JP4847256B2 - 情報処理装置及び情報処理装置の制御方法、及び、コンピュータプログラム - Google Patents

情報処理装置及び情報処理装置の制御方法、及び、コンピュータプログラム Download PDF

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本発明は、情報処理装置及び情報処理装置の制御方法、コンピュータプログラム及び記憶媒体に関する。
複写機、LBP(レーザービームプリンタ)の記録紙、フィルム、などのシート状媒体(柔軟媒体)を含む部材を搬送するための搬送経路の設計では、実際に物を作る前からさまざまな条件で設計物の機能を検討することが必要である。これにより、試作品の製造、試験に要する工数を低減でき、開発期間及び費用を低減することが可能となる。
このような目的で搬送経路内の紙の挙動をシミュレーションする技術が提案されている(特許文献1を参照)。ここでは、柔軟媒体を有限要素法による有限要素で表現し、搬送経路内の柔軟媒体の搬送用ガイドやローラとの接触判断を行ない、運動方程式を数値的に解いて、柔軟媒体のガイドとの搬送抵抗や当接角を評価する設計支援法が提案されている。
柔軟媒体の運動を解くにあたっては、上述のように、有限要素あるいは質量−バネ系で離散的に表現された柔軟媒体の運動方程式を立てる。そして解析対象時間を有限の幅を持つ時間ステップに分割し、時間0から時間ステップ毎に未知数である加速度、速度、変位を順次求める数値時間積分を行うことによって柔軟媒体の運動を解く。この解き方として、ニューマークのβ法、ウイルソンのθ法、オイラー法、Kutta-merson法などが広く知られている。ここで、柔軟媒体とガイドといった2体間の接触においては、従来、対象となる被接触物の構造、配置、位置関係によらず、1つの摩擦係数μで定義していた。
特開2004−258774号公報
上述の様な設計支援方法およびプログラムにおいて、搬送経路内の紙の挙動、ガイド抵抗等を精度良く表現するためには、紙と搬送ガイドとの摩擦を正確に扱う必要がある。特に、紙の端部と搬送ガイドとの接触や、紙の表裏と搬送ガイドとの接触での摩擦係数が異なる値を持つことから、その接触状況に応じて適した摩擦係数の設定を行う必要がある。
しかし、これまでは、柔軟媒体と搬送ガイドとの摩擦係数については、柔軟媒体の端部や表裏のいずれで接触するかにかかわりなく、各搬送ガイドごとに1つの摩擦係数が設定されていた。そのため、設計支援方法及び設計支援プログラムを情報処理装置において利用するユーザーは、柔軟媒体と各搬送ガイドとの接触の状況を予測し、使用する摩擦係数を条件に応じて各搬送ガイドごとに設定しなければならなかった。
このようにして各搬送ガイドごとに摩擦係数を設定する場合、対象となる搬送ガイドの数によっては多大の工数を要してしまう。通常、小型の複写機でも、設定する紙搬送経路内のガイドの数は、数十から場合によっては数百にのぼり、これらのガイドごとに、紙の表裏の接触を予測して、個々に摩擦係数を設定するのは、非常に煩雑でユーザーに対する負担が大きかった。
そこで、本発明は、少ない工数において搬送ガイドに対する柔軟媒体の接触部位に応じた摩擦係数の設定が可能な情報処理装置等を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明は、搬送経路における柔軟媒体の挙動をシミュレーションする情報処理装置であって、
前記柔軟媒体を質点と弾性体とによりモデル化する媒体モデル化手段と、
複数の搬送部材により前記搬送経路をモデル化する搬送経路モデル化手段と、
モデル化された前記柔軟媒体の、モデル化された前記搬送経路との接触部位に応じた摩擦係数を格納する格納手段と、
前記モデル化された柔軟媒体の、前記モデル化された搬送経路との接触部位を判定する判定手段と、
前記判定手段において判定された前記接触部位に応じた前記摩擦係数を前記格納手段より取得し、前記モデル化された搬送経路による、前記モデル化された柔軟媒体に対する摩擦力を算出する算出手段と
を備え
前記接触部位には、前記モデル化された柔軟媒体の表面及び裏面が含まれ、
前記判定手段は、前記モデル化された柔軟媒体に含まれる前記質点のうち、少なくとも該モデル化された柔軟媒体の搬送方向の先端に位置する第1の質点以外の第2の質点が、前記モデル化された搬送経路と接触している場合に、前記第2の質点の前記搬送経路への接触時における位置と、該接触時の第2の質点に隣接する第3の質点の位置とで設定される第1のベクトルと、前記第2の質点の前記搬送経路への接触前における位置と、該接触前の第2の質点に隣接する第3の質点の位置とで設定される第2のベクトルとに基づいて、
前記第1のベクトルと前記第2のベクトルとで構成される角度が第1の角度よりも小さい場合に前記接触部位が前記モデル化された柔軟媒体の裏面と判定し、
前記第1のベクトルと前記第2のベクトルとで構成される角度が第1の角度よりも大きい場合に前記接触部位が前記モデル化された柔軟媒体の表面と判定することを特徴とする。
本発明によれば、少ない工数において搬送ガイドに対する柔軟媒体の接触部位に応じた摩擦係数の設定が可能な情報処理装置等を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照し具体的に説明する。本発明の実施形態は、複写機、LBPなどの記録紙、フィルム、などの柔軟媒体を含む部材を搬送する機構を有する装置において、該部材がその搬送経路内を搬送される時の柔軟媒体の挙動をシミュレーションする情報処理装置等に関連するものである。
図1は、本発明の実施形態に対応する、搬送経路における柔軟媒体の挙動のシミュレーションを行う情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図1において、CPU101は、HD(ハードディスク)103に格納されているOS、アプリケーションプログラム等を実行し、RAM102にプログラムの実行に必要な情報、ファイル等を一時的に格納する制御を行う。RAM102は、CPU101の主メモリ、ワークエリア等として機能する。HD103は、アプリケーションプログラム、ドライバプログラム、OS、制御プログラムが格納される。また、発明の実施形態に対応する設計支援のためのプログラムや、計算に必要な柔軟媒体の種類に依存する物性パラメータ、紙の厚さ、密度、剛性およびガイドとの摩擦係数が格納されている。なお、HD103は、シミュレーションによる計算結果として出力される物理量を保存するためにも利用される。
なお、本実施形態では、記録紙(普通紙、再生紙、専用紙を含む)やOHPなど、電子写真方式による印刷処理に利用される記録媒体を、「柔軟媒体」と呼ぶこととする。
ディスプレイ104は、操作部109から入力したコマンドや、外部から取得した情報等を表示するための表示手段である。また、ディスプレイ104には、ユーザーが定義した搬送経路や紙の配置が表示され、シミュレーションモデルの形状を確認可能となっている。更に、シミュレーションの計算結果を表示したり、柔軟媒体の挙動アニメーションや、柔軟媒体やガイドに働く力、速度、加速度、位置をグラフ表示することもできる。
ネットワークインターフェイス(以下、I/Fという)105は、ネットワークに接続するための通信インターフェイスである。ROM106には、基本I/Oプログラム等のプログラムを記憶する。外部記憶ドライブ107は、メディア108に記憶されたプログラム等を本コンピュータシステムにロードすることができる。記録媒体としてのメディア108は、所定のプログラムおよび関連データを格納する。
操作部109は、本装置の操作者が、指示入力を行うためのユーザインタフェースであり、キーボードやマウスで構成される。操作部109により、柔軟媒体の搬送経路の設定、ローラによる搬送条件の設定、或いは、紙種の指定が可能である。なお、この設定に応じて、HD103に格納されている物性パラメータが呼び出され、計算に利用される。システムバス110は、装置内のデータの流れを司るものである。
次に、図2のフローチャートを参照して、発明の実施形態に対応する処理の流れを説明する。
本実施形態では、ディスプレイ104に表示された搬送経路の設計支援用画面をユーザーが参照し、操作部109を利用して入力を行うことで定義された柔軟媒体モデルとガイドについて、CPU101による柔軟媒体の挙動等の演算処理が行われる。この際、ステップS201に示すように、柔軟媒体モデルとガイドとの間での接触発生の有無が判定される。ここで、接触が発生していると判定されると(ステップS201において「YES」)、ステップS202において接触の種類が判定される。接触が発生していない場合には、接触が生じたか否かの監視が継続される。
ステップS202では、柔軟媒体の接触部位につき、柔軟媒体の端部とガイドとの接触なのか、或いは、柔軟媒体の端部以外とガイドとの接触なのか、が判定される。もし、柔軟媒体の端部とガイドとの接触と判定される(ステップS202において「YES」)と、ステップS203の処理が行われる。一方、柔軟媒体の端部以外とガイドとの接触と判定されると(ステップS202において「NO」)、ステップS204の処理が行われる。
ステップS203では、柔軟媒体の端部とガイドとの接触部について、端部とガイドとの接触に対応する摩擦係数μ1のデータがHD103からRAM102に読み出され、摩擦力が算出される。
一方、ステップS204では、ガイドと接触する柔軟媒体の端部以外が、柔軟媒体の表面と裏面とのいずれの面であるかが判定される。もし、柔軟媒体の表面とガイドとの接触と判定された場合には(ステップS204において「YES」)、ステップS205の処理が行われる。一方、柔軟媒体の裏面とガイドとの接触と判定された場合には(ステップS204において「NO」)、ステップS206の処理が行われる。
ステップS205では、柔軟媒体の表面とガイドとの接触部について、表面とガイドとの接触に対応する摩擦係数μ3のデータがHD103からRAM102に読み出され、摩擦力が算出される。
ステップS206は、柔軟媒体の裏面とガイドとの接触部について、裏面とガイドとの接触に対応する摩擦係数μ2のデータがHD103からRAM102に読み出され、摩擦力が算出される。
なお、図2に示す処理において、ステップS202での判定で、柔軟媒体端部以外とガイドとの接触と判定された場合に(ステップS202において「NO」)、ステップS204において柔軟媒体の接触面の判定を行わなくても良い。その場合、柔軟媒体の端部以外について、予め所望の摩擦係数を設定しておき、該摩擦係数のデータをHD103からRAM102に読み出して、摩擦力が算出することができる。また、ステップS201の判定後、ステップS202での柔軟媒体端部とガイドとの接触判定を行うことなく、ステップS204の処理に移っても良い。
次に、図3乃至図19を参照して、本実施形態に対応する情報処理装置を利用した設計支援処理の詳細を説明する。なお、図3乃至図19のそれぞれに示す表示画面及びフローチャートは、HD103に格納された画面表示用のデータ、画面表示用プログラムを含む設計支援処理処理プログラムをRAM102に読み出し、CPU101が実行することで実現される。
まず、図3は、ディスプレイ114に表示される、本発明の実施形態に対応する設計支援画面の一例を示す図である。図3において、300は、設計画面全体を示している。画面300の上端には、メニューバー301が表示され、メニューボタン302から306が表示されている。
ファイルボタン302は、既に作成済みの設計ファイルを開いて編集したり、新規の設計ファイルを作成する場合に操作されるボタンである。搬送経路ボタン303は、画面300内の表示領域320内で搬送経路を作成する場合に選択されるボタンである。媒体定義ボタン304は、画面300内の表示領域320内で、搬送経路内を搬送される柔軟媒体を定義する場合に選択されるボタンである。搬送条件ボタン305は、設定された搬送経路内を定義された柔軟媒体が搬送される際の条件を設定する場合に操作されるボタンである。結果表示306は、処理結果を表示する場合に操作されるボタンである。
図3では、ユーザーが複数の搬送部材により前記搬送経路をモデル化するために、メニューバー301中の搬送経路ボタン303を選択した場合を示している。この搬送経路ボタン303の操作に応じて、搬送経路をモデル化し定義するためのボタンで構成された画面が、画面300の左側に、サブ構成メニュー310として表示される。
サブ構成メニューには、実際の複写機やLBPの搬送経路をレイアウトするための構成部材を表す以下のボタンが含まれる。よって、ここで記載するものは、あくまで例示であって、これ以外のボタンが含まれても良く、柔軟媒体の搬送経路を構成するために必要な構成部材の全てが揃っていることが望ましい。
ローラ対定義ボタン311は、2つのローラで1対の搬送ローラを定義する。ローラ定義ボタン312は、1つのローラを単独で定義する。直線ガイド定義ボタン313は、直線の搬送ガイドを定義する。円弧ガイド定義ボタン314は、円弧の搬送ガイドを定義する。スプラインガイド定義ボタン315は、スプライン曲線で搬送ガイドを定義する。フラッパー定義ボタン316は、柔軟媒体が搬送される経路の分岐を行うフラッパー(ポイント)を定義する。センサ定義ボタン317は、柔軟媒体が搬送経路内の所定の位置にあるか否かを検出するセンサを定義する。
ユーザーは、これらのボタンを操作することで、表示領域320内に、搬送ローラや搬送ガイドなどを配置して、搬送経路のレイアウトを作成することができる。図3では、ローラ対定義ボタン311が選択され、表示領域320内にローラ対341乃至344が配置された場合を示している。また、直線ガイド定義ボタン313、円弧ガイド定義ボタン314及びスプラインガイド定義ボタン315が選択され、紙ガイド345乃至348が配置された場合を示している。
また、表示領域320は、ユーザーの操作に基づき、搬送経路をレイアウトしたり、演算結果を表示するための画像表示領域である。また、コマンド領域330は、システムメッセージを出力したり、ユーザーが所定の数値入力を行うための領域である。
搬送経路のレイアウトが終わると、次は、柔軟媒体のモデル化が行われる。ユーザーは、柔軟媒体の定義を行う場合に、図3のメニューバー301内の媒体定義ボタン304を選択する。この媒体定義ボタン304が選択されると、図4に示されるようにサブ構成メニュー310に表示される内容が変化する。図4は、本発明の実施形態に対応する設計支援画面の他の一例を示す図であって、媒体定義ボタン304が選択された場合の画面の表示例を示す図である。
図4では、媒体定義ボタン304の表示色が変更され、媒体定義ボタン304の選択状態が表示されている。また、サブ構成メニュー310には、描画形状選択領域401、媒体種選択領域402及び分割法選択領域403が表示される。
まず、描画形状選択領域401には、柔軟媒体の形状を設定するために使われるコマンドボタンが表示される。図4では、直線、円弧、スプラインが選択可能な例として示されているが、これらは一例であって、他の選択肢が含まれても良い。例えば、フリーハンド入力例を選択可能としてもよい。
次に、媒体種選択領域402には、柔軟媒体を選択するためのボタンが表示されている。ここでは、柔軟媒体として、再生紙A、再生紙B、再生紙C、普通紙A、普通紙B、普通紙C、OHPが選択可能になっている。各媒体には、媒体固有の特性に合わせたデータがそれぞれリンクされ、HD103に格納されている。なお、媒体種選択領域402における媒体の種別の表示形態は、図4に示すものに限られることはなく、例えば、非コート紙、コート紙のような表現とされてもよいし、厚さ、坪量、商品名などで表現してもよい。
さらに、分割法選択領域403では、配置された柔軟媒体の搬送シミュレーションを行うための要素分割方法を選択するためのボタンが表示されている。ここでは、要素分割方法として、等分割、不等分割、自動が選択可能となっている。
以下、図4を利用した入力の流れを説明する。まず、搬送経路内での柔内媒体の形状を設定するために、描画図形選択領域401のいずれかのコマンドが指定される。図4では、「直線」が選択された場合を示しているが、「円弧」、「スプライン形状」を選択することも当然に可能である。次に、指定された形状の柔軟媒体の表示位置の指定を行うために、画面300下方のコマンド領域330に柔軟媒体の両端部の座標値の入力を促すメッセージが表示される。両端部は、始点と終点とで区別される。両端部の座標値は、操作部109のうちキーボードを利用して、コマンド領域330に数値を直接入力することで行うことができる。また、操作部109のうちマウス等のポインティングデバイスを利用して、表示領域320内でいずれかの位置を指定することにより行ってもよい。このとき、先に指定した位置を始点とし、後で指定した位置を終点とすることができる。
端部の座標の指定により柔軟媒体の表示位置が決定され、表示領域320内に両端部411a及び411bを結ぶ直線(破線)412が表示される。ここで、直線412は、柔軟媒体を示し、端部411a及び411bはそれぞれ柔軟媒体の両端を示している。これにより、ユーザーは柔軟媒体がどのように搬送経路内に設置されているかを確認できる。図4では、配置済のローラ対341及び342と紙ガイド345とに対し、紙ガイド345側に一方の端部411aが配置されている。また、ローラ対341に柔軟媒体412が挟持された状態でローラ対341を越えた地点に他方の端部411bを配した例として示されている。
次に、要素の分割が行われる。柔軟媒体412が配置されると、分割法選択領域402において分割法の選択が行われる。図4では、「等分割」が選択された場合を示している。「等分割」が選択されると、図5に示すように、表示領域320内の柔軟媒体412に表示が変更される。図5は、本発明の実施形態に対応する設計支援画面の他の一例を示す図であって、柔軟媒体のモデル化の一例を示す図である。
まず、コマンド領域330には、柔軟媒体を複数のバネ−質量系に離散化する際の分割数:n、または分割サイズ:sの入力を促すメッセージが表示される。ここで、分割数とは、両端部で特定される柔軟媒体を均等分割する際の分割数に相当する。また、分割サイズとは、両端部で特定される柔軟媒体を分割する際の、バネの長さに相当する。図5では、直線で柔軟媒体を定義し、分割数n=10とした場合の表示例を示している。
質点501間を結ぶ回転バネ502は、柔軟媒体を弾性体と見なした際の曲げ剛性を表現し、また並進バネ503は引張り剛性を表現する。両バネ定数は弾性理論から導くことが可能である。回転バネ定数kr、並進バネ定数ksはヤング率E、幅w、紙厚tおよび質点間の距離ΔLを用いて以下に示される式1から式3によって与えられる。
kr=Ewt3/12ΔL・・・(式1)
ks=Ewt/ΔL・・・(式2)
ΔL={(x2−x12+(y2−y121/2/n・・・(式3)
また、質点の質量mは柔軟媒体の長さL、幅w、紙厚t、密度ρ、分割数nとすると、以下に示される式4により計算される。
m=Lwtρ/(n−1)・・・(式4)
以上の作業により、柔軟媒体がシステム上で曲げと引張りの力に反応する弾性体としてモデル定義される。
続いて、柔軟媒体の表裏の設定について図6を参照して説明する。図6は、柔軟媒体の表裏の設定を説明するための図である。
図4を参照して既に説明したように、本実施形態では、始点と終点を特定して柔軟媒体のを定義することができる。図6において、始点を柔軟媒体先端601とし、終点を柔軟媒体後端602とすると、柔軟媒体を構成する質点は、柔軟媒体先端601から柔軟媒体後端602に向かって、昇順で質点番号付けが行われる。
また、柔軟媒体を構成する各質点間を結ぶベクトル603が図6に示すように作成される。ここで、各質点の位置を支点として、質点間を結ぶベクトルを左回りに90度回転させたベクトル604の方向が柔軟媒体の表面とみなし、ベクトル604の逆方向の側を柔軟媒体の裏面とみなすこととする。なお、柔軟媒体端部の入力、指示の順番と、柔軟媒体の質点番号付けの関係は逆であっても良く、また各質点間を結ぶベクトルの回転方向についても、逆であっても良い。
次に柔軟媒体の種類の選択について説明する。図5のサブ構成メニュー310に示すように、媒体種選択領域402には選択可能な柔軟媒体の種別が表示される。従って、ユーザーは媒体種選択領域402に表示されているいずれかの種別を選択することができる。
なお、搬送経路内での柔軟媒体の運動を計算するために必要な計算パラメータは、柔軟媒体のヤング率、密度、厚さの情報であり、媒体種選択領域402中に表示される紙種には、対応する当該パラメータがHD103に格納されている。図5では、媒体種に「再生紙A」が選択された場合を示しているが、この選択操作に応じて、情報処理装置内では、再生紙Aのヤング率、密度、紙厚という値がHD103からRAM102に読み出され、演算が実行されることとなる。
柔軟媒体モデル作成によってバネ−質量要素への離散化が行われた後は、搬送条件の設定が行われる。ユーザーは、そのためにメニューバー301内の搬送条件ボタン305を選択することができる。この搬送条件の設定では、搬送ローラの駆動条件、柔軟媒体とローラとの摩擦係数、そして、本発明にあたる柔軟媒体と搬送ガイドとの摩擦係数が定義されることとなる。
図7を参照して、搬送条件を設定する際の流れを説明する。図7は、本発明の実施形態に対応する設計支援画面の他の一例を示す図であって、搬送条件を設定する際の画面表示例を示す図である。
画面300において、メニューバー301内の「搬送条件」ボタン305が選択されると、サブ構成メニュー310に駆動条件選択領域701と摩擦係数選択領域702とが表示される。
駆動条件選択領域701には、駆動条件の設定対象を選択するためのボタンが表示される。ここでは、駆動条件の設定対象としては「ローラ」及び「フラッパ」が選択可能である。図7では、「ローラ」が選択された場合を示している。この場合、表示領域320内に表示されているローラのうち、駆動条件を定義するローラを選択することができる。
例えば、図7では、ローラ341と342とが表示されており、操作部109のマウスを利用して、何れかを選択することができる。なお、図7では、駆動条件の設定対象として「フラッパ」も選択可能であるが、表示領域320には表示されていない。なお、柔軟媒体の搬送制御のために、ローラやフラッパ以外の要素が必要とされる場合には、当該要素を更なる選択肢として駆動条件選択領域701に追加することができる。
表示領域320においてローラを選択すると、該ローラについてコマンド領域330に「時間」と「ローラの回転数」とを入力することができる。この入力により、図8に示すようなグラフ801が表示領域320内に表示される。図8は、本発明の実施形態に対応する設計支援画面の他の一例を示す図である。グラフ801は、コマンド領域330に(時間、回転数)の組からなる特徴点を随時入力した結果として作成されたものである。グラフ801では、縦軸がローラーの回転数(rpm)を示し、横軸が時間(秒)を示している。
以下、図8に示すようなグラフ801を作成するための入力例を説明する。まず、(時間、回転数):(0、0)が入力される。これは初期状態の設定入力であり、時間:0において回転数:0である。
次にグラフ801では、1秒後までに直線的にローラの回転数を120rpmまで上昇しているが、このために(時間、回転数):(1、120)が入力される。これにより、1秒後の回転数が120rpmとなる。それ以前に入力された(0、0)とは直線で結ばれる。
グラフ801では、1秒から3秒までは120rpmの回転数が維持されている。従って、(時間、回転数):(3、120)が入力される。これにより、3秒後までの回転数が120rpmとなり、それ以前に入力された(1、120)とは直線で結ばれる。
グラフ801では、3から4秒の間に120rpmから0まで回転数が減速している。従って、(時間、回転数):(4、0)が入力される。これにより、4秒後における回転数が0rpmとなり、それ以前に入力された(3、120)とは直線で結ばれる。
以上と同様にして、図7の表示領域320に含まれる他のローラーについても、駆動条件を設定することができる。
次に、図9を参照して、柔軟媒体とローラとの接触時の摩擦係数の設定について説明する。図9は、本発明の実施形態に対応する設計支援画面の他の一例を示す図であって、柔軟媒体とローラとの接触時の摩擦係数を設定する際の画面表示例を示す。図9は、ほぼ図7と同様であるが、図3と同様の搬送経路が表示領域320に表示されている点で、まず異なっている。
また、図9では、サブ構成メニュー310の摩擦係数選択領域702において、「ローラ」が選択されている。このとき画面300の下方のコマンド領域330では、表示領域320内のいずれかのローラを選択して該ローラについての摩擦係数μを入力することができる。図9では、カーソル901を利用してローラー342が選択された場合を示している。また、「ガイド」が選択された場合には、同様にして表示領域320内のいずれかのガイドを選択して、該ガイドについての摩擦係数μをコマンド領域330に入力することができる。
ここで得られる摩擦係数μに基づく柔軟媒体に働く摩擦力につき、図10を参照して説明する。図10は、柔軟媒体に係る摩擦力を説明するための図面である。
図10において、質点1001と1002とがガイド346と接している。ここで、コマンド領域330に入力された摩擦係数μに基づき、柔軟媒体の質点とローラ342との接触により得られる垂直抗力をNとすると、柔軟媒体の搬送方向とは逆向きに摩擦力μNが働くこととなる。ここで、搬送方向は、図9においてローラ342からガイド346に向かう方向としてしている。
次に、図11を参照して、柔軟媒体とガイドとの接触時の摩擦係数の設定について説明する。図11は、本発明の実施形態に対応する設計支援画面の他の一例を示す図であって、柔軟媒体とガイドとの接触時の摩擦係数を設定する際の画面表示例を示す。
サブ構成メニュー310の摩擦係数選択領域702で「ガイド」が選択され、表示領域320内のガイドのいずれかが選択されると、図11に示すように、ガイドの種類を選択する選択領域1101が新たに表示される。なお、図11では、カーソル901で示されるガイド346が選択されている。この選択領域1101では、ガイドの種類を、「PC−PET」及び「シルバートップ」の中から選択することができる。
図11では、「PC−PET」が選択された場合を示している。この選択により、該搬送ガイドと柔軟媒体端部との摩擦係数μ1と、該搬送ガイドと柔軟媒体端部以外の裏面との摩擦係数μ2と、該搬送ガイドと柔軟媒体端部以外の表面との摩擦係数μ3との、3つの摩擦係数が設定される。これらの摩擦係数は、HD103に格納されており、搬送ガイドの種類が選択されると、対応する摩擦係数のセットがHD103からRAM102に読み出されて、演算に使用される。
次に、柔軟媒体と搬送ガイドとの間の摩擦力について説明する。図12は、柔軟媒体と図11で選択された搬送ガイド346との間で働く摩擦力について説明するための図である。図12に示すように、柔軟媒体の質点1002と搬送ガイド346の摩擦力の導出方法は、柔軟媒体の質点と搬送ガイド346との接触計算により得られる垂直抗力をNとすると、紙の搬送方向とは逆向きに摩擦力μ1Nが働くこととなる。また、柔軟媒体の質点1001と搬送ガイド346の摩擦力の導出方法は、柔軟媒体の質点と搬送ガイド346との接触により得られる垂直抗力をNとすると、紙の搬送方向とは逆向きに摩擦力μ2Nが働くこととなる。
この摩擦力の導出に際し、柔軟媒体の端部と搬送ガイド346との接触か、柔軟媒体端部以外の表面と搬送ガイド346との接触か、或いは、柔軟媒体端部以外の裏面と搬送ガイド346との接触か、の判定が必要となる。この判定の流れは、図2で説明したステップS201、S202及びS204における処理に対応する。そして、この判定結果に応じて、搬送ガイド346の種類選択時に設定された摩擦係数μ1乃至μ3のいずれかが、ステップS203、S205及びS206において適用されることとなる。
なお、HD103には、図19に示すように、搬送ガイドの種別ごとに柔軟媒体との接触部位に応じた摩擦係数μのテーブル1900が格納されている。図19のテーブル1900では、種別1901に、搬送ガイドの種別が登録される。摩擦係数端部1902には、種別1901に対応する種別の搬送ガイドと柔軟媒体の端部との摩擦係数が登録される。摩擦係数裏面1903には、種別1901に対応する種別の搬送ガイドと柔軟媒体の裏面との摩擦係数が登録される。摩擦係数表面1904には、種別1901に対応する種別の搬送ガイドと柔軟媒体の表面との摩擦係数が登録される。なお、ここでは、搬送ガイドの種別毎の摩擦係数を示したが、更に、柔軟媒体の種別に応じて摩擦係数を細分化しても良い。
まず、柔軟媒体端部と搬送ガイドとの接触と、柔軟媒体端部以外と搬送ガイドとの接触の判定について説明する。まず、図13は、柔軟媒体端部と搬送ガイドとの接触判定を説明するための図である。本実施形態では、図13に示すように、柔軟媒体先端から後端に向かって質点番号付け(質点1乃至質点5)がされており、垂直抗力Nに対応するベクトル1301の方向が柔軟媒体の表面であることが定義されている。そして、図13における柔軟媒体と搬送ガイド346の接触状況では、柔軟媒体端部の質点1が搬送ガイド346と接触しており、柔軟媒体端部の質点1と隣接する質点2は搬送ガイドと接触していない。この状況から、柔軟媒体端部と搬送ガイドとの接触と判断される。この場合、柔軟媒体端部と搬送ガイドとの摩擦係数μ1を利用して摩擦力が計算される。
次に、図14は、柔軟媒体端部以外と搬送ガイドとの接触判定を説明するための図である。この図14に示すように、柔軟媒体端部の質点1が搬送ガイド346と接触しており、さらに柔軟媒体端部の質点1と隣接する質点2も搬送ガイド346と接触している場合には、柔軟媒体端部以外と搬送ガイドとの接触と判断される。この場合、柔軟媒体端部以外と搬送ガイドとの摩擦係数μ2又はμ3を利用して摩擦力が計算されることになる。
次に、柔軟媒体の表裏と搬送ガイドとの接触判定について説明する。図15は、柔軟媒体の表裏と搬送ガイドとの接触判定を説明するための図である。図15において、質点1乃至質点5は現在の各質点位置を示す。また、質点1’乃至質点5’は直近の各質点位置を示す。
まず、ある質点、例えば図15の場合は質点3が搬送ガイド346に接触したと判定されると、その質点3について、接触時点での質点3の位置から、接触前の質点3’の位置へのベクトル1501が作成される。このとき、ベクトル1302は、質点3と質点4とを結ぶベクトルである。
そして、質点3を支点に左回りを正として、ベクトル1302とベクトル1501のなす角1502が0〜180度の範囲内であれば、柔軟媒体の裏面と搬送ガイド346との接触と判断する。この場合、搬送条件設定機能において自動設定されている柔軟媒体裏面と搬送ガイド346との摩擦係数μ2を利用して摩擦力の計算が行われる。
一方、ベクトル1302とベクトル1501のなす角1502が180〜360度の範囲内であれば、柔軟媒体の表面と搬送ガイド346との接触と判断する。この場合、搬送条件設定機能において自動設定されている柔軟媒体表面と搬送ガイド346との摩擦係数μ3をもとに摩擦力の計算が行われる。
なお、上記では、柔軟媒体端部と搬送ガイドとの接触判定及び摩擦力の導出と、柔軟媒体の表裏と搬送ガイドとの接触判定及び摩擦力の導出と、の両方を行ったが、いずれか一方のみを行っても良い。
次に、本実施形態に対応する柔軟媒体の挙動の計算処理の一例について、図16のフローチャートを参照して説明する。まずステップS1601で柔軟媒体の挙動を計算する実時間Tおよび運動方程式の解を数値的に求める際に使用する数値時間積分の時間刻みΔtを設定する。
以降は、ステップS1602乃至S1607が数値時間積分のループであり、柔軟媒体の運動は初期時間からΔt毎に計算され、RAM102のワークエリアに結果が保存される。
ステップS1602では、Δt秒後の計算を行う際に必要な初期加速度、初期速度、初期変位が設定される。これらの値は1サイクル終わるごとにその計算結果(すなわち前回のサイクルの計算値を初期値とする)が投入される。
ステップS1603で、は柔軟媒体を形成する各質点に働く力が定義される。力には回転モーメント、引張り力、接触力、摩擦力、重力、空気抵抗力、クーロン力があり、個々の質点に対し働く力を計算した後その合力が、最終的に柔軟媒体にかかる力として定義される。
ステップS1604では、ステップS1603で求められた質点に働く力を質点の質量で除し、さらに初期加速度を加算することで、Δt秒後の加速度が計算される。
同様にしてステップS1605では速度を、ステップS1606では変位を計算する。本実施形態ではステップS1603乃至ステップS1606の一連のΔt秒後の物理量計算にEulerの時間積分手法を採用しているが、Kutta-merson、Newmark-β法、Willson-θ法等、他の時間積分手法を採用しても良い。ステップS1607では計算時刻がステップS1601で設定した実時間Tに到達したか否かが判断される。もし、実時間Tに到達していれば(ステップS1607で「YES」)、運動計算機能を終了する。一方、実時間Tに到達していない場合は(ステップS1607で「NO」)、再度ステップS1602に戻り時間積分を繰り返す。
ここでの結果表示は、例えば図17及び図18に示すような形態で提示される。これらの図面に示すように、メニューバー301中の「結果表示」ボタン306が選択されると、サブ構成メニュー310に、動画メニュー1701とプロットメニュー1702とが表示され、結果表示の形態を選択することができる。
図17は、動画メニュー1701を選択して結果表示を行う場合の一例を示す図である。動画メニュー1701には、再生ボタン1711、停止ボタン1712、ポーズボタン1713、早送りボタン1714、巻き戻しボタン1715が含まれる。これらのボタンを操作することにより、表示領域320内で、柔軟媒体1720の挙動を可視化できる。
図18は、プロットメニュー1702を選択して結果表示を行う場合の一例を示す図である。プロットメニュー1702では、グラフ化したい質点の加速度、速度、変位、抵抗のいずれかを選択して、表示領域320内に時系列グラフ1801を表示することができる。
以上のように、本実施形態によれば、柔軟媒体と搬送ガイドとの接触について、柔軟媒体の接触部が端部なのか、それとも柔軟媒体の端部以外の表裏なのかを判定し、その結果に応じて、使用する摩擦係数を選択することができる。即ち、柔軟媒体端部と搬送ガイドとの摩擦係数と、柔軟媒体の端部以外の表面と搬送ガイドとの摩擦係数と、柔軟媒体の端部以外の裏面と搬送ガイドとの摩擦係数と、をそれぞれあるいは両方とも設定できる。
これにより、搬送ガイドに対する摩擦係数の設定に要する工数を大幅に削減することができる。また、柔軟媒体の接触部位が、その端部と端部以外とで混在する場合であっても、柔軟媒体が大きく屈曲し、柔軟媒体の表面と裏面が同様のガイドに接触する場合にであっても、柔軟媒体とガイドとの摩擦を正確に扱うことができる。よって、柔軟媒体の挙動や、ガイド抵抗等をより精度良く評価することが可能となる。
また、実際に物を作る前からさまざまな条件で搬送経路の機能評価が可能となり、特に柔軟媒体のモデル化方針に関してシミュレーション上の詳細な知識を有さない設計者であっても、比較的精度の良い計算結果を導くことが可能となる。
[その他の実施形態]
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムに供給し、そのシステムがプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現し、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。また、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した機能が実現される場合も含まれる。
さらに、以下の形態で実現しても構わない。すなわち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードを、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込む。そして、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行って、前述した機能が実現される場合も含まれる。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
本発明の実施形態に対応する情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態に対応する摩擦係数の設定処理のフローチャートである。 本発明の実施形態に対応する設計支援画面の一例を示す図である。 本発明の実施形態に対応する設計支援画面の他の一例を示す図である。 本発明の実施形態に対応する設計支援画面の他の一例を示す図である。 本発明の実施形態に対応する、柔軟媒体の表裏の設定を説明するための図である。 本発明の実施形態に対応する設計支援画面の他の一例を示す図である。 本発明の実施形態に対応する設計支援画面の他の一例を示す図である。 本発明の実施形態に対応する設計支援画面の他の一例を示す図である。 本発明の実施形態に対応する、柔軟媒体に係る摩擦力を説明するための図面である。 本発明の実施形態に対応する設計支援画面の他の一例を示す図である。 本発明の実施形態に対応する、柔軟媒体と図11で選択された搬送ガイド346との間で働く摩擦力について説明するための図である。 本発明の実施形態に対応する、柔軟媒体端部と搬送ガイドとの接触判定を説明するための図である。 本発明の実施形態に対応する、柔軟媒体端部以外と搬送ガイドとの接触判定を説明するための図である。 本発明の実施形態に対応する、柔軟媒体の表裏と搬送ガイドとの接触判定を説明するための図である。 本発明の実施形態に対応する、柔軟媒体の挙動の計算処理の一例のフローチャートである。 本発明の実施形態に対応する結果表示の一例を示す図である。 本発明の実施形態に対応する結果表示の他の一例を示す図である。 本発明の実施形態に対応する摩擦係数テーブルのデータ構造の一例を示す図である。

Claims (5)

  1. 搬送経路における柔軟媒体の挙動をシミュレーションする情報処理装置であって、
    前記柔軟媒体を質点と弾性体とによりモデル化する媒体モデル化手段と、
    複数の搬送部材により前記搬送経路をモデル化する搬送経路モデル化手段と、
    モデル化された前記柔軟媒体の、モデル化された前記搬送経路との接触部位に応じた摩擦係数を格納する格納手段と、
    前記モデル化された柔軟媒体の、前記モデル化された搬送経路との接触部位を判定する判定手段と、
    前記判定手段において判定された前記接触部位に応じた前記摩擦係数を前記格納手段より取得し、前記モデル化された搬送経路による、前記モデル化された柔軟媒体に対する摩擦力を算出する算出手段と
    を備え
    前記接触部位には、前記モデル化された柔軟媒体の表面及び裏面が含まれ、
    前記判定手段は、前記モデル化された柔軟媒体に含まれる前記質点のうち、少なくとも該モデル化された柔軟媒体の搬送方向の先端に位置する第1の質点以外の第2の質点が、前記モデル化された搬送経路と接触している場合に、前記第2の質点の前記搬送経路への接触時における位置と、該接触時の第2の質点に隣接する第3の質点の位置とで設定される第1のベクトルと、前記第2の質点の前記搬送経路への接触前における位置と、該接触前の第2の質点に隣接する第3の質点の位置とで設定される第2のベクトルとに基づいて、
    前記第1のベクトルと前記第2のベクトルとで構成される角度が第1の角度よりも小さい場合に前記接触部位が前記モデル化された柔軟媒体の裏面と判定し、
    前記第1のベクトルと前記第2のベクトルとで構成される角度が第1の角度よりも大きい場合に前記接触部位が前記モデル化された柔軟媒体の表面と判定す
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記接触部位には、前記モデル化された柔軟媒体の端部が含まれることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記判定手段は、前記モデル化された柔軟媒体に含まれる前記質点のうち、該モデル化された柔軟媒体の搬送方向の先端に位置する第1の質点のみが、前記モデル化された搬送経路と接触している場合に、前記接触部位が前記モデル化された柔軟媒体の端部であると判定することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 搬送経路における柔軟媒体の挙動をシミュレーションする情報処理装置の制御方法であって、
    媒体モデル化手段が、前記柔軟媒体を質点と弾性体とによりモデル化する媒体モデル化工程と、
    搬送経路モデル化手段が、複数の搬送部材により前記搬送経路をモデル化する搬送経路モデル化工程と、
    判定手段が、前記モデル化された柔軟媒体の、前記モデル化された搬送経路との接触部位を判定する判定工程と、
    算出手段が、モデル化された前記柔軟媒体の、モデル化された前記搬送経路との接触部位に応じた摩擦係数を格納する格納手段より、前記判定工程において判定された前記接触部位に応じた前記摩擦係数を取得し、前記モデル化された搬送経路による、前記モデル化された柔軟媒体に対する摩擦力を算出する算出工程と
    を備え
    前記接触部位には、前記モデル化された柔軟媒体の表面及び裏面が含まれ、
    前記判定工程では、前記モデル化された柔軟媒体に含まれる前記質点のうち、少なくとも該モデル化された柔軟媒体の搬送方向の先端に位置する第1の質点以外の第2の質点が、前記モデル化された搬送経路と接触している場合に、前記第2の質点の前記搬送経路への接触時における位置と、該接触時の第2の質点に隣接する第3の質点の位置とで設定される第1のベクトルと、前記第2の質点の前記搬送経路への接触前における位置と、該接触前の第2の質点に隣接する第3の質点の位置とで設定される第2のベクトルとに基づいて、
    前記第1のベクトルと前記第2のベクトルとで構成される角度が第1の角度よりも小さい場合に前記接触部位が前記モデル化された柔軟媒体の裏面と判定し、
    前記第1のベクトルと前記第2のベクトルとで構成される角度が第1の角度よりも大きい場合に前記接触部位が前記モデル化された柔軟媒体の表面と判定す
    ことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  5. コンピュータを請求項1乃至のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのコンピュータプログラム。
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