JP2010159725A - 蓄圧器およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料を高圧状態で蓄える蓄圧器において、ねじの遅れ破壊や精度悪化を回避しつつ、穴交差部の強度を上げる。
【解決手段】蓄圧器1を、本体中心穴100やねじ104等が形成された筒状の本体10と、本体10よりも高硬度で本体中心穴100に挿入される筒状の内管12とに分割する。内管12は、燃料室120およびオリフィス121を形成した後に硬度を高める処理を行う。さらに、本体10と内管12を焼きばめによって結合することにより、残留圧縮応力を付与する。オリフィス121における燃料室120側の開口縁部であるオリフィス穴交差部に高応力が発生するが、オリフィス121が形成された内管12の硬度を高くできることと、内管12に残留圧縮応力が付与されることとが相俟って、オリフィス穴交差部の強度を上げることができるため、オリフィス穴交差部の破損を防止することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、インジェクタから内燃機関に噴射する燃料を高圧状態で蓄える蓄圧器、およびその製造方法に関する。
従来の蓄圧器は、筒状の本体内に、軸方向に延びる燃料室と径方向に延びる連通穴が形成され、本体の外周側に、燃料配管が螺合されるねじが形成されている。そして、燃料の圧力を受けて本体に応力が発生し、特に、連通穴における燃料室側の開口縁部(以下、穴交差部という)には高応力が発生するため、この穴交差部において破損が生じる虞がある。
そこで、穴交差部の強度を確保するために、本体の硬度を高くしたり、残留圧縮応力を付与したりしており、例えば下記の(1)〜(3)の方法にて本体を加工している。
(1)熱処理により硬度を高くした後に、切削加工によりねじ等を形成する。
(2)切削加工によりねじ等を形成した後に、熱処理により硬度を高くする。
(3)オートフレッテージ加工やバニッシング加工等により本体に残留圧縮応力を付与する(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−141172号公報
ところで、近年、ディーゼルエンジンにおいては、噴射系圧力の高圧化が進んでいる。このため、穴交差部の強度をさらに上げることが要求されている。
しかしながら、上記(1)の本体加工方法では、熱処理後に切削加工を行うため硬度は切削加工が可能なレベル(HRC30程度)以下に制限され、したがって更なる硬度アップはできない。
(2)の本体加工方法では、切削加工後に熱処理を行うため(1)の加工方法よりも硬度を高くすることができるが、ねじの遅れ破壊を防止する観点から、硬度を極端に高くすることはできない(HRC40程度)。また、(2)の本体加工方法では、熱処理による歪みにより例えばねじの精度が悪化し、組み付け不良が発生する虞がある。
(3)の本体加工方法では、残留圧縮応力を付与するため(2)の本体加工方法と同等或いはそれ以上の強度が見込まれるが、(1)の本体加工方法と同様に、硬度は切削加工が可能なレベル以下に制限されるため更なる硬度アップはできない。
本発明は上記点に鑑みて、ねじの遅れ破壊や精度悪化を回避しつつ、穴交差部の強度を上げることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、軸方向に延びる本体中心穴(100)が形成された筒状の本体(10)と、本体(10)よりも高硬度で本体中心穴(100)に挿入された筒状の内管(12)とを備え、本体(10)には、外周側に配置されて燃料配管(2)が螺合されるねじ(104)と、燃料配管(2)と本体中心穴(100)とを連通させる連通穴(105)とが形成され、内管(12)には、軸方向に延びて高圧燃料が蓄えられる燃料室(120)と、連通穴(105)よりも小径で連通穴(105)と燃料室(120)とを連通させるオリフィス(121)とが形成され、本体(10)と内管(12)は焼きばめによって結合されていることを特徴とする。
これによると、内管(12)はねじ(104)を有しないため、ねじ(104)の遅れ破壊や精度悪化を考慮する必要がなく、したがって内管(12)の硬度を高くすることができる。また、焼きばめによって内管(12)に残留圧縮応力が付与される。そして、オリフィス(121)における燃料室(120)側の開口縁部(以下、オリフィス穴交差部という)に高応力が発生するが、オリフィス(121)が形成された内管(12)の硬度を高くできることと、内管(12)に残留圧縮応力が付与されることとが相俟って、オリフィス穴交差部の強度を上げることができるため、オリフィス穴交差部の破損を防止することができる。
さらに、本体(10)における本体中心穴(100)を形成する内周面は内管(12)により覆われるため、連通穴(105)における本体中心穴(100)側の開口縁部(以下、連通穴交差部という)に発生する応力は、オリフィス穴交差部に発生する応力よりも小さくなる。また、焼きばめによって本体(10)に残留圧縮応力が付与されるため、連通穴交差部の強度を上げることができる。このように、連通穴交差部に発生する応力が小さいことと、本体(10)に残留圧縮応力が付与されることとが相俟って、連通穴交差部の破損を防止することができるため、本体(10)の硬度を高くする必要がなくなる。したがって、ねじ(104)が形成される本体(10)の硬度を内管(12)の硬度よりも低くすることができ、ねじ(104)の遅れ破壊や精度悪化を回避することができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の蓄圧器において、内管(12)の外周面におけるオリフィス(121)の周囲に、径方向外側に突出する突出部(122)を備えることを特徴とする。
これによると、オリフィス(121)および連通穴(105)の付近に他の部位よりも高い残留圧縮応力を付与することができる。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の蓄圧器において、突出部(122)は、連通穴(105)における本体中心穴(100)側の開口縁部よりも外側まで拡がっていることを特徴とする。
これによると、連通穴交差部(105a)に確実に残留圧縮応力を付与することができる。
請求項4に記載の発明では、請求項2または3に記載の蓄圧器において、突出部(122)は全周に渡って形成されていることを特徴とする。
これによると、突出部(122)を例えば切削加工により形成する場合、突出部(122)を周方向の一部にのみ形成する場合よりも容易に形成することができる。
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の蓄圧器を製造する方法であって、本体中心穴(100)、ねじ(104)、および連通穴(105)を形成して本体(10)を形成する本体加工工程と、燃料室(120)およびオリフィス(121)を形成した後に硬度を高める処理を行って内管(12)を形成する内管加工工程と、本体(10)における本体中心穴(100)を形成する内周面を内管(12)により覆うようにして、本体(10)と内管(12)とを焼きばめによって結合する焼きばめ工程とを備えることを特徴とする。
これにより製造された蓄圧器は、請求項1の発明と同様の効果が得られる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の一実施形態に係る蓄圧器を備える燃料噴射装置の全体構成を示す図である。 (a)は図1の蓄圧器の断面図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図である。 (a)は図2の蓄圧器における本体の断面図、(b)は図2の蓄圧器における内管の断面図である。 図3のB部の拡大断面図である。 図2の蓄圧器における内管の斜視図である。 図2の蓄圧器の焼きばめ工程を示す断面図である。 図6(b)のC部の拡大断面図である。 一実施形態に係る蓄圧器の第1変型例を示す内管の斜視図である。 図8の内管の断面図である。 一実施形態に係る蓄圧器の第2変型例を示す内管の断面図である。 一実施形態に係る蓄圧器の第3変型例を示す断面図である。
図1に示すように、燃料噴射装置は、高圧燃料が蓄えられる蓄圧器1を備え、この蓄圧器1には燃料配管2を介して複数のインジェクタ3が接続されている。インジェクタ3は、制御装置(以下、ECUという)4に制御されて所定の時期に所定の期間開弁して、蓄圧器1から供給される高圧燃料をディーゼルエンジン(図示せず)の各気筒内に噴射する。
蓄圧器1に蓄えられる高圧燃料は、サプライポンプ5から燃料配管2を介して供給される。サプライポンプ5は、燃料を加圧して蓄圧器1に吐出する高圧ポンプ51、燃料タンク6からフィルタ7を介して吸入した燃料を高圧ポンプ51へ供給する低圧ポンプ52、および、この低圧ポンプ52から高圧ポンプ51へ供給される燃料の流量を調整する調量弁53を備えている。高圧ポンプ51は、燃料の吸入量が調量弁53にて調整されることにより燃料の吐出量が調整される形式のポンプである。また、高圧ポンプ51および低圧ポンプ52は、エンジンによって駆動される。
ECU4は、図示しないCPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータを備え、マイクロコンピュータに記憶したプログラムに従って演算処理を行うものである。ECU4には、各種センサSから、蓄圧器1内の燃料圧力(所謂コモンレール圧力)に関する信号、エンジン回転数、アクセル開度等の種々の情報が随時入力される。
そして、ECU4は、エンジンや車両の運転状態に応じた最適の噴射時期、噴射量(噴射期間)を算出して、各インジェクタ3の開弁時期および開弁期間を制御する。また、ECU4は、サプライポンプ5の目標吐出量を算出して調量弁53に制御信号を出力し、サプライポンプ5の吐出量を制御することにより、蓄圧器1内の燃料圧力を制御する。
図2〜図4に示すように、蓄圧器1は、筒状の本体10と、本体10に挿入されて同軸状に配置された円筒状の内管12とからなる。この蓄圧器1には、蓄圧器1内の燃料圧力を検出してECU4(図1参照)に出力する圧力センサ8と、蓄圧器1内の燃料圧力が所定値以上になると開弁して蓄圧器1内の燃料を燃料タンク6(図1参照)に逃がす逃がし弁9とが装着されている。
本体10は、金属(例えばクロムモリブデン鋼)よりなり、本体加工工程において、所定の形状に形成されるとともに、所定の硬度が付与される。具体的には、本体加工工程では、熱処理もしくは時効処理により切削加工が可能なレベル(HRC30程度)の硬度とされ、熱処理もしくは時効処理後に切削加工等により以下述べるような所定の形状に形成される。
本体10の内部には、本体10および内管12の軸方向(以下、軸方向という)に延びる円柱状の本体中心穴100が形成されている。本体10における軸方向一端側には、圧力センサ8が螺合されるセンサ用雌ねじ101が形成され、本体10における軸方向他端側には、逃がし弁9が螺合される逃がし弁用雌ねじ102が形成されている。
本体10の外周側には、燃料配管2(図1参照)を接続するための配管用突起部103が5個形成されている。配管用突起部103の外周側には、燃料配管2が螺合される配管用雄ねじ104が形成され、配管用突起部103の内周側には、燃料配管2と本体中心穴100とを連通させる連通穴105が形成されている。この連通穴105は、略径方向に延びている。また、本体10の外周側には、蓄圧器1をエンジンに組み付けるための鍔部106が2個形成されている。この鍔部106には、ボルト通し孔107が形成されている。
内管12は、厚さ2mm程度の金属製(例えば、低炭素鋼または高速度鋼)のパイプ材を用いている。そして、内管12は、内管加工工程において、所定の形状に形成されるとともに、所定の硬度が付与される。具体的には、内管加工工程では、浸炭もしくは焼入れ焼戻しにより本体10の約2倍の硬度(HRC60程度)にされるとともに、切削加工等により以下述べるような所定の形状に形成される。なお、形状を形成する加工のうち少なくとも切削加工は、浸炭もしくは焼入れ焼戻しの前に行う。
内管12には、軸方向に延びる円柱状の空間である燃料室120が切削加工により形成されている。また、内管12には、連通穴105と燃料室120とを連通させるオリフィス121が、配管用突起部103と同数(本例では5個)形成されている。このオリフィス121は、燃料室120内の圧力脈動を低減するためのものであり、連通穴105よりも小径になっている。
なお、オリフィス121は、最初に切削加工により荒加工され、その後、オリフィス121の内周面が切削加工あるいは流体研磨等により仕上げ加工されている。また、オリフィス121における燃料室120側の開口縁部であるオリフィス穴交差部121aは、切削加工、あるいは、熱処理後の流体研磨、電解加工等により、ばり取りまたはR付けがなされている
図4、図5に示すように、内管12の外周面におけるオリフィス121の周囲には、径方向外側に突出する突出部122が形成されている。換言すると、突出部122は、オリフィス121を囲む丸い浮き出し形状になっている。なお、内管12のうち突出部122が形成されていない部位、すなわち、外径寸法が一定になっている部位123を、以下、ベース部という。
上記のように、本体加工工程により加工された本体10、および内管加工工程により加工された内管12は、以下述べる焼きばめ工程において焼きばめによって結合される。まず、図6に示すように、本体10をその変態点以下の温度域で加熱して膨張させる(図6(a)参照)。続いて、加熱された本体10の本体中心穴100に常温の内管12を挿入する(図6(b)参照)。続いて本体10を冷却することにより、本体10が収縮して本体10と内管12が結合され、本体10における本体中心穴100を形成する内周面が内管12により覆われる(図6(c)参照)。
なお、図2に示すように、本体10と内管12は、連通穴105とオリフィス121が同軸になるように位置決めして結合されている。また、連通穴105およびオリフィス121は、本体中心穴100に対して偏心している。換言すると、軸方向に沿って見たときに、連通穴105およびオリフィス121の軸線は本体中心穴100の軸線と交わらない(図2(b)参照)。
この焼きばめによって本体10および内管12に残留圧縮応力を発生させるために、本体10および内管12の各部の寸法等は以下のように設定されている。
ここで、図7に示すように、本体10における本体中心穴100の内径(以下、本体中心穴内径という)をd1、本体10における連通穴105の内径(以下、連通穴内径という)をd2とする。また、内管12におけるベース部123の外径(以下、ベース部外径という)をd3、内管12における突出部122の幅(以下、突出部幅という)をe、内管12における突出部122の最大突出量(以下、突出部突出量という)をfとする。
本体10の線膨張係数は10×10-6程度であり、本体中心穴内径d1が約10mmの場合、変態点以下の約500℃まで本体10を加熱すると、本体中心穴内径d1は約50μm拡大する。そこで、本体中心穴内径d1が約10mmの場合、常温においてベース部外径d3が本体中心穴内径d1よりも数10μm大きくなるように、ベース部外径d3および本体中心穴内径d1を設定する。この常温におけるベース部外径d3と本体中心穴内径d1との差分が締め代となる。
これにより、焼きばめ後には、本体10および内管12に残留圧縮応力が付与され、より詳細には、オリフィス穴交差部121aや、連通穴105における本体中心穴100側の開口縁部である連通穴交差部105a(図7参照)にも、残留圧縮応力が付与される。したがって、オリフィス穴交差部121aや連通穴交差部105aの強度が上がる。因みに、本体10よりも硬度が低い内管12に、相対的に高い残留圧縮応力が付与される。
また、焼きばめ後には、本体10における本体中心穴100を形成する内周面と内管12の外周面とが密着し(以下、この密着した部位を焼きばめ面という)、焼きばめ面からの燃料リークを防止ないしは低減させることができる。なお、焼きばめ面のシール性を向上させるために、本体10の内周面および内管12の外周面の面粗度を、6.3z以上にするのが望ましい。但し、本体中心穴100の両端は圧力センサ8および逃がし弁9によって閉塞されているため、焼きばめ面からの燃料リークがあったとしてもそれが蓄圧器1の外に洩れることはない。
一方、突出部突出量fは、20〜30μmに設定する。また、突出部幅eを連通穴内径d2よりも大きく設定することにより、突出部122が連通穴交差部105aよりも外側まで拡がるようになっている。これにより、焼きばめ後には突出部122が本体10に食い込み、オリフィス121および連通穴105の付近に他の部位よりも高い残留圧縮応力を付与することができる。なお、オリフィス121における連通穴105側の開口縁部のダレをなくすとともに、連通穴交差部105aのダレをなくすことにより、連通穴交差部105aに高い残留圧縮応力を確実に付与することができる。
以上述べたように、本実施形態の蓄圧器1においては、内管12はねじを有しないため、ねじの遅れ破壊や精度悪化を考慮する必要がなく、したがって内管12の硬度を高くすることができる。また、焼きばめによって内管12に残留圧縮応力が付与される。そして、オリフィス穴交差部121aに高応力が発生するが、オリフィス121が形成された内管12の硬度を高くできることと、内管12に残留圧縮応力が付与されることとが相俟って、オリフィス穴交差部121aの強度を上げることができるため、オリフィス穴交差部121aの破損を防止することができる。
さらに、本体10における本体中心穴100を形成する内周面は内管12により覆われるため、連通穴交差部105aに発生する応力は、オリフィス穴交差部121aに発生する応力よりも小さくなる。また、焼きばめによって本体10に残留圧縮応力が付与されるため、連通穴交差部105aの強度を上げることができる。このように、連通穴交差部105aに発生する応力が小さいことと、本体10に残留圧縮応力が付与されることとが相俟って、連通穴交差部105aの破損を防止することができるため、本体10の硬度を高くする必要がなくなる。したがって、ねじ101、102、104が形成された本体10の硬度を内管12の硬度よりも低くすることができ、ねじ101、102、104の遅れ破壊や精度悪化を回避することができる。
なお、上記実施形態においては、突出部122は丸い浮き出し形状としたが、図8、図9に示す第1変型例のように、突出部122は所定の幅で全周に渡って形成してもよい。換言すると、突出部122は所定の幅で周方向に沿って連続して形成してもよい。これによると、突出部122を例えば切削加工により形成する場合、突出部122を周方向の一部にのみ形成する場合よりも容易に形成することができる。
また、図10に示す第2変型例のように、突出部122は、バルジ成形によって、所定の幅で全周に渡って形成してもよい。
さらに、上記実施形態においては、連通穴105およびオリフィス121を、本体中心穴100に対して偏心させたが、図11に示す第3変型例のように、連通穴105およびオリフィス121は、本体中心穴100に対して偏心させなくてもよい。換言すると、軸方向に沿って見たときに、連通穴105およびオリフィス121の軸線が本体中心穴100の軸線と交わるようにしてもよい。これによると、連通穴105およびオリフィス121の加工が容易になる。
2 燃料配管
10 本体
12 内管
100 本体中心穴
104 ねじ
105 連通穴
120 燃料室
121 オリフィス

Claims (5)

  1. インジェクタ(3)から内燃機関に噴射する燃料を高圧状態で蓄える蓄圧器であって、
    軸方向に延びる本体中心穴(100)が形成された筒状の本体(10)と、前記本体(10)よりも高硬度で前記本体中心穴(100)に挿入された筒状の内管(12)とを備え、
    前記本体(10)には、外周側に配置されて燃料配管(2)が螺合されるねじ(104)と、前記燃料配管(2)と前記本体中心穴(100)とを連通させる連通穴(105)とが形成され、
    前記内管(12)には、軸方向に延びて高圧燃料が蓄えられる燃料室(120)と、前記連通穴(105)よりも小径で前記連通穴(105)と前記燃料室(120)とを連通させるオリフィス(121)とが形成され、
    前記本体(10)と前記内管(12)は焼きばめによって結合されていることを特徴とする蓄圧器。
  2. 前記内管(12)の外周面における前記オリフィス(121)の周囲に、径方向外側に突出する突出部(122)を備えることを特徴とする請求項1に記載の蓄圧器。
  3. 前記突出部(122)は、前記連通穴(105)における前記本体中心穴(100)側の開口縁部よりも外側まで拡がっていることを特徴とする請求項2に記載の蓄圧器。
  4. 前記突出部(122)は全周に渡って形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の蓄圧器。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つに記載の蓄圧器を製造する方法であって、
    前記本体中心穴(100)、前記ねじ(104)、および前記連通穴(105)を形成して前記本体(10)を形成する本体加工工程と、
    前記燃料室(120)および前記オリフィス(121)を形成した後に硬度を高める処理を行って前記内管(12)を形成する内管加工工程と、
    前記本体(10)における前記本体中心穴(100)を形成する内周面を前記内管(12)により覆うようにして、前記本体(10)と前記内管(12)とを焼きばめによって結合する焼きばめ工程とを備えることを特徴とする蓄圧器の製造方法。
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