JPWO2019167269A1 - 動態検出装置及び動態検出方法 - Google Patents
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Abstract
Description
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る動態検出装置1の構成例を示すブロック図である。
動態検出装置1は、自機(動態検出装置1)を所持するユーザの動態を検出する。ユーザとしては、例えば、ビル等の建物の各フロアを巡回点検する作業員が挙げられる。この動態検出装置1は、図1に示すように、座標情報記録部101、慣性センサ102、歩行者自律航法部103、気圧センサ104、移動手段推定部105、フロア推定部106、電子コンパス107、基準座標推定部108及び座標変換部109を備えている。
なお図1では、動態検出装置1の内部に座標情報記録部101が設けられた場合を示したが、これに限らず、動態検出装置1の外部に座標情報記録部101が設けられてもよい。
歩行者自律航法部103、移動手段推定部105、フロア推定部106、基準座標推定部108及び座標変換部109の各機能は、処理回路により実現される。図2に示すように、処理回路は、システムメモリ202に格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、又はDSP(Digital Signal Processor)ともいう)201である。
また、座標情報記録部101は、情報の記録にストレジ203を使用する。
動態検出装置1の動作例では、図3に示すように、まず、慣性センサ102は、自機の動きを測定する(ステップST301)。この慣性センサ102により測定された動きを示す情報は、歩行者自律航法部103及び移動手段推定部105に出力される。
なお、ステップST304において移動手段推定部105により移動手段の種別が推定されない場合、すなわち、上記ユーザがフロア間の移動を行っていない場合には、ステップST305〜307の処理はスキップされ、座標変換部109は、基準座標推定部108により前回推定された基準座標を用い、歩行者自律航法部103により計算された相対座標を絶対座標に変換する。
移動手段推定部105は、まず、慣性センサ102により測定された動きから、鉛直方向の加速度波形の周波数が、予め設定された閾値α[Hz]以上であるかを判定する(ステップST401)。閾値αは、上記ユーザが歩行しているか又は静止しているかを判別可能な値である。
一方、ステップST402において、移動手段推定部105は、気圧の時間当たりの変化の大きさが閾値γ未満であると判定した場合には、上記ユーザがフロアを歩行していると判定する(ステップST404)。
一方、ステップST405において、移動手段推定部105は、気圧の時間当たりの変化の大きさが閾値β未満であると判定した場合には、上記ユーザがフロアで静止していると判定する(ステップST407)。
フロア推定部106では、気圧と高さに線形の関係があると推定し、気圧センサ104により測定された気圧から、上記ユーザがいるフロアの推定を行う。
ここで、図6に示すように、事前に、動態検出装置1は、1階のフロアでの気圧A及びM階のフロアでの気圧Bを測定し、フロア推定部106は、これらの測定結果から、1階層当たりの気圧差ΔPを下式(1)より得る。
ΔP=(A−B)/(M−1) (1)
N={(A−C)/ΔP}+1 (2)
N={(A−C)/(D×h)}+1 (3)
なお、図7に示すフロア図は、建物内の任意のフロアを示し、4つの移動手段が設けられている場合を示している。また図7において、符号a〜dは移動手段の昇降口の位置を示し、符号xは上記ユーザの位置を示している。また、図8に示す表は、座標情報記録部101に記録された、図7に示すフロアにおける移動手段の昇降口の絶対座標及び当該昇降口の方位を示す情報である。
図10は、この発明の実施の形態2に係る動態検出装置1の構成例を示すブロック図である。この図10に示す実施の形態2に係る動態検出装置1では、図1に示す実施の形態1に係る動態検出装置1に対し、時間計数部110を追加している。その他の構成は同様であり、同一の符号を付して異なる部分についてのみ説明を行う。
また、慣性センサ102により測定された自機の動きを示す情報、及び、気圧センサ104により測定された気圧を示す情報は、それぞれ、時間計数部110にも出力される。
なお、図11に示すフロア図は、建物内の任意のフロアを示し、3つの移動手段が設けられている場合を示している。また図11において、符号a〜cは移動手段の昇降口の位置を示し、符号xは上記ユーザの位置を示している。また図11において、上記第一の地点は管理室の入口であるとする。また、図12に示す表は、座標情報記録部101に記録された、図11に示すフロアにおける移動手段の昇降口の絶対座標、当該昇降口の方位、及び、当該昇降口から第一の地点までの基準所要時間を示す情報である。
このステップST1402において、基準座標推定部108は、上記時間が閾値θ以下であると判定した場合には、シーケンスはステップST1401に戻る。すなわち、上記ユーザが歩行中に気圧が一定である時間が閾値θ以下である場合、上記ユーザはフロアにはおらず、例えば図13Aに示すように上記ユーザは階段の踊り場にいると推測できる。よって、この場合には、基準座標推定部108は基準座標の推定をやり直す。なお図13Bはユーザが踊り場を移動した場合での気圧センサ104による測定結果の一例を示している。
このステップST1403において、基準座標推定部108は、上記時間が100秒以下であると判定した場合には、図12に示す情報から、位置aの絶対座標を基準座標として推定する(ステップST1404)。
このステップST1405において、基準座標推定部108は、上記時間が300秒以下であると判定した場合には、図12に示す情報から、位置bの絶対座標を基準座標として推定する(ステップST1406)。
図15は、この発明の実施の形態3に係る動態検出装置1の構成例を示すブロック図である。この図15に示す実施の形態3に係る動態検出装置1では、図1に示す実施の形態1に係る動態検出装置1に対し、基準座標判定部111を追加している。その他の構成は同様であり、同一の符号を付して異なる部分についてのみ説明を行う。
また、フロア推定部106により推定されたフロアを示す情報は、基準座標判定部111にも出力される。
この際、基準座標推定部108は、まず、フロア推定部106により推定されたフロアに基づいて、座標情報記録部101に記録された情報から、当該フロアに存在する全ての移動手段の昇降口の絶対座標を基準座標として推定する。その後、基準座標推定部108は、基準座標判定部111により検出された基準座標を推定対象から除外する。
なお、図16に示すフロア図は、建物内の任意のフロアを示し、3つの移動手段が設けられている場合を示している。また図16において、符号a〜cは移動手段の昇降口の位置を示し、符号xは上記ユーザの位置を示している。
また、基準座標判定部111は、座標変換部109により得られた全ての絶対座標を取得する(ステップST1702)。
また、実施の形態3に係る動態検出装置1では、実施の形態2で示した第一の地点までの基準所要時間がわからない場合にも、基準座標を推定できる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る動態検出装置1の構成例を示すブロック図である。
動態検出装置1は、自機(動態検出装置1)を所持するユーザの動態を検出する。ユーザとしては、例えば、ビル等の建物の各フロアを巡回点検する作業員が挙げられる。この動態検出装置1は、図1に示すように、座標情報記録部101、慣性センサ102、歩行者自律航法部103、気圧センサ104、移動手段推定部105、フロア推定部106、電子コンパス107、基準座標推定部108及び座標変換部109を備えている。
なお図1では、動態検出装置1の内部に座標情報記録部101が設けられた場合を示したが、これに限らず、動態検出装置1の外部に座標情報記録部101が設けられてもよい。
歩行者自律航法部103、移動手段推定部105、フロア推定部106、基準座標推定部108及び座標変換部109の各機能は、処理回路により実現される。図2に示すように、処理回路は、システムメモリ202に格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、又はDSP(Digital Signal Processor)ともいう)201である。
また、座標情報記録部101は、情報の記録にストレジ203を使用する。
動態検出装置1の動作例では、図3に示すように、まず、慣性センサ102は、自機の動きを測定する(ステップST301)。この慣性センサ102により測定された動きを示す情報は、歩行者自律航法部103及び移動手段推定部105に出力される。
なお、ステップST304において移動手段推定部105により移動手段の種別が推定されない場合、すなわち、上記ユーザがフロア間の移動を行っていない場合には、ステップST305〜307の処理はスキップされ、座標変換部109は、基準座標推定部108により前回推定された基準座標を用い、歩行者自律航法部103により計算された相対座標を絶対座標に変換する。
移動手段推定部105は、まず、慣性センサ102により測定された動きから、鉛直方向の加速度波形の周波数が、予め設定された閾値α[Hz]以上であるかを判定する(ステップST401)。閾値αは、上記ユーザが歩行しているか又は静止しているかを判別可能な値である。
一方、ステップST402において、移動手段推定部105は、気圧の時間当たりの変化の大きさが閾値γ未満であると判定した場合には、上記ユーザがフロアを歩行していると判定する(ステップST404)。
一方、ステップST405において、移動手段推定部105は、気圧の時間当たりの変化の大きさが閾値β未満であると判定した場合には、上記ユーザがフロアで静止していると判定する(ステップST407)。
フロア推定部106では、気圧と高さに線形の関係があると推定し、気圧センサ104により測定された気圧から、上記ユーザがいるフロアの推定を行う。
ここで、図6に示すように、事前に、動態検出装置1は、1階のフロアでの気圧A及びM階のフロアでの気圧Bを測定し、フロア推定部106は、これらの測定結果から、1階層当たりの気圧差ΔPを下式(1)より得る。
ΔP=(A−B)/(M−1) (1)
N={(A−C)/ΔP}+1 (2)
N={(A−C)/(D×h)}+1 (3)
なお、図7に示すフロア図は、建物内の任意のフロアを示し、4つの移動手段が設けられている場合を示している。また図7において、符号a〜dは移動手段の昇降口の位置を示し、符号xは上記ユーザの位置を示している。また、図8に示す表は、座標情報記録部101に記録された、図7に示すフロアにおける移動手段の昇降口の絶対座標及び当該昇降口の方位を示す情報である。
図10は、この発明の実施の形態2に係る動態検出装置1の構成例を示すブロック図である。この図10に示す実施の形態2に係る動態検出装置1では、図1に示す実施の形態1に係る動態検出装置1に対し、時間計数部110を追加している。その他の構成は同様であり、同一の符号を付して異なる部分についてのみ説明を行う。
また、慣性センサ102により測定された自機の動きを示す情報、及び、気圧センサ104により測定された気圧を示す情報は、それぞれ、時間計数部110にも出力される。
なお、図11に示すフロア図は、建物内の任意のフロアを示し、3つの移動手段が設けられている場合を示している。また図11において、符号a〜cは移動手段の昇降口の位置を示し、符号xは上記ユーザの位置を示している。また図11において、上記第一の地点は管理室の入口であるとする。また、図12に示す表は、座標情報記録部101に記録された、図11に示すフロアにおける移動手段の昇降口の絶対座標、当該昇降口の方位、及び、当該昇降口から第一の地点までの基準所要時間を示す情報である。
このステップST1402において、基準座標推定部108は、上記時間が閾値θ以下であると判定した場合には、シーケンスはステップST1401に戻る。すなわち、上記ユーザが歩行中に気圧が一定である時間が閾値θ以下である場合、上記ユーザはフロアにはおらず、例えば図13Aに示すように上記ユーザは階段の踊り場にいると推測できる。よって、この場合には、基準座標推定部108は基準座標の推定をやり直す。なお図13Bはユーザが踊り場を移動した場合での気圧センサ104による測定結果の一例を示している。
このステップST1403において、基準座標推定部108は、上記時間が100秒以下であると判定した場合には、図12に示す情報から、位置aの絶対座標を基準座標として推定する(ステップST1404)。
このステップST1405において、基準座標推定部108は、上記時間が300秒以下であると判定した場合には、図12に示す情報から、位置bの絶対座標を基準座標として推定する(ステップST1406)。
図15は、この発明の実施の形態3に係る動態検出装置1の構成例を示すブロック図である。この図15に示す実施の形態3に係る動態検出装置1では、図1に示す実施の形態1に係る動態検出装置1に対し、基準座標判定部111を追加している。その他の構成は同様であり、同一の符号を付して異なる部分についてのみ説明を行う。
また、フロア推定部106により推定されたフロアを示す情報は、基準座標判定部111にも出力される。
この際、基準座標推定部108は、まず、フロア推定部106により推定されたフロアに基づいて、座標情報記録部101に記録された情報から、当該フロアに存在する全ての移動手段の昇降口の絶対座標を基準座標として推定する。その後、基準座標推定部108は、基準座標判定部111により検出された基準座標を推定対象から除外する。
なお、図16に示すフロア図は、建物内の任意のフロアを示し、3つの移動手段が設けられている場合を示している。また図16において、符号a〜cは移動手段の昇降口の位置を示し、符号xは上記ユーザの位置を示している。
また、基準座標判定部111は、座標変換部109により得られた全ての絶対座標を取得する(ステップST1702)。
また、実施の形態3に係る動態検出装置1では、実施の形態2で示した第一の地点までの基準所要時間がわからない場合にも、基準座標を推定できる。
Claims (4)
- 自機の動きを測定する慣性センサと、
前記慣性センサにより測定された動きに基づいて、自機を所持するユーザの基準座標に対する相対座標を計算する歩行者自律航法部と、
自機の周囲の気圧を測定する気圧センサと、
前記慣性センサにより測定された動き、及び、前記気圧センサにより測定された気圧に基づいて、前記ユーザが建物内のフロア間を移動する際に使用した移動手段の種別を推定する移動手段推定部と、
前記気圧センサにより測定された気圧に基づいて、前記ユーザがいるフロアを推定するフロア推定部と、
自機の進行方向の方位を検出する電子コンパスと、
前記移動手段推定部により推定された移動手段の種別、前記フロア推定部により推定されたフロア、及び、前記電子コンパスにより検出された方位に基づいて、前記ユーザが使用した移動手段の当該フロアにおける昇降口の絶対座標を前記基準座標として推定する基準座標推定部と、
前記基準座標推定部により推定された基準座標を用い、前記歩行者自律航法部により計算された相対座標を絶対座標に変換する座標変換部と
を備えた動態検出装置。 - 前記慣性センサにより測定された動き、及び、前記気圧センサにより測定された気圧に基づいて、前記ユーザが歩行中に気圧が一定である時間を計数する時間計数部を備え、
前記基準座標推定部は、前記フロア推定部により推定されたフロア、及び、前記時間計数部により計数された時間に基づいて、前記ユーザが使用した移動手段の当該フロアにおける昇降口の絶対座標を前記基準座標として推定する
ことを特徴とする請求項1記載の動態検出装置。 - 前記基準座標推定部は、前記時間計数部により計数された時間が、前記フロア推定部により推定されたフロアに存在する移動手段の昇降口から第一の地点までの基準所要時間よりも短い時間である閾値以下である場合に、前記基準座標の推定をやり直す
ことを特徴とする請求項2記載の動態検出装置。 - 前記基準座標推定部は、前記フロア推定部により推定されたフロアに基づいて、当該フロアに存在する全ての移動手段の昇降口の絶対座標を前記基準座標として推定し、
前記フロア推定部により推定されたフロアに基づいて、前記座標変換部により得られた絶対座標のうち、軌跡が当該フロアに存在する障害物の絶対座標に交わる絶対座標を構成する基準座標を検出する基準座標判定部を備え、
前記基準座標推定部は、前記基準座標判定部により検出された基準座標を推定対象から除外する
ことを特徴とする請求項1記載の動態検出装置。
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