JP2010158810A - 画像処理装置、記録装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、記録装置および画像処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010158810A
JP2010158810A JP2009001634A JP2009001634A JP2010158810A JP 2010158810 A JP2010158810 A JP 2010158810A JP 2009001634 A JP2009001634 A JP 2009001634A JP 2009001634 A JP2009001634 A JP 2009001634A JP 2010158810 A JP2010158810 A JP 2010158810A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image data
recording
data
value
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009001634A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5366561B2 (ja
JP2010158810A5 (ja
Inventor
Shigeru Fujita
茂 藤田
Hiroshi Ichimura
啓 市村
Yasunari Fujimoto
康徳 藤元
Shinichi Miyazaki
真一 宮▲崎▼
Hironori Nakamura
宏典 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2009001634A priority Critical patent/JP5366561B2/ja
Priority to US12/651,697 priority patent/US8462387B2/en
Priority to CN201010000274.2A priority patent/CN101794400B/zh
Publication of JP2010158810A publication Critical patent/JP2010158810A/ja
Publication of JP2010158810A5 publication Critical patent/JP2010158810A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5366561B2 publication Critical patent/JP5366561B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/04Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa
    • H04N1/19Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa using multi-element arrays
    • H04N1/191Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa using multi-element arrays the array comprising a one-dimensional array, or a combination of one-dimensional arrays, or a substantially one-dimensional array, e.g. an array of staggered elements
    • H04N1/1911Simultaneously or substantially simultaneously scanning picture elements on more than one main scanning line, e.g. scanning in swaths
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/04Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa
    • H04N1/19Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa using multi-element arrays
    • H04N1/191Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa using multi-element arrays the array comprising a one-dimensional array, or a combination of one-dimensional arrays, or a substantially one-dimensional array, e.g. an array of staggered elements
    • H04N1/1911Simultaneously or substantially simultaneously scanning picture elements on more than one main scanning line, e.g. scanning in swaths
    • H04N1/1913Scanning adjacent picture elements in different scans of the array, e.g. in complementary checkerboard patterns
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/405Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N2201/00Indexing scheme relating to scanning, transmission or reproduction of documents or the like, and to details thereof
    • H04N2201/0077Types of the still picture apparatus
    • H04N2201/0082Image hardcopy reproducer

Abstract

【課題】画像処理において、多値データを2値化する際に、多値データの分配において相関を持たせる構成において、メモリ容量を増すことを抑制する。
【解決手段】入力バッファ1801に格納された多値画像データを走査ごとに毎回読み出し、色空間変換、画像分配を行い2値化した結果をプリントバッファへ送ると同時に記録情報として累積し、次回パスの画像分配処理へ反映する処理を行う。これにより、ドットが重ねて記録される画素を必要以上に多く設けることなく、プレーン間の記録位置ずれなどによる濃度変動も適度に抑えることが可能となる。これとともに、RGBの段階の多値画像データを画像バッファ1801に蓄えておき、この画像バッファに格納されたデータを読み出して処理を行うことにより、記録装置に実装されるインク色数が増大しても画像バッファに必要な容量は変わらない。このように、画像バッファ容量の増大を抑え、プリンタを低コストで構成することができる。
【選択図】図12

Description

本発明は、画像処理装置、記録装置および画像処理方法に関し、詳しくは、記録ヘッドの記録素子間の記録特性のばらつき、記録ヘッドの走査のゆらぎ、記録媒体の搬送誤差等に対し画質に関して耐性のある画像記録を可能とする記録データ生成に関するものである。
複数の記録素子を備えた記録ヘッドを用いる記録方式の一例として、記録素子としての吐出口からインクを吐出して、記録媒体にドットを形成するインクジェット記録方式が知られている。また、このようなインクジェット記録装置には、特に記録ヘッドの構成の違いによってフルライン型とシリアル型がある。
フルライン型の記録装置では、記録ヘッドが、搬送される記録媒体の幅に応じた範囲に記録素子を配列し、記録時には固定された状態で用いるものである。そして、この固定して用いられる記録ヘッドに対して記録素子の配列方向とは交差する方向に記録媒体を搬送しつつ記録ヘッドから所定の周波数でインクを吐出させて画像を形成する。このようなフルライン型の記録装置は、比較的高速に画像を形成することができ、オフィスユースなどに適している。一方、シリアル型の記録装置では、記録媒体に対して記録ヘッドを走査し、この走査の間に所定の周波数でインクを吐出するとともに、この走査の方向と交差する方向に記録媒体を搬送する搬送動作を走査ごとに行うことによって画像を形成する。このようなシリアル型の記録装置は、比較的小型かつ低コストに製造することができ、パーソナルユースに適している。
このようなフルライン型やシリアル型の記録装置のいずれでも、記録ヘッドにおいて配列する複数の記録素子は、その製造工程上ある程度のばらつきが含まれる。そして、このようなばらつきは、インクの吐出量や吐出方向のような吐出特性のばらつきとなって現れ、記録媒体に形成されるドットの形状を不揃いにし、結果として画像上に濃度むらやスジを招くことがある。
この問題に対し、例えばシリアル型のインクジェット記録装置では、いわゆるマルチパス記録方式が採用されている。マルチパス記録では、記録ヘッドが1回の記録主走査で記録可能な全画素を、搬送動作を挟んだ複数回の走査に分配して段階的に異なる記録素子を対応させて記録を行う。これにより、複数の記録素子の吐出特性のばらつきは画像を完成する複数回の走査に分散され、濃度むらなどを目立たなくすることができる。また、このマルチパス記録方式は、フルライン型の記録装置にも応用することができる。
図1に示すように、記録媒体の搬送方向に同色インクに関して2列の記録素子列を配設することにより、搬送方向に形成されるドット列を2つの記録素子で分担して記録することができる。その結果、1つの記録素子列における記録素子のばらつきは1/2に分散され、そのばらつきによる濃度むらなどを目立たなくすることができる。
ところで、このようなマルチパス記録を行う場合、画像の記録データを、その画像を完成するための複数回の記録走査または複数の記録ヘッド(記録素子列)に分配することが行われる。従来、このような分配は、個々の記録素子に対応してドットの記録を許容する画素(“1”)と許容しない画素(“0”)とを予め定めたマスクパターンを用いて行われていることが多い。
図2は、シリアル方式における2回の走査(以下、「パス」とも言う)で記録を完成するマルチパス記録で使用するマスクパターンの一例を模式的に示す図である。図2において、黒く示した領域はドットの記録を許容する画素(“1”)、白く示した領域は許容しない画素(“0”)を示し、501は1パス目の走査で用いるマスクパターン、502は2パス目の走査で用いるマスクパターンをそれぞれ示している。そして、パターン501とパターン502は、記録許容画素(あるいは記録非許容画素)について互いに補完の関係を有し、これにより、完成すべき画像を構成するそれぞれのドットは1パス目または2パス目のいずれかで形成されることになる。すなわち、完成すべき画像の記録データは、画素ごとに上記各マスクパターンとの間で論理積がとられ、その結果が、実際に個々の記録素子がそれぞれのパスで記録する2値データとなる。
しかしながら、記録すべき画像に応じて記録を行う画素の記録データ(“1”)の配列は様々である。このため、記録許容画素のパターンが定まっているマスクパターンによって、このような記録データを複数の走査あるいは複数の記録素子列に、常に均等に分配することは困難である。このため、特定の走査あるいは特定の記録素子列がドットを記録する割合が高くなることがあり、結果として、その走査あるいは記録素子列の吐出特性が画像に現れ、マルチパス記録の本来の利点が損なわれてしまうことになる。従って、マルチパス記録では、記録データをいかに均等かつ一様に、複数回の走査あるいは複数の記録素子列に分配するかが重要な課題の1つになっている。
例えば、特許文献1には、記録許容画素と記録非許容画素とをランダムに配置するマスクパターンの生成方法が記載されている。このようなランダムマスクパターンを用いれば、どのような画像の記録データであっても、複数回の走査あるいは複数の記録素子列にほぼ均等に記録データを分配することが期待できる。
また、特許文献2には、図2に示すような固定的なマスクパターンを用いるのではなく、主走査方向や副走査方向に連続する複数の記録すべき画素の記録データ(“1”)が、できるだけ異なる走査によって記録されるように分配する方法が記載されている。
図3は、2値の画像データにおける記録画素の配列と、これら記録画素を特許文献2に記載の方法に従って2回の走査に分配した結果を示す図である。このように、主走査方向および副走査方向に連続するドットが、異なる走査に均等に分配される。これにより、記録素子の吐出特性のばらつきに起因する画像弊害のみならず、インクあふれ等の弊害も効果的に緩和することができる。
ところで、以上のようなマルチパス方式を採用しても、より高画質な記録が求められるこのところの状況では、走査単位あるいはノズル列単位の記録位置(レジストレーション)のずれに起因した濃度変化ないし濃度むらが新たに問題視されるようになって来ている。走査単位あるいはノズル列単位の記録位置のずれは、記録媒体と吐出口面の距離(紙間)の変動、記録媒体の搬送量の変動などによって引き起こされ、個々の走査(あるいはノズル列)で記録するプレーン間のずれとなって現れる。
例えば、図3に示す例において、先行の走査で記録されるドット(○)のプレーンと、後続の走査で記録されるドット(◎)のプレーンが、主走査方向または副走査方向のいずれかに1画素分ずれた場合を考える。このとき、先行の走査で記録されるドット(○)と後続の走査で記録されるドット(◎)は完全に重なり合い、白紙の領域が生じて画像濃度が低下する。1画素分まで大きくずれない場合でも、隣接するドット同士の距離や重なり部分の変動は、白紙領域に対するドットの被覆率ひいては画像濃度に大きく影響を与える。すなわち、このようなプレーン間のずれが、記録媒体と吐出口面の距離(紙間)の変動、記録媒体の搬送量の変動などに伴って変化すると、これらに伴って、一様な画像の濃度も変動し、濃度むらとなって認識されることになる。
従って、このようなプレーン間の記録位置ずれが生じても、その位置ずれによって著しい画質の低下を生じないマルチパス記録における記録データの生成方法が求められている。本明細書では、いかなる記録条件の変動に起因するにせよ、その変動に伴ってプレーン間の記録位置ずれが生じても、それによって濃度変化ないし濃度むらが生じ難い程度である耐性を、「ロバスト性」と称する。
特許文献3には、上記ロバスト性を高めるための記録データの生成方法が記載されている。すなわち、記録位置ずれに起因した画像濃度の変動は、図3について上述したように、複数回の走査あるいは複数のノズル列に分配された2値の記録データが完全な補完関係にあることに起因したものであることに着目している。そして、上記補完の程度を低減すべく、画像データの複数回の走査あるいは複数のノズル列に対する分配を、2値化前の多値データの状態で行い、これら分配後の多値データをそれぞれ独立に2値化するとしている。
図4は、特許文献3に記載のデータ分配を実現する制御構成例を示すブロック図である。同図は、2つの記録ヘッド(ノズル列)に記録データを分配する例を示している。ホストコンピュータ2001から受信された、多値の画像データは、様々な画像処理(2004〜2006)が施された後、多値SMS部2007によって第1記録ヘッド用のデータと第2記録ヘッド用のデータが生成される。具体的には、上記画像処理を経た同じ多値画像データを第1記録ヘッド用データと第2記録ヘッド用データとして用意する。そして、第1データ変換部2008および第2データ変換部2009ではそれぞれの分配係数による変換処理が行われる。例えば、第1記録ヘッド用データには0.55の分配係数、第2記録ヘッド用データには0.45の分配係数がそれぞれ用いられて変換処理が行われる。これにより、その後に行われる2値化処理の内容を、第1記録ヘッド用データと第2記録ヘッド用データとの間で異ならせることができる。そして、図5にて後述されるように最終的に形成される第1記録ヘッドによるドットと第2記録ヘッドによるドットの重なりを一定の割合で生じさせることができる。なお、特許文献3には、第1記録ヘッド用データと第2記録ヘッド用データとの間で分配係数を異ならせる例の他、2値化処理としての誤差拡散処理における誤差拡散マトリクスあるいは誤差拡散マトリクスにおける閾値を異ならせる例も記載されている。
以上のように変換された多値データは、第1の2値化処理部2010および第2の2値化処理部2011に転送される。第1の2値化処理部2010および第2の2値化処理部2011では、誤差マトリクスと閾値を用いた誤差拡散法によって2値化処理が行われ、2値化後の画像データは、それぞれ第1バンドメモリ2012および第2のバンドメモリ2013に格納される。その後、第1および第2記録ヘッドが夫々のバンドメモリに格納された2値データに従ってインクを吐出して記録を行う。
図5は、特許文献3に記載の上述した処理に従って記録されたドットの記録媒体での配置を示す図である。図5において、黒丸21は第1の記録ヘッドによって記録されたドット、白丸22は第2の記録ヘッドによって記録されたドット、ハッチングで示した丸23は第1の記録ヘッドと第2の記録ヘッドによって重ねて記録されるドットを、それぞれ示している。
ここで、図3について説明した例と同じように、第1の記録ヘッドで記録されるドットのプレーンと、第2の記録ヘッドで記録されるドットのプレーンが、主走査方向または副走査方向のいずれかに1画素分ずれた場合を考える。この場合、第1の記録ヘッドと第2の記録ヘッドの両方で重ねて記録される部分も新たに増えるが、既に重ねて記録されていた2つのドットが離れる部分もある。よって、ある程度の広さを持つ領域で判断すれば、白紙領域に対するドットの被覆率はさほど変動しておらず、画像濃度の変化を招くこともない。すなわち、異なる走査あるいは異なる記録ヘッドによるドット形成の補完性もしくは排他性を基本的に無くして、ドットの重なりを一定の割合で生じさせている。これにより、キャリッジの走査速度の変動、記録媒体と吐出口面の距離(紙間)の変動、記録媒体の搬送量の変動などによる記録位置のずれが発生しても、それに起因した画像濃度の変動や濃度むらの程度を小さくすることができる。
さらに特許文献4には、特許文献3と同様の記録データ生成が記載されている。すなわち、特許文献3と同様、多値の画像データを複数の走査あるいは複数の記録素子列に分配する際に複数の走査あるいは複数の記録素子列間で分配係数を異ならせる。そして、特許文献4では、この分配係数を画素の位置に応じて異ならせている。例えば、主走査方向の画素位置に対して、2つの記録ヘッドの分配係数を、直線的、周期的、正弦波的、あるいは高周波および低周波の合成波的に変化させ、これにより、マルチパス記録におけるバンディングや色むらを抑制している。
特開平7−52390号公報 特開平6−191041号公報 特開2000−103088号公報 特開2006−231736号公報
しかしながら、特許文献3や特許文献4に記載の記録データ生成では、異なる記録ヘッドによって記録するドット間あるいは異なる走査で記録するドット間における補完関係ないしは排他性を、基本的に制御することができない。このため、記録する画像によっては、ドットの重なる画素の割合が多すぎたり、あるいは逆にドットが記録されない白紙領域の割合が多すぎたりして、画質を低下させることがある。すなわち、前述したように、プレーン間の記録位置ずれに伴う濃度変動を抑えるには、複数の走査によるドットが互いに補完の関係にないこと、すなわち複数の走査でドットが重ねて記録される画素が存在することが効果的である。しかし、そのような画素があまり多く存在すると、被覆率が減少し、かえって濃度の低下を招く恐れがある。
本願発明者等は、後述されるように、上述の問題を解消する構成として、多値データを分割して得られる複数のプレーンのデータを量子化する際に、あるプレーンの量子化の結果を記録情報としてその後に低階調化するプレーンのデータに反映することを見出した。これにより、複数のプレーンの記録データ間に一定の補完性ないし排他性を持たせることができ、ドットが重なる画素の割合を適切なものとすることが可能とするものである。
本願発明は、上述の記録情報を他のプレーンの量子化に反映させる構成を採用する場合において、メモリ容量の削減を目的とするものである。
すなわち、近年記録装置の記録幅を従来のデスクトップで使用する記録装置に比べ、大幅に広くし、例えば60インチ幅の記録幅を持つ、いわゆる大判プリンタが製品化されている。このような大判プリンタでは、記録幅が広いことに起因して画像処理を行うのに要するメモリ容量が大容量化して来ている。また、記録画質の改善のためCMYK4色に加えて、淡シアン、淡マゼンタなど色材濃度が通常のC、Mより低い淡色インクやRed、Greenなど特色と呼ばれるインクなど、搭載されるインク色数が多くなる傾向もある。このようなインク色数の増加も記録装置に搭載するメモリ容量を大容量化する大きな要因となっている。さらには、大判プリンタにおいても高速な記録処理性能が求められ、処理性能向上のために大容量のメモリ搭載が必要となっている。
このように大容量メモリを搭載することは、記録装置のコストを増大させ、また、それに応じて処理量も増大させることになる。そして、上述の記録情報を他のプレーンに反映させるにはその分のメモリを必要とすることから、できるだけそのメモリ量が少ないことが望ましい。
本発明は、この問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、多値データの分配において相関を持たせる構成において、メモリ容量を増すことを抑制した画像処理装置、記録装置および画像処理方法を提供することにある。
そのために本発明では、画像を複数の分割画像に分割して記録を行うための、当該複数の分割画像それぞれのプレーンの記録データを生成する画像処理装置であって、前記画像を、L次元色空間(Lは1以上の整数)の第1の多値画像データとして格納する画像データ格納手段と、前記画像データ格納手段から第1の多値画像データを読み出す画像データ読み出し手段と、読み出されたL次元色空間の第1の多値画像データを第2の多値画像データに変換する変換手段と、第2の多値画像データをN個(Nは2以上の整数)のプレーンに分配する画像データ分配手段と、分配された第2の多値画像データをプレーンごとにより低い階調値の記録データとする低階調化手段と、前記低階調化によって得られる記録データに基づいて、前記第2の多値画像データの補正をするための記録情報を生成する記録情報生成手段と、前記記録情報を用いて前記低階調化される前の第2の多値画像データの補正をする補正手段と、を有したことを特徴とする。
また、画像を複数の分割画像に分割して記録を行うための、当該複数の分割画像それぞれのプレーンの記録データに基づいて記録を行う記録装置であって、前記画像を、L次元色空間(Lは1以上の整数)の第1の多値画像データとして格納する画像データ格納手段と、前記画像データ格納手段から第1の多値画像データを読み出す画像データ読み出し手段と、読み出されたL次元色空間の第1の多値画像データを第2の多値画像データに変換する変換手段と、第2の多値画像データをN個(Nは2以上の整数)のプレーンに分配する画像データ分配手段と、分配された第2の多値画像データをプレーンごとにより低い階調値の記録データとする低階調化手段と、前記低階調化によって得られる記録データに基づいて、前記第2の多値画像データの補正をするための記録情報を生成する記録情報生成手段と、前記記録情報を用いて前記低階調化される前の第2の多値画像データの補正をする補正手段と、を有したことを特徴とする。
さらに、画像を複数の分割画像に分割して記録を行うための、当該複数の分割画像それぞれのプレーンの記録データを生成するための画像処理方法であって、前記画像を、L次元色空間(Lは1以上の整数)の第1の多値画像データとして格納する画像データ格納工程を用意する工程と、前記画像データ格納手段から第1の多値画像データを読み出す画像データ読み出し工程と、読み出されたL次元色空間の第1の多値画像データを第2の多値画像データに変換する変換工程と、第2の多値画像データをN個(Nは2以上の整数)のプレーンに分配する画像データ分配工程と、分配された第2の多値画像データをプレーンごとにより低い階調値の記録データとする低階調化工程と、前記低階調化によって得られる記録データに基づいて、前記第2の多値画像データの補正をするための記録情報を生成する記録情報生成工程と、前記記録情報を用いて前記低階調化される前の第2の多値画像データの補正をする補正工程と、を有したことを特徴とする。
以上の構成によれば、画像データ格納手段から第1の多値画像データを読み出して第2の多値画像データに変換し、変換後の画像データに対してその後の画像データ分配および低階調化が行われる。これにより、変換後にデータを格納する場合にその格納する第2の多値画像データの色空間の次元数に応じた格納容量の増大を回避することができる。その結果、多値データの分配において相関を持たせる構成において、メモリ容量を増すことを抑制することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。以下で説明する実施形態は、インクジェット記録装置を例にしているが、本発明は、記録素子を用いてドットアライメント方式で画像を記録する装置であれば、インクジェット記録装置以外の記録装置にも適用できることは以下の説明からも明らかである。
(実施形態1)
図6は、本発明の一実施形態に係るシリアル型のインクジェット記録装置の概略構成を説明する斜視図である。記録ヘッド105は主走査方向に一定の速度で移動するキャリッジ104に搭載され、上記一定の速度に対応した周波数で記録データに従ってインクを吐出する。1回の走査が終了すると、搬送ローラ704および補助ローラ703が回転し、これらローラ対と給紙ローラ705および補助ローラ706に挟持された記録媒体Pは、記録ヘッド105の記録幅に対応した量だけ副走査方向に搬送される。このような走査と搬送動作とを間欠的に繰り返すことにより、記録媒体Pに段階的に画像が記録される。
記録ヘッド105は、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の記録ヘッドが、図のように主走査方向に配置され、各色の記録ヘッドには、複数の吐出口が副走査方向に配置されている。
本実施形態の記録装置は、記録媒体の同一領域に対して記録ヘッドを複数回走査して上記領域の記録を完成する、いわゆるマルチパス記録を実行可能なものである。例えば、2回の走査(以下、パスともいう)で記録を完成する場合、記録ヘッドに配列する複数の吐出口の列を2つに分けて得られる1つの吐出口列の配列長さに対応した幅の走査領域に対して2回の走査を行う。そして、この2回の走査の間に上記1つの配列長さに等しい量の記録媒体搬送をすることによって、それぞれの走査に異なる吐出口列を対応させるものである。
図7は、上述したインクジェット記録装置の制御構成を示すブロック図である。同図に示すように、インクジェット記録装置は、概略、コントローラ1701とプリンタエンジン1713から構成されている。コントローラ1701はLANインタフェースを介してネットワーク上の複数のホストPCと接続される。USBインタフェース1714を介して図示しないホストPCと接続し、記録を行うこともできる。このように、コントローラ1701は、ホストPCから送信された記録データを解釈し、画像処理を行い、2値データへ変換してプリンタエンジン1713へ渡す。プリンタエンジン1713はコントローラ1701から2値化された記録データを受け取り、記録ヘッドの走査制御、インク吐出制御、紙送り制御等を行い、記録を行う。
コントローラ1701は、コントローラチップ1702とROM1705、RAM1707、操作パネル1709、LANコントローラ1719、拡張インタフェース720を有して構成される。また、コントローラチップ1702とLANコントローラ1719、拡張インタフェース720は拡張バスを介して接続される。
コントローラチップ1702は、いわゆるSOC(System On a Chip)形態のものである。このコントローラチップ1702は、CPU1703、ROMコントローラ1704、RAMコントローラ1706を有する。さらに、コントローラチップ1702は、操作パネルインタフェース1708、バスインタフェース1716、デコーダ1710、画像データ処理ブロック1711、USBインタフェース1714、エンジンインタフェース1712を有して構成される。これらのブロックは内部バスによって相互に接続されている。
CPU1703は、ROM1705に格納された、図11、図14にて後述されるプログラムなどに従って動作し、各種インタフェースを通じてホストPC、プリンタエンジンとの通信や各部の制御を行う。ROMコントローラ1704は接続されたROM1705とのインタフェースを行う。RAMコントローラ1706は接続されたRAM1707とのインタフェースを行い、RAMアクセスタイミングを制御しながら、CPU1703や他のブロックからの要求に従い、RAMへのデータ入出力を行う。
操作パネルインタフェース1708は、操作キーやLED、LCDを実装した操作パネル1709とのインタフェースを行う。ユーザからの操作キー入力をCPU1703へ伝え、CPU1703からの命令によってLED、LCDの表示が制御される。バスインタフェース1716は拡張バスを制御するブロックであり、拡張バスに接続された各コントローラとの通信制御を行う。デコーダ1710はホストPCから送信される圧縮符号化された記録データをRAM1707から読み出し、デコードしてRAMへ書き戻す。
画像データ処理ブロック1711は、その詳細が図8などで後述されるように、デコーダによってデコードされたデータをRAM1707から読み出し、各インク色の記録データに変換し、RAM1707へ書き戻す。
エンジンインタフェース1712は、各インク色のドットデータをRAM1707から読み出し、プリンタエンジン1713へ送信する制御を行う。ホストPCから送信される記録データは、コントローラの各インタフェースから入力される。LANコントローラを経由して入力された記録データは拡張バスを通じてコントローラチップ1702のバスインタフェース1716を経由し、RAMコントローラ1706の制御に従って、RAM1707へ書き込まれる。RAM1707へ書き込まれた記録データは、CPU1703によって通信プロトコルが解釈された後、デコーダ1710へ渡され、デコードされる。デコードされた画像データは画像データ処理ブロックによって各インク色の記録データに変換された後、エンジンインタフェース1712を通じてプリンタエンジン1713へ送信され、記録が行われる。
図8は、図7に示した画像データ処理ブロック1711の詳細な構成と各種バッファ構成を示すブロック図である。これらのバッファは、図7に示したRAM1707内に確保される。
ホストPCから送られた入力画像データは画像データ格納メモリとしての入力画像バッファ1801に格納される。このときの画像データ(第1の多値画像データ)は、1画素につき例えば8ビット、256階調で表現される多値の輝度データ(R,G,B)である。すなわち、3次元のRGB色空間のデータを構成する。なお、この例に限られず、一般に、L次元色空間(Lは1以上の整数)の多値画像データについて本発明を適用できることは以下の説明からも明らかである。色空間変換部1802は、入力画像バッファから読み出された多値画像データを、RGBの色空間からプリンタエンジンで用いるインク色、例えばCMYKの色空間に対応した多値(8ビット、256階調)の濃度データ(第2の多値画像データ)に変換する。変換に際しては、色変換用ルックアップテーブル(LUT)1803が参照される。この第2の多値画像データの色空間は、上記L次元色空間の次元数以上の次元数(4)を持った色空間である。
次に、画像分配部1804へ入力されたインク色ごとの多値の画像データは、2つのプレーンに分配される。すなわち、プリンタエンジンにおいて、2回の走査で記録を完成するマルチパス記録を実行する際は、これら2回の走査それぞれに対応した2つの画像データである、2つのプレーンに分配ないし分割される。なお、N回の走査で記録を完成する場合は、N個(Nは2以上の正数)のプレーンに分配する。また、このとき、図示しない画像データ読み出し部が、図12にてその詳細が後述されるように、入力画像バッファ1801から入力画像データを読み出す。読み出し開始位置は、画像データ読み出し部に内蔵されたレジスタ部に設定することによって指定することができる。また、プレーンへの分配は、対応する走査が行われるタイミングで行われる。すなわち、1回目の走査が行われるときにそれに対応するプレーンが分配によって生成され、次に、2回目の走査が行われるときにそれに対応するプレーンが分配によって生成される。
ここで、同じ領域に対する2パスで記録を完成する場合において、1回目の走査に対応するプレーンを第1のプレーン、2回目の走査に対応するプレーンを第2のプレーンとする。この際、画像分配部1804は、多値の画像データを2つのプレーンに均等に、つまり分配係数がそれぞれ0.5で、分配する。なお、この分配係数は0.5に限られず、例えば、特許文献3に記載のように相互に異なる分配係数であってもよい。また、特許文献4に記載のように、画素位置に応じて分配係数を異ならせてもよい。
画像分配部1804は、後述されるように、上述の分配処理の他、記録を完成する複数回の走査のうち、最初の走査に対応するプレーンを除いて、それまでのプレーンの処理で得られた記録データに基づいて、多値画像データの補正を行う。
分配されたプレーンごとの多値画像データは、低階調化部1805によって低階調化処理が施される。
すなわち、低階調化部1805は、プレーンごとに誤差拡散法による2値化処理を行う。本実施形態では、8ビットの256階調値を有した多値画像が、1ビットの2階調値である、より低階調値の2値データに変換される処理が行われる。なお、この低階調化によって得られる低階調値データは2値データに限られないことはもちろんである。例えば、4ビット、16階調値のいわゆるインデックスデータとしてもよい。このインデックスデータはその階調値に応じた数のドット配置パターンに対応しており、インデックスデータを求めることによって記録すべきドットの配置が定まるものである。また、この低階調化の方法は、誤差拡散法に限られず、ディザ法などの他の2値化手法であってもよい。得られた2値の記録データは、プリントバッファ1806に転送され、1回の走査分のデータが蓄積されると、プリンタエンジン1713へ送られる。プリントエンジン1713では、記録ヘッドは走査を行うとともに、プリントバッファに格納された2値データに基づいてインクを吐出する。また、低階調化部1805によって得られる第1のプレーン用の記録データは、記録情報生成部1807にも転送される。
図9(a)および(b)は、記録情報生成部1807が、低階調化部1805からの2値記録データに対して行うフィルタ演算を模式的に示す図である。同図(a)はフィルタ演算の係数を示し、同図(b)は演算結果を示している。これらの図において、斜線で示した画素は、低階調化処理部1805によって処理の対象とされた注目画素であり、記録情報生成部1807は、2値化の結果を図9(a)に示す画素ごとの係数に基づいて周辺の画素へ分配する。詳しくは、2値化の結果が“1”(ドット記録)のときは、256に上記画素ごとの係数を乗じその結果をそれぞれの画素の値とする。また、2値データが“0”(ドットを記録しない)のときは、0に上記画素ごとの係数を乗じてその結果をそれぞれの画素の値とする。すなわち注目画素およびその周辺の画素には値が分配されない。図9(a)に示す係数および図9(b)に示す分配結果から明らかなように、本実施形態では、それぞれの画素の値は、注目画素に対応する画素が最も大きく、その画素の上下左右に位置する画素がその次に大きな値が分配される。
図10は、低階調化部1805の出力結果(フィルタ前の2値データ)と、これに上記フィルタ処理を行なった後の結果(フィルタ後のデータ)を模式的に示す図である。この図に示す例では、比較的低い濃度のベタ画像が2値化されることによって、縦横とも一定の間隔の画素に2値データ“1”(ドット記録)が存在している(フィルタ前の2値データ)。この2値データの画素それぞれを注目画素として上述の周辺画素への分配を行うことにより、注目画素に対応する画素の値を最大とした多値(256値)データの配値が得られる。このようにして得られたフィルタ演算後のデータ(図9(b))は、記録情報バッファ1808から読み出したそれまでの記録情報に加算されて記録情報が更新され、その新たな記録情報が記録情報バッファ1808に格納される。それまでの記録情報への加算は、記録媒体上の同じ記録位置の画素に対して行われる。また、その制御は図12で説明する。なお、本実施形態の各色2つの記録ヘッドに対応した2つのプレーンに対する処理では、記録情報は、1プレーン目の2値データに基づいて生成されるだけである。
続く第2プレーン用の処理では、入力画像バッファ1801からの読み出し開始位置を、所定量、具体的には記録ヘッドの幅の1/2分ずらしてRGB多値画像データを読み出す。そして、第1プレーン用の処理同様、色空間変換部1802によって、インク色の多値データに変換する。
次に、画像分配部1804では、記録情報バッファ1808に格納されている記録情報を読み出し、これをマイナス値に変換して、当該プレーンに分配された2値化前の多値データに加算し、第2のプレーン用の多値画像データとして低階調化部1805へ送る。そして、低階調化部1805は、第1のプレーンと同様に2値化処理を行い、得られた2値の記録データは、プリントバッファ1806に転送される。なお、第2のプレーン用の低階調化部1805の出力結果は、記録情報生成部1807には転送しない。
以上のとおり、第1のプレーン用の多値データの量子化結果において、“1”(ドット記録)とされた画素の2値データは、その注目画素およびその周囲の画素に関して、記録情報生成部1807において0ではない値となる。そして、第2のプレーン用の処理では、この記録情報を第2のプレーン用の多値データにマイナス値として加算する。これにより、上記加算が行われた第2のプレーンにおける画素の多値データの値は小さくなる。ただし、単に記録情報を減算すると濃度が保存できないため、図13で説明するように第1プレーンの多値データを加算して濃度を保存する。そして、この加算によって値が小さくなった第2プレーンの画素については、その小さくなった値に応じて、低階調化部1805における低階調化ないし量子化で、“1”(ドット記録)の2値データとなる確率が低くなる。すなわち、第1のプレーンと第2のプレーンの2値データに従ってそれぞれ記録されるドットの配置において、第1のプレーンよるドットと第2のプレーンよるドットが重ねて形成される割合を、上述のフィルタ演算に従って制御することが可能となる。その結果、重ねて形成されるドットの割合を、例えば特許文献3に記載の方法と比較して低く押さえることができる。
このように、図9および図10にて説明したフィルタ演算における係数によって、プレーン間の補完性ないし排他性を画素ごとに制御することができる。また、フィルタの係数を配する領域のサイズ(フィルタサイズ)もプレーン間の補完性に影響を与えることができるものである。さらに、フィルタの係数は、例えば、注目画素以外の周辺画素の総ての係数を0とすることを含めて、例えば記録する画像の内容に応じて適切に定めることができる。
以上のように、複数回の走査によって形成されるドットが重ねて記録される画素の割合を、低く抑えることができる。その結果、ドットが重ねて記録される画素を必要以上に多く設けることなく、プレーン間の記録位置ずれなどによる濃度変動も適度に抑えることが可能となる。
なお、以上の例では、2パスで記録を完成するマルチパス記録の例を説明したが、本発明は、記録を完成する走査回数がより多い(Mパス;Mは2より大きい整数)マルチパス記録に適用できることはもちろんである。この場合、画像分配部1804は、入力された多値の画像データを第1プレーンから第Mプレーンの、M個のプレーンに分配する。そして、記録情報生成部1807は、第1プレーンから第(M−1)プレーンに対するフィルタ処理後の結果を、順次記録情報バッファ108の所定の画素位置に累積していく。これにより、例えばMプレーンのデータの低階調化(2値化)処理を行う場合、第1〜第(M−1)プレーンのいずれかで記録(1)された画素には、M回目の走査でドットが記録され難くなる。すなわち、第1のプレーン(1回目の走査)から第Mのプレーン(M回目の走査)の総てにおいて、ドットが互いに排他的に分散された状態で記録されるように、M回の走査それぞれに対応したM種類の2値データを生成することができる。
また、上記の説明では、記録情報生成部1807で用いるフィルタを、図9(a)で示したように、3画素×3画素の領域を有し、係数がほぼ同心円に並ぶ等方的加重平均フィルタとしたが、これに限定されるものではない。5画素×5画素や7画素×7画素など更に広い正方形でもよいが、5画素×7画素や5画素×9画素のような長方形で、フィルタ係数が楕円である非等方フィルタであってもよい。また、ローパス性を有する形態のほか、バンドパス特性やバイパス特性のフィルタであってもよい。
次に、以上説明した本実施形態の画像バッファから多値画像データを読み出した画像データを、色空間変換処理、画像分配処理、低階調化処理、記録情報生成処理を、特に、画像データのメモリ(バッファ)からの読み出しの点から説明する。なお、以上の説明は2パスのマルチパス記録に関するものであるが、以下の説明では、4パスのマルチパス記録の例について説明する。以下の説明から分かるように、本発明の適用における本質的な違いは、2パス記録がメモリから同じデータを2回読み出すのに対し、4パス記録が同じデータを4回読み出す点だけである。
図11は、図8〜図10を参照して説明した本実施形態に係る一連の処理を示すフローチャートである。
ステップS101で、画像バッファ1801から多値画像データを読み出す際の読み出し開始位置を設定する。次に、ステップS102で画像バッファ1801から多値画像データの読み出しを行う。この読み出し量は、次に説明するように、記録ヘッドの各色の吐出口について1回の走査による記録に用いる吐出口の数分のデータを読み出す。
図12は、図11に示す処理における、画像バッファ1801から読み出される多値画像データおよびその読み出し位置と、その後の一連の処理によって生成される多値インク色データ(パスデータ)や記録情報との関係を示す図である。
図12に示すように、画像バッファ1801から記録ヘッド幅HD分の多値画像データ1102を読み出す。ここで、記録ヘッド幅HDとは、各色インクについて配列する吐出口の数であり、1回の走査でこの幅HDの走査領域の記録が行われる。そして、4パス記録では、上記幅の1/4の幅である1/4HD幅の走査領域が4回の走査で記録を完成する。このため、データはその後の処理においてこの単位(1/4HD)で特定ないし区別され、また、走査ごとに読み出し位置がこの単位でずれて行く。
読み出された画像データに対して、ステップS103で色空間変換処理1106を行う。本実施形態では、それぞれ8ビット/画素の画像データR、G、Bを、それぞれ8ビット/画素のインク色画像データCMYKに変換する。
次に、ステップS104で、画像分配処理1110を行い、各インク色の多値画像データ1114を得る。分配後のインク色の多値画像データ1114は、1/4HD幅の4つのデータ単位を有するものであり、各単位のデータは、図12に示すように、識別子「.1」、「.2」、「.3」、「.4」で区別される。そして、識別子「.1」のデータは、4パスである領域の記録を完成させる場合に、その領域の1パス目(1回目の走査)で記録されるデータである。同様に、識別子「.2」は2パス目(2回目)、「.3」は3パス目(3回目)、「.4」は4パス目(4回目)で記録されるデータを示している。
図12に示す例では、K−3番目の走査のデータについて以上説明した読み出しおよび分配が行われて、その後、同様に、K−2番目、K−1番目、K番目の走査のデータについて、この順で以上説明した読み出しおよび分配が行われることが図示されている。そして、1/4HD幅に対応するある領域の記録を完成するための、4回のパスで用いるそれぞれ1/4HD幅のデータ単位が総て示されている例として、「(K−3).1」、「(K−2).2」、「(K−1).3」、「K.4」が示されている。このように、前述の2パスの場合について説明した画像分配部1804による分配および記録情報に基づいた後の画像データの補正は、異なるパスの4つの画像データ(プレーン:分割画像)について行われることはもちろんである。
次に、ステップS105で、画像分配処理が行われたインク色の多値画像データに対して低階調化処理がなされ2値の記録データが得られる。本実施形態では誤差拡散法を用いて行う。図12において、例えば、分配後の多値画像データ1114は低階調処理1118によって2値化され、K−3番目の走査の記録データとして、プリントバッファ1806を介して所定のタイミングでプリンタエンジンに送られる。これとともに、低階調処理1118によって得られた2値記録データは、記録情報生成部1806の記録情報生成処理1222に渡される。
すなわち、ステップS106では、2値化された記録データに対して記録情報生成処理を行う。記録情報生成の詳細は前述の図8の記録情報生成部1807について説明したとおりである。4パス記録の場合、識別子「.1」、「.2」、「.3」の記録データ、すなわち、記録を完成する4回のパスのうち、1パス目〜3パス目の記録データだけに関して記録情報生成処理を行う。これは、前述の2パスの例の説明からも明らかなように、最後の走査である4パス目の記録データはその後に記録するデータがないことから補正のための記録情報を生成する必要が無いからである。
生成したパスごとの記録情報は記録情報バッファ1126の所定領域に格納する。詳しくは、記録情報は、その格納する記録情報に対応した走査の前の走査までの記録情報が加算されたものに、格納する記録情報を加算して更新するものである。例えば、上述の図12に示す1/4HD幅のデータ単位「(K−3).1」、「(K−2).2」、「(K−1).3」に基づく記録データによる記録情報が順次加算される。すなわち、同じ領域の記録を完成する1パス目〜3パス目の記録データに基づく記録情報が順次加算され、ステップS104の画像分配処理で、次のパスの多値画像データに反映される。K番目パスデータの低階調化処理および記録情報生成処理が終了した時点では、記録情報バッファ1126の「.1」には、「K.1」に対応する記録情報が格納される。また、「.2」には、「K.2」と「(K−1).1」に対応する記録情報が加算されて格納され、「.3」には、「K.3」と「(K−1).2」と「(K−2).1」に対応する記録情報が加算されて格納される。
図13は、画像分配部1804(図8)によって、記録情報を次のパスの多値画像データへの反映する処理、具体的には多値画像データを記録情報で補正する処理の詳細を示す図である。
画像分配部1804は、2つの画素濃度演算部1302、1303を有して構成されている。画素濃度演算部1302は、処理にかかるパスよりも前のパスで分配された濃度値の合計を画素ごとに演算する。同図は、M番目のパスの記録情報を分配する際の演算内容を示している。画素濃度演算部1302に入力される画像データは、各パスに対応した複数のデータ単位において対応する画素の濃度値を、例えば同じ分配係数で分配した濃度値、つまり等分した濃度値を持つ。そして、画素濃度演算部1302はこれら濃度値のうち、1番目から(M−1)番目のパスのそれぞれに分配する濃度値として合計する。一方、画素濃度演算部1303は、上記画素ごとの濃度値のうち、M番目のパスに分配する濃度値を出力する。画素濃度演算部1302による合計の濃度値は、記録情報バッファに格納されている1番目から(M−1)番目のパスについて生成された記録情報によって減算され、その結果が画素濃度演算部1303からの濃度値に加算される。このように、本実施形態では、M番目の多値画像データの補正に際して、その濃度値を直接累積の記録情報で減算するのではなく、(M−1)番目までの濃度値に対する累積の記録情報との差分によって減算する。言い換えれば、M番目の多値画像データの補正に際して、その濃度値を累積の記録情報で減算して低階調化処理時に同じ画素位置に記録ドットが発生しにくくする。これとともに、画素濃度演算部1302が出力する1番目から(M−1)番目のパスのそれぞれに分配する濃度値の合計で濃度を保つ演算を行う。
4パスのマルチパス記録の場合、M=1、2、3、4の場合となる。図12において、識別子「.1」の画像データ単位は、記録媒体に初めに記録される領域なので記録情報を用いない。また、識別子「.2」.の画像データ単位は、M=2の場合である。この場合、1パス前の識別子「.1」を持つ画像データ単位に係る記録情報と画素濃度演算1302によって生成される濃度値との差分で、識別子「.2」.の画像データ単位における対応する画素の濃度値を減算した結果が分配後の多値画像データとなる。識別子「.3」、「.4」.を持つ画像データ単位の画素ごとの濃度値も同様にして生成される。
再び、図11を参照すると、ステップS108で総ての走査(パス)が終了したと判断すると、本処理を終了する。4パスのマルチパス記録時は4パス目の記録が終了すると処理を終了する。4パス未満のときは後続のパス記録が必要な場合はステップS101へ戻りそれ以降の処理を繰返す。
図12において、(K−2)番目のパスの処理では、(K−3)番目のパス処理のときの読み出し位置から1/4HD分ずらした位置で多値画像データ1103を読み出し、色空間変換処理1107を行う。また、画像分配処理1111では、前回のパス処理、すなわち(K−3)番目のパス処理時に更新された記録情報を記録情報バッファ126から読み出して参照し、画像分配処理を行う。画像分配されたデータ1115は低階調化処理1119によって2値化され、(K−2)番目の記録データとしてプリントバッファに送られる。同時に、記録情報生成処理1123が施され、生成された記録情報が記録情報バッファ126へ格納される。以上の処理を繰り返し、後続のパスの記録データが生成され、記録媒体上に画像が記録されていく。
ところで、以上説明した実施形態では、入力バッファ1801に格納された多値画像データを走査ごとに毎回読み出す。そして、色空間変換、画像分配を行い2値化した結果をプリントバッファへ送ると同時に記録情報として累積し、次回パスの画像分配処理へ反映する処理を行っている。
この場合に、本実施形態による処理ではインク色に変換された多値データを画像分配時に使用するので、インク色の多値データを画像バッファに格納しこれを用いて以降の画像分配処理等を行えば走査ごとに色空間変換を行う必要がなくなる。しかし、この処理形態では本実施形態に比べ、画像バッファの容量が増してしまうという問題を生じる。前述したとおり、記録装置で用いるインク色数は近年ますます増加する傾向があり、12色ものインクを用いる記録装置もある。インク色が増えるとインク色の多値データを蓄えるバッファの容量はインク色数に比例して大きくなり、また、その分画像バッファ用のメモリのコストを増大させる。これに対して、本実施形態のように、RGBの段階の多値画像データを画像バッファに蓄えておき、この画像バッファに格納されたデータを読み出して処理を行えば、記録装置に実装されるインク色数が増大しても画像バッファに必要な容量は変わらない。このように、本実施形態に示した、RGBの入力画像データを起点とした処理は画像バッファ容量の増大を抑え、プリンタを低コストで構成するために有効である。
また、本実施形態によれば、複数回の走査によって形成されるドットが重ねて記録される画素の割合を、低く抑えられることができる。その結果、ドットが重ねて記録される画素を必要以上に多く設けることなく、プレーン間の記録位置ずれなどによる濃度変動も適度に抑えることが可能となる。
さらに、上述した他のプレーンの低階調化の結果を反映させる処理では、最初のプレーンの低階調化をドットが良好に分散して配置される手法によって行うことにより、低階調化の結果が反映されるプレーンのドット配置も良好に分散したものとすることができる。このドット配置が良好に分散するとは、ドット配置について測定される空間周波数の低周波数成分が少ないことを言い、従来知られるいずれかの手法によって実現することができる。一般に、プレーン間で記録位置ずれが生じると、個々のプレーン内のドット配置による模様(テクスチャ)が確認されるようになり、これが画像弊害として認識されことがある。しかし、上述のようにそれぞれのプレーンにおけるドットの配置が良好に分散した状態であれば、プレーン間でのずれが生じても、画像弊害として認識され難くなる。すなわち、一様性が重視される画像において、濃度変動を抑える効果のみでなく、テクスチャに対するロバスト性も強化され、より好ましい出力画像を得ることができる。
(実施形態2)
上述した実施形態ではシリアル型のインクジェット記録装置の例について説明したが、図1に示すフルライン型のインクジェット記録装置においても本発明は有効に適用することができる。
図1は、本実施形態に係るフルライン型のインクジェット記録装置の概略構成を示す斜視図である。
図1において、記録媒体Pは、給紙ローラ705および補助ローラ706によって給紙された後、搬送ローラ704および補助ローラ703の方向に搬送され、これら2対のローラに挟持されながら矢印で示す副走査方向に所定の速度で搬送される。このように搬送される記録媒体に対して、記録ヘッド105の主走査方向に配列する個々の吐出口から、搬送速度に対応した一定の周波数でインクが吐出される。記録ヘッド105は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)およびブラック(K)のインクを吐出するフルラインタイプの記録ヘッドが、図のように各色2列ずつ副走査方向において所定の間隔で配置されている。すなわち、K、C、MおよびYのそれぞれの画像データは、各色2つの記録ヘッドに対応した2つのプレーン(分割画像のデータ)に分配され、副走査方向に連なる各画素のラインは、各色2つの吐出口からのインクによってドットが形成される。本実施形態では、色群(CMYK)ごとに、第1のプレーン、第2のプレーンと呼ぶ。
図14は、本実施形態の画像処理を示すフローチャートである。同図に示す処理は、上述した第1の実施形態に関して図11で説明した処理とほぼ同じであるが、ステップS201の多値画像データの読み出し位置設定の処理順序と、ステップS207の繰り返し処理終了判定条件が異なる。
第1の実施形態では、記録ヘッドの走査(パス)ごとに読み出し位置をずらすものとしたが、本実施形態では、同じインク色に対する2つの記録ヘッドの記録データを生成する間は同じ多値画像データを使用する。従って、同じインク色用の2つの記録ヘッド、つまり図1に示すK、Y、M、Cそれぞれの記録ヘッドにかかる第1プレーンおよび第2プレーンに対して図14の処理を行う。同じインク色の処理が終了すると、異なるインク色について同様の画像処理を行う。
図15は、図14に示す処理における、画像バッファから読み出される多値画像データおよびその読み出し位置と、その後の一連の処理によって生成される多値インク色データや記録情報との関係を示す図である。
用意される多値画像データバッファ1501は各色の記録ヘッドにおける吐出口の数に対応した幅HD分と、図中水平方向の記録長さ分の容量を持つ。記録長さは記録媒体の搬送方向における画像データの長さである。例えば、記録ヘッド幅HDを複数に分割し、その一つの領域の幅を図中に示すWとする。まず、第1のプレーン用の1番目の記録ヘッドの記録データを生成する処理を行う。ここで、1番目の記録ヘッドとは、搬送される記録媒体に対してドットを先に形成する記録ヘッドである。Wで示される領域の多値画像データ1502を読み出す。読み出した多値画像データに色空間変換処理1506を施し、その結果に対して画像分配処理1510を行う。ここでは2つの記録ヘッド用に2つのプレーンに分配する。分配された1番目の記録ヘッド用データは多値画像データ1514として示されている。このインク色の多値画像データ1514は、次に低階調化処理1518によって2値化され、1番目の記録ヘッド用の記録データが生成され、プリントバッファに格納される。同時に、1番目の記録ヘッド用の記録データに基づいて記録情報生成処理1522が実行され、その結果が記録情報バッファ1526へ格納される。記録情報生成処理は上述した第1の実施形態と同様の処理を行う。
次に、第2のプレーンのデータである2番目の記録ヘッドの記録データを生成する処理を行う。多値画像バッファ1501から多値画像データ1503を読み出す。ただし、読み出し位置は前述の処理時と同じであるので、多値画像データ1502と1503は同じものである。次に、読み出した多値画像データに色空間変換処理1506を行い、その結果に対して画像分配処理1511を行う。この画像分配処理1511は、上述の画像分配処理1510と異なり、記録情報バッファ1526から記録情報を読み出し、それに基づいた画像分配処理を行う。すなわち、記録情報をマイナス値に変換して、当該プレーンに分配された2値化前の多値データに加算し、第2のプレーン用の多値インク色データ1515を生成する。次に第1のプレーンと同様に低階調化処理1519を行い、得られた2値データは、プリントバッファに転送される。第2のプレーン用の低階調化処理1519での出力結果は、記録情報生成処理は行わない。
上記の処理を他のインク色用のヘッド数分繰り返し、総てのインク色数の処理が終わると、多値画像データの読み出し位置を、図15においてW分下側へずらし、同様の処理を繰り返す。HD幅分処理が終わると、プリントバッファに記録用のデータが準備できたことになり、記録媒体への記録を開始する。
上述のように各色2種類の記録素子(吐出口列)へ与える記録データを第1の実施形態で説明した2つのプレーンとして扱い、本実施形態に示した処理を行うことで同様の効果を得ることができる。
なお、第1の実施形態ではCMYKの各インク色に対して1個の記録ヘッドを搭載したシリアルスキャン型の記録装置の例を説明したが、各インク色に対して複数の記録ヘッドを搭載した場合であっても、本発明を適用することができる。例えば、Cのインク色記録ヘッドを2個搭載し、4パス記録を行う場合、画像分配部1804において2x4個のプレーンに画像を分配する。2個の記録ヘッドの各々は4パスの記録走査で記録媒体へ画像を記録し、Cインクの画像は合計8回の記録走査で画像を完成する。各記録走査時に画像分配する際、2つのCインク色記録ヘッドが記録媒体に記録したトータルの記録情報を参照すれば良い。一般化すると、S個(Sは1以上の整数)の記録ヘッドを使用し、画像データ分配ではSxNのプレーンに第2の多値画像データを分配する構成に本発明を適用することができる。この場合、SxN個のプレーンそれぞれの記録データに基づいて記録ヘッドによるSxN回の記録走査によって記録を行う。
また、以上説明した実施形態では、記録情報生成時のフィルタ処理を記録情報生成部1807で実施する例を示したが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。画像分配部1804において、記録情報バッファ1808から読み出した記録情報にフィルタ処理を実施後、画像分配時に使用する構成であってもよい。従って、記録情報バッファ1808に格納される記録情報はフィルタ処理前、フィルタ処理後のどちらのデータであっても本実施形態と同等の効果を有するよう構成できる。
また、以上説明した実施形態では、インクジェット方式の記録装置を使用したが、本発明はこのような記録装置に限定されるものではない。記録媒体に対しドットを記録する複数の記録素子を有し、ドットの配置によって画像を表現するドットアライメント方式の記録装置であれば、本発明を好適に採用することができる。
さらに、以上では、画像処理機能を有する記録装置を例に、本発明の特徴的な画像処理を実行する画像処理装置を説明してきたが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。本発明の画像処理が、ホスト装置で実行され、2値化後の記録データが記録装置に入力されるような構成であっても構わない。また、ディジタルカメラなどによって撮影された画像やグラフィック画像が、ホスト装置などを介することなく直接記録装置に入力され、上記実施形態で説明した処理を含む全ての画像処理が、記録装置で実行される構成であっても構わない。前者の場合にはホスト装置が、後者の場合には記録装置が、本発明における画像処理装置となる。
(さらに他の実施形態)
本発明は、上述した実施形態の機能を実現する、図11、図14に示したフローチャートの手順を実現するプログラムコード、またはそれを記憶した記憶媒体によっても実現することができる。また、記憶媒体に格納されたプログラムコードがシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)に読取られ実行されることによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSが実際の処理の一部または全部を行うものであってもよい。
更に、プログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、CPUなどが実際の処理の一部または全部を行うものであってもよい。
フルライン型のインクジェット記録装置の概略構成を示す斜視図である。 シリアル方式における2回の走査で記録を完成するマルチパス記録で使用するマスクパターンの一例を模式的に示す図である。 2値の画像データにおける記録画素の配列と、これら記録画素を特許文献2に記載の方法に従って2回の走査に分配した結果を示す図である。 特許文献3に記載のデータ分配を実現する制御構成例を示すブロック図である。 特許文献3に記載の処理に従って記録されたドットの記録媒体での配置の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るシリアル型のインクジェット記録装置の概略構成を説明する斜視図である。 図6に示したインクジェット記録装置の制御構成を示すブロック図である。 図7に示した画像データ処理ブロックの詳細な構成と各種バッファ構成を示すブロック図である。 (a)および(b)は、図8に示す記録情報生成部が、低階調化部からの2値記録データに対して行うフィルタ演算を模式的に示す図である。 図8に示す低階調化部の出力結果(フィルタ前の2値データ)と、これに上記フィルタ処理を行なった後の結果(フィルタ後のデータ)を模式的に示す図である。 図8〜図10を参照して説明した本発明の第1の実施形態に係る一連の処理を示すフローチャートである。 図11に示す処理における、画像バッファから読み出される多値画像データおよびその読み出し位置と、その後の一連の処理によって生成される多値インク色データ(パスデータ)や記録情報との関係を示す図である。 画像分配部(図8)によって、記録情報を次のパスの多値画像データへの反映する処理、具体的には多値画像データを記録情報で補正する処理の詳細を示す図である。 本発明の第2の実施形態の画像処理を示すフローチャートである。 図14に示す処理における、画像バッファから読み出される多値画像データおよびその読み出し位置と、その後の一連の処理によって生成される多値インク色データや記録情報との関係を示す図である。
1703 CPU
1705 ROM
1707 RAM
1713 プリンタエンジン
1801 入力画像バッファ
1802 色空間変換部
1803 色変換LUT(ルックアップテーブル)
1804 画像分配部
1805 低階調化部
1806 プリントバッファ
1807 記録情報生成部
1808 記録情報バッファ

Claims (9)

  1. 画像を複数の分割画像に分割して記録を行うための、当該複数の分割画像それぞれのプレーンの記録データを生成する画像処理装置であって、
    前記画像を、L次元色空間(Lは1以上の整数)の第1の多値画像データとして格納する画像データ格納手段と、
    前記画像データ格納手段から第1の多値画像データを読み出す画像データ読み出し手段と、
    読み出されたL次元色空間の第1の多値画像データを第2の多値画像データに変換する変換手段と、
    第2の多値画像データをN個(Nは2以上の整数)のプレーンに分配する画像データ分配手段と、
    分配された第2の多値画像データをプレーンごとにより低い階調値の記録データとする低階調化手段と、
    前記低階調化によって得られる記録データに基づいて、前記第2の多値画像データの補正をするための記録情報を生成する記録情報生成手段と、
    前記記録情報を用いて前記低階調化される前の第2の多値画像データの補正をする補正手段と、
    を有したことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第2の多値画像データの色空間は、記録を行う装置が表現できる色空間であり、該装置の色空間は画像データ格納手段に格納された画像データのL次元色空間の次元数以上の次元数を持つ色空間であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記L次元色空間は、L=3の3次元のRGB色空間であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記複数の分割画像は、記録ヘッドのN回の走査で記録する画像であり、前記画像データ読み出し手段は、前記走査ごとに前記画像データ格納手段における読み出し開始位置を所定量ずつずらし、走査ごとに読み出された第1の多値画像データに基づいて得られ前記低階調化手段からの記録データに基づいて当該走査の記録を行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記N個のプレーンに対応したN個の記録ヘッドによってそれぞれプレーンの記録データに基づいた記録を行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. S個(Sは1以上の整数)の記録ヘッドを使用し、前記画像データ分配手段はSxNのプレーンに前記第2の多値画像データを分配し、前記SxN個のプレーンそれぞれの記録データに基づいて前記記録ヘッドによるSxN回の記録走査によって記録を行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 画像を複数の分割画像に分割して記録を行うための、当該複数の分割画像それぞれのプレーンの記録データに基づいて記録を行う記録装置であって、
    前記画像を、L次元色空間(Lは1以上の整数)の第1の多値画像データとして格納する画像データ格納手段と、
    前記画像データ格納手段から第1の多値画像データを読み出す画像データ読み出し手段と、
    読み出されたL次元色空間の第1の多値画像データを第2の多値画像データに変換する変換手段と、
    第2の多値画像データをN個(Nは2以上の整数)のプレーンに分配する画像データ分配手段と、
    分配された第2の多値画像データをプレーンごとにより低い階調値の記録データとする低階調化手段と、
    前記低階調化によって得られる記録データに基づいて、前記第2の多値画像データの補正をするための記録情報を生成する記録情報生成手段と、
    前記記録情報を用いて前記低階調化される前の第2の多値画像データの補正をする補正手段と、
    を有したことを特徴とする記録装置。
  8. 画像を複数の分割画像に分割して記録を行うための、当該複数の分割画像それぞれのプレーンの記録データを生成するための画像処理方法であって、
    前記画像を、L次元色空間(Lは1以上の整数)の第1の多値画像データとして格納する画像データ格納手段を用意する工程と、
    前記画像データ格納手段から第1の多値画像データを読み出す画像データ読み出し工程と、
    読み出されたL次元色空間の第1の多値画像データを第2の多値画像データに変換する変換工程と、
    第2の多値画像データをN個(Nは2以上の整数)のプレーンに分配する画像データ分配工程と、
    分配された第2の多値画像データをプレーンごとにより低い階調値の記録データとする低階調化工程と、
    前記低階調化によって得られる記録データに基づいて、前記第2の多値画像データの補正をするための記録情報を生成する記録情報生成工程と、
    前記記録情報を用いて前記低階調化される前の第2の多値画像データの補正をする補正工程と、
    を有したことを特徴とする画像処理方法。
  9. コンピュータに読み取られることによって、該コンピュータを、画像を複数の分割画像に分割して記録を行うための、当該複数の分割画像それぞれのプレーンの記録データを生成する画像処理装置として機能させるプログラムであって、前記機能は、
    前記画像を、L次元色空間(Lは1以上の整数)の第1の多値画像データとして格納する画像データ格納手段と、
    前記画像データ格納手段から第1の多値画像データを読み出す画像データ読み出し手段と、
    読み出されたL次元色空間の第1の多値画像データを第2の多値画像データに変換する変換手段と、
    第2の多値画像データをN個(Nは2以上の整数)のプレーンに分配する画像データ分配手段と、
    分配された第2の多値画像データをプレーンごとにより低い階調値の記録データとする低階調化手段と、
    前記低階調化によって得られる記録データに基づいて、前記第2の多値画像データの補正をするための記録情報を生成する記録情報生成手段と、
    前記記録情報を用いて前記低階調化される前の第2の多値画像データの補正をする補正手段と、
    を有したことを特徴とするプログラム。
JP2009001634A 2009-01-07 2009-01-07 画像処理装置および画像処理方法 Active JP5366561B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009001634A JP5366561B2 (ja) 2009-01-07 2009-01-07 画像処理装置および画像処理方法
US12/651,697 US8462387B2 (en) 2009-01-07 2010-01-04 Image processing device, printing apparatus, and image processing method
CN201010000274.2A CN101794400B (zh) 2009-01-07 2010-01-07 图像处理设备、打印设备和图像处理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009001634A JP5366561B2 (ja) 2009-01-07 2009-01-07 画像処理装置および画像処理方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010158810A true JP2010158810A (ja) 2010-07-22
JP2010158810A5 JP2010158810A5 (ja) 2012-02-23
JP5366561B2 JP5366561B2 (ja) 2013-12-11

Family

ID=42311500

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009001634A Active JP5366561B2 (ja) 2009-01-07 2009-01-07 画像処理装置および画像処理方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8462387B2 (ja)
JP (1) JP5366561B2 (ja)
CN (1) CN101794400B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015022363A (ja) * 2013-07-16 2015-02-02 キヤノン株式会社 データ転送制御装置、データ転送制御方法、及びプログラム
US10532564B2 (en) 2015-09-29 2020-01-14 Canon Kabushiki Kaisha Print control apparatus, printing apparatus, and data processing method

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101977772B (zh) * 2008-01-22 2013-04-10 佳能株式会社 喷墨记录装置及喷墨记录方法
JP6318954B2 (ja) * 2014-07-30 2018-05-09 ブラザー工業株式会社 画像処理装置、および、コンピュータプログラム
DE102016221745A1 (de) * 2016-11-07 2018-05-09 Heidelberger Druckmaschinen Ag Verfahren zum Betreiben einer Mehrfarben-Tintendruckmaschine
JP7322549B2 (ja) * 2019-06-28 2023-08-08 セイコーエプソン株式会社 画像処理方法および画像処理装置
CN111045617B (zh) * 2019-12-27 2023-12-08 湖南鼎一致远科技发展有限公司 一种图片灰阶的打印方法、系统、控制芯片及打印机

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000103088A (ja) * 1998-05-29 2000-04-11 Canon Inc 画像形成方法、画像形成装置及び画像処理方法
JP2001150700A (ja) * 1999-11-29 2001-06-05 Canon Inc 画像形成方法、画像形成装置及び画像処理方法
JP2004242213A (ja) * 2003-02-07 2004-08-26 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法、色変換処理装置、色変換処理方法及び記憶媒体
JP2006044258A (ja) * 2004-07-06 2006-02-16 Canon Inc データ処理方法、データ処理装置、マスク製造方法およびマスクパターン
JP2006231736A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Seiko Epson Corp 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法およびプログラム
JP2008265354A (ja) * 2006-08-28 2008-11-06 Canon Inc インクジェット記録装置
JP2008307870A (ja) * 2007-06-18 2008-12-25 Canon Inc 画像処理装置およびその方法
JP2009154391A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Canon Inc 画像形成装置及び画像形成方法
JP2009166477A (ja) * 2007-12-20 2009-07-30 Canon Inc 画像処理装置、画像形成装置および画像処理方法
JP2009246730A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Canon Inc 画像処理装置およびその方法
JP2010149385A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Canon Inc 画像処理装置、記録装置および画像処理方法

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3229454B2 (ja) 1992-10-16 2001-11-19 キヤノン株式会社 インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JP3176182B2 (ja) 1993-06-30 2001-06-11 キヤノン株式会社 記録装置、インクジェット記録装置及び記録装置の制御方法
US5818474A (en) 1993-06-30 1998-10-06 Canon Kabushiki Kaisha Ink-jet recording apparatus and method using asynchronous masks
US6042212A (en) 1993-06-30 2000-03-28 Canon Kabushiki Kaisha Ink-jet recording apparatus and method using asynchronous masks
ATE318714T1 (de) 2001-11-06 2006-03-15 Canon Kk Tintenstrahldruckvorrichtung und korrekturverfahren für ein bild
JP4217458B2 (ja) * 2002-10-28 2009-02-04 キヤノン株式会社 印刷システム、外部操作装置、情報処理装置、データ処理方法、記憶媒体
US7198345B2 (en) 2003-11-19 2007-04-03 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet printing method and ink jet printing system
JP2005309865A (ja) * 2004-04-22 2005-11-04 Ricoh Co Ltd 画像処理装置および画像処理方法、並びに画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2006341406A (ja) * 2005-06-07 2006-12-21 Canon Inc インクジェット記録システム
US7476049B2 (en) * 2006-12-06 2009-01-13 Jensen Steven D Brush-like application tool
JP2008273136A (ja) * 2007-05-07 2008-11-13 Sony Corp 印刷装置、サーバー、印刷特性改善方法及びコンピュータプログラム
US20090168087A1 (en) 2007-12-20 2009-07-02 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and image forming method
US20100188678A1 (en) 2009-01-29 2010-07-29 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, printing apparatus, and image processing method

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000103088A (ja) * 1998-05-29 2000-04-11 Canon Inc 画像形成方法、画像形成装置及び画像処理方法
JP2001150700A (ja) * 1999-11-29 2001-06-05 Canon Inc 画像形成方法、画像形成装置及び画像処理方法
JP2004242213A (ja) * 2003-02-07 2004-08-26 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法、色変換処理装置、色変換処理方法及び記憶媒体
JP2006044258A (ja) * 2004-07-06 2006-02-16 Canon Inc データ処理方法、データ処理装置、マスク製造方法およびマスクパターン
JP2006231736A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Seiko Epson Corp 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法およびプログラム
JP2008265354A (ja) * 2006-08-28 2008-11-06 Canon Inc インクジェット記録装置
JP2008307870A (ja) * 2007-06-18 2008-12-25 Canon Inc 画像処理装置およびその方法
JP2009166477A (ja) * 2007-12-20 2009-07-30 Canon Inc 画像処理装置、画像形成装置および画像処理方法
JP2009154391A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Canon Inc 画像形成装置及び画像形成方法
JP2009246730A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Canon Inc 画像処理装置およびその方法
JP2010149385A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Canon Inc 画像処理装置、記録装置および画像処理方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015022363A (ja) * 2013-07-16 2015-02-02 キヤノン株式会社 データ転送制御装置、データ転送制御方法、及びプログラム
US10532564B2 (en) 2015-09-29 2020-01-14 Canon Kabushiki Kaisha Print control apparatus, printing apparatus, and data processing method

Also Published As

Publication number Publication date
US8462387B2 (en) 2013-06-11
JP5366561B2 (ja) 2013-12-11
CN101794400B (zh) 2013-05-22
US20100171972A1 (en) 2010-07-08
CN101794400A (zh) 2010-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4975002B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置および画像処理方法
JP5366561B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP4986976B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置および画像処理方法
JP4519876B2 (ja) データ処理装置、データ処理方法およびプログラム
JP5137558B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP5164826B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP5127626B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP5994919B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、および、コンピュータープログラム
JP6012425B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP2009166491A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP5521337B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、コンピュータープログラムおよび記録媒体
JP7452309B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP2018140605A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP5219791B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP5564771B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、コンピュータプログラム、記録媒体、印刷媒体、および、プリンタ
JP5004933B2 (ja) 画像データ処理装置、画像形成装置および画像データ処理方法
US10647115B2 (en) Recording apparatus and recording method
JP2004088363A (ja) 画像処理装置、画像出力システム及び画像処理方法
JP2010064326A (ja) 印刷装置および印刷方法
JP2010081058A (ja) 画像処理システムおよび画像処理方法
JP2010030258A (ja) 画像処理装置および画像処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20101106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120110

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130408

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130813

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130910

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5366561

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151