JPWO2019167269A1 - 動態検出装置及び動態検出方法 - Google Patents

動態検出装置及び動態検出方法 Download PDF

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Abstract

自機の動きを測定する慣性センサ(102)と、慣性センサ(102)により測定された動きに基づいて、自機を所持するユーザの基準座標に対する相対座標を計算する歩行者自律航法部(103)と、自機の周囲の気圧を測定する気圧センサ(104)と、測定された動き及び測定された気圧に基づいて、上記ユーザが建物内のフロア間を移動する際に使用した移動手段の種別を推定する移動手段推定部(105)と、測定された気圧に基づいて、上記ユーザがいるフロアを推定するフロア推定部(106)と、自機の進行方向の方位を検出する電子コンパス(107)と、推定された移動手段の種別、推定されたフロア及び検出された方位に基づいて、上記ユーザが使用した移動手段の当該フロアにおける昇降口の絶対座標を基準座標として推定する基準座標推定部(108)と、推定された基準座標を用い、計算された相対座標を絶対座標に変換する座標変換部(109)とを備えた。

Description

この発明は、自機を所持するユーザの動態を検出する動態検出装置に関する。
従来から、自機を所持するユーザの動態を検出する動態検出装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1に開示された装置では、高度の検出及び上記ユーザの歩行動作の認識により、上記ユーザが使用した移動手段の種別を推定し、上記ユーザの動態を検出している。なお、移動手段の種別としては、例えば、ビル等の建物に設けられた階段又はエレベータ等が挙げられる。
特開2007−093433号公報
しかしながら、建物内に複数の移動手段がある場合、上記の装置では、上記ユーザが使用した移動手段を推定できないという課題がある。この場合、上記の装置に対し、別途、大まかな位置情報を与える手段を建物側に設け、上記ユーザが使用した移動手段の絞り込みを行う必要がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、建物内に複数の移動手段がある場合でも、装置単体で、自機を所持するユーザの動態を検出できる動態検出装置を提供することを目的としている。
この発明に係る動態検出装置は、自機の動きを測定する慣性センサと、慣性センサにより測定された動きに基づいて、自機を所持するユーザの基準座標に対する相対座標を計算する歩行者自律航法部と、自機の周囲の気圧を測定する気圧センサと、慣性センサにより測定された動き、及び、気圧センサにより測定された気圧に基づいて、ユーザが建物内のフロア間を移動する際に使用した移動手段の種別を推定する移動手段推定部と、気圧センサにより測定された気圧に基づいて、ユーザがいるフロアを推定するフロア推定部と、自機の進行方向の方位を検出する電子コンパスと、移動手段推定部により推定された移動手段の種別、フロア推定部により推定されたフロア、及び、電子コンパスにより検出された方位に基づいて、ユーザが使用した移動手段の当該フロアにおける昇降口の絶対座標を基準座標として推定する基準座標推定部と、基準座標推定部により推定された基準座標を用い、歩行者自律航法部により計算された相対座標を絶対座標に変換する座標変換部とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、上記のように構成したので、建物内に複数の移動手段がある場合でも、装置単体で、自機を所持するユーザの動態を検出できる。
この発明の実施の形態1に係る動態検出装置の構成例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る動態検出装置のハードウェア構成例を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る動態検出装置の動作例を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1における移動手段推定部の動作例を示すフローチャートである。 図5Aはユーザが階段で移動した場合での慣性センサ及び気圧センサによる測定結果の一例を示す図であり、図5Bはユーザがエレベータで移動した場合での慣性センサ及び気圧センサによる測定結果の一例を示す図である。 この発明の実施の形態1におけるフロア推定部によるフロア推定の処理概要を示す図である。 この発明の実施の形態1における基準座標推定部による基準座標推定を説明するためのフロア図である。 この発明の実施の形態1における座標情報記録部に記録された情報を示す図であり、図7に示すフロア図に対応する図である。 この発明の実施の形態1における基準座標推定部の動作例を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る動態検出装置の構成例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2における基準座標推定部による基準座標推定を説明するためのフロア図である。 この発明の実施の形態2における座標情報記録部に記録された情報を示す図であり、図11に示すフロア図に対応する図である。 図13Aはユーザが階段の踊り場を移動している場合を示す図であり、図13Bはユーザが踊り場を移動した場合での気圧センサによる測定結果の一例を示す図である。 この発明の実施の形態2における基準座標推定部の動作例を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3に係る動態検出装置の構成例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3における基準座標推定部及び基準座標判定部による基準座標推定の処理概要を説明するためのフロア図である。 この発明の実施の形態3における基準座標判定部の動作例を示すフローチャートである。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る動態検出装置1の構成例を示すブロック図である。
動態検出装置1は、自機(動態検出装置1)を所持するユーザの動態を検出する。ユーザとしては、例えば、ビル等の建物の各フロアを巡回点検する作業員が挙げられる。この動態検出装置1は、図1に示すように、座標情報記録部101、慣性センサ102、歩行者自律航法部103、気圧センサ104、移動手段推定部105、フロア推定部106、電子コンパス107、基準座標推定部108及び座標変換部109を備えている。
座標情報記録部101は、建物内に存在する移動手段の昇降口の絶対座標及び当該昇降口の方位を示す情報をフロア毎に記録している。なお、昇降口の方位とは、昇降口の中心から見た昇降口の出入り口の方位である。この座標情報記録部101に記録された情報は、基準座標推定部108により読み出される。
なお図1では、動態検出装置1の内部に座標情報記録部101が設けられた場合を示したが、これに限らず、動態検出装置1の外部に座標情報記録部101が設けられてもよい。
慣性センサ102は、自機(動態検出装置1)の動きを測定する。なお、自機の動きとしては、例えば加速度及び回転等が挙げられる。この慣性センサ102により測定された動きを示す情報は、歩行者自律航法部103及び移動手段推定部105に出力される。
歩行者自律航法部103は、慣性センサ102により測定された動きに基づいて、上記ユーザの基準座標に対する相対座標を計算する。この歩行者自律航法部103により計算された相対座標を示す情報は、座標変換部109に出力される。
気圧センサ104は、自機(動態検出装置1)の周囲の気圧を測定する。この気圧センサ104により測定された気圧を示す情報は、移動手段推定部105及びフロア推定部106に出力される。
移動手段推定部105は、慣性センサ102により測定された動き、及び、気圧センサ104により測定された気圧に基づいて、上記ユーザがフロア間の移動に使用した移動手段の種別を推定する。移動手段の種別としては、例えば階段又はエレベータ等が挙げられる。この移動手段推定部105により推定された移動手段の種別を示す情報は、基準座標推定部108に出力される。
フロア推定部106は、気圧センサ104により測定された気圧に基づいて、上記ユーザがいるフロアを推定する。このフロア推定部106により推定されたフロアを示す情報は、基準座標推定部108に出力される。
電子コンパス107は、自機(動態検出装置1)の進行方向の方位を検出する。この電子コンパス107により検出された方位を示す情報は、基準座標推定部108に出力される。
基準座標推定部108は、移動手段推定部105により推定された移動手段の種別、フロア推定部106により推定されたフロア、及び、電子コンパス107により検出された方位に基づいて、座標情報記録部101に記録された情報から、上記ユーザが使用した移動手段の当該フロアにおける昇降口の絶対座標を上記基準座標として推定する。この基準座標推定部108により推定された基準座標を示す情報は、座標変換部109に出力される。
座標変換部109は、基準座標推定部108により推定された基準座標を用い、歩行者自律航法部103により計算された相対座標を絶対座標に変換する。この際、座標変換部109は、上記相対座標に上記基準座標を加算することで、上記ユーザの絶対座標を得る。この座標変換部109により得られた絶対座標を示す情報は、外部に出力される。
図2は、この発明の実施の形態1に係る動態検出装置1を実現する計算機のハードウェア構成例を示している。
歩行者自律航法部103、移動手段推定部105、フロア推定部106、基準座標推定部108及び座標変換部109の各機能は、処理回路により実現される。図2に示すように、処理回路は、システムメモリ202に格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、又はDSP(Digital Signal Processor)ともいう)201である。
歩行者自律航法部103、移動手段推定部105、フロア推定部106、基準座標推定部108及び座標変換部109の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア及びファームウェアはプログラムとして記述され、システムメモリ202に格納される。処理回路は、システムメモリ202に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。すなわち、動態検出装置1は、処理回路により実行されるときに、例えば後述する図3に示す各ステップが結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのシステムメモリ202を備える。また、これらのプログラムは、歩行者自律航法部103、移動手段推定部105、フロア推定部106、基準座標推定部108及び座標変換部109の手順及び方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、システムメモリ202としては、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)等の不揮発性又は揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、又はDVD(Digital Versatile Disc)等が該当する。
また、上記プログラムの操作用のGUIは、GPU204、フレームメモリ205及びRAMDAC(Random Access Memory Digital−to−Analog Converter)206を介して表示デバイス208に表示される。上記ユーザは、同GUIを操作デバイス207で操作する。
また、座標情報記録部101は、情報の記録にストレジ203を使用する。
次に、図3を参照しながら、実施の形態1に係る動態検出装置1の動作例を説明する。なお、座標情報記録部101は、事前に、建物内に存在する移動手段の昇降口の絶対座標及び当該昇降口の方位を示す情報をフロア毎に記録している。
動態検出装置1の動作例では、図3に示すように、まず、慣性センサ102は、自機の動きを測定する(ステップST301)。この慣性センサ102により測定された動きを示す情報は、歩行者自律航法部103及び移動手段推定部105に出力される。
次いで、歩行者自律航法部103は、慣性センサ102による検出結果に基づいて、上記ユーザの基準座標に対する相対座標を計算する(ステップST302)。この歩行者自律航法部103により計算された相対座標を示す情報は、座標変換部109に出力される。
また、気圧センサ104は、自機の周囲の気圧を測定する(ステップST303)。この気圧センサ104により測定された気圧を示す情報は、移動手段推定部105及びフロア推定部106に出力される。
次いで、移動手段推定部105は、慣性センサ102により測定された動き、及び、気圧センサ104により測定された気圧に基づいて、上記ユーザがフロア間の移動に使用した移動手段の種別を推定する(ステップST304)。移動手段推定部105の動作の詳細については後述する。この移動手段推定部105により推定された移動手段の種別を示す情報は、基準座標推定部108に出力される。
また、フロア推定部106は、気圧センサ104により測定された気圧に基づいて、上記ユーザがいるフロアを推定する(ステップST305)。フロア推定部106の動作の詳細については後述する。このフロア推定部106により推定されたフロアを示す情報は、基準座標推定部108に出力される。
また、電子コンパス107は、自機の進行方向の方位を検出する(ステップST306)。この電子コンパス107により検出された方位を示す情報は、基準座標推定部108に出力される。
次いで、基準座標推定部108は、移動手段推定部105により推定された移動手段の種別、フロア推定部106により推定されたフロア、及び、電子コンパス107により検出された方位に基づいて、座標情報記録部101に記録された情報から、上記ユーザが使用した移動手段の当該フロアにおける昇降口の絶対座標を上記基準座標として推定する(ステップST307)。基準座標推定部108の動作の詳細については後述する。この基準座標推定部108により推定された基準座標を示す情報は、座標変換部109に出力される。
次いで、座標変換部109は、基準座標推定部108により推定された基準座標を用い、歩行者自律航法部103により計算された相対座標を絶対座標に変換する(ステップST308)。この座標変換部109により得られた絶対座標を示す情報は、外部に出力される。
なお、ステップST304において移動手段推定部105により移動手段の種別が推定されない場合、すなわち、上記ユーザがフロア間の移動を行っていない場合には、ステップST305〜307の処理はスキップされ、座標変換部109は、基準座標推定部108により前回推定された基準座標を用い、歩行者自律航法部103により計算された相対座標を絶対座標に変換する。
次に、移動手段推定部105の動作例について、図4を参照しながら説明する。なお以下では、移動手段の種別が階段とエレベータであり、また、慣性センサ102により測定される動きが鉛直方向(z軸方向)の加速度である場合を示す。
移動手段推定部105は、まず、慣性センサ102により測定された動きから、鉛直方向の加速度波形の周波数が、予め設定された閾値α[Hz]以上であるかを判定する(ステップST401)。閾値αは、上記ユーザが歩行しているか又は静止しているかを判別可能な値である。
このステップST401において、移動手段推定部105は、鉛直方向の加速度波形の周波数が閾値α以上であると判定した場合には、気圧センサ104により測定された気圧の時間当たりの変化の大きさが、予め設定された閾値γ[Pa/秒]以上であるかを判定する(ステップST402)。閾値γは、上記ユーザが別のフロアへ移動したかを判別可能な値である。
このステップST402において、移動手段推定部105は、気圧の時間当たりの変化の大きさが閾値γ以上であると判定した場合には、移動手段の種別は階段であると判定する(ステップST403)。なお、上記ユーザが使用した移動手段の種別が階段である場合には、慣性センサ102により測定された鉛直方向の加速度波形及び気圧センサ104により測定された気圧は、例えば図5Aのようになる。
一方、ステップST402において、移動手段推定部105は、気圧の時間当たりの変化の大きさが閾値γ未満であると判定した場合には、上記ユーザがフロアを歩行していると判定する(ステップST404)。
一方、ステップST401において、移動手段推定部105は、鉛直方向の加速度波形の周波数が閾値α未満であると判定した場合には、気圧センサ104により測定された気圧の時間当たりの変化の大きさが、予め設定された閾値β[Pa/秒]以上であるかを判定する(ステップST405)。閾値βは、上記ユーザが別のフロアへ移動したかを判別可能な値である。
このステップST405において、移動手段推定部105は、気圧の時間当たりの変化の大きさが閾値β以上であると判定した場合には、移動手段の種別はエレベータであると判定する(ステップST406)。なお、上記ユーザが使用した移動手段の種別がエレベータである場合には、慣性センサ102により測定された鉛直方向の加速度波形及び気圧センサ104により測定された気圧は、例えば図5Bのようになる。
一方、ステップST405において、移動手段推定部105は、気圧の時間当たりの変化の大きさが閾値β未満であると判定した場合には、上記ユーザがフロアで静止していると判定する(ステップST407)。
次に、フロア推定部106の動作例について、図6を参照しながら説明する。
フロア推定部106では、気圧と高さに線形の関係があると推定し、気圧センサ104により測定された気圧から、上記ユーザがいるフロアの推定を行う。
ここで、図6に示すように、事前に、動態検出装置1は、1階のフロアでの気圧A及びM階のフロアでの気圧Bを測定し、フロア推定部106は、これらの測定結果から、1階層当たりの気圧差ΔPを下式(1)より得る。
ΔP=(A−B)/(M−1) (1)
そして、フロア推定部106は、運用時に、気圧センサ104により測定された気圧Cから、下式(2)より、上記ユーザがいるフロアNの推定を行う。
N={(A−C)/ΔP}+1 (2)
また、フロア推定部106は、対象となる建物の1階層当たりの高さhが既知である場合には、高さ1m当たりでの気圧変化量Dから、下式(3)より、上記ユーザがいるフロアNの推定を行ってもよい。なお、高さ1m当たりでの気圧変化量Dは、通常、11〜12pa/m程度である。
N={(A−C)/(D×h)}+1 (3)
次に、基準座標推定部108の動作例について、図7〜9を参照しながら説明する。
なお、図7に示すフロア図は、建物内の任意のフロアを示し、4つの移動手段が設けられている場合を示している。また図7において、符号a〜dは移動手段の昇降口の位置を示し、符号xは上記ユーザの位置を示している。また、図8に示す表は、座標情報記録部101に記録された、図7に示すフロアにおける移動手段の昇降口の絶対座標及び当該昇降口の方位を示す情報である。
基準座標推定部108は、図9に示すように、まず、フロア推定部106により推定されたフロアに基づいて、座標情報記録部101から、当該フロアに存在する全ての移動手段の昇降口の絶対座標及び当該昇降口の方位を取得する(ステップST901)。以下では、基準座標推定部108は、図8に示す情報を取得したものとする。
次いで、基準座標推定部108は、移動手段推定部105により推定された移動手段の種別が階段であるかを判定する(ステップST902)。
このステップST902において、基準座標推定部108は、移動手段の種別が階段であると判定した場合には、電子コンパス107により検出された方位が西向きであるかを判定する(ステップST903)。
このステップST903において、基準座標推定部108は、方位が西向きであると判定した場合には、図8に示す情報から、位置bの絶対座標を基準座標として推定する(ステップST904)。
一方、ステップST903において、基準座標推定部108は、方位が西向きではないと判定した場合、すなわち、方位が東向きである場合には、図8に示す情報から、位置dの絶対座標を基準座標として推定する(ステップST905)。
一方、ステップST902において、基準座標推定部108は、移動手段の種別が階段ではないと判定した場合、すなわち、移動手段の種別がエレベータである場合には、電子コンパス107により検出された方位が西向きであるかを判定する(ステップST906)。
このステップST906において、基準座標推定部108は、方位が西向きであると判定した場合には、図8に示す情報から、位置aの絶対座標を基準座標として推定する(ステップST907)。
一方、ステップST906において、基準座標推定部108は、方位が西向きではないと判定した場合、すなわち、方位が東向きであると判定した場合には、図8に示す情報から、位置cの絶対座標を基準座標として推定であると判定する(ステップST908)。
以上のように、この実施の形態1によれば、動態検出装置1は、自機の動きを測定する慣性センサ102と、慣性センサ102により測定された動きに基づいて、自機を所持するユーザの基準座標に対する相対座標を計算する歩行者自律航法部103と、自機の周囲の気圧を測定する気圧センサ104と、慣性センサ102により測定された動き、及び、気圧センサ104により測定された気圧に基づいて、上記ユーザが建物内のフロア間を移動する際に使用した移動手段の種別を推定する移動手段推定部105と、気圧センサ104により測定された気圧に基づいて、上記ユーザがいるフロアを推定するフロア推定部106と、自機の進行方向の方位を検出する電子コンパス107と、移動手段推定部105により推定された移動手段の種別、フロア推定部106により推定されたフロア、及び、電子コンパス107により検出された方位に基づいて、上記ユーザが使用した移動手段の当該フロアにおける昇降口の絶対座標を基準座標として推定する基準座標推定部108と、基準座標推定部108により推定された基準座標を用い、歩行者自律航法部103により計算された相対座標を絶対座標に変換する座標変換部109とを備えた。これにより、動態検出装置1は、建物内に複数の移動手段がある場合でも、装置単体で、上記ユーザの動態を検出できる。
実施の形態2.
図10は、この発明の実施の形態2に係る動態検出装置1の構成例を示すブロック図である。この図10に示す実施の形態2に係る動態検出装置1では、図1に示す実施の形態1に係る動態検出装置1に対し、時間計数部110を追加している。その他の構成は同様であり、同一の符号を付して異なる部分についてのみ説明を行う。
なお、座標情報記録部101は、実施の形態1で示した情報に加え、各移動手段の昇降口から第一の地点まで上記ユーザが移動するのに要する基準となる時間(基準所要時間)を示す情報をフロア毎に記録する。なお、第一の地点は、フロア毎に任意に設定可能であり、例えば上記ユーザがフロアに来た際に最初に必ず立ち寄る地点とする。
また、慣性センサ102により測定された自機の動きを示す情報、及び、気圧センサ104により測定された気圧を示す情報は、それぞれ、時間計数部110にも出力される。
時間計数部110は、慣性センサ102により測定された動き、及び、気圧センサ104により測定された気圧に基づいて、上記ユーザが歩行中に気圧が一定(略一定の意味を含む)である時間、すなわち気圧に変化が無い時間を計数する。この時間計数部110により計数された時間を示す情報は、基準座標推定部108に出力される。なお、時間計数部110の機能は処理回路により実現される。
また、基準座標推定部108は、実施の形態1で示した機能に加え、フロア推定部106により推定されたフロア、及び、時間計数部110により計数された時間に基づいて、座標情報記録部101に記録された情報から、上記ユーザが使用した移動手段の当該フロアにおける昇降口の絶対座標を基準座標として推定する機能も有する。
次に、基準座標推定部108の動作例について、図11〜14を参照しながら説明する。
なお、図11に示すフロア図は、建物内の任意のフロアを示し、3つの移動手段が設けられている場合を示している。また図11において、符号a〜cは移動手段の昇降口の位置を示し、符号xは上記ユーザの位置を示している。また図11において、上記第一の地点は管理室の入口であるとする。また、図12に示す表は、座標情報記録部101に記録された、図11に示すフロアにおける移動手段の昇降口の絶対座標、当該昇降口の方位、及び、当該昇降口から第一の地点までの基準所要時間を示す情報である。
図11に示すフロア図では、全ての移動手段が同じ方位(図11では北向き)となっている。そのため、実施の形態1で示した手法では、上記ユーザが使用した移動手段を推定できない場合がある。そこで、この場合に、動態検出装置1は、時間計数部110により計数された時間を用いて移動手段の推定を行う。
この場合、基準座標推定部108は、図14に示すように、まず、フロア推定部106により推定されたフロアに基づいて、座標情報記録部101から、当該フロアに存在する全ての移動手段の昇降口の絶対座標及び当該昇降口から第一の地点までの基準所要時間を取得する(ステップST1401)。以下では、基準座標推定部108は、図12に示す情報を取得したものとする。
次いで、基準座標推定部108は、時間計数部110により計数された時間が、予め設定された閾値θ以下であるかを判定する(ステップST1402)。閾値θは、上記フロアにおける第一の地点までの各基準所要時間よりも短い時間であって、例えば、図13Aに示すような階段の踊り場を上記ユーザが移動するのに要する基準となる時間である。
このステップST1402において、基準座標推定部108は、上記時間が閾値θ以下であると判定した場合には、シーケンスはステップST1401に戻る。すなわち、上記ユーザが歩行中に気圧が一定である時間が閾値θ以下である場合、上記ユーザはフロアにはおらず、例えば図13Aに示すように上記ユーザは階段の踊り場にいると推測できる。よって、この場合には、基準座標推定部108は基準座標の推定をやり直す。なお図13Bはユーザが踊り場を移動した場合での気圧センサ104による測定結果の一例を示している。
一方、ステップST1402において、基準座標推定部108は、上記時間が閾値θ以下ではないと判定した場合には、上記時間が100秒以下であるかを判定する(ステップST1403)。この100秒は、図12に示す情報に含まれる第一の地点までの基準所要時間のうちの最も短い時間である。
このステップST1403において、基準座標推定部108は、上記時間が100秒以下であると判定した場合には、図12に示す情報から、位置aの絶対座標を基準座標として推定する(ステップST1404)。
一方、ステップST1404において、基準座標推定部108は、上記時間が100秒以下ではないと判定した場合には、上記時間が300秒以下であるかを判定する(ステップST1405)。この300秒は、図12に示す情報に含まれる第一の地点までの基準所要時間のうちの2番目に短い時間である。
このステップST1405において、基準座標推定部108は、上記時間が300秒以下であると判定した場合には、図12に示す情報から、位置bの絶対座標を基準座標として推定する(ステップST1406)。
一方、ステップST1406において、基準座標推定部108は、上記時間が300秒以下ではないと判定した場合には、図12に示す情報から、位置cの絶対座標を基準座標として推定する(ステップST1407)。
以上のように、この実施の形態2によれば、動態検出装置1は、慣性センサ102により測定された動き、及び、気圧センサ104により測定された気圧に基づいて、上記ユーザが歩行中に気圧が一定である時間を計数する時間計数部110を備え、基準座標推定部108は、フロア推定部106により推定されたフロア、及び、時間計数部110により計数された時間に基づいて、上記ユーザが使用した移動手段の当該フロアにおける昇降口の絶対座標を基準座標として推定する。これにより、動態検出装置1は、実施の形態1における効果に加え、複数の移動手段の昇降口が同じ方位であっても基準座標を推定できる。
実施の形態3.
図15は、この発明の実施の形態3に係る動態検出装置1の構成例を示すブロック図である。この図15に示す実施の形態3に係る動態検出装置1では、図1に示す実施の形態1に係る動態検出装置1に対し、基準座標判定部111を追加している。その他の構成は同様であり、同一の符号を付して異なる部分についてのみ説明を行う。
なお、座標情報記録部101は、実施の形態1で示した情報に加え、建物内に存在する障害物の絶対座標を示す情報をフロア毎に記録する。障害物としては、例えば壁が挙げられる。
また、フロア推定部106により推定されたフロアを示す情報は、基準座標判定部111にも出力される。
また、基準座標推定部108は、実施の形態1で示した機能に加え、フロア推定部106により推定されたフロア、及び、基準座標判定部111による判定結果に基づいて、座標情報記録部101に記録された情報から、上記ユーザが使用した移動手段の当該フロアにおける昇降口の絶対座標を基準座標として推定する機能も有する。
この際、基準座標推定部108は、まず、フロア推定部106により推定されたフロアに基づいて、座標情報記録部101に記録された情報から、当該フロアに存在する全ての移動手段の昇降口の絶対座標を基準座標として推定する。その後、基準座標推定部108は、基準座標判定部111により検出された基準座標を推定対象から除外する。
基準座標判定部111は、フロア推定部106により推定されたフロアに基づいて、座標情報記録部101に記録された情報から、座標変換部109により得られた絶対座標のうち、軌跡が当該フロアに存在する障害物の絶対座標に交わる絶対座標を構成する基準座標を検出する。この基準座標判定部111により検出された基準座標を示す情報は、基準座標推定部108に出力される。なお、基準座標判定部111の機能は処理回路により実現される。
次に、基準座標推定部108及び基準座標判定部111の動作例について、図16,17を参照しながら説明する。
なお、図16に示すフロア図は、建物内の任意のフロアを示し、3つの移動手段が設けられている場合を示している。また図16において、符号a〜cは移動手段の昇降口の位置を示し、符号xは上記ユーザの位置を示している。
図16に示すフロア図では、全ての移動手段が同じ方位(図16では北向き)となっている。そのため、実施の形態1で示した手法では、上記ユーザが使用した移動手段を推定できない場合がある。そこで、この場合に、動態検出装置1は、基準座標判定部111を用いて移動手段の推定を行う。
この場合、基準座標推定部108は、まず、フロア推定部106により推定されたフロアに基づいて、座標情報記録部101に記録された情報から、当該フロアに存在する全ての移動手段の昇降口の絶対座標を基準座標として推定する。次いで、座標変換部109は、基準座標推定部108により推定された各基準座標を用い、歩行者自律航法部103により計算された相対座標を絶対座標に変換する。図16では、各移動手段の昇降口の位置a〜cの絶対座標をそれぞれ基準座標とした場合での、上記ユーザの絶対座標の軌跡x1〜x3が示されている。
次いで、基準座標判定部111は、フロア推定部106により推定されたフロアに基づいて、座標情報記録部101に記録された情報から、当該フロアに存在する障害物の絶対座標に対し、座標変換部109により得られた絶対座標のうち、軌跡が交わる絶対座標を構成する基準座標を検出する。以下、基準座標判定部111による動作の詳細について、図17を参照しながら説明する。
基準座標判定部111は、図17に示すように、まず、フロア推定部106により推定されたフロアに基づいて、座標情報記録部101から、当該フロアに存在する全ての障害物の絶対座標を取得する(ステップST1701)。以下では、基準座標判定部111は、図16に示すフロアに存在する全ての障害物の絶対座標を取得したものとする。
また、基準座標判定部111は、座標変換部109により得られた全ての絶対座標を取得する(ステップST1702)。
次いで、基準座標判定部111は、取得した絶対座標のうち、軌跡が上記フロアに存在する障害物の絶対座標に交わる絶対座標を構成する基準座標を検出する(ステップST1703)。図16の例では、軌跡x2及び軌跡x3が障害物の絶対座標と交わっているため、基準座標判定部111は位置bの絶対座標(基準座標)及び位置cの絶対座標(基準座標)を検出する。この基準座標判定部111により検出された基準座標を示す情報は、基準座標推定部108に出力される。
次いで、基準座標推定部108は、基準座標判定部111により検出された基準座標を推定対象から除外する。図16の例では、基準座標推定部108は、位置bの絶対座標及び位置cの絶対座標を推定対象から除外し、座標変換部109は、位置aの絶対座標のみを用い、歩行者自律航法部103により計算された相対座標を絶対座標に変換する。
以上のように、この実施の形態3によれば、基準座標推定部108は、フロア推定部106により推定されたフロアに基づいて、当該フロアに存在する全ての移動手段の昇降口の絶対座標を基準座標として推定し、動態検出装置1は、フロア推定部106により推定されたフロアに基づいて、座標変換部109により得られた絶対座標のうち、軌跡が当該フロアに存在する障害物の絶対座標に交わる絶対座標を構成する基準座標を検出する基準座標判定部111を備え、基準座標推定部108は、基準座標判定部111により検出された基準座標を推定対象から除外する。これにより、動態検出装置1は、実施の形態1における効果に加え、複数の移動手段の昇降口が同じ方位であっても基準座標を推定できる。
また、実施の形態3に係る動態検出装置1では、実施の形態2で示した第一の地点までの基準所要時間がわからない場合にも、基準座標を推定できる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
この発明に係る動態検出装置は、建物内に複数の移動手段がある場合でも、装置単体で、自機を所持するユーザの動態を検出でき、自機を所持するユーザの動態を検出する動態検出装置等に用いるのに適している。
1 動態検出装置、101 座標情報記録部、102 慣性センサ、103 歩行者自律航法部、104 気圧センサ、105 移動手段推定部、106 フロア推定部、107 電子コンパス、108 基準座標推定部、109 座標変換部、110 時間計数部、111 基準座標判定部、201 CPU、202 システムメモリ、203 ストレジ、204 GPU、205 フレームメモリ、206 RAMDAC、207 操作デバイス、208 表示デバイス。
この発明は、自機を所持するユーザの動態を検出する動態検出装置及び動態検出方法に関する。
従来から、自機を所持するユーザの動態を検出する動態検出装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1に開示された装置では、高度の検出及び上記ユーザの歩行動作の認識により、上記ユーザが使用した移動手段の種別を推定し、上記ユーザの動態を検出している。なお、移動手段の種別としては、例えば、ビル等の建物に設けられた階段又はエレベータ等が挙げられる。
特開2007−093433号公報
しかしながら、建物内に複数の移動手段がある場合、上記の装置では、上記ユーザが使用した移動手段を推定できないという課題がある。この場合、上記の装置に対し、別途、大まかな位置情報を与える手段を建物側に設け、上記ユーザが使用した移動手段の絞り込みを行う必要がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、建物内に複数の移動手段がある場合でも、装置単体で、自機を所持するユーザの動態を検出できる動態検出装置を提供することを目的としている。
この発明に係る動態検出装置は、自機の動きを測定する慣性センサと、慣性センサにより測定された動きに基づいて、自機を所持するユーザの基準座標に対する相対座標を計算する歩行者自律航法部と、自機の周囲の気圧を測定する気圧センサと、気圧センサにより測定された気圧に基づいて、ユーザがいるフロアを推定するフロア推定部と、慣性センサにより測定された動き、及び、気圧センサにより測定された気圧に基づいて、ユーザが歩行中に気圧が一定である時間を計数する時間計数部と、フロア推定部により推定されたフロア、及び、時間計数部により計数された時間に基づいて、ユーザが使用した移動手段の当該フロアにおける昇降口の絶対座標を基準座標として推定する基準座標推定部と、基準座標推定部により推定された基準座標を用い、歩行者自律航法部により計算された相対座標を絶対座標に変換する座標変換部とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、上記のように構成したので、建物内に複数の移動手段がある場合でも、装置単体で、自機を所持するユーザの動態を検出できる。
この発明の実施の形態1に係る動態検出装置の構成例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る動態検出装置のハードウェア構成例を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る動態検出装置の動作例を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1における移動手段推定部の動作例を示すフローチャートである。 図5Aはユーザが階段で移動した場合での慣性センサ及び気圧センサによる測定結果の一例を示す図であり、図5Bはユーザがエレベータで移動した場合での慣性センサ及び気圧センサによる測定結果の一例を示す図である。 この発明の実施の形態1におけるフロア推定部によるフロア推定の処理概要を示す図である。 この発明の実施の形態1における基準座標推定部による基準座標推定を説明するためのフロア図である。 この発明の実施の形態1における座標情報記録部に記録された情報を示す図であり、図7に示すフロア図に対応する図である。 この発明の実施の形態1における基準座標推定部の動作例を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る動態検出装置の構成例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2における基準座標推定部による基準座標推定を説明するためのフロア図である。 この発明の実施の形態2における座標情報記録部に記録された情報を示す図であり、図11に示すフロア図に対応する図である。 図13Aはユーザが階段の踊り場を移動している場合を示す図であり、図13Bはユーザが踊り場を移動した場合での気圧センサによる測定結果の一例を示す図である。 この発明の実施の形態2における基準座標推定部の動作例を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3に係る動態検出装置の構成例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3における基準座標推定部及び基準座標判定部による基準座標推定の処理概要を説明するためのフロア図である。 この発明の実施の形態3における基準座標判定部の動作例を示すフローチャートである。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る動態検出装置1の構成例を示すブロック図である。
動態検出装置1は、自機(動態検出装置1)を所持するユーザの動態を検出する。ユーザとしては、例えば、ビル等の建物の各フロアを巡回点検する作業員が挙げられる。この動態検出装置1は、図1に示すように、座標情報記録部101、慣性センサ102、歩行者自律航法部103、気圧センサ104、移動手段推定部105、フロア推定部106、電子コンパス107、基準座標推定部108及び座標変換部109を備えている。
座標情報記録部101は、建物内に存在する移動手段の昇降口の絶対座標及び当該昇降口の方位を示す情報をフロア毎に記録している。なお、昇降口の方位とは、昇降口の中心から見た昇降口の出入り口の方位である。この座標情報記録部101に記録された情報は、基準座標推定部108により読み出される。
なお図1では、動態検出装置1の内部に座標情報記録部101が設けられた場合を示したが、これに限らず、動態検出装置1の外部に座標情報記録部101が設けられてもよい。
慣性センサ102は、自機(動態検出装置1)の動きを測定する。なお、自機の動きとしては、例えば加速度及び回転等が挙げられる。この慣性センサ102により測定された動きを示す情報は、歩行者自律航法部103及び移動手段推定部105に出力される。
歩行者自律航法部103は、慣性センサ102により測定された動きに基づいて、上記ユーザの基準座標に対する相対座標を計算する。この歩行者自律航法部103により計算された相対座標を示す情報は、座標変換部109に出力される。
気圧センサ104は、自機(動態検出装置1)の周囲の気圧を測定する。この気圧センサ104により測定された気圧を示す情報は、移動手段推定部105及びフロア推定部106に出力される。
移動手段推定部105は、慣性センサ102により測定された動き、及び、気圧センサ104により測定された気圧に基づいて、上記ユーザがフロア間の移動に使用した移動手段の種別を推定する。移動手段の種別としては、例えば階段又はエレベータ等が挙げられる。この移動手段推定部105により推定された移動手段の種別を示す情報は、基準座標推定部108に出力される。
フロア推定部106は、気圧センサ104により測定された気圧に基づいて、上記ユーザがいるフロアを推定する。このフロア推定部106により推定されたフロアを示す情報は、基準座標推定部108に出力される。
電子コンパス107は、自機(動態検出装置1)の進行方向の方位を検出する。この電子コンパス107により検出された方位を示す情報は、基準座標推定部108に出力される。
基準座標推定部108は、移動手段推定部105により推定された移動手段の種別、フロア推定部106により推定されたフロア、及び、電子コンパス107により検出された方位に基づいて、座標情報記録部101に記録された情報から、上記ユーザが使用した移動手段の当該フロアにおける昇降口の絶対座標を上記基準座標として推定する。この基準座標推定部108により推定された基準座標を示す情報は、座標変換部109に出力される。
座標変換部109は、基準座標推定部108により推定された基準座標を用い、歩行者自律航法部103により計算された相対座標を絶対座標に変換する。この際、座標変換部109は、上記相対座標に上記基準座標を加算することで、上記ユーザの絶対座標を得る。この座標変換部109により得られた絶対座標を示す情報は、外部に出力される。
図2は、この発明の実施の形態1に係る動態検出装置1を実現する計算機のハードウェア構成例を示している。
歩行者自律航法部103、移動手段推定部105、フロア推定部106、基準座標推定部108及び座標変換部109の各機能は、処理回路により実現される。図2に示すように、処理回路は、システムメモリ202に格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、又はDSP(Digital Signal Processor)ともいう)201である。
歩行者自律航法部103、移動手段推定部105、フロア推定部106、基準座標推定部108及び座標変換部109の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア及びファームウェアはプログラムとして記述され、システムメモリ202に格納される。処理回路は、システムメモリ202に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。すなわち、動態検出装置1は、処理回路により実行されるときに、例えば後述する図3に示す各ステップが結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのシステムメモリ202を備える。また、これらのプログラムは、歩行者自律航法部103、移動手段推定部105、フロア推定部106、基準座標推定部108及び座標変換部109の手順及び方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、システムメモリ202としては、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)等の不揮発性又は揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、又はDVD(Digital Versatile Disc)等が該当する。
また、上記プログラムの操作用のGUIは、GPU204、フレームメモリ205及びRAMDAC(Random Access Memory Digital−to−Analog Converter)206を介して表示デバイス208に表示される。上記ユーザは、同GUIを操作デバイス207で操作する。
また、座標情報記録部101は、情報の記録にストレジ203を使用する。
次に、図3を参照しながら、実施の形態1に係る動態検出装置1の動作例を説明する。なお、座標情報記録部101は、事前に、建物内に存在する移動手段の昇降口の絶対座標及び当該昇降口の方位を示す情報をフロア毎に記録している。
動態検出装置1の動作例では、図3に示すように、まず、慣性センサ102は、自機の動きを測定する(ステップST301)。この慣性センサ102により測定された動きを示す情報は、歩行者自律航法部103及び移動手段推定部105に出力される。
次いで、歩行者自律航法部103は、慣性センサ102による検出結果に基づいて、上記ユーザの基準座標に対する相対座標を計算する(ステップST302)。この歩行者自律航法部103により計算された相対座標を示す情報は、座標変換部109に出力される。
また、気圧センサ104は、自機の周囲の気圧を測定する(ステップST303)。この気圧センサ104により測定された気圧を示す情報は、移動手段推定部105及びフロア推定部106に出力される。
次いで、移動手段推定部105は、慣性センサ102により測定された動き、及び、気圧センサ104により測定された気圧に基づいて、上記ユーザがフロア間の移動に使用した移動手段の種別を推定する(ステップST304)。移動手段推定部105の動作の詳細については後述する。この移動手段推定部105により推定された移動手段の種別を示す情報は、基準座標推定部108に出力される。
また、フロア推定部106は、気圧センサ104により測定された気圧に基づいて、上記ユーザがいるフロアを推定する(ステップST305)。フロア推定部106の動作の詳細については後述する。このフロア推定部106により推定されたフロアを示す情報は、基準座標推定部108に出力される。
また、電子コンパス107は、自機の進行方向の方位を検出する(ステップST306)。この電子コンパス107により検出された方位を示す情報は、基準座標推定部108に出力される。
次いで、基準座標推定部108は、移動手段推定部105により推定された移動手段の種別、フロア推定部106により推定されたフロア、及び、電子コンパス107により検出された方位に基づいて、座標情報記録部101に記録された情報から、上記ユーザが使用した移動手段の当該フロアにおける昇降口の絶対座標を上記基準座標として推定する(ステップST307)。基準座標推定部108の動作の詳細については後述する。この基準座標推定部108により推定された基準座標を示す情報は、座標変換部109に出力される。
次いで、座標変換部109は、基準座標推定部108により推定された基準座標を用い、歩行者自律航法部103により計算された相対座標を絶対座標に変換する(ステップST308)。この座標変換部109により得られた絶対座標を示す情報は、外部に出力される。
なお、ステップST304において移動手段推定部105により移動手段の種別が推定されない場合、すなわち、上記ユーザがフロア間の移動を行っていない場合には、ステップST305〜307の処理はスキップされ、座標変換部109は、基準座標推定部108により前回推定された基準座標を用い、歩行者自律航法部103により計算された相対座標を絶対座標に変換する。
次に、移動手段推定部105の動作例について、図4を参照しながら説明する。なお以下では、移動手段の種別が階段とエレベータであり、また、慣性センサ102により測定される動きが鉛直方向(z軸方向)の加速度である場合を示す。
移動手段推定部105は、まず、慣性センサ102により測定された動きから、鉛直方向の加速度波形の周波数が、予め設定された閾値α[Hz]以上であるかを判定する(ステップST401)。閾値αは、上記ユーザが歩行しているか又は静止しているかを判別可能な値である。
このステップST401において、移動手段推定部105は、鉛直方向の加速度波形の周波数が閾値α以上であると判定した場合には、気圧センサ104により測定された気圧の時間当たりの変化の大きさが、予め設定された閾値γ[Pa/秒]以上であるかを判定する(ステップST402)。閾値γは、上記ユーザが別のフロアへ移動したかを判別可能な値である。
このステップST402において、移動手段推定部105は、気圧の時間当たりの変化の大きさが閾値γ以上であると判定した場合には、移動手段の種別は階段であると判定する(ステップST403)。なお、上記ユーザが使用した移動手段の種別が階段である場合には、慣性センサ102により測定された鉛直方向の加速度波形及び気圧センサ104により測定された気圧は、例えば図5Aのようになる。
一方、ステップST402において、移動手段推定部105は、気圧の時間当たりの変化の大きさが閾値γ未満であると判定した場合には、上記ユーザがフロアを歩行していると判定する(ステップST404)。
一方、ステップST401において、移動手段推定部105は、鉛直方向の加速度波形の周波数が閾値α未満であると判定した場合には、気圧センサ104により測定された気圧の時間当たりの変化の大きさが、予め設定された閾値β[Pa/秒]以上であるかを判定する(ステップST405)。閾値βは、上記ユーザが別のフロアへ移動したかを判別可能な値である。
このステップST405において、移動手段推定部105は、気圧の時間当たりの変化の大きさが閾値β以上であると判定した場合には、移動手段の種別はエレベータであると判定する(ステップST406)。なお、上記ユーザが使用した移動手段の種別がエレベータである場合には、慣性センサ102により測定された鉛直方向の加速度波形及び気圧センサ104により測定された気圧は、例えば図5Bのようになる。
一方、ステップST405において、移動手段推定部105は、気圧の時間当たりの変化の大きさが閾値β未満であると判定した場合には、上記ユーザがフロアで静止していると判定する(ステップST407)。
次に、フロア推定部106の動作例について、図6を参照しながら説明する。
フロア推定部106では、気圧と高さに線形の関係があると推定し、気圧センサ104により測定された気圧から、上記ユーザがいるフロアの推定を行う。
ここで、図6に示すように、事前に、動態検出装置1は、1階のフロアでの気圧A及びM階のフロアでの気圧Bを測定し、フロア推定部106は、これらの測定結果から、1階層当たりの気圧差ΔPを下式(1)より得る。
ΔP=(A−B)/(M−1) (1)
そして、フロア推定部106は、運用時に、気圧センサ104により測定された気圧Cから、下式(2)より、上記ユーザがいるフロアNの推定を行う。
N={(A−C)/ΔP}+1 (2)
また、フロア推定部106は、対象となる建物の1階層当たりの高さhが既知である場合には、高さ1m当たりでの気圧変化量Dから、下式(3)より、上記ユーザがいるフロアNの推定を行ってもよい。なお、高さ1m当たりでの気圧変化量Dは、通常、11〜12pa/m程度である。
N={(A−C)/(D×h)}+1 (3)
次に、基準座標推定部108の動作例について、図7〜9を参照しながら説明する。
なお、図7に示すフロア図は、建物内の任意のフロアを示し、4つの移動手段が設けられている場合を示している。また図7において、符号a〜dは移動手段の昇降口の位置を示し、符号xは上記ユーザの位置を示している。また、図8に示す表は、座標情報記録部101に記録された、図7に示すフロアにおける移動手段の昇降口の絶対座標及び当該昇降口の方位を示す情報である。
基準座標推定部108は、図9に示すように、まず、フロア推定部106により推定されたフロアに基づいて、座標情報記録部101から、当該フロアに存在する全ての移動手段の昇降口の絶対座標及び当該昇降口の方位を取得する(ステップST901)。以下では、基準座標推定部108は、図8に示す情報を取得したものとする。
次いで、基準座標推定部108は、移動手段推定部105により推定された移動手段の種別が階段であるかを判定する(ステップST902)。
このステップST902において、基準座標推定部108は、移動手段の種別が階段であると判定した場合には、電子コンパス107により検出された方位が西向きであるかを判定する(ステップST903)。
このステップST903において、基準座標推定部108は、方位が西向きであると判定した場合には、図8に示す情報から、位置bの絶対座標を基準座標として推定する(ステップST904)。
一方、ステップST903において、基準座標推定部108は、方位が西向きではないと判定した場合、すなわち、方位が東向きである場合には、図8に示す情報から、位置dの絶対座標を基準座標として推定する(ステップST905)。
一方、ステップST902において、基準座標推定部108は、移動手段の種別が階段ではないと判定した場合、すなわち、移動手段の種別がエレベータである場合には、電子コンパス107により検出された方位が西向きであるかを判定する(ステップST906)。
このステップST906において、基準座標推定部108は、方位が西向きであると判定した場合には、図8に示す情報から、位置aの絶対座標を基準座標として推定する(ステップST907)。
一方、ステップST906において、基準座標推定部108は、方位が西向きではないと判定した場合、すなわち、方位が東向きであると判定した場合には、図8に示す情報から、位置cの絶対座標を基準座標として推定であると判定する(ステップST908)。
以上のように、この実施の形態1によれば、動態検出装置1は、自機の動きを測定する慣性センサ102と、慣性センサ102により測定された動きに基づいて、自機を所持するユーザの基準座標に対する相対座標を計算する歩行者自律航法部103と、自機の周囲の気圧を測定する気圧センサ104と、慣性センサ102により測定された動き、及び、気圧センサ104により測定された気圧に基づいて、上記ユーザが建物内のフロア間を移動する際に使用した移動手段の種別を推定する移動手段推定部105と、気圧センサ104により測定された気圧に基づいて、上記ユーザがいるフロアを推定するフロア推定部106と、自機の進行方向の方位を検出する電子コンパス107と、移動手段推定部105により推定された移動手段の種別、フロア推定部106により推定されたフロア、及び、電子コンパス107により検出された方位に基づいて、上記ユーザが使用した移動手段の当該フロアにおける昇降口の絶対座標を基準座標として推定する基準座標推定部108と、基準座標推定部108により推定された基準座標を用い、歩行者自律航法部103により計算された相対座標を絶対座標に変換する座標変換部109とを備えた。これにより、動態検出装置1は、建物内に複数の移動手段がある場合でも、装置単体で、上記ユーザの動態を検出できる。
実施の形態2.
図10は、この発明の実施の形態2に係る動態検出装置1の構成例を示すブロック図である。この図10に示す実施の形態2に係る動態検出装置1では、図1に示す実施の形態1に係る動態検出装置1に対し、時間計数部110を追加している。その他の構成は同様であり、同一の符号を付して異なる部分についてのみ説明を行う。
なお、座標情報記録部101は、実施の形態1で示した情報に加え、各移動手段の昇降口から第一の地点まで上記ユーザが移動するのに要する基準となる時間(基準所要時間)を示す情報をフロア毎に記録する。なお、第一の地点は、フロア毎に任意に設定可能であり、例えば上記ユーザがフロアに来た際に最初に必ず立ち寄る地点とする。
また、慣性センサ102により測定された自機の動きを示す情報、及び、気圧センサ104により測定された気圧を示す情報は、それぞれ、時間計数部110にも出力される。
時間計数部110は、慣性センサ102により測定された動き、及び、気圧センサ104により測定された気圧に基づいて、上記ユーザが歩行中に気圧が一定(略一定の意味を含む)である時間、すなわち気圧に変化が無い時間を計数する。この時間計数部110により計数された時間を示す情報は、基準座標推定部108に出力される。なお、時間計数部110の機能は処理回路により実現される。
また、基準座標推定部108は、実施の形態1で示した機能に加え、フロア推定部106により推定されたフロア、及び、時間計数部110により計数された時間に基づいて、座標情報記録部101に記録された情報から、上記ユーザが使用した移動手段の当該フロアにおける昇降口の絶対座標を基準座標として推定する機能も有する。
次に、基準座標推定部108の動作例について、図11〜14を参照しながら説明する。
なお、図11に示すフロア図は、建物内の任意のフロアを示し、3つの移動手段が設けられている場合を示している。また図11において、符号a〜cは移動手段の昇降口の位置を示し、符号xは上記ユーザの位置を示している。また図11において、上記第一の地点は管理室の入口であるとする。また、図12に示す表は、座標情報記録部101に記録された、図11に示すフロアにおける移動手段の昇降口の絶対座標、当該昇降口の方位、及び、当該昇降口から第一の地点までの基準所要時間を示す情報である。
図11に示すフロア図では、全ての移動手段が同じ方位(図11では北向き)となっている。そのため、実施の形態1で示した手法では、上記ユーザが使用した移動手段を推定できない場合がある。そこで、この場合に、動態検出装置1は、時間計数部110により計数された時間を用いて移動手段の推定を行う。
この場合、基準座標推定部108は、図14に示すように、まず、フロア推定部106により推定されたフロアに基づいて、座標情報記録部101から、当該フロアに存在する全ての移動手段の昇降口の絶対座標及び当該昇降口から第一の地点までの基準所要時間を取得する(ステップST1401)。以下では、基準座標推定部108は、図12に示す情報を取得したものとする。
次いで、基準座標推定部108は、時間計数部110により計数された時間が、予め設定された閾値θ以下であるかを判定する(ステップST1402)。閾値θは、上記フロアにおける第一の地点までの各基準所要時間よりも短い時間であって、例えば、図13Aに示すような階段の踊り場を上記ユーザが移動するのに要する基準となる時間である。
このステップST1402において、基準座標推定部108は、上記時間が閾値θ以下であると判定した場合には、シーケンスはステップST1401に戻る。すなわち、上記ユーザが歩行中に気圧が一定である時間が閾値θ以下である場合、上記ユーザはフロアにはおらず、例えば図13Aに示すように上記ユーザは階段の踊り場にいると推測できる。よって、この場合には、基準座標推定部108は基準座標の推定をやり直す。なお図13Bはユーザが踊り場を移動した場合での気圧センサ104による測定結果の一例を示している。
一方、ステップST1402において、基準座標推定部108は、上記時間が閾値θ以下ではないと判定した場合には、上記時間が100秒以下であるかを判定する(ステップST1403)。この100秒は、図12に示す情報に含まれる第一の地点までの基準所要時間のうちの最も短い時間である。
このステップST1403において、基準座標推定部108は、上記時間が100秒以下であると判定した場合には、図12に示す情報から、位置aの絶対座標を基準座標として推定する(ステップST1404)。
一方、ステップST1404において、基準座標推定部108は、上記時間が100秒以下ではないと判定した場合には、上記時間が300秒以下であるかを判定する(ステップST1405)。この300秒は、図12に示す情報に含まれる第一の地点までの基準所要時間のうちの2番目に短い時間である。
このステップST1405において、基準座標推定部108は、上記時間が300秒以下であると判定した場合には、図12に示す情報から、位置bの絶対座標を基準座標として推定する(ステップST1406)。
一方、ステップST1406において、基準座標推定部108は、上記時間が300秒以下ではないと判定した場合には、図12に示す情報から、位置cの絶対座標を基準座標として推定する(ステップST1407)。
以上のように、この実施の形態2によれば、動態検出装置1は、慣性センサ102により測定された動き、及び、気圧センサ104により測定された気圧に基づいて、上記ユーザが歩行中に気圧が一定である時間を計数する時間計数部110を備え、基準座標推定部108は、フロア推定部106により推定されたフロア、及び、時間計数部110により計数された時間に基づいて、上記ユーザが使用した移動手段の当該フロアにおける昇降口の絶対座標を基準座標として推定する。これにより、動態検出装置1は、実施の形態1における効果に加え、複数の移動手段の昇降口が同じ方位であっても基準座標を推定できる。
実施の形態3.
図15は、この発明の実施の形態3に係る動態検出装置1の構成例を示すブロック図である。この図15に示す実施の形態3に係る動態検出装置1では、図1に示す実施の形態1に係る動態検出装置1に対し、基準座標判定部111を追加している。その他の構成は同様であり、同一の符号を付して異なる部分についてのみ説明を行う。
なお、座標情報記録部101は、実施の形態1で示した情報に加え、建物内に存在する障害物の絶対座標を示す情報をフロア毎に記録する。障害物としては、例えば壁が挙げられる。
また、フロア推定部106により推定されたフロアを示す情報は、基準座標判定部111にも出力される。
また、基準座標推定部108は、実施の形態1で示した機能に加え、フロア推定部106により推定されたフロア、及び、基準座標判定部111による判定結果に基づいて、座標情報記録部101に記録された情報から、上記ユーザが使用した移動手段の当該フロアにおける昇降口の絶対座標を基準座標として推定する機能も有する。
この際、基準座標推定部108は、まず、フロア推定部106により推定されたフロアに基づいて、座標情報記録部101に記録された情報から、当該フロアに存在する全ての移動手段の昇降口の絶対座標を基準座標として推定する。その後、基準座標推定部108は、基準座標判定部111により検出された基準座標を推定対象から除外する。
基準座標判定部111は、フロア推定部106により推定されたフロアに基づいて、座標情報記録部101に記録された情報から、座標変換部109により得られた絶対座標のうち、軌跡が当該フロアに存在する障害物の絶対座標に交わる絶対座標を構成する基準座標を検出する。この基準座標判定部111により検出された基準座標を示す情報は、基準座標推定部108に出力される。なお、基準座標判定部111の機能は処理回路により実現される。
次に、基準座標推定部108及び基準座標判定部111の動作例について、図16,17を参照しながら説明する。
なお、図16に示すフロア図は、建物内の任意のフロアを示し、3つの移動手段が設けられている場合を示している。また図16において、符号a〜cは移動手段の昇降口の位置を示し、符号xは上記ユーザの位置を示している。
図16に示すフロア図では、全ての移動手段が同じ方位(図16では北向き)となっている。そのため、実施の形態1で示した手法では、上記ユーザが使用した移動手段を推定できない場合がある。そこで、この場合に、動態検出装置1は、基準座標判定部111を用いて移動手段の推定を行う。
この場合、基準座標推定部108は、まず、フロア推定部106により推定されたフロアに基づいて、座標情報記録部101に記録された情報から、当該フロアに存在する全ての移動手段の昇降口の絶対座標を基準座標として推定する。次いで、座標変換部109は、基準座標推定部108により推定された各基準座標を用い、歩行者自律航法部103により計算された相対座標を絶対座標に変換する。図16では、各移動手段の昇降口の位置a〜cの絶対座標をそれぞれ基準座標とした場合での、上記ユーザの絶対座標の軌跡x1〜x3が示されている。
次いで、基準座標判定部111は、フロア推定部106により推定されたフロアに基づいて、座標情報記録部101に記録された情報から、当該フロアに存在する障害物の絶対座標に対し、座標変換部109により得られた絶対座標のうち、軌跡が交わる絶対座標を構成する基準座標を検出する。以下、基準座標判定部111による動作の詳細について、図17を参照しながら説明する。
基準座標判定部111は、図17に示すように、まず、フロア推定部106により推定されたフロアに基づいて、座標情報記録部101から、当該フロアに存在する全ての障害物の絶対座標を取得する(ステップST1701)。以下では、基準座標判定部111は、図16に示すフロアに存在する全ての障害物の絶対座標を取得したものとする。
また、基準座標判定部111は、座標変換部109により得られた全ての絶対座標を取得する(ステップST1702)。
次いで、基準座標判定部111は、取得した絶対座標のうち、軌跡が上記フロアに存在する障害物の絶対座標に交わる絶対座標を構成する基準座標を検出する(ステップST1703)。図16の例では、軌跡x2及び軌跡x3が障害物の絶対座標と交わっているため、基準座標判定部111は位置bの絶対座標(基準座標)及び位置cの絶対座標(基準座標)を検出する。この基準座標判定部111により検出された基準座標を示す情報は、基準座標推定部108に出力される。
次いで、基準座標推定部108は、基準座標判定部111により検出された基準座標を推定対象から除外する。図16の例では、基準座標推定部108は、位置bの絶対座標及び位置cの絶対座標を推定対象から除外し、座標変換部109は、位置aの絶対座標のみを用い、歩行者自律航法部103により計算された相対座標を絶対座標に変換する。
以上のように、この実施の形態3によれば、基準座標推定部108は、フロア推定部106により推定されたフロアに基づいて、当該フロアに存在する全ての移動手段の昇降口の絶対座標を基準座標として推定し、動態検出装置1は、フロア推定部106により推定されたフロアに基づいて、座標変換部109により得られた絶対座標のうち、軌跡が当該フロアに存在する障害物の絶対座標に交わる絶対座標を構成する基準座標を検出する基準座標判定部111を備え、基準座標推定部108は、基準座標判定部111により検出された基準座標を推定対象から除外する。これにより、動態検出装置1は、実施の形態1における効果に加え、複数の移動手段の昇降口が同じ方位であっても基準座標を推定できる。
また、実施の形態3に係る動態検出装置1では、実施の形態2で示した第一の地点までの基準所要時間がわからない場合にも、基準座標を推定できる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
この発明に係る動態検出装置は、建物内に複数の移動手段がある場合でも、装置単体で、自機を所持するユーザの動態を検出でき、自機を所持するユーザの動態を検出する動態検出装置等に用いるのに適している。
1 動態検出装置、101 座標情報記録部、102 慣性センサ、103 歩行者自律航法部、104 気圧センサ、105 移動手段推定部、106 フロア推定部、107 電子コンパス、108 基準座標推定部、109 座標変換部、110 時間計数部、111 基準座標判定部、201 CPU、202 システムメモリ、203 ストレジ、204 GPU、205 フレームメモリ、206 RAMDAC、207 操作デバイス、208 表示デバイス。

Claims (4)

  1. 自機の動きを測定する慣性センサと、
    前記慣性センサにより測定された動きに基づいて、自機を所持するユーザの基準座標に対する相対座標を計算する歩行者自律航法部と、
    自機の周囲の気圧を測定する気圧センサと、
    前記慣性センサにより測定された動き、及び、前記気圧センサにより測定された気圧に基づいて、前記ユーザが建物内のフロア間を移動する際に使用した移動手段の種別を推定する移動手段推定部と、
    前記気圧センサにより測定された気圧に基づいて、前記ユーザがいるフロアを推定するフロア推定部と、
    自機の進行方向の方位を検出する電子コンパスと、
    前記移動手段推定部により推定された移動手段の種別、前記フロア推定部により推定されたフロア、及び、前記電子コンパスにより検出された方位に基づいて、前記ユーザが使用した移動手段の当該フロアにおける昇降口の絶対座標を前記基準座標として推定する基準座標推定部と、
    前記基準座標推定部により推定された基準座標を用い、前記歩行者自律航法部により計算された相対座標を絶対座標に変換する座標変換部と
    を備えた動態検出装置。
  2. 前記慣性センサにより測定された動き、及び、前記気圧センサにより測定された気圧に基づいて、前記ユーザが歩行中に気圧が一定である時間を計数する時間計数部を備え、
    前記基準座標推定部は、前記フロア推定部により推定されたフロア、及び、前記時間計数部により計数された時間に基づいて、前記ユーザが使用した移動手段の当該フロアにおける昇降口の絶対座標を前記基準座標として推定する
    ことを特徴とする請求項1記載の動態検出装置。
  3. 前記基準座標推定部は、前記時間計数部により計数された時間が、前記フロア推定部により推定されたフロアに存在する移動手段の昇降口から第一の地点までの基準所要時間よりも短い時間である閾値以下である場合に、前記基準座標の推定をやり直す
    ことを特徴とする請求項2記載の動態検出装置。
  4. 前記基準座標推定部は、前記フロア推定部により推定されたフロアに基づいて、当該フロアに存在する全ての移動手段の昇降口の絶対座標を前記基準座標として推定し、
    前記フロア推定部により推定されたフロアに基づいて、前記座標変換部により得られた絶対座標のうち、軌跡が当該フロアに存在する障害物の絶対座標に交わる絶対座標を構成する基準座標を検出する基準座標判定部を備え、
    前記基準座標推定部は、前記基準座標判定部により検出された基準座標を推定対象から除外する
    ことを特徴とする請求項1記載の動態検出装置。
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