決めシステムの概略図を描いている。位置決めシステムは、フレームFRに実質的に平行な少なくとも1つの方向23で可動オブジェクトMO2を位置決めする制御システム、及び制御システムの故障を割り出すように構成され、故障が割り出されると、制御システムを使用不能にし、フレームFRに対して可動オブジェクトMO2を引っ張るように構成された非常時制動システムを含む。制御システムは、フレームFRに対して可動オブジェクトMO2を位置決めするように構成されるが、別のオブジェクトに対して可動オブジェクトを位置決めするように構成することもできる。
[00045] 制御システムは、フレームFR上の基準点RPに対する可動オブジェクトMO2の位置POS1を測定するように構成された測定システムMS1を含む。基準点RPは、フレームFR上の任意の点とすることができるが、可動オブジェクトMO2の位置決めの起点として適切である任意の他の点とすることもできる。
[00046] 制御システムは、可動オブジェクトMO2に力を与えるように構成されたアクチュエータを、この実施形態では電磁アクチュエータをさらに含む。アクチュエータは、フレームFR内に固定子部分ST、可動オブジェクトMO2内に回転子部分RO、及び駆動信号に基づいてアクチュエータに電力を供給するように構成された電力増幅器PAを有する。この実施形態では、固定子部分STは永久磁石を含み、回転子部分ROは電力増幅器PAに接続されたコイルを含む。あるいは逆の場合、コイルが固定子部分ST内に、磁石が回転子部分RO内に位置することも可能である。
[00047] 測定システムMS1と電磁アクチュエータの電力増幅器PAの間にコントローラCが設けられ、測定システムMS1の出力に基づいて駆動信号をアクチュエータに提供する。コントローラCとアクチュエータは両方とも、電源PWRによって電力が与えられる。電源PWRは、電力線PL上で電力グリッドから電力を引き出す。
[00048] 制御システムは、測定システムMS1の故障、コントローラCの故障、電力線PLの電力サージ/ドレイン(外部要因)、又は電源PWRの故障による電力遮断(内部要因)、及び前述した制御システムの構成部品間にある通信線の故障により故障することがある。
[00049] 非常時制動システムは、基準点RP又は任意の他の基準点に対する可動オブジェクトの位置POS2を測定するバックアップ測定システムMS2を含む。
[00050] 非常時制動システムは、制御システムが故障したかを割り出すために、バックアップ測定システムMS2の出力と制御システムの出力(この場合はコントローラCの出力)とを比較するように構成されたバックアップ制御システムBCSをさらに含む。バックアップ制御システムBCSはさらに、制御システムが故障した場合に駆動信号をアクチュエータに提供してフレームFRに対して可動オブジェクトMO2を引っ張るように構成される。バックアップ制御システムBCSも、この実施形態では電源PWRによって電力が与えられるが、電源PWRから独立した自身の電源を有することもできる。あるいは、バックアップ制御システムBCSは、アクチュエータに接続された補助電力増幅器に駆動信号を提供するように構成することができる。AUはフレームFRに対して可動オブジェクトMO2を引っ張る。これは、アクチュエータが故障した場合に有益である。補助アクチュエータAUは、アクチュエータの固定子ST内にある永久磁石と協働するコイルを含むことができる。
[00051] 非常時制動システムは、電源PWR又はPLが故障した場合に、バックアップ制御システムBCS及び電磁アクチュエータの電力増幅器PAに電力を供給するバックアップ電源BP、BP2も含む。バックアップ電源BP、BP2はここでは容量として図示されているが、通常の電源PWRから独立した任意の形態をとることができ、例えばバッテリでよい。
[00052] この実施形態のバックアップ非常時システムは、測定位置POS2をコントローラCの制御状態と比較することによって制御システムの故障を割り出す。故障を割り出すために様々な方法が可能である。一例は、可動オブジェクトMO2の望ましい位置の測定された位置からの偏差が大きすぎる場合に、制御システムの故障が割り出される。許容可能な偏差は、コントローラ又は制御システムの仕様に基づいて予め割り出された値とすることができる。別の例は、コントローラCからそれ以上信号を受信しない場合に、制御システムの故障が割り出される。
[00053] 代替的又は追加的に、制御システムの故障は以下の方法によって割り出すこともできる。つまり、位置量自体を見るか、データの突然のジャンプを検出することによって、又は可動オブジェクトMO2が実際に静止しているかを割り出すのに有利になり得る異なる位置量の比較によって誤差を検出できるように、位置、速度又は加速度などの可動オブジェクトの位置量を監視する、好ましくは複数の位置量を監視する、電源の電力レベルが予め割り出された値より上であるか測定する、例えばバックアップ制御システムと電力増幅器の間の通信線を例えばデータの切り換えによってチェックする、及びソフトウェアがまだ実行されているかを見るために、好ましくは可動オブジェクトの位置量に基づいてソフトウェアの出力をチェックする。
[00054] 制御システムの構成部品及び様々な故障のメカニズムに応じて、制御システムの故障を検出する様々な方法があることが、当業者には認識される。
[00055] バックアップ制御システムBCSは、バックアップ測定システムMS2の故障を割り出すようにさらに構成することができる。バックアップ測定システムMS2が故障している場合、非常時制動システムは、制御システムの故障時に介入してはならない。状況を悪化させることがあるからである。この場合は、正常/デフォルトの制御システムがMOをゼロ運動エネルギ状態に低下させる。
[00056] この実施形態では、電力増幅器PAがデュアル入力を備える。バックアップ制御システムBCSからの信号に基づいて、電力増幅器が正しい入力へと切り換えられ、したがって制御システムが適切に機能している場合は、電力増幅器PAがコントローラCからの出力に基づいて機能し、制御システムが故障している場合は、電力増幅器PAがバックアップ制御システムBCSに切り換えられ、したがって電力増幅器はバックアップ制御システムBCSからの出力に基づいて機能する。この方法で、非常時制動システムはアクチュエータからコントローラを切断し、したがって制御システムはもはや可動オブジェクトMO2を位置決めすることができない。
[00057] 次に、バックアップ制御システムBCSがアクチュエータ又は補助アクチュエータを駆動できる様々な方法を、図4に関して説明する。
[00058] 図4は、図3のバックアップ制御システムBCSによってアクチュエータを駆動する様々な方法を描いているが、本発明の他の実施形態にも当てはまる。単純化の理由で、参照番号及び文字は、図3の実施形態に使用されたものと同様である。図4は、バックアップ制御システムBCSが駆動信号をアクチュエータに提供する状況を示すが、バックアップ制御システムBCSが駆動信号を補助アクチュエータに提供する状況にも、同じことが当てはまる。
[00059] 図4は、5つの別個の状況S1、S2、S3、S4及びS5を示す。状況S1は、固定子部分ST及び回転子部分ROを含む電磁アクチュエータが、制御システムによって可動オブジェクトMO2が浮揚するような方法で駆動されたので、可動オブジェクトMO2がフレームFRと接触していない状況である。状況S1は、制御システムが故障した直後で、非常時制動システムが可動オブジェクトMO2の位置制御を引き継ぐ前の瞬間における可動オブジェクトを示す。この例では、可動オブジェクトMO2は右への動作方向DMを有する。
[00060] ここで、可動オブジェクトMO2は可動オブジェクトMO2とフレームFRの間に配置された滑動脚部SFという形態の2つの滑動要素を含む。滑動脚部SFは、好ましくは液浸タイプのリソグラフィプロセスによりフレームFRが水又は他の液体の層によって覆われている場合でも、予測可能な摩擦挙動を提供するように設計される。他方で、滑動脚部が耐摩耗性である、又は少なくとも発生した粒子をフレーム内のクリーニングシステムで容易に捕捉できるように設計しなければならない。滑動脚部はPEEK(ポリアリルエーテルエーテルケトン)で作成することが好ましい。
[00061] 図3のバックアップ制御システムBCSは、例えば重力により可動オブジェクトMO2がフレームFRと接触するまで受動的に待ち、その後にフレームFRに対して可動オブジェクトMO2を引っ張るように構成することができる。この場合は、状況S3が状況S1に続く。可動オブジェクトMO2がフレームFRと接触すると、バックアップ制御システムBCSが駆動信号をアクチュエータに提供し、したがって第2の引っ張り力PF2がフレームFRに向かって可動オブジェクトMO2に与えられる。第2の引っ張り力PF2の結果、滑動脚部SFとフレームFRの間に摩擦力FF1及びFF2によって指示された摩擦が生じる。摩擦力FF1、FF2は動作方向DMと反対に誘導されるので、可動オブジェクトMO2の運動エネルギが減少し、衝突の可能性が低下する。そして可動オブジェクトMO2が周囲と衝突する場合、可動オブジェクトMO2の速度は、深刻な損傷を引き起こさないほど十分に低いことが好ましい。
[00062] 第2の引っ張り力PF2は、制御システムの故障が検出された後、特定の(一定の)時間隔で与えることができるが、フレームとの間の距離が可変であるので、実質的に可動オブジェクトがフレームと接触した場合に、第2の引っ張り力を加えることが好ましく、したがって第2の引っ張り力による可動オブジェクトの減速が、可能な限り素早く開始し、それにより可動オブジェクトとその周囲とが衝突する可能性がさらに低下する。
[00063] また、バックアップ制御システムBCSは、可動オブジェクトMO2がまだ浮揚している間に、つまりフレームFRと可動オブジェクトMO2が接触していない時に、フレームFRに向かって既に引っ張られるように、駆動信号をアクチュエータに提供することができる。これは状況S2に示され、したがってこれは状況S1に続くが、状況S3の前に生じる。状況S2では、アクチュエータがフレームFRに向かって可動オブジェクトMO2に第1の引っ張り力PF1を与える。これは、可動オブジェクトMO2が空中にある時間を短縮し、したがってその結果、可動オブジェクトMO2がより迅速にフレームFRと接触し、したがって摩擦力FF1及びFF2がより素早く与えられ、それにより可動オブジェクトMO2の運動エネルギがより早期の段階で減少する。大部分の事例で、第1の引っ張り力PF1は第2の引っ張り力PF2より小さい。というのは、衝突の可能性を最小化するために摩擦力FF1及びFF2を可能な限り高くすべきであることが好ましい一方、可動オブジェクトMO2とフレームFRとの間の衝撃は、損傷がない、又は(再)較正により機械の利用可能性が失われないようにしなければならないからである。ここで、第2の引っ張り力PF2が増加した結果、当業者に容易に理解されるように、摩擦力FF1及びFF2が増加することが分かる。
[00064] 滑動脚部SFが有利であるのは、可動オブジェクトMO2とフレームFRの間に予測可能な摩擦挙動を提供するからである。滑動脚部は、低圧/真空環境で有利になり得る特定の磨耗特性及び粒子発生特性を有するように設計することもできる。
[00065] 好ましい実施形態では、第1(適宜)及び第2の引っ張り力PF1及びPF2は、運動方向DMから斜めに離れるように誘導され、したがって第1及び第2の引っ張り力PF1、PF2は、部分的に運動方向DMの反対に誘導される。この方法で、通信誤差による可動オブジェクトMO2の運動方向DMの力がないことが保証される。通信誤差はバックアップ測定システムMS2の結果であることがあり、これは電磁アクチュエータの通信のために使用することが好ましく、通常の動作中の通信に使用される制御システムの測定システムMS1ほど正確でなくてよい。
[00066] また、バックアップ制御システムBCSは、可動オブジェクトMO2に運動方向DMとは反対の力を与えるようにアクチュエータを駆動するように構成することができる。この状況が、状況S4と状況S5の第1の引っ張り力PF1と組み合わせて示されている。その場合、状況の順序は第1の状況S1に、それぞれ状況S4及びS5が続く。
[00067] 状況S4では、可動オブジェクトMO2がまだ空中にある間に、水平の力HF1が示され、水平の力HF1は運動方向DMの反対である。これが有益であるのは、可動オブジェクトMO2がまだ空中にある間に、力HF1が既に可動オブジェクトMO2の速度を低下させ、それにより既に可動オブジェクトMO2の運動エネルギを減少させ、したがって可動オブジェクトMO2がより早期に完全に停止できるか、少なくとも衝突の可能性が低下し、可動オブジェクトMO2が衝突する場合は、速度が損傷を引き起こさないほど十分に小さいことが好ましいからである。
[00068] 状況S5に示されるように、可動オブジェクトMO2がフレームFRに接触している場合に、同じ力HF2を可動オブジェクトMO2に与えることができる。水平の力HF1と第2の引っ張り力PF2による摩擦力FF1、FF2との両方が、運動方向DMとは反対に誘導され、したがって運動方向DMの反対方向に作用する全体の力が増加し、それにより運動エネルギをより高い率で減少させる。可動オブジェクトMO2がフレームFRに対して完全に停止した場合、または代替的に速度が予め割り出された値より低い場合に、可動オブジェクトが反対方向に加速されるのを回避するために、水平の力HF1を除去することが好ましい。
[0069] 通常の動作中に可動オブジェクトMO2を全く浮揚させないことも可能であり、その場合は状況S3及びS5のみが適用される。
[0070] 図4の複数の状況は、電磁アクチュエータを含まない実施形態を含め、本発明の他の実施形態にも当てはまることがさらに分かる。可動オブジェクトをフレームへと引っ張ることは、例えばエアベアリングを使用しても実行することができる。
[0071] 可動オブジェクトはリソグラフィ装置のいずれの可動部分でもよいが、リソグラフィ装置の基板テーブル又はパターニングデバイスであることが好ましい。適宜、基板又はパターニングデバイスを支持する支持体にも当てはまることがある。
[00072] 以上の実施形態は、可動オブジェクト及び可動オブジェクトを複数の自由度で、しかしフレームに平行に位置決めする対応の制御システムにも当てはまる。単純化の理由から、複数の図の実施形態は、1自由度の状況しか示していない。本発明の原理は変化せず、せいぜい複雑さだけである。可動オブジェクトが複数の自由度で、例えばフレームに平行な面で位置決めされる場合は、可動オブジェクトが1方向に移動し、非常時制動システムが速度を低下させている状況が可能である。その場合は、運動方向に直角の方向に力の成分があり、可動オブジェクトがその方向に加速されることを回避するほど引っ張り力の方向の誤差が十分に小さいことが好ましい。運動方向に直角の方向の加速度を検出し、この情報に基づいて引っ張り力の方向を調節することも可能である。
[00073] 本文ではICの製造におけるリソグラフィ装置の使用に特に言及しているが、本明細書で説明するリソグラフィ装置には他の用途もあることを理解されたい。例えば、これは、集積光学システム、磁気ドメインメモリ用誘導及び検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッドなどの製造である。こうした代替的な用途に照らして、本明細書で「ウェーハ」又は「ダイ」という用語を使用している場合、それぞれ、「基板」又は「ターゲット部分」という、より一般的な用語と同義と見なしてよいことが、当業者には認識される。本明細書に述べている基板は、露光前又は露光後に、例えばトラック(通常はレジストの層を基板に塗布し、露光したレジストを現像するツール)、メトロロジーツール及び/又はインスペクションツールで処理することができる。適宜、本明細書の開示は、以上及びその他の基板処理ツールに適用することができる。さらに基板は、例えば多層ICを生成するために、複数回処理することができ、したがって本明細書で使用する基板という用語は、既に複数の処理済み層を含む基板も指すことができる。
[00074] 以上では光学リソグラフィとの関連で本発明の実施形態の使用に特に言及しているが、本発明は、インプリントリソグラフィなどの他の用途においても使用可能であり、状況が許せば、光学リソグラフィに限定されないことが理解される。インプリントリソグラフィでは、パターニングデバイスの微細構成によって、基板上に生成されるパターンが画定される。パターニングデバイスの微細構成を基板に供給されたレジストの層に押しつけ、その後に電磁放射、熱、圧力又はその組合せを適用することにより、レジストを硬化する。パターニングデバイスをレジストから離し、レジストを硬化した後にパターンを残す。
[00075] 本明細書で使用する「放射」及び「ビーム」という用語は、イオンビーム又は電子ビームなどの粒子ビームのみならず、紫外線(UV)放射(例えば、365nm、248nm、193nm、157nm若しくは126nm、又はこれら辺りの波長を有する)及び極端紫外線光(EUV)放射(例えば、5nm〜20nmの範囲の波長を有する)を含むあらゆるタイプの電磁放射を網羅する。
[00076] 「レンズ」という用語は、状況が許せば、屈折、反射、磁気、電磁気及び静電気光学部品を含む様々なタイプの光学部品のいずれか一つ、又はその組合せを指すことができる。
[00077] 以上、本発明の特定の実施形態を説明したが、説明とは異なる方法でも本発明を実践できることが理解される。例えば、本発明は、上記で開示したような方法を述べる機械読み取り式命令の1つ又は複数のシーケンスを含むコンピュータプログラム、又はこのようなコンピュータプログラムを内部に記憶したデータ記憶媒体(例えば半導体メモリ、磁気又は光ディスク)の形態をとることができる。
[00078] 上記の説明は例示的であり、限定的ではない。したがって、下記に示す請求の範囲から逸脱することなく、記載されたような本発明を変更できることが当業者には明白である。

Claims (16)

  1. リソグラフィ装置の位置決めシステムであって、
    前記リソグラフィ装置の可動オブジェクトをフレームに実質的に平行な少なくとも1つの方向に位置決めする制御システムであって、
    前記可動オブジェクトの位置を測定する測定システムと、
    前記可動オブジェクトに力を与えるアクチュエータと、
    前記測定システムの出力に基づいて駆動信号を前記アクチュエータに提供するコントローラと、を含む前記制御システムと、
    前記制御システムの故障を割り出し、前記故障が割り出された場合に、前記制御システムを使用不能にして、前記フレームに対して前記可動オブジェクトを引っ張る非常時制動システムと、を備える位置決めシステム。
  2. 前記非常時制動システムが、
    前記可動オブジェクトの前記位置を測定するバックアップ測定システムと、
    前記アクチュエータに電力を供給するバックアップ電源と、
    前記バックアップ測定システムの出力と前記制御システムの出力とを比較して、前記制御システムの故障を割り出し、前記故障が割り出された場合に、駆動信号を前記アクチュエータに提供して、前記フレームに対して前記可動オブジェクトを引っ張るバックアップ制御システムと、を備える、請求項1に記載の位置決めシステム。
  3. 前記非常時制動システムが、
    前記可動オブジェクトの前記位置を測定するバックアップ測定システムと、
    前記可動オブジェクトに力を与える補助アクチュエータと、
    前記バックアップ測定システムの出力と前記制御システムの出力とを比較して、前記制御システムの故障を割り出し、前記故障が割り出された場合に、駆動信号を前記補助アクチュエータに提供して、前記フレームに対して前記可動オブジェクトを引っ張るバックアップ制御システムと、を備える、請求項1に記載の位置決めシステム。
  4. 前記バックアップ制御システムが、前記故障が割り出された場合に、前記可動オブジェクトの運動方向と実質的に反対の方向で前記可動オブジェクトに力を与える、請求項2に記載の位置決めシステム。
  5. 前記制御システムが、前記アクチュエータで前記可動オブジェクトを浮揚させ、前記故障が割り出された場合に、前記バックアップ制御システムが、
    前記可動オブジェクトが前記フレームと接触していない場合は、前記フレームに向かって前記可動オブジェクトに第1の引っ張り力を与え、
    前記可動オブジェクトが前記フレームと接触している場合は、前記フレームに向かって前記可動オブジェクトに第2の引っ張り力を与える、請求項2に記載の位置決めシステム。
  6. 前記第1及び第2の引っ張り力が、前記フレームに向かって斜めで、前記可動オブジェクトの運動方向と反対の方向に向けられる、請求項5に記載の位置決めシステム。
  7. 前記非常時制動システムが、前記可動オブジェクトと前記フレームの間に配置された滑動要素を備える、請求項1に記載の位置決めシステム。
  8. 前記可動オブジェクトが、前記制御システムによって前記フレームに実質的に平行な2つの方向で位置決め可能である、請求項1に記載の位置決めシステム。
  9. リソグラフィ装置であって、
    放射ビームを調整する照明システムと、
    パターン付放射ビームを形成するため前記放射ビームの断面にパターンを与えることができるパターニングデバイスを支持する支持体と、
    基板を保持する基板テーブルと、
    前記パターン付放射ビームを前記基板のターゲット部分に投影する投影システムと、
    位置決めシステムと、を含むリソグラフィ装置であって、
    前記位置決めシステムは、
    フレームに実質的に平行な少なくとも1つの方向に前記リソグラフィ装置の可動オブジェクトを位置決めする制御システムであって、
    前記可動オブジェクトの位置を測定する測定システムと、
    前記可動オブジェクトに力を与えるアクチュエータと、
    前記測定システムの出力に基づいて駆動信号を前記アクチュエータに提供するコントローラと、を含む前記制御システムと、
    前記制御システムの故障を割り出し、前記故障が割り出された場合に、前記制御システムを使用不能にして、前記フレームに対して前記可動オブジェクトを引っ張るように構成された非常時制動システムと、を備える、リソグラフィ装置。
  10. 前記可動オブジェクトが基板テーブルである、請求項9に記載のリソグラフィ装置。
  11. リソグラフィ装置の位置決め方法であって、
    制御システムによってフレームに実質的に平行な少なくとも1つの方向に前記リソグラフィ装置の可動オブジェクトを位置決めし、
    非常時制動システムによって前記制御システムの故障を割り出し、
    前記故障が割り出された場合に、前記非常時制動システムによって前記制御システムを使用不能にし、前記非常時制動システムによって前記フレームに対して前記可動オブジェクトを引っ張ることを含む位置決め方法。
  12. 前記非常時制動システムのバックアップ測定システムによって前記可動オブジェクトの前記位置を測定し、
    前記非常時制動システムのバックアップ制御システムによって前記制御システムの前記故障を割り出し、
    前記バックアップ制御システムによって駆動信号をアクチュエータに提供することを含み、前記アクチュエータが、前記可動オブジェクトに力を与えて、前記フレームに対して前記可動オブジェクトを引っ張る、
    請求項11に記載の位置決め方法。
  13. 前記故障が割り出された場合に、前記バックアップ制御システムによって前記可動オブジェクトの運動方向とは実質的に反対の方向で前記可動オブジェクトに前記力を与えることを含む、請求項12に記載の位置決め方法。
  14. 前記制御システムによって前記可動オブジェクトを浮揚させ、
    前記故障が割り出された場合、前記可動オブジェクトが前記フレームと接触していない場合は、前記バックアップ制御システムによって前記フレームに向かって前記可動オブジェクトに第1の引っ張り力を与え、前記可動オブジェクトが前記フレームと接触している場合は、前記バックアップ制御システムによって前記フレームに向かって前記可動オブジェクトに第2の引っ張り力を与える、
    請求項12に記載の位置決め方法。
  15. 前記第1及び第2の引っ張り力が、前記フレームに向かって斜めで、前記可動オブジェクトの運動方向と反対の方向に向けられる、請求項14に記載の位置決め方法。
  16. 前記可動オブジェクトが基板テーブルである、請求項11に記載の位置決め方法。
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