JP7347437B2 - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Description

本開示は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
エレベータ装置には、エレベータ装置のかご上に、手動操作によりかごを上下走行させる操作機器を有するものがある。特許文献1には、計測した周囲の気圧から高度を算出し、予め記憶されたテーブルを参照して高度からフロアの階数(番号)を判定する操作機器を有するエレベータ装置が開示されている。
特開2015-168502号公報
上記の従来技術では、建物のフロアの高さに関するデータベースを予め用意できていない場合、フロアの階数を気圧に基づいて判定することができない。また、エレベータ装置に搭乗して建物のフロアを自律移動する移動体では、気圧に基づいてフロアの階数を判定する機能を備えさせたいとの要望がある。
そこで、本開示では、エレベータで移動した建物のフロアの階数を推定することができる情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供する。
上記の課題を解決するために、本開示に係る一形態の情報処理装置は、大気圧を測定する大気圧センサと、前記大気圧センサによって測定されたエレベータの内部の大気圧に基づいて、当該エレベータが建物のフロアを跨ぐ際の圧力変動を検出する検出部と、前記検出部によって検出された前記圧力変動に基づいて、前記エレベータによって移動した前記フロアの階数を推定する推定部と、を備える。
また、本開示に係る一形態の情報処理方法は、コンピュータが、大気圧センサによって測定されたエレベータの内部の大気圧に基づいて、当該エレベータが建物のフロアを跨ぐ際の圧力変動を検出し、検出された前記圧力変動に基づいて、前記エレベータによって移動した前記フロアの階数を推定する。
また、本開示に係る一形態のプログラムは、コンピュータを、大気圧センサによって測定されたエレベータの内部の大気圧に基づいて、当該エレベータが建物のフロアを跨ぐ際の圧力変動を検出する検出部、前記検出部によって検出された前記圧力変動に基づいて、前記エレベータによって移動した前記フロアの階数を推定する推定部、として機能させる。
第1の実施形態に係る情報処理装置を備える移動体の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る情報処理装置がエレベータで下降した場合に測定する大気圧の一例を示す図である。 エレベータが建物のフロアを跨ぐ際の圧力変動の原理の仮説を説明するための図である。 第1の実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。 第1の実施形態に係る大気圧センサの構成例を示す図である。 第1の実施形態に係る変換部の一例を説明するための図である。 第1の実施形態に係る情報処理装置が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。 エレベータの移動開始から停止までの速度変化を示す図である。 第2の実施形態に係る情報処理装置が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。 情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、本開示の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の各実施形態において、同一の部位には同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
(第1の実施形態)
[第1の実施形態に係る情報処理装置の概要]
図1は、第1の実施形態に係る情報処理装置を備える移動体の一例を示す図である。図1に示す移動体1は、例えば、自律移動ロボットを含む。図1に示す例では、移動体1は、建物500の複数のフロア(階)510をエレベータ600で移動し、当該フロア510の配達先に荷物を配達する。移動体1は、例えば、荷物を収容する収容部を有している。建物500は、例えば、共同住宅、事務所、料理店、旅館、工場、倉庫等の種類を含む。本実施形態では、建物500は、例えば、複数階建ての建物であり、各フロア510は共同住宅が設けられている。換言すると、建物500は、各フロアに複数の部屋等が設けられている。なお、建物500の階数については、特に限定されるものではない。
建物500は、複数のフロア510の各々がフロア空間を有している。フロア空間は、フロア510の高さに応じた大気圧となっている。建物500は、鉛直方向における隣り合うフロア510同士の間が床部520によって仕切られている。床部520は、フロア空間よりも密な部分となっている。
エレベータ600は、例えば、ロープ式のエレベータを含む。エレベータ600は、例えば、昇降路610の直上や昇降路610内に設置された巻上機の駆動力を用い、ロープで接続されたかご620と釣り合いおもりをガイドレールに沿って上下させる。移動体1は、エレベータ600のかご620内に乗り込んで、建物500のフロア510を移動する。
例えば、移動体1は、カメラ等でエレベータ600のかご620内のフロア表示を検出することで、建物500のフロア510の階数を推定することができる。しかし、移動体1が複数の人間とエレベータ600のかご620に搭乗している場合、搭乗している人間、荷物等によってかご620内のフロア表示を検出できない可能性がある。このため、本開示では、移動体1は、建物500のカメラが撮影した画像情報、建物500のフロア510を示すフロア情報等を用いずに、移動体1に搭載されたセンサのみを利用して、移動体1が移動した建物500のフロア510の階数を推定することを前提とする。
移動体1は、情報処理装置10を備える。情報処理装置10は、例えば、専用または汎用コンピュータである。情報処理装置10は、大気圧センサ11を備える。大気圧センサ11は、情報処理装置10(移動体1)の周囲の大気圧を測定する。情報処理装置10は、移動体1がエレベータ600のかご620によって昇降している場合に、かご620の内部の大気圧を大気圧センサ11によって測定する。情報処理装置10は、測定した大気圧を時系列的に記憶する。
図2は、第1の実施形態に係る情報処理装置10がエレベータ600で下降した場合に測定する大気圧の一例を示す図である。図2に示すグラフGは、移動体1がエレベータ600で建物500の3階から1階に下降した場合の大気圧と時間と建物500のフロア510の階数との関係を示している。図2において、縦軸は大気圧[Pa]を示し、横軸は時間[s]と建物500のフロア510の階数及び床部520とを示している。なお、横軸のフロア510は、階数を示したものであり、フロア510の空間、大気圧の大きさを示したものではない。
図2に示す区間T1は、エレベータ600のかご620が鉛直方向における下方へ移動開始して加速する区間である。区間T1において、情報処理装置10は、建物500の3階から1階のフロア510に向かって下降を開始している。この場合、かご620内の情報処理装置10の大気圧センサ11が測定する大気圧は、情報処理装置10(かご620)の高さに応じて値が上昇する。
図2に示す区間T2は、鉛直方向の下方へ移動するエレベータ600のかご620が一定の速度で移動する区間である。区間T2において、情報処理装置10は、建物500の3階と2階との間の床部520を通過した後、2階と1階の間の床部520とを通過している。この場合、情報処理装置10の大気圧センサ11が測定する大気圧は、情報処理装置10の高さに応じて値が上昇するが、建物500の床部520を通過するたびに、圧力変動が生じている。
図2に示す区間T3は、エレベータ600のかご620が建物500の1階のフロア510に近付くにしたがって減速する区間である。区間T3において、情報処理装置10は、建物500の1階に到着している。この場合、情報処理装置10の大気圧センサ11が測定する大気圧は、建物500の1階のフロア510でかご620が停止すると、1階のフロア510の高さに応じた値で一定となる。
図2に示す例では、情報処理装置10は、エレベータ600のかご620が建物500の3階から1階のフロア510に移動する間、かご620の内部で測定した大気圧に圧力変動が2回発生していることを検出できる。例えば、時間の経過に応じて上昇する図2のグラフGは、連続した値から乖離する2箇所の部分Pが圧力変動となっている。このため、情報処理装置10は、検出した大気圧が上昇している状態で、一時的に大気圧の値が外れる部分を圧力変動として検出する。例えば、情報処理装置10は、測定した大気圧の変動が、建物500の床部520を通過時の変動と類似する場合に、当該変動を圧力変動として検出する。なお、図2に示す一例は、エレベータ600のかご620が鉛直方向の下方へ移動する場合の測定結果を示しているが、エレベータ600のかご620が鉛直方向の上方へ移動する場合も同様に圧力変動が発生する。
図3は、エレベータ600が建物500のフロア510を跨ぐ際の圧力変動の原理の仮説を説明するための図である。図3に示す状態ST1及び状態ST2は、1階のフロア510のフロア空間が体積V、2階のフロア510のフロア空間が体積Vとなっている。エレベータ600は、かご620の内部が体積Vとなっている。そして、状態ST1は、エレベータ600のかご620が1階のフロア510に停止しており、かご620の内部が圧力Pとなっている。状態ST2は、エレベータ600のかご620が1階と2階の間の床部520を通過しており、かご620の内部が圧力P’なっている。
理想気体の状態方程式(PV=nRT)を利用して、フロア510を跨いだ際の圧力変動の原理を以下に検討する。状態ST1と状態ST2とでは、状態方程式のnRTは、同一であると立式する。なお、nは気体のモル数、Rは気体定数、Tは絶対温度である。そして、状態ST1を左辺と状態ST2を右辺とすると、以下の式(1)を立式できる。
(V+V)=P’(V+V+V) ・・・(1)
状態ST1では、1階と2階とのフロア510の間に床部520が存在することで、式(1)の左辺は、体積を1階のフロア空間の体積Vとかご620の体積Vの和と仮定している。状態ST2では、1階と2階とのフロア510にかご620が跨がっていることで、式(1)の右辺は、体積を1階のフロア空間の体積Vと2階のフロア空間の体積Vとかご620の体積Vの和と仮定している。そして、体積(V+V)は、体積(V+V+V)よりも小さいので((V+V)<(V+V+V))、圧力Pは圧力P’よりも大きくなる(P>P’)。このため、エレベータ600のかご620は、建物500の床部520を通過する状態、すなわち、フロア510を跨ぐ過渡状態では、一時的にかご620の内部の圧力が下がるものと考える。よって、本開示の情報処理装置10は、エレベータ600のかご620の内部の圧力が一時的に下がる(変化する)圧力変動を検出することで、建物500のフロア510の階数を推定する。
図2に示す例では、情報処理装置10は、建物500の床部520を2回通過しているので、2回の圧力変動を検出できる。このため、情報処理装置10は、フロア510を2階分移動したことを推定する。例えば、建物500の3階から鉛直方向の下方へ移動した場合、情報処理装置10は、建物500の1階のフロア510へ移動したと推定する。
以上のように、第1の実施形態に係る情報処理装置10は、エレベータ600のかご620が建物500のフロア510を跨ぐ際の圧力変動を検出し、当該圧力変動に基づいてエレベータ600によって移動したフロア510の階数を推定する。これにより、情報処理装置10は、大気圧センサ11を用いるだけで、エレベータ600で移動した建物500のフロア510の階数を推定することができる。また、情報処理装置10は、建物500に関する情報を取得する必要がないので、建物500側に新たな電子機器等の構成を追加したり、設備を改良したりすることなく本開示を実現することができる。
例えば、移動体1が異なるフロア510に向かう人間とエレベータ600のかご620に同乗する場合がある。この場合、情報処理装置10は、圧力変動に基づいてかご620が停止したフロア510の階数を推測しているので、かご620が停止したフロア510が移動先であるか否かを判定することができる。その結果、情報処理装置10は、フロア510の階数に関する情報を外部から取得することなく、移動先のフロア510にエレベータ600で移動することができる。
[第1の実施形態に係る情報処理装置10の構成例]
図4は、第1の実施形態に係る情報処理装置10の構成例を示す図である。図5は、第1の実施形態に係る大気圧センサ11の構成例を示す図である。図6は、第1の実施形態に係る変換部15の一例を説明するための図である。
図4に示すように、移動体1は、情報処理装置10と、駆動部100と、を備える。駆動部100は、移動体1の駆動可能な各部位を駆動させる。駆動部100は、移動体1を移動させる移動機構を駆動させる。移動機構は、例えば、車輪、脚等を駆動するための機構を含む。駆動部100は、情報処理装置10の制御によって駆動することで、移動体1を移動させる。そして、情報処理装置10は、例えば、専用または汎用コンピュータである。情報処理装置10は、大気圧センサ11と、加速度センサ12と、ジャイロセンサ13と、記憶部14と、変換部15と、検出部16と、推定部17と、実行部18と、を備える。本実施形態では、検出部16、推定部17及び実行部18の各処理部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMCU(Micro Control Unit)等によって、情報処理装置10内部に記憶されたプログラムがRAM(Random Access Memory)等を作業領域として実行されることにより実現される。また、各処理部は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
大気圧センサ11は、情報処理装置10の周囲の大気圧を測定する。大気圧センサ11は、例えば、気圧センサを含む。大気圧センサ11は、図5に示すように、大気圧の圧力によってダイヤフラム11aに生じる歪みを感圧素子で測定し、測定結果を電気信号に変換して出力する。ダイヤフラム11aは、基板11bの一面に設けられており、その内部が真空封止されている。大気圧センサ11は、大気圧がダイヤフラム11aに加わったときの歪みから大気圧を測定する。大気圧センサ11は、変換部15と電気的に接続されており、検出結果を変換部15に出力する。
図4に戻り、加速度センサ12は、情報処理装置10に作用する加速度を検出する。例えば、加速度センサ12は、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の加速度を検出する。加速度センサ12は、検出部16と電気的に接続されており、検出結果を検出部16に出力する。加速度センサ12の検出結果は、エレベータ600のかご620の移動開始等のトリガの検出に用いられる。
ジャイロセンサ13は、情報処理装置10の角度及び角速度を検出する。ジャイロセンサ13は、検出部16と電気的に接続されており、検出結果を検出部16に出力する。そして、検出部16は、加速度センサ12及びジャイロセンサ13の検出結果を、情報処理装置10の姿勢の変化等の検出に用いられる。
記憶部14は、各種データを記憶する。例えば、記憶部14は、大気圧センサ11の検出結果を示すデータを記憶できる。記憶部14は、検出部16、推定部17及び実行部18と電気的に接続されている。記憶部14は、例えば、キャリブレーションデータ141、地図データ142等を記憶する。キャリブレーションデータ141は、例えば、建物500のエレベータ600のかご620を移動させ、当該かご620で実際に測定した大気圧センサ11の測定結果を示すデータを含む。キャリブレーションデータ141は、例えば、エレベータ600で実際に往復することで、建物500に対応した大気圧の測定結果を示すデータとなっている。キャリブレーションデータ141は、例えば、自機で実際に測定したデータ、他の情報処理装置が測定したデータ等を含む。キャリブレーションデータ141は、例えば、測定結果とフロア510の階数との関係を紐付けたデータであってもよい。地図データ142は、例えば、建物500のフロア510ごとのフロアマップ等を示す地図情報を含む。
記憶部14は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等である。なお、記憶部14は、移動体1の外部に設けられていてもよい。具体的には、記憶部14は、ネットワークを介して情報処理装置10に接続されたクラウドサーバに設けてもよい。
変換部15は、大気圧センサ11が出力した信号を、周知のウェーブレット変換を用いて複数の周波数帯域の成分に分解する。本実施形態では、図6に示すように、変換部15は、大気圧センサ11が出力した信号SGをウェーブレット変換により、信号SG1と信号SG2と信号SG3とに分解する。図6において、縦軸はゲイン[dB]を示し、横軸は時間[秒]を示している。信号SG1は、0~1F[Hz]の第1周波数帯域の成分を示す信号である。なお、Fは、任意の周波数である。信号SG2は、1F~2F[Hz]の第2周波数帯域の成分を示す信号である。信号SG3は、2F~3F[Hz]の第3周波数帯域の成分を示す信号である。変換部15は、検出部16と電気的に接続されており、変換した信号等を検出部16に出力する。なお、変換部15は、大気圧センサ11が出力した信号を、変換した信号とともに検出部16に出力してもよい。
検出部16は、大気圧センサ11によって測定されたエレベータ600のかご620の内部の大気圧に基づいて、当該エレベータ600が建物500のフロア510を跨ぐ際の圧力変動を検出する。検出部16は、大気圧の検出結果と記憶部14に記憶しているキャリブレーションデータ141とに基づいて、エレベータ600が建物500のフロア510を跨ぐ際の圧力変動を検出する。
例えば、検出部16は、大気圧の検出結果とキャリブレーションデータ141とを比較し、双方で大気圧が一時的に変化する部分を圧力変動として検出する。そして、検出部16は、加速度センサ12の検出結果に基づいてエレベータ600の速度を検出し、当該速度から圧力変動が発生する周波数帯域を特定する機能を有する。例えば、検出部16は、エレベータ600の速度から2F~3F[Hz]の信号SG3に圧力変動が発生すると特定した場合、当該信号SG3に基づいて圧力変動を検出する。そして、検出部16は、推定部17と電気的に接続されており、検出結果を推定部17に出力する。
検出部16は、加速度センサ12の検出結果に基づいてエレベータ600のかご620の鉛直方向における移動開始を検出する機能を有する。検出部16は、例えば、加速度センサ12が鉛直方向の上方への所定の加速度を検出した場合、かご620の上昇開始を検出したことを示す情報を推定部17に出力する。所定の加速度は、例えば、エレベータ600のかご620の移動開始時の加速度等を含む。検出部16は、例えば、加速度センサ12が鉛直方向の下方への所定の加速度を検出した場合、かご620の下降開始を検出したことを示す情報を推定部17に出力する。
検出部16は、加速度センサ12の検出結果に基づいてエレベータ600のかご620の鉛直方向における移動停止を検出する機能を有する。検出部16は、例えば、加速度センサ12の検出結果に基づいて鉛直方向における停止時の減速を検出した場合、かご620が停止したことを示す情報を推定部17に出力する。
図4に戻り、推定部17は、検出部16によって検出されたエレベータ600のかご620の内部の圧力変動に基づいて、エレベータ600によって移動した建物500のフロア510の階数を推定する。推定部17は、エレベータ600のかご620の内部の圧力が一時的に変化する圧力変動の発生回数を計数することで、移動先のフロア510の階数を推定する。推定部17は、実行部18と電気的に接続されており、推定結果を実行部18に出力する。なお、推定部17は、例えば、検出部16によって圧力変動が検出された場合に、エレベータ600のかご620が建物500の床部520を通過したことを示す情報を実行部18等に出力してもよい。
例えば、外乱の多いフロア510やエレベータ600の構造等によっては、情報処理装置10が検出部16によって検出する圧力変動に相違が生じる可能性がある。このため、推定部17は、検出部16が検出した圧力変動とキャリブレーションデータ141が示す圧力変動とを比較し、比較結果が判定条件を満たす場合、当該圧力変動がフロア510を跨ぐ際の圧力変動であると判定してもよい。換言すると、推定部17は、キャリブレーションデータ141を用いることで、ノイズ等の影響を排除することができる。
実行部18は、推定部17によって推定した建物500のフロア510の階数の地図情報に用いた処理を実行する。処理は、例えば、地図情報を用いて移動体1の経路を計算する処理、地図情報を用いて移動体1の目的地に移動させる処理、移動体1が用いる地図情報を切り替える処理、等を含む。実行部18は、プログラムの実行により、処理を実行する。実行部18は、移動体1の駆動部100と電気的に接続されている。実行部18は、制御プログラムを実行することにより、駆動部100を制御する。
例えば、実行部18は、エレベータ600からフロア510の目的地に移動させるように、移動体1の車輪等の移動機構を駆動させる。その結果、移動体1は、移動機構の駆動によってフロア510の目的値に向かって移動する。
以上、本実施形態に係る情報処理装置10の機能構成例について説明した。なお、図4を用いて説明した上記の構成はあくまで一例であり、本実施形態に係る情報処理装置10の機能構成は係る例に限定されない。本実施形態に係る情報処理装置10の機能構成は、仕様や運用に応じて柔軟に変形可能である。
上記の第1の実施形態では、情報処理装置10は、変換部15と検出部16とを別体とした場合について説明したが、これに限定されない。例えば、情報処理装置10は、変換部15を検出部16の機能として検出部16に組み込んでもよい。また、情報処理装置10は、大気圧センサ11の検出結果を変換部15によってウェーブレット変換しているが、これに限定されない。例えば、情報処理装置10は、変換部15を用いずに、大気圧センサ11の検出結果に基づいて検出部16が圧力変動を検出する構成としてもよい。
[第1の実施形態に係る情報処理装置10の処理手順]
次に、第1の実施形態に係る情報処理装置10の処理手順の一例について説明する。図7は、第1の実施形態に係る情報処理装置10が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。図7に示す処理手順は、情報処理装置10がプログラムを実行することによって実現される。図7に示す処理手順は、情報処理装置10によって繰り返し実行される。
図7に示すように、情報処理装置10は、加速度センサ12によって加速度を測定する(ステップS101)。そして、情報処理装置10は、加速度の測定結果に基づいて、エレベータ600のかご620が移動を開始したか否かを判定する(ステップS102)。例えば、情報処理装置10は、鉛直方向の上方または下方への加速度を検出し、当該加速度が移動開始条件を満たす場合に、かご620が移動を開始したと判定する。情報処理装置10は、エレベータ600のかご620が移動を開始していないと判定した場合(ステップS102でNo)、図7に示す処理手順を終了させる。また、情報処理装置10は、エレベータ600のかご620が移動を開始したと判定した場合(ステップS102でYes)、処理をステップS103に進める。
情報処理装置10は、大気圧の測定結果とキャリブレーションデータ141とを取得する(ステップS103)。例えば、情報処理装置10は、大気圧センサ11によって測定された時系列の測定結果を取得し、建物500に対応したキャリブレーションデータ141を取得する。そして、情報処理装置10は、エレベータ600がフロア510を跨ぐ際の圧力変動を検出する(ステップS104)。例えば、情報処理装置10は、測定された期間における大気圧とキャリブレーションデータ141が示す大気圧とを比較し、比較結果に基づいて一時的に変化する部分を圧力変動として検出する。そして、情報処理装置10は、検出結果を記憶部14に記憶する。ステップS103からステップS104の一連の処理は、検出部16の処理手順に相当する。
情報処理装置10は、ステップS104の処理が終了すると、圧力変動を検出したか否かを判定する(ステップS105)。例えば、情報処理装置10は、検出部16によって圧力変動が検出された場合、圧力変動を検出したと判定する。情報処理装置10は、圧力変動を検出していないと判定した場合(ステップS105でNo)、エレベータ600が建物500の床部520を通過していないので、処理を後述するステップS107に進める。また、情報処理装置10は、圧力変動を検出したと判定した場合(ステップS105でYes)、エレベータ600が建物500の床部520を通過しているので、処理をステップS106に進める。
情報処理装置10は、圧力変動を検出した回数をカウントする(ステップS106)。例えば、情報処理装置10は、カウンタを用いて、移動しているエレベータ600のかご620の内部で生じた圧力変動の回数をカウントする。そして、情報処理装置10は、加速度センサ12によって加速度を測定する(ステップS107)。情報処理装置10は、ステップS107の処理が終了すると、処理をステップS108に進める。
情報処理装置10は、加速度の測定結果に基づいて、エレベータ600のかご620が停止したか否かを判定する(ステップS108)。例えば、情報処理装置10は、加速度に基づいて鉛直方向の上方または下方への速度を検出し、当該速度が停止条件を満たす場合に、かご620が停止したと判定する。情報処理装置10は、エレベータ600のかご620が停止していないと判定した場合(ステップS108でNo)、処理を既に説明したステップS103に戻す。また、情報処理装置10は、エレベータ600のかご620が停止したと判定した場合(ステップS108でYes)、処理をステップS109に進める。
情報処理装置10は、圧力変動を検出した回数に基づいて、エレベータ600によって移動したフロア510の階数を推定する(ステップS109)。例えば、情報処理装置10は、圧力変動を検出した回数を示すカウンタに基づいて、移動先のフロア510の階数を推定する。例えば、エレベータ600のかご620が建物500の3階から鉛直方向の下方に移動した場合、カウンタが2を示していると、情報処理装置10は、移動先のフロア510の階数を1階と推定する。なお、情報処理装置10は、移動開始時のフロア510の階数を示す情報を、移動体1の位置情報に紐付けて記憶部14に記憶している。例えば、エレベータ600のかご620が建物500の3階から鉛直方向の上方に移動した場合、カウンタが2を示していると、情報処理装置10は、移動先のフロア510の階数を5階と推定する。情報処理装置10は、フロア510の階数を推定した推定結果を記憶部14に記憶すると、処理をステップS110に進める。
情報処理装置10は、推定したフロア510の階数の地図情報を用いた処理を実行する(ステップS110)。例えば、情報処理装置10は、フロア510の階数の地図情報を地図データ142から抽出し、当該地図情報を用いて移動体1の移動を制御する処理を実行する。その結果、移動体1は、エレベータ600で移動したフロア510を移動する。情報処理装置10は、ステップS110の処理が終了すると、図7に示す処理手順を終了させる。
図7に示す処理手順では、ステップS105からステップS109の一連の処理は、推定部17の処理手順に相当する。ステップS110の処理は、実行部18の処理に相当する。
以上のように、第1の実施形態に係る情報処理装置10は、エレベータ600のかご620が建物500のフロア510を跨ぐ際の圧力変動を検出し、当該圧力変動とキャリブレーションデータ141とに基づいてエレベータ600によって移動したフロア510の階数を推定する。これにより、情報処理装置10は、建物500に応じた圧力変動に基づいて、エレベータ600で移動した建物500のフロア510の階数を推定することができる。その結果、情報処理装置10は、圧力変動に基づいて推定したフロア510の階数の推定精度を向上させることができる。
また、情報処理装置10は、エレベータ600の鉛直方向における移動開始を検出し、当該移動開始に応じてフロア510の階数の推定を開始する。これにより、情報処理装置10は、エレベータ600によって鉛直方向における実際の移動時に発生する圧力変動を検出することができる。その結果、情報処理装置10は、圧力変動の検出精度を向上させることができる。
また、情報処理装置10は、エレベータ600による移動が停止した場合に、圧力変動の検出を終了する。これにより、情報処理装置10は、エレベータ600による鉛直方向における移動が終了すると、圧力変動の検出を行わない。その結果、情報処理装置10は、エレベータ600による移動が停止した適切なタイミングで、フロア510の階数を推定することができるので、推定精度をより一層向上させることができる。
また、情報処理装置10は、推定したフロア510の階数の地図情報を用いた処理を行う。これにより、情報処理装置10は、建物500のフロア510を跨いだ処理を実現することができる。その結果、情報処理装置10は、搭載された移動体1を、推定したフロア510の地図情報に基づいて支援、制御等を行うことができる。
上述の第1の実施形態は一例を示したものであり、種々の変更及び応用が可能である。
(第2の実施形態)
[第2の実施形態に係る情報処理装置の概要]
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態に係る情報処理装置10は、第1の実施形態と同様に、大気圧センサ11と、加速度センサ12と、ジャイロセンサ13と、記憶部14と、変換部15と、検出部16と、推定部17と、実行部18と、を備える。なお、第1の実施形態に係る情報処理装置10と同様の構成については、説明を省略する。
図8は、エレベータ600の移動開始から停止までの速度変化を示す図である。図8に示すように、エレベータ600は、かご620が移動を開始すると、かご620の速度を加速する加速区間を経て定常区間に遷移する。定常区間は、かご620の速度が定常の区間である。そして、エレベータ600は、かご620が目的のフロア510に近づくと、かご620の速度を減速する減速区間に遷移する。そして、大気圧センサ11は、エレベータ600のかご620の速度に応じて、圧力変動が発生する周波数帯域が異なる場合がある。第2の実施形態に係る情報処理装置10は、エレベータ600のかご620の速度に応じて、大気圧センサ11の検出結果で参照する周波数帯域を変更する場合について説明する。
変換部15は、図6に示したように、大気圧センサ11が出力した信号SGを、0~1F[Hz]の第1周波数帯域と、1F~2F[Hz]の第2周波数帯域と、2F~3F[Hz]の第3周波数帯域との成分に分解しているとする。そして、情報処理装置10は、第1周波数帯域と第2周波数帯域と第3周波数帯域とのいずれの周波数帯域に、フロア510を跨いだことによって生じた波形が出力されるかを解析する。
例えば、かご620の速度が加速区間で床部520を通過した場合、圧力変動が第2周波数帯域の成分に圧力変動の波形が現れる。この場合、情報処理装置10は、かご620の速度が加速区間の場合、第2周波数帯域の成分に基づいて圧力変動を検出する。例えば、かご620の速度が定常区間で床部520を通過した場合、圧力変動が第3周波数帯域の成分に圧力変動の波形が現れる。この場合、情報処理装置10は、かご620の速度が加速区間の場合、第2周波数帯域の成分に基づいて圧力変動を検出する。
検出部16は、加速度センサ12の検出結果に基づいてエレベータ600のかご620の速度を特定し、当該速度に基づいて圧力変動が発生する大気圧の周波数帯域を推定し、当該周波数帯域の大気圧に基づいて圧力変動を検出する。検出部16は、かご620の速度に応じた周波数帯域に基づいて圧力変動を検出することで、外乱の影響を抑制することができる。
[第2の実施形態に係る情報処理装置10の処理手順]
次に、第2の実施形態に係る情報処理装置10の処理手順の一例について説明する。図9は、第2の実施形態に係る情報処理装置10が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。図9に示す処理手順は、情報処理装置10がプログラムを実行することによって実現される。図9に示す処理手順は、情報処理装置10によって繰り返し実行される。
図9に示す例では、ステップS101からステップS102及びステップS104からステップS110は、既に説明した図7に示すステップS101からステップS102及びステップS104からステップS110と同一であるため、異なる部分のみを説明し、同一部分の説明は省略する。
図9に示すように、情報処理装置10は、エレベータ600のかご620が移動を開始したと判定した場合(ステップS102でYes)、処理をステップS121に進める。情報処理装置10は、測定した加速度に基づいて、エレベータ600のかご620の速度を特定する(ステップS121)。そして、情報処理装置10は、特定した速度に応じた大気圧の測定結果とキャリブレーションデータ141とを取得する(ステップS122)。例えば、情報処理装置10は、速度に応じた周波数帯域の大気圧の測定結果を取得し、建物500に対応したキャリブレーションデータ141を取得する。そして、情報処理装置10は、エレベータ600がフロア510を跨ぐ際の圧力変動を検出する(ステップS104)。例えば、情報処理装置10は、測定された期間における速度に応じた周波数帯域の大気圧とキャリブレーションデータ141が示す大気圧とを比較し、比較結果に基づいて一時的に変化する部分を圧力変動として検出する。そして、情報処理装置10は、検出結果を記憶部14に記憶する。ステップS122及びステップS104の処理は、検出部16の処理手順に相当する。そして、情報処理装置10は、既に説明したステップS105からステップS110の一連の処理を実行する。
以上のように、第2の実施形態に係る情報処理装置10は、大気圧センサ11によって測定した大気圧をウェーブレット変換した結果に基づいて圧力変動を検出する。これにより、情報処理装置10は、圧力変動が現れやすい周波数帯域の測定結果に基づいて圧力変動を検出することができる。さらに、情報処理装置10は、外乱の影響を含む周波数帯域の測定結果を用いずに、圧力変動を検出することができる。その結果、情報処理装置10は、測定した大気圧に含まれる外乱の影響を排除できるので、圧力変動に基づいて推定したフロア510の階数の推定精度をより一層向上させることができる。
また、第2の実施形態に係る情報処理装置10は、エレベータ600のかご620の速度に応じた周波数帯域の大気圧の測定結果とキャリブレーションデータ141とに基づいて圧力変動を検出する。これにより、情報処理装置10は、ウェーブレット変換で複数の周波数帯域に変換した測定結果のうち、かご620の速度に適した周波数帯域の測定結果に基づいて圧力変動を検出することができる。その結果、情報処理装置10は、かご620の移動状態が変化しても、フロア510を跨ぐ際の圧力変化の検出精度を向上させることができる。
[ハードウェア構成]
上述してきた第1及び第2の実施形態に係る情報処理装置10は、例えば図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、実施形態に係る情報処理装置10を例に挙げて説明する。図10は、情報処理装置10の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス1500、及び入出力インターフェイス1600を有する。コンピュータ1000の各部は、バス1050によって接続される。
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。例えば、CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムをRAM1200に展開し、各種プログラムに対応した処理を実行する。
ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるBIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を非一時的に記録する、コンピュータが読み取り可能な記録媒体である。具体的には、HDD1400は、プログラムデータ1450の一例である本開示に係る情報処理プログラムを記録する記録媒体である。
通信インターフェイス1500は、コンピュータ1000が外部ネットワーク1550(例えばインターネット)と接続するためのインターフェイスである。例えば、CPU1100は、通信インターフェイス1500を介して、他の機器からデータを受信したり、CPU1100が生成したデータを他の機器へ送信したりする。
入出力インターフェイス1600は、入出力デバイス1650とコンピュータ1000とを接続するためのインターフェイスである。例えば、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、キーボードやマウス等の入力デバイスからデータを受信する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやスピーカーやプリンタ等の出力デバイスにデータを送信する。また、入出力インターフェイス1600は、所定の記録媒体(メディア)に記録されたプログラム等を読み取るメディアインターフェイスとして機能してもよい。メディアとは、例えばDVD(Digital Versatile Disc)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、検出部16、推定部17、実行部18等の機能を実現する。また、HDD1400には、本開示に係る情報処理プログラムや、記憶部120内のデータが格納される。なお、CPU1100は、プログラムデータ1450をHDD1400から読み取って実行するが、他の例として、外部ネットワーク1550を介して、他の装置からこれらのプログラムを取得してもよい。
上記の第1及び第2の本実施形態では、情報処理装置10は、キャリブレーションデータ141を用いる場合について説明したが、これに限定されない。例えば、情報処理装置10は、大気圧センサ11の測定結果のみで、フロア510を跨ぐ際の圧力変動を検出する構成としてもよい。
上記の第1及び第2の本実施形態では、情報処理装置10は、大気圧センサ11の測定結果を変換部15によってウェーブレット変換する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、情報処理装置10は、変換部15を用いずに、検出部16と大気圧センサ11とを電気的に接続する構成としてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
また、コンピュータに内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアに、情報処理装置10が有する構成と同等の機能を発揮させるためのプログラムも作成可能であり、当該プログラムを記録した、コンピュータに読み取り可能な記録媒体も提供され得る。
また、本明細書の情報処理装置10の処理に係る各ステップは、必ずしもフローチャートに記載された順序に沿って時系列に処理される必要はない。例えば、情報処理装置10の処理に係る各ステップは、フローチャートに記載された順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
大気圧を測定する大気圧センサと、
前記大気圧センサによって測定されたエレベータの内部の大気圧に基づいて、当該エレベータが建物のフロアを跨ぐ際の圧力変動を検出する検出部と、
前記検出部によって検出された前記圧力変動に基づいて、前記エレベータによって移動した前記フロアの階数を推定する推定部と、
を備える情報処理装置。
(2)
前記建物の前記エレベータで過去に測定されたキャリブレーションデータを記憶する記憶部をさらに備え、
前記検出部は、前記大気圧センサの検出結果と前記記憶部に記憶している前記キャリブレーションデータとに基づいて前記圧力変動を検出する
前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記検出部は、前記大気圧センサによって検出された大気圧をウェーブレット変換した結果に基づいて前記圧力変動を検出する
前記(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(4)
加速度センサをさらに備え、
前記検出部は、前記加速度センサの検出結果に基づいて前記エレベータの速度を特定し、当該速度に基づいて前記圧力変動が発生する周波数帯域を推定し、当該周波数帯域の前記大気圧に基づいて前記圧力変動を検出する
前記(1)から(3)のいずれかに記載の情報処理装置。
(5)
前記検出部は、前記エレベータの鉛直方向における移動開始を検出した場合に、前記圧力変動の検出を開始する
前記(1)から(4)のいずれかに記載の情報処理装置。
(6)
前記検出部は、前記エレベータの鉛直方向における移動停止を検出した場合に、前記圧力変動の検出を終了する
前記(5)に記載の情報処理装置。
(7)
前記推定部によって推定した前記フロアの階数の地図情報を用いた処理を実行する実行部をさらに備える
前記(1)から(6)のいずれかに記載の情報処理装置。
(8)
コンピュータが、
大気圧センサによって測定されたエレベータの内部の大気圧に基づいて、当該エレベータが建物のフロアを跨ぐ際の圧力変動を検出し、
検出された前記圧力変動に基づいて、前記エレベータによって移動した前記フロアの階数を推定する
情報処理方法。
(9)
コンピュータを、
大気圧センサによって測定されたエレベータの内部の大気圧に基づいて、当該エレベータが建物のフロアを跨ぐ際の圧力変動を検出する検出部と、
検出部によって検出された前記圧力変動に基づいて、前記エレベータによって移動した前記フロアの階数を推定する推定部、
として機能させるためのプログラム。
(10)
情報処理装置と、
前記情報処理装置によって駆動される駆動部と、を備え、
前記情報処理装置は、
大気圧を測定する大気圧センサと、
前記大気圧センサによって測定されたエレベータの内部の大気圧に基づいて、当該エレベータが建物のフロアを跨ぐ際の圧力変動を検出する検出部と、
前記検出部によって検出された前記圧力変動に基づいて、前記エレベータによって移動した前記フロアの階数を推定する推定部と、
を備える移動体。
1 移動体
10 情報処理装置
11 大気圧センサ
12 加速度センサ
13 ジャイロセンサ
14 記憶部
15 変換部
16 検出部
17 推定部
18 実行部
100 駆動部
500 建物
510 フロア
520 床部
600 エレベータ
620 かご

Claims (9)

  1. 大気圧を測定する大気圧センサと、
    前記大気圧センサによって測定されたエレベータの内部の大気圧に基づいて、当該エレベータが建物のフロアを跨ぐ際の圧力変動を検出する検出部と、
    前記検出部によって検出された前記圧力変動に基づいて、前記エレベータによって移動した前記フロアの階数を推定する推定部と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記建物の前記エレベータで過去に測定されたキャリブレーションデータを記憶する記憶部をさらに備え、
    前記検出部は、前記大気圧センサの検出結果と前記記憶部に記憶している前記キャリブレーションデータとに基づいて前記圧力変動を検出する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記検出部は、前記大気圧センサによって検出された大気圧をウェーブレット変換した結果に基づいて前記圧力変動を検出する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 加速度センサをさらに備え、
    前記検出部は、前記加速度センサの検出結果に基づいて前記エレベータの速度を特定し、当該速度に基づいて前記圧力変動が発生する周波数帯域を推定し、当該周波数帯域の前記大気圧に基づいて前記圧力変動を検出する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記検出部は、前記エレベータの鉛直方向における移動開始を検出した場合に、前記圧力変動の検出を開始する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記検出部は、前記エレベータの鉛直方向における移動停止を検出した場合に、前記圧力変動の検出を終了する
    請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記推定部によって推定した前記フロアの階数の地図情報を用いた処理を実行する実行部をさらに備える
    請求項1に記載の情報処理装置。
  8. コンピュータが、
    大気圧センサによって測定されたエレベータの内部の大気圧に基づいて、当該エレベータが建物のフロアを跨ぐ際の圧力変動を検出し、
    検出された前記圧力変動に基づいて、前記エレベータによって移動した前記フロアの階数を推定する
    情報処理方法。
  9. コンピュータを、
    大気圧センサによって測定されたエレベータの内部の大気圧に基づいて、当該エレベータが建物のフロアを跨ぐ際の圧力変動を検出する検出部、
    検出部によって検出された前記圧力変動に基づいて、前記エレベータによって移動した前記フロアの階数を推定する推定部、
    として機能させるためのプログラム。
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