JP2010154003A - 電話システム、電話制御方法、およびコードレス子機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コードレス子機10において、通信制御部11Aにより、自己の親機20との間で無線通信のためのリンクを確立している際は自己以外のコードレス子機10との無線通信を拒否し、リンクを確立していない際は自己以外のコードレス子機10との無線通信を許可するものとし、停電判定部11Bにより、リンクが切断された際、自己以外のコードレス子機10とこれらコードレス子機10の親機20との間の無線通信状況について、自己以外のコードレス子機10に対する自己との無線通信可否を確認し、この確認結果に応じて自己の親機20および電話制御装置40での停電発生有無を判定して表示する。
【選択図】 図1
Description
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、新たなハードウェアを追加することなく、コードレス子機と親機との無線通信停止要因を判定できる電話システム、電話制御方法、およびコードレス子機を提供することを目的としている。
また、停電判定部で、自己以外のコードレス子機の一部と無線通信不可の場合には、少なくとも自己の親機で停電が発生したと判定するようにしてもよい。
また、停電判定部で、自己以外のコードレス子機のすべてと無線通信可能な場合には、電話制御装置で停電が発生したと判定するようにしてもよい。
また、停電判定ステップで、自己以外のコードレス子機の一部と無線通信不可の場合には、少なくとも自己の親機で停電が発生したと判定するようにしてもよい。
また、停電判定ステップで、自己以外のコードレス子機のすべてと無線通信可能な場合には、電話制御装置で停電が発生したと判定するようにしてもよい。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムについて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムの構成を示すブロック図である。
電話システム1の具体例としては、ボタン電話システムやPBXシステムがある。例えば、ボタン電話システムの場合にはその主装置や電話サーバが電話制御装置40に相当し、PBXシステムの場合にはそのPBXが電話制御装置40に相当する。
次に、図2を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムのコードレス子機の構成について説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムのコードレス子機の構成を示すブロック図である。
コードレス子機10は、全体として、電池で動作して親機20やコードレス子機10と無線通信を行う無線通信端末からなり、主な機能部として、制御部11、記憶部12、操作入力部13、表示部14、無線インターフェース部(以下、無線I/F部という)15、および音声処理部16が設けられており、これら機能部が共通バスを介して相互に接続されている。
通信制御部11Aは、無線I/F部15を用いた親機20や自己以外のコードレス子機との無線通信を制御する機能と、親機20との間で無線通信のためのリンクを確立している際は自己以外のコードレス子機10との無線通信を拒否し、親機20とのリンクを確立していない際は自己以外のコードレス子機10との無線通信を許可する機能とを有している。
操作入力部13は、ダイヤルキーや機能キーなどの各種操作キーからなり、利用者の操作を検出して通信制御部11Aや停電判定部11Bへ出力する機能を有している。
表示部14は、LCDやLEDなどの表示回路からなり、通信制御部11Aや停電判定部11Bからの指示に応じて、親機20および電話制御装置40での停電発生有無を含む無線通信停止要因などの各種情報を表示する機能を有している。
音声処理部16は、専用の音声処理回路からなり、無線I/F部15を介して受信した音声データを音声信号に復号してスピーカから出力するとともに、マイクからの入力音声信号を音声データに符号化して無線I/F部15へ出力する機能と、制御部11からの指示に応じて着信音などの各種信号音をスピーカから出力する機能とを有している。
次に、図3を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムの親機の構成について説明する。図3は、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムの親機の構成を示すブロック図である。
親機20は、全体として、電話制御装置40からの給電電源により動作してコードレス子機10と無線通信を行う無線通信端末からなり、主な機能部として、制御部21、記憶部22、操作入力部23、表示部24、無線インターフェース部(以下、無線I/F部という)25、音声処理部26、および通信インターフェース部(以下、通信I/F部という)27が設けられており、これら機能部が共通バスを介して相互に接続されている。
記憶部22は、制御部21での処理に用いるプログラムや各種処理情報を記憶する機能を有している。記憶部22で記憶する主な処理情報としては、当該親機20と組をなすコードレス子機10の識別情報や、電話システム1で用いるすべてのコードレス子機10の識別情報がある。
表示部24は、LCDやLEDなどの表示回路からなり、制御部21からの指示に応じて各種情報を表示する機能を有している。
音声処理部26は、専用の音声処理回路からなり、無線I/F部25を介して受信した音声データを音声信号に復号してスピーカから出力するとともに、マイクからの入力音声信号を音声データに符号化して無線I/F部25へ出力する機能と、制御部21からの指示に応じて着信音などの各種信号音をスピーカから出力する機能とを有している。
通信I/F部27は、専用の通信回路からなり、有線回線からなる内線伝送路を介して電話制御装置40との間でデータ通信を行う機能を有している。
次に、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムの動作について説明する。ここでは、コードレス子機10での停電判定動作、親機検索動作、および停電待機動作についてそれぞれ説明する。
まず、図4を参照して、コードレス子機10における停電判定動作について説明する。図4は、コードレス子機の停電判定処理を示すフローチャートである。
コードレス子機10の制御部11は、親機20との無線通信のための通信リンクの切断が無線I/F部15で確認された場合、停電判定部11Bにより、図4の停電判定処理を実行する。
停電判定部11Bは、親機20との通信リンクが切断される直前の受信レベルについて、無線I/F部15からの検査結果を確認する(ステップ100)。
したがって、これら自己以外のコードレス子機10の無線通信状況に基づいて、自己の親機20以外の親機20の動作状況を推定でき、自己の親機20のみが停電しているのか、自己の親機20を含む複数の親機が停電しているのか、あるいはすべての親機20すなわち電話制御装置40が停電しているのかを判定できる。
次に、図5を参照して、コードレス子機10における親機検索動作について説明する。図5は、コードレス子機の親機検索処理を示すフローチャートである。
コードレス子機10の制御部11は、親機20との無線通信のための通信リンクを再確立する場合、停電判定部11Bにより、図5の親機検索処理を実行する。
ここで、親機20からの呼出が受信された場合(ステップ111:YES)、停電判定部11Bは、表示部14における無線通信停止要因の表示を消去するとともに(ステップ112)、無線I/F部15により、規定の通信手順に基づいて、親機20との通信リンクの再確立を行い(ステップ113)、一連の親機検索処理を終了する。
また、親機待機期間が終了した場合(ステップ114:YES)、前述した停電判定処理で無線通信停止要因を確認する(ステップ115)。
一方、無線通信停止要因が親機停電あるいはシステム停電の場合には(ステップ115:NO)、停電が復電するまで待機するため、後述する停電待機処理へ移行して(ステップ116)、一連の親機検索処理を終了する。
次に、図6を参照して、コードレス子機10における停電待機動作について説明する。図6は、コードレス子機の停電待機処理を示すフローチャートである。
コードレス子機10の制御部11は、停電中の親機20や電話制御装置40が復電するまで待機する場合、停電判定部11Bにより、図6の停電待機処理を実行する。
ここで、自己以外の任意のコードレス子機10との通信要求があった場合(ステップ120:YES)、通信制御部11Aは、通信要求のあった自己以外のコードレス子機10との間で無線通信による子機間通信を開始し(ステップ121)、通信終了に応じてステップ120へ戻る。
停電待機期間終了後、停電判定部11Bは、コードレス子機10の低消費電力モードを解除した後、ステップ120と同様にして自己以外の任意のコードレス子機10との通信要求の有無を確認する(ステップ123)。
一方、ステップ123において、自己以外の任意のコードレス子機10との通信要求がなかった場合(ステップ123:NO)、停電判定部11Bは、親機20の復電まで待機するため、前述した親機検索処理へ移行し(ステップ125)、一連の停電判定処理を終了する。
次に、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムの動作例について説明する。ここでは、電話制御装置40が停電したシステム停電の場合、コードレス子機10と対応する親機20のみが停電した場合、およびコードレス子機10の親機20を含む複数の親機20が停電した場合について個別に説明する。なお、以下では、電話制御装置40に対して3つの親機20A,20B,20Cが内線収容されており、これら親機20A,20B,20Cに対してコードレス子機10A,10B,10Cがそれぞれ無線回線で接続されている場合を例として説明する。
まず、図7を参照して、システム停電が発生した場合における電話システムの動作例について説明する。図7は、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムの動作例(システム停電)を示すシーケンス図である。
例えば、コードレス子機10Aでは、まず、自己以外のコードレス子機10B,10Cに対して呼出を送信する(ステップ210)。コードレス子機10B,10Cは、無線通信停止状態であることから応答を返送する(ステップ211)。コードレス子機10Aは、すべてのコードレス子機10B,10Cから応答があったことから(ステップ212)、システム停電と判定し、その旨を表示する(ステップ213)。
なお、ステップ204〜206の処理については、コードレス子機10Aについてのみ説明したが、コードレス子機10B,10Cについても同様である。
まず、図8を参照して、システム停電が発生した場合における電話システムの動作例について説明する。図8は、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムの動作例(対応親機停電)を示すシーケンス図である。
例えば、コードレス子機10Aでは、まず、自己以外のコードレス子機10B,10Cに対して呼出を送信する(ステップ230)。コードレス子機10B,10Cは、無線通信状態であることから、この呼出を無視して応答を返送しない(ステップ231)。
コードレス子機10Aは、すべてのコードレス子機10B,10Cから応答がなかったことから(ステップ232)、対応する親機20のみの対応親機停電と判定し、その旨を表示する(ステップ233)。
この後、システム停電の復旧に応じて、コードレス子機10Aと親機20Aとの通信リンクが再確立される(ステップ227)。
次に、図9を参照して、複数の親機20で停電が発生した場合における電話システムの動作例について説明する。図9は、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムの動作例(複数親機停電)を示すシーケンス図である。
例えば、コードレス子機10Aでは、まず、自己以外のコードレス子機10B,10Cに対して呼出を送信する(ステップ250)。コードレス子機10Bは、無線通信停止状態であることから応答を返送し(ステップ251)、コードレス子機10Cは、無線通信状態であることから、この呼出を無視して応答を返送しない(ステップ252)。
コードレス子機10Aは、コードレス子機10Bから応答があったことから(ステップ253)、複数親機停電と判定し、その旨を表示する(ステップ254)。
なお、ステップ244〜246の処理については、コードレス子機10Aについてのみ説明したが、コードレス子機10Bについても同様である。
このように、本実施の形態は、コードレス子機10において、通信制御部11Aにより、自己の親機20との間で無線通信のためのリンクを確立している際は自己以外のコードレス子機10との無線通信を拒否し、リンクを確立していない際は自己以外のコードレス子機10との無線通信を許可するものとし、停電判定部11Bにより、リンクが切断された際、自己以外のコードレス子機10とこれらコードレス子機10の親機20との間の無線通信状況について、自己以外のコードレス子機10に対する自己との無線通信可否を確認し、この確認結果に応じて自己の親機20および電話制御装置40での停電発生有無を判定して表示するようにした。
したがって、通信制御部11Aや停電判定部11Bの処理動作、すなわちソフトウェアの変更だけで、新たなハードウェアを追加することなく、コードレス子機10と親機20との無線通信停止要因を判定することが可能となる。
次に、本発明の第2の実施の形態にかかる電話システムについて説明する。
本実施の形態では、第1の実施の形態で述べた、コードレス子機10Aから自己以外のコードレス子機10との通信可否を確認する通信確認処理の具体例について、ブルートゥースを例として説明する。
この際、ブルートゥースなどの無線方式では、マスタ・スレーブ方式に基づいて無線通信を行うため、コードレス子機10間で通信確認を行う際は、いずれか一方がマスタすなわち仮想親機として動作し、他方かスレーブすなわち子機として動作する必要がある。
以下では、マスタでの通信確認動作とスレーブでの通信確認動作について、それぞれ個別に説明する。
まず、図10を参照して、マスタ通信確認動作について説明する。図10は、コードレス子機におけるマスタ通信確認処理を示すフローチャートである。
コードレス子機10の停電判定部11Bは、自己がマスタで動作して自己以外のコードレス子機10との通信可否を確認する際、図10のマスタ通信確認処理を実行する。
この後、無線I/F部15による自己以外のコードレス子機10からの応答受信を(ステップ302)、応答待機期間が終了するまで(ステップ303)、自己以外のコードレス子機10からの応答待機状態となる。
また、すべてのコードレス子機10が通信可能子機として記録されている場合には(ステップ305:YES)、一連のマスタ通信確認処理を終了する。
一方、ステップ303において、応答待機期間が終了した場合(ステップ303:YES)、一連のマスタ通信確認処理を終了する。
次に、図11を参照して、スレーブ通信確認動作について説明する。図11は、コードレス子機におけるスレーブ通信確認処理を示すフローチャートである。
コードレス子機10の停電判定部11Bは、自己がスレーブで動作して自己以外のコードレス子機10との通信可否を確認する際、図11のスレーブ通信確認処理を実行する。
この後、無線I/F部15による自己以外のコードレス子機10からの呼出受信を(ステップ311)、呼出待機期間が終了するまで(ステップ312)、自己以外のコードレス子機10からの呼出待機状態となる。
また、すべてのコードレス子機10が通信可能子機として記録されている場合には(ステップ314:YES)、一連のスレーブ通信確認処理を終了する。
一方、ステップ312において、呼出待機期間が終了した場合(ステップ312:YES)、一連のスレーブ通信確認処理を終了する。
このように、本実施の形態では、コードレス子機10間で相互の通信可否を確認する際、これらコードレス子機10のいずれか1つ以上がマスタとしてマスタ通信確認動作を開始した後、スレーブ通信処理動作を実行し、残りのコードレス子機10をスレーブとしてスレーブ通信確認動作を開始した後、マスタ通信処理動作を実行するようにしたので、マスタあるいはスレーブに偏ることなく、相互の通信可否を確認することが可能となる。
また、コードレス子機10のそれぞれで通信確認処理を開始するタイミング、さらには応答待機期間や呼出待機期間を、それぞれ個別のものを用いてもよく、より効率よく相互の通信可否を確認することが可能となる。
Claims (9)
- 親機と電池で動作するコードレス子機との組からなり互いの識別情報を用いて両者間で無線通信を行う複数のコードレス電話機と、これらコードレス電話機を内線収容する電話制御装置とを含む電話システムであって、
前記コードレス子機は、
自己の親機との間で無線通信のためのリンクを確立している際は自己以外の前記コードレス子機との無線通信を拒否し、前記リンクを確立していない際は自己以外の前記コードレス子機との無線通信を許可する通信制御部と、
前記リンクが切断された際、自己以外の前記コードレス子機とこれらコードレス子機の親機との間の無線通信状況について、自己以外の前記コードレス子機に対する自己との無線通信可否を確認し、この確認結果に応じて自己の親機および前記電話制御装置での停電発生有無を判定して表示する停電判定部と
を備えることを特徴とする電話システム。 - 請求項1に記載の電話システムにおいて、
前記停電判定部は、自己以外の前記コードレス子機のすべてと無線通信不可の場合には、自己の親機のみで停電が発生したと判定することを特徴とする電話システム。 - 請求項1に記載の電話システムにおいて、
前記停電判定部は、自己以外の前記コードレス子機の一部と無線通信不可の場合には、少なくとも自己の親機で停電が発生したと判定することを特徴とする電話システム。 - 請求項1に記載の電話システムにおいて、
前記停電判定部は、自己以外の前記コードレス子機のすべてと無線通信可能な場合には、前記電話制御装置で停電が発生したと判定することを特徴とする電話システム。 - 親機と電池で動作するコードレス子機との組からなり互いの識別情報を用いて両者間で無線通信を行う複数のコードレス電話機と、これらコードレス電話機を内線収容する電話制御装置とを含む電話システムで用いられる電話制御方法であって、
前記コードレス子機が、自己の親機との間で無線通信のためのリンクを確立している際は自己以外の前記コードレス子機との無線通信を拒否し、前記リンクを確立していない際は自己以外の前記コードレス子機との無線通信を許可する通信制御ステップと、
前記コードレス子機が、前記リンクが切断された際、自己以外の前記コードレス子機とこれらコードレス子機の親機との間の無線通信状況について、自己以外の前記コードレス子機に対する自己との無線通信可否を確認し、この確認結果に応じて自己の親機および前記電話制御装置での停電発生有無を判定して表示する停電判定ステップと
を備えることを特徴とする電話制御方法。 - 請求項5に記載の電話制御方法において、
前記停電判定ステップは、自己以外の前記コードレス子機のすべてと無線通信不可の場合には、自己の親機のみで停電が発生したと判定することを特徴とする電話制御方法。 - 請求項5に記載の電話制御方法において、
前記停電判定ステップは、自己以外の前記コードレス子機の一部と無線通信不可の場合には、少なくとも自己の親機で停電が発生したと判定することを特徴とする電話制御方法。 - 請求項5に記載の電話制御方法において、
前記停電判定ステップは、自己以外の前記コードレス子機のすべてと無線通信可能な場合には、前記電話制御装置で停電が発生したと判定することを特徴とする電話制御方法。 - 親機と電池で動作するコードレス子機との組からなり互いの識別情報を用いて両者間で無線通信を行う複数のコードレス電話機と、これらコードレス電話機を内線収容する電話制御装置とを含む電話システムで用いられるコードレス子機であって、
自己の親機との間で無線通信のためのリンクを確立している際は自己以外の前記コードレス子機との無線通信を拒否し、前記リンクを確立していない際は自己以外の前記コードレス子機との無線通信を許可する通信制御部と、
前記リンクが切断された際、自己以外の前記コードレス子機とこれらコードレス子機の親機との間の無線通信状況について、自己以外の前記コードレス子機に対する自己との無線通信可否を確認し、この確認結果に応じて自己の親機および前記電話制御装置での停電発生有無を判定して表示する停電判定部と
を備えることを特徴とするコードレス子機。
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