JP2001085503A - ステージ装置およびこれを用いた露光装置ならびにデバイス製造方法 - Google Patents

ステージ装置およびこれを用いた露光装置ならびにデバイス製造方法

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JP2001085503A
JP2001085503A JP26288099A JP26288099A JP2001085503A JP 2001085503 A JP2001085503 A JP 2001085503A JP 26288099 A JP26288099 A JP 26288099A JP 26288099 A JP26288099 A JP 26288099A JP 2001085503 A JP2001085503 A JP 2001085503A
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coil
switch
stage
regenerative brake
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Kenichi Kobayashi
謙一 小林
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Linear Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置電源がOFFになったときでも回生ブレ
ーキによって安全にテーブルを停止する。 【解決手段】 天板1aの裏側に永久磁石12を取り付
けたテーブル1は、リニアモータコイル11とガイド2
に沿って移動し、テーブル1上のレチクル等を位置決め
する。装置電源OFFのときに回生ブレーキを作動させ
るため、各コイル11aと電流アンプ7の間に回生ブレ
ーキ用スイッチ9を並列に接続し、装置電源がOFFに
なると同時に、切り換えコントローラ5の信号によって
コイル11aを短縮させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械や半導体
露光装置等においてウエハ等の被加工物を位置決めする
ためのステージ装置およびこれを用いた露光装置ならび
にデバイス製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】工作機械や半導体製造用の露光装置等に
おいては、露光されるウエハ等の被加工物を高精度でし
かも迅速に位置決めすることが要求される。そこで位置
決め精度と応答性にすぐれたリニアモータを駆動部とす
るウエハステージ等のXYステージ(ステージ装置)の
開発が進んでいる。
【0003】図7は、一従来例によるステージ装置を示
すもので、レチクル等の原版や、これを介して露光され
るウエハ等基板を位置決めするためのテーブル101
と、該テーブル101を所定の軸方向へ案内するための
一対のガイド102と、該ガイド102に沿ってテーブ
ル101を直線駆動するリニアモータ110を備えてお
り、該リニアモータ110は、上記の軸方向へ直線的に
配列された4個のコイル111aからなる4相型のリニ
アモータコイル111を有する。
【0004】4個のコイル111aは、図示しない台盤
等に固定されたコイル支持部材111bに支持されてお
り、前記一対のガイド102と平行に配列されている。
【0005】テーブル101は、上下一対の天板101
aを有し、両天板101aが案内部101bを介してガ
イド102とリニアモータコイル111を挟むように取
り付けられている。すなわち、上下一対の天板101a
は、ガイド102によってリニアモータコイル111の
コイル111aの並ぶ前記軸方向に摺動自在である。
【0006】テーブル101の案内部101bとして
は、位置決め精度やメンテナンス性を考慮し、公知の転
がり軸受、摺動軸受、静圧軸受等の案内装置が用いられ
る。
【0007】上下一対の天板101aにはそれぞれ永久
磁石112が取り付けられ、永久磁石112は、リニア
モータコイル111のコイル配列方向に磁石の極性が交
互になるように4つ並べて各天板101aに固着されて
いる。また、上下一対の天板101aの永久磁石112
が、リニアモータコイル111を介して互いに異なる極
性どうし向かい合うように構成されている。
【0008】一方のガイド102の外側には、テーブル
101の位置を検出するリニアスケールや干渉計等によ
る位置検出器103が設けられている。位置検出器10
3にはテーブル101の位置信号(テーブル位置信号)
を得るカウンタユニット104が接続されており、カウ
ンタユニット104は、リニアモータコイル111のコ
イル相の切り換えを行なうための切り換えコントローラ
105に接続されている。切り換えコントローラ105
は、カウンタユニット104からのテーブル位置信号に
応じて、4個のスイッチ106を切り換え制御するもの
である。各スイッチ106には、電流アンプ107を介
してコイル111aが接続されており、切り換えコント
ローラ105の出力に基づいてスイッチ106を切り換
えることで、リニアモータコイル111のコイル相の切
り換えが行なわれる。
【0009】カウンタユニット104には、テーブル1
01の目標位置とカウンタユニット104から得られる
現在位置との差分を演算し、各スイッチ106を介して
電流アンプ107へ指令値として出力するサーボコント
ローラ108が接続されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術によれば、リニアモータ110の駆動によってテ
ーブル101が移動している時に非常事態が発生して装
置電源がOFFになった場合は、リニアモータコイル1
11への給電が中断されていわゆる断線状態となり、そ
の結果、テーブル101は、リニアモータコイル111
からの力をいっさい受けなくなる。従って、テーブル1
01の可動中では惰性で動き続けてガイド102のスト
ッパ等に衝突してしまい、場合によっては装置が破損す
るおそれがある。また、再び電源ONとなり、テーブル
101を駆動する時に、テーブル101が決められた範
囲内に停止されていないと、テーブル101を人手によ
って動かしてセットしなければならない。
【0011】半導体露光装置のように装置が大型で複雑
な構造では、作業者がステージを動かしてセットするの
は困難であり、再び動作可能な状態になるまでに時間を
要するといった問題も生じる。
【0012】本発明は上記従来の技術の有する未解決の
課題に鑑みてなされたものであり、非常時の装置電源O
FF等によってリニアモータコイルが断線状態になった
場合に、 可動中のテーブルを安全に停止させることの
できる安全性の高いステージ装置およびこれを用いた露
光装置ならびにデバイス製造方法を提供することを目的
とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のステージ装置は、テーブルとこれを移動
させるリニアモータを有するステージ装置であって、前
記リニアモータが、前記テーブルの位置を検出する位置
検出手段の出力に基づいてコイル相の切り換えを行なう
多相型のリニアモータコイルと、該リニアモータコイル
の給電が中断したときに作動する回生ブレーキ用スイッ
チを備えていることを特徴とする。
【0014】回生ブレーキ用スイッチを作動させるため
のバックアップ電源が設けられているとよい。
【0015】リニアモータコイルが、電流アンプ1つに
よって複数のコイルに給電するように構成されていても
よい。
【0016】回生ブレーキ用スイッチが、ノーマリーO
FFタイプのスイッチであってもよい。
【0017】装置電源OFFのときにすべてのスイッチ
をONにするロジックを記憶する切り換えコントローラ
が設けられているとよい。
【0018】
【作用】非常時の装置電源OFF等の場合に、リニアモ
ータコイルを短絡させる回生ブレーキ用スイッチを、各
コイルの給電回路に配設する。
【0019】1個の電流アンプに1個の回生ブレーキ用
スイッチと複数のコイルを組み合わせた場合や、大電
流、高速動作を要求されるステージ装置においては、回
生ブレーキ用スイッチを作動させるためのバックアップ
電源を付加することで、回生ブレーキの信頼性を向上さ
せる。
【0020】装置電源OFF等によってリニアモータコ
イルが断線状態になると、回生ブレーキ用スイッチがO
Nとなって各コイルがショート状態となり、回生ブレー
キが作動する。
【0021】このように装置電源OFF等の場合に回生
ブレーキを作動させることで、テーブルが可動中であっ
ても安全に停止させることができる。
【0022】回生ブレーキ用スイッチが、ノーマリーO
FFタイプのスイッチであり、また、装置電源OFFの
ときにすべてのスイッチをONにするロジックを記憶す
る切り換えコントローラが設けられている構成であれ
ば、汎用のスイッチ部品等を用いた簡単な回路構成にす
ることができる。これによって、装置の低価格化に貢献
できる。
【0023】このようなステージ装置をレチクル等原版
やウエハ等基板の位置決め装置として用いることで、露
光装置の安全性を向上させ、装置コストを低減できる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0025】図1は第1の実施の形態によるステージ装
置を示すもので、これは、露光装置のレチクル等の原版
やウエハ等基板を位置決めするためのテーブル1と、該
テーブル1を所定の軸方向へ案内するための案内手段で
ある一対のガイド2と、該ガイド2に沿ってテーブル1
を直線駆動するリニアモータ10を備えており、該リニ
アモータ10は、上記の軸方向へ直線的に配列された4
個のコイル11aからなる4相型のリニアモータコイル
11を有する。
【0026】4個のコイル11aはコイル支持部材11
bに支持されており、前記一対のガイド2と平行に配列
されている。
【0027】テーブル1は、上下一対の天板1aを有
し、両天板1aが案内部1bを介してガイド2とリニア
モータコイル11を挟むように取り付けられている。す
なわち、上下一対の天板1aは、ガイド2によってリニ
アモータコイル11のコイル11aの並ぶ前記軸方向に
摺動自在である。
【0028】テーブル1の案内部1bとしては、位置決
め精度やメンテナンス性を考慮し、転がり軸受、摺動軸
受、静圧軸受等の公知の案内装置が用いられる。
【0029】上下一対の天板1aにはそれぞれ永久磁石
12が取り付けられ、永久磁石12は、リニアモータコ
イル11のコイル配列方向に磁石の極性が交互になるよ
うに4つ並べて各天板1aに固着されている。また、上
下一対の天板1aの永久磁石12が、リニアモータコイ
ル11を介して互いに異なる極性どうし向かい合うよう
に構成されている。
【0030】一方のガイド2の外側には、テーブル1の
位置を検出するリニアスケールや干渉計等による位置検
出手段である位置検出器3が設けられている。位置検出
器3には、その出力であるテーブル1の位置信号(テー
ブル位置信号)を得るカウンタユニット4が接続されて
おり、カウンタユニット4は、リニアモータコイル11
のコイル相の切り換えを行なうための切り換えコントロ
ーラ5に接続されている。切り換えコントローラ5は、
カウンタユニット4からのテーブル位置信号に応じて、
コイル選択用のスイッチである4個のスイッチ6を切り
換え制御するものである。各スイッチ6には、電流アン
プ7を介して各コイル11aが接続されており、切り換
えコントローラ5の出力に基づいて、スイッチ6を切り
換えることで、リニアモータコイル11の相切り換えが
行なわれる。
【0031】カウンタユニット4には、テーブル1の目
標位置とカウンタユニット4から得られる現在位置との
差分を演算し、各スイッチ6を介して電流アンプ7へ指
令値として出力するサーボコントローラ8が接続されて
いる。
【0032】リニアモータコイル11の各コイル11a
と電流アンプ7の間には、回生ブレーキ用スイッチ9が
並列に接続されている。回生ブレーキ用スイッチ9は、
ノーマリーONタイプのリレーを用いたスイッチであ
り、非常時等の装置電源OFFの際にはすべてのコイル
11aの回生ブレーキ用スイッチ9がONとなり、給電
が中断したリニアモータコイル11はショート状態とな
って回生ブレーキが働く。
【0033】このように、テーブル1が可動中に装置電
源が切れて断線状態となった場合に、自動的に回生ブレ
ーキが作動して、テーブル1を迅速かつ安全に停止させ
ることができる。
【0034】図2は第2の実施の形態によるステージ装
置を示すもので、これは、露光装置のレチクル等の原版
やウエハ等基板を位置決めするためのテーブル21と、
該テーブル21を所定の軸方向へ案内するための案内手
段である一対のガイド22と、該ガイド22に沿ってテ
ーブル21を直線駆動するリニアモータ30を備えてお
り、該リニアモータ30は、上記の軸方向へ直線的に配
列された4個のコイル31aからなる4相型のリニアモ
ータコイル31を有する。
【0035】4個のコイル31aはコイル支持部材31
bに支持されており、前記一対のガイド32と平行に配
列されている。
【0036】テーブル21は、上下一対の天板21aを
有し、両天板21aが案内部21bを介してリニアモー
タコイル31を挟むように取り付けられている。すなわ
ち、上下一対の天板21aは、ガイド22によってリニ
アモータコイル31の並ぶ前記軸方向に摺動自在であ
る。
【0037】テーブル21の案内部21bとしては、位
置決め精度やメンテナンス性を考慮し、転がり軸受、摺
動軸受、静圧軸受等の公知の案内装置が用いられる。
【0038】上下一対の天板21aにはそれぞれ永久磁
石32が取り付けられ、永久磁石32は、リニアモータ
コイル31のコイル配列方向に磁石の極性が交互になる
ように4つ並べて各天板21aに固着されている。ま
た、上下一対の天板21aの永久磁石32が、リニアモ
ータコイル31を介して互いに異なる極性どうし向かい
合うように構成されている。
【0039】また、一方のガイド22の外側には、テー
ブル21の位置を検出するリニアスケールや干渉計等に
よる位置検出手段である位置検出器23が設けられてい
る。位置検出器23には、その出力であるテーブル21
の位置信号(テーブル位置信号)を得るカウンタユニッ
ト24が接続されており、カウンタユニット24は、リ
ニアモータコイル31のコイル相を切り換えるための切
り換えコントローラ25に接続されている。切り換えコ
ントローラ25は、カウンタユニット24からのテーブ
ル位置信号に応じて、4個のスイッチ26を切り換え制
御する。各スイッチ26は、電流アンプ27からの駆動
電流をコイル31aに選択的に供給するものであり、切
り換えコントローラ25により、スイッチ26を切り換
えることで、リニアモータコイル31の相切り換えが行
なわれる。
【0040】カウンタユニット24には、テーブル21
の目標位置とカウンタユニット24から得られる現在位
置との差分を演算し、電流アンプ27へ指令値として出
力するサーボコントローラ28が接続されている。
【0041】回生ブレーキ用スイッチ29は、電流アン
プ27とリニアモータコイル31の間に接続され、切り
換えコントローラ25から送られる信号によって制御さ
れるノーマリーOFFタイプのスイッチで、切り換えコ
ントローラ25には、装置電源がOFFとなったときに
回生ブレーキをきかせるために、回生ブレーキ用スイッ
チ29と、リニアモータコイル31の相切り換えを行な
うスイッチ26すべてをONにするロジックが組み込ま
れている。
【0042】上記の回路構成は、1つの電流アンプ27
でリニアモータコイル31のすべてのコイル31aに給
電するものであり、各スイッチ26は、コイル相を選択
する手段として、電流アンプ27と各コイル31aの間
に直列に接続される。
【0043】半導体製造装置で用いるステージ装置で
は、高速動作、正確な位置精度が要求される。この場
合、リニアモータコイルはコイル1個当たり最大10A
程度の電流が必要であり、またリニアモータコイルを切
り換えるスイッチとしてはスイッチング動作100μs
ec以下、オン抵抗10mΩ、電流10A程度の特性が
要求される。このようなスイッチングを行なうには、リ
レーを用いた場合、大電流で使用するためリレーは大型
化してしまう。またコイル切り換え部にはDC電流が流
れるのでリレーの劣化が著しい。小型化、長寿命化を実
現するためにMOSFETを使用するとノーマリーON
タイプのスイッチではデプレッション形となり、上記の
ような特性を満たすようなものがない。
【0044】そこで、エンハンスメント形のMOSFE
Tを用いるが、エンハンスメント形のMОSFETは、
ノーマリーOFFタイプつまり電圧をかけてONするも
のであるため、非常時等において装置電源がOFFにな
ると、スイッチは動作できないという問題がある。従っ
て、バックアップ電源を設けることが必要となる。
【0045】本実施の形態においては、切り換えコント
ローラ25にバックアップ電源25aを接続すること
で、上記の問題を解決する。
【0046】バックアップ電源25aとしては、図3に
示すように、電気二重層コンデンサを用いる。すなわ
ち、逆流防止のためのダイオードDを介して、電気二重
層コンデンサCを切り換えコントローラ25に並列に接
続することで、切り換えコントローラ25にバックアッ
プ機能を備えることができる。バックアップする時間は
テーブル21を停止できる程度でよいので、数100m
secの間動作できる容量の電気二重層コンデンサを選
べばよい。
【0047】図2の装置は電流アンプ1個に対して4個
のコイルをスイッチで選択する構成であるが、半導体製
造装置のうちで、特にレチクルとウエハが相対的にスキ
ャンして焼き付けを行なうスキャナーのステージ装置で
は、図2の構成を用いるとスキャン時のコイル切り換え
時にリップルが生じるため、2相励磁でリニアモータを
駆動することでリップルを低減させる構造を採用する。
【0048】図4は2相駆動のリニアモータにおける回
路構成を示すもので、2個の電流アンプ47a、47b
を使用し、電流アンプ47a側のコイル51aと電流ア
ンプ47b側のコイル51bをそれぞれ1個ずつスイッ
チ46a,46bで選択する。サーボコントローラ48
は位相の異なる指定値を電流アンプ47a,47bに出
力することにより、各アンプに接続されたコイル51
a,51bを前記位相差に応じて切り換えて、リニアモ
ータコイル51を2相駆動する。
【0049】この回路構成の場合は、装置電源がOFF
となった時に安全に装置を止めるための手段として、コ
イル51aのための回生ブレーキ用スイッチ49aと、
コイル51bのための回生ブレーキ用スイッチ49bを
設ける。各コイル51a,51bのスイッチ46a,4
6b、および回生ブレーキ用スイッチ49a,49bを
制御するための切り換えコントローラ45を設け、さら
に装置電源がOFFの時でも切り換えコントローラ45
を動作可能にするためのバックアップ電源45aを設け
る。
【0050】切り換えコントローラ45には、装置電源
がOFFになった時に、両回生ブレーキ用スイッチ49
a,49bと、コイル選択用の各スイッチ46a,46
bすべてをONとするようなロジックが組み込まれてい
る。
【0051】装置電源がOFFになった場合に、バック
アップ電源45aにより切り換えコントローラ45が全
スイッチをONするため、回生ブレーキをきかせて安全
にステージ装置を停止することができる。
【0052】本実施の形態によれば、バックアップ電源
を用いることで、電流アンプ1つに対して複数のコイル
を接続したリニアモータコイルの場合や、大電流あるい
は高速動作を要求させる状況においても、移動中のテー
ブルを回生ブレーキによって安全に停止することができ
るという利点が付加される。
【0053】また、ノーマリーOFFタイプのスイッチ
を用いるものであるため、汎用のスイッチ部品によって
安価でしかも簡便な回路構成を実現できる。
【0054】次に上記説明した露光装置を利用した半導
体デバイスの製造方法の実施例を説明する。図5は半導
体デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、あるいは
液晶パネルやCCD等)の製造フローを示す。ステップ
1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計を行な
う。ステップ2(マスク製作)では設計した回路パター
ンを形成したマスクを製作する。ステップ3(ウエハ製
造)ではシリコン等の材料を用いてウエハを製造する。
ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、上記
用意したマスクとウエハを用いて、リソグラフィ技術に
よってウエハ上に実際の回路を形成する。ステップ5
(組立)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって作製さ
れたウエハを用いて半導体チップ化する工程であり、ア
ッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケ
ージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ
6(検査)ではステップ5で作製された半導体デバイス
の動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行なう。こ
うした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷
(ステップ7)される。
【0055】図6は上記ウエハプロセスの詳細なフロー
を示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸化
させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶縁
膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ上
に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン
打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステ
ップ16(露光)では上記説明した露光装置によってマ
スクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステップ
17(現像)では露光したウエハを現像する。ステップ
18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部分
を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッチ
ングが済んで不要となったレジストを取り除く。これら
のステップを繰り返し行なうことによって、ウエハ上に
多重に回路パターンが形成される。本実施例の製造方法
を用いれば、従来は製造が難しかった高集積度の半導体
デバイスを製造することができる。
【0056】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。
【0057】非常時の装置電源OFF等によってリニア
モータコイルに対する給電が中断したときに、簡単な構
成の回生ブレーキによって可動中のテーブルを安全に停
止させることができる。
【0058】このようなステージ装置をレチクルやウエ
ハの位置決めに用いることで、露光装置の安全性の向上
と低コスト化に大きく貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態によるステージ装置を示す概
略構成図である。
【図2】第2の実施の形態によるステージ装置を示す概
略構成図である。
【図3】第2の実施の形態によるバックアップ電源を説
明する図である。
【図4】第2の実施の形態の一変形例を示す回路構成図
である。
【図5】デバイス製造方法を示すフローチャートであ
る。
【図6】ウエハプロセスを示すフローチャートである。
【図7】一従来例によるステージ装置を示す概略構成図
である。
【符号の説明】
1,21 テーブル 2,22 ガイド 3,23 位置検出器 4,24 カウンタユニット 5,25,45 切り換えコントローラ 6,26,46a,46b スイッチ 7,27,47a,47b 電流アンプ 8,28,48 サーボコントローラ 9,29,49a,49b 回生ブレーキ用スイッチ 11,31,51 リニアモータコイル 11a,31a,51a,51b コイル 12,32 永久磁石 25a,45a バックアップ電源

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーブルとこれを移動させるリニアモー
    タを有するステージ装置であって、前記リニアモータ
    が、前記テーブルの位置を検出する位置検出手段の出力
    に基づいてコイル相の切り換えを行なう多相型のリニア
    モータコイルと、該リニアモータコイルの給電が中断し
    たときに作動する回生ブレーキ用スイッチを備えている
    ことを特徴とするステージ装置。
  2. 【請求項2】 回生ブレーキ用スイッチを作動させるた
    めのバックアップ電源が設けられていることを特徴とす
    る請求項1記載のステージ装置。
  3. 【請求項3】 リニアモータコイルが、電流アンプ1つ
    によって複数のコイルに給電するように構成されている
    ことを特徴とする請求項2記載のステージ装置。
  4. 【請求項4】 回生ブレーキ用スイッチが、ノーマリー
    OFFタイプのスイッチであることを特徴とする請求項
    1記載のステージ装置。
  5. 【請求項5】 装置電源OFFのときにすべてのスイッ
    チをONにするロジックを記憶する切り換えコントロー
    ラが設けられていることを特徴とする請求項4記載のス
    テージ装置。
  6. 【請求項6】 テーブルが、案内手段に沿って移動する
    ように構成されていることを特徴とする請求項1ないし
    5いずれか1項記載のステージ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6いずれか1項記載のス
    テージ装置によって原版およびウエハのうちの少なくと
    も一方を位置決めするように構成されていることを特徴
    とする露光装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の露光装置によってウエハ
    を露光することを特徴とするデバイス製造方法。
JP26288099A 1999-09-17 1999-09-17 ステージ装置およびこれを用いた露光装置ならびにデバイス製造方法 Withdrawn JP2001085503A (ja)

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