JP2021165541A - 直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリ - Google Patents

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【課題】直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリにおいて、噴射弁ソケットのメインパイプに対する変位量を抑えることで、メインパイプと噴射弁ソケットの固着部分の応力を低減させることを目的とする。【解決手段】直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリ10は、高圧燃料ポンプから加圧された燃料が供給される燃料通路11aが内部に形成されたメインパイプ11と、燃料噴射弁が液密に挿入される噴射弁挿入穴21aを有してメインパイプ11の長手方向に沿って所定の間隔を介して並べた位置で固着された複数の噴射弁ソケット20と、複数の噴射弁ソケット20の各々に隣接する位置に設けられてメインパイプ11をエンジンに取り付けるための取付ボルトを挿通するためのボルト挿通孔30aを有した複数の取付ボス30とを備え、複数の取付ボス30の全てが各々に隣接する位置に設けられた噴射弁ソケット20の当該長手方向で同じ側に配置されないようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、多気筒エンジンの燃焼室内に高圧の燃料を直接噴射する場合に使用する直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリに関する。
特許文献1には多気筒エンジンの燃焼室内に高圧の燃料を直接噴射する場合に使用する直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリの発明が開示されている。特許文献1の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリは、高圧燃料ポンプから加圧された燃料が供給される燃料通路が内部に形成されたメインパイプと、このメインパイプに一体的に固着されて燃料噴射弁が液密に挿入される噴射弁挿入穴を有する4つの噴射弁ソケットと、メインパイプに一体的に固着されてメインパイプをエンジンに取り付けるためのボルト挿通孔を有した4つの筒形をした取付ボスとを備えている。この直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリは、エンジンの各気筒に差し込まれた燃料噴射弁から燃料を噴射させたときに生じる反力が各噴射弁ソケットに加わるため、各取付ボスはメインパイプの各噴射弁ソケットに隣接する位置に固着されている。
特開2010−007651号公報
この種の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリにおいては、燃料の噴射圧力をさらに高くすることが求められることがある。燃料の噴射圧力を高くするときには、メインパイプと噴射弁ソケットとの固着部分の強度をさらに高くする必要があり、例えば、図11及び図12に示したように、噴射弁ソケット101のメインパイプ100に対する固着面積を広くするとともに、噴射弁ソケット101のメインパイプ100に対する固着部分の周囲の肉厚を厚くすることで、メインパイプ100と噴射弁ソケット101との固着部分の強度をさらに高くすることができる。しかし、噴射弁ソケット101のメインパイプ100に対する固着面積を広くするとともに周囲の肉厚を厚くすると、噴射弁ソケット101の重量が重くなりすぎることがある。また、たとえ、噴射弁ソケット101のメインパイプ100に対する固着面積を広くしても、メインパイプ100と噴射弁ソケット101との固着部分の強度を充分に高くすることができないことがある。本発明は、噴射弁ソケットのメインパイプに対する固着面積を過剰に広くすることなく、メインパイプと噴射弁ソケットの固着部分の応力を低減させることができる直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリを提供することを目的とする。
直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリにおいては、メインパイプは噴射弁ソケットの各々に隣接する位置に設けた取付ボスに挿通した取付ボルトによってエンジンに固定されているので、噴射弁ソケットに燃料噴射弁から燃料を噴射させたときに生じる軸線方向の反力が加わったときには、噴射弁ソケットのメインパイプに対する固着部分には軸線方向から取付ボス側に傾いた応力が発生する。背景技術にも記載した従来の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリでは、全ての取付ボスは各々に隣接する位置に設けられた噴射弁ソケットのメインパイプにおける長手方向で同じ側にてエンジンに固定されているため、全ての噴射弁ソケットのメインパイプに対する固着部分には当該長手方向で同じ側に傾いた応力が発生していていることに着目した。
本発明は、上記課題を解決するために、高圧燃料ポンプから加圧された燃料が供給される燃料通路が内部に形成されたメインパイプと、燃料噴射弁が液密に挿入される噴射弁挿入穴を有してメインパイプの長手方向に沿って所定の間隔を介して並べた位置で固着された複数の噴射弁ソケットと、複数の噴射弁ソケットの各々に隣接する位置に設けられてメインパイプをエンジンに取り付けるための取付ボルトを挿通するためのボルト挿通孔を有した複数の取付ボスとを備えた直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリであって、複数の取付ボスの全てが各々に隣接する位置に設けられた噴射弁ソケットの当該長手方向で同じ側に配置されないようにしたことを特徴とする直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリを提供するものである。
上記のように構成した直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリにおいては、複数の取付ボスの全てが各々に隣接する位置に設けられた噴射弁ソケットの当該長手方向で同じ側に配置されないようにしている。噴射弁ソケットには燃料噴射弁から燃料を噴射させたときに噴射弁挿入穴の軸線方向に生じる反力が加わり、噴射弁ソケットのメインパイプに対する固着部分には噴射弁挿入穴の軸線方向から取付ボス側に傾いた応力が発生する。複数の取付ボスの全てが各々に隣接する位置に設けられた噴射弁ソケットのメインパイプにおける長手方向の同じ側に配置されないようにしているので、複数の噴射弁ソケットのメインパイプに固着されている固着部分に生じる応力の当該長手方向の成分は全てが当該長手方向にて同じ向きとならないようになる。これによって、少なくとも1つの噴射弁ソケットの固着部分に生じる応力の当該長手方向の成分は、取付ボスが反対側に配置された噴射弁ソケットの固着部分に生じる応力の当該長手方向の成分と相殺されるため、少なくとも一部の噴射弁ソケットのメインパイプに固着されている固着部分に生じる応力を低減させることができるようになる。
上記のように構成した直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリにおいては、複数の取付ボスは互いに隣りに配置されるものを各々に隣接する位置に設けられた噴射弁ソケットの当該長手方向で同じ側に配置されないのが好ましい。このようにしたときには、噴射弁ソケットのメインパイプに対する固着部分に生じる応力の当該長手方向の成分は互いに隣り合うもの同士で相殺されるようになり、噴射弁ソケットがメインパイプに固着されている固着部分に生じる応力を低減させることができるようになる。
上記のように構成した直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリにおいては、複数の噴射弁ソケットと複数の取付ボスとの各々が同じ数の偶数で構成され、複数の取付ボスの半分を各々に隣接する位置に設けられた噴射弁ソケットの当該長手方向の一方側に配置し、複数の取付ボスの残る半分を各々に隣接する位置に設けられた噴射弁ソケットの当該長手方向の他方側に配置するのが好ましい。このようにしたときには、複数の取付ボスが各々に隣接する位置に設けられた噴射弁ソケットの当該長手方向で一方側と他方側とで同じ数同士で互いに反対側に配置されることにより、噴射弁ソケットのメインパイプに対する固着部分に生じる応力の当該長手方向の成分は取付ボスが当該長手方向で反対側に配置されているもの同士で相殺され、噴射弁ソケットがメインパイプに固着されている固着部分に生じる応力を低減させることができるようになる。この場合に、複数の噴射弁ソケットは互いに隣り合う2つの噴射弁ソケットによって複数の噴射弁ソケット対が構成され、噴射弁ソケット対の内側に2つの取付ボスを配置するのが好ましい。また、複数の噴射弁ソケットは互いに隣り合う2つの噴射弁ソケットによって複数の噴射弁ソケット対が構成され、噴射弁ソケット対の外側に2つの取付ボスを配置するのが好ましい。
本発明による直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリの第1実施形態の正面図である。 図1の平面図である。 図1のA−A線に沿った断面図である。 噴射弁ソケット対の外側に2つの取付ボスを配置した変形例の正面図である。 第2実施形態の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリの正面図である。 図5のB−B線に沿った断面図である。 図5のC−C線に沿った断面図である。 第3実施形態の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリの正面図である。 図8のD−D線に沿った断面図である。 図8のE−E線に沿った断面図である。 従来の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリの正面図である。 図11のF−F線に沿った断面図である。
以下に、添付図面により、本発明による直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリの各実施形態の説明をする。
(第1実施形態)
第1実施形態の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリ10は直列4気筒の直噴型エンジンに用いられるものであり、図1〜図3に示すように、両端が密栓プラグ12,13により閉じられた1本のメインパイプ11と、このメインパイプ11に所定の間隔を介して並べた位置で固着された4つ(複数)の噴射弁ソケット20と、メインパイプ11をエンジンに取り付けるための4つ(複数)の取付ボス30と、メインパイプ11の長手方向の中央部に固定したジョイント部材14と、メインパイプ11の長手方向の略中央部に固定したセンサ取付部材15とを備えている。これらの各部材は全体が一体となるようにろう付けにより固着され、固着後に必要に応じて鍍金等の表面処理がされている。
メインパイプ11は鋼材等の金属材よりなり、直線状に延びる真直管材を所定の長さに切断したものであり、図3に示したように、メインパイプ11の内部には長手方向に延びる燃料通路11aが形成されている。メインパイプ11の周面にはエンジンに差し込んで固定した燃料噴射弁Iと同じ数(この実施形態では4つ)の連通孔11bが形成されており、これらの連通孔11bはメインパイプ11の長手方向にてエンジンに差し込んで固定した燃料噴射弁Iの間隔と同じ間隔となっている。これらの連通孔11bは後述する噴射弁ソケット20に形成した連通孔22aとともにメインパイプ11の燃料通路11aと噴射弁ソケット20の噴射弁挿入穴21aの内部空間とを連通している。ジョイント部材14には高圧燃料ポンプから加圧された燃料が供給される燃料供給管(図示省略)がユニオンナット(図示省略)により締め付け固定され、メインパイプ11内の燃料通路11aには高圧燃料ポンプからの加圧された燃料が供給される。また、センサ取付部材15には燃圧センサ(図示省略)が取り付けられ、燃圧センサによって燃料通路11aの燃料圧力が検出される。
図1及び図2に示したように、メインパイプ11の周面には燃料噴射弁Iと同じ数である4つの噴射弁ソケット20が固着されている。4つの噴射弁ソケット20はメインパイプ11の長手方向に沿って所定の間隔を介して並んだ位置でメインパイプ11の周面に固着されている。噴射弁ソケット20は鉄の鋳造品であり、この実施形態では取付ボス30が一体的に設けられている。噴射弁ソケット20は燃料噴射弁Iが液密に挿入される上側が閉じられて下側が開いた略円筒形状をしたソケット部21と、ソケット部21の上部からメインパイプ11側に斜め上方に延びる連結部22とが一体的に形成された図1の左側から見たときの形状が平仮名の「ヘ」字を起立させた形状(鈍角に開いたL字形を回転させて上下を逆とした形状)となっている。ソケット部21には燃料噴射弁Iが液密に挿入される噴射弁挿入穴21aが形成されており、噴射弁挿入穴21aには燃料噴射弁Iが液密に挿入される。連結部22は連通孔11bの周囲となるメインパイプ11の外周面にろう付けによって液密に固着されている。連結部22にはメインパイプ11側からソケット部21側に延びる連通孔22aが形成されており、連通孔22aはメインパイプ11の連通孔11bとともにメインパイプ11の燃料通路11aとソケット部21の噴射弁挿入穴21aとを連通させている。
取付ボス30は、メインパイプ11をエンジンに取り付けるためのものであり、各々の噴射弁ソケット20のソケット部21の側面に一体的に設けられている。取付ボス30は噴射弁ソケット20のメインパイプ11における長手方向(軸方向)に隣接する位置として当該長手方向の側面に一体的に設けられ、取付ボルトを上側から挿通するためのボルト挿通孔30aが鉛直方向に形成される略円筒形状をしている。4つの取付ボス30の全てが噴射弁ソケット20のメインパイプ11における長手方向で同じ側に配置されないようにしている。すなわち、最も左側の取付ボス30と左側から3番目の取付ボス30は、噴射弁ソケット20の右側の側面(メインパイプ11における長手方向の他方側)に配置され(一体に設けられ)、左側から2番目の取付ボス30と最も右側の取付ボス30は、噴射弁ソケット20の左側の側面(メインパイプ11における長手方向の一方側)に配置され(一体に設けられ)ている。
4つ(複数)の取付ボス30は、互いに隣り合うものを噴射弁ソケット20のメインパイプ11における長手方向で同じ側に配置されないようにしている。すなわち、4つの取付ボス30は左側から順に、各々に隣接する噴射弁ソケット20の右側、左側、右側、左側と左右に交互に配置され、互いに隣り合うもの同士でメインパイプ11における長手方向で同じ側に配置されないようにしている。また、4つの取付ボス30は偶数で構成され、4つの取付ボス30の半分である2つが、噴射弁ソケット20の左側(メインパイプ11における長手方向の一方側)に配置され、4つの取付ボス30の半分である2つが、噴射弁ソケット20の右側(メインパイプ11における長手方向の他方側)に配置されている。この実施形態では、4つ(複数)の噴射弁ソケット20は、互いに隣り合う2つの噴射弁ソケット20によって噴射弁ソケット対20Pが2つ(複数)で構成され、各噴射弁ソケット対20Pの内側に2つの取付ボス30が配置されている。
この直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリ10を製造するときには、メインパイプ11の両端に密栓プラグ12,13と、メインパイプ11の長手方向の中央部にジョイント部材14とセンサ取付部材15と、メインパイプ11の連通孔11bが形成された位置に連通孔22aが連通するように取付ボス30が一体的に設けられた噴射弁ソケット20を溶接等により仮止めし、各部品をメインパイプ11に対してろう付けによって液密に固着させる。
上記のように構成した直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリ10においては、燃料噴射弁Iからエンジンの各気筒に高圧の燃料を噴射させたときに、噴射弁ソケット20には燃料噴射弁Iから燃料を噴射させたときに生じる反力が噴射弁ソケット20の軸線方向上向きに加わる。噴射弁ソケット20の隣接する位置には取付ボス30が設けられており、噴射弁ソケット20のメインパイプ11の固着部分には図1の二点鎖線の矢印に示したように取付ボス30側に傾く応力が発生する。
上記のように構成した直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリ10においては、4つ(複数)の取付ボス30の全てが噴射弁ソケット20のメインパイプ11における長手方向で同じ側に配置されないようにしている。具体的には、最も左側の取付ボス30と左側から3番目の取付ボス30は、噴射弁ソケット20の右側の側面(メインパイプ11における長手方向の他方側)に配置され、左側から2番目の取付ボス30と最も右側の取付ボス30は、噴射弁ソケット20の左側の側面(メインパイプ11における長手方向の一方側)に配置されている。
4つ(複数)の取付ボス30の全てが噴射弁ソケット20のメインパイプ11における長手方向で同じ側に配置されないようにしているので、4つ(複数)の噴射弁ソケット20のメインパイプ11に固着されている部分に生じる応力の当該長手方向の成分は全てが当該長手方向にて同じ向きとならないようになる。これによって、噴射弁ソケット20のメインパイプ11に対する応力の当該長手方向の成分は取付ボス30が当該長手方向で互いに反対側に配置されたもの同士で相殺されるため、噴射弁ソケット20がメインパイプ11に固着されている固着部分に生じる応力を低減させることができるようになる。
この実施形態では、4つ(複数)の取付ボス30の半分である2つが噴射弁ソケット20の当該長手方向における左側(一方側)に配置され、取付ボス30の残る半分である2つが噴射弁ソケット20の当該長手方向における右側(他方側)に配置されているが、これに限られるものではなく、取付ボス30の1つが噴射弁ソケット20の左側または右側(該長手方向の一方側または他方側)に配置され、取付ボス30の残る3つが噴射弁ソケット20の右側または左側(該長手方向の他方側または一方側)に配置されたものであっても、噴射弁ソケット20のメインパイプ11に対する固着部分の応力の当該長手方向の成分は取付ボス30が当該長手方向で互いに反対側に配置されたもの同士で相殺されるため、少なくとも一部の噴射弁ソケット20のメインパイプ11に固着されている固着部分に生じる応力を低減させることができるようになる。
この実施形態の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリ10においては、4つ(複数)の取付ボス30は、互いに隣りに配置されるものを各々に隣接する位置に設けられた噴射弁ソケット20の当該長手方向で同じ側に配置されないようにしている。具体的には、4つの取付ボス30は、左側から順に、噴射弁ソケット20の右側、左側、右側、左側と左右に交互に配置され、互いに隣りに配置されるものを当該長手方向で同じ側に配置されないようにしている。これによって、噴射弁ソケット20のメインパイプ11に対する固着部分に生じる応力の当該長手方向の成分は互いに隣りに配置されるもの同士で相殺されるようになり、噴射弁ソケット20がメインパイプ11に固着されている固着部分に生じる応力を一層低減させることができるようになっている。
この実施形態の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリ10においては、4つ(複数)の噴射弁ソケット20と4つ(複数)の取付ボス30との各々が同じ数の偶数で構成され、4つの取付ボス30の半分を各々に隣接する位置に設けられた噴射弁ソケット20の左側(当該長手方向の一方側)に配置し、4つの取付ボスの残る半分を各々に隣接する位置に設けられた噴射弁ソケット20の右側(当該長手方向の他方側)に配置している。4つ(複数)の取付ボス30が各々に隣接する位置に設けられた噴射弁ソケット20の左側と右側(当該長手方向で一方側と他方側)とで同じ数同士で互いに反対側に配置されている。これによって、噴射弁ソケット20のメインパイプ11に対する固着部分に生じる応力の当該長手方向の成分は取付ボス30が当該長手方向で同じ数で反対側に配置されているもの同士で相殺され、噴射弁ソケット20がメインパイプ11に固着されている固着部分に生じる応力を低減させることができるようになる。
この実施形態の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリ10においては、4つの取付ボス30は左側から順に、各々に隣接する噴射弁ソケット20の右側、左側、右側、左側と左右に交互に配置されていて、4つの取付ボス30の半分を各々に隣接する位置に設けられた噴射弁ソケット20の左側(当該長手方向の一方側)に配置し、4つの取付ボスの残る半分を各々に隣接する位置に設けられた噴射弁ソケット20の右側(当該長手方向の他方側)に配置している。これに限られるものではなく、図4に示したように、4つの取付ボス30は左側から順に、各々に隣接する噴射弁ソケット20の左側、右側、左側、右側と左右に交互に配置したものであってもよい。また、同様に、4つの取付ボス30は左側から順に、各々に隣接する噴射弁ソケット20の左側、左側、右側、右側と配置したり、各々に隣接する噴射弁ソケット20の右側、右側、左側、左側と配置したものであってもよい。
この実施形態の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリ10においては、噴射弁ソケット20と取付ボス30との各々が同じ数の偶数として4つで構成され、4つ(複数)の噴射弁ソケット20は互いに隣りに配置される2つの噴射弁ソケット20によって2つ(複数)の噴射弁ソケット対20Pが構成されている。4つの取付ボス30は左側から順に、各々に隣接する噴射弁ソケット20の右側、左側、右側、左側と左右に交互に配置されており、各噴射弁ソケット対20Pの内側に2つの取付ボス30が配置されている。このようにしたときには、各噴射弁ソケット20のメインパイプ11に対する固着部分に生じる応力を64%低減させることができた。また、各噴射弁ソケット20のメインパイプ11に対する応力を低減させることができたので、噴射弁ソケット20の固着部分の面積及び肉厚を大きくする必要がなくなり、噴射弁ソケット20の重量を25%低減させることができた。
この実施形態においては、噴射弁ソケット20よりなる噴射弁ソケット対20Pの内側に2つの取付ボスを配置したが、これに限られるものではなく、図4の変形例に示したように、4つの取付ボス30は左側から順に、噴射弁ソケット20の左側、右側、左側、右側と左右に交互に配置するようにし、各噴射弁ソケット対20Pの外側に2つの取付ボス30が配置されるようにしたものであってもよい。この場合には、各噴射弁ソケット20のメインパイプ11に対する固着部分に生じる応力を40%低減させることができた。
(第2実施形態)
第1実施形態の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリ10は、取付ボス30が噴射弁ソケット20に一体的に設けられているが、取付ボス30がメインパイプ11に固着されていないが、図5〜図7に示したように、第2実施形態の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリ10は、取付ボス30をメインパイプ11に固着するようにしたものである。また、第1実施形態と比較して、メインパイプ11の管の厚みを薄くするとともに、噴射弁ソケット20の連結部22を短くして、ソケット部21をメインパイプ11に近づけている。これ以外については、第1実施形態の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリ10で説明した取付ボス30と同じように配置するようにすることで、上述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第3実施形態)
第1及び第2実施形態の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリ10は、取付ボス30が噴射弁ソケット20に一体的に設けられているが、図8〜図10に示したように、第3実施形態の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリ10は、取付ボス30を噴射弁ソケット20とは別体としてメインパイプ11に固着するようにしたものである。また、第2実施形態と同様に、メインパイプ11の管の厚みを薄くするとともに、噴射弁ソケット20の連結部22をさらに短くして、ソケット部21をメインパイプ11に近づけている。これ以外については、第1実施形態の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリ10で説明した取付ボス30と同じように配置するようにすることで、上述した第1及び第2実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
この第2及び第3実施形態の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリ10においても、第1実施形態における取付ボス30と同じように配置すると記載したが、詳述すると、図5及び図8で示した正面図では、取付ボス30が、左側から順に、噴射弁ソケット20の右側、左側、右側、左側と左右に交互に配置されているが、これに限られるものではない。例えば、取付ボス30の1つが噴射弁ソケット20の左側または右側(該長手方向の一方側または他方側)に配置され、取付ボス30の残る3つが噴射弁ソケット20の右側または左側(該長手方向の他方側または一方側)に配置されたものであってもよい。
同様に、図5及び図8で示した正面図では、取付ボス30が、左側から順に、噴射弁ソケット20の右側、左側、右側、左側と左右に交互に配置されるようにして、4つ(複数)の取付ボス30は互いに隣りに配置されるものを各々に隣接する位置に設けられた噴射弁ソケット20のメインパイプ11における長手方向で同じ側に配置されないようにしている。これに限られるものではなく、4つ(複数)の取付ボス30は互いに隣りに配置されるものを各々に隣接する位置に設けられた噴射弁ソケット20の当該長手方向で同じ側に配置されない他の実施例として、取付ボス30が、左側から順に、噴射弁ソケット20の左側、右側、左側、右側と左右に交互に配置されるようにしたものであってもよい。
同様に、噴射弁ソケット20と取付ボス30との各々が偶数で構成されているときには、メインパイプ11の左側(長手方向の一方側)に配置される2つ(半分)の取付ボス30が噴射弁ソケット20の左側または右側(該長手方向の一方側または他方側)に配置され、メインパイプ11の右側(長手方向の他方側)に配置される2つ(半分)の取付ボス30が噴射弁ソケット20の右側または左側(該長手方向の他方側または一方側)に配置されるようにしたものであってもよい。
同様に、4つの取付ボス30は左側から順に、噴射弁ソケット20の右側、左側、右側、左側と左右に交互に配置するようにし、噴射弁ソケット20よりなる噴射弁ソケット対20Pの内側に2つの取付ボス30を配置したが、これに限られるものではなく、4つの取付ボス30は左側から順に、噴射弁ソケット20の左側、右側、左側、右側と左右に交互に配置するようにし、噴射弁ソケット20よりなる噴射弁ソケット対20Pの外側に2つの取付ボス30を配置するようにしたものであってもよい。
第1〜第3実施形態の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリ10は、直列4気筒の直噴型エンジンに対応して4つの噴射弁ソケット20と4つの取付ボス30を備えたものであるが、これに限られるものではなく、各実施形態の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリ10を2つ使用してV型8気筒の直噴がエンジンに用いるようにしたものであってもよい。第1〜第3実施形態の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリ10を、3つ以上の噴射弁ソケット20と3つ以上の取付ボス30とを備えるようにして、3気筒以上の直列型またはV型の直噴型エンジンに使用するものであってもよい。
10…直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリ、11…メインパイプ、11a…燃料通路、20…噴射弁ソケット、20P…噴射弁ソケット対、21a…噴射弁挿入穴、30…取付ボス、30a…ボルト挿通孔、I…燃料噴射弁。

Claims (5)

  1. 高圧燃料ポンプから加圧された燃料が供給される燃料通路が内部に形成されたメインパイプと、
    燃料噴射弁が液密に挿入される噴射弁挿入穴を有して前記メインパイプの長手方向に沿って所定の間隔を介して並べた位置で固着された複数の噴射弁ソケットと、
    前記複数の噴射弁ソケットの各々に隣接する位置に設けられて前記メインパイプをエンジンに取り付けるための取付ボルトを挿通するためのボルト挿通孔を有した複数の取付ボスとを備えた直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリであって、
    前記複数の取付ボスの全てが各々に隣接する位置に設けられた前記噴射弁ソケットの前記長手方向で同じ側に配置されないようにしたことを特徴とする直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリ。
  2. 請求項1に記載の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリにおいて、
    前記複数の取付ボスは互いに隣りに配置されるものを前記各々に隣接する位置に設けられた噴射弁ソケットの前記長手方向で同じ側に配置されないようにしたことを特徴とする直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリ。
  3. 請求項1または2に記載の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリにおいて、
    前記複数の噴射弁ソケットと前記複数の取付ボスとの各々が同じ数の偶数で構成され、
    前記複数の取付ボスの半分を前記各々に隣接する位置に設けられた噴射弁ソケットの前記長手方向の一方側に配置し、前記複数の取付ボスの残る半分を前記各々に隣接する位置に設けられた前記噴射弁ソケットの前記長手方向の他方側に配置するようにしたことを特徴とする直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリ。
  4. 請求項3に記載の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリにおいて、
    前記複数の噴射弁ソケットは互いに隣りに配置される2つの噴射弁ソケットによって複数の噴射弁ソケット対が構成され、前記噴射弁ソケット対の内側に2つの取付ボスを配置するようにしたことを特徴とする直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリ。
  5. 請求項3に記載の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリにおいて、
    前記複数の噴射弁ソケットは互いに隣り合う2つの噴射弁ソケットによって複数の噴射弁ソケット対が構成され、前記噴射弁ソケット対の外側に2つの取付ボスを配置するようにしたことを特徴とする直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプアセンブリ。
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