JP2010155666A - エレベータおよびエレベータの騒音低減方法 - Google Patents

エレベータおよびエレベータの騒音低減方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エレベータの高速運転時、乗りかごが昇降路の狭隘部を通過するときに発生する空力騒音を効果的に減らせることが可能なエレベータ及びエレベータ1の騒音低減方法を提供する。
【解決手段】エレベータ1が、複数のフロアを有する建物に設けられた昇降路2と、この昇降路2内を昇降する乗りかご5と、一対の電極を有し、これらの電極に印加される駆動電圧により電極間に発生する放電プラズマの作用によって気流を発生させるプラズマ気流発生装置19と、このプラズマ気流発生装置19へ印加される駆動電圧を制御することによりプラズマ気流発生装置1から発生する気流の量を制御し、乗りかご5の運転を制御する制御装置12とを備え、プラズマ気流発生装置19は昇降路2内の任意の狭隘部に設置される。
【選択図】図1

Description

本発明はエレベータおよびエレベータの騒音低減方法に関する。
ビルの高層化に伴い、ビルに設置されるエレベータに関しても高速化が進められている。高速エレベータでは、昇降時、かご周りの気流によって発生する空力騒音が問題になっている(例えば非特許文献1参照)。空力騒音を低減させるため、乗りかごの乗降口壁の下部に昇降方向に延在する延出板を整風カバーとして装着したエレベータ装置が知られている(例えば特許文献1参照)。また、エレベータの高速化に対応するため、乗り場側が平坦で他側が半球状のカプセルを乗りかごの上下にそれぞれ設け、上下のカプセルの間に整風板を取付けた技術も知られている(例えば特許文献2参照)。特許文献2に記載の技術は上下各カプセルの先端部を急峻な形状に改良したものである。頂部及びかご下カプセルを改良した技術は世界最高速のエレベータにも適用されており、乗りかごの走行により生じる空気流の大半をかご横及び背面に逃がすことにより騒音を低減させている(非特許文献2参照)。
狭い昇降路を乗りかごが高速走行する場合、昇降階毎のホールシルとかごシルとにより狭隘部が構成される。この狭隘部を乗りかごが通過する度に空気流が圧縮されて流速が大きくなり、局所的な空力騒音(バフ音)が発生し、乗りかご内の乗客や、乗り場で待機している乗客に対して不快感を与える。大きな騒音は、乗りかごの下部に取付けられた整風カバーの先端部分が昇降路内の狭隘部分に差し掛かった際に発生することが明らかにされている(非特許文献3参照)。乗りかごが狭隘部を通過する時、乗りかご下部の空気の圧力が増加し、かご正面へと回り込む空気の流速が加速して空気の圧力が低下する。淀み圧による空気の圧力増加と増速流に伴う圧力低下とが連続して起こることによって大きな圧力変動が生じる。この空力騒音に対し、上記特許文献2はカプセルを装着することが有効である点を開示する。カプセルからかご正面側へ流れ込む空気の流れが発生し、この流れの存在によって狭隘部を乗りかごが通過する際の増速流の影響が小さくなり、空力騒音が低減する。
従来、気流を発生させる装置に関しては、送風機から二次元噴流を噴出させる装置や、シンセティックジェットを利用した装置が知られている。放電プラズマの作用により気流を発生させる気流発生装置も提案されている(特許文献3、4参照)。特許文献3、4に記載の気流発生装置は、放電プラズマによる気流誘起現象により高温下や含塵環境下においても安定して気流を発生させることを可能とし、空気力学的特性の制御などを行えるようにしている。この気流発生装置を翼に設け、誘電体の表面に沿う誘起流によって、翼面上の空気の流れを加速制御する技術も提案されている(例えば非特許文献4〜6参照)。
特許第3100685号明細書 特開2005−162496号公報 特開2007−317656号公報 特開2008−1354号公報 松田寿、外4名、「高速エレベータの空力騒音に関する研究(乗りかご周りの流れに及ぼすエプロン部の影響)」、日本機械学会論文集(B編)、1993年8月、第59巻第564号、pp.2494−2499 中川俊明、外3名、「世界最高速1,010m/minエレベーター」、東芝レビュー、2002年6月、vol.57、No.6、pp.58−63 藤田善昭、外3名、「超高速エレベータの風音低減」、日本機械学会技術講演会、1997年12月、No.97−76 田中元史、外10名、「非平衡プラズマによる気流制御(第1報)−プラズマ誘起噴流による翼面剥離抑制効果−」、日本機械学会 第85期 流体工学部門講演会、2007年11月、No.07−16、ISSN 1348−2882、OS5−1−503 松田寿、外9名、「非平衡プラズマによる気流制御(第2報)−パルス変調制御の効果−」、日本機械学会 第85期 流体工学部門講演会、2007年11月、No.07−16、ISSN 1348−2882、OS5−1−504 松田寿、外9名、「非平衡プラズマによる気流制御(パルス変調制御の効果)」、日本機械学会論文集(B編)、2008年8月、第74巻第744号、No.08−7006
しかしながら、特許文献2に記載の技術では、かご上下のカプセル及びカプセル間の整風板を設け、この整風板に溝を形成し、更に、つり合いおもりを左右に分割し、各つり合いおもりの表面に溝を形成するなど、構造的な改良を行う必要があり、この構造的な改良を行うためにはコストがかかる。構造的な改良を行うことが昇降路のサイズ上の制約を受ける場合、この改良を適用することができない。エレベータの高速化が進み、快適化がますます要求される現状にあっては、このような構造的な改良だけでは空力騒音を効果的に低減させることができない場合がある。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑み、エレベータの高速運転時、乗りかごが昇降路の狭隘部を通過するときに発生する空力騒音を効果的に減らせることができるエレベータおよびエレベータの騒音低減方法を提供することを目的とする。
このような課題を解決するため、本発明の一態様によれば、複数のフロアを有する建物に設けられた昇降路と、この昇降路内を昇降する乗りかごと、一対の電極を有し、これらの電極に印加される駆動電圧により前記電極間に発生する放電プラズマの作用によって気流を発生させるプラズマ気流発生装置と、このプラズマ気流発生装置へ印加される前記駆動電圧を制御することにより前記プラズマ気流発生装置から発生する気流の量を制御し、前記乗りかごの運転を制御する制御装置と、を備え、前記プラズマ気流発生装置は前記昇降路内の任意の狭隘部に設置されることを特徴とするエレベータが提供される。
また、本発明の別の一態様によれば、複数のフロアを有する建物に設けられた昇降路と、この昇降路内を昇降する乗りかごと、この乗りかごに設けられ、一対の電極を有しこれらの電極に印加される駆動電圧により前記電極間に発生する放電プラズマの作用によって気流を発生させる第1のプラズマ気流発生装置と、前記昇降路内の任意の狭隘部に設置され、一対の電極を有しこれらの電極に印加される駆動電圧により前記電極間に発生する放電プラズマの作用によって気流を発生させる第2のプラズマ気流発生装置と、前記第1のプラズマ気流発生装置へ印加される前記駆動電圧およびこの第2のプラズマ気流発生装置へ印加される前記駆動電圧を制御することにより前記第1のプラズマ気流発生装置及び前記第2のプラズマ気流発生装置から発生する気流の量をそれぞれ制御し、前記乗りかごの運転を制御する制御装置と、を備え、前記狭隘部に設けられた前記第2のプラズマ気流発生装置から噴出する気流の向きと、前記乗りかごに設けられた前記第1のプラズマ気流発生装置から噴出する気流の向きとが一致するように、これらの第1のプラズマ気流発生装置および第2のプラズマ気流発生装置が配置され、前記制御装置は、前記乗りかごが前記狭隘部を通過するとき、これらの第1のプラズマ気流発生装置および第2のプラズマ気流発生装置を一緒に駆動することを特徴とするエレベータが提供される。
また、本発明の別の一態様によれば、一対の電極を有しこれらの電極に印加される駆動電圧により前記電極間に発生する放電プラズマの作用によって気流を発生させるプラズマ気流発生装置を、複数のフロアを有する建物に設けられた昇降路内の任意の狭隘部に設置するステップと、前記昇降路内を昇降する乗りかごの運転を制御する制御装置が、この乗りかごを昇降運転するステップと、前記制御装置が、前記乗りかごが前記昇降路の狭隘部を通過するときに、前記プラズマ気流発生装置へ印加される前記駆動電圧を制御して、このプラズマ気流発生装置から発生する気流の量を制御するステップと、を備えたことを特徴とするエレベータの騒音低減方法が提供される。
また、本発明の別の一態様によれば、一対の電極を有しこれらの電極に印加される駆動電圧によって前記電極間に発生する放電プラズマの作用により気流を発生させる第1のプラズマ気流発生装置を、複数のフロアを有する建物に設けられた昇降路内を昇降する乗りかごに設置するステップと、一対の電極を有しこれらの電極に印加される駆動電圧によって前記電極間に発生する放電プラズマの作用により気流を発生させる第2のプラズマ気流発生装置を、前記昇降路内の任意の狭隘部に設置するステップと、前記第1のプラズマ気流発生装置と前記第2のプラズマ気流発生装置とを、前記第1のプラズマ気流発生装置から噴出する気流の向きと、前記第2のプラズマ気流発生装置から噴出する気流の向きとが一致するように配置するステップと、前記乗りかごの運転を制御する制御装置が、この乗りかごを昇降運転するステップと、前記制御装置が、前記乗りかごが前記昇降路の狭隘部を通過するときに、前記第1のプラズマ気流発生装置へ印加される前記駆動電圧と、前記第2のプラズマ気流発生装置へ印加される前記駆動電圧とを制御して、これらの第1のプラズマ気流発生装置および第2のプラズマ気流発生装置から発生する気流の量をそれぞれ制御するステップと、を備えたことを特徴とするエレベータの騒音低減方法が提供される。
本発明によれば、乗りかごが昇降路の狭隘部を通過するときに発生する空力騒音を効果的に減らせることができるようになる。
以下、本発明の実施の形態に係るエレベータ及びこのエレベータの騒音低減方法について、図1乃至図12を参照しながら説明する。尚、各図において同一箇所については同一の符号を付すとともに、重複した説明は省略する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係るエレベータの構成図である。エレベータ1は建屋の昇降路2を有し、この昇降路2内に巻上機3から垂下するロープ4の一端が乗りかご5に連結され、他端がカウンタウェイト6に連結されている。各階の乗り場ホール7の乗降口8を開閉するホールドア9に対応して乗りかご5にはかごドア10が設けられている。かご室には各階床に対応する操作釦を表面に露出させたかご内操作盤が設けられており、かご室の外側壁面には停止階位置の検出用の着床スイッチが設けられている。
乗りかご5にはこのかご内操作盤への操作内容の処理、及びかご外部との制御信号の授受などを行うかご制御装置11も設けられている。このかご制御装置11と、制御盤12との間では、図示しないテールコードあるいは無線を介して制御信号が授受可能にされている。かご制御装置11への電力は、制御盤12や昇降路2内の電源用装置などからテールコードを介して供給されている。また、乗りかご5の床部前端の敷居受けにはかごシル13が設けられ、この敷居受けの前端には整流板14が垂設されている。整流板14は整流板あるいはエプロン兼用の整流板である。
制御盤12は、乗りかご5のかご位置や昇降速度の検出、巻上機3の駆動モータに対する速度指令の実行、呼び登録処理、及び後述する気流発生装置のオンオフ制御と各気流発生装置からの気流の量の制御とのそれぞれを行う演算装置である。この演算装置はCPU、ROM及びRAMからなり、CPUがプログラムを実行することによりエレベータ1全体の運転制御が行われる。制御盤12は、図示しない調速機に装着されたパルスジェネレータから、乗りかご5のかご位置を取得し、乗りかご5の昇降速度を求める。制御盤12は、乗りかご5からの呼び登録や乗り場操作盤からの呼び登録を受け付けして呼び登録処理を行い、登録された階に乗りかご5を上下移動させるよう巻上機3へ駆動指令を与える。
乗り場操作盤は釦類を有し、各階の乗り場ホール7の乗降口8の付近に設置されている。乗降口8の三方枠の上方には、ホールドア9を開閉動作させる図示しないドアマシンが設けられている。このドアマシンはドア開閉方向に延設されたヘッダーケース15と、例えばそれぞれ2本のハンガーレール及び4個のハンガーローラを介してこのヘッダーケース15に対して移動自在な2つのドアハンガーと、それぞれこれらのドアハンガーに固定された2枚のドアパネルとを有する。このヘッダーケース15から懸架された2枚のドアパネルによってホールドア9が構成されている。ホールドア9の下方には乗り場敷居であるホールシル16が設けられている。ホールシル16は昇降路2側へ突出した突出部位を有する。ホールシル16の突出部位と、乗りかご5のかごシル13とによって狭隘部が形成される。
また、ホールシル16が据え付けられた階の高さと同じ高さの昇降路2の内壁面のうち、かご奥行き方向側の昇降路後方壁面17には、建築梁などの突出物18が形成されている。各階の高さ位置における昇降路空間は、各階間における昇降路空間よりも小さい。各階の高さ位置における昇降路2の奥行き寸法は、各階間における昇降路2の奥行き寸法よりも小さい。何ら対策がエレベータ装置に施されないと、乗りかご5が高速度で広い昇降路空間から狭い昇降路空間へ入る際、狭隘部において空気流がホールシル16と干渉することにより乗りかご5にバフ音が生じる。
本実施形態に係るエレベータ1では、プラズマ気流発生装置である気流発生装置19を各フロアのヘッダーケース15に設置している。このエレベータ1においては、これとは別に気流発生装置19を各フロアのホールシル16の突出部に設置している。各気流発生装置19には、装置の小型化と可制御性とを考慮して、放電プラズマの作用により気流を発生させる気流発生装置(特許文献3、4参照)が用いられている。気流発生装置19は、長尺状の誘電体と、それぞれこの誘電体内に埋設され、誘電体の長手方向と平行に配設された一対の電極と、これらの電極間に電圧を印加する電圧印加機構とを備える。気流発生装置19を、この誘電体の長手方向に直交する面で切断したときの断面構造を図2に示す。
図2は放電プラズマを利用した気流発生装置19の横断面構造を示す図である。気流発生装置19は、誘電体20と、この誘電体20の表面から深さ方向で所定位置に埋設された第1の電極21と、この電極21と誘電体20の幅方向に隣接して配設され、誘電体20内にこの誘電体20の表面から電極21の埋設位置と深さ方向で同じ深さの位置に埋設された第2の電極22と、これらの電極21、22に接続された2本のケーブル23と、これらのケーブル23を介して電極21、22間に電圧を印加する放電用電源24とから構成されている。誘電体20にはガラスやポリイミドやゴムなどの電気的絶縁材料が用いられる。電極21、22には一般的な銅板が使用されており、誘電体を含む気流発生装置19自体の厚みが数100μm以下になるようにされている。
これにより気流発生装置19では、放電用電源24から、電極21、22間に電圧が印加され、電極21、22間の電位差が一定の閾値以上になると、電極21と電極22との間に放電が起こり、電極21、22両付近に気流である誘起流25が発生する。この誘起流25の大きさや向きは、電極21、22に印加する電圧、周波数、電流波形、デューティ比などの電流電圧特性を変化させることで制御可能である。
図3は誘起流25の速度変化の一例を示す図である。電極21、22間に交番電圧又は交流電圧を印加することで、持続的に誘起流25を発生させることが可能になっている。図3の例では、電極21側に向かう誘起流(図2では左側に向かう誘起流)と、電極22側に向かう誘起流(図2では右側に向かう誘起流)とが対称的に発生している。それぞれの方向に向かう誘起流の流速はほぼ等しい値を有する。
また、ヘッダーケース15およびホールシル16には、図4に示す電極配置構造を有する気流発生装置を設置してもよい。図4は放電プラズマを利用した他の気流発生装置の横断面構造を示す図である。気流発生装置26は、誘電体20と、この誘電体20の表面と同一面の電極上面を有し誘電体20内に埋設された第1の電極21と、この電極21と誘電体20の幅方向に隣接して配設され、誘電体20内にこの誘電体20の表面から深さ方向に向かって所定位置に埋設された第2の電極22と、2本のケーブル23と、放電用電源24とから構成されている。気流発生装置26は、電極21の上面を誘電体20の表面と同一面に露出させている点で、電極21の上面を誘電体20内に埋没させている気流発生装置19と異なる。
これにより気流発生装置26では、放電用電源24が電極21、22間に所定値以下の周波数の交流電圧や交番電圧を印加すると、図5に示す波形を持つ誘起流27が発生する。図5は気流発生装置26によって発生する誘起流27の速度変化の一例を示す図であり、図4の電極21から電極22に向かう向きを正の値としている。電極22側から電極21側に向かう誘起流(図4では左側に向かう誘起流)と、電極21側から電極22側に向かう誘起流(図4では右側に向かう誘起流)とが発生している。気流発生装置26の表面、すなわち、誘電体20の表面に沿って誘起流27の流れる方向が時間進行に伴い反転している。それぞれの方向に向かう誘起流27の流速は異なる。流速方向は時間に対し交互に入れ替わり波形が振動する。
また、図6に、気流発生装置26によって発生する誘起流27の速度変化波形の別の一例を示す。気流発生装置26へ印加される電圧の値が調整されたうえで放電用電源24が印加を行うと、図6に示すような波形の流速を持つ誘起流27が発生する。図6の流速の時間平均をとって得られる平均値は正又は負の値である。放電用電源24への印加電圧を変えることによって、気流発生装置26に、一方向に流れる誘起流27を発生させることが可能にされている。
この気流発生装置19又は26を用いることにより、非常に薄い層状の空気の流れを面に沿って一方向に発生させること、及びこの流れをこの方向と反対側の方向に発生させることを切り替え可能である。以下の説明では、特に断らない限り、ヘッダーケース15及びホールシル16にいずれも気流発生装置19が取付けられた場合の例について言及するものとする。気流発生装置26をこれらのヘッダーケース15及びホールシル16に取付けた場合の例も気流発生装置19の例と同じである。
気流発生装置19は、図2に示したような電極構成を備え、セラミックなどの絶縁物を基盤としたモジュール構造を有する。この絶縁物がヘッダーケース15やホールシル16にねじ止めあるいは接着剤で固定されている。制御盤12は、気流発生装置19へ印加される駆動電圧を制御することによって気流発生装置19から発生する気流の量を制御している。
各フロアにおいては、ホールドア9の上側及び下側にそれぞれ気流発生装置19が位置する。それぞれの上面19aが昇降路2を向くようにして2つの気流発生装置19はヘッダーケース15及びホールシル16に固定されている。
ホールドア9の上側の気流発生装置19は、この気流発生装置19の長手方向が、ヘッダーケース15の延設方向と平行になるようにしてこのヘッダーケース15に固定されている。ホールドア9の下側の気流発生装置19は、この気流発生装置19の長手方向が、ホールシル16の延設方向と平行になるようにこのホールシル16の突出部に固定されている。各気流発生装置19には壁体内の配線を介して電力を供給されており、供給された電力が放電用電源24に相当する高電圧電源として使われる。制御盤12はこの高電圧電源から各気流発生装置19の2つの電極21、22へ電圧の向きや大きさを変更可能にされている。
ホールドア9の上下一対の気流発生装置19が上下互いに異なる方向にシート状の薄い気流を発生させるよう制御盤12はこれらの気流発生装置19に電圧を印加する。制御盤12による電圧制御により、ヘッダーケース15側の気流発生装置19は、気流を昇降路2の下方に向けて発生させる。このヘッダーケース15側の気流発生装置19は乗りかご5の上昇時に駆動される。ホールシル16側の気流発生装置19は、気流を昇降路2の上方に向けて発生させる。このホールシル16側の気流発生装置19は乗りかご5の下降時に駆動される。気流発生装置19からの気流は、ファンなどによる強制通風式の装置によって生成された風と異なり、板面の表面上を一定の速度で流れ出るものである。
本実施形態に係るエレベータ1の騒音低減方法は、気流発生装置19を、狭隘部としてのヘッダーケース15及びホールシル16の突出部に設置し、制御盤12は乗りかご5を昇降運転する。制御盤12は乗りかご5がこの狭隘部を通過するときに、各気流発生装置19へ印加される駆動電圧を制御することによりこれらの気流発生装置19から発生する気流の量を制御する。
なお、これらの気流発生装置19をヘッダーケース15及びホールシル16に設ける代わりに、各気流発生装置26をそれぞれ図4の上面26aが昇降路2を向くようにしてこれらに固定してもよい。制御盤12は、各気流発生装置26を気流発生装置19の例と同様に制御する。
このような構成の本実施形態に係るエレベータ1における気流発生装置19の制御方法について述べる。図1の制御盤12は、乗りかご5が下層階に位置する際に登録された目的階の呼びをRAMに設定し、乗りかご5を上昇運転する。制御盤12は、かご位置から目的階までの間に位置する各階のヘッダーケース15に固定された気流発生装置19を制御対象として選択し、これらの気流発生装置19をオンにする。全てのヘッダーケース15上の気流発生装置19から、乗りかご5の移動方向とは逆方向の下向きに気流が発生する。乗りかご5が上昇中、乗りかご5の上部から剥離してかご正面に流れ込む空気の流れがかご廻りに拡散し、上部からかごドアの前面へ向かう空気の流れの量が減る。圧力変動が緩和され、結果的に空力騒音が抑制される。
また、制御盤12は常時かご位置を取得しており、通過中の乗りかご5の最寄りの階を検出している。図7は本実施形態に係るエレベータ1による騒音低減方法を説明するための図である。同図に示される符号のうち上述した符号と同じ符号を有する要素はそれらと同じものを表す。制御盤12は、図7に示すように、通過階を通過するまで、同階のヘッダーケース15の気流発生装置19をオンにし続ける。制御盤12がオン指令を出力する時間は乗りかご5の走行速度や乗りかご5寸法に応じて決められる。制御盤12はかご位置情報より、上昇中の乗りかご5が階床位置から遠ざかったことを検知すると、同階の気流発生装置19をオフにする。
引き続き、制御盤12は、オフにした気流発生装置19の上の階を乗りかご5が通過したことを検知すると、この階のヘッダーケース15に固定された気流発生装置19をオフにする。この階以降、制御盤12は、乗りかご5が目的階までの各階を通過した後、各階のヘッダーケース15に固定された気流発生装置19をオフにする。制御盤12は各階の気流発生装置19のオフを順次繰り返す。このようにして、乗りかご5が昇降路2の狭隘部を上昇して通過するときに発生する空力騒音を、固定側に設けられた気流発生装置1を用いて効果的に減らせることができるようになる。
エレベータ1が乗りかご5を下降運転する場合の動作内容も上昇運転の場合の例と同様である。制御盤12は、呼び登録処理を行ったときの乗りかご5のかご位置から下階の目的階までの間の各階床のホールシル16に固定された気流発生装置19を選択し、これらをオンにする。各気流発生装置19は上向きに気流を発生させる。制御盤12はかご位置を常時取得し、取得したかご位置に基づき通過中の乗りかご5の最寄りの階を検出している。制御盤12はかご位置情報より、下降中の乗りかご5が階床位置から遠ざかったことを検知すると、通過階のホールシル16の気流発生装置19をオフにする。この階以降、制御盤12は、通過階から目的階までの各階の気流発生装置19をオフにする。制御盤12はこの気流発生装置19のオフを順次繰り返す。これにより、乗りかご5の上部から剥離してかご正面に流れ込む空気の流れがかご廻りに拡散し、上部からかごドアの前面へ向かう空気の流れの量が低減する。
このように、エレベータ1の制御盤12は、乗りかご5のかご位置から目的階までの間に設置されたプラズマ気流発生装置をオンにし、乗りかご5が通過した後のプラズマ気流発生装置を順次オフにするよう制御する。このようにして、本実施形態に係るエレベータ1及びエレベータ1の騒音低減方法によれば、空力騒音を効果的に減らせることができるようになる。
(第1の実施形態の第1変形例)
上記第1の実施形態において、気流発生装置19のオンオフ制御の態様は種々変更可能である。
制御盤12は呼び登録処理を行った時の乗りかご5の最寄りの階から目的階までの各階の気流発生装置19を選択し、これらを一旦全てオンにした後、通過後オフにしているが、乗りかご5が目的階に着床したことを制御盤12が検出したときに、オンにした全ての気流発生装置19をオフにするようにしてもよい。このようにすれば、制御盤12は、RAM上の呼び情報のみを用いて、気流発生装置19のオンオフ制御を行える。
(第1の実施形態の第2変形例)
また、上記第1の実施形態では、制御盤12は、乗りかご5の呼び登録を行った時のかご位置から目的階までの間に設置された気流発生装置19を一旦全てオンにし、乗りかご5が各階の気流発生装置19の位置を通過する度に、気流発生装置19をオフにしていたが、制御盤12は、選択した全ての気流発生装置19をオフにしておき、乗りかご5が通過する直前に当該階の気流発生装置19だけをオンにし、かご通過後、気流発生装置19をオフにするようにする。
一例として、かご下降時、整流板14の下端が各階のヘッダーケース15の高さ位置から所定距離上方の範囲内に入ったことを制御盤12が検知するようにし、制御盤12は乗りかご5がこの範囲を通過中、気流発生装置19をオンにし続ける。乗りかご5が当該階を通過したことを制御盤12が検知すると、制御盤12はオン状態の気流発生装置19の状態をオフにする。かご上昇時には、かご上端が各階のホールシル16の高さ位置から所定距離下方の範囲内に入ったことを制御盤12が検知するようにしてヘッダーケース15の気流発生装置19をオンするタイミングを決める等行う。
このような構成により、制御盤12は、各階のヘッダーケース15の気流発生装置19と、ホールシル16の気流発生装置19とを常時オンにせずに、乗りかご5が通過するときだけオンにし、乗りかご5が通過した後は気流発生装置19をオフにして休眠させる。各気流発生装置19をオンさせ続ける時間は、乗りかご5の走行速度、乗りかご5の寸法、階間距離、ヘッダーケース15及びホールシル16間の距離に応じて決められる。乗りかご5の下降時、制御盤12は、乗りかご5の下端がヘッダーケース15の気流発生装置19の取付け位置に達する瞬間、あるいはその直前からホールシル16に固定された気流発生装置19を動作させ始める。乗りかご5の上昇時、制御盤12は、乗りかご5の上端がホールシル16の気流発生装置19の位置に達する瞬間、あるいはその直前からヘッダーケース15の気流発生装置19を動作させ始める等して強制整流を行う。
このようなオンオフスイッチングを制御盤12が行うことによって、エレベータ1の運転に消費される電力を減らすことができる。また、気流発生装置19の負荷を減らすことができる。気流発生装置19の耐久性を向上させることができるため、各気流発生装置19の長寿命化も図れる。
(第1の実施形態の第3変形例)
上記第1の実施形態では、気流発生装置19をヘッダーケース15及びホールシル16にそれぞれ設けていたが、本発明の第1の実施形態の第3変形例に係るエレベータは、気流発生装置19がヘッダーケース15だけに設置されたエレベータである。各階のヘッダーケース15の昇降路2側の面にそれぞれ一つの気流発生装置19が設けられている。各気流発生装置19の長手方向が水平方向になるようにしてこれらはヘッダーケース15に固定される。一つの気流発生装置19が上向きあるいは下向きに気流を切り替えて発生させるようにしている。制御盤12が一つの気流発生装置19に対して印加する電圧を変えることにより、この気流発生装置19に上向きの気流と、下向きの気流とを発生させるようにする。
このような構成により、制御盤12は、乗りかご5の下降時、呼び登録を行った時のかご位置から目的階までの各階のヘッダーケース15の気流発生装置19をそれぞれオンにする。これらの気流発生装置19はいずれも上向きの気流を発生させる。制御盤12は乗りかご5が各階のヘッダーケース15を通過した後、あるいは乗りかご5の目的階への着床を検出した後に、オンにした全ての気流発生装置19をオフにする。制御盤12は、乗りかご5の上昇時、各気流発生装置19に、下向きの気流を発生させるようこれらの気流発生装置19へ電圧を印加するとともに、かご下降時の制御と同様の制御を各気流発生装置19へ行う。
このように、各階の気流発生装置19がいずれも電圧駆動により、上方向及び下方向のうちのいずれか一方に気流を発生させるため、第1の実施形態の例で得られた効果と同じ効果を得られる。
また、この変形例に係るエレベータは、気流発生装置19がホールシル16だけに設置されたエレベータでもよい。制御盤12がこのホールシル16に取付けられた気流発生装置19に対して印加する電圧を変えることにより、この気流発生装置19に上向きの気流と、下向きの気流とを発生させるようにする。各階のホールシル16の気流発生装置19はいずれも制御盤12による電圧駆動により、上方向及び下方向のうちのいずれか一方に気流を発生させる。このようにしても同様の効果を得られる。
(第2の実施形態)
図8は本発明の第2の実施形態に係るエレベータの構成図である。同図中、上述した符号と同じ符号を有する要素はそれらと同じものを表す。第1の実施形態では、昇降路2の前壁と後壁とのうちの前壁側に気流発生装置19が設けられていたが、本実施形態に係るエレベータ1Aは、気流発生装置19を後壁側に取付けている。複数の気流発生装置19は、これらの気流発生装置19の長手方向が、いずれもホールシル16の延設方向と平行になるようにして昇降路後方壁面17側にねじ止めあるいは接着剤で固定されている。それぞれの上面が昇降路2のかご走行路を向くようにして各気流発生装置19は昇降路後方壁面17の各突出物18に固定されている。
1つの突出物18には、互いに上下平行に配置された2つの気流発生装置19が固定される。2つの気流発生装置19のうちの上側の気流発生装置19は気流を上向きに発生させるように制御されており、下側の気流発生装置19は気流を下向きに発生させるように制御されている。制御盤12は、それぞれ上向き気流を発生させる複数の気流発生装置19のうち、呼び登録を行った時のかご位置に基づき、このかご位置より下方の目的階までの各階の気流発生装置19を選択し、これらの気流発生装置19をオンにするとともに、残りの気流発生装置19をオフにしておくようにしている。制御盤12は、それぞれ下向き気流を発生させる複数の気流発生装置19のうち、呼び登録を行った時のかご位置に基づき、このかご位置より上方の目的階までの各階の気流発生装置19を選択し、これらの気流発生装置19をオンにするとともに、残りの気流発生装置19をオフにしておくようにしている。
このような構成のエレベータ1Aにおいて、乗りかご5の上昇運転時、制御盤12は、呼び登録を行った時のかご位置から目的階までの各階の気流発生装置19をオンにする。各階の突出物18に固定された一方の気流発生装置19がオンにされる。各気流発生装置19は下向きに気流を発生させる。制御盤12は、各階の気流発生装置19の位置を乗りかご5が通過した後オフにする。あるいは制御盤12は各階の気流発生装置19を、乗りかご5が目的階に着床したときにオフにする。あるいは制御盤12は、各階の気流発生装置19をオフにしておき、かご通過時所定時間オンにし続けた後オフにするようにしてもよい。
また、乗りかご5の下降運転時、制御盤12は呼び登録を行った時のかご位置から目的階までの各階の気流発生装置19をオンにする。各階の突出物18に固定された他方の気流発生装置19がオンになり、各気流発生装置19からは上向きに気流が発生する。制御盤12は、かご通過後各気流発生装置19をオフにする。乗りかご5が各階を通過後にプラズマオフにする方法、あるいは乗りかご5が目的階に着床したときにプラズマオフにする方法、あるいは各階の気流発生装置19をオフにしておきかご通過時所定時間オンにし続けた後プラズマオフにする方法を制御盤12は用いる。
本発明のこの実施形態に係るエレベータ1A及びエレベータ1Aの騒音低減方法によれば、乗りかご5の背面が例えばカウンタウェイトとすれ違うときに発生する空力騒音を減らすことができる。
(第3の実施形態)
図9は本発明の第3の実施形態に係るエレベータの構成図である。同図中、上述した符号と同じ符号を有する要素はそれらと同じものを表す。本実施形態に係るエレベータ1Bは、前方側及び後方側の両昇降路壁面に気流発生装置19を取付けして構成されている。ヘッダーケース15の昇降路2側の面と、ホールシル16の突出部と、昇降路後方壁面17側の突出物18とのそれぞれに気流発生装置19が固定されている。各突出物18には2つの気流発生装置19が固定される。
各ヘッダーケース15の気流発生装置19が発生させる気流の方向は下向きである。それぞれが常時下向きに気流を発生可能な状態でこれらの気流発生装置19はヘッダーケース15に固定されている。各ヘッダーケース15の気流発生装置19は乗りかご5の上昇時に駆動される。各ホールシル16の気流発生装置19が発生させる気流の方向は上向きである。それぞれが常時上向きに気流を発生可能な状態でこれらの気流発生装置19はホールシル16に固定されている。各ホールシル16の気流発生装置19は乗りかご5の下降時に駆動される。
一例として、各突出物18に固定された2つの気流発生装置19のうちの上側の気流発生装置19が発生させる気流の方向は上向きである。突出物18のこれらの上側の気流発生装置19は乗りかご5の下降時に駆動される。各突出物18に固定された2つの気流発生装置19のうちの下側の気流発生装置19が発生させる気流の方向は下向きである。突出物18のこれらの下側の気流発生装置19は乗りかご5の上昇時に駆動される。
このような構成のエレベータ1Bにおいて、乗りかご5の上昇運転時、制御盤12は呼び登録を行った時のかご位置と目的階との間の各階のヘッダーケース15に固定された気流発生装置19と、各階の突出物18に固定された下側の気流発生装置19とを選択し、これらの気流発生装置19をそれぞれオンにする。これらの気流発生装置19は下向きに気流を発生させる。かご通過後、制御盤12は、ヘッダーケース15及び突出物18に固定された2つの気流発生装置19をオフにする。制御盤12が各気流発生装置19をオフにするタイミングは、乗りかご5が各階を通過後にプラズマオフにしたり、あるいは乗りかご5が目的階に着床したときにプラズマオフにしたり、あるいは各階の気流発生装置19をオフにしておきかご通過時所定時間オンにし続けた後プラズマオフにするなどのタイミングを制御盤12は用いる。
また、乗りかご5の下降運転時、制御盤12は呼び登録を行った時のかご位置と目的階との間の各階のホールシル16に固定された気流発生装置19と、各階の突出物18に固定された上側の気流発生装置19とを選択し、これらの気流発生装置19をそれぞれオンにする。これらの気流発生装置19は上向きに気流を発生させる。かご通過後、制御盤12は、ホールシル16及び突出物18に固定された2つの気流発生装置19をオフにする。各気流発生装置19をオフにするタイミングはかご上昇時のタイミングと同様である。
建屋梁の張り出しにより、各階において階面による昇降路断面の断面積は、階間における同断面積よりも小さい。乗りかご5が高速に走行する時、この乗りかご5と昇降路壁面とによっても狭隘部が形成される。本発明のこの実施形態に係るエレベータ1B及びエレベータ1Bの騒音低減方法によれば、この狭隘の度合いに応じて、ヘッダーケース15、ホールシル16及び突出物18に固定された各気流発生装置19からの気流の発生量を変えるなど行うことができる。
(第4の実施形態)
図10は本発明の第4の実施形態に係るエレベータの構成図である。同図中、上述した符号と同じ符号を有する要素はそれらと同じものを表す。本実施形態に係るエレベータ1Cは、昇降路2内の階間の任意の狭隘部に気流発生装置19を設置している。建物梁などの突出物28が昇降路2内に形成されており、この突出物28に気流発生装置19が固定されている。制御盤12のROMには、突出物28の高さ位置の情報が記憶されており、制御盤12はかご位置がこの突出物28の高さ位置である場合、この突出物28の気流発生装置19から気流を上向き又は下向きに発生可能にされている。
例えば制御盤12のROMのメモリテーブルには、昇降路2内の高さ方向の複数の位置と、これらの位置ごとに各気流発生装置19をオンするかどうかを示す情報とが対応付けられて記憶されてある。制御盤12は、このメモリテーブルの内容と、乗りかご5の現在のかご位置とに基づいて、気流発生装置19に対し、動作のオン又はオフを指令するようにしている。具体的には、このメモリテーブルには、昇降中の乗りかご5の室内で騒音が発生する昇降路2内の高さ方向の複数の位置情報と、オン又はオフの制御情報とが予め書き込まれている。位置情報とは、各階の狭隘部の高さ位置や、昇降路後方壁面17の突出物18、28の高さ位置である。
このような構成によって、乗りかご5の上昇時及び下降時それぞれ制御盤12は呼び登録を行った時のかご位置と目的階との間の各階の気流発生装置19を選択し、これらの気流発生装置19をオンにする。乗りかご5が突出物28を通過した後、この突出物28の気流発生装置19をオフにし、更に階床通過後に各階床の気流発生装置19もオフにする。あるいは乗りかご5の目的階への着床が検知されたときに制御盤12は突出物28の気流発生装置19をオフにするようにしてもよい。あるいは突出物28の気流発生装置19に乗りかご5が接近したときだけこの気流発生装置19をオンにするように制御盤12は制御を行ってもよい。この場合、制御盤12は突出物28と乗りかご5との距離が決められた距離よりも小さくなったと判断すると、突出物28の気流発生装置19をオンにする。乗りかご5が突出物28を通過後、制御盤12はこの気流発生装置19をオフにする。
本発明のこの実施形態に係るエレベータ1C及びエレベータ1Cの騒音低減方法によれば、建築物の構造に応じて狭隘部が形成される任意の箇所に気流発生装置19を設置することができるため、騒音対策の作業が行い易くなる。
(第5の実施形態)
上記各実施形態及び各変形例では、気流発生装置19は固定的に設置されていたが、気流発生装置19は乗りかご5側に設けられてもよい。図11は本発明の第5の実施形態に係るエレベータの構成図である。同図中、上述した符号と同じ符号を有する要素はそれらと同じものを表す。本実施形態に係るエレベータ29は、乗りかご5にもプラズマ気流発生装置を備え、昇降路2内、および乗りかご5に設置された各プラズマ気流発生装置から噴出する気流の向きが一致するように配置されている。
気流発生装置19の上面19aが昇降路2を向くようにして、この気流発生装置19は整流板14に固定されている。制御盤12がかご制御装置11に指令を通知し、このかご制御装置11が整流板14上の気流発生装置19へ印加する電圧を変えることにより、この気流発生装置19に上向きの気流と、下向きの気流とを発生させるようにしている。
各階のヘッダーケース15に固定された気流発生装置19が発生させる気流の方向は上向き及び下向きである。これらの気流発生装置19は、乗りかご5の上昇時には下向きに気流を発生させ、乗りかご5の下降時には上向きに気流を発生させる。上向き又は下向きの気流発生方向は制御盤12からの印加電圧によって制御される。
各階のホールシル16に固定された気流発生装置19が発生させる気流の方向は上向き及び下向きである。これらの気流発生装置19は、乗りかご5の上昇時には下向きに気流を発生させ、乗りかご5の下降時には上向きに気流を発生させる。上向き又は下向きの気流発生方向は制御盤12からの印加電圧によって制御される。
また、本実施形態に係るエレベータ29の騒音低減方法は、気流発生装置19を乗りかご5側に設置し、別の気流発生装置19を、ヘッダーケース15及びホールシル16の突出部といった狭隘部に設置し、これらの各気流発生装置19を、乗りかご5側の気流発生装置19から噴出する気流の向きと、狭隘部側の気流発生装置19から噴出する気流の向きとが一致するように配置しておく。制御盤12は、乗りかご5を昇降運転し、この乗りかご5が狭隘部を通過するときに、各気流発生装置19へ印加される駆動電圧を制御することにより、これらの気流発生装置19から発生する気流の量をそれぞれ制御するようにしている。
制御盤12が乗りかご5を昇降運転するステップでは、制御盤12は、乗りかご5及び乗り場ホール7からの各呼び登録に基づき乗りかご5の目的階を判断し、巻上機3、ロープ4、カウンタウェイト6及び調速機などからなる駆動装置からかご位置情報を取得する。制御盤12は、かご位置情報を利用して乗りかご5の現在位置から目的階までの間に設置された複数個の気流発生装置19を選択し、選択した各気流発生装置19をオンにし、選択した気流発生装置19のうち、乗りかご5が通過した位置に存在する気流発生装置19を、順次オフにするようにしている。
このような構成の本実施形態に係るエレベータ29において、乗りかご5の上昇運転時、制御盤12は呼び登録を行った時のかご位置から目的階までの各階の気流発生装置19を選択してこれらをオンにする。制御盤12は、各階の気流発生装置19を乗りかご5が通過後オフにする。あるいは制御盤12は各階の気流発生装置19を、乗りかご5が目的階に着床したときにオフにする。あるいは制御盤12は、各階の気流発生装置19をオフにしておき、かご通過時所定時間オンにし続けた後オフにする。これと連動させて、制御盤12はかご制御装置11に対して指令を送り、かご制御装置11は整流板14の気流発生装置19をオンオフ制御する。乗りかご5上の気流発生装置19から下向きに気流が発生する。昇降路2内の2つの気流発生装置19と乗りかご5の気流発生装置19とからそれぞれ同じ下向きに気流が噴出する。
また、乗りかご5の下降運転時、制御盤12は呼び登録を行った時のかご位置から目的階までの各階の気流発生装置19をオンにする。各階のヘッダーケース15の気流発生装置19と、ホールシル16の気流発生装置19とがオンにされるとともに、乗りかご5の気流発生装置19へ向けてオン指令が送られる。これによって、ヘッダーケース15の気流発生装置19と、ホールシル16の気流発生装置19と、乗りかご5上の気流発生装置19とはいずれも同じ上向きに気流を発生させる。制御盤12は、3つの気流発生装置19を所定時間オンにし続けた後オフにする。
換言すれば、狭隘部に設けられた気流発生装置19から噴出する気流の向きと、乗りかご5に設けられた気流発生装置19から噴出する気流の向きとが一致するように、これらの気流発生装置19が配置されている。制御盤12は、乗りかご5が狭隘部を通過するとき、これらの気流発生装置19を一緒に駆動する。
本発明のこの実施形態に係るエレベータ29及びエレベータ29の騒音低減方法によれば、騒音低減効果を高めることができる。エレベータ29の設置時あるいは改修時に昇降路2内の各階のヘッダーケース15及びホールシル16にそれぞれ気流発生装置19を全て設置しておくことにより、固定設置された全ての気流発生装置19のうち必要なものだけを使い、不要な気流発生装置19は不使用にしておくなど独立して各階の気流発生装置19を使うことができる。例えば騒音が発生する必要な階に設けられたヘッダーケース15、ホールシル16の気流発生装置19だけを、かご側の気流発生装置19と連動させてオンさせて騒音を減らす等する。
(第6の実施形態)
また、気流発生装置19を乗りかご5に設けられるとともに、昇降路2内の階間の任意の狭隘部に気流発生装置19を設けてもよい。図12は本発明の第6の実施形態に係るエレベータの構成図である。同図中、上述した符号と同じ符号を有する要素はそれらと同じものを表す。
本実施形態に係るエレベータ29Aは、昇降路2と、この昇降路2を昇降しプラズマ気流発生装置を備えた乗りかご5と、昇降路2内に形成された建物梁などの突出物28と、この突出物28に固定された気流発生装置19とを備える。乗りかご5のかご制御装置11は制御盤12から、気流発生方向付きの駆動指令を通知されるようにされている。かご制御装置11がこの駆動指令を受け、整流板14上の気流発生装置19へ印加する電圧を変えることによって、整流板14に固定された気流発生装置19は、上向きの気流と、下向きの気流とを切り替えて発生させるようになっている。この気流発生装置19は、乗りかご5の上昇時には下向きに気流を発生させ、乗りかご5の下降時には上向きに気流を発生させる。
また、昇降路2内の突出物28に固定された気流発生装置19は、制御盤12からの印加電圧に応じて上向き又は下向きに気流を発生させるものである。この突出物28の気流発生装置19は、乗りかご5の上昇時には下向きに気流を発生させ、乗りかご5の下降時には上向きに気流を発生させる。つまり、昇降路2内および乗りかご5に設置された各気流発生装置19から噴出する気流の向きが一致するように各気流発生装置19が配置されている。
このような構成のエレベータ29Aが乗りかご5を上昇運転する場合、制御盤12は呼び登録を行った時のかご位置から目的階までの各階の気流発生装置19を選択してこれらをオンにするとともに乗りかご5の気流発生装置19へ向けてオン指令を送る。これらの気流発生装置19は下向きに気流を発生させる。固定側の気流発生装置19と移動側の気流発生装置19とが連動して、下向きに気流を発生させる。制御盤12は、各気流発生装置19を所定時間後オフにする。
また、乗りかご5の下降運転時、制御盤12は呼び登録を行った時のかご位置から目的階までの各階の気流発生装置19を選択してこれらをオンにするとともに乗りかご5の気流発生装置19へ向けてオン指令を送る。ヘッダーケース15の気流発生装置19と、ホールシル16の気流発生装置19と、乗りかご5上の気流発生装置19とはいずれも同じ上向きに気流を発生させる。制御盤12は、各気流発生装置19を所定時間オンにし続けた後オフにする。
本発明のこの実施形態に係るエレベータ29A及びエレベータ29Aの騒音低減方法によれば、階間距離や乗りかご5の寸法あるいは構造物の空間構成などに応じて騒音対策を行うことができる。
(他の実施形態)
尚、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。本発明の実施の形態に係るエレベータは、ヘッダーケース15、ホールシル16の突出部、及び建築梁18、28のうち、任意のものを単独、または組み合わせて備えてもよい。
上記実施形態では、気流発生装置19は乗りかご5の下部に取付けられていたが、この気流発生装置19は乗りかご5の上側あるいは上側及び下側の両方に取付けてもよい。
また、上記の実施形態では、乗りかご5に垂設された整流板14はエプロン板あるいはエプロン板兼用整流板であり、気流発生装置19はこのエプロン板あるいはエプロン板兼用整流板に取付けられていたが、エプロン部はエプロン板と整流板とが別個に構成されてもよく、気流発生装置19を整流板側に取付けてもよい。
また、本発明の実施の形態に係るエレベータは、乗りかご5の上端部と下端部とにそれぞれこれらの上端部及び下端部を覆う整風カバーを取付けてもよく、気流発生装置19を上部整風カバーだけ、あるいは下部整風カバーだけ、あるいは上部整風カバー及び下部整風カバーの両方に取付けてもよい。整風カバーは、昇降路2の乗り場ホール7側を向く面と、後方壁面17側を向く面とを有し、好ましくはこの乗り場ホール7側を向く面が平坦であり、後方壁面17側を向く面が半球状又は傾斜面にされる。
図2、図4に示す一対の電極21、22の形状は、断面が円、矩形などの棒状などでもよい。これらの電極21、22の形状は互いに同じ形状であっても、異なる形状であってもよい。上記実施形態では、制御盤12が気流発生装置19の制御を行っていたが、乗りかご5のかご制御装置11がこの制御の全部又は一部の機能を行うようにしてもよい。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態に係るエレベータの構成図である。 放電プラズマを利用した気流発生装置の横断面構造を示す図である。 誘起流の速度変化の一例を示す図である。 放電プラズマを利用した他の気流発生装置の横断面構造を示す図である。 図4の気流発生装置によって発生する誘起流の速度変化波形の一例を示す図である。 図4の気流発生装置によって発生する誘起流の速度変化波形の別の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るエレベータによる騒音低減方法を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係るエレベータの構成図である。 本発明の第3の実施形態に係るエレベータの構成図である。 本発明の第4の実施形態に係るエレベータの構成図である。 本発明の第5の実施形態に係るエレベータの構成図である。 本発明の第6の実施形態に係るエレベータの構成図である。
符号の説明
1,1A,1B,1C,29,29A…エレベータ、2…昇降路、3…巻上機(駆動装置)、4…ロープ(駆動装置)、5…乗りかご、6…カウンタウェイト(駆動装置)、7…乗り場ホール、8…乗降口、9…ホールドア、10…かごドア、11…かご制御装置(制御装置)、12…制御盤(制御装置)、13…かごシル、14…整流板、15…ヘッダーケース、16…ホールシル、17…昇降路後方壁面、18,28…突出物、19,26…気流発生装置(プラズマ気流発生装置)、19a,26a…上面、20…誘電体、21,22…電極、23…ケーブル、24…放電用電源、25,27…誘起流(気流)。

Claims (9)

  1. 複数のフロアを有する建物に設けられた昇降路と、
    この昇降路内を昇降する乗りかごと、
    一対の電極を有し、これらの電極に印加される駆動電圧により前記電極間に発生する放電プラズマの作用によって気流を発生させるプラズマ気流発生装置と、
    このプラズマ気流発生装置へ印加される前記駆動電圧を制御することにより前記プラズマ気流発生装置から発生する気流の量を制御し、前記乗りかごの運転を制御する制御装置と、を備え、
    前記プラズマ気流発生装置は前記昇降路内の任意の狭隘部に設置されることを特徴とするエレベータ。
  2. 前記昇降路の各フロアには、乗降口の三方枠とこの三方枠に固定されたヘッダーケースを含むドアマシンとが設けられ、前記プラズマ気流発生装置は、このヘッダーケースに設置されることを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
  3. 前記昇降路の各フロアの側端にはホールシルが据え付けられ、前記プラズマ気流発生装置は、このホールシルの前記昇降路側へ突出した突出部に設置されることを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
  4. 前記プラズマ気流発生装置は、前記昇降路内へ突出する建築梁に設置されることを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
  5. 複数のフロアを有する建物に設けられた昇降路と、
    この昇降路内を昇降する乗りかごと、
    この乗りかごに設けられ、一対の電極を有しこれらの電極に印加される駆動電圧により前記電極間に発生する放電プラズマの作用によって気流を発生させる第1のプラズマ気流発生装置と、
    前記昇降路内の任意の狭隘部に設置され、一対の電極を有しこれらの電極に印加される駆動電圧により前記電極間に発生する放電プラズマの作用によって気流を発生させる第2のプラズマ気流発生装置と、
    前記第1のプラズマ気流発生装置へ印加される前記駆動電圧およびこの第2のプラズマ気流発生装置へ印加される前記駆動電圧を制御することにより前記第1のプラズマ気流発生装置及び前記第2のプラズマ気流発生装置から発生する気流の量をそれぞれ制御し、前記乗りかごの運転を制御する制御装置と、を備え、
    前記狭隘部に設けられた前記第2のプラズマ気流発生装置から噴出する気流の向きと、前記乗りかごに設けられた前記第1のプラズマ気流発生装置から噴出する気流の向きとが一致するように、これらの第1のプラズマ気流発生装置および第2のプラズマ気流発生装置が配置され、前記制御装置は、前記乗りかごが前記狭隘部を通過するとき、これらの第1のプラズマ気流発生装置および第2のプラズマ気流発生装置を一緒に駆動することを特徴とするエレベータ。
  6. 一対の電極を有しこれらの電極に印加される駆動電圧により前記電極間に発生する放電プラズマの作用によって気流を発生させるプラズマ気流発生装置を、複数のフロアを有する建物に設けられた昇降路内の任意の狭隘部に設置するステップと、
    前記昇降路内を昇降する乗りかごの運転を制御する制御装置が、この乗りかごを昇降運転するステップと、
    前記制御装置が、前記乗りかごが前記昇降路の狭隘部を通過するときに、前記プラズマ気流発生装置へ印加される前記駆動電圧を制御して、このプラズマ気流発生装置から発生する気流の量を制御するステップと、を備えたことを特徴とするエレベータの騒音低減方法。
  7. 一対の電極を有しこれらの電極に印加される駆動電圧によって前記電極間に発生する放電プラズマの作用により気流を発生させる第1のプラズマ気流発生装置を、複数のフロアを有する建物に設けられた昇降路内を昇降する乗りかごに設置するステップと、
    一対の電極を有しこれらの電極に印加される駆動電圧によって前記電極間に発生する放電プラズマの作用により気流を発生させる第2のプラズマ気流発生装置を、前記昇降路内の任意の狭隘部に設置するステップと、
    前記第1のプラズマ気流発生装置と前記第2のプラズマ気流発生装置とを、前記第1のプラズマ気流発生装置から噴出する気流の向きと、前記第2のプラズマ気流発生装置から噴出する気流の向きとが一致するように配置するステップと、
    前記乗りかごの運転を制御する制御装置が、この乗りかごを昇降運転するステップと、
    前記制御装置が、前記乗りかごが前記昇降路の狭隘部を通過するときに、前記第1のプラズマ気流発生装置へ印加される前記駆動電圧と、前記第2のプラズマ気流発生装置へ印加される前記駆動電圧とを制御して、これらの第1のプラズマ気流発生装置および第2のプラズマ気流発生装置から発生する気流の量をそれぞれ制御するステップと、を備えたことを特徴とするエレベータの騒音低減方法。
  8. 前記制御装置が前記乗りかごを昇降運転するステップでは、
    前記制御装置が、前記乗りかご内の呼び登録および乗り場ホールの呼び登録の各情報に基づきこの乗りかごの目的階を判断するステップと、
    前記制御装置が、前記乗りかごを前記昇降路内で昇降動作させる駆動装置からかご位置情報を取得するステップと、
    前記制御装置が、このかご位置情報を利用して前記乗りかごの現在の位置から前記目的階までの間に設置された一以上の前記プラズマ気流発生装置を選択し、選択した前記プラズマ気流発生装置をオンにするステップと、
    前記制御装置が、選択した一以上の前記プラズマ気流発生装置のうち、前記乗りかごが通過した位置の前記プラズマ気流発生装置を、順次オフにするステップと、を備えることを特徴とする請求項6又は請求項7記載のエレベータの騒音低減方法。
  9. 前記プラズマ気流発生装置を、前記昇降路内の任意の狭隘部に設置するステップでは、
    前記プラズマ気流発生装置を、乗降口の上方に設けられたドアマシンのヘッダーケースと、この乗降口の下方に据え付けられたホールシルの前記昇降路側へ突出した突出部と、前記昇降路内へ突出する建築梁とのうちから選択される一つ又は二つ以上に設置することを特徴とする請求項8記載のエレベータの騒音低減方法。
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