JP2010160323A - 撮像装置及びその制御方法、並びにプログラム - Google Patents

撮像装置及びその制御方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、音声記録を伴う動画撮影時に、フォーカスレンズの駆動音が雑音として録音されてしまう現象を回避しながら、AF処理によるピントの合った動画記録を実現する撮像装置を提供する。
【解決手段】マイク71から入力された周囲の音を音声データとしてメモリ30に蓄積し、蓄積された音声データの音圧レベルと、フォーカスレンズの駆動速度とフォーカスレンズを駆動したことで発生する騒音の特性の少なくとも一方に基づき、フォーカスレンズの駆動条件を決定する。
【選択図】図6

Description

本発明は、撮像装置及びその制御方法、並びにプログラムに関し、特に、自動焦点調節機能を備えたカメラに好適な撮像装置及びその制御方法、並びにプログラムに関する。
従来、動画撮影が可能なデジタルカメラ等の撮像装置では、動画の撮影と共にAF動作が実行されるときに、フォーカスレンズのレンズ駆動音などの雑音が音声と共にノイズとして記録されてしまうという問題があった。
そこで、内蔵マイクで音声記録を行う第一の動画記録モードのときには動画記録中のズームレンズ駆動とフォーカスレンズ駆動を禁止する。一方、外付けマイクで音声記録を行う第二の動画記録モードのときには動画記録中のズームレンズ駆動とフォーカスレンズ駆動を行う技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。これにより、動画記録時にレンズ駆動音が雑音として記録されてしまうのを防止することができる。
また、動画記録前にオートフォーカス動作を実行し、動画記録中は撮影者の指示があったときにのみAF動作を実行するよう制御することで、フォーカスレンズの駆動音が雑音として記録されてしまうのを最小限に抑える技術が提案されている(特許文献2参照)。
特開2003−348434号公報 特開2002−10123号公報
しかしながら、特許文献1に記載のデジタルカメラでは、動画記録時にレンズ駆動音が雑音として記録されてしまうのを防止するために、必ず外付けマイクを用いなくてはならない。
また、特許文献2に記載のデジタルカメラにおいては、ユーザーからの指示が無い場合に、被写体との距離が大きく変化したときにはピントのぼけた画像を撮影することになる。また、ユーザー指示のあった場合にはピント合わせを行うことができるが、レンズ駆動音が雑音として記録されてしまうのを回避することができず、動画撮影の性能が低下してしまうという問題がある。
本発明は、音声記録を伴う動画撮影時に、フォーカスレンズの駆動音が雑音として録音されてしまう現象を回避しながら、AF処理によるピントの合った動画記録を実現する撮像装置及びその制御方法、並びにプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の撮像装置は、被写体を撮像する撮像手段と、前記撮像手段による撮影時にフォーカスレンズの駆動を制御するフォーカス制御手段と、前記撮像手段による撮影時に周囲の音を入力する音声入力手段とを備える撮像装置において、前記入力された周囲の音を音声データとして蓄積する蓄積手段と、前記フォーカスレンズの駆動速度と前記フォーカスレンズを駆動したことで発生する騒音の特性を格納する格納手段と、前記蓄積された音声データの音圧レベルおよび前記騒音の特性の少なくとも一方に基づき、前記フォーカスレンズの駆動条件を決定する制御手段とを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項8記載の撮像装置の制御方法は、被写体を撮像する撮像手段と、前記撮像手段による撮影時にフォーカスレンズの駆動を制御するフォーカス制御手段と、前記撮像手段による撮影時に周囲の音を入力する音声入力手段とを備える撮像装置の制御方法において、前記入力された周囲の音を音声データとして蓄積手段に蓄積する蓄積工程と、前記フォーカスレンズの駆動速度と前記フォーカスレンズを駆動したことで発生する騒音の特性を記憶手段に格納する格納工程と、前記蓄積された音声データの音圧レベルおよび前記騒音の特性の少なくとも一方に基づき、前記フォーカスレンズの駆動条件を決定する制御工程とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、音声の記録を伴う動画撮影時に、フォーカスレンズを駆動することによるモーターやギアの機械音が雑音として録音されてしまう現象を回避しながら、AF処理によるピントの合った動画記録を実現することができる。
本発明の実施形態に係る撮像装置の機能構成を示すブロック図である。 図1の撮像装置100における動画撮影時の制御処理の一例を示すフローチャート(その1)である。 図1の撮像装置100における動画撮影時の制御処理の一例を示すフローチャート(その2)である。 図1の撮像装置100における動画撮影時の制御処理の一例を示すフローチャート(その3)である。 図4のステップS405における動画撮影中のコンティニュアスAF処理の詳細を示すフローチャートである。 図5のステップS502におけるコンティニュアスAFを行うためのフォーカスレンズの駆動条件の決定処理の詳細を示すフローチャートである。 サンプリングされた音声データの音圧レベルと時間経過の様子の一例を示す図である。 サンプリングされた音声データの音圧レベルと時間経過の様子の他の一例を示す図である。 サンプリングされた音声データの音圧レベルと時間経過の様子のさらに他の一例を示す図である。 フォーカスレンズの駆動速度とフォーカスレンズ駆動時の発生騒音との関係の一例を示す図である。 図10に示す特性に基づき周囲音(外部騒音)に対してフォーカスレンズの駆動速度を変更した場合の一例を示す図である。 特殊騒音区間を有するフォーカスレンズの駆動速度とフォーカスレンズ駆動時の発生騒音の特性の一例を示す図である。 図12に示す特性に基づき周囲音(外部騒音)に対してフォーカスレンズの駆動速度を変更した場合の一例を示す図である。 フォーカスレンズの駆動速度を遅く制御しても発生騒音が減少しないフォーカスレンズの駆動速度とフォーカスレンズ駆動時の発生騒音との関係の一例を示す図である。 規則性が認められないフォーカスレンズの駆動速度とフォーカスレンズ駆動時の発生騒音との関係の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置の機能構成を示すブロック図である。
図1において、100は撮像装置である。10は撮影レンズ、12は絞り機能を備えるシャッター、14は光学像を電気信号に変換する撮像素子、16は撮像素子14のアナログ信号出力をディジタル信号に変換するA/D変換器である。18は、撮像素子14、A/D変換器16、及びD/A変換器26にクロック信号や制御信号を供給するタイミング発生回路であり、メモリ制御回路22及びシステム制御回路50により制御される。
20は画像処理回路であり、A/D変換器16からのデータ或いはメモリ制御回路22からのデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。また、画像処理回路20では、撮像した画像データを用いて所定の演算処理が行われ、得られた演算結果に基づいてシステム制御回路50が露光制御手段40、測距制御手段42に対して制御を行う。また、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理が行われる。さらに、画像処理回路20では、撮像した画像データを用いて所定の演算処理が行われ、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行われる。
22はメモリ制御回路であり、A/D変換器16、タイミング発生回路18、画像処理回路20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30、圧縮・伸長回路32を制御する。A/D変換器16のデータが画像処理回路20、メモリ制御回路22を介して、或いはA/D変換器16のデータが直接メモリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24或いはメモリ30に書き込まれる。
24は画像表示メモリ、26はD/A変換器、28はTFT LCD等から成る画像表示部であり、画像表示メモリ24に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器26を介して画像表示部28により表示される。画像表示部28を用いて撮像した画像データを逐次表示すれば、電子ファインダー機能を実現することが可能である。また、画像表示部28は、システム制御回路50の指示により任意に表示をON/OFFすることが可能であり、表示をOFFにした場合には撮像装置100の電力消費を大幅に低減することができる。
30は撮影した静止画像や動画像を格納するためのメモリであり、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記憶量を備えている。これにより、複数枚の静止画像を連続して撮影する連写撮影やパノラマ撮影の場合にも、高速かつ大量の画像書き込みをメモリ30に対して行うことが可能となる。また、メモリ30はシステム制御回路50の作業領域としても使用することが可能である。
32は適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮伸長する圧縮・伸長回路であり、メモリ30に格納された画像を読み込んで圧縮処理或いは伸長処理を行い、処理を終えたデータをメモリ30に書き込む。
40は絞り機能を備えるシャッター12を制御する露光制御手段であり、フラッシュ48と連携することによりフラッシュ調光機能も有するものである。42は撮影レンズ10のフォーカシングを制御する測距制御手段、44は撮影レンズ10のズーミングを制御するズーム制御手段、46はバリアである保護手段102の動作を制御するバリア制御手段である。48はフラッシュであり、AF補助光の投光機能、フラッシュ調光機能も有する。
露光制御手段40及び測距制御手段42は、TTL方式を用いて制御されており、撮像した画像データを画像処理回路20によって演算した演算結果に基づき、システム制御回路50が露光制御手段40及び測距制御手段42に対して制御を行う。
50は撮像装置100全体を制御するシステム制御回路、52はシステム制御回路50の動作用の定数、変数、プログラム等を記憶するメモリである。メモリ52は、AE処理で用いられるプログラム線図も格納している。プログラム線図は、露出値に対する絞り開口径とシャッター速度の制御値の関係を定義したテーブルである。
54はシステム制御回路50でのプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声等を用いて動作状態やメッセージ等を表示する液晶表示装置、スピーカー等の表示部である。表示部54は、撮像装置100の操作部近辺の視認し易い位置に単数或いは複数個所設置され、例えばLCDやLED、発音素子等の組み合わせにより構成されている。また、表示部54は、その一部の機能が光学ファインダー104内に設置されている。
表示部54の表示内容のうち、LCD等に表示するものとしては、シングルショット/連写撮影表示、セルフタイマー表示、圧縮率表示、記録画素数表示、記録枚数表示、残撮影可能枚数表示、シャッタースピード表示、絞り値表示、露出補正表示がある。また、フラッシュ表示、赤目緩和表示、マクロ撮影表示、ブザー設定表示、時計用電池残量表示、電池残量表示、エラー表示、複数桁の数字による情報表示、記録媒体200,210の着脱状態表示、通信I/F動作表示、日付け・時刻表示等がある。
また、表示部54の表示内容のうち、光学ファインダー104内に表示するものとしては、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタースピード表示、絞り値表示、露出補正表示等がある。
56は電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。
60,61,62,64,66及び70は、システム制御回路50の各種の動作指示を入力するための操作手段であり、スイッチやダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置等の単数或いは複数の組み合わせで構成される。
ここで、これらの操作手段の具体的な説明を行う。
60はモードダイアルスイッチで、電源オフ、自動撮影モード、撮影モード、パノラマ撮影モード、再生モード、マルチ画面再生・消去モード、PC接続モード等の各機能モードを切り替え設定することができる。61は動画ボタンで、動画撮影の開始と終了を指示することができる。動画撮影されていないときに押下されると動画撮影開始となり、動画撮影中に押下されると動画撮影終了となる。
62はシャッタースイッチSW1で、不図示のシャッターボタンの操作途中でONとなり、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作開始を指示する。
64は撮像装置100に動作開始を指示するシャッタースイッチSW2であり、不図示のシャッターボタンの操作完了でONとなる。
シャッタースイッチSW2_64が押されると、露光処理、画像処理回路20やメモリ制御回路22での現像処理、メモリ30から読み出した画像データに圧縮・伸長回路32で圧縮を行い、記録媒体200等に記録するという一連の処理が実行される。露光処理は、撮像素子14から読み出した信号をA/D変換器16、メモリ制御回路22を介してメモリ30に画像データとして書き込む処理である。
70は各種ボタンやタッチパネル等からなる操作部である。操作部70には、メニューボタン、セットボタン、マクロボタン、マルチ画面再生改ページボタン、フラッシュ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマー切り替えボタン、メニュー移動+(プラス)ボタン、メニュー移動−(マイナス)ボタンが配置されている。また、再生画像移動+(プラス)ボタン、再生画像−(マイナス)ボタン、撮影画質選択ボタン、露出補正ボタン、日付/時間設定ボタン等が配置されている。
71は音声を含む周囲の音を取り込んで音声信号を出力する撮像装置本体に内蔵されたマイクロフォンとA/D変換器を組み合わせたマイク(音声入力装置)である。システム制御回路50からの制御信号に基づき、マイク71が出力した音声信号をA/D変換し、その結果得られた音声データを記録部202又は記録部212に出力する。また、得られた音声データは、メモリ30内にFIFO方式で一定量が蓄積される。
80は電源制御手段で、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成されている。電源制御手段80は、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行い、検出結果及びシステム制御回路50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体を含む各部へ供給する。
82はコネクタ、84はコネクタ、86はアルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やBNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる電源手段である。
90,94はメモリカードやハードディスク等の記録媒体とのインターフェース、92,96はメモリカードやハードディスク等の記録媒体と接続を行うコネクタである。98は、コネクタ92及び/或いはコネクタ96に記録媒体200或いは記録媒体210が装着されているか否かを検知する記録媒体着脱検知手段である。
なお、本実施形態では、記録媒体を取り付けるインターフェース及びコネクタを2系統持つものとして説明している。もちろん、記録媒体を取り付けるインターフェース及びコネクタは、単数或いは複数、いずれの系統数を備える構成としても構わない。また、異なる規格のインターフェース及びコネクタを組み合わせて備える構成としても構わない。
インターフェース及びコネクタとしては、PCMCIAカードやCF(コンパクトフラッシュ(登録商標))カード等の規格に準拠したものを用いて構成して構わない。
さらに、インターフェース90,94、そしてコネクタ92,96をPCMCIAカードやCF(コンパクトフラッシュ(登録商標))カード等の規格に準拠したものを用いて構成してもよい。この場合、LANやモデム、USB、IEEE1394、P1284、SCSI、PHS等の各種通信カードを接続することにより、他のコンピュータやプリンタ等の周辺機器との間で画像データや画像データに付属した管理情報を転送し合うことができる。
102は、撮像装置100内の撮影レンズ10を含む撮像部を覆うことにより、撮像部の汚れや破損を防止するバリアである保護手段である。104は光学ファインダーであり、画像表示部28による電子ファインダー機能を使用すること無しに、光学ファインダーのみを用いて撮影を行うことが可能である。また、光学ファインダー104内には、表示部54の一部の機能、例えば、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタースピード表示、絞り値表示、露出補正表示などが設置されている。
110は通信手段で、RS232CやUSB、IEEE1394、P1284、SCSI、モデム、LAN、無線通信、等の各種通信機能を有する。112は通信手段110により撮像装置100を他の機器と接続するコネクタ或いは無線通信の場合はアンテナである。
200はメモリカードやハードディスク等の記録媒体である。記録媒体200は、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部202、撮像装置100とのインターフェース204、撮像装置100と接続を行うコネクタ206を備えている。
210はメモリカードやハードディスク等の記録媒体である。記録媒体210は、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部212、撮像装置100とのインターフェース214、撮像装置100と接続を行うコネクタ216を備えている。
次に、撮像装置100における動画撮影時の制御処理について説明する。
図2〜図4は、図1の撮像装置100における動画撮影時の制御処理の一例を示すフローチャートである。
電池交換等の電源投入により、システム制御回路50は、フラグや制御変数等を初期化し(ステップS201)、画像表示部28の画像表示をOFF状態に初期設定する(ステップS202)。
システム制御回路50は、モードダイアルスイッチ60の設定位置を判断し、モードダイアルスイッチ60が電源OFFに設定されていると判断した場合(ステップS203で電源OFF)、終了処理(ステップS205)を行った後、ステップS203に戻る。終了処理では、各表示部の表示を終了状態に変更し、保護手段102のバリアを閉じ、フラグや制御変数等を含む必要なパラメータや設定値、設定モードを不揮発性メモリ56に記録し、電源制御手段80により装置内各部の不要な電源を遮断する等が行われる。
一方、システム制御回路50は、モードダイアルスイッチ60が撮影モードに設定されていると判断した場合(ステップS203で撮影モード)、ステップS206に進む。さらに、システム制御回路50は、モードダイアルスイッチ60がその他のモードに設定されていると判断した場合(ステップS203でその他のモード)、選択されたモードに応じた処理を実行し(ステップS204)、処理を終えたならばステップS203に戻る。
ステップS206では、システム制御回路50は、電源制御手段80により電池等により構成される電源86の残容量や動作情況が撮像装置100の動作に問題があるか否かを判断する(ステップS206)。この結果、問題があると判断したときは(ステップS206でNO)、システム制御回路50は、表示部54を用いてメッセージ画像の表示や音声により所定の警告(ステップS208)を行った後に、ステップS203に戻る。
一方、電源86に問題が無いと判断した場合、システム制御回路50は、記録媒体200或いは210の動作状態が撮像装置100の動作、特に記録媒体に対する画像データの記録再生動作に問題があるか否かを判断する(ステップS207)。この結果、問題があると判断した場合(ステップS207でNO)、システム制御回路50は、表示部54を用いてメッセージ画像の表示や音声により所定の警告(ステップS208)を行った後に、ステップS203に戻る。
一方、記録媒体200或いは210の動作状態に問題が無いと判断した場合(ステップS207でYES)、ステップS209に進む。ステップS209では、システム制御回路50は、スルー画像(静止画を撮影する前後にファインダー機能として表示させるための撮像素子14によって撮像された動画像)を画像表示部28に表示するための撮影準備の初期化を行う。準備が完了したときは、スルー画像を画像表示部28に表示開始する(ステップS210)。
スルー画像の表示状態時には、撮像素子14、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24に逐次書き込まれたデータを、メモリ制御回路22、D/A変換器26を介して画像表示部28により逐次表示する。これにより、電子ファインダー機能が実現される。
次に、スルー画像の表示状態における動画撮影時のカメラ動作について図3〜図6を参照しながら説明する。
図3において、システム制御回路50は、モードダイアルスイッチ60の設定位置を判断し、モードダイアルスイッチ60の設定位置が変更されたと判断したときは(ステップS301で変更あり)、図2のステップS203に戻る。そして、モードダイアルスイッチ60の状態をチェックする。
一方、モードダイアルスイッチ60の設定位置が変更されていないと判断したときは(ステップS301で変更なし)、システム制御回路50は、動画ボタン61が押下されたか否かを判断する(ステップS302)。動画ボタン61が押されていないと判断したときは(ステップS302でOFF)、スルー画像表示を継続して行うための処理を行う。この処理では、画像処理回路20が撮像素子14から得られた信号に対して所定の測光演算を行い、その演算結果をメモリ30に格納する。システム制御回路50は、この演算結果を元に露光制御手段40を用いてスルー画像に対するAE処理を行う(ステップS304)。その後、ステップS301に戻る。
一方、ステップS302において動画ボタン61が押されたと判断したときは(ステップS302でON)、画像処理回路20が撮像素子14から得られた信号に対して所定の測距演算を行い、その演算結果をメモリ30に格納する。そして、システム制御回路50は、この測距演算結果を元に測距制御手段42を用いてAF処理(ステップS305)を行い、撮影レンズ10の焦点を被写体に合わせる。
次に、ステップS306では、画像処理回路20が撮像素子14から得られた信号に対して測光演算を行い、測光結果をメモリ30に格納する。ステップS307では、システム制御回路50は、一連の撮影動作を行う動画撮影処理を実行する。撮影処理後、メモリ30には、撮像素子14からA/D変換器16を通して読み出された信号処理前の未処理画像データが保存されている。そして、JPEGなどの所定の現像及び圧縮処理が行われ、処理後の画像データがメモリ30内に保存される。システム制御回路50は、メモリ30に保存された圧縮画像データを動画ファイルとして記録媒体200へ書き込み、ステップS308に進む。ステップS308では、システム制御回路50は、ステップS307で撮像された画像をスルー画像として画像表示部28に表示して、動画撮影の開始処理を完了する。
図4において、システム制御回路50は、モードダイアルスイッチ60の設定位置を判断し、モードダイアルスイッチ60の設定位置が変更されたと判断したときは(ステップS401で変更あり)、動画撮影処理を終了して図2のステップS203に戻る。そして、モードダイアルスイッチ60の状態をチェックする。
一方、モードダイアルスイッチ60の設定位置が変更されていないと判断したときは(ステップS401で変更なし)、システム制御回路50は、動画ボタン61が押下されたか否かを判断する(ステップS402)。動画ボタン61が押されたと判断した場合(ステップS402でON)、動画撮影処理を終了してステップS203に戻り、モードダイアルスイッチ60の状態をチェックする。
一方、ステップS402において、動画ボタン61が押されていないと判断した場合、ステップS403に進み、システム制御回路50は、動画撮影処理を継続する。
ステップS403では、システム制御回路50は、一連の撮影動作を行う動画撮影処理を実行する。撮影処理後、メモリ30には、撮像素子14からA/D変換器16を通して読み出された信号処理前の未処理画像データが保存される。
ステップS404では、画像処理回路20が撮像素子14から得られた信号に対して所定の測光演算を行い、その演算結果をメモリ30に格納する。システム制御回路50は、この演算結果を元に露光制御手段40を用いてAE処理を行う。
ステップS405では、システム制御回路50は、コンティニュアスAF(ContiAF)を行う。合焦動作を1回行うオートフォーカス制御のことをシングルAF(SingleAF)と呼び、継続的に合焦動作を行うオートフォーカス制御のことをコンティニュアスAF(ContiAF)と呼ぶ。撮像装置100は、コンティニュアスAF処理を直ちに停止する第1のモードと、ピーク位置を見つけて合焦した時点でコンティニュアスAF処理を停止する第2のモードの2つのモードを備えている。コンティコンティニュアスAF処理の詳細については後述する。コンティコンティニュアスAF処理のモードについては図6にて後述する。
ステップS406では、システム制御回路50は、ステップS403で撮像された画像をスルー画像として画像表示部28に表示する。ステップS407では、メモリ30に保存された画像データに対してJPEGなどの所定の現像及び圧縮処理が行われ、処理後の画像データがメモリ30内に保存される。メモリ30に保存された圧縮画像データが動画ファイルとして記録媒体200へ書き込まれる。このとき、動画用ホワイトバランス制御値と静止画用ホワイトバランス制御値生成用補正係数がヘッダ情報として映像と共に記録される。最後に、ステップS401に戻り、動画撮影処理を継続する。
図5は、図4のステップS405における動画撮影中のコンティニュアスAF処理の詳細を示すフローチャートである。
図5において、ステップS501では、システム制御回路50は、マイク71から入力され、メモリ30に蓄積されている音声データのサンプリングを行う。動画撮影中には、マイク71が周期的に周囲音の入力を行い、音声データが一定量になるように、メモリ30に継続してFIFO方式で蓄積される。
ステップS502では、コンティニュアスAFを行うためのフォーカスレンズの駆動条件の決定処理が行われ、フォーカスレンズの駆動について、スタート及びストップ及びフェードアウトの3つの決定がメモリ30を介して伝達される。詳細については図6を用いて後述する。
ステップS503は、ステップS502で決定したフォーカスレンズの駆動条件に従った条件分岐である。システム制御回路50は、ステップS502でメモリ30に記憶されたフラグを参照し、スタートというフラグが記憶されていた場合は、フォーカスレンズの駆動と判定してステップS504へ進む。一方、ストップというフラグが記憶されていた場合はフォーカスレンズの駆動停止と判定してステップS511へ進む。他方、フェードアウトというフラグがメモリ30に記憶されていた場合は、ストップと同様に判定し、ステップS511へ進む。
ステップS504では、システム制御回路50は、フォーカスレンズを駆動してコンティニュアスAF動作を開始する。メモリ30には、コンティニュアスAFの実行動作フラグが格納されている。コンティニュアスAFが停止中だった場合には、コンティニュアスAF実行中のフラグが立ち、すでにコンティニュアスAFが実行中であった場合にはフラグはそのままとする。
ステップS505では、システム制御回路50は、ステップS502で決定したフォーカスレンズの駆動条件に応じて、測距制御手段42を使用して撮影レンズ10のフォーカシングを制御し、フォーカスレンズを所定量移動させる。ステップS506では、システム制御回路50は、ステップS403で撮像素子14からA/D変換器16を通して読み出された信号処理データを画像処理回路20に輝度信号の高周波成分を抽出させ、これを焦点評価値としてメモリ30に記憶する。ステップS507では、システム制御回路50は、ステップS506においてメモリ30に記憶した焦点評価値の中からピークを検出する。
ステップS508では、システム制御回路50は、ピークを検出できたかどうかを判断し、ピークが検出できた場合(ステップS508でYES)、ステップS509に進む。一方、ピークが検出できなかった場合(ステップS508でNO)、コンティニュアスAF処理を終了してステップS406に復帰(リターン)する。
ステップS509では、システム制御回路50は、ステップS507において検出した焦点評価値のピークを示す位置へフォーカスレンズを移動させる。次いで、ステップS510において、システム制御回路50は、コンティニュアスAFの実行動作フラグを停止中としてメモリ30に記憶してコンティニュアスAF処理を終了しステップS406に復帰する。
ステップS511では、システム制御回路50は、メモリ30に格納されているコンティニュアスAFの実行動作フラグが動作中(実行中)であるか否かを判断し、実行中である場合にはステップS512に進む。一方、停止中である場合にはコンティニュアスAF処理を終了してステップS406に復帰する。
ステップS512は、メモリ30のコンティニュアスAF実行動作フラグが実行中の場合に、撮像装置100が第1のモードか、第2のモードかの条件分岐である。システム制御回路50は、メモリ30に格納されたコンティニュアスAFの停止方法のモード設定を参照し、第1のモードである場合にはステップS513に進む。一方、第2のモードである場合にはステップS504に進む。すなわち、ステップS502においてフェードアウトと決定された場合については、フォーカスレンズを駆動するように駆動条件を設定しておく。実際に駆動するかどうかについてはコンティニュアスAFの停止方法のモード設定に委ねられている。
第1のモードのときは、システム制御回路50は、コンティニュアスAFの実行動作フラグを停止中としてメモリ30に記憶してコンティニュアスAF処理を終了(ステップS513)し、ステップS406に復帰する。一方、第2のモードのときは、ステップS502におけるフォーカスレンズの駆動条件に従ってコンティニュアスAF処理を実行する(ステップS504)。
図6は、図5のステップS502におけるコンティニュアスAFを行うためのフォーカスレンズの駆動条件の決定処理の詳細を示すフローチャートである。
図6において、ステップS601では、システム制御回路50は、メモリ30に格納されている音声データを取得し、平均マイクレベルを求める。平均マイクレベルは、音声データの音圧レベルを単位時間当たりに計算した値である。メモリ30には、一定量の音声データが蓄積されており、蓄積された音声データから平均マイクレベルが計算される。そして、システム制御回路50は、算出した平均マイクレベルをメモリ30に格納してステップS602に進む。
ステップS602では、システム制御回路50は、ステップS601にて算出した平均マイクレベルに基づき、メモリ30に一定量の音声データが蓄積されていたか否かを判別する(音声データ蓄積量判別)。メモリ30に格納されていた音声データが一定量以上蓄積されていないときは、音声データのサンプリングが不足しており、平均マイクレベルの信頼性が低いと判断してステップS603に進む一方、一定量以上の蓄積がある場合にはステップS605に進む。なお、メモリ30内の音声データが蓄積量には、音声データの蓄積時間に基づいて判定するように構成しても、メモリ30の残量に基づいて判定するように構成してもよい。
ステップS603では、システム制御回路50は、平均マイクレベルの信頼性が低い場合には静音状態であると判断して、測距制御手段42にフォーカスレンズの駆動条件を停止速度に設定し、ステップS604に進む。ステップS604では、システム制御回路50は、コンティニュアスAFのストップという結果(フラグ)をメモリ30に記憶することで、コンティニュアスAFのためのフォーカスレンズの駆動条件を決定し、ステップS503に復帰する。なお、ここでのコンティニュアスAFのストップは、ステップS405における第1のモードである。
一方、ステップS605では、システム制御回路50は、ステップS601で求めた平均マイクレベルをメモリ30から取得し、騒音状態か静音状態かを判断する(第1の判断)。撮像装置100の周囲が騒音状態か静音状態かを判別するために、マイク71により周期的に周囲の音を取得し、その音圧レベルのサンプリングを行う。計測した周囲音の音圧レベルと時間との関係の一例を図7〜図9に示す。
システム制御回路50は、図7に示すように、平均マイクレベルに基づいて、所定の音圧レベル以上の周囲音が一定時間以上検出されたと判断した場合、騒音状態と判断する。一方、図8に示すように、平均マイクレベルに基づいて、所定の音圧レベル未満の周囲音が一定時間以上検出されたと判断した場合、システム制御回路50は静音状態と判断する。なお、図9は、入力音圧レベルが短時間のうちに突発的に変化した場合を示しており、音圧レベルが所定のレベルを超える場合であっても過渡的な増大である場合には騒音状態とは判断しない。入力音圧レベルが突発的に減少した場合についても同様に静音状態とは判断しない。
図6に戻り、システム制御回路50は、上記判断方法により騒音状態であると判断した場合にはステップS606に進み、静音状態である場合にはステップS609に進む。
ステップS606では、システム制御回路50は、図10、図12、図14、及び図15に示すような、フォーカスレンズの駆動速度とフォーカスレンズの駆動時に発生する騒音の特性を参照し、規則性があるか否かを判断する(第2の判断)。なお、図示例の特性図のデータは、メモリ30や不揮発性メモリ56等に予め格納されているものとする。例えば、図10に示すようにフォーカスレンズの駆動速度が上がっていくに従って発生騒音が増大するようなリニア特性である(規則性のある)場合は、ステップS607に進む。一方、図12に示すように非リニア特性である(規則性がない)場合はステップS608に進む。
図10は、駆動速度が増大するのに従って発生する騒音の音圧レベルが増大していく様子を示しており、この関係をリニア特性とする。なお、図10〜図15に示すグラフのX軸はフォーカスレンズの駆動速度[pps]、Y軸はフォーカスレンズ駆動時の発生騒音[dB]である。
一方、図12は、フォーカスレンズの駆動速度によって共振点などがあり、特定の駆動速度のときにだけ高い騒音を発する場合には、リニア特性に関係にないとする。なお、図12において、特定の駆動速度において高い騒音を発する区間を特殊騒音区間とする。図12はX軸はフォーカスレンズの駆動速度、Y軸はフォーカスレンズ駆動時の発生騒音である。
図6に戻り、ステップS607では、システム制御回路50は、騒音状態におけるリニア特性でのフォーカスレンズの駆動条件を設定し、ステップS611へ進む。具体的には、測距制御手段42に対して、フォーカスレンズ駆動時の発生騒音が周囲音よりも低くなるようにフォーカスレンズの駆動条件を設定する。騒音状態では、外部騒音よりも低い発生騒音となる最も速い駆動速度で制御し、これを高速制御とする。騒音状態におけるリニア特性でのフォーカスレンズの駆動速度を決定する方法を図11に示す。
図11において、図10に示す特性(図示の点線)に対して、フォーカスレンズの駆動速度を低下させる方向(X軸方向)に一律シフトした特性(図示の実線)になるように、周囲音に対するフォーカスレンズの駆動速度のテーブルを作成する。測距制御手段42は、作成された駆動速度のテーブルをフォーカスレンズの駆動条件として、フォーカスレンズの駆動制御を行う。これにより、周囲音が一定レベル以上の騒音状態にある場合、周囲音より発生騒音の少ない駆動速度で制御することが可能となる。
図6に戻り、ステップS608では、システム制御回路50は、騒音状態における非リニア特性でのフォーカスレンズの駆動条件を設定し、ステップS611へ進む。具体的には、測距制御手段42に対して一定の駆動速度となるように駆動条件を設定する。本発明では、一定の駆動速度での制御を定速制御とし、騒音状態における非リニア特性における定速制御については図14と図15を用いて後述する。
ステップS611では、システム制御回路50は、コンティニュアスAFのスタートという結果(フラグ)をメモリ30に記憶することで、コンティニュアスAFのためのフォーカスレンズの駆動条件を決定し、ステップ503に復帰する。
ステップS609では、ステップS606と同様の判断処理(第2の判断)を行い、リニア特性である(規則性のある)場合はステップS610に進み、非リニア特性である(規則性がない)場合はステップS612に進む。
ステップS610では、システム制御回路50は、静音状態におけるリニア特性でのフォーカスレンズの駆動条件を設定して、ステップS611へ進む。具体的には、測距制御手段42に対して、図11を用いて説明したように、フォーカスレンズ駆動時の発生騒音が十分に低い音量となるようにフォーカスレンズの駆動条件を設定する。静音状態では、外部騒音に対して発生騒音が十分に低い音量となる駆動速度で制御し、これを低速制御とする。静音状態ではフォーカスレンズ駆動時の発生騒音が目立たぬように、少なくとも外部騒音に対して6[dB]以上の余裕を持った駆動速度とする。
ステップS612では、システム制御回路50は、静音状態における非リニア特性でのフォーカスレンズの駆動条件を設定して、ステップS613へ進む。具体的には、測距制御手段42に対して、図13を用いて説明したように、フォーカスレンズの駆動速度が一定の駆動速度となるようにフォーカスレンズの駆動条件を設定する。ステップS613では、システム制御回路50は、コンティニュアスAFのフェードアウトという結果(フラグ)をメモリ30に記憶することで、コンティニュアスAFのためのフォーカスレンズの駆動条件を決し、ステップS503にリターンする。なお、ここでのコンティニュアスAFのフェードアウトはステップS405における第2のモードである。
ここで、騒音状態における非リニア特性(例えば、特殊騒音区間を持つ場合)でのフォーカスレンズの駆動速度を決定する方法を図13を用いて説明する。
図13において、図12に示す特性(図示の点線)に対して、駆動速度を低下させる方向(X軸方向)に一律シフトした特性(図示の実線)にすると共に、予め特殊騒音区間をカットした状態でシフトさせ、周囲音に対する駆動速度のテーブルを作成する。測距制御手段42は、作成された駆動速度のテーブルをフォーカスレンズの駆動条件として、フォーカスレンズの駆動制御を行う。特殊騒音区間にあたる部分は駆動禁止速度とし、外部騒音によって駆動禁止速度に入るような場合は駆動禁止速度の遅い側の端に寄せることで、外部騒音よりも発生騒音を少なくするように制御することが可能である。
図14は、フォーカスレンズの駆動速度と発生騒音の関係において、規則性があるが駆動速度を遅く制御しても発生騒音が減少しないケースを示している。フォーカスレンズの駆動系が図示のようなフラットな特性を持つ場合、フォーカスレンズの駆動条件を変更することによりフォーカスレンズの駆動速度を変更して発生騒音を制御できない。そこで、消費電力と合焦に至るまでの時間から予め所定の駆動速度を定め、フォーカスレンズの駆動を定速制御とする。
図15は、フォーカスレンズの駆動速度と発生騒音の関係において、規則性が認められないケースを示している。フォーカスレンズの駆動系が図示のような不規則な特性を持つ場合、単純にフォーカスレンズの駆動速度を低下させることで発生騒音を減少させることができないため、図14に示す場合と同様に、所定の駆動速度を定め、定速制御とする。
上実施形態によれば、音声の記録を伴う動画撮影時に、フォーカスレンズを駆動することによるモーターやギアの機械音が雑音として録音されてしまう現象を回避しながら、AF処理によるピントの合った動画記録を実現することが可能となる。
なお、上記実施形態の説明においては、動画の撮影中にフォーカスレンズの駆動条件やAF処理のシーケンスを制御する方法について説明したが、これに限定されるものでは無い。例えば、動画の撮影待機状態や静止画撮影時のファインダー状態において本実施例で説明した同様の方法を用いることも可能である。
また、システム制御回路50は、騒音状態から静音状態へ変化したと判断した場合、直ちにフォーカスレンズの駆動を停止するように構成しても、所定のフォーカスレンズの駆動制御が終わった時点でフォーカスレンズの駆動を停止するように構成してもよい。
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによっても達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
14 撮像素子
20 画像処理回路
30 メモリ
42 測距制御手段
50 システム制御回路
54 表示部
60 モードダイアルスイッチ
61 動画ボタン
71 マイク
100 撮像装置
200,210 記録媒体

Claims (15)

  1. 被写体を撮像する撮像手段と、前記撮像手段による撮影時にフォーカスレンズの駆動を制御するフォーカス制御手段と、前記撮像手段による撮影時に周囲の音を入力する音声入力手段とを備える撮像装置において、
    前記入力された周囲の音を音声データとして蓄積する蓄積手段と、
    前記フォーカスレンズの駆動速度と前記フォーカスレンズを駆動したことで発生する騒音の特性を格納する格納手段と、
    前記蓄積された音声データの音圧レベルおよび前記騒音の特性の少なくとも一方に基づき、前記フォーカスレンズの駆動条件を決定する制御手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記蓄積手段から取得した音声データに基づいて、所定の音圧レベル以上の周囲音が一定の時間以上検出されたと判断した場合は騒音状態と判断する一方、所定の音圧レベル未満の周囲音が一定の時間以上検出されたと判断した場合は静音状態と判断する第1の判断手段と、
    前記騒音の特性に規則性があるか否かを判断する第2の判断手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記第1の判断手段は、前記取得した音声データの音圧レベルが短時間のうちに突発的に変化したと判断した場合、前記騒音状態および前記静音状態とは判断しないことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
  4. 前記第1の判断手段が騒音状態と判断した場合および前記第1の判断手段が静音状態と判断し且つ前記第2の判断手段が前記騒音の特性に規則性があると判断した場合には、前記フォーカス制御手段によるフォーカスレンズ駆動時の発生騒音が前記周囲音よりも低くなるように前記フォーカスレンズの駆動条件を設定することを特徴とする請求項2または3記載の撮像装置。
  5. 前記第1の判断手段が静音状態と判断し且つ前記第2の判断手段が前記騒音の特性に規則性がないと判断した場合には、前記フォーカスレンズの駆動速度が一定になる前記フォーカスレンズの駆動条件を設定することを特徴とする請求項2または3記載の撮像装置。
  6. 前記蓄積手段に一定量の音声データが蓄積されたかを判別する音声データ蓄積量判別手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記音声データ蓄積量判別手段が前記蓄積手段に一定量の音声データが蓄積されていないと判断した場合、前記フォーカスレンズの駆動を停止するように前記フォーカスレンズの駆動条件を設定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記制御手段は、前記騒音状態から前記静音状態へ変化したと判断した場合は、前記フォーカス制御手段が直ちにフォーカスレンズの駆動を停止するように制御するか、または所定のフォーカス制御が終わった時点でフォーカスレンズの駆動を停止するように制御することを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 被写体を撮像する撮像手段と、前記撮像手段による撮影時にフォーカスレンズの駆動を制御するフォーカス制御手段と、前記撮像手段による撮影時に周囲の音を入力する音声入力手段とを備える撮像装置の制御方法において、
    前記入力された周囲の音を音声データとして蓄積手段に蓄積する蓄積工程と、
    前記フォーカスレンズの駆動速度と前記フォーカスレンズを駆動したことで発生する騒音の特性を記憶手段に格納する格納工程と、
    前記蓄積された音声データの音圧レベルおよび前記騒音の特性の少なくとも一方に基づき、前記フォーカスレンズの駆動条件を決定する制御工程とを備えることを特徴とする制御方法。
  9. 前記蓄積手段から取得した音声データに基づいて、所定の音圧レベル以上の周囲音が一定の時間以上検出されたと判断した場合は騒音状態と判断する一方、所定の音圧レベル未満の周囲音が一定の時間以上検出されたと判断した場合は静音状態と判断する第1の判断工程と、
    前記騒音の特性に規則性があるか否かを判断する第2の判断工程とを備えることを特徴とする請求項8記載の制御方法。
  10. 前記第1の判断工程は、前記取得した音声データの音圧レベルが短時間のうちに突発的に変化したと判断した場合、前記騒音状態および前記静音状態とは判断しないことを特徴とする請求項9記載の制御方法。
  11. 前記第1の判断工程が騒音状態と判断した場合および前記第1の判断工程で静音状態と判断し且つ前記第2の判断工程で前記騒音の特性に規則性があると判断した場合には、前記フォーカス制御手段によるフォーカスレンズ駆動時の発生騒音が前記周囲音よりも低くなるように前記フォーカスレンズの駆動条件を設定することを特徴とする請求項9または10記載の制御方法。
  12. 前記第1の判断工程で静音状態と判断し且つ前記第2の判断工程で前記騒音の特性に規則性がないと判断した場合には、前記フォーカスレンズの駆動速度が一定になる前記フォーカスレンズの駆動条件を設定することを特徴とする請求項9または10記載の制御方法。
  13. 前記蓄積手段に一定量の音声データが蓄積されたかを判別する音声データ蓄積量判別工程を更に備え、
    前記制御工程は、前記音声データ蓄積量判別工程で前記蓄積手段に一定量の音声データが蓄積されていないと判断した場合、前記フォーカスレンズの駆動を停止するように前記フォーカスレンズの駆動条件を設定することを特徴とする請求項8乃至12のいずれか1項に記載の制御方法。
  14. 前記制御工程は、前記騒音状態から前記静音状態へ変化したと判断した場合は、前記フォーカス制御手段が直ちにフォーカスレンズの駆動を停止するように制御するか、または所定のフォーカス制御が終わった時点でフォーカスレンズの駆動を停止するように制御することを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1項に記載の制御方法。
  15. 請求項8乃至14のいずれか1項に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータに読み取り可能なプログラム。
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