JP2010160583A - 設計支援プログラム、設計支援方法及び設計支援装置 - Google Patents

設計支援プログラム、設計支援方法及び設計支援装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010160583A
JP2010160583A JP2009001147A JP2009001147A JP2010160583A JP 2010160583 A JP2010160583 A JP 2010160583A JP 2009001147 A JP2009001147 A JP 2009001147A JP 2009001147 A JP2009001147 A JP 2009001147A JP 2010160583 A JP2010160583 A JP 2010160583A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
time
defect
simulation
occurrence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009001147A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5143028B2 (ja
Inventor
Hayato Koga
隼人 古賀
Kenji Taki
健司 多喜
Masaru Kageura
勝 影浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2009001147A priority Critical patent/JP5143028B2/ja
Publication of JP2010160583A publication Critical patent/JP2010160583A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5143028B2 publication Critical patent/JP5143028B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】記録媒体の搬送シミュレーションにおいて、記録媒体の搬送を継続することが不可能になる不具合が生じた際、不具合が生じた位置よりも下流のシミュレーションを可能にする。
【解決手段】搬送経路において任意の座標を基に、それらの座標を結んだ曲線を記録媒体の予想軌跡として定義し、記録媒体において記録媒体の搬送状態の評価に用いるサンプリング点を定義しておく(S802,S802)。シミュレーション中に、不具合が発生した場合(S808)、不具合が発生した状態における記録媒体の後端を、その後端と最短距離にある前記予想軌跡上の一点に移動し、移動後の後端を基準に記録媒体を前記予想軌跡上に搬送経路下流に向けて再配置する(S810)。そして、配置後の状態から、シミュレーションを再スタートする(S811)。これにより不具合が生じた位置よりも下流のシミュレーションが可能になり、計算時間の無駄が解消される。
【選択図】図8

Description

本発明は、設計支援プログラム、設計支援方法及び設計支援装置に関する。詳しくは、複写機、レーザービームプリンタなどの装置において、紙、フィルムなどを含むシート状部材がその搬送経路内を搬送される時のシート状部材の挙動を計算機シミュレーションにより解析し、搬送経路の最適設計を行う際に用いて好適な技術に関する。
複写機、レーザービームプリンタなどの装置における搬送経路の設計において、実際に物を作る前からさまざまな条件で設計物の機能を検討することは、試作品の製造、試験に要する工数を低減でき、開発期間及び費用を低減できるため好ましい。
このような目的で搬送経路内の記録紙やフィルムなどの記録媒体(記録紙)の挙動をシミュレーションする技術として、記録媒体を簡易的に質量とバネにより表現する手法が知られている(非特許文献1を参照のこと)。
上記手法における記録媒体の運動の求解では、まず質量−バネ系で離散的に表現された記録媒体の運動方程式を立てる。そして、解析対象時間を有限の幅を持つ時間ステップに分割し、時間0から時間ステップ毎に未知数である加速度、速度、変位を順次求める数値時間積分により達成される。具体的には、ニューマークのβ法、ウイルソンのθ法、オイラー法、Kutta−merson法などが広く知られている。
また、搬送経路の評価を自動で行う方法として、シート状物の搬送シミュレーションにおいて、搬送経路の設計上重要であるシート状物と搬送ガイドの反力を評価するものがある(特許文献1を参照のこと)。これは、反力が設定された閾値を上回った場合に、そのシミュレーション内時刻や、シート状物と接触している搬送ガイド位置情報などをユーザーに知らせるものである。
また計算中に発生した不具合を補正し、その計算を続ける方法として、回路動作シミュレーションにおいて、不定値という不具合を自動的に認識し、シミュレーション結果が期待値になるような値を入力して計算を続ける方法がある(特許文献2を参照のこと)。
特開平2000-222454号公報 特開平5-46696号公報 Katsuhito Sudoh,「Modeling a String from Observing the Real Object」,Proc of int Conf. on Virtual Systems and Multimedia (VSMM2000), pp. 500-553, (2000)
記録媒体搬送シミュレーションにおいて搬送経路の設計に問題がある場合、搬送経路内での記録媒体が停留する、搬送ガイド間の隙間に記録媒体が入り込み搬送経路から逸脱する、といった搬送を継続することが不可能になる不具合(ジャム)が発生する。
シミュレーションにおいてジャムを予想することは、搬送経路の評価上重要である。しかしシミュレーションにおいてジャムが発生すると、搬送が中断されるため、その位置よりも下流のシミュレーションを行うことができなくなり、更にジャム後の計算時間は、無駄になってしまうという問題があった。
従来、ジャムが発生したかどうかは、シミュレーションの計算後にユーザーの目視による確認で行われていた。そしてシミュレーションでジャムが発生した場合に、ジャム発生位置よりも下流の搬送経路の評価を行うためには、ユーザーが新たにジャム発生位置よりも下流に記録媒体を定義し、計算をやり直さなければならなかった。これには、設定に手間がかかり、評価の漏れを起こす可能性があるという問題があった。
また、搬送経路途中からの再スタート時は、記録媒体が静止した状態から行われるため、シミュレーション結果の信頼性がない時間帯が発生し、どの時刻からの結果が信頼できるものかをユーザーが自分で判断しなければならないという問題もあった。
本発明は係る実情に鑑みて、記録媒体の搬送シミュレーションにおいて、記録媒体の搬送を継続することが不可能になる不具合が生じた際、不具合が生じた位置よりも下流のシミュレーションを可能にし、計算時間の無駄を解消することを目的とする。また、ユーザーが容易にジャムの確認と、シミュレーション結果の信頼性を認識できるようにすることを目的とする。
本発明の設計支援プログラムは、シート状の記録媒体を質量を持った複数の要素で分割し、各要素間をバネで連結することでモデル化した記録媒体が搬送経路内を搬送されていく挙動をシミュレーションすることで、設計を支援する設計支援プログラムであって、搬送経路においてユーザーが指定した任意の座標を基に、それらの座標を結んだ曲線を記録媒体の予想軌跡として定義する予想軌跡定義ステップと、記録媒体においてユーザーが選択した一つ以上の点もしくは予め設定された一つ以上の点を、記録媒体の搬送状態の評価に用いるサンプリング点として定義するサンプリング点定義ステップと、前記定義したサンプリング点を基に、搬送を継続することが不可能な不具合が発生したかどうかを判定する不具合判定ステップと、前記不具合判定ステップで不具合の発生が判定された場合、不具合が発生した状態における記録媒体の後端を、その後端と最短距離にある前記予想軌跡上の一点に移動し、移動後の後端を基準に記録媒体を前記予想軌跡上に搬送経路下流に向けて、記録媒体の各要素の初期長さで再配置する再配置ステップと、前記再配置ステップでの配置後の状態から、シミュレーションをスタートする再スタートステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、本発明の設計支援方法は、シート状の記録媒体を質量を持った複数の要素で分割し、各要素間をバネで連結することでモデル化した記録媒体が搬送経路内を搬送されていく挙動を、コンピュータでシミュレーションすることで、設計を支援する設計支援方法であって、搬送経路においてユーザーが指定した任意の座標を基に、それらの座標を結んだ曲線を記録媒体の予想軌跡として定義する予想軌跡定義ステップと、記録媒体においてユーザーが選択した一つ以上の点もしくは予め設定された一つ以上の点を、記録媒体の搬送状態の評価に用いるサンプリング点として定義するサンプリング点定義ステップと、前記定義したサンプリングを基に、搬送を継続することが不可能な不具合が発生したかどうかを判定する不具合判定ステップと、前記不具合判定ステップで不具合の発生が判定された場合、不具合が発生した状態における記録媒体の後端を、その後端と最短距離にある前記予想軌跡上の一点に移動し、移動後の後端を基準に記録媒体を前記予想軌跡上に搬送経路下流に向けて、記録媒体の各要素の初期長さで再配置する再配置ステップと、前記再配置ステップでの配置後の状態から、シミュレーションをスタートする再スタートステップと、を有することを特徴とする。
また、本発明の設計支援装置は、シート状の記録媒体を質量を持った複数の要素で分割し、各要素間をバネで連結することでモデル化した記録媒体が搬送経路内を搬送されていく挙動をシミュレーションすることで、設計を支援する設計支援装置であって、搬送経路においてユーザーが指定した任意の座標を基に、それらの座標を結んだ曲線を記録媒体の予想軌跡として定義する予想軌跡定義手段と、記録媒体においてユーザーが選択した一つ以上の点もしくは予め設定された一つ以上の点を、記録媒体の搬送状態の評価に用いるサンプリング点として定義するサンプリング点定義手段と、前記定義したサンプリング点を基に、搬送を継続することが不可能な不具合が発生したかどうかを判定する不具合判定手段と、前記不具合判定手段で不具合の発生が判定された場合、不具合が発生した状態における記録媒体の後端を、その後端と最短距離にある前記予想軌跡上の一点に移動し、移動後の後端を基準に記録媒体を前記予想軌跡上に搬送経路下流に向けて、記録媒体の各要素の初期長さで再配置する再配置手段と、前記再配置手段での配置後の状態から、シミュレーションをスタートする再スタート手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、シミュレーション中に記録媒体が搬送経路内で停留したり、搬送経路から逸脱したりして不具合(ジャム)が発生した場合でも、その部位よりも下流の搬送経路についてシミュレーションの計算を行うことが可能になる。これにより、下流の搬送経路の評価を行うことが可能となり、従来無駄になっていた停留や逸脱後の計算時間を削減することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態に係るハードウェア構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る情報処理装置の1つである設計支援装置のハードウェアの概略構成の一例を示すブロック図である。
図1に示す設計支援装置は、CPU11、表示部12、記憶部13、ROM14、RAM15、キーボード16及びポインティングデバイス17等から構成される。
CPU11は、コンピュータ全体を制御する中央処理装置である。表示部12は、CPU11が実行する制御における各種入力条件や解析結果などを表示する。記憶部13は、CPU11が導いた解析結果などを保存するハードディスクなどである。ROM14は、CPU11が実行する制御プログラム(本発明に係る設計支援プログラムを含む)、各種アプリケーションプログラム、データなどを記憶する。RAM15は、上記制御プログラムに基づいて、CPU11が各部を制御しながら処理を行うときに用いる作業領域である。キーボード16は、各種入力条件などをユーザーが入力するために用いられる。ポインティングデバイス17は、マウス、トラックボールなどで構成されている。
本実施の形態に係る設計支援装置では、記録媒体搬送シミュレーション(以下、単にシミュレーション)を実行することができる。本実施の形態で実行されるシミュレーションは、搬送経路及び記録媒体を定義し、記録媒体が搬送経路内を搬送されながら運動計算を行っていくことでなされる。以下、搬送経路、記録媒体、搬送条件の定義、運動計算についての処理を説明する。なお、係る処理は、CPU11が制御プログラムを実行することでなされる。
図2は、シミュレーションを実行する際に、CPU11によって表示部12に表示される画面構成の一例を示す図である。図2に示す画面は、主に手順の切り替えを行うメニューバー21、各手順のサブ構成メニュー22、定義した搬送経路や結果が表示されるグラフィック画面23、プログラムメッセージの出力及び必要に応じ数値入力を行うコマンド欄24で構成される。
まず、搬送経路の定義について説明する。図2に示す画面において、メニューバー21中の「搬送経路」ボタン21Aがユーザーに押されると、CPU11は、表示部12に図2に示すような搬送経路の定義用のサブ構成メニュー22を表示する。搬送経路の定義用のサブ構成メニュー22には、部品定義ボタン22A〜22Gが表示される。
ユーザーの操作に応じて、各構成部品(ローラーや搬送通路の形状)の定義がサブ構成メニュー22により実施されると、CPU11は、グラフィック画面23上にその位置形状を反映させ、各構成部品の形状をRAM15に格納する。また、CADシステム及び解析用プリポストなどから出力した断面形状を読み込んだ場合には、図3に示すように、CPU11は、グラフィック画面23に対応する断面形状を表示し、各構成部品の形状をRAM15に格納する。
次にシート状の記録紙などである記録媒体の定義について説明する。図4は、CPU11が記録媒体を、柔軟媒体の弾性体として定義する際に表示部12に表示される画面の一例を示す図である。メニューバー21の「記録媒体(媒体定義)」ボタン21Bを押されると、表示部12に記録媒体の定義用のサブ構成メニュー22が表示される。記録媒体の定義用のサブ構成メニュー22には、記録媒体定義ボタン22H〜22Mが表示される。ユーザーの操作に応じて、記録媒体の定義がサブ構成メニュー22により実施されると、搬送経路同様の手法でCPU11は記録媒体を定義する。
より詳しく説明する。まず記録媒体の配置がなされると、CPU11は、柔軟媒体を複数のバネ−質量系に離散化、すなわち複数の要素で分割し、各要素間をバネで連結してモデル化する。分割数nや各質点の座標などは、RAM15に格納される。なお、記録媒体の配置は、ユーザーがキーボード16やポインティングデバイス17を用いて調整することができる。
図4に示す例では、サブ構成メニュー22の記録媒体定義用ボタン22Hの形状選択欄より「直線(22I)」を選択し、柔軟媒体を定義し、記録媒体定義用ボタン22Kの分割法選択欄より「等分割」を選択し、分割数を10とした場合の一例が示されている。
次に、記録媒体定義用ボタン22Jの媒体選択欄から媒体種を選択する。媒体種(再生紙、普通紙など)が選択されると、CPU11は、記憶部13に組み込まれたデータベースを呼び出し、記録媒体の物性値のヤング率E、厚さt、密度ρを、RAM15に格納する。
次に、CPU11は、柔軟媒体を弾性体と見なした際の回転バネ定数kr、並進バネ定数ksを計算し、RAM15に格納する。回転バネ定数kr、並進バネ定数ksは、記録媒体のヤング率E、幅w、厚さt、質点の座標x、y、及び質点間の距離ΔLを用いて弾性理論から導くことができる。具体的には、次の式(1−1)、式(1−2)によって計算される。なお、図4に示す例では、51は質点を示し、回転バネ52及び並進バネ53とで記録媒体を柔軟媒体の弾性体とみなすモデル化がなされている。
Figure 2010160583
次にCPU11は、質点の質量mを、柔軟媒体の長さL、幅w、厚さt、密度ρ、分割数nを用いて、次の式(2)により計算し、RAM15に格納する。
Figure 2010160583
続いて、搬送条件の設定を説明する。この搬送条件の設定の処理では、CPU11は、搬送ローラの駆動条件、並びに、搬送ガイド、搬送ローラと柔軟媒体との接触時の摩擦係数を定義し、RAM15に格納する。なお、搬送条件は、メニューバー21における「搬送条件」ボタン21Cを操作することで設定が可能である。
次に、運動計算の実行に関する処理について説明する。この挙動シミュレーションでは、CPU11はまず、柔軟媒体の運動を計算する実時間(計算終了時間)T、及び運動方程式の解を数値的に求める際に使用する数値時間積分の時間刻みΔt(秒)を設定する。そしてCPU11は、初期時間から計算終了時間Tまで時間刻みΔt毎に記録媒体の運動計算を行い、計算結果をRAM15に格納する。本実施の形態では計算結果をRAM15に格納しているが記憶部13に保存するようにしてもよい。
ここで、各時間ステップにおける記録媒体の運動計算を、図5のフローチャートを用いて説明する。
まずステップS51においてCPU11は、Δt秒後の計算を行う際に必要な初期加速度、初期速度及び初期変位を設定する。これらの値としては、1サイクルの終了の度に、その計算結果(即ち、前回のサイクルの計算値を初期値とする)が投入される。
次にステップS52においてCPU11は、柔軟媒体を構成する各質点に働く力を定義する。ここで、計算に用いる力としては、回転モーメント、引張り力で表される復元力、接触力、摩擦力、重力、空気抵抗力、及びクーロン力がある。そして、CPU11は、個々の質点に対し働く力を計算し、その後、その合力を最終的に柔軟媒体に作用する力として定義する。
次にステップS53においてCPU11は、ステップS52で求めた質点に働く総力を質点の質量で除し、この除算の結果に初期加速度を加算することで、Δt秒後における当該質点の加速度を求める。
次にステップS54においてCPU11は、ステップS53で求めた加速度にΔtを乗じ、この乗算の結果に初速度を加算することで、Δt秒後における当該質点の速度を求める。
次にステップS55においてCPU11は、ステップS54で求めた速度にΔtを乗じ、この乗算の結果に初期変位を加算することで、Δt秒後における当該質点の変位を求める。
本実施の形態では、ステップS51〜S55一連のΔt秒後の物理量の計算にEulerの時間積分手法を採用しているが、Kutta−merson、Newmark−β法、Willson−θ法などの他の時間積分手法を採用してもよい
以上のような記録媒体搬送シミュレーションによって、本実施の形態では、記録媒体を搬送する上で、搬送経路に問題がないかを評価することができる。しかし、搬送ガイドなどに問題がある場合には記録媒体が搬送ガイド内に停留するといった搬送を継続することが不可能になる不具合が生じる。図6の例では、記録媒体61が搬送ガイドに詰まり、停留する状況を示している。このような場合、シミュレーションで設定した計算時間が終了するまで記録媒体は搬送経路内で搬送されないため、不具合発生部分よりも下流のシミュレーションによる評価は行えず、不具合発生後の計算時間は無駄になる。
そこで本実施の形態では、停留という不具合を自動で判定し、不具合発生位置よりも下流の計算を行えるようにする。また、記録媒体の搬送では停留しなくとも、設定された搬送速度からの遅れが生じることは設計上問題である。そこで本実施の形態では記録媒体の停留とともに、記録媒体の搬送速度の低下も同時に判定するようにする。
図7は、本実施の形態に係る設計支援装置の機能構成を示すブロック図である。図7に示すように本実施の形態に係る設計支援装置は、予想軌跡定義部71、サンプリング点定義部72、不具合判定部73、再配置部74、再スタート部75、評価時間判定部76及び結果表示部77を有する。なお、不具合判定部73、再配置部74、再スタート部75、及び評価時間判定部76とで不具合の発生後の運動計算処理がなされる。なお、ここで説明した各部は、実質的にはCPU11が制御プログラムで実現する機能によって構成される。
予想軌跡定義部71は、定義した搬送経路を記録媒体が通過する際の予想軌跡を定義する。サンプリング点定義部72は、記録媒体の搬送状態の評価に用いる記録媒体のサンプリング点を定義する。定義した点における物理量を基に、次に説明する不具合判定部73による記録媒体の搬送状態が評価されることになる。
不具合判定部73は、サンプリング点の速度が閾値以下の(下回る)場合、もしくはサンプリング点と予想軌跡の距離とが閾値以上の(上回る)場合を不具合と判定する。不具合判定部73は、不具合と判定した場合は計算を中断し、不具合発生時刻としてシミュレーション内時刻(シミュレーションにおける時刻)で保存する。
再配置部74は、記録媒体の後端を、その後端と最短距離にある予想軌跡上の一点に移動し、移動後の後端を基準に予想軌跡上に搬送経路下流に向かって、各要素の初期長さで再配置する。再スタート部75は、再配置部74による配置後の記録媒体の状態で、不具合判定部73で保存された時間から運動計算を再スタートする。
評価時間判定部76は、サンプリング点の加速度をモニタ(計測)することによって、再スタート直後の過渡的な挙動が収束したことを判定し、評価開始時刻としてシミュレーション内時刻で保存する。結果表示部77は、ユーザーの操作に応じて、不具合発生時刻と評価開始時刻を選択することで、表示部12において、その時刻でのシミュレーション結果を表示することができる。
次に、本実施の形態に係る設計支援装置で実行されるシミュレーションにおける特徴的処理を、図8のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理を実行する前に、搬送経路の定義及び記録媒体の定義は完了しているものとする。
まずステップS801においては予想軌跡定義が行われる。具体的には、CPU11がユーザーの入力操作に応じて予想軌跡定義部71を制御して、記録媒体の予想軌跡を作成し、RAM15に格納する。
次にステップS802においてはサンプリング点定義が行われる。具体的には、CPU11がユーザーの入力操作に応じてサンプリング点定義部72を制御して、記録媒体の搬送状態の評価に、その点での物理量を用いるサンプリング点を設定し、RAM15に格納する。
次にステップS803においては閾値定義が行われる。具体的には、CPU11が、ユーザーの入力操作に応じて、記録媒体の搬送速度の問題判定、再スタート後の評価再開の判定を行うに用いる閾値の設定を行い、RAM15に格納する。
以上の処理の後、ステップS804の計算開始でCPU11は計算を開始し、ステップS805で運動計算を行う。運動計算は、図5で説明した処理に従って実行される。
ステップS806においては速度低下判定が行われる。具体的には、CPU11は記録媒体の搬送速度に問題がないかをまず判定する。問題があると判定した場合にはステップS807に進み、問題が発生している時間帯をRAM15に格納し、ステップS808の不具合判定に進む。問題がないと判定した場合にはステップS814の時間ステップ更新に進む。
ステップS808の不具合判定では、CPU11は不具合判定部73を制御し、記録媒体の搬送に停留などの不具合が発生しているかの判定を行う。停留などが発生していると判定した場合にはステップS809の不具合発生時刻保持に進み、その時刻をRAM15に保持し、続いてステップS810の再配置に進む。そうでない場合はステップS814の時間ステップ更新に進む。
ステップS810の再配置においては、CPU11は再配置部74を制御し、再スタートのために記録媒体の再配置を行う。
次にステップS811の再スタートにおいては、CPU11は再スタート部75を制御し、不具合発生時刻から運動計算の再スタートを行い、ステップS812の信頼性判定に進む。
ステップS812の信頼性判定においては、CPU11は評価時間判定部76を制御し、サンプリング点の加速度をモニタし、再スタート後に起こる過渡的な振動が収束しているかどうかで計算結果に信頼性があるかの判定を行う。振動が収束していると判定した場合にはステップS813の評価開始時刻保持に進み、その時刻をRAM15保持した後、ステップS814の時間ステップ更新に進む。
ステップS814の時間ステップ更新においては、CPU11は、シミュレーション内時間が所定の計算時間まで達していない場合は時間ステップを更新し、運動計算を続ける(ステップS805〜S813)。所定の計算時間に達した場合は計算を終了する。
ステップS814で所定の計算時間に達した後のステップS815の結果表示においては、CPU11は、ユーザーの操作に応じてシミュレーション結果を表示部12に表示する。結果表示では、シミュレーション全体、不具合発生時刻、評価開始時刻、速度低下時間での挙動を表示部12に表示でき、選択された時刻などでのシミュレーション結果を表示することができる。
以上のような処理の流れを表示部12に表示される画面を示した図を用いて具体的に説明する。まず、予想軌跡の定義から説明する。
図9は、予想軌跡の定義の際に表示部12に表示される画面の一例を示した図である。「予想軌跡定義」ボタン22Gが押されると、CPU11は、ユーザーインターフェイス91を呼び出しウィンドウとして表示する。その後ユーザーインターフェイス上の追加ボタン92が押されると、CPU11は、グラフィック画面23上の任意の点をポインティングデバイス17によってピックあるいは指定可能にする。
ポインティングデバイス17によりピックが行われると、CPU11はピックされた順にピック点に番号(ピック点番号:図9では、P1〜P9)をつけ、ピック点の座標と番号をRAM15に保存する。そしてCPU11は、グラフィック画面23上にピック点番号と座標をマーキングして表示するとともに、ユーザーインターフェイス上のリスト99にピック点番号を表示する。この例ではユーザーがピックしたP1〜P9の点がマーキングされ、リスト99に表示されている。
そして予想軌跡作成ボタン97が押されると、CPU11はユーザーインターフェイス上のリスト99の内容をRAM15に格納し、リスト99の順にピックされた点の座標を曲線でつなぎ、予想軌跡を作成し、グラフィック画面23上に表示する。
図9では予想軌跡90(点線)が表示されている。本実施の形態ではピック点から3次スプライン曲線による補完で予想軌跡を作成しているが、ピック点を通る曲線ならば、ベジエ曲線などでも良い。そして、予想軌跡の情報(ピック点のリスト、番号、座標、曲線を表す式の係数)は、RAM15に格納される。
また、作成された予想軌跡が搬送ガイドと交差するなどの不具合がある場合も考えられる。この場合、ユーザーは予想軌跡が所望の形状になるまで修正を行う。修正の方法は、まず作成された予想軌跡を削除した後に、ピック点の追加、ピック点の削除、ピック点の移動、又はリスト順序の変更を行い、その後再び予想軌跡の作成を行うようにする。ここで、予想軌跡の削除と、ピック点の削除、ピック点の移動、リスト順序の変更について説明する。
予想軌跡の削除は、クリアボタン98が押されることで実施される。クリアボタン98が押されると、CPU11は、グラフィック画面上に表示された予想軌跡及びRAM15に格納された予想軌跡の情報を削除する。
ピック点の削除については、削除ボタン93が押されることで実施される。削除ボタン93が押されると、CPU11は、グラフィック画面23上にマーキングされたピック点をポインティングデバイス17によって選択可能にする。そしてピック点が選択されるとCPU11は、選択されたピック点をグラフィック画面23上、リスト99、RAM15から削除する。
ピック点の移動については、移動ボタン94が押されることで実施される。移動ボタン94が押されると、CPU11は、グラフィック画面23上にマーキングされたピック点をポインティングデバイス17によってドラッグ可能にする。そしてピック点がドラッグされるとCPU11は、RAM15に格納された座標値をドラッグされた先の座標値に置換する。同時にグラフィック画面23上のピック点も元の座標でのマーキングとピック点番号を削除し、ドラッグされた先の座標にマーキングとピック点番号を表示する。
リスト順序の変更については、ユーザーインターフェイス91上のリスト99のピック点番号が選択された状態で、上ボタン95などが押されることで実施される。上ボタン95が押された場合、CPU11は、リスト99で選択されたピック点番号とその上に表示されているピック点番号を入れ替える。同様に、リスト99のピック点番号が選択された状態で、下ボタン96が押された場合は、CPU11はリスト99で選択されたピック点番号とその下に表示されているピック点番号を入れ替える。予想軌跡はリストの順にピック点を作成するが、新たに追加されたピック点はリストの最後に追加される。そのため既に作成されたピック点間に新たにピック点を作成したい場合などはリスト順序の変更が必要になる。
次に、サンプリング点の定義について説明する。図10は、サンプリング点の定義の際に表示部12に表示される画面の一例を示した図である。サンプリング点ボタン22Mが押されると、CPU11は、ユーザーインターフェイス101を呼び出しウィンドウとして表示する。同時に、CPU11は、グラフィック画面23上の記録媒体の質点をマーキングし、質点番号とともに表示する。ここで追加ボタン102が押されると、CPU11は、グラフィック画面23上の質点をポインティングデバイス17によって選択可能にする。質点が選択されるとCPU11は、選択された質点をグラフィック画面23上で強調してマーキング表示する(本例では、黒丸で表示されている)。また同時にユーザーインターフェイス101上のリスト105に選択された質点番号を表示する。そしてOKボタン104が押されると、CPU11はサンプリング点としてリスト105に表示された質点番号をRAM15に格納する。
図10の例では、質点番号1と9がサンプリング点に定義されている。本実施の形態では、ユーザーが任意の質点をサンプリング点として定義しているが、予め設定された質点をサンプリング点として定義することもできる。
次に、不具合判定と信頼性評価に用いる閾値の設定について説明する。図11は、閾値の設定の際に表示部12に表示される画面の一例を示した図である。
閾値設定ボタン21Eが押されると、CPU11は、ユーザーインターフェイス111を呼び出しウィンドウとして表示する。ユーザーインターフェイス111上には、搬送速度の問題を判定するための閾値を入力するためのボックス112と、再スタート後の記録媒体の過渡的な振動が収束したかを判定するための閾値を入力するためのボックス113が設置されている。ボックス112とボックス113にキーボード16から数値が入力され、OKボタン114が押されると、CPU11はボックス112に入力された値を速度閾値として、ボックス113に入力された値を加速度閾値としてRAM15に格納にする。
図11の例では、速度閾値として180mm/s、加速度閾値として200mm/s2が設定されている。なお、本実施の形態ではユーザーからの入力で閾値を決定したが、予め設定された値をそれぞれの閾値に使用することも可能である。
以上の処理の後、バネ定数の計算及び運動計算をスタートさせる。運動計算は、図5で説明した処理に従って実行される。以降は時間ループ内(シミュレーションに設定されたシミュレーション内時刻内)の処理である。
次に、速度低下と停留の判定について説明する。速度低下の判定では、CPU11はサンプリング点として定義された質点の、その時間ステップで得られた速度の座標方向成分から速度の大きさを計算し、RAM15に格納する。
そしてCPU11は、各サンプリング点として定義された質点の速度の大きさと、RAM15に格納されている速度閾値との比較を行い、サンプリング点のうち一つでも閾値を下回っていた場合には速度低下が発生していると判定する。そして、速度低下が発生している時間帯を速度低下時間としてRAM15に格納する。
また停留の判定では、CPU11は、速度低下の判定で計算された各サンプリング点の速度の大きさと、予め設定されている停留閾値との比較を行い、サンプリング点のうち一つでも閾値を下回っていた場合には停留が発生していると判定する。停留が発生していると判定した場合、CPU11は、その時間ステップでのシミュレーション内時刻を不具合発生時刻としてRAM15に格納する。同時にCPU11は、その時間ステップでのシミュレーション結果をRAM15に保存する。
図12では、記録媒体121の先端が搬送ガイドに詰まり、停留が発生している。このときの記録媒体先端のサンプリング点122、記録媒体後端のサンプリング点123の速度の大きさと時間との関係をグラフで表したものが図13である。
図13においては、記録媒体後端の質点に定義されたサンプリング点の速度131は搬送速度200mm/sに設定されたローラに搬送されているため200mm/sから一定の範囲に収まっている。一方、記録媒体先端の質点に定義されたサンプリング点の速度132の大きさは停留に近づくにつれ低下する。そして速度の大きさが速度閾値に設定された180mm/sを下回った時刻T1からは速度低下時間として判定され、さらに速度が低下し、20mm/sに設定された停留閾値を下回った時刻T2に停留が発生したと判定される。
次に、記録媒体の再配置について説明する。CPU11は、停留などの不具合が発生した場合、一旦シミュレーションの運動計算を停止する。そして、記録媒体後端の質点の座標と最も近い予想軌跡上の点の座標を計算し、RAM15に格納された記録媒体後端の質点座標と置換する。その後、CPU11は、記録媒体後端質点の座標から、直線距離で記録媒体後端の剛体要素の初期長さだけ下流にある予想軌跡上の点の座標を計算し、RAM15に格納された記録媒体後端から二つ目の質点座標と置換する。同様の方法を記録媒体の先端質点まで繰り返し、CPU11は、RAM15に格納された記録媒体の質点座標すべてを予想軌跡上の点の座標に置換する。
図14では搬送経路から逸脱した記録媒体141を上記の方法で予想軌跡上に再配置した記録媒体142を示している。このように後端質点143を予想軌跡上の144に移動(矢印)した後に、他の質点も再配置を行うことで記録媒体の先端は、不具合が発生した位置よりも下流に位置するようになる。そのため、再スタート時に同じ位置での不具合を回避することができる。
記録媒体を再配置した後、CPU11は、再スタートの回数と、現在のシミュレーション内時刻に時間刻みΔtを加算した値とをRAM15に保存し、計算を再スタートする。
次に、信頼性判定について説明する。CPU11は、サンリング点として定義された質点の、加速度の座標方向成分から加速度の大きさを計算し、RAM15に格納する。CPU11は、RAM15に格納された加速度の大きさから、加速度の振動の振幅を計算し、その値と加速度閾値との比較を行う。そして、全てのサンプリング点は加速度閾値を下回った場合には、その時間ステップでのシミュレーション内時間を評価対象開始時刻としてRAM15に保存する。
再スタート後には予想軌跡に再配置したことで生じる曲げ方向の復元力と静止した記録媒体に搬送力を急に与えることで、記録媒体に過渡的な振動が生じる。例えば図15に示すように予想軌跡に再配置された記録媒体151は、再スタート後に復元力によって記録媒体152のように急激に変形する。この際のサンプリング点153の加速度の大きさと時間の関係を図16のグラフに示す。
図16のグラフが示すように、再スタート後には加速度に大きな振動が発生する。これは記録媒体の挙動も大きく振動していることを意味している。本来、上流から記録媒体が搬送されてきた場合にはこのような大きな振動は生じないため、振動の振幅が大きな期間のシミュレーション結果は信頼性がないものである。
図16ではリスタート後に時間の経過とともに加速度の振動は収束していき、そして振幅が設定された200mm/s2を下回った時刻T4に振動が収束したと判定される。なお、本実施の形態では速度を用いて再スタート後の記録媒体の挙動の評価を行ったが、速度を用いることもできる。
以上で説明した処理を時間ステップ内に行う。そしてCPU11は、現シミュレーション内時刻と設定された時間Tを比較し、下回っていた場合には、時間刻みΔtを加算し、その値をRAM15に保存し、次の時間ステップに計算を進める。それ以外の場合は計算を終了する。
計算が終了したら結果表示を行う。図17は、シミュレーション結果表示の際に表示部12に表示される画面の一例を示した図である。「結果表示」ボタン21Dが押されると、CPU11は、サブ構成メニュー22に、動画メニュー170−1、プロットメニュー170−2、不具合時刻ボタン170−3を表示する。
不具合時刻ボタン170−3が押されると、CPU11は、ユーザーインターフェイス180を呼び出し、ウィンドウとして表示する。ユーザーインターフェイス180内には不具合発生時刻のリスト177、評価開始時刻のリスト178、速度低下時間帯の開始時刻のリスト181、OKボタン179が設置されている。CPU11は、RAM15から不具合発生時刻、評価開始時刻、速度低下時間帯の開始時刻を呼び出して表示することができる。
そしてポインティングデバイス17によって、いずれかの時間が選択され、OKボタン179が押されることで、CPU11は、RAM15から選択された時刻でのシミュレーション結果を呼び出しグラフィック画面23上に表示する。
これにより、ユーザーは搬送経路の評価上重要である速度低下や停留が発生した時刻の位置と形状や、リスタート後の結果が信頼できる時刻からのシミュレーション結果を容易に知ることができる。
図18は、シミュレーション結果表示の際に表示部12に表示される画面の一例を示した図である。結果表示ボタン21Dが押されると、CPU11は、サブ構成メニュー22に動画メニュー170−1、プロットメニュー170−2、不具合時刻ボタン170−3を表示する。動画メニュー170−1には、再生ボタン171、停止ボタン172、ポーズボタン173、早送りボタン174、及び巻き戻しボタン175を有している。これらのボタンが押されることにより、CPU11は、RAM15からシミュレーション結果を呼び出し、グラフィック画面に記録媒体の挙動を表示する。このことによりユーザーは記録媒体の挙動を可視化できる。
この可視化の際に評価対象外時間に当たる時間帯には、CPU11はコマンド欄24にシミュレーション結果に信頼性がないことを示す、「評価対象外時間」というメッセージを表示する。また、速度低下時間帯には、ここでは不図示だが、CPU11はコマンド欄24にシミュレーション結果に信頼性がないことを示す、「速度低下」というメッセージを表示する。このような表示を行うことで、ユーザーは、シミュレーション結果が信頼できるかどうかを容易に知ることができる。
また他の態様として、評価対象外時間には、グラフィック画面23の画面背景の色を別の色に変更したり、記録媒体の色を別の色に変更したりして強調表示する方法もある。この方法の利点は、ユーザーは記録媒体の挙動に注目していることが考えられるため、コマンド欄にメッセージを表示するよりもユーザーが評価対象外時間であることを認識しやすいというものである。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。本実施の形態では、記録媒体の搬送が不可能になる不具合のうち記録媒体の搬送経路からの逸脱を自動で判定し、不具合発生位置よりも下流の計算を行うようにする。
搬送経路に問題がある場合には、図19の例のように記録媒体191が搬送ガイドの間を抜ける逸脱が発生する。記録媒体は搬送経路を搬送されないため、不具合発生部分よりも下流の評価は行えず、不具合発生後の計算時間は無駄になる。
以下、本実施の形態における処理の特徴的処理を図20のフローチャートを用いて説明する。なお、第1の実施の形態で図8を用いて説明した処理と共通するものは説明を省略し、同符号で示す。また、本実施の形態で図8で説明した処理と異なる点は、ステップS2001,S2002における処理であるため、当該相違する処理のみの説明をする。また、ハードウェア構成なども第1の実施の形態と同様であるため、同符号で示し説明を省略する。
ステップS2001の閾値定義では、CPU11は、ユーザーの入力操作に応じて逸脱を判定する距離閾値と、再スタート後の評価再開の判定を行う際に用いる閾値の設定を行い、RAM15に格納する。
ステップS2002の逸脱判定では、CPU11は、記録媒体に逸脱が発生しているかの判定を行う。逸脱が発生していると判定した場合にはステップS809の不具合発生時刻保持に進み、その時刻をRAM15に保持し、続いてステップS810の再配置に進む。そうでない場合はステップS814の時間ステップ更新に進む。他の処理は第1の実施の形態の図8の処理と同様である。
本実施の形態と第1の実施の形態との違いは、速度低下の判定を行わないこと、定義される閾値の種類が異なること、そして不具合判定方法である。まず、本実施の形態における閾値の設定について説明する。定義される閾値は、逸脱を判定する際に基準となるサンプリング点と予想軌跡の距離である。
図21は、本実施の形態において閾値の設定の際に表示部12に表示される画面の一例を示した図である。閾値設定ボタン21Eが押されると、CPU11は、ユーザーインターフェイス211を呼び出しウィンドウとして表示する。ユーザーインターフェイス上には逸脱を判定するためサンプリング点と予想軌跡との距離の閾値を入力するためのボックス212と、再スタート後の記録媒体の過渡的な挙動が収束したかを判定するための距離閾値を入力するためのボックス213が設置されている。ボックス212とボックス213にキーボード16から数値が入力され、OKボタン214が押されると、CPU11は、ボックス212に入力された値を距離閾値として、ボックス213に入力された値を加速度閾値としてRAM15に格納にする。
図21の例では、距離閾値として30mm、加速度閾値として200mm/s2が設定されている。本実施の形態ではユーザーからの入力で閾値を決定したが、予め設定された値をそれぞれの閾値に使用することも可能である。
次に、逸脱の判定について説明する。図22は、記録媒体が逸脱した様子の一例を示している。逸脱が発生した場合CPU11は図22のように、記録媒体221のサンプリング点222から予想軌跡223上の一点までのベクトル224と、その予想軌跡上の点の接線ベクトル225との内積が0、つまり直角になる、予想軌跡上の点226の座標を計算する。そして、サンプリング点とその点の距離を計算し、RAM15に格納する。
このとき複数の予想軌跡上の点が上の条件を満たす場合には距離の最短のものをRAM15に格納する。CPU11は、計算された距離と、RAM15に格納されている距離閾値との比較を行い、サンプリング点のうち一つでも閾値を越えていた場合には逸脱が発生していると判定する。逸脱が発生していると判定した場合、その時間ステップでのシミュレーション内時刻を不具合発生時刻としてRAM15に格納する。同時にCPU11は、その時間ステップでのシミュレーション結果をRAM15に保存する。
図22の例では、搬送ガイドの隙間に記録媒体先端が入り込み、サンプリング点222と予想軌跡の距離は徐々に増大している。記録媒体先端のサンプリング点222、記録媒体後端のサンプリング点227と予想軌跡223との距離と、時間の関係を表したグラフを図23に示す。
図23では、記録媒体後端の質点に定義されたサンプリング点227の距離232は、搬送ガイド内にあるため一定の範囲に収まっているが、記録媒体先端の質点に定義されたサンプリング点222の距離231は、逸脱に近づくにつれ増大する。そして距離が距離閾値として設定された30mmを上回った時刻T5に逸脱が発生したと判定される。
以上で、本発明の第1の実施の形態及び第2の実施の形態を説明した。すなわち、本実施の形態では、シミュレーション中に記録媒体が搬送経路内で停留したり、搬送経路から逸脱したりして不具合(ジャム)が発生した場合でも、その部位よりも下流の搬送経路についてシミュレーションの計算を行うことが可能になる。これにより、下流の搬送経路の評価を行うことが可能となり、従来無駄になっていた停留や逸脱後の計算時間を削減することが可能になる。
更に、本実施の形態では、ジャムの発生した時刻や再スタート後の評価開始時刻におけるシミュレーション結果を保持しておくようにしている。これにより、ユーザーは設計上重要である、記録媒体の停留などがどの部位で、どのような形状で発生したかや、再スタート後のシミュレーション結果の信頼性がある時刻からの結果を即座に知ることができる。
なお、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では停留と逸脱という、それぞれ記録媒体に発生する別の不具合を判定するものであるが、これらを組み合わせて設計支援装置などを構成できることは言うまでもない。停留と逸脱はどちらも記録媒体の搬送シミュレーションで発生する可能性があるものであるため、これらを組み合わせて停留と逸脱どちらも判定できるようにすれば、有効な設計支援装置などを実現できる。
本発明の実施の形態に係る情報処理装置の1つである設計支援装置のハードウェアの概略構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態において、シミュレーションを実行する際に、表示される画面構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態において、シミュレーションを実行する際に、表示される画面構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態において、記録媒体を、柔軟媒体の弾性体として定義する際に表示される画面の一例を示す図である。 本発明の実施の形態において、シミュレーションを実行する際の記録媒体の運動計算を説明するフローチャートである。 シミュレーション中に、記録媒体が搬送ガイドに詰まり、停留する状況を示した図である。 本発明の実施の形態に係る設計支援装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態(第1の実施の形態)において実行されるシミュレーションにおける特徴的処理を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態において、予想軌跡の定義の際に表示される画面の一例を示した図である。 本発明の実施の形態において、サンプリング点の定義の際に表示される画面の一例を示した図である。 本発明の実施の形態において、閾値の設定の際に表示される画面の一例を示した図である。 シミュレーション中に、記録媒体の先端が搬送ガイドに詰まり、停留が発生した状況を示した図である。 シミュレーション中に、記録媒体の先端が搬送ガイドに詰まり、停留が発生した際の、記録媒体先端のサンプリング点、記録媒体後端のサンプリング点の速度の大きさと時間の関係とをグラフで表した図である。 本発明の実施の形態において、搬送経路から逸脱した記録媒体を予想軌跡上に再配置した様子を示した図である。 本発明の実施の形態において、予想軌跡に再配置された記録媒体が再スタート後に復元力によって変形した様子を示した図である。 本発明の実施の形態において、予想軌跡に再配置された記録媒体が再スタート後に復元力によって変形した際の、サンプリング点の加速度の大きさと時間の関係を示した図である。 本発明の実施の形態において、シミュレーション結果表示の際に表示される画面の一例を示した図である。 本発明の実施の形態において、シミュレーション結果表示の際に表示される画面の一例を示した図である。 シミュレーション中に、記録媒体が搬送ガイドの間を抜ける逸脱が発生した状況を示した図である。 本発明の実施の形態(第2の実施の形態)において実行されるシミュレーションにおける特徴的処理を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態において、閾値の設定の際に表示される画面の一例を示した図である。 記録媒体が逸脱した様子の一例を示した図である。 本発明の実施の形態において、記録媒体が逸脱した際の、記録媒体先端のサンプリング点、記録媒体後端のサンプリング点と予想軌跡との距離と、時間の関係を表したグラフを示した図である。
11 CPU
12 表示部
13 記憶部(HDD)
14 ROM
15 RAM
16 キーボード
17 ポインティングデバイス
71 予想軌跡定義部
72 サンプリング点定義部
73 不具合判定部
74 再配置部
75 再スタート部
76 評価時間判定部
77 結果表示部

Claims (19)

  1. シート状の記録媒体を質量を持った複数の要素で分割し、各要素間をバネで連結することでモデル化した記録媒体が搬送経路内を搬送されていく挙動をシミュレーションすることで、設計を支援する設計支援プログラムであって、
    搬送経路においてユーザーが指定した任意の座標を基に、それらの座標を結んだ曲線を記録媒体の予想軌跡として定義する予想軌跡定義ステップと、
    記録媒体においてユーザーが選択した一つ以上の点もしくは予め設定された一つ以上の点を、記録媒体の搬送状態の評価に用いるサンプリング点として定義するサンプリング点定義ステップと、
    前記定義したサンプリング点を基に、搬送を継続することが不可能な不具合が発生したかどうかを判定する不具合判定ステップと、
    前記不具合判定ステップで不具合の発生が判定された場合、不具合が発生した状態における記録媒体の後端を、その後端と最短距離にある前記予想軌跡上の一点に移動し、移動後の後端を基準に記録媒体を前記予想軌跡上に搬送経路下流に向けて、記録媒体の各要素の初期長さで再配置する再配置ステップと、
    前記再配置ステップでの配置後の状態から、シミュレーションをスタートする再スタートステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする設計支援プログラム。
  2. 前記不具合判定ステップでは、前記定義したサンプリング点のうち少なくとも一つの速度が、所定の速度の閾値を下回った場合に、搬送を継続することが不可能な不具合が発生したと判定することを特徴とする請求項1に記載の設計支援プログラム。
  3. 前記不具合判定ステップでは、前記定義したサンプリング点と該サンプリング点と最短距離になる前記予想軌跡上の一点との距離を計算し、そのうち少なくとも一つが、所定の閾値を上回った場合に、搬送を継続することが不可能な不具合が発生したと判定することを特徴とする請求項1に記載の設計支援プログラム。
  4. 前記不具合判定ステップで不具合の発生が判定された場合、シミュレーションに係る計算を中断するステップを更にコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1に記載の設計支援プログラム。
  5. 前記不具合判定ステップで不具合の発生が判定された場合、シミュレーションにおける不具合の発生の時刻を不具合発生時刻として保持するステップと、
    前記不具合発生時刻におけるシミュレーション結果を表示装置に表示するステップと、を更にコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1に記載の設計支援プログラム。
  6. 前記再スタートステップによるシミュレーションのスタート後に、記録媒体の前記定義されたサンプリング点の加速度の大きさを計測し、該サンプリング点の加速度の値すべてが所定の閾値以下になった場合に、記録媒体の過渡的な挙動が収束したと判定し、評価開始時刻として保持する評価時間判定ステップと、
    前記評価開始時刻からのシミュレーション結果を表示装置に表示するステップと、を更にコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1に記載の設計支援プログラム。
  7. 前記不具合判定ステップで不具合の発生が判定された場合、シミュレーションにおける不具合の発生の時刻を不具合発生時刻として保持するステップと、
    前記再スタートステップによるシミュレーションのスタート後に、記録媒体の前記定義されたサンプリング点の加速度の大きさを計測し、該サンプリング点の加速度の値すべてが所定の閾値以下になった場合に、記録媒体の過渡的な挙動が収束したと判定し、評価開始時刻として保持する評価時間判定ステップと、
    表示装置にシミュレーションの結果を表示する際、前記不具合発生時刻から前記評価開始時刻までの時間帯を評価対象外時間とし、該評価対象外時間のシミュレーション結果を表示する場合には、画面背景の色を変える又は記録媒体の色を変える強調表示を行うステップと、を更にコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1に記載の設計支援プログラム。
  8. 前記不具合判定ステップで不具合の発生が判定された場合、シミュレーションにおける不具合の発生の時刻を不具合発生時刻として保持するステップと、
    前記再スタートステップによるシミュレーションのスタート後に、記録媒体の前記定義されたサンプリング点の加速度の大きさを計測し、該サンプリング点の加速度の値すべてが所定の閾値以下になった場合に、記録媒体の過渡的な挙動が収束したと判定し、評価開始時刻として保持する評価時間判定ステップと、
    表示装置にシミュレーションの結果を表示する際、前記不具合発生時刻から前記評価開始時刻までの時間帯を評価対象外時間とし、該評価対象外時間のシミュレーション結果を表示する場合には、前記表示装置において前記評価対象外時間であることを示すメッセージを表示するステップと、を更にコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1に記載の設計支援プログラム。
  9. 前記定義したサンプリング点のうち少なくとも一つの速度が、所定の速度の閾値を下回った場合に、速度低下が発生していると判定し、該速度低下が発生している時間帯を速度低下時間として保持するステップと、
    表示装置にシミュレーションの結果を表示する際、前記速度低下時間のシミュレーション結果を表示する場合には、前記表示装置において前記速度低下時間であることを示すメッセージを表示するステップと、を更にコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1に記載の設計支援プログラム。
  10. シート状の記録媒体を質量を持った複数の要素で分割し、各要素間をバネで連結することでモデル化した記録媒体が搬送経路内を搬送されていく挙動を、コンピュータでシミュレーションすることで、設計を支援する設計支援方法であって、
    搬送経路においてユーザーが指定した任意の座標を基に、それらの座標を結んだ曲線を記録媒体の予想軌跡として定義する予想軌跡定義ステップと、
    記録媒体においてユーザーが選択した一つ以上の点もしくは予め設定された一つ以上の点を、記録媒体の搬送状態の評価に用いるサンプリング点として定義するサンプリング点定義ステップと、
    前記定義したサンプリングを基に、搬送を継続することが不可能な不具合が発生したかどうかを判定する不具合判定ステップと、
    前記不具合判定ステップで不具合の発生が判定された場合、不具合が発生した状態における記録媒体の後端を、その後端と最短距離にある前記予想軌跡上の一点に移動し、移動後の後端を基準に記録媒体を前記予想軌跡上に搬送経路下流に向けて、記録媒体の各要素の初期長さで再配置する再配置ステップと、
    前記再配置ステップでの配置後の状態から、シミュレーションをスタートする再スタートステップと、を有することを特徴とする設計支援方法。
  11. 前記不具合判定ステップでは、前記定義したサンプリング点のうち少なくとも一つの速度が、所定の速度の閾値を下回った場合に、搬送を継続することが不可能な不具合が発生したと判定することを特徴とする請求項10に記載の設計支援方法。
  12. 前記不具合判定ステップでは、前記定義したサンプリング点と該サンプリング点と最短距離になる前記予想軌跡上の一点との距離を計算し、そのうち少なくとも一つが、所定の閾値を上回った場合に、搬送を継続することが不可能な不具合が発生したと判定することを特徴とする請求項10に記載の設計支援方法。
  13. 前記不具合判定ステップで不具合の発生が判定された場合、シミュレーションに係る計算を中断するステップを更に有することを特徴とする請求項10に記載の設計支援方法。
  14. 前記不具合判定ステップで不具合の発生が判定された場合、シミュレーションにおける不具合の発生の時刻を不具合発生時刻として保持するステップと、
    前記不具合発生時刻におけるシミュレーション結果を表示装置に表示するステップと、を更に有する特徴とする請求項10に記載の設計支援方法。
  15. 前記再スタートステップによるシミュレーションのスタート後に、記録媒体の前記定義されたサンプリング点の加速度の大きさを計測し、該サンプリング点の加速度の値すべてが所定の閾値以下になった場合に、記録媒体の過渡的な挙動が収束したと判定し、評価開始時刻として保持する評価時間判定ステップと、
    前記評価開始時刻からのシミュレーション結果を表示装置に表示するステップと、を更に有することを特徴とする請求項10に記載の設計支援方法。
  16. 前記不具合判定ステップで不具合の発生が判定された場合、シミュレーションにおける不具合の発生の時刻を不具合発生時刻として保持するステップと、
    前記再スタートステップによるシミュレーションのスタート後に、記録媒体の前記定義されたサンプリング点の加速度の大きさを計測し、該サンプリング点の加速度の値すべてが所定の閾値以下になった場合に、記録媒体の過渡的な挙動が収束したと判定し、評価開始時刻として保持する評価時間判定ステップと、
    表示装置にシミュレーションの結果を表示する際、前記不具合発生時刻から前記評価開始時刻までの時間帯を評価対象外時間とし、該評価対象外時間のシミュレーション結果を表示する場合には、画面背景の色を変える又は記録媒体の色を変える強調表示を行うステップと、を更に有することを特徴とする請求項10に記載の設計支援方法。
  17. 前記不具合判定ステップで不具合の発生が判定された場合、シミュレーションにおける不具合の発生の時刻を不具合発生時刻として保持するステップと、
    前記再スタートステップによるシミュレーションのスタート後に、記録媒体の前記定義されたサンプリング点の加速度の大きさを計測し、該サンプリング点の加速度の値すべてが所定の閾値以下になった場合に、記録媒体の過渡的な挙動が収束したと判定し、評価開始時刻として保持する評価時間判定ステップと、
    表示装置にシミュレーションの結果を表示する際、前記不具合発生時刻から前記評価開始時刻までの時間帯を評価対象外時間とし、該評価対象外時間のシミュレーション結果を表示する場合には、前記表示装置において前記評価対象外時間であることを示すメッセージを表示するステップと、を更に有することを特徴とする請求項10に記載の設計支援方法。
  18. 前記定義したサンプリング点のうち少なくとも一つの速度が、所定の速度の閾値を下回った場合に、速度低下が発生していると判定し、該速度低下が発生している時間帯を速度低下時間として保持するステップと、
    表示装置にシミュレーションの結果を表示する際、前記速度低下時間のシミュレーション結果を表示する場合には、前記表示装置において前記速度低下時間であることを示すメッセージを表示するステップと、を更に有することを特徴とする請求項10に記載の設計支援方法。
  19. シート状の記録媒体を質量を持った複数の要素で分割し、各要素間をバネで連結することでモデル化した記録媒体が搬送経路内を搬送されていく挙動をシミュレーションすることで、設計を支援する設計支援装置であって、
    搬送経路においてユーザーが指定した任意の座標を基に、それらの座標を結んだ曲線を記録媒体の予想軌跡として定義する予想軌跡定義手段と、
    記録媒体においてユーザーが選択した一つ以上の点もしくは予め設定された一つ以上の点を、記録媒体の搬送状態の評価に用いるサンプリング点として定義するサンプリング点定義手段と、
    前記定義したサンプリング点を基に、搬送を継続することが不可能な不具合が発生したかどうかを判定する不具合判定手段と、
    前記不具合判定手段で不具合の発生が判定された場合、不具合が発生した状態における記録媒体の後端を、その後端と最短距離にある前記予想軌跡上の一点に移動し、移動後の後端を基準に記録媒体を前記予想軌跡上に搬送経路下流に向けて、記録媒体の各要素の初期長さで再配置する再配置手段と、
    前記再配置手段での配置後の状態から、シミュレーションをスタートする再スタート手段と、を有することを特徴とする設計支援装置。
JP2009001147A 2009-01-06 2009-01-06 設計支援プログラム、設計支援方法及び設計支援装置 Active JP5143028B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009001147A JP5143028B2 (ja) 2009-01-06 2009-01-06 設計支援プログラム、設計支援方法及び設計支援装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009001147A JP5143028B2 (ja) 2009-01-06 2009-01-06 設計支援プログラム、設計支援方法及び設計支援装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010160583A true JP2010160583A (ja) 2010-07-22
JP5143028B2 JP5143028B2 (ja) 2013-02-13

Family

ID=42577716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009001147A Active JP5143028B2 (ja) 2009-01-06 2009-01-06 設計支援プログラム、設計支援方法及び設計支援装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5143028B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6592267B2 (ja) * 2015-03-31 2019-10-16 キヤノン株式会社 設計支援装置およびその方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004258774A (ja) * 2003-02-24 2004-09-16 Canon Inc 設計支援システム
JP2006134060A (ja) * 2004-11-05 2006-05-25 Canon Inc 設計支援プログラム及び設計支援方法
JP2006172020A (ja) * 2004-12-14 2006-06-29 Canon Inc 情報処理装置及びその制御方法、プログラム並びに記憶媒体
JP2006248769A (ja) * 2005-03-14 2006-09-21 Canon Inc シミュレーション装置、シミュレーション方法、及び設計支援プログラム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004258774A (ja) * 2003-02-24 2004-09-16 Canon Inc 設計支援システム
JP2006134060A (ja) * 2004-11-05 2006-05-25 Canon Inc 設計支援プログラム及び設計支援方法
JP2006172020A (ja) * 2004-12-14 2006-06-29 Canon Inc 情報処理装置及びその制御方法、プログラム並びに記憶媒体
JP2006248769A (ja) * 2005-03-14 2006-09-21 Canon Inc シミュレーション装置、シミュレーション方法、及び設計支援プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5143028B2 (ja) 2013-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4366096B2 (ja) 情報処理装置及びそのシミュレーション方法並びに記憶媒体
JP4095603B2 (ja) 設計支援方法及び設計支援プログラム
JP4086645B2 (ja) 媒体搬送シミュレーション方法、プログラム、記憶媒体及び媒体搬送設計支援システム
JP5143028B2 (ja) 設計支援プログラム、設計支援方法及び設計支援装置
JP4049925B2 (ja) 設計支援システム及び設計支援方法
JPH11116133A (ja) 設計支援装置
JP4967060B2 (ja) 解析装置及び解析方法
JP4440149B2 (ja) シミュレーション装置、シミュレーション方法、及び設計支援プログラム
JP4847256B2 (ja) 情報処理装置及び情報処理装置の制御方法、及び、コンピュータプログラム
JP6238566B2 (ja) 設計支援プログラム、設計支援方法及び設計支援装置
JP5178287B2 (ja) 解析装置及び解析方法
JP2001273337A (ja) 設計支援装置と設計支援方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP4989200B2 (ja) シミュレーション装置及びその制御方法、並びにプログラム
JP2009120300A (ja) 検査支援方法及びプログラム
JP2006248769A (ja) シミュレーション装置、シミュレーション方法、及び設計支援プログラム
JP2006338621A (ja) シミュレーション装置及びその制御方法、並びに制御プログラム
JP2006103877A (ja) 設計支援方法及び設計支援プログラム
JP2016134087A (ja) 流体挙動予測装置及び流体挙動予測プログラム
JP4054796B2 (ja) 設計支援プログラム
JP2006172020A (ja) 情報処理装置及びその制御方法、プログラム並びに記憶媒体
KR102009281B1 (ko) 설계 지원 장치 및 그 방법
JP4314175B2 (ja) 情報処理装置および情報処理方法およびその方法を実行するためのプログラムおよびそのプログラムを記憶した記憶媒体
JP2019171846A (ja) 造形予測表示システム、情報処理装置、プログラムおよび造形予測表示方法
JP2000331037A (ja) 条件設定装置、条件設定方法及び条件設定プログラムを記録した媒体
JP2009087134A (ja) 設計支援システム及び紙搬送シミュレーション方法、並びにプログラム及び記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121023

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121120

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151130

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5143028

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151