JP2008291798A - 空力騒音低減装置、流体機器、移動体および回転機器 - Google Patents

空力騒音低減装置、流体機器、移動体および回転機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2008291798A
JP2008291798A JP2007139961A JP2007139961A JP2008291798A JP 2008291798 A JP2008291798 A JP 2008291798A JP 2007139961 A JP2007139961 A JP 2007139961A JP 2007139961 A JP2007139961 A JP 2007139961A JP 2008291798 A JP2008291798 A JP 2008291798A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aerodynamic noise
noise reduction
reduction device
electrode
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007139961A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4912955B2 (ja
Inventor
Hisashi Matsuda
寿 松田
Motofumi Tanaka
元史 田中
Fumio Otomo
文雄 大友
Kazuo Hayashi
林  和夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2007139961A priority Critical patent/JP4912955B2/ja
Publication of JP2008291798A publication Critical patent/JP2008291798A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4912955B2 publication Critical patent/JP4912955B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05DINDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
    • F05D2270/00Control
    • F05D2270/01Purpose of the control system
    • F05D2270/17Purpose of the control system to control boundary layer
    • F05D2270/172Purpose of the control system to control boundary layer by a plasma generator, e.g. control of ignition

Abstract

【課題】様々な空力騒音の発生メカニズムに対応して、広範囲の条件下において空力騒音の低減が可能である空力騒音低減装置、流体機器、移動体および回転機器を提供することを目的とする。
【解決手段】空力騒音低減装置10は、誘電体20内に埋設された第1の電極である電極21と、この電極21と誘電体20の表面からの距離を同じにし、かつ誘電体20の表面と水平な方向にずらして離間され、誘電体20内に埋設された第2の電極である電極22と、ケーブル23を介して電極21、22間に電圧を印加する放電用電源24とから構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、放電プラズマの作用により気流を発生させ、流体の流れを制御することで騒音を低減する空力騒音低減装置、流体機器、移動体および回転機器に関する。
プラントの喚起口の噴流音や送風機やタービンの音、家庭の空調器の音など、流体機器では、空気の流れに起因する空力騒音が大きな技術課題となっている。また、自動車や新幹線などの高速化に伴って、乗り物に関しても空力騒音が重要な解決課題となってきている。これは、こうした空力騒音が気流速度あるいは移動速度の増大にともない急激に大きくなる特徴を持つためである。このため近年では、空力騒音の発生メカニズムを把握し、流れを制御することで空力騒音の発生を低減しようとする研究が盛んに行われている(例えば、非特許文献1参照。)。
従来の空力騒音低減法として、例えば気流の吹出し口の空力騒音低減に関して、3角錐突起状の乱流促進体を吹出し出口近傍に設ける方法や、吹出し出口近傍に超音波振動子や電気ヒータなどを具備して、吹出し出口の境界層を部分的に乱流に遷移させることで、吹出し口周方向の境界層の厚さを非一様化する技術が開示されている(例えば、特許文献1−2参照。)。これにより、境界層内の周方向の同時性を弱めること、あるいは吹出し出口の境界層の厚さを厚くすることにより剪断流の強さを弱めることで、吹出し口の空力騒音が低減される。また、同様の効果を狙って吹出し口を波板状にする技術も開示されている(例えば、特許文献3参照。)。これらの技術は吹出し噴流による騒音が、噴流周囲の剪断流の強さに依存するとともに、剪断流が周方向に同時性を持つ場合に非常に大きな空力騒音を発生させるという空力騒音発生メカニズムに基づいたものである。
また、軸流ファンやタービンで発生する回転音や静動翼干渉音を低減する方法として、静翼の後縁から噴流生成用の送風機によって静翼の内部に供給された気体を噴出し、静翼後流の速度欠損を小さくすることで、静翼の後流と動翼との干渉によって発生する静動翼干渉音を低減する方法が研究されている(例えば、非特許文献2参照。)。
日本流体力学会誌、ながれ20(2001)、pp251−pp230 特許第3139587号公報 特許第2641186号公報 特許第3383798号公報 AIAA Journal,Vol.39,No.3,March 2001, pp.458-pp.464
しかしながら、上記した従来の吹出し口の空力騒音低減方法では、吹出し出口の境界層を部分的に乱流に遷移させる乱流促進体を備えるため、この乱流促進体自身が新たな騒音発生源になるという問題があった。また、乱流促進体の形状は、所定の形状に形成されるため、その形状が効果を発揮する、ある一定範囲の風速条件でしか空力騒音を低減できないという不具合があった。さらに、流れ場に対して大きな超音波振動子や電気ヒータなどを具備しなければならないという装置上の問題や、装置構成上、細かな制御が効かないという不具合があった。
また、軸流ファンやタービンで発生する回転音や静動翼干渉音を低減する従来の方法では、噴流生成用の送風機が別途必要になるなど、実機適用に対する課題が残されていた。
ここで、発明者らは、放電プラズマの作用により気流を発生させ、この発生した気流によって流体の流れを制御する気流発生装置を提案している。そして、発明者らは、この気流発生装置を活用して空力騒音を低減させることを考えた。気流発生装置によって誘起される流れの速度は、数m/s〜数十m/s程度まで可能である。また、この気流発生装置では、非常に薄い層状の流れを適宜制御しながら発生させることが可能である。
また、気流発生装置は、薄板状に形成できるため、例えば、曲面等に配設することも可能である。また、気流発生装置を複数配設することも容易である。さらに、印加電圧を制御することで、誘起される気流の速度や気流を発生させる周期を適宜制御することができる。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、様々な空力騒音の発生メカニズムに対応して、広範囲の条件下において空力騒音の低減が可能である空力騒音低減装置、流体機器、移動体および回転機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の空力騒音低減装置は、第1の電極と、前記第1の電極と離間して配設された第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に電圧を印加可能な電圧印加機構とを備え、前記第1の電極と前記第2の電極との間における放電により気流を発生させ、該気流を空力騒音の発生源となる主流の少なくとも一部の流れに作用させ、空力騒音を低減することを特徴とする。
この空力騒音低減装置によれば、第1の電極と第2の電極との間に電圧を印可することで、気流を発生させることができ、この気流を空力騒音の発生源となる主流の少なくとも一部の流れに作用させることで、空力騒音を低減することができる。
また、上記した空力騒音低減装置を、流体機器、移動体、回転機器等の所定の位置に設けることができる。これによって、これらの機器から発生する空力騒音を低減することができる。
本発明の空力騒音低減装置、流体機器、移動体および回転機器によれば、様々な空力騒音の発生メカニズムに対応して、広範囲の条件下において空力騒音を低減することができる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る一実施の形態の空力騒音低減装置10を模式的に示した断面図である。図2は、誘起流25の速度変化の状況を示した模式図である。
図1に示すように、空力騒音低減装置10は、誘電体20内に埋設された第1の電極である電極21と、この電極21と誘電体20の表面からの距離を同じにし、かつ誘電体20の表面と水平な方向にずらして離間され、誘電体20内に埋設された第2の電極である電極22と、ケーブル23を介して電極21、22間に電圧を印加する放電用電源24とから構成されている。
誘電体20は、公知な固体の誘電材料で構成される。誘電体20を構成する材料として具体的には、電気的絶縁材料である、アルミナやガラスなどの無機絶縁物、ポリイミド、ガラスエポキシ、ゴムなどの有機絶縁物などが挙げられるが、これらに限られるものではなく、気流発生装置が使用される環境下において公知な固体の誘電材料から適宜に選択される。
また、電極21、22としては、一般的な銅板等が使用される。電極21、22として銅板等を用いることで、電極21、22の厚さを薄くすることができ、空力騒音低減装置10自体の厚さを数百μm以下に構成することが容易に可能となる。
放電用電源24は、電圧印加機構として機能し、電極21、22間に電圧を印加するものである。放電用電源24からは、例えば、正極性および/または負極性の電圧を断続的に出力するパルス状の出力電圧、正極性および負極性のパルス状の電圧を交互に出力する交番電圧、交流状(正弦波、断続正弦波)の波形を有する出力電圧などが出力される。また、放電用電源24は、例えば、出力電圧に強弱をつけて出力するなど、電圧値を調整しながら電極21、22間に電圧を印加してもよい。具体的には、例えば、所定のデューティー比で正極性および負極性の電圧を交互に断続的に出力する際、初めから2パルスは高出力とし、それに続く2パルスをその半分の出力とし、この高出力の2パルスとその半分の出力の2パルスの組み合わせを繰り返し印加する制御などが挙げられる。なお、これに限られるものではなく、電圧の制御は、使用条件や用途などに応じて適宜に設定可能である。
次に、空力騒音低減装置10によって誘起流25が発生する現象について説明する。
放電用電源24から電極21と電極22との間に電圧が印加され、一定の閾値以上の電位差となると、電極21と電極22との間に放電が誘起される。空力騒音低減装置10では、電極21と電極22との間に誘電体20を介在させているので、高温下や含塵環境下においてもアーク放電にはいたらずに安定に維持することが可能なバリア放電が生じ、低温プラズマが生成される。これらの放電においては、気体中の電子のみにエネルギを与えることができるため、気体をほとんど加熱せずに気体を電離して電子およびイオンを生成することができる。生成された電子やイオンは、電界によって駆動され、それらが気体分子と衝突することで運動量が気体分子に移行する。すなわち、電極間に電圧を印加することで電極付近に誘起流25を発生させることができる。この誘起流25の大きさや向きは、電極に印加する電圧、周波数、電流波形、デューティ比などの電流電圧特性を変化させることで制御可能である。
上記したような大気圧下におけるバリア放電において、電極21、22間に直流電圧を印加すると、放電の進展とともに誘電体20の表面に電荷が蓄積して電極21、22間の電界が緩和され、最終的には電界が空間の電離を維持できなくなり、放電が停止する。この放電の停止を防止するためには、誘電体20の表面に蓄電された電荷を除去することが必要であり、そのためには、電極21、22間に、パルス状の正負の両極性電圧である交番電圧や交流電圧を印加する必要がある。このように電極21、22間に交番電圧または交流電圧を印加することで、持続的にバリア放電を行うことが可能となる。
ここで、電極21、22間に交番電圧を印加すると、印加される電圧の極性によって、電極21、22間にかかる電界の向きが逆転する。そのため、電子やイオンが中性気体分子に与える運動量の向きも電圧の極性によって逆転する。その結果、印加される電圧の極性によって、空力騒音低減装置10の表面、すなわち誘電体20の表面に沿って発生した誘起流25の流れる方向は反転する。また、図2に示すように、電圧の極性を交互に変化させることで、その変化に伴って誘起流25の流れる方向も変化し、誘起流25は、所定の位置で振動する。
なお、空力騒音低減装置10は上記した構成に限らず他の構成を備えてもよい。図3は、本発明に係る一実施の形態の空力騒音低減装置10の他の形態を模式的に示した断面図である。図4および図5は、誘起流の速度変化の状況を示した模式図である。図6は、本発明に係る一実施の形態の空力騒音低減装置10の他の形態を模式的に示した断面図である。
図3に示すように、空力騒音低減装置10は、誘電体20の表面と同一面に露出された第1の電極である電極21と、この電極21と誘電体20の表面からの距離を異にし、かつ誘電体20の表面と水平な方向にずらして離間され、誘電体20内に埋没された第2の電極である電極22と、ケーブル23を介して電極21、22間に電圧を印加する放電用電源24とから構成してもよい。
この空力騒音低減装置10においても、放電用電源24によって電極21、22間に、所定値以下の周波数の交流電圧や交番電圧を印加すると、図4に示すように、空力騒音低減装置10の表面、すなわち誘電体20の表面に沿って流れる方向が反転し、かつ、それぞれの方向に向かう流速が異なって振動する誘起流25が発生する。この空力騒音低減装置10では、電極21を露出させることで空間にかかる電界強度を高めることができるので、電極21が誘電体20内に埋設されている場合よりも、より低い印加電圧で駆動することが可能となる。また、印加する電圧値を調整することで、図4および図5に示すように、印加された電圧値に伴う気流速度を得ることもできる。上記したように、印加電圧の調整によって、時間平均的に一方向に流れる誘起流25を発生させることもできる。
また、空力騒音低減装置10における電極構成を、公知なコロナ放電に由来するイオン風現象を利用した電極構成としてもよい。
図6に示すように、このコロナ放電に由来するイオン風現象を利用した電極構成を有する空力騒音低減装置10は、誘電体20の表面に露出された第1の電極である電極21と、この電極21と誘電体20の表面からの距離を異にし、かつ誘電体20の表面と水平な方向にずらして離間され、誘電体20の表面に露出された第2の電極である電極22と、ケーブル23を介して電極21、22間に電圧を印加する放電用電源24とから構成されてもよい。
次に、この空力騒音低減装置10によって誘起流が発生する現象について説明する。
放電用電源24から電極21と電極22との間に電圧が印加され、一定の閾値以上の電位差となると、電極21と電極22との間に放電が誘起される。放電は、初期においては、電極近傍だけに電離領域が限定されたコロナ放電となる。電極21と電極22との形状等が同一でない場合には、一方の電極のみにコロナ放電が発生することもある。
放電用電源24からの電圧をさらに増加させていくと、双方の電極間を短絡させるアーク放電に移行する。このアーク放電では、放電のエネルギが気体を加熱するのに使われるため、熱を気流制御に利用したい場合を除いては、アーク放電が生じない電圧を印可することが好ましい。
コロナ放電が生じている状態では、電極近傍で電離によって生じた電子またはイオンは、対向する電極との間に形成されている電界によって加速される。この電子またはイオンが気体分子に衝突することで運動量が気体分子に移行する。すなわち、電極間に電圧を印加することで電極付近に誘起流25を発生させることができる。この誘起流25の大きさや向きは、電極に印加する電圧、周波数、電流波形、デューティ比などの電流電圧特性を変化させることで制御可能である。
上記したような大気圧下におけるコロナ放電においては、電極表面への電荷の蓄積は考慮しなくてよいので、電極21、22間に直流電圧を印加することが好適であるが、交流電圧を印加しても気流誘起現象は実現可能である。
ここで、電極21、22間に交番電圧を印加すると、印加される電圧の極性によって、電極21、22間にかかる電界の向きが逆転する。そのため、電子やイオンが中性気体分子に与える運動量の向きも電圧の極性によって逆転する。その結果、印加される電圧の極性によって、空力騒音低減装置10の表面、すなわち誘電体20の表面に沿って発生した誘起流25の流れる方向は反転する。また、図2に示したように、電圧の極性を交互に変化させることで、その変化に伴って誘起流25の流れる方向も変化し、誘起流25は、所定の位置で振動する。
上記したように、本発明に係る空力騒音低減装置10によれば、電極間に電圧を印可することで、気流を発生させることができ、この気流を空力騒音の発生源となる主流の少なくとも一部の流れに作用させることで、空力騒音を低減することができる。
以下に、上記した空力騒音低減装置10を備え、空力騒音の低減が図られた流体機器、移動体、回転機器等について説明する。
(気流吹出し口への応用)
ここでは、気流吹出し口50を有する装置であって、この気流吹出し口50の近傍に空力騒音低減装置10を配設した装置について説明する。図7は、気流吹出し口50下流の流れを模式的に示した図である。図8は、空力騒音低減装置10を配設した気流吹出し口50の断面を示す図である。図9は、空力騒音低減装置10を配設した気流吹出し口50の斜視図である。
図7に示すように、気流吹出し口50から噴出された噴流51による騒音は、噴流周囲の剪断流52の強さ(剪断層の速度勾配)に依存するとともに、剪断流52が気流吹出し口50の周方向に同時性を持つ場合に非常に大きな空力騒音が発生することが知られている。
そこで、この空力騒音の発生を抑制するために、本発明に係る気流吹出し口50を有する装置では、図8および図9に示すように、気流吹出し口50の上流側近傍の内壁面に、空力騒音低減装置10が配設されている。この装置では、この内壁面の1箇所に空力騒音低減装置10が配設されている。このように、空力騒音低減装置10を設けることで、空力騒音低減装置10から発生させた誘起流25によって剪断流の周方向に対する一様性を断ち切ることができ、噴流51による空力騒音が低減される。
なお、空力騒音低減装置10の配設位置等は上記した位置に限られるものではない。次に、空力騒音低減装置10の他の配設位置等について説明する。図10は、空力騒音低減装置10を他の位置に配設した気流吹出し口50の断面を示す図である。図11は、空力騒音低減装置10を他の位置に配設した気流吹出し口50の斜視図である。図12は、空力騒音低減装置10を他の位置に配設した気流吹出し口50の断面を示す図である。図13は、空力騒音低減装置10を他の位置に配設した気流吹出し口50の斜視図である。
図10および図11に示すように、気流吹出し口50の上流側近傍の内壁面に、周方向に沿って複数の空力騒音低減装置10を所定の間隔をあけて配設してもよい。このように空力騒音低減装置10を設けることで、空力騒音低減装置10から発生した誘起流25によって、剪断流の周方向に対する一様性をより効果的に断ち切ることができるとともに、誘起流25が一種の乱流促進体として作用する。これによって、気流吹出し口50の境界層が乱流に遷移され、吹出し剪断層の厚さが増し、剪断層の強さが弱くなるので、噴流51の空力騒音をさらに低減することが可能となる。さらに、空力騒音低減装置10は、薄板状であるので、空力騒音低減装置10が新たな空力騒音源となることもない。また、放電用電源24による電圧の印加方法を制御することで、より広範囲の吹出し風速に対して空力騒音を低減することが可能となる。なお、複数の空力騒音低減装置10を備えた場合には、各空力騒音低減装置10を個々に制御し、各空力騒音低減装置10に異なる電圧を印加するように構成してもよい。
また、図12および図13に示すように、気流吹出し口50の近傍の内壁面に、周方向に沿って気流吹出し口50からの距離を変えて複数の空力騒音低減装置10を配設してもよい。このように空力騒音低減装置10を設けることで、空力騒音低減装置10から発生した誘起流25によって、剪断流の周方向に対する一様性をより効果的に断ち切ることができるとともに、誘起流が一種の乱流促進体として作用する。これによって、気流吹出し口50の境界層が乱流に遷移され、吹出し剪断層の厚さが増し、剪断層の強さが弱くなるので、噴流51の空力騒音をさらに低減することが可能となる。なお、複数の空力騒音低減装置10が配設される場合には、異なる大きさの空力騒音低減装置10を含んで配設されてもよい。
なお、上記した空力騒音低減装置10は、気流吹出し口50の近傍の内壁面に、この内壁面と同一面にとなるように、流路側に突出させずに設けられているが、例えば、内壁面に対して所定の吹き出し角度を有して設置されてもよい。図14は、空力騒音低減装置10を、内壁面に対して所定の吹き出し角度を有して設置した場合の気流吹出し口50の斜視図である。図15は、図14のA−A断面を示す図である。
図14および図15に示すように、気流吹出し口50の近傍の内壁面に、断面が略V字状の凹部55を形成し、その凹部55の気流吹出し口50側の傾斜面56に、この傾斜面56と同一面にとなるように、流路側に突出させずに設けられている。また、傾斜面56の内壁面に対する角度は任意に設定できる。このように空力騒音低減装置10を設けることで、空力騒音低減装置10から発生させた誘起流25によって剪断流の周方向に対する一様性を断ち切ることができ、噴流51の空力騒音を低減することができる。また、噴流51に対して所定の角度を持たせて空力騒音低減装置10が設けられているので、空力騒音低減装置10からの誘起流25と噴流51とが干渉する境界層の乱流促進をより効果的に促進することができ、吹出し剪断層の厚さが増し、剪断層の強さが弱くなるので、噴流51の空力騒音をさらに低減することが可能となる。
なお、空力騒音低減装置10が設けられる気流吹出し口50の形状は、上記した断面矩形の形状に限られるものではない。図16は、空力騒音低減装置10を配設した他の形状の気流吹出し口50の斜視図である。また、図17は、空力騒音を計測する空力騒音計測装置を備えた気流吹出し口50の斜視図である。
図16に示すように、気流吹出し口50の形状は、断面円形であってもよい。この場合には、上記した断面矩形の気流吹出し口50を備えた場合と同様に、空力騒音低減装置10を配設することができ、図16には、その一例として、気流吹出し口50の近傍の内壁面に、円周方向に沿って所定の間隔をおいて複数の空力騒音低減装置10を配設した構成を示している。なお、この場合においても、上記した断面矩形の気流吹出し口50を備えた場合と同様の作用効果を得ることができる。
また、図17に示すように、空力騒音低減装置10には、気流吹出し口50近傍の空力騒音を計測する空力騒音計測装置60を設けてもよい。この空力騒音計測装置60は、空力騒音を計測する計測部61と、制御部62とを主に備えている。また、制御部62は、計測部61および空力騒音低減装置10(特に、放電用電源24)と電気的に配線63で接続され、計測部61からの計測情報入力や、その計測情報に基づいて、空力騒音低減装置10(特に、放電用電源24)の制御等を行う。計測部61としては、例えば音圧センサが使用される。制御部62では、この音圧センサからの音圧情報に基づいて、空力騒音低減装置10の放電用電源24を制御し、印加電圧を調整する。このような構成にすることで、より適正な空力騒音の低減が可能となる。
なお、上記した空力騒音低減装置10は、空力騒音低減装置10の表面が気流吹出し口50の内壁面と同一面となるように、すなわち空力騒音低減装置10の表面が気流吹出し口50の内壁面から突出しないように配置されることが好ましいが、上記したように空力騒音低減装置10は、薄く構成することができるため、気流吹出し口50の内壁面上に設置されてもよい。また、空力騒音低減装置10を気流吹出し口50の内壁面上に設置した場合であっても、空力騒音低減装置10が薄いため、空力騒音の発生源となることはない。
(遠心ファンへの応用)
ここでは、気流吹出し口71の近傍に舌部72を有し、この舌部72の近傍に空力騒音低減装置10を配設した遠心ファン70について説明する。図18は、遠心ファン70の断面を模式的に示した図である。
遠心ファン70は、家庭用空調や換気扇に多く使用され、舌部72の形状や、舌部72とファン部73と隙間等の設計因子が、空力騒音に影響を与えることが知られている(例えば、騒音防止工学、福田基一著、日刊工業新聞社、pp.201参照)。また、場合によっては、ファン部73の翼枚数と回転数で定まる周波数と舌部72における流れが連成した流力自励音を発生し、非常に大きな空力騒音となる。
そこで、この空力騒音の発生を抑制するために、本発明に係る遠心ファン70では、図18に示すように、舌部72の近傍の内壁面に、流路側に突出させずに空力騒音低減装置10が配設されている。このように空力騒音低減装置10を設けることで、空力騒音低減装置10からの誘起流25が舌部72の主流に撹乱を与えることができる。これによって、自励の連鎖を断ち切ることができ、空力騒音を低減することができる。また、空力騒音低減装置10は、上記したように、薄板状に構成することができるため、舌部72の近傍に設けた場合でも、遠心ファン70自体の性能を妨げることはない。
なお、上記した空力騒音低減装置10は、空力騒音低減装置10の表面が舌部72の近傍の内壁面と同一面となるように、すなわち空力騒音低減装置10の表面が舌部72の近傍の内壁面から突出しないように配置されることが好ましいが、上記したように空力騒音低減装置10は、薄く構成することができるため、舌部72の近傍の内壁面上に設置されてもよい。また、空力騒音低減装置10を舌部72の近傍の内壁面上に設置した場合であっても、空力騒音低減装置10が薄いため、空力騒音の発生源となることはない。また、前述した気流吹出し口50を備える装置の場合と同様に、複数の空力騒音低減装置10を備えたり、空力騒音計測装置60を備えてもよい。
(移動体の空洞部への応用)
ここでは、外気と接する外壁面に空洞部80を有し、この空洞部80の、移動体の進行方向側(図20の矢印83方向側)となる前縁部に空力騒音低減装置10を配設した移動体、特に高速移動体について説明する。
図19は、空洞部80における流れの概略を示す図である。図20は、空力騒音低減装置10を備えた空洞部80の構成を示す斜視図である。
車両や航空機などの高速移動体の、例えば外気と接する外壁面に空洞部80を有すると、移動の際に大きな空力騒音が発生することが知られている。図19に示すように、空洞部80における空力騒音は、空洞部80の前縁部から発生した剪断流81と空洞内の音圧反射が共振する典型的な自励音の一形態であり、空洞部80の前縁部に擾乱を発生させるなどして剪断流81の変動と音圧の共鳴ループを断ち切ることで空力騒音を低減できる(例えば、熱流体力学、藤井昭一著、森北出版株式会社、pp.85−86参照)。なお、図19の矢印83は、移動体の進行方向を示している。
そこで、この空力騒音の発生を抑制するために、本発明に係る移動体では、図20に示すように、空洞部80の、移動体の進行方向側(図20の矢印83方向側)となる前縁部84に、空力騒音低減装置10が配設されている。このように空力騒音低減装置10を設けることで、空力騒音低減装置10からの誘起流25が剪断流に撹乱を与えることができる。これによって、共鳴ループを断ち切ることができ、空力騒音を低減することができる。
なお、上記した空力騒音低減装置10は、空力騒音低減装置10の表面が空洞部80の前縁部84の表面と同一面となるように、すなわち空力騒音低減装置10の表面が空洞部80の前縁部84の表面から突出しないように配置されることが好ましいが、上記したように空力騒音低減装置10は、薄く構成することができるため、空洞部80の前縁部84の表面上に設置されてもよい。また、空力騒音低減装置10を空洞部80の前縁部84の表面上に設置した場合であっても、空力騒音低減装置10が薄いため、空力騒音の発生源となることはない。また、前述した気流吹出し口50を備える装置の場合と同様に、複数の空力騒音低減装置10を備えたり、空力騒音計測装置60を備えてもよい。
(軸流ファン、軸流タービンへの応用)
ここでは、作動流体を動翼側に導く案内板を有し、この案内板の後縁部の近傍に空力騒音低減装置10を配設した軸流ファン、作動流体を動翼側に導く静翼を有し、この静翼の後縁部の近傍に空力騒音低減装置10を配設した軸流タービンについて説明する。また、作動流体によって回転力が付与される動翼を有し、この動翼の後縁部の近傍に空力騒音低減装置10を配設した軸流ファン、作動流体によって回転力が付与される動翼を有し、この動翼の後縁部の近傍に空力騒音低減装置10を配設した軸流タービンについて説明する。なお、ここでは、軸流タービンを例示して説明するが、軸流ファンにおいても、軸流タービンと同様の作用効果が得られる。
図21は、空力騒音低減装置10を備えた軸流タービンの静翼90の斜視図である。図22は、空力騒音低減装置10を備えていない場合における静翼の後流における流れの様子を模式的に示した図である。図23は、空力騒音低減装置10を備えた場合における静翼の後流における流れの様子を模式的に示した図である。
軸流ファンや軸流タービンにおいては、案内板や静翼の後流における流れが、回転する動翼と次々に干渉することで大きな空力騒音を発生する。この種の静動翼干渉音を低減する方法として、噴流生成用の送風機によって静翼の内部に供給された気体を噴出し、静翼後流の速度欠損を小さくすることで静動翼干渉音を低減する方法が研究されている(例えば、AIAA Journal,Vol.39,No.3,March 2001, pp.458−pp.464参照)。この方法によって、静翼の後縁からの噴流吹出しによって大きく干渉騒音が低減されているのがわかっている。
そこで、装置の構造を複雑に構成することなく、簡便な方法で、この静動翼干渉音の発生を抑制するために、本発明に係る軸流タービンでは、図21に示すように、静翼90の後縁部91の近傍に、空力騒音低減装置10が配設されている。
ここで、図22に示すように、静翼90の後縁部91に空力騒音低減装置10を有しない場合、すなわち、静翼90の後縁部91から誘起流25が発生しない場合には、静翼90の後縁部91の後流93における速度勾配が大きく、速度失速域94が大きくなる。そして、この後流93が回転する動翼と干渉したときの渦変動が大きくなり、発生する空力騒音が大きくなると考えられる。一方、図23に示すように、静翼90の後縁部91に空力騒音低減装置10を有する場合、すなわち、静翼90の後縁部91から誘起流25が発生する場合には、静翼90の後縁部91の後流における速度勾配が小さく、速度失速域94が小さくなる。そして、回転する動翼と干渉したときの渦変動が小さくなり、発生する空力騒音が小さくなると考えられる。
また、上記した本発明に係る空力騒音低減装置10を備えた静翼90では、別途、送風機などを備える必要なく、静翼90の後縁部91の後流に噴流を発生させることが可能である。また、この簡易な構造で、静翼90の後縁部91の後流93における速度失速域94を小さくし、静動翼干渉音を低減することができる。
ここで、図24に、複数の空力騒音低減装置10が配設された静翼90の斜視図を示す。軸流ファンや軸流タービンの静翼は、半径方向に3次元的にねじれた形状を有していることが多い。そこで、図24に示すように、空力騒音低減装置10を静翼90の後縁部91の近傍に複数設け、その設置位置を適宜選定することにより、更に効果的に誘起流25を発生させてもよい。これによって、静翼90の半径方向や高さ方向に亘って、静翼90の後縁部91の後流93における速度失速域94を小さくすることができる。なお、複数の空力騒音低減装置10が配設される場合には、異なる大きさの空力騒音低減装置10を含んで配設されてもよい。
また、複数の空力騒音低減装置10を備えた場合には、各空力騒音低減装置10を個々に制御し、各空力騒音低減装置10に異なる電圧を印加するように構成してもよい。これによって、静翼90の半径方向や高さ方向に亘って、静翼90の後縁部91の後流93における速度失速域94をさらに小さくすることができる。
また、図25は、空力騒音低減装置10を備えた軸流タービンの構成を示す断面図である。図25に示すように、空力騒音低減装置10には、静翼90の後縁部91の後流の空力騒音を計測する空力騒音計測装置60を設けてもよい。この空力騒音計測装置60は、前述したように、空力騒音を計測する計測部61と、制御部62とを主に備えている。また、制御部62は、計測部61および空力騒音低減装置10(特に、放電用電源24)と電気的に配線63で接続され、計測部61からの計測情報入力や、その計測情報に基づいて、空力騒音低減装置10(特に、放電用電源24)の制御等を行う。計測部61としては、例えば音圧センサが使用される。制御部62では、この音圧センサからの音圧情報に基づいて、空力騒音低減装置10の放電用電源24を制御し、印加電圧を調整する。このような構成にすることで、より適正な空力騒音の低減が可能となる。
なお、軸流ファンや軸流タービンにおいて、案内板や静翼の機械的強度を維持するために、案内板や静翼の上流側、案内板や静翼によって形成される流路に、案内板や静翼を支持する支持部材が設けられることがある。この支持部材が設けられた場合には、案内板や静翼と同様に、支持部材の後縁部に空力騒音低減装置10を配設してもよい。これによって、支持部材の後縁部91の後流における速度失速域を小さくし、静動翼干渉音を低減することができる。
また、上記した説明では、静翼90の後縁部91の後流93における速度失速域94を小さくする適用例について述べてきたが、この構成に限られるものではない。図26は、空力騒音低減装置10を静翼90および動翼100に備えた軸流タービンの構成を示す断面図である。図27は、空力騒音低減装置10を備えた場合における動翼後流における流れの様子を模式的に示した図である。
図26に示すように、軸流ファンや軸流タービンの段落が複数ある場合には、回転する動翼100の後縁部の近傍に、静翼90の場合と同様に、空力騒音低減装置10を備えてもよい。また、図27に示すように、動翼100の後縁部101に空力騒音低減装置10を備える、すなわち、動翼100の後縁部101から誘起流25が発生することで、動翼100の後縁部101の後流102における速度勾配が小さくなり、速度失速域103が小さくなる。そして、静翼90と干渉したときの渦変動が小さくなり、発生する空力騒音が小さくなる。また、図26に示すように、静翼90と動翼100の双方に空力騒音低減装置10を備えることで、干渉騒音の低減効果を向上させることができる。
なお、上記した空力騒音低減装置10は、空力騒音低減装置10の表面が、静翼90、動翼100および支持部材の後縁部の表面と同一面となるように、すなわち空力騒音低減装置10の表面が、静翼90、動翼100および支持部材の後縁部の表面から突出しないように配置されることが好ましいが、上記したように空力騒音低減装置10は、薄く構成することができるため、静翼90、動翼100および支持部材の後縁部の表面上に設置されてもよい。また、空力騒音低減装置10を、静翼90、動翼100および支持部材の後縁部の表面上に設置した場合であっても、空力騒音低減装置10が薄いため、空力騒音の発生源となることはない。
(回転翼への応用)
ここでは、回転翼を有し、この回転翼の後縁部の近傍に空力騒音低減装置10を配設した回転機器および移動体について説明する。
図28は、空力騒音低減装置10を備えた回転翼110の斜視図である。また、図29は、空力騒音を計測する空力騒音計測装置を備えた回転翼110の斜視図である。
ヘリコプターや風車などの回転翼では、回転する翼が揚力変動を受ける際に大きな空力騒音を発生する。翼力変動は、回転方向前方に位置する回転翼の後流と次の翼が干渉するために発生する。
そこで、この空力騒音の発生を抑制するために、本発明に係る回転機器や移動体では、図28に示すように、回転翼110の後縁部111に、空力騒音低減装置10が配設されている。このように空力騒音低減装置10を設け、空力騒音低減装置10からの誘起流25を発生させることで、回転翼110の後縁部111の後流における速度欠損を小さくできる。そのため、回転翼110の後縁部111の後流の速度欠損域に発生する剪断渦を弱めることができ、次の回転翼110と干渉する際に発生する揚力変動を抑制することができる。これによって、空力騒音を低減することができる。なお、このような後流と回転翼110の干渉音を弱める流体力学的機構は、前述した軸流ファンや軸流タービンの場合における流体力学的機構と同様である。
また、図29に示すように、空力騒音低減装置10には、回転翼110の後縁部111の後流の空力騒音を計測する空力騒音計測装置60を設けてもよい。この空力騒音計測装置60は、前述したように、空力騒音を計測する計測部61と、制御部62とを主に備えている。また、制御部62は、計測部61および空力騒音低減装置10(特に、放電用電源24)と電気的に配線63で接続され、計測部61からの計測情報入力や、その計測情報に基づいて、空力騒音低減装置10(特に、放電用電源24)の制御等を行う。計測部61としては、例えば音圧センサが使用される。制御部62では、この音圧センサからの音圧情報に基づいて、空力騒音低減装置10の放電用電源24を制御し、印加電圧を調整する。このような構成にすることで、より適正な空力騒音の低減が可能となる。
なお、上記した空力騒音低減装置10は、空力騒音低減装置10の表面が、回転翼110の後縁部111の表面と同一面となるように、すなわち空力騒音低減装置10の表面が、回転翼110の後縁部111の表面から突出しないように配置されることが好ましいが、上記したように空力騒音低減装置10は、薄く構成することができるため、回転翼110の後縁部111の表面上に設置されてもよい。また、空力騒音低減装置10を、回転翼110の後縁部111の表面上に設置した場合であっても、空力騒音低減装置10が薄いため、空力騒音の発生源となることはない。
以上、本発明を実施の形態により具体的に説明したが、本発明はこれらの実施の形態にのみ限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
本発明に係る一実施の形態の空力騒音低減装置を模式的に示した断面図。 誘起流の速度変化の状況を示した模式図。 本発明に係る一実施の形態の空力騒音低減装置の他の形態を模式的に示した断面図。 誘起流の速度変化の状況を示した模式図。 誘起流の速度変化の状況を示した模式図。 本発明に係る一実施の形態の空力騒音低減装置の他の形態を模式的に示した断面図。 気流吹出し口下流の流れを模式的に示した図。 空力騒音低減装置を配設した気流吹出し口の断面を示す図。 空力騒音低減装置を配設した気流吹出し口の斜視図。 空力騒音低減装置を他の位置に配設した気流吹出し口の断面を示す図。 空力騒音低減装置を他の位置に配設した気流吹出し口の斜視図。 空力騒音低減装置を他の位置に配設した気流吹出し口の断面を示す図。 空力騒音低減装置を他の位置に配設した気流吹出し口の斜視図。 空力騒音低減装置を内壁面に対して所定の吹き出し角度を有して設置した場合の気流吹出し口の斜視図。 図14のA−A断面を示す図。 空力騒音低減装置を配設した他の形状の気流吹出し口の斜視図。 空力騒音を計測する空力騒音計測装置を備えた気流吹出し口の斜視図。 遠心ファンの断面を模式的に示した図。 空洞部における流れの概略を示す図。 空力騒音低減装置を備えた空洞部の構成を示す斜視図。 空力騒音低減装置を備えた軸流タービンの静翼の斜視図。 空力騒音低減装置を備えていない場合における静翼の後流における流れの様子を模式的に示した図。 空力騒音低減装置を備えた場合における静翼の後流における流れの様子を模式的に示した図。 複数の空力騒音低減装置が配設された静翼の斜視図。 空力騒音低減装置を備えた軸流タービンの構成を示す断面図。 空力騒音低減装置を静翼および動翼に備えた軸流タービンの構成を示す断面図。 空力騒音低減装置を備えた場合における動翼後流における流れの様子を模式的に示した図。 空力騒音低減装置を備えた回転翼の斜視図。 空力騒音を計測する空力騒音計測装置を備えた回転翼の斜視図。
符号の説明
10…空力騒音低減装置、20…誘電体、21,22…電極、23…ケーブル、24…放電用電源、25…気流。

Claims (13)

  1. 第1の電極と、
    前記第1の電極と離間して配設された第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に電圧を印加可能な電圧印加機構と
    を備え、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間における放電により気流を発生させ、該気流を空力騒音の発生源となる主流の少なくとも一部の流れに作用させ、空力騒音を低減することを特徴とする空力騒音低減装置。
  2. 空力騒音を計測する計測手段と、
    前記空力騒音計測装置からの情報に基づいて、前記第1の電極と前記第2の電極との間に印可する電圧を制御する制御手段と
    をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の空力騒音低減装置。
  3. 前記電圧印加機構によって印加される電圧が交番電圧であることを特徴とする請求項1または2記載の空力騒音低減装置。
  4. 前記電圧印加機構によって、断続的な電圧の印加、および/または電圧値を調整しながらの電圧の印加を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の空力騒音低減装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項記載の空力騒音低減装置を備えたことを特徴とする流体機器。
  6. 前記流体機器が、気流吹出し口を有する装置であって、前記気流吹出し口の近傍に、前記空力騒音低減装置が配設されたことを特徴とする請求項5記載の流体機器。
  7. 前記流体機器が気流吹出し口の近傍に舌部を有する遠心ファンであって、前記舌部の近傍に、前記空力騒音低減装置が配設されたことを特徴とする請求項5記載の流体機器。
  8. 前記流体機器が、作動流体を動翼側に導く案内板を有する軸流ファンおよび作動流体を動翼側に導く静翼を有する軸流タービンのいずれかであって、前記案内板あるいは前記静翼の後縁部の近傍に、前記空力騒音低減装置が配設されたことを特徴とする請求項5記載の流体機器。
  9. 前記軸流ファンが、前記案内板あるいは前記静翼の機械的強度を維持するために備えられた支柱部材をさらに有し、前記支柱部材の後縁部の近傍に、前記空力騒音低減装置が配設されたことを特徴とする請求項8記載の流体機器。
  10. 前記流体機器が、作動流体によって回転力が付与される動翼を有する軸流ファンおよび軸流タービンのいずれかであって、前記動翼の後縁部の近傍に、前記空力騒音低減装置が配設されたことを特徴とする請求項5記載の流体機器。
  11. 外気と接する外壁面に空洞部を有する移動体であって、前記空洞部の、前記移動体の進行方向側となる前縁部に、請求項1乃至4のいずれか1項記載の空力騒音低減装置が配設されたことを特徴とする移動体。
  12. 回転翼を有する移動体であって、前記回転翼の後縁部の近傍に、請求項1乃至4のいずれか1項記載の空力騒音低減装置が配設されたことを特徴とする移動体。
  13. 回転翼を有する回転機器であって、前記回転翼の後縁部の近傍に、請求項1乃至4のいずれか1項記載の空力騒音低減装置が配設されたことを特徴とする回転機器。
JP2007139961A 2007-05-28 2007-05-28 空力騒音低減装置、流体機器、移動体および回転機器 Expired - Fee Related JP4912955B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007139961A JP4912955B2 (ja) 2007-05-28 2007-05-28 空力騒音低減装置、流体機器、移動体および回転機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007139961A JP4912955B2 (ja) 2007-05-28 2007-05-28 空力騒音低減装置、流体機器、移動体および回転機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008291798A true JP2008291798A (ja) 2008-12-04
JP4912955B2 JP4912955B2 (ja) 2012-04-11

Family

ID=40166765

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007139961A Expired - Fee Related JP4912955B2 (ja) 2007-05-28 2007-05-28 空力騒音低減装置、流体機器、移動体および回転機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4912955B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010155685A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータ装置
JP2010155666A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータおよびエレベータの騒音低減方法
JP2010155667A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータおよびエレベータの騒音低減方法
JP2012246808A (ja) * 2011-05-26 2012-12-13 Ihi Corp ファン騒音低減装置
JP2012255432A (ja) * 2011-05-13 2012-12-27 Toshiba Corp 電圧印加装置、回転機器および電圧印加方法
JP2013002428A (ja) * 2011-06-22 2013-01-07 Panasonic Corp 遠心送風機
WO2013035271A1 (ja) * 2011-09-06 2013-03-14 パナソニック株式会社 送風装置
JP2013053596A (ja) * 2011-09-06 2013-03-21 Panasonic Corp 送風装置
JP2013060930A (ja) * 2011-09-15 2013-04-04 Toshiba Corp 風力発電装置
JP2013155684A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Panasonic Corp 送風装置
KR20180124714A (ko) * 2017-05-12 2018-11-21 삼성전자주식회사 송풍기 및 이를 가지는 공기 조화 장치
US20180335055A1 (en) * 2017-05-12 2018-11-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Blower and air conditioning apparatus having the same
WO2020138893A1 (en) * 2018-12-27 2020-07-02 Samsung Electronics Co., Ltd. Blower and air conditioner having the same

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07239687A (ja) * 1994-02-28 1995-09-12 Railway Technical Res Inst 空力騒音低減方法
JPH0811792A (ja) * 1994-06-30 1996-01-16 Kawada Kogyo Kk 回転翼航空機の低騒音化装置
JPH08131884A (ja) * 1994-09-13 1996-05-28 Masaaki Uehara コロナ放電を利用した空気流発生装置
JP2003254226A (ja) * 2002-03-05 2003-09-10 Ebara Corp 風車の気流騒音低減装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07239687A (ja) * 1994-02-28 1995-09-12 Railway Technical Res Inst 空力騒音低減方法
JPH0811792A (ja) * 1994-06-30 1996-01-16 Kawada Kogyo Kk 回転翼航空機の低騒音化装置
JPH08131884A (ja) * 1994-09-13 1996-05-28 Masaaki Uehara コロナ放電を利用した空気流発生装置
JP2003254226A (ja) * 2002-03-05 2003-09-10 Ebara Corp 風車の気流騒音低減装置

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010155666A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータおよびエレベータの騒音低減方法
JP2010155667A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータおよびエレベータの騒音低減方法
CN101767746B (zh) * 2008-12-26 2013-01-23 东芝电梯株式会社 电梯和电梯噪音降低方法
CN101767745B (zh) * 2008-12-26 2013-03-20 东芝电梯株式会社 电梯和电梯噪音降低方法
JP2010155685A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータ装置
US8937799B2 (en) 2011-05-13 2015-01-20 Kabushiki Kaisha Toshiba Voltage application device, rotation apparatus and voltage application method
JP2012255432A (ja) * 2011-05-13 2012-12-27 Toshiba Corp 電圧印加装置、回転機器および電圧印加方法
US9644632B2 (en) 2011-05-13 2017-05-09 Kabushiki Kaisha Toshiba Voltage application device, rotation apparatus and voltage application method
JP2012246808A (ja) * 2011-05-26 2012-12-13 Ihi Corp ファン騒音低減装置
JP2013002428A (ja) * 2011-06-22 2013-01-07 Panasonic Corp 遠心送風機
WO2013035271A1 (ja) * 2011-09-06 2013-03-14 パナソニック株式会社 送風装置
JP2013053596A (ja) * 2011-09-06 2013-03-21 Panasonic Corp 送風装置
JP2013060930A (ja) * 2011-09-15 2013-04-04 Toshiba Corp 風力発電装置
JP2013155684A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Panasonic Corp 送風装置
KR20180124714A (ko) * 2017-05-12 2018-11-21 삼성전자주식회사 송풍기 및 이를 가지는 공기 조화 장치
US20180335055A1 (en) * 2017-05-12 2018-11-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Blower and air conditioning apparatus having the same
US10830254B2 (en) * 2017-05-12 2020-11-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Blower and air conditioning apparatus having the same
KR102455234B1 (ko) 2017-05-12 2022-10-17 삼성전자주식회사 송풍기 및 이를 가지는 공기 조화 장치
WO2020138893A1 (en) * 2018-12-27 2020-07-02 Samsung Electronics Co., Ltd. Blower and air conditioner having the same
US11231051B2 (en) 2018-12-27 2022-01-25 Samsung Electronics Co., Ltd. Blower and air conditioner having the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP4912955B2 (ja) 2012-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4912955B2 (ja) 空力騒音低減装置、流体機器、移動体および回転機器
JP6560391B2 (ja) 航空機のための電気推進システム
US8226047B2 (en) Reduction of tip vortex and wake interaction effects in energy and propulsion systems
US8235072B2 (en) Method and apparatus for multibarrier plasma actuated high performance flow control
US8096756B2 (en) Apparatus and method for controlling a compressor
JP2014103094A (ja) 表面プラズマアクチュエータ
EP3388687B1 (en) Voltage application device, rotation apparatus and voltage application method
JP5734798B2 (ja) 風力発電装置
JP5793343B2 (ja) 気流制御装置および気流制御方法
JP2008001354A (ja) 気流発生装置、気流発生ユニット、気流発生方法および気流制御方法
EP3147207B1 (en) Embedded dielectric structures for active flow control plasma sources
Li et al. Review of the Investigation on Plasma Flow Control in China.
JP2012210945A (ja) 車両
JP5642115B2 (ja) 気流発生装置、気流発生方法および気流発生ユニット
KR101381872B1 (ko) 공기 유동 제어를 위한 표면부착용 플라즈마 발생 필름
DK2769912T3 (en) Vertebral apparatus and method
Tabatabaeian et al. Experimental investigation of the effects of various plasma actuator configurations on lift and drag coefficients of a circular cylinder including the effects of electrodes
JP2018004059A (ja) 気流制御装置及び気流制御方法
JP2018003617A (ja) 風力発電システム
JP6444740B2 (ja) 風力発電システムおよび風力発電方法
JP2015161269A (ja) 流体制御システム
JP5379148B2 (ja) 乱流エアジェット内の渦構造を制御する装置と方法
SEGAwA et al. Active control of separation flow around airfoil using DBD plasma actuator
Gnapowski et al. Application of Plasma Actuator with Two Mesh Electrodes to Active Control of Boundary Layer at 50 Hz Power Supply
CA2684188A1 (en) Apparatus and method for controlling a compressor

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091007

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110815

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111031

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20111031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111227

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120118

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4912955

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees