JP2006331861A - 燃料電池セルの製造方法及び燃料電池セルの製造設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池セルを構成する金属板の加工を効率良く行うことができる製造方法を提供する。
【解決手段】板状の薄膜電極組成体10と、薄膜電極組成体10の両側に配置された第1金属板及び第2金属板とを備え、これら第1・第2金属板4,5の周縁領域4a,5aが絶縁シート11,12を間に介在させた状態でカシメ封止される燃料電池セルの製造方法において、第1金属板4もしくは第2金属板5を製作するため、ロールに巻き取られた所定幅を有する長尺状金属板を順送金型設備に向けて引き出して搬送する搬送工程と、長尺状金属板に燃料ガス用の流路溝9を形成する工程と、長尺状金属板に薄膜電極組成体10を収容するための凹部5を形成する工程と、長尺状金属板から外形を打ち抜くことで、第1金属板5を形成する工程とを順送金型設備により連続的に行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、板状の薄膜電極組成体と、この薄膜電極組成体の両側に配置された第1金属板及び第2金属板とを備え、これら第1・第2金属板の周縁領域が絶縁層を間に介在させた状態でプレス曲げ加工により封止される燃料電池セルの製造方法及び製造設備に関するものである。
ポリマー電解質のような固体高分子電解質を使用した高分子型燃料電池は、高いエネルギー変換効率を持ち、薄型小型・軽量であることから、家庭用コージェネレーションシステムや自動車向けに開発が活発化している。かかる燃料電池の従来技術の構造として、図21に示すものが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
即ち、図21に示すように、固体高分子電解質膜100を挟んでアノード101とカソード102とを配設する。さらに、ガスケット103を介して一対のセパレータ104により挟持して単位セル105を構成する。各々のセパレータ104にはガス流路溝が形成されており、アノード101との接触により、還元ガス(例えば、水素ガス)の流路が形成され、カソード102との接触により、酸化ガス(例えば、酸素ガス)の流路が形成される。各々のガスは、単位セル105内の各流路を流通しながら、アノード101又はカソード102の内部に担持された触媒の作用により電極反応(電極における化学反応)に供され、電流の発生とイオン伝導が生じる。
この単位セル105を多数個積層し、単位セル105どうしを電気的に直列に接続して燃料電池Nを構成し、電極106は、積層した両端の単位セル105から取り出すことができる。このような燃料電池Nは、クリーンかつ高効率という特徴から、種々の用途、特に、電気自動車用電源や家庭用分散型電源として注目されている。
一方、近年のIT技術の活発化に伴い、携帯電話、ノートパソコン、デジカメなどモバイル機器が頻繁に使用される傾向があるが、これらの電源は、ほとんどリチウムイオン二次電池が用いられている。ところが、モバイル機器の高機能化に伴って消費電力がどんどん増大し、その電源用としてクリーンで高効率な燃料電池が注目されてきている。
しかしながら、図21に示すような従来の構造では、構造に自由度が無いため、モバイル機器の電源として求められる薄型小型軽量化や形状の高自由度化に難があり、メンテナス性が悪いという問題もあった。また、燃料電池セル内で酸化還元ガスを相互に混合させないように供給し、かつ、密閉化することが難しく、これらの条件を満たしながら、燃料電池セルの大きさや重量を低減化することは困難であった。つまり、従来、セル部品をボルト及びナットの締結部品で相互結合して、セル部品に一定の圧力を加えていたため、シール性を確保する上で、各部材の剛性を高める必要性があり、どうしても薄型化、小型化、軽量化、自由な形状設計が困難であった。
かかる問題点に鑑みて、本願発明者らは、薄型化、小型化等に対応することができる燃料電池セルを発明し、出願を行ってきた(例えば、特願2004−82882)。その燃料電池セルの基本的な構成は、板状の薄膜電極組成体と、この薄膜電極組成体の両側に配置された一対の金属板(カソード側金属板及びアノード側金属板)とを備え、これら金属板の周縁が絶縁層を間に介在させた状態でカシメにより封止されていることを特徴とするものである。また、薄膜電極組成体は、固体高分子電解質とその両側に配置される一対の電極板(アノード側及びカソード側)により構成される。金属板の周縁を電気的に絶縁した状態でカシメ(曲げプレス加工の1例)により封止しているため、両者の短絡を防止しながら、厚みをさほど増加させずに確実に燃料電池セルの封止を行うことができる。これによってメンテナンスも容易になり、しかも図19に示す従来構造と比較してセル部材に剛性が要求されないため、各燃料電池セルを大幅に薄型化することができる。更に、固体高分子電解質や金属板を使用するため、自由な平面形状や屈曲が可能となり、小型軽量かつ自由な形状設計が可能となる。
日経メカニカル別冊「燃料電池開発最前線」発行日2001年6月29日、発行所:日経BP社、第3章PEFC、3.1原理と特徴p46
そこで、本発明の課題は、かかる構成を有する燃料電池セルの製造方法及び製造設備を提供することである。特に、燃料電池セルを構成する金属板の加工を効率良く行うことができる製造方法及び製造設備が要求される。
上記課題を解決するため本発明に係る燃料電池セルの製造方法は、
板状の薄膜電極組成体と、この薄膜電極組成体の両側に配置された第1金属板及び第2金属板とを備え、これら第1・第2金属板の周縁領域が絶縁層を間に介在させた状態でプレス曲げ加工により封止される燃料電池セルの製造方法において、
第1金属板もしくは第2金属板を製作するため、所定幅を有する長尺状金属板を順送金型設備に向けて搬送する搬送工程と、
長尺状金属板に燃料ガス用の流路を形成する工程と、
長尺状金属板に薄膜電極組成体を収容するための凹部を形成する工程と、
長尺状金属板から外形を打ち抜くことで、第1金属板を形成する工程とを前記順送金型設備により連続的に行うことを特徴とするものである。
この構成による燃料電池セルの製造方法の作用・効果を説明する。製造すべき燃料電池セルは、板状の薄膜電極組成体と、その両側に配置される一対の金属板(第1・第2金属板)を備えており、これら第1・第2金属板の周縁領域を絶縁層を介在させてカシメ等のプレス曲げ加工を行うことで周縁領域を封止することができる。また、この燃料電池セルは、板状の薄膜電極組成体をベースとして構成されるので、全体としても薄型に形成することができる。金属板の加工工程は、次のような順序で行われる。
第1金属板及び第2金属板を加工するための素材として、所定幅を有する長尺状金属板(例えば、ロールに巻き取られている状態で提供される)を使用し、長尺状金属板を順送金型設備に向けて搬送する。順送金型設備には、長尺状金属板の搬送経路に沿って種々の金型が配置されており、搬送されつつ所定の加工が施されていく。
最初に第1金属板の加工工程について制御する。まず、燃料ガスを流すための流路を形成する。次に、薄膜電極組成体を収容するための凹部を形成する。なお、流路を形成する工程と、凹部を形成する工程は逆にしても良い。最後に、外形を打ち抜くことで第1金属板を形成する。このように、連続的に第1金属板に対して所定の加工を施すことができ、効率よく第1金属板の製作を行うことができる。なお、本発明として、第1金属板の加工工程が上記工程のみに限定されるものではなく、更に別の加工工程が付加されていても良い。以上のように、燃料電池セルを構成する金属板の加工を効率良く行う製造方法を提供することができる。
本発明において、長尺状金属板に空気を取り込むための穴を形成する工程と、
長尺状金属板に薄膜電極組成体を収容するための凹部を形成する工程と、
長尺状金属板から外形を打ち抜くことで、第2金属板を形成する工程とを前記順送金型設備により連続的に行うことが好ましい。
この構成による第2金属板の加工工程を説明する。まず、空気を取り込むための穴を形成する。次に、薄膜電極組成体を収容するための凹部を形成する。なお、穴を形成する工程と、凹部を形成する工程は逆にしても良い。最後に、外形を打ち抜くことで第2金属板を形成する。このように、連続的に第2金属板に対して所定の加工を施すことができ、効率よく第2金属板の製作を行うことができる。なお、本発明として、第2金属板の加工工程が上記工程のみに限定されるものではなく、更に別の加工工程が付加されていても良い。以上のように、燃料電池セルを構成する金属板の加工を効率良く行うことができる製造方法を提供することができる。
本発明において、長尺状金属板に薄膜電極組成体を収容するための凹部を形成する前記工程で使用される金型は、第1金属板と第2金属板とで共通の金型が使用されることが好ましい。
薄膜電極組成体を収容する凹部は、いずれの金属板にも必要な機能であり、共通の金型を使用することでコストを削減することができる。
本発明において、前記第1金属板を製造するに際し、
流路を形成する前記工程と、凹部を形成する前記工程との間に、
前記流路の両端部に、ガス供給パイプ取り付け用のブースを結合するための穴と、ガス排出パイプ取り付け用のブースを結合するための穴を形成する工程を有することが好ましい。
燃料ガス用の流路に燃料ガスを供給するためには、供給パイプと排出パイプを取り付ける必要があり、その取り付け用のブースを結合するための穴を形成する。かかるブースを金属板に結合することで、供給パイプや排出パイプの取り付けを容易に行うことができる。そして、この穴を形成するための金型を順送金型設備の中に設けることで、効率良く第1金属板を製造することができる。
本発明に係る前記流路を形成する工程は、複数回に分けて行われることが好ましい。
ガス流路を形成するために、所定の深さとなるように加工する必要があるが、流路の幅が小さくなる場合もある。従って、所望の形状を1回のプレス工程で行おうとするのは難しいので、複数回に分けて加工することで、所望の形状の流路を形成することができる。
本発明に係る前記長尺状金属板には、加工位置決め用の孔が順送金型設備の金型配列間隔に対応した所定間隔ごとに予め形成されていると共に、前記絶縁層を構成する絶縁シートが同じ所定間隔ごとに予め付着されていることが好ましい。
金属板を順送金型設備により加工する場合、加工基準となる位置決め用の孔が必要である。この孔を金型配列間隔に合わせて、予め形成しておく。また、第1金属板と第2金属板とをプレス曲げ加工により封止する場合に絶縁層を介在させる必要があるが、予め長尺状金属板に絶縁シートを前記所定間隔で付着させておくことで、絶縁層を間に介在させる工程を省くことができ、製造工程を簡素化することができる。なお、絶縁シートの付着は接着等の適宜の方法により、行うことができる。
本発明に係る前記絶縁シートは、前記周縁領域に対応したリング状に形成され、前記位置決め用の孔を基準として付着されていることが好ましい。
絶縁シートをリング状に形成しておくことで、封止部の形状に対応させることができる。また、位置決め用の孔を基準として付着するようにすることで、絶縁シートを所定間隔ごとに精度良く付着させることができ、金型加工により形成される形状とリング状の絶縁シートとの位置を正確に対応付けることができる。
本発明において、第1金属板形成用の長尺状金属板と、第2金属板形成用の長尺状金属板の両方に絶縁シートが予め付着されており、収容される薄膜電極組成体の周縁領域が、第1金属板側の絶縁シートと第2金属板側の絶縁シートで挟持されるような位置に、絶縁シートが予め付着されていることが好ましい。
絶縁シートを第1金属板と第2金属板の両方に付着させている構成であり、第1金属板と第2金属板の周縁領域をプレス曲げ加工で封止したときに絶縁性を確実に確保することができる。また、薄膜電極組成体の周縁領域が絶縁シートで挟持されており、薄膜電極組成体を確実に保持すると共に、燃料ガスのリーク等を防止することができる。
上記課題を解決するため本発明に係る燃料電池セルの製造設備は、板状の薄膜電極組成体と、この薄膜電極組成体の両側に配置された第1金属板及び第2金属板とを備え、これら第1・第2金属板の周縁領域が絶縁層を間に介在させた状態でプレス曲げ加工により封止される燃料電池セルの製造設備において、
第1金属板もしくは第2金属板を製作するため、所定幅を有する長尺状金属板を搬送しつつ、順次所定の加工を行う順送金型設備を備え、この順送金型設備は、
長尺状金属板に燃料ガス用の流路を形成する金型と、
長尺状金属板に薄膜電極組成体を収容するための凹部を形成する金型と、
長尺状金属板から外形を打ち抜くことで、第1金属板を形成する金型とを備えたことを特徴とするものである。
かかる構成による作用・効果は既に述べたとおりであり、連続的に第1金属板に対して所定の加工を施すことができ、効率よく第1金属板の製作を行うことができる。なお、本発明として、第1金属板の加工工程が上記工程のみに限定されるものではなく、更に別の加工工程が付加されていても良い。以上のように、燃料電池セルを構成する金属板の加工を効率良く行うことができる製造設備を提供することができる。
本発明において、長尺状金属板に空気を取り込むための穴を形成する金型と、
長尺状金属板に薄膜電極組成体を収容するための凹部を形成する金型と、
長尺状金属板から外形を打ち抜くことで、第2金属板を形成する金型とを備えたことが好ましい。
この構成による作用・効果はすでに述べた通りであり、連続的に第2金属板に対して所定の加工を施すことができ、効率よく第2金属板の製作を行うことができる。なお、本発明として、第2金属板の加工工程が上記工程のみに限定されるものではなく、更に別の加工工程が付加されていても良い。以上のように、燃料電池セルを構成する金属板の加工を効率良く行うことができる製造設備を提供することができる。
本発明において、長尺状金属板に薄膜電極組成体を収容するための凹部を形成する前記工程で使用される金型は、第1金属板と第2金属板とで共通の金型が使用されることが好ましい。
かかる構成を採用することで、コストを削減することができる。
本発明において、順送金型設備を構成する各金型の作動を制御する金型制御部を備え、この金型制御部は、第1金属板を加工する際に、第2金属板の加工のみに使用する金型を不作動にし、第2金属板を加工する際に、第1金属板の加工のみに使用する金型を不作動にすることが好ましい。
かかる構成によれば、同じ順送金型設備の中に、第1金属板のみに使用する金型、第2金属板のみに使用する金型が存在する。第1金属板の製造を行うときは、第1金属板のみに使用する金型を作動させ、第2金属板のみに使用する金型を不作動にする。逆に、第2金属板の製造を行うときは、第2金属板のみに使用する金型を作動させ、第1金属板のみに使用する金型を不作動にする。これにより、共通の順送金型設備を用いて、第1金属板と第2金属板の両方を製造することができる。
本発明に係る燃料電池セルの製造方法及び製造設備の好適な実施形態を図面を用いて説明する。まず、製造対象となる燃料電池セルの構成を説明する。図1は、本発明の燃料電池セルのアノード側から見た外観斜視図であり、図2は同じくカソード側から見た外観斜視図である。図3は、図1,2に示す燃料電池セルの一例を示す組み立て斜視図であり、図4は、図1,2に示す燃料電池セルの縦断面図である。図5は、流路溝の形状を示す図である。
本発明の燃料電池セルは、各図に示すように、板状の固体高分子電解質1と、その固体高分子電解質1の一方側に配置されたカソード側電極板2と、他方側に配置されたアノード側電極板3とを備えるものである。更に、カソード側電極板2の外側にカソード側金属板4(第2金属板に相当)が配置され、アノード側電極板3の外側にアノード側金属板5(第1金属板に相当)が配置される。
各金属板4,5の周縁領域4a,5aは、固体高分子電解質1及び電極板2,3を収容した後に、カシメ(プレス曲げ加工に相当)により封止される。また、説明の便宜上、金属板4,5の周縁領域4a,5a以外の領域を中央領域4b,5bと称することにする。
固体高分子電解質1としては、従来の固体高分子膜型電池に用いられるものであれば何れでもよいが、化学的安定性及び導電性の点から、超強酸であるスルホン酸基を有するパーフルオロカーボン重合体からなる陽イオン交換膜が好適に用いられる。このような陽イオン交換膜としては、ナフィオン(登録商標)が好適に用いられる。その他、例えば、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂からなる多孔質膜に上記ナフィオンや他のイオン伝導性物質を含浸させたものや、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂からなる多孔質膜や不織布に上記ナフィオンや他のイオン伝導性物質を担持させたものでもよい。
固体高分子電解質1の厚みは、薄くするほど全体の薄型化に有効であるが、イオン伝導機能、強度、ハンドリング性などを考慮すると、10〜300μmが使用可能であるが、25〜50μmが好ましい。
電極板2,3は、ガス拡散層としての機能を発揮して、燃料ガスや、酸化ガス及び水蒸気の供給・排出を行なうと同時に、集電の機能を発揮するものが使用できる。電極板2,3としては、同一又は異なるものが使用でき、その基材には電極触媒作用を有する触媒を担持させることが好ましい。触媒は、固体高分子電解質1と接する内面2b,3bに少なくとも担持させるのが好ましい。
電極基材としては、例えば、カーボンペーパー、カーボン繊維不織布などの繊維質カーボン、導電性高分子繊維の集合体などの電導性多孔質材が使用できる。一般に、電極板2,3は、このような電導性多孔質材にフッ素樹脂等の撥水性物質を添加して作製されるものであって、触媒を担持させる場合、白金微粒子などの触媒とフッ素樹脂等の撥水性物質とを混合し、これに溶媒を混合して、ペースト状或いはインク状とした後、これを固体高分子電解質膜と対向すべき電極基材の片面に塗布して形成される。
一般に、電極板2,3や固体高分子電解質1は、燃料電池に供給される還元ガスと酸化ガスに応じた設計がなされる。本発明では、酸化ガスとして空気が用いられると共に、還元ガスとして水素ガスを用いるのが好ましい。また、還元ガスの代わりに、メタノールやジメチルエーテル等を用いることもできる。
例えば、水素ガスと空気を使用する場合、空気が自然供給される側のカソード側電極板2では、酸素と水素イオンの反応が生じて水が生成するため、かかる電極反応に応じた設計をするのが好ましい。特に、低作動温度、高電流密度及び高ガス利用率の運転条件では、特に水が生成する空気極において水蒸気の凝縮による電極多孔体の閉塞(フラッディング)現象が起こりやすい。したがって、長期にわたって燃料電池の安定な特性を得るためには、フラッディング現象が起こらないように電極の撥水性を確保することが有効である。
触媒としては、白金、パラジウム、ルテニウム、ロジウム、銀、ニッケル、鉄、銅、コバルト及びモリブデンから選ばれる少なくとも1種の金属か、又はその酸化物が使用でき、これらの触媒をカーボンブラック等に予め担持させたものも使用できる。
電極板2,3の厚みは、薄くするほど全体の薄型化に有効であるが、電極反応、強度、ハンドリング性などを考慮すると、50〜500μmが好ましい。電極板2,3と固体高分子電解質1とは、予め接着、融着等を行って積層一体化しておいてもよいが、単に積層配置されているだけでもよい。このような積層体は、薄膜電極組立体10(Membrane Electrode Assembly:MEA)として入手することもでき、これを使用してもよい。
カソード側電極板2の表面にはカソード側金属板4が配置され、アノード側電極板3の表面にはアノード側金属板5が配置される。アノード側金属板5には燃料の注入口5c及び排出口5dが設けられ、更に本実施形態では、アノード側金属板5に流路溝9(図5参照)が設けられている。
カソード側金属板4には、空気中の酸素を供給するための多数の開口孔4cが設けられている。開口孔4cは、カソード側電極板2が露出可能であれば、その個数、形状、大きさ、形成位置などは何れでもよい。但し、空気中の酸素の供給効率と、カソード側電極板2からの集電効果などを考慮すると、開口孔4cの面積はカソード側電極板2の面積の10〜50%であるのが好ましく、特に20〜40%であるのが好ましい。カソード側金属板4の開口孔4cは、例えば規則的又はランダムに複数の円孔やスリット等を設けたり、または金属メッシュによって開口部を設けてもよい。
金属板4,5としては、電極反応に悪影響がないものであれば何れの金属も使用でき、例えばステンレス板、ニッケル、銅、銅合金などが挙げられる。但し、伸び、重量、弾性率、強度、耐腐食性、プレス加工性、エッチング加工性などの観点から、ステンレス板、ニッケルなどが好ましい。
アノード側金属板5に設けられる流路溝9は、電極板3との接触により水素ガス等の流路が形成できるものであれば何れの平面形状や断面形状でもよい。本実施形態では、注入口5cと排出口5dとを流路溝9により接続しており、その流路溝9は、金属板5の幅方向に沿って周期的に折り返すジグザグ状に形成されている。流路溝9は、幅が太い横方向の溝9aと幅が細い縦方向の溝9bとで構成され、幅方向両側にある横溝9aと横溝9aとを3本の縦溝9bで接続しており、縦溝9bの1本が何らかの原因で封鎖されたとしても、残りの縦溝9bにより流路溝9が完全に封鎖されることを防止している。流路密度、燃料電池セル積層時の積層密度、屈曲性などを考慮して、種々の形態の流路溝9を採用することができ、図5の形態に限定されるものではない。
なお、このような金属板5の流路溝9の一部を電極板3の外面に形成してもよい。電極板3の外面に流路溝を形成する方法としては、加熱プレスや切削などの機械的な方法でもよいが、微細加工を好適に行う上で、レーザ照射によって溝加工を行うことが好ましい。レーザ照射を行う観点からも、電極板2,3の基材としては、繊維質カーボンの集合体が好ましい。
金属板5の流路溝9に連通する注入口5c及び排出口5dは、それぞれ1個又は複数を形成することができる。なお、金属板4,5の厚みは、薄くするほど全体の薄型化に有効であるが、強度、伸び、重量、弾性率、ハンドリング性などを考慮すると、0.1〜1mmが好ましい。
金属板5に流路溝9を形成する方法としては、金属板に対してプレス加工(打ち出し加工)を行うことで形成することができる。すなわち、図3に示す金属板5において裏面側から打ち出し加工を行うことで、図4,5に示すように金属板5の裏面側に流路溝9を形成することができる。また、打ち出し加工により流路溝9を形成するので、図1に示すように金属板5の表面側には、流路溝9と同じ形状が表れる。流路溝9の断面形状は、略四角形、略台形、略半円形、V字形などが好ましい。
金属板4への開口孔4cの形成、金属板5への注入口5c及び排出口5dの形成についても、プレス加工を利用して行われる。さらに、金属板4,5には、同じくプレス加工(打ち出し加工)を利用して、中央領域4b,5bに凹部が形成される。この凹部は、図4に示すように、薄膜電極組成体10を構成する電極板2,3を収容するための凹部である。従って、凹部の面積は、収容される電極板2,3の大きさに応じて加工される。
本発明では、金属板4,5の周縁領域4a,5aは、電気的に絶縁した状態でカシメにより封止されている。電気的な絶縁は、絶縁シート(絶縁層に相当)を用いて行うが、固体高分子電解質1の周縁部1aを介在させることで行うこともできる。
カソード側金属板4には、図3に示すようにリング状(額縁状)の絶縁シート11が周縁領域4aに配置される。絶縁シート11の外側の縁は金属板4の縁とほぼ同じ大きさに設定され、内側の縁は、多数の開口孔4cが形成される領域(あるいは、電極板2の大きさより少し大きなサイズ)よりも少し大きなサイズに設定される。
アノード側金属板5にも、図1に示すようにリング状(額縁状)の絶縁シート12が周縁領域5aの表裏両面に配置される。この表裏両面の絶縁シート12のサイズは同じである。絶縁シート12の外側の縁は金属板5の縁とほぼ同じ大きさに設定され、内側の縁は、電極板3よりも少し大きなサイズに設定される。
固体高分子電解質1は、電極板2,3の大きさよりも少し大きくなっており、図4に示すように、電極板2,3から露出した状態にある周縁領域1aが、絶縁シート11,12により挟持されるように組み立てられる。
すなわち、本発明では、カシメを行う際、電極板2,3よりも外側の領域にある固体高分子電解質1の周縁領域1aを絶縁シート11,12を介して、周縁領域4a,5aにより挟持した状態とする。このような構造によると、電極板2,3の一方から他方へのガス等の流入を効果的に防止することができる。また、金属板5の表面側にも絶縁シート12が設けられており、カシメ封止した際に、絶縁性能を確実に確保した状態で封止することができる。
絶縁シート11,12としては、シート状の樹脂、ゴム、熱可塑性エラストマー、セラミックスなどが使用できるが、シール性を高める上で、樹脂、ゴム、熱可塑性エラストマーなどが好ましい。絶縁シート11,12は、金属板4,5を所定の形状に加工する前に、直接あるいは粘着剤を介して貼着したり、塗布したりして、予め金属板4,5に一体化しておくことができる。この点については、後述する。
カシメ構造としては、シール性や製造の容易性、厚み等の観点から図4に示すものが好ましい。つまり、一方のカソード側金属板4の周縁領域4aを他方のアノード側金属板5の周縁領域5aより大きくしておき、絶縁シート11,12を介在させつつ、カソード側金属板4の周縁領域4aをアノード側金属板5の周縁領域5aを挟圧するように折り返したカシメ構造が好ましい。このようなカシメ封止を行うための製造方法及び製造設備については、後で詳細に説明する。
燃料電池を構成する場合、図1,2に示すような燃料電池セルを1個又は複数個使用することができるが、固体高分子電解質1、一対の電極板2,3、及び一対の金属板4,5で単位セルを構成し、この単位セルを複数積層したり、同一面に配列して使用することも可能である。このようにすると、ボルト及びナットの締結部品で相互結合して、セル部品に一定の圧力を加えなくても、高出力の燃料電池を提供することができる。
燃料電池として使用の際、金属板5の燃料の注入口5c及び排出口5dには、直接、燃料供給用のパイプを接合することも可能であるが、燃料電池の薄型化を行う上で、厚みが小さく、金属板5の表面に平行なパイプを有するジョイント機構を設けるのが好ましい。
図1には、注入口5cにジョイント用のブース(金属製ピン)5eが金属板5に対して取り付けられている。この取り付けは、カシメや圧入により行うことができる。このピン5eに対して、金属パイプ13を圧入して取り付けることができる。この金属パイプ13に対して更に樹脂性パイプ14挿入することで、ガス供給流路を形成することができる(図4参照)。排出口5dについても、同じ構成を採用している。
燃料電池セルを構成する部材である金属板4,5及び固体高分子電解質1は、矩形状に形成されているが、その四隅はR形状に形成されている。四隅にRをつけることで後述するカシメ封止加工を行い易い形状にしている。
<燃料電池セルの製造工程>
次に、図1〜図5で説明した燃料電池セルの製造工程及び製造設備について説明する。図6は、燃料電池セルの製造工程の概略を示す図である。図6に示すように、カソード側金属板4を製造する工程、アノード側金属板5を製造する工程、薄膜電極組成体10を製造する工程に分かれており、金属板4,5と薄膜電極組成体1が製造された後、これらを用いて燃料電池セルを組み立てる工程が行われる。
まず、カソード側金属板4とアノード側金属板5を製造するための順送金型設備の構成に付いて説明する。図7は、順送金型設備の構成を示す概念図である。この順送金型設備は、カソード側金属板4とアノード側金属板5の両方を加工することができ、そのため7つの金型が搬送経路に沿って配置されている。
各金属板4,5を加工するための原材料として、所定幅を有する長尺状金属板をロールに巻きつけた金属ロールを使用する。この金属ロールから長尺状金属板を引き出して順送金型設備に送り込み、必要な加工が施される。金属板4,5は、同じ幅の長尺状金属板が使用されるが、金属板4については、予め片面に絶縁シート11が付着されているものを使用し、金属板5については、予め両面に絶縁シート12が付着されているものを使用する。
図7に示す7つの金型は、所定間隔で配置されており、アノード側金属板5を製造する場合にのみ使用する金型(第1,2,3,6金型)と、カソード側金属板4を製造する場合にのみ使用する金型(第4,7金型)と、両金属板4,5に対して共通に使用できる金型(第5金型)とを有している。従って、カソード側金属板4の製造を行う場合、第1,2,3,6金型は不作動となるように制御し、アノード側金属板5の製造を行う場合、第4,7金型が不作動になるように制御する金型制御部が設けられる。
以上のように構成すれば、カソード側金属板4とアノード側金属板5とで別々の順送金型設備を設ける必要はないので、設備費を安価にすることができる。
次に、具体的な加工内容について説明する。図8は、カソード側金属板4を順送金型設備により加工していく様子を示す平面図、図9は、アノード側金属板5を順送金型設備により加工していく様子を示す平面図である。図10は、カソード側金属板4を順送金型設備により加工していく様子を示す断面図、図11は、アノード側金属板5を順送金型設備により加工していく様子を示す断面図である。
最初にカソード側金属板4を製造する工程を具体的に説明する。図8において、金属ロールから引き出された長尺状金属板50は、所定幅を有すると共に、所定間隔ごとに位置決め用孔50aが幅方向両側に予め形成されている。また、絶縁シート11も予め所定間隔ごとに貼り付けられている。絶縁シート11を貼り付ける場合は、位置決め用孔50aを基準として貼り付けることができる。長尺状金属板50は、図8の左側から右側へと搬送される。
図8に示すように、まず最初に多数の孔4cをプレス穴あけにより形成する(S1)。この段階での断面形状は図10(b)に示される。これは第4金型により行われる。次に、電極板2を収容するための凹部4g打ち出し加工が行われる(S2)。この段階での断面形状は図10(c)に示される。これは第5金型により行われる。次に、金属板4の外形を打ち抜くための加工が行われる(S3)。この段階での断面形状は図10(d)に示される。これは第7金型により行われる。打ち抜き後の長さがL2で示される。
長尺状金属板50の動きとしては、搬送方向に対して間歇的に移動し、金型による所定の加工が行われると、金型が配列されている所定間隔の分だけ搬送される。金型の動作としては、図8に示すS1,S2,S3の加工は同時に行われる。すなわち、搬送方向の下流側に行くほど加工が進んでいることになる。この点は、アノード側金属板5を加工する場合も同じである。
次にアノード側金属板5を製造する工程を具体的に説明する。図9において、金属ロールから引き出された長尺状金属板51は、所定幅を有すると共に、所定間隔ごとに位置決め用孔51aが幅方向両側に予め形成されている。また、絶縁シート12も予め所定間隔ごとに表裏両面に貼り付けられている。絶縁シート12を貼り付ける場合は、位置決め用孔51aを基準として貼り付けることができる。
図9に示すように、まず最初に流路溝9の打ち出し加工(第1段階)を行う(S11)。これは第1金型により行われる。この第1段階では、流路溝9は完全には形成されておらず、溝深さは浅い状態である。次に、流路溝9の第2段階の打ち出し加工を行う(S12)。これにより、流路溝9の加工が完了する。この段階での断面形状は図11(b)に示される。次に、ブースを取り付ける孔(注入口5c及び排出口5d)を形成するためのプレス穴あけ加工を行う(S13)。これは第3金型により行われる。
次に、電極板3を収容するための凹部5g打ち出し加工が行われる(S14)。この段階での断面形状は図11(c)に示される。これは第5金型により行われる。次に、金属板5の外形を打ち抜くための加工が行われる(S15)。この段階での断面形状は図11(d)に示される。これは第6金型により行われる。打ち抜き後の長さがL1で示される。
図7に示すように、アノード側金属板5の外形を打ち抜きした後に、図4(b)で示すようなブースを取り付ける加工を行う。ブース5eは、注入口5cと排出口5dにカシメにより結合することができる。
また、カソード側金属板4の外形を打ち抜き加工した後に、図12に示すような周縁領域4aを90゜内側に立ち曲げるための絞り加工が行われる。図12(b)に絞り加工を行った後の斜視図を示すが、周縁領域4aの全周に立ち曲げ部が形成される。このような立ち曲げ部を形成することで、カシメ封止加工を行いやすくすることができる。
<金型構成>
図13は、燃料電池セルの組み立て工程に使用する金型設備を示す外観斜視図である。図14は、金型の断面構成を示す概念図である。この金型の基本的構成は、以下説明する燃料電池セルの組み立て工程で使用する金型のいずれの場合にも適用可能である。加工内容の違いに応じて金型形状が異なることもあるが、基本的な金型構成は図13,14に示す構造とすることができる。
金型設備は、固定側ユニット20と、可動側ユニット30を備えている。固定側ユニット20は、金型として第1下型21と第2下型22を備えている。第1下型21には、付勢機構としてコイルスプリング23が設けられており、第1下型21を上方に向けて付勢する作用を行う。第1下型21は、燃料電池セルのカソード側金属板4の中央領域4bを押圧作用する。第2下型22は、第1下型21を取り囲むように配置され、金属板4の周縁領域4aに対するプレス加工を行う。第2下型22は、平面視で略矩形の環状に形成されている。第2下型22は、上下方向に調整可能な機構(第1調整機構24に相当)を備えている。調整機構24としては、例えば、ボルト・ナットを用いた機構により構成することができる。第1調整機構24により第1下型21の上面と第2下型22の上面の相対的な高さ関係を調整することができる。具体的には、中央領域に位置する第1下型21は周縁領域に位置する第2下型22よりも凹んだ位置にあり、第2下型22の第1下型21に対する突出量h1を調整することができる。
第2下型22には、第2上型を上下方向にガイドするためのガイド軸を挿入するための孔22aが形成されている。
可動側ユニット30は、金型として第1上型31と第2上型32を備えている。第2上型32には、付勢機構としてコイルスプリング33が設けられており、第2上型32を下方に向けて付勢する作用を行う。第1上型31は、燃料電池セルのアノード側金属板5の中央領域5bを押圧作用する。第2上型32は、第1上型31を取り囲むように配置され、金属板5の周縁領域5aに対するプレス加工を行う。第2上型32は、平面視で略矩形の環状に形成されている。第2上型32は、上下方向に調整可能な機構(第2調整機構34に相当)を備えている。調整機構34としては、例えば、ボルト・ナットを用いた機構により構成することができる。第2調整機構34により第1上型31の下面と第2上型32の下面の相対的な高さ関係を調整することができる。具体的には、第2上型32の第1上型31に対する突出量h2を調整することができる。以上のような調整機構24,34を設けることで、プレス加工において、適切な押圧力を作用させることができる。
第2上型32には、第2上型32を上下方向にガイドするためのガイド軸を挿入するための孔32aが形成される。
図14に示すように、操作部40を操作することで、プレス加工を行うことができる。すなわち、操作部40を操作することで可動側ユニット30を下方に移動させる。固定側ユニット20の側に設けられた当接部26と、可動側ユニット30の側に設けられた当接部36とが当接するように構成され、両者の距離Yが可動側ユニット30の移動ストロークに相当する。操作部40は、手動で動かしても良いし、駆動機構により電動で動かしてもよい。
製造設備を用いたプレス加工の工程数は、後述するように大きく分けて4工程有している。下型21,22と上型31,32は、各工程に適した金型が夫々使用されるが、共通で使用できるものがあれば、共通で使用する。各工程において、金型の大きさや形状などは異なっているが、基本的な構成は図14に示す通りである。
なお、プレス加工の種類であるが、打ち抜き加工、絞り加工などが含まれており、本発明として特定の種類の加工に限定されるものではない。
また、図14にはプレス加工の対象としてのワークWを模式的に図示しているが、ワークWの形態はプレス加工の工程により異なるものである。
この金型により燃料電池セルを組み立てていくものであるが、順送金型設備においても使用できる金型構成であるため、その点について説明する。ここでは、金属板4,5に薄膜電極組成体10の電極板2,3を収容するための凹部4g,5gを形成する打ち出し加工(絞り加工)、外形の打ち抜き加工に使用した場合について説明する。
この絞り加工は、金属板4,5に150μmの段差を形成するための加工である。図10(c)、図11(c)に夫々の金属板4,5に凹部4g,5gが形成された状態が示されている。この絞り加工により、金属板4,5の周縁領域4a,5aと中央領域4b,5bの境界に近い場所に段差4f,5fが形成される。また、これに伴い、金属板4,5の内側には、凹部4g,5gが形成される。
カソード側金属板4を絞り加工するための金型(第1・第2下型21,22と第1・第2上型31,32)と、アノード側金属板5を絞り加工するための金型は、同じ金型を使用することができる。なお、図10,11では、組み立てられる時の姿勢に合わせて図示しているが、実際に金型にセットされるときの姿勢(上下方向)は、図11に示される金属板5の姿勢でセットされることになる。
絞り加工を行うとき、第2下型22が上から下りてくると、金属板4,5の周縁領域4a,5aにまず当接する。その時点では、まだストッパー(当接部26,36)は当接していないので、第2上型32はさらに下がろうとするが、第2下型22は固定された状態であるので、物理的にこれ以上下がることはできず、スプリング33が圧縮されていくことになる。
一方、中央領域4b,5bに位置する第1上型31は引き続いて下方に下がり、第1上型31の下面が第2上型32の下面よりも更に下がった状態でストッパーが当接して停止する。なお、ストッパーに停止するまでのストロークは、各工程ごとに設定されるものである。これにより、金属板4,5に対する絞り加工が行われ、段差(凹部4g,5g)が形成される。このときの段差寸法としては、例えば0.15mm程度であり、収容される電極板2,3の厚みに対応した凹部4g,5gが形成される。
金属板4,5の打ち抜き加工を行った結果は、図10(d)、図11(d)に示した通りである。アノード側金属板5の打ち抜き寸法とL1と、カソード側金属板4の打ち抜き寸法L2とでは、L2の方が大きくなっているため、打ち抜き工程で使用する金型はアノード側金属板5とカソード側金属板4とで異なる。後述するように、カシメ工程でカソード側金属板4の周縁領域4aをカシメ封止するために、カシメ代が必要となるため、寸法が大きくなっている。この打ち抜き加工における金型の動きは、ストロークYの量は異なって設定されるものの、基本的には、前述の絞り加工と同じ動きをする。
また、図13,14に示す金型は、図12で説明した立ち曲げ部の絞り加工を行うときにも使用することができる。この絞り加工における金型の動きも、前述の絞り加工や打ち抜き加工で説明したのと基本的に同じである。
<製造(燃料電池セルの組み立て)工程>
次に、燃料電池セルを組み立てていくときの具体的な製造工程を説明する。まず、順送金型設備により製造された金属板4,5と薄膜電極組成体10をセットする。この状態を図16に示す。90゜絞り加工された金属板4の中に、薄膜電極組成体10(固体高分子電解質1の両面に電極板2,3が組み立てられたもの)がセットされる。薄膜電極組成体10の電極板2が金属板4の凹部4gに収容され、電極板3が金属板5の凹部5gに収容される状態になる。一番上には、金属板5がセットされる。なお、第1上型31には、金属板5にカシメ結合されているブース5eを逃げるための凹部31aと、流路溝9の形成に伴う金属板5の表面の突出部を逃げるための凹部31bが設けられている。
図16の状態にセットしてからカソード側金属板4の外形45゜絞り加工を行う。この時に使用される第2上型32は、図16に示すように水平面に対して45゜の傾斜面32cを備えている。この傾斜面32cを作用させることで、90゜に立ち曲げられた周縁領域4aを一旦45゜に絞り加工する。この時の状態を図15に示す。
操作部40を操作することで、第1・第2上型31,32が下方に降りてくる。第2下型22と第2上型32が当接することで、周縁領域4aが45゜内側に曲げられる。第2上型32が第2下型22に当接した時点では、まだストッパー(当接部26,36)は当接していない状態である(図14参照)。ストッパーの当接が行われるまでは、コイルスプリング33の圧縮工程が進む。一方、第1上型31のほうは、第2上型32と第2下型22が当接した時点では、燃料電池セルの金属板5よりも上方にあり、金属板5には接触していない。そして、ストッパーが当接した状態になると、これ以上第1上型31は下には下がらず、図17に示す状態で停止する。このとき、第1上型31の下面31aが金属板5の上面を押圧(当接)している。これにより、燃料電池セルの中央領域4b,5bが変形するのを抑制することができる。
なお、金属板4の下面と第1下型21の上面とは、当接した状態にはなく、隙間が形成されている状態である。なお、プレスした状態での、第2下型22の上面と第1上型31の垂直方向の隙間寸法Δhは、0.5mm程度に設定される。また、この場合の金属板4,5の厚みは0.3mmである。固体高分子電解質1の厚みは、0.025mmである。従って、隙間寸法Δhは、カシメ封止される燃料電池セルの厚みとほぼ同じ厚みとなっている。これにより、無理な力を燃料電池セルに作用させることなく、効果的に部材の変形を規制することができる。
45゜の角度の設定は、45゜±5゜が好ましく、45゜±1゜がより好ましい。50゜を超えると0゜絞り加工を行う時に、うまく内側に立ち曲げ部が倒れない可能性がある。例えば、座屈のような現象が生じてうまくつぶれない可能性があり、カシメ封止の品質が低下し、ガスリークなどの問題が生じる。また、40゜よりも小さいと、一度に40゜よりも小さくする際にうまく内側に立ち曲げ部が倒れにくくなるので好ましくない。
以上のように45゜の絞り加工が行われた後、カソード側金属板4の外形0゜絞り加工を行う。これにより、カシメ加工が終了する。外形0゜絞り加工で使用する金型は、45゜絞り加工とは異なる金型を使用し、図18に示すように、プレス面32dは水平面に形成される。前工程で45゜に曲げられた周縁領域5aを更に押さえ込んで内側に倒す形になる。これにより、周縁領域4aは水平な状態に180゜折り曲げられた状態になる。これにより、周縁領域4a,5aがカシメにより封止されたことになる。また、周縁領域4aと周縁領域5aの間には、絶縁層として絶縁シート11,12が介在しており、金属板4,5同士の短絡を防止した状態で封止される。
図17に示したのと同様に、第2下型22と第2上型32とが当接した後、ストッパー(当接部26,36)が当接するまでは、コイルスプリング33の圧縮工程が持続される。また、ストッパーが当接した状態で、第1上型31の下面の位置は、図17と同様である。また、第1下型21と金属板4の下面には隙間が開いた状態である。
以上のようにカシメ封止が終了するが、更に安全を期すためリング押さえ加工を行う。この加工は、カシメ封止された周縁領域4a,5aの少し内側の領域をプレスで押圧する工程であり、これにより、封止状態をより確実にすることができる。この時の状態を図19に示す。また図20は、使用される第1下型21の形状を示す。第1上型31も同様の金型形状を有する。夫々の金型には、リング状に形成された突起部21t,31tを備えている。これら突起部21t,31tを用いて図19に示すように、周縁領域4a,5aのすぐ内側をリング状に押える。これにより、よりカシメ封止を確実にすることができる。以上により図1,2に示すような燃料電池セルが完成する。
以上説明したように、カシメ封止を行うための工程が行われる。特に、図12で形成した90゜の立ち曲げ部を内側に倒してつぶす場合に、一度に倒すのではなく、一旦45゜に絞り加工した後に、0゜の絞り加工するようにしており、2段階でカシメ封止を行うようにしている。これを1段階で行おうとすると、立ち曲げ部がうまく倒れるかどうかの保証がなく、封止状態も悪くなるが、前述のように2段階で絞り加工を行うことで、確実に封止することができる。
また、カシメ封止工程では金属板5の中央領域5bを第1上型31に当接させることで、プレス加工を行う時に中央領域5bの変形を規制している。また、金属板4の中央領域4aと第1下型21の間は隙間が形成されるので、押圧力あるいは規制力は作用しない。これにより、中央領域4a,5aに対して無理な力が作用するのを防止しつつ、中央領域4b,5bの変形を効果的に防止することができる。
<別実施形態>
燃料電池セルの構成は図1,2に示す構造のものに限定されるものではない。例えば、カソード側金属板4は空気を取り込むための開口孔4cを多数有する形状をしているが、カソード側金属板4をアノード側金属板5と同様の形状に形成してもよい。また、カソード側金属板4に形成する開口孔4cの大きさ、個数、形状等は適宜決めることができる。
本実施形態では、アノード側金属板5に形成する流路溝9を2回に分けてプレス加工にしているが、1回もしくは3回以上の段階的加工により形成してもよい。
本実施形態ではカシメ封止工程における金属板の絞り加工は、所定傾斜角度を45゜に設定し、次に0゜絞り加工を行っている。すなわち、2段階でカシメ封止を行うが、これを3段階以上としてもよい。例えば、60゜→30゜→0゜に設定することができる。もちろん、この角度以外でも良い。また、4段階以上の多段階に設定してもよい。
本実施形態の組立工程では、薄膜電極組成体10の形に組み立てた後に、金型にセットするようにしているが、金型にセットする際に、カソード側電極板2、固体高分子電解質1、アノード側電極板3の順番に積層する形でセットしてもよい。
本実施形態では、カソード側金属板4の周縁領域4aを折り曲げてカシメ封止しているが、アノード側金属板5の周縁領域5aを折り曲げてカシメ封止してもよい。
本発明に係る燃料電池セルの構成を示す外観斜視図(アノード側) 本発明に係る燃料電池セルの構成を示す外観斜視図(カソード側) 本発明の燃料電池セルの一例を示す組み立て斜視図 本発明の燃料電池セルの一例を示す縦断面図 図3の燃料電池セルの流路溝を示す図 燃料電池セルの製造工程の概略を示す図 順送金型設備の構成を示す概念図 カソード側金属板の製造工程を示す平面図 アノード側金属板の製造工程を示す平面図 カソード側金属板の製造工程を示す断面図 アノード側金属板の製造工程を示す断面図 カソード側金属板の周縁領域に立ち曲げ部の絞り加工を示す図 金型の構成を示す外観斜視図 金型の断面構成を示す概念図 燃料電池セルの組立工程を示すフローチャート 金属板と薄膜電極組成体を金型にセットした状態を示す断面図 カソード側金属板の外形45゜絞り加工を示す概念図 カソード側金属板の外形0゜絞り加工を示す概念図 リング押え加工を示す概念図 リング押え加工を行う金型を示す図 従来技術に係る燃料電池の構成を示す図
符号の説明
1 固体高分子電解質
1a 周縁部
2 カソード側電極板
3 アノード側電極板
4 カソード側金属板(第2金属板)
4a 周縁領域
4b 中央領域
5 アノード側金属板(第1金属板)
5a 周縁領域
5b 中央領域
5c 注入口
5d 排出口
5e ブース
9 流路溝
10 薄膜電極組成体
11,12 絶縁シート
50,51 長尺状金属板
50a,51a 位置決め用孔

Claims (12)

  1. 板状の薄膜電極組成体と、この薄膜電極組成体の両側に配置された第1金属板及び第2金属板とを備え、これら第1・第2金属板の周縁領域が絶縁層を間に介在させた状態でプレス曲げ加工により封止される燃料電池セルの製造方法において、
    第1金属板もしくは第2金属板を製作するため、所定幅を有する長尺状金属板を順送金型設備に向けて搬送する搬送工程と、
    長尺状金属板に燃料ガス用の流路を形成する工程と、
    長尺状金属板に薄膜電極組成体を収容するための凹部を形成する工程と、
    長尺状金属板から外形を打ち抜くことで、第1金属板を形成する工程とを前記順送金型設備により連続的に行うことを特徴とする燃料電池セルの製造方法。
  2. 長尺状金属板に空気を取り込むための穴を形成する工程と、
    長尺状金属板に薄膜電極組成体を収容するための凹部を形成する工程と、
    長尺状金属板から外形を打ち抜くことで、第2金属板を形成する工程とを前記順送金型設備により連続的に行うことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池セルの製造方法。
  3. 長尺状金属板に薄膜電極組成体を収容するための凹部を形成する前記工程で使用される金型は、第1金属板と第2金属板とで共通の金型が使用されることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池セルの製造方法。
  4. 前記第1金属板を製造するに際し、
    流路を形成する前記工程と、凹部を形成する前記工程との間に、
    前記流路の両端部に、ガス供給パイプ取り付け用のブースを結合するための穴と、ガス排出パイプ取り付け用のブースを結合するための穴を形成する工程を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池セルの製造方法。
  5. 前記流路を形成する工程は、複数回に分けて行われることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池セルの製造方法。
  6. 前記長尺状金属板には、加工位置決め用の孔が順送金型設備の金型配列間隔に対応した所定間隔ごとに予め形成されていると共に、前記絶縁層を構成する絶縁シートが同じ所定間隔ごとに予め付着されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料電池セルの製造方法。
  7. 前記絶縁シートは、前記周縁領域に対応したリング状に形成され、前記位置決め用の孔を基準として付着されていることを特徴とする請求項6に記載の燃料電池セルの製造方法。
  8. 第1金属板形成用の長尺状金属板と、第2金属板形成用の長尺状金属板の両方に絶縁シートが予め付着されており、収容される薄膜電極組成体の周縁領域が、第1金属板側の絶縁シートと第2金属板側の絶縁シートで挟持されるような位置に、絶縁シートが予め付着されていることを特徴とする請求項6又は7に記載の燃料電池セルの製造方法。
  9. 板状の薄膜電極組成体と、この薄膜電極組成体の両側に配置された第1金属板及び第2金属板とを備え、これら第1・第2金属板の周縁領域が絶縁層を間に介在させた状態でプレス曲げ加工により封止される燃料電池セルの製造設備において、
    第1金属板もしくは第2金属板を製作するため、所定幅を有する長尺状金属板を搬送しつつ、順次所定の加工を行う順送金型設備を備え、この順送金型設備は、
    長尺状金属板に燃料ガス用の流路を形成する金型と、
    長尺状金属板に薄膜電極組成体を収容するための凹部を形成する金型と、
    長尺状金属板から外形を打ち抜くことで、第1金属板を形成する金型とを備えたことを特徴とする燃料電池セルの製造設備。
  10. 長尺状金属板に空気を取り込むための穴を形成する金型と、
    長尺状金属板に薄膜電極組成体を収容するための凹部を形成する金型と、
    長尺状金属板から外形を打ち抜くことで、第2金属板を形成する金型とを備えたことを特徴とする請求項9に記載の燃料電池セルの製造設備。
  11. 長尺状金属板に薄膜電極組成体を収容するための凹部を形成する前記工程で使用される金型は、第1金属板と第2金属板とで共通の金型が使用されることを特徴とする請求項10に記載の燃料電池セルの製造設備。
  12. 順送金型設備を構成する各金型の作動を制御する金型制御部を備え、この金型制御部は、第1金属板を加工する際に、第2金属板の加工のみに使用する金型を不作動にし、第2金属板を加工する際に、第1金属板の加工のみに使用する金型を不作動にすることを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の燃料電池セルの製造設備。
JP2005153924A 2004-09-16 2005-05-26 燃料電池セルの製造方法及び燃料電池セルの製造設備 Pending JP2006331861A (ja)

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