JP2010153040A - 燃料電池の発電セルに用いるガス流路形成部材及びその製造方法並びに成形装置 - Google Patents

燃料電池の発電セルに用いるガス流路形成部材及びその製造方法並びに成形装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ガス流路形成部材の接触部がガス拡散層に食い込むのを抑制できる
とともに、ガス流路形成部材とセパレータの接触状態を適正化して、燃料電池の発電効率を向上できる発電セルに用いるガス流路形成部材を提供する。
【解決手段】枠状のフレーム13,14の内部にMEA15を収容し、該MEA15のアノード電極層17及びカソード電極層18と、フレーム13,14の上下両面に接合固定された第1,第2セパレータ23,24との間に第1,第2ガス流路形成部材21,22を介在する。ガス流路形成部材22を、ラスカットメタル25により成形し、ガス流路形成部材22の貫通孔を形成するリング部27のうちガス拡散層19,20の表面と接触する第1平面部29aの形成幅を、前記セパレータ24と接触する第2平面部30aの形成幅よりも広く設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池の発電セルにおいて、ガス拡散層とセパレータとの間に介在されるガス流路形成部材及びその製造方法並びに成形装置に関する。
従来、固体高分子型燃料電池として、特許文献1に開示されたものが提案されている。この燃料電池は、発電セルを積層した燃料電池スタックにより構成されている。発電セルは、電解質膜の一面側にアノード電極層を形成し、他面側にカソード電極層を形成してなる膜−電極接合体を備えている。又、前記アノード電極層及びカソード電極層には、ガス流路形成部材(コレクタ)を介して水素ガス等の燃料ガスと空気等の酸化剤ガスが供給されることにより、膜−電極接合体に電極反応が生じて発電される。発電された電気はコレクタ及び板状のセパレータを介して外部に出力される。
前記両ガス流路形成部材には、燃料ガス及び酸化剤ガスをアノード電極層及びカソード電極層に効率良く供給する能力が要求される。このため、特許文献1には改良されたガス流路形成部材が開示されている。このガス流路形成部材は、所定形状を有する多数の小さな貫通孔が形成された金属薄板よりなるラスカットメタルにより成形されている。このラスカットメタルは、例えば、板厚が0.1mm程度のステンレス板に対してラスカット加工を施すことにより、略六角形状の貫通孔が網目状に成形されている。又、網目状の六角貫通孔を形成している部分、つまりリング部(ストランド)が順次重なるように連結されて、その断面形状が階段状となっている。
特開2007−87768号公報
燃料電池スタックを構成する発電セルは、前記両電極層の表面と前記ガス流路形成部材との間に導電性を有する繊維により形成されたカーボンペーパーよりなるガス拡散層が介在されている。このガス拡散層の微細な隙間を燃料ガス及び酸化剤ガスが通過する間にそれぞれ効率良く拡散されて各電極層に燃料ガス及び酸化剤ガスがそれぞれ適正に供給されるようになっている。又、発電セルは、両ガス拡散層とガス流路形成部材との電気的接触を適正に行うため、次の構成が採られている。複数の発電セルが積層されて燃料電池スタックが構成される。この際、単一の発電セルの上下二枚のセパレータが僅かに接近する方向に押圧されて、ガス流路形成部材がガス拡散層に押圧されるようになっている。このため、従来のガス流路形成部材を用いると、次のような現象が生じる。即ち。図16に示すように、例えばアノード電極層17に接合されたガス拡散層19と、セパレータ23との間にガス流路形成部材21が介在された状態において、セパレータ23が図面の下方に押圧される。すると、ガス流路形成部材21の接触部29がガス拡散層19に強く押し付けられる。このため、接触部29が図17に示すように、ガス拡散層19に食い込むので、次のような問題があった。
前記ガス拡散層19の一部が前記接触部29により切断破壊されて、ガス拡散層としての機能が低下する。又、ガス流路形成部材21のガス流路にガス拡散層の一部が侵入して、その有効面積が減少する。このため、燃料ガスの圧力損失が増加するので、燃料ガスの供給量が低下して、発電効率が低下するという問題があった。又、切断されたガス拡散層のカーボン繊維が燃料ガスにより流されてガス流路形成部材の毛細管状の狭いガス流路に付着して目詰まりが生じ、このため、燃料ガスの流れが阻害されて発電効率が低下する。さらに、各発電セル毎に前記ガス流路形成部材21の接触部29の食い込み量にバラツキが生じて、発電電圧の安定性が低下するという問題もあった。
一方、前記ガス流路形成部材21のセパレータ23側の接触部30が角当たりしているので、セパレータ23を損傷する。又、ガス流路形成部材21とセパレータ23の通電に必要な接触面積を確保しにくい。このため、発電された電気がガス流路形成部材21からセパレータ23に流れ難く、発電効率を低下させるという問題があった。
本発明は、上記従来の技術に存する問題点を解消して、ガス流路形成部材の接触部がカーボンペーパー等よりなるガス拡散層に食い込むことを抑制することができるとともに、ガス流路形成部材とセパレータの接触状態を適正化して、燃料電池の発電効率を向上することができる発電セルに用いるガス流路形成部材及びその製造方法並びに成形装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、電極構造体の電極層に形成されたガス拡散層と、セパレータとの間にガス流路形成部材を介在し、該ガス流路形成部材に形成されたガス流路によって前記電極層に燃料ガス又は酸化剤ガスを供給するとともに、前記電極層における電極反応によって発電するように構成された燃料電池の発電セルに用いるガス流路形成部材において、前記ガス流路形成部材を、所定の形状の貫通孔を有するリング部が網目状に形成された金属薄板製のラスカットメタルにより形成し、前記リング部のうち前記ガス拡散層の表面と接触する第1接触部に第1平面部を成形し、前記セパレータの裏面と接触する第2接触部に対し第2平面部を成形し、前記第1平面部のガス流路方向の形成幅を、第2平面部の形成幅よりも広く設定したことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記リング部のうち前記ガス拡散層側の半リング部は、各リング部を連結する連結板部に連結された一対の第1側板部と、両第1側板部の先端部に一体に連結された第1傾斜板部と、両第1傾斜板部に一体に架橋連結された第1平板部とにより形成され、該第1平板部の端部の第1接触部に前記第1平面部が成形され、一方、前記セパレータ側の半リング部は、前記連結板部に一体に連結された一対の第2傾斜板部と、両第2傾斜板部の先端部に一体に、かつ平行に連結された一対の第2側板部と、両第2側板部の先端部間に一体に架橋連結された第2平板部とにより形成され、該第2平板部の端部の第2接触部に前記第2平面部が成形されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の燃料電池の発電セルに用いるガス流路形成部材の製造方法において、凹部と凸部を交互に所定のピッチで複数箇所に形成した第1剪断型と、前記凹部と凸部に対応するように凸部と凹部を交互に所定のピッチで複数箇所に形成した第2剪断型とを用いて、金属薄板の端部に対しガス拡散層側の半リング部とセパレータ側の半リング部とを交互に複数箇所に成形する第1の工程と、前記金属薄板を所定量送り、前記第1剪断型及び第2剪断型を前記金属薄板の送り方向と直交する方向にオフセットさせて、金属薄板にガス拡散層側の半リング部とセパレータ側の半リング部とを交互に複数箇所に成形する第2の工程と、上記第1の工程及び第2の工程と同様の工程を交互に繰り返し行い、金属薄板に対し該金属薄板の送り方向に隣接する前記ガス拡散層側の半リング部とセパレータ側の半リング部とにより貫通孔を有するリング部を網目状に多数箇所に成形してラスカットメタルを成形する第3の工程と、上記第3の工程の後に、前記ラスカットメタルをその表裏両面側から同時にプレスして、前記ガス拡散層側の半リング部の第1接触部に対し、ガスの流路方向の形成幅の大きい第1平面部を成形するとともに、前記セパレータ側の半リング部の第2接触部に対し、形成幅の小さい第2平面部を成形する第4の工程とを含むことを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の燃料電池の発電セルに用いるガス流路形成部材の製造方法に用いる成形装置であって、凹部と凸部を所定のピッチで交互に複数箇所に形成した第1剪断型と、上記第1剪断型の凹部と凸部に噛み合わされる凸部と凹部を所定のピッチで複数箇所に形成した第2剪断型とを備え、前記第1及び第2剪断型を金属薄板の板厚方向及び薄板の送り方向と直交する方向にそれぞれ往復動して、前記凹部と凸部を噛み合わせ、金属薄板に対し所定のピッチで複数箇所に切れ目を入れて該金属薄板を曲げ伸ばしすることにより、複数の貫通孔を形成するリング部を千鳥配置に形成してラスカットメタルを成形することができるように構成され、前記第1剪断型及び第2剪断型の前記凹部と凸部の形状は、前記リング部を形成するガス拡散層側の半リング部の形状と、セパレータ側の半リング部の形状とがプレスによる塑性変形量が相違する形状にプレス成形できるように設定され、前記ラスカットメタルをその厚さ方向からプレス成形するプレス装置を備えたたことを特徴とするガス流路形成部材の製造方法に用いることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4において、ガス拡散層側の半リング部を成形する前記第1剪断型の凸部と、第2剪断型の凹部は、該半リング部を構成する一対の第1側板の成形面と、前記両第1側板に連結された一対の第1傾斜板部の成形面と、両第1傾斜板部に架橋連結された第1平板部の成形面とを備え、セパレータ側の半リング部を成形する前記第1剪断型の凹部と、第2剪断型の凸部は、該半リング部を構成する一対の第2傾斜板部を成形する成形面と、前記第1傾斜板部に連結された一対の第2側板部の成形面と、前記第2側板部に架橋連結された第2平板部の成形面とを備えていることを要旨とする。
(作用)
この発明は、ガス流路形成部材の貫通孔を形成するリング部の外周縁のうちカーボンペーパー等のガス拡散層と接触する第1接触部に第1平面部がプレス成形されているので、ガス拡散層の表面に対し、該第1平面部が面接触される。このため、ガス拡散層に第1接触部が食い込むことはなく、ガス拡散層の破壊が防止されるとともに、ガス流路形成部材のガス流路に破壊されたガス拡散層が侵入してガス流路の有効面積が減少することはない。
一方、ガス流路形成部材のリング部の外周縁のうちセパレータと接触する第2接触部に第2平面部がプレス成形されているので、セパレータの裏面に対し前記第2平面部が面接触される。このため、セパレータの損傷が防止されるとともに、ガス流路形成部材とセパレータとの接触部の通電面積が確保され、発電された電流の電気抵抗が低減され、発電効率を向上することができる。
さらに、この発明は前記第1平面部の形成幅が前記ガス拡散層への第1平面部の食い込みを防止するように広く設定され、第2平面部の形成幅がセパレータの損傷を防止し、かつ第2平面部とセパレータとの通電面積を適度に確保できる程度に小さく設定されている。このため、ガス流路形成部材の厚さ寸法を適正に保持し、ガス流路形成部材内のガス流路の有効面積を確保することができる。仮に、第2平面部も第1平面部と同じ形成幅に広く設定すると、第1及び第2平面部のプレス成形時にガス流路形成部材が厚さ方向に圧縮されて塑性変形量が多くなって、ガス流路形成部材の厚さ寸法が低下し、ガス流路が小さくなる。
本発明によれば、ガス流路形成部材の接触部がカーボンペーパー等よりなるガス拡散層に食い込むことを抑制することができるとともに、ガス流路形成部材の接触部とセパレータの接触状態を適正化して、燃料電池の発電効率を向上することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図14に従って説明する。
この実施形態の固体高分子型の燃料電池スタック11は、図1に示すように多数の発電セル12を積層して構成されている。
前記発電セル12は、図1及び図2に示すように、四角枠状をなし、それぞれ燃料ガス通路空間S1及び酸化剤ガス通路空間S2を有する合成ゴム(又は合成樹脂)製の第1,第2フレーム13,14と、両フレーム13,14間に配設される電極構造体としてのMEA15(Membrane−Electrode−Assembly: 膜−電極接合体)とを備えている。又、前記発電セル12は、前記燃料ガス通路空間S1に収容された金属よりなる第1ガス流路形成部材21と、前記酸化剤ガス通路空間S2に収容された金属よりなる第2ガス流路形成部材22とを備えている。さらに、前記発電セル12は、前記フレーム13及び第1ガス流路形成部材21の図示上面に接着された平板状のチタン又はチタン合金よりなる第1セパレータ23と、前記フレーム14及び第2ガス流路形成部材22の図示下面に接着されたチタン又はチタン合金よりなる第2セパレータ24とを備えている。図2においては、前記ガス流路形成部材21,22の構成は平板状に簡略化して図示されている。
前記第1フレーム13の対向する平行な二辺には、それぞれ長孔状のガス通路13a,13bが形成されている。前記第2フレーム14の対向する平行な二辺には、それぞれガス通路14a,14bが形成されている。前記ガス通路13a,13bと、ガス通路14a,14bとは、互いに対応されない辺に形成されている。
前記MEA15は、図1及び図2に示すように電解質膜16と、該電解質膜16の図示上面及び下面に対し所定の触媒を積層して形成されたアノード電極層17及びカソード電極層18と、前記両電極層17、18の表面にぞれぞれ接着された導電性を有する例えばカーボンペーパーよりなるガス拡散層19,20とにより構成されている。
第1,第2セパレータ23,24の直交する二辺には、ガス導入口23a,24aが形成され、他の直交する二辺には、ガス導出口23b,24bが形成されている。
図3に示すように、前記第1,第2ガス流路形成部材21,22は、板厚が例えば0.1mm程度の金属製のラスカットメタル25(以下、単にラスメタルという)によって形成されている。前記ラスメタル25には、角形状の貫通孔26が千鳥状に多数箇所に成形されている。前記貫通孔26を形成している部分をリング部27といい、これらのリング部27が連結板部28(図3のドットを施した部分)によって順次重なるように連結されている。
図4に示すように、前記リング部27の図示上側の前記ガス拡散層19に接触される半リング部R1は、左右一対の第1側板部27aと、両側板部27aの上端部に一体に連結された左右一対の第1傾斜板部27bと、両第1傾斜板部27bの先端部に一体に架橋連結された第1平板部27cとにより構成されている。前記リング部27の図示下側の前記セパレータ23と接触される半リング部R2は、左右一対の第2傾斜板部27dと、両第2傾斜板部27dの先端部に一体に下方に連結された第2側板部27eと、両側板部27eの先端部に一体に架橋連結された第2平板部27fとにより構成されている。
図3に示すように、前記連結板部28は前記半リング部R2を構成する第2平板部27fと同じ板部となっている。そして、前記半リング部R1の前記第1平板部27cの前記連結板部28(第2平板部27f)と反対側の端部は、前記ガス拡散層19(又は20)の表面に接触される第1接触部29となっている。前記半リング部R2の前記第2平板部27f (連結板部28)の前記第1平板部27cと反対側の端部は、図5に示すように第1又は第2セパレータ23,24の内面に接触される第2接触部30となっている。前記両接触部29,30には第1,第2平面部29a,30aが後述するように前記ラスメタル25を板厚方向から同時に圧縮することによりプレス成形されている。前記第1及び第2平面部29a,30aは、図5に示すように互に平行に形成されている。
第1平面部29aは、前記ガス拡散層19(20)に面接触され、第2平面部30aは、前記セパレータ23(24)に面接触されるようにしている。
図5に示すように、前記ガス流路形成部材21に形成された第1平面部29aのガス流路方向(矢印)に関する形成幅W1は、例えば0.2mmに設定され、第2平面部30aの同じ形成幅W2は、例えば0.1mmに設定され、形成幅W1が形成幅W2よりも広くなるようにしている。
図1に示すように、前記第1,第2ガス流路形成部材21,22は、それぞれ第1,第2フレーム13,14の燃料ガス通路空間S1、酸化剤ガス通路空間S2内において、前記ガス拡散層19,20の表面と、第1,第2セパレータ23,24の内面とに接触されている。
図2に矢印G1で示すように、第1セパレータ23の一方のガス導入口23aから前記燃料ガス通路空間S1に導入された燃料ガスが一方のガス導出口23b、第2フレーム14のガス通路14b及び第2セパレータ24の一方のガス導出口24bに流れるように前記第1ガス流路形成部材21が収容されている。図2に矢印G2で示すように、第1セパレータ23の他方のガス導入口23aから前記第1フレーム13のガス通路13aを通して第2フレーム14の前記酸化剤ガス通路空間S2に導入された酸化剤ガスが第1フレーム13のガス通路13bを通して他方のガス導出口23b及び第2セパレータ24の他方のガス導出口24bに流れるように前記第2ガス流路形成部材22が収容されている。
この実施形態では、図1に示す第1フレーム13と電解質膜16との接触面及び第1フレーム13と第2フレーム14の接触面のガスのシールを図る観点から、第1及び第2フレーム13,14が合成ゴムにより成形されている。このため、発電セル12を積層して燃料電池スタック11を構成する際に、該スタック11の締結荷重により、第1,第2ガス流路形成部材21,22が第1,第2セパレータ23,24によってMEA15側に若干押圧された状態で組み付けられる。従って、第1ガス流路形成部材21の第1接触部29の第1平面部29aとガス拡散層19との接触状態及び第2接触部30の第2平面部30aと第1セパレータ23との接触状態が適正に保持される。なお、第2ガス流路形成部材22側についてもガス流路形成部材21側の上記の構成と同様に構成されている。
さて、燃料電池スタック11においては、積層された発電セル12間で、第1セパレータ23の一方のガス導入口23a及び第2セパレータ24の一方のガス導入口24aが第1フレーム13の燃料ガス通路空間S1及び第2フレーム14のガス通路14aを介して、全て連通された状態となり、燃料ガス(水素ガス)流通路が形成される。一方、第1セパレータ23の他方のガス導入口23a及び第2セパレータ24の他方のガス導入口24aが第1フレーム13のガス通路13b及び第2フレーム14の酸化剤ガス通路空間S2を介して、全て連通された状態となり、酸化剤ガス(空気)流通路が形成される。前記燃料ガス流通路及び酸化剤ガス流通路に供給された燃料ガス及び酸化剤ガスは、前記第1,第2ガス流路形成部材21,22によって、燃料ガス通路空間S1、酸化剤ガス通路空間S2内を均一に拡散して流れることになる。即ち、燃料ガス通路空間S1内における燃料ガスは、前記第1ガス流路形成部材21に形成された千鳥配置の多数の貫通孔26を通過することによって乱流となり、燃料ガスはガス通路空間S1内において均一に拡散した状態となる。燃料ガスがガス拡散層19を通過することによって適正に拡散されて、アノード電極層17に燃料ガスが均一に供給される。そして、燃料ガスと酸化剤ガスとの供給によりMEA15において電極反応が起こることによって発電される。発電セル12は、複数積層されているため、所望の出力が得られる。
次に、前記第1,第2ガス流路形成部材21,22の製造方法について説明する。
前記第1ガス流路形成部材21は、図6及び図7に示すラスカット加工装置を用いて成形される。このラスカット加工装置は、金属薄板25Aを順次供給するための上下一対の送りローラ31を備えている。又、この加工装置は、金属薄板25Aに複数箇所に切れ目を入れるととも曲げ伸ばして塑性変形させる成形機構32を備えている。この成形機構32によって、前記金属薄板25Aに網目状をなす多数の角形の貫通孔26が階段状に成形されてラスメタル25が成形される。前記成形機構32は、図6に示すように、図示しないオフセット機構により金属薄板25Aの送り方向と直交する幅方向(図6の紙面直交方向)に往復動可能に支持された第1剪断型33と、図示しない昇降機構及びオフセット機構により上下方向及び金属薄板25Aの送り方向と直交する幅方向に往復動可能に支持された第2剪断型34とによって構成されている。
図7に示すように前記第1剪断型33の金属薄板25Aの送り方向下流側の側壁33aの上部には、凸部33bと凹部33cが水平方向に所定のピッチで交互に形成されている。前記第2剪断型34の下部には、第1剪断型33の凹部33cと凸部33bに噛み合わされる凸部34aと凹部34bが水平方向に所定のピッチで交互に形成されている。前記第1剪断型33の凹部33cの金属薄板25Aの送り方向の上流側の側面の上端縁には、金属薄板25Aに切れ目を入れる剪断刃33dが形成されている。この剪断刃33dと対応するように、第2剪断型34の凸部34aの下端縁及び左右両側縁には、金属薄板25Aに切れ目を入れる逆台形状の剪断刃34cが形成されている。
図7に示すように、前記第1剪断型33の凸部33bには、前記リング部27の両第1側板部27aの内面(第2側板部27eの外面)を成形する左右一対の成形面33e、前記両第1傾斜板部27bの内面を成形する左右一対の成形面33f、平板部27cの内面を成形する成形面33gが形成されている。一方、前記第2剪断型34の凹部34bには、前記リング部27の第1側板部27aの外面(第2側板部27eの内面)を成形する成形面34d、前記リング部27の第1傾斜板部27bの外面(第2傾斜板部27dの内面)を成形する成形面34e、前記平板部27cの外面を成形する成形面34fが形成されている。又、前記第2剪断型34の凸部34aの下端には、前記リング部27の平板部27fの内面を成形する成形面34gが形成されている。
そして、図6において、送りローラ31によって、金属薄板25Aが所定の加工ピッチずつ成形機構32の第1剪断型33よりも第2剪断型34側に突出するように送られる。この状態で、第2剪断型34が第1剪断型33に向かって下降され、第1剪断型33の剪断刃33dと第2剪断型34の剪断刃34cによって、金属薄板25Aの一部を剪断して、複数の切れ目を形成する。次に、第2剪断型34は、最下点位置まで下降し、該第2剪断型34の凸部34aと接触している金属薄板25Aを下方に曲げ伸ばす。この動作によって、曲げ伸ばされた部分は、図8に示すような形状となる。そして、第2剪断型34は、最下点位置から上方の原位置まで復帰する。
続いて、図6において前記送りローラ31が、金属薄板25Aを再び加工ピッチだけ成形機構32に送る。これと同期して、前記第1剪断型33及び第2剪断型34が左方向又は右方向に前記複数のリング部27の配列ピッチの例えば半ピッチだけ移動される。そして、前記第2剪断型34が再び下降され、金属薄板25Aに対し、前回の加工によって形成された曲げ伸ばし部分から左方向又は右方向に例えば半ピッチだけオフセットした位置に切れ目加工及び曲げ伸ばし加工が行われ、複数の貫通孔26を有するリング部27が成形され、ラスメタル25が成形される。
上述の動作を繰り返すことによって、前記ラスメタル25には、図9及び図10に示すように多数の網目状の貫通孔26を有するリング部27が千鳥状に形成される。前記第1剪断型33の凸部33b及び凹部33cと、第2剪断型34の凸部34a及び凹部34bが噛み合わされるため、第2剪断型34の下降に伴って、ラスメタル25に切れ目が加工されない部分が形成される。この切れ目なしの部分が前記連結板部28(第2平板部27f)となることによりリング部27は順次重なるように連結されて、ラスメタル25は、その断面形状が図11に示すような階段状に形成される。
又、前記リング部27は図12に示すように多角形状に成形されていて、リング部27の上側の半リング部R1を構成する第1側板部27a及び第1傾斜板部27bによって、前記第1平板部27cが図示下方に押圧されたときに、該第1平板部27cの塑性変形を許容する第1変形許容部F1が形成されている。そして、前記平板部27cに外力が矢印P方向に加えられると、二点鎖線で示すように、第1変形許容部F1が塑性変形されるようにしている。又、前記リング部27の下側の半リング部R2を構成する前記第2側板部27eによって前記第2平板部27fが図示上方に押圧されたときに、該第2平板部27fの塑性変形を許容する第2変形許容部F2が形成されている。そして、前記第2平板部27fに外力が上方向に加えられると、二点鎖線で示すように、第2変形許容部F2が塑性変形されるようにしている。
前記第1及び第2変形許容部F1,F2に加えられる外力が同じ場合に、第1変形許容部F1の塑性変形量が第2変形許容部F2の塑性変形量よりも大きくなるようにしている。即ち、前記第1変形許容部F1は、図12に示すように第1平板部27cに図示下方に外力が加えられると、前記第1傾斜板部27bを介して前記第1側板部27aに外力が伝達され、該第1側板部27aがその基端付け根部を中心に左右方向外側に塑性変形し、両第1傾斜板部27bが第1側板部27aとの連結部を中心にそれぞれ下方に回動されて、塑性変形し易い構造となっている。一方、前記第2変形許容部F2は、第2平板部27fに外力が図示上方向に作用した場合に、第2傾斜板部27dがその基端付け根部を中心に回動されず、両第2側板部27eがその基端付け根部を中心に左右方向外側にある程度塑性変形するが、前記第1変形許容部F1よりも塑性変形し難い構造となっている。
次に、前記のように構成されたラスメタル25の前記ガス拡散層19に接触される第1接触部29及びセパレータ23に接触される第2接触部30に対し第1平面部29a及び第2平面部30aをプレス成形する方法について説明する。
図13に示すように、プレス装置40は、ベッド41の上面にラスメタル25を支持するための一対のテーブル42,43を備えるとともに、ベッド41の上面に対し、平面部形成機構44が装着されている。この平面部形成機構44はコラム45と、該コラム45に装着された図示しないモータによって積極的に矢印方向に回転される上下一対の圧縮ローラ46,47とにより構成されている。なお、前記圧縮ローラ46,47は実際には大径寸法であるが図13では小径に描かれている。
上記のプレス装置40を用いてラスメタル25の第1,第2接触部29,30に平面部29a,30aを形成するには、図13に示すように、矢印方向に回転される前記圧縮ローラ46,47の間に前記テーブル42側からラスメタル25を挟入して、ラスメタル25を上下方向から圧縮しながら右方向に引き出す。この動作によりラスメタル25の第1,第2接触部29,30が上下方向からそれぞれ所定量だけ圧縮されるので、第1,第2接触部29,30が塑性変形されて第1,第2平面部29a,30aが形成される。このとき、図12に示すようにリング部27の上側の半リング部R1の第1変形許容部F1が下側の半リング部R2の第2変形許容部F2よりも圧縮され易い構造であるため、図5に示すように、第1接触部29の第1平面部29aのガス流路方向に関する形成幅W1が第2接触部30の第2平面部30aの同じ形成幅W2よりも広く成形される。
このようにして、ラスメタル25の製造が完了すると、このラスメタル25を所定寸法に切断することによって図1及び図3に示す第1,第2ガス流路形成部材21,22が形成される。
上記のように製造された第1ガス流路形成部材21は図1に示すように発電セル12に組み込まれた状態で、図14に示すように、ガス拡散層19の上面に第1ガス流路形成部材21の第1接触部29の第1平面部29aが面接触されるとともに、第2接触部30の第2平面部30aが第1セパレータ23の裏面に面接触される。
上記実施形態の第1,第2ガス流路形成部材21,22によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、第1,第2フレーム13,14の燃料ガス通路空間S1、酸化剤ガス通路空間S2に収容された第1,第2ガス流路形成部材21,22をラスメタル25により成形した。そして、ラスメタル25のリング部27の前記ガス拡散層19の表面に接触される第1接触部29に対し第1平面部29aを形成した。このため、繊維から形成されたガス拡散層19と第1接触部29との接触状態を面接触にすることができ、ガス拡散層19の表面に第1接触部29が食い込むことを抑制することができる。従って、第1,第2ガス流路形成部材21,22の燃料ガス流路及び酸化剤ガス流路にガス拡散層19、20が侵入して、燃料ガス通路空間S1及び酸化剤ガス通路空間S2の有効断面積が低減されることを防止でき、燃料ガス及び酸化剤ガスの供給量が低減して発電効率が低下することを回避することができる。
又、第1接触部29がガス拡散層19,20に線接触される場合と比較して、ガス拡散層19,20と第1,第2ガス流路形成部材21,22との電気的な接続を適正に行い、ガス拡散層19,20から第1,第2ガス流路形成部材21,22への電気の流れが円滑になり、集電効率を向上することができる。さらに、第1接触部29が接触されるガス拡散層19,20の接触部の損傷を防止することができる。このため、ガス拡散層19,20を形成する例えばカーボンペーパーの切断されたカーボン繊維がガス流路形成部材21,22のガス通路に目詰まりするのを防止でき、発電性能を確保することができる。
(2)上記実施形態では、第1,第2ガス流路形成部材21,22の第2接触部30に対し第2平面部30aを形成したので、第2平面部30aが第1,第2セパレータ23,24に面接触される。このため、第2接触部30が第1,第2セパレータ23,24に線接触される場合と比較して、第1,第2ガス流路形成部材21,22と第1,第2セパレータ23,24との電気的な接続を適正に行い、両ガス流路形成部材21,22から両セパレータ23,24への電気の流れが円滑になり、集電効率を向上することができるとともに、第2接触部30が接触される両セパレータ23,24の接触部の損傷を防止することができる。
(3)上記実施形態では、図12に示すように、前記ラスメタル25のリング部27の上側の半リング部R1に塑性変形し易い第1変形許容部F1を設け、下側の半リング部R2に塑性変形し難い第2変形許容部F2を設けた。そして、前記ラスカットメタル25を表裏両面側から圧縮ローラ46,47によって圧縮して形成された第1接触部29の第1平面部29aの形成幅W1を、第2接触部30の第2平面部30aの形成幅W2よりも広く成形した。このため、前記圧縮ローラ46,47を用いるにもかかわらず前記ガス拡散層19に接触されるガス流路形成部材21の第1平面部29aの形成幅W1と無関係に、第2平面部30aの形成幅W2を適正な形成幅に設定することができる。従って、前記第2平面部30aの形成幅W2を、前記セパレータ23の内面を損傷しない程度に、かつセパレータ23の外面とガス流路形成部材21の第2平面部30aの接触面における通電面積を適正に保持できる程度に狭く設定することができる。このため、図5に示すようにガス流路形成部材21の厚さT寸法、即ちガス流路形成部材21のガス流路の有効面積を適正に保持して、ガス流路に供給されるガスの圧力損失を低減し、発電効率を適正に保持することができる。仮に、図5に鎖線で示すように、第2接触部30の第2平面部30aの形成幅W2を第1平面部29aの形成幅W1と同じにすると、前記ガス流路形成部材21の厚さTが小さくなり、ガス流路の有効面積が低減される。
(4)上記実施形態では、プレス装置として、図13に示すような一対のローラ46,47を用いたので、ラスメタル25の第1,第2接触部29,30に対し平面部29a,30aを容易に成形することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図15に示すように前記リング部27の第1傾斜板部27bを円弧状にするとともに、第2傾斜板部27dを円弧状に形成し、リング部27全体として滑らかな形状にしてもよい。
・図7に示す第1剪断型33を、図示しないが、剪断刃33dを有する本体と、前記第2剪断型34と対応する凸部33b及び凹部33cを有する剪断板とに分割構成し、本体を所定位置に固定し、前記剪断板を水平方向に往復動するようにしてもよい。
・前記実施形態では、前記第2剪断型34の凸部及び凹部34a,34bの形成ピッチの半ピッチだけ第1剪断型33及び第2剪断型34を左右方向にオフセットして、半リング部R1,R2を成形するようにしたが、このオフセット量を適宜に変更してもよい。又、各リング部27を千鳥配置にしなくてもよい。
・前記第1,第2ガス流路形成部材21,22に対し第1及び第2平面部29a,30aをプレス成形する方法として、図示しないがラスメタル25を板厚方向からプレス機の平板状のプレス板により圧縮するようにしてもよい。
・第1,第2ガス流路形成部材21,22の材料として、例えば導電性を有するステンレス板、アルミニウム板、銅板等の金属板を用いてもよい。
この発明の第1,第2ガス流路形成部材を備えた発電セルを積層した燃料電池スタックの一部省略縦断面図。 発電セルの構成部品を分離した状態の斜視図。 発電セルに用いる第1ガス流路形成部材の部分拡大斜視図。 ガス流路形成部材の部分拡大正面図。 ガス流路形成部材の部分拡大断面図。 ラスカットメタルのラスカット加工装置を示す縦断面図。 第1剪断型及び第2剪断型の部分斜視図。 ラスカット加工装置の加工動作を剪断型を示す部分拡大断面図。 ラスカットメタルの部分斜視図。 ラスカットメタルの部分正面図。 ラスカットメタルの断面図。 ラスカットメタルのリング部の拡大正面図。 プレス装置の正面図。 ガス拡散層、第1ガス流路形成部材及び第1セパレータの積層構造を示す拡大断面図。 この発明の別の実施形態を示すリング部の部分正面図。 従来の発電セルのガス拡散層、第1ガス流路形成部材及び第1セパレータの積層構造を示す断面図。 ガス拡散層に対し第1セパレータが押し付けられた状態を示す断面図。
符号の説明
R1,R2…半リング部、W1,W2…形成幅、12…発電セル、17…電極層、19,20…ガス拡散層、21,22…ガス流路形成部材、23,24…セパレータ、25…ラスカットメタル、25A…金属薄板、26…貫通孔、27…リング部、27a…第1側板部、27b…第1傾斜板部、27c…第1平板部、27d…第2傾斜板部、27e…第2側板部、27f…第2平板部、28…連結板部、29…第1接触部、29a…第1平面部、30…第2接触部、30a…第2平面部、33…第1剪断型、33b,34a…凸部、33c,34b…凹部、33e,33f,33g,34d,34e,34f,34g…成形面、34…第2剪断型、40…プレス装置。

Claims (5)

  1. 電極構造体の電極層に形成されたガス拡散層と、セパレータとの間にガス流路形成部材を介在し、該ガス流路形成部材に形成されたガス流路によって前記電極層に燃料ガス又は酸化剤ガスを供給するとともに、前記電極層における電極反応によって発電するように構成された燃料電池の発電セルに用いるガス流路形成部材において、
    前記ガス流路形成部材を、所定の形状の貫通孔を有するリング部が網目状に形成された金属薄板製のラスカットメタルにより形成し、前記リング部のうち前記ガス拡散層の表面と接触する第1接触部に第1平面部を成形し、前記セパレータの裏面と接触する第2接触部に対し第2平面部を成形し、前記第1平面部のガス流路方向の形成幅を、第2平面部の形成幅よりも広く設定したことを特徴とする燃料電池の発電セルに用いるガス流路形成部材。
  2. 請求項1において、前記リング部のうち前記ガス拡散層側の半リング部は、各リング部を連結する連結板部に連結された一対の第1側板部と、両第1側板部の先端部に一体に連結された第1傾斜板部と、両第1傾斜板部に一体に架橋連結された第1平板部とにより形成され、該第1平板部の端部の第1接触部に前記第1平面部が成形され、一方、前記セパレータ側の半リング部は、前記連結板部に一体に連結された一対の第2傾斜板部と、両第2傾斜板部の先端部に一体に、かつ平行に連結された一対の第2側板部と、両第2側板部の先端部間に一体に架橋連結された第2平板部とにより形成され、該第2平板部の端部の第2接触部に前記第2平面部が成形されていることを特徴とする燃料電池の発電セルに用いるガス流路形成部材。
  3. 請求項1又は2に記載の燃料電池の発電セルに用いるガス流路形成部材の製造方法において、
    凹部と凸部を交互に所定のピッチで複数箇所に形成した第1剪断型と、前記凹部と凸部に対応するように凸部と凹部を交互に所定のピッチで複数箇所に形成した第2剪断型とを用いて、金属薄板の端部に対しガス拡散層側の半リング部とセパレータ側の半リング部とを交互に複数箇所に成形する第1の工程と、
    前記金属薄板を所定量送り、前記第1剪断型及び第2剪断型を前記金属薄板の送り方向と直交する方向にオフセットさせて、金属薄板にガス拡散層側の半リング部とセパレータ側の半リング部とを交互に複数箇所に成形する第2の工程と、
    上記第1の工程及び第2の工程と同様の工程を交互に繰り返し行い、金属薄板に対し該金属薄板の送り方向に隣接する前記ガス拡散層側の半リング部とセパレータ側の半リング部とにより貫通孔を有するリング部を網目状に多数箇所に成形してラスカットメタルを成形する第3の工程と、
    上記第3の工程の後に、前記ラスカットメタルをその表裏両面側から同時にプレスして、前記ガス拡散層側の半リング部の第1接触部に対し、ガスの流路方向の形成幅の大きい第1平面部を成形するとともに、前記セパレータ側の半リング部の第2接触部に対し、形成幅の小さい第2平面部を成形する第4の工程と
    を含むことを特徴とする燃料電池の発電セルに用いるガス流路形成部材の製造方法。
  4. 請求項3に記載の燃料電池の発電セルに用いるガス流路形成部材の製造方法に用いる成形装置であって、
    凹部と凸部を所定のピッチで交互に複数箇所に形成した第1剪断型と、
    上記第1剪断型の凹部と凸部に噛み合わされる凸部と凹部を所定のピッチで複数箇所に形成した第2剪断型とを備え、
    前記第1及び第2剪断型を金属薄板の板厚方向及び薄板の送り方向と直交する方向にそれぞれ往復動して、前記凹部と凸部を噛み合わせ、金属薄板に対し所定のピッチで複数箇所に切れ目を入れて該金属薄板を曲げ伸ばしすることにより、複数の貫通孔を形成するリング部を千鳥配置に形成してラスカットメタルを成形することができるように構成され、
    前記第1剪断型及び第2剪断型の前記凹部と凸部の形状は、前記リング部を形成するガス拡散層側の半リング部の形状と、セパレータ側の半リング部の形状とがプレスによる塑性変形量が相違する形状にプレス成形できるように設定され、
    前記ラスカットメタルをその厚さ方向からプレス成形するプレス装置を備えた
    たことを特徴とするガス流路形成部材の製造方法に用いる成形装置。
  5. 請求項4において、ガス拡散層側の半リング部を成形する前記第1剪断型の凸部と、第2剪断型の凹部は、該半リング部を構成する一対の第1側板の成形面と、前記両第1側板に連結された一対の第1傾斜板部の成形面と、両第1傾斜板部に架橋連結された第1平板部の成形面とを備え、セパレータ側の半リング部を成形する前記第1剪断型の凹部と、第2剪断型の凸部は、該半リング部を構成する一対の第2傾斜板部を成形する成形面と、前記第1傾斜板部に連結された一対の第2側板部の成形面と、前記第2側板部に架橋連結された第2平板部の成形面とを備えていることを特徴とするガス流路形成部材の製造方法に用いる成形装置。
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