JP2010151905A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】灰色などの中間の階調や点線などを元の画像に追記して短時間で表示することができる表示装置を提供する。
【解決手段】電圧印加手段と、画素判定手段と、画素判定手段の判定に基づいて対応する電気化学表示素子に第1の電圧を印加する第1の追記期間と、第2の電圧を印加する第2の追記期間とを交互に繰り返すように電圧印加手段を制御する電圧印加制御手段と、を有することを特徴とする表示装置。
【選択図】図3

Description

本発明は、表示装置に関する。
近年、パーソナルコンピューターの動作速度の向上、ネットワークインフラの普及、データストレージの大容量化と低価格化に伴い、従来紙への印刷物で提供されたドキュメントや画像等の情報を、より簡便な電子情報として入手、電子情報を閲覧する機会が益々増大している。
この様な電子情報の閲覧手段として、従来の液晶ディスプレイやCRT、また近年では、有機ELディスプレイ等の発光型が主として用いられているが、特に、電子情報がドキュメント情報の場合、比較的長時間にわたってこの閲覧手段を注視する必要があり、これらの行為は必ずしも人間に優しい手段とは言い難く、一般に発光型のディスプレイの欠点として、フリッカーで目が疲労する、持ち運びに不便、読む姿勢が制限され、静止画面に視線を合わせる必要が生じる、長時間読むと消費電力が嵩む等が知られている。
これらの欠点を解消する表示方式として、金属または金属塩の溶解析出を利用するエレクトロデポジション方式(以下、ED方式と略す)が知られている。(例えば、特許文献1参照)。
ED方式の表示素子(以下電気化学表示素子と略す)は、3V以下の低電圧で駆動が可能で、簡便なセル構成、また、優れた表示品位(明るいペーパーライクな白と引き締まった黒)といった特長を持っている。
このような電気化学表示素子をマトリックス状に複数配設し、マトリックス駆動を行って画像の書き込みと画像の消去を行う表示装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
このような表示装置は紙に印刷したものと同等の表示品質を有することから、紙と同様に、表示装置に表示されている画像に手書きにより情報を追記して表示できることが望まれている。
例えば、手書き用のペンが発生する各時点の位置情報(X,Y)から直接に表示装置のX、Y電極端子に電圧を印加し、ペンの位置に対応した書き込みを行って外部画像と重ねて表示する方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特許第3428603号公報 特開2002−258327号公報 特開2004−29399号公報
表示装置に、文書など主に白と黒からなる画像が表示されている場合、手書き入力による文字や画像の書き込みを黒で上書き表示すると、黒い文字などと重なって手書き入力や文字が判別しにくくなってしまう。そのため、手書き入力による文字や画像の追記書き込みを黒ばかりでなく、灰色などの中間の階調や点線などで表示したい、という要望が多い。
しかしながら、特許文献3には、手書き入力による書き込みを行う電気化学表示素子を短時間で最高の表示濃度にする方法は開示されているが、灰色などの中間の階調や点線などで表示する方法は開示されていない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、灰色などの中間の階調や点線などを元の画像に追記して短時間で表示することができる表示装置を提供することを目的とする。
本発明の目的は、下記構成により達成することができる。
1.マトリクス状に配列した電気化学表示素子からなる表示画面を有し、書き込み電圧を印加され画像を表示している前記電気化学表示素子に追記電圧を印加して画像を表示する表示装置であって、
前記電気化学表示素子が表示する画像の濃度を増す第1の電圧または該濃度を減少させる第2の電圧の何れかを前記追記電圧として所定の前記電気化学表示素子に印加する電圧印加手段と、
追記して表示する画像の濃度と対応する前記電気化学表示素子が表示中の濃度とに基づいて、前記第1の電圧を印加する前記電気化学表示素子と、前記第2の電圧を印加する前記電気化学表示素子と、を判定する画素判定手段と、
前記画素判定手段の判定に基づいて対応する前記電気化学表示素子に前記第1の電圧を印加する第1の追記期間と、前記第2の電圧を印加する第2の追記期間とを交互に繰り返すように前記電圧印加手段を制御する電圧印加制御手段と、
を有することを特徴とする表示装置。
2.前記第1の追記期間と前記第2の追記期間は、それぞれ少なくとも2つのフレーム期間からなり、
前記電圧印加制御手段は、
最初のフレーム期間では所定の前記電気化学表示素子に前記追記電圧の印加を開始し、最後のフレーム期間では前記追記電圧の印加を停止するよう電圧印加手段を制御することを特徴とする前記1に記載の表示装置。
3.前記電圧印加制御手段は、
前記第1の追記期間と前記第2の追記期間とでは、前記画像を追記する前記電気化学表示素子を含む領域のみを順次走査することを特徴とする前記1または2に記載の表示装置。
4.前記追記して表示する画像の濃度は、
前記電気化学表示素子が表示する画像の最大濃度と最小濃度との中間の濃度であることを特徴とする前記1から3の何れか1項に記載の表示装置。
5.前記追記して表示する画像は、
白を表示する前記電気化学表示素子と黒を表示する前記電気化学表示素子とからなる点線であることを特徴とする前記1から3の何れか1項に記載の表示装置。
本発明では、追記して表示する画像の濃度が表示中の画像の濃度を越える電気化学表示素子に第1の電圧を印加する第1の追記期間と、追記して表示する画像の濃度が表示中の画像の濃度未満の電気化学表示素子に第2の電圧を印加する第2の追記期間とを繰り返す。
したがって、灰色などの中間の階調や各種点線などを元の画像に追記して短時間で表示することができる表示装置を提供することができる。
以下、図面に基づき本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る表示装置の一例を示す外観図である。
表示装置100は、例えばタブレットPCや電子ブック、PDAであり、図1には図示せぬ記憶部10に記憶されている画像や文字などのデータを表示画面50に表示する。表示画面50には白、黒の階調表示が可能なメモリー性表示素子である図1には図示せぬ電気化学表示素子1が用いられている。
図1の例では表示画面50の上層はタッチパネル40になっている。ユーザは、タッチパネル40への入力操作により、手書きモードへの切換を行った後、画面上の位置または領域を指定し、手書き入力を行う。タッチパネル40への入力操作は図1には図示せぬスタイラスペンを用いても良いし、直接指などでタッチパネル40を操作しても良い。
操作部42にはメカニカルスイッチからなる順送りボタン43と逆送りボタン44と線種切替スイッチ45とが設けられている。例えば、ユーザが順送りボタン43を押すと表示画面50に表示されているデータの次のページのデータをメモリ10から読み出して表示する。同様に、ユーザが逆送りボタン44を押すと表示画面50に表示されているデータの前のページのデータをメモリ10から読み出して表示する。線種切替スイッチ45は手書き入力による追記書き込みを行った線を表示する時の線種を指定するスイッチであり、例えば灰色と点線とを切り替えることができる。
図2は本発明の表示装置の一実施形態であるED方式の電気化学表示素子1の基本的な構成を示す概略断面図である。
図2に示すED方式の電気化学表示素子1は、透明なITO電極32と銀電極30との間に電解質31を保持している。ITO電極32と銀電極30には電源34が接続されている。
図2(a)はITO電極32側に黒を表示している状態である。
図2(a)のように電源34からITO電極32に、銀電極30の電圧より低い電圧を印加すると図中の矢印方向に電流が流れ、ITO電極32側の電解質31中に含まれる銀の析出反応が生じる。
35は析出した銀であり、析出した銀35は光を吸収するので、ITO電極32から見た電気化学表示素子1の濃度が高くなる。36は溶解した銀である。
図2(b)はITO電極32に白を表示している状態である。
図2(b)のように電源34からITO電極32に、銀電極30の電圧より高い電圧を印加すると、図中の矢印方向に電流が流れ、ITO電極32側の電解質31中に含まれる銀の溶解反応が生じる。析出した銀は溶解し、一定時間電圧を図2(a)と逆方向に印加するとITO電極32から見た電気化学表示素子1の濃度は初期状態の白色になる。
電気化学表示素子1に含まれる電解質31は、例えば銀塩水溶液より非水系銀塩溶液に銀を転相させることにより調製できる。このような銀塩水溶液は、公知の銀塩を水に溶解して調製することができる。
図3は本発明の実施形態に係る表示装置の構成を示す図である。図3では説明を簡単にするため3行×3列の画素を有する表示装置の構成を示したが、本発明はこの画素数に限定されるものではなくn行×m列の画素を有する表示装置に適用できる。
図3に示す各画素は、電気化学表示素子1、駆動トランジスタ2、スイッチングトランジスタ4から構成される。図4ではn行×m列の画素の電気化学表示素子1をそれぞれPnmと表記している。例えば1行、1列目の画素の電気化学表示素子1はP11、1行、2列目の画素の電気化学表示素子1はP12、というように順に表記している。
符号5a、5b、5cは走査線で、行方向に並んだ画素それぞれのスイッチングトランジスタ4のゲートを互いに接続し、ゲートドライバ12に接続されている。符号8a、8b、8cは信号線で列方向に並んだ画素それぞれのスイッチングトランジスタ4のソースを互いに接続し、ソースドライバ14に接続されている。ゲートドライバ12が走査線5a、5b、5cに出力電圧G1、G2、G3を出力することにより、スイッチングトランジスタ4のオン/オフの制御を行い、駆動トランジスタ2に制御電圧を印加する行を選択する。駆動トランジスタ2のドレイン側は各画素の電気化学表示素子1の銀電極30に接続され、ソース側はバスライン6に接続され、基準となるバス電圧Vが印加されている。
ソースドライバ14は、信号線8a、8b、8c毎にドライバ回路を有し、電圧印加制御部74と表示コントローラ11の制御に基づいて出力側に接続された信号線8a、8b、8cに出力電圧S1、S2、S3を出力する。ソースドライバ14のドライバ回路はオン、オフの2値ドライバであり、電圧印加制御部74と表示コントローラ11の制御に基づいてソースドライバ14に入力された制御電圧Vまたはオフ電圧である0Vを出力する。
制御電圧電源15は、電圧印加制御部74と表示コントローラ11の制御に基づいて制御電圧Vを出力しソースドライバ14に供給する。
バスライン7は各画素の電気化学表示素子1のITO電極32と接続され、またその一端はコモン電源13に接続されている。コモン電源13は、表示コントローラ11の出力に応じて複数の電圧に切り替えて出力する。電圧印加制御部74が表示コントローラ11の動作モードを設定すると、表示コントローラ11は、動作モードに応じた所定のタイミングでコモン電源13を制御し、コモン電圧Vの電圧を切り替える。
本実施形態では、コモン電源13は書き込み電圧および第1の電圧としてコモン電圧Vをバス電圧Vより低い正の電圧Vcbに切り替えて電気化学表示素子1に供給する。また、コモン電源13は消去電圧および第2の電圧としてコモン電圧Vをバス電圧Vより高い正の電圧Vcaに切り替えて電気化学表示素子1に供給する。本実施形態では、ページ送りモードで用いられる書き込み電圧と追記モードで用いられる第1の電圧、およびページ送りモードで用いられる消去電圧と追記モードで用いられる第2の電圧がそれぞれ同じ電圧の場合を説明するが、特に同じ電圧に限定されるものではなくそれぞれ別の電圧に設定しても良い。
駆動トランジスタ2がオンになると、電気化学表示素子1の銀電極30にはVが印加され、ITO電極32にはVcaまたはVcbが印加される。したがって、電気化学表示素子1には電極間の差電圧V−Vcaが消去電圧または第2の電圧として、またはV−Vcbが書き込み電圧または第1の電圧として印加される。なお、VcaはVより低い電圧である。
制御電圧Vの出力電圧S1、S2、S3がオン電圧であるVのとき、スイッチングトランジスタ4がオンになると、駆動トランジスタ2のゲートにVが印加され、駆動トランジスタ2はオンになり電気化学表示素子1にはコモン電圧Vとバス電圧Vとの差が印加される。その後、スイッチングトランジスタ4がオフになってもゲートの図示せぬ浮遊容量により、駆動トランジスタ2はオン状態を保持する。
ソースドライバ14の出力電圧がオフ電圧である0Vのとき、スイッチングトランジスタ4がオンになると、駆動トランジスタ2のゲートに0Vが印加され、駆動トランジスタ2はオフになる。コモン電源13と駆動トランジスタ2とは、本発明の電圧印加手段である。
記憶部10は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記録媒体から構成されている。
第1フレームメモリ60、第2フレームメモリ61は、それぞれ表示画面50の画素数に対応する記憶領域を有する1画面分のフレームメモリである。第1フレームメモリ60は、電気化学表示素子1が次に表示画面50に表示する表示濃度の値Xを記憶する。第2フレームメモリ61は、電気化学表示素子1が表示画面50に表示中の表示濃度の値Yを記憶する。図面上では第1フレームメモリ60、第2フレームメモリ61をそれぞれFM1、FM2と表記する。
第3フレームメモリ62は、複数ページ分の画像データ(表示濃度の値X)を記憶する容量を有し、操作部42の操作により指定されたページの表示濃度の値Xを第1フレームメモリ60に書き込めるように構成されている。
タッチパネル40は表示画面50の上層に設けられている。タッチパネルコントローラ41は、CPU71の指令によりタッチパネル40を駆動し、読みとった入力位置情報を制御部に送信する。
タッチパネルコントローラ41は、タッチパネル40の入力域を順次走査し、タッチパネル40に入力があると割り込み信号INT1をCPU71に送信し、入力があった場所の位置情報をCPU71に送信する。
操作部42は、メカニカルスイッチから構成される順送りボタン43、逆送りボタン44がONになると割り込み信号INT2をCPU71に送信し、操作されたボタンの情報をCPU71に送信する。
B1はアドレスバス、データバスを含むバスラインである。B1には表示コントローラ11、CPU71、記憶部10、第1フレームメモリ60、第2フレームメモリ61、第3フレームメモリ62、タッチパネルコントローラ41などが接続され、接続された各要素はB1を介してデータの交換を行う。
CPU71は記憶部10に記憶されているプログラムに基づいて表示装置100全体を制御する。
画素判定部73は、ページ送りモードでは、次に表示画面50に表示する表示濃度の値Xが所定値以上の電気化学表示素子1を判定する。また、追記モードでは、表示画面50に追記して表示する表示濃度の値Xと、対応する画素が表示中の表示濃度の値Yとに基づいて、第1の電圧または第2の電圧を印加する電気化学表示素子1を判定する。画素判定部73は、本発明の画素判定手段である。
電圧印加制御部74は、表示コントローラ11を制御し、コモン電源13が所定のタイミングでコモン電圧Vを切り替え、それぞれの電気化学表示素子1に書き込み電圧、第1の電圧または第2の電圧、消去電圧を印加させる。電圧印加制御部74と表示コントローラ11は本発明の電圧印加制御手段である。
モード設定部72は、操作部42やタッチパネルコントローラ41の割り込みにより表示装置100を所定の動作モードに設定する。モード設定部72は、操作部42からの割り込みを検出すると、ページ送りモードに設定し、タッチパネルコントローラ41からの割り込みを検出すると追記モードに設定する。
次に、図4を用いて本発明による書き込み電圧の印加と電気化学表示素子1の表示濃度Dとの関係を説明する。
図4は、本発明の表示装置によって書き込みを行うときの書き込み電圧を印加する時間と電気化学表示素子1の表示濃度Dとの関係の一例を説明する図である。
図4の横軸は書き込み電圧を印加する時間である。図4(a)の縦軸はITO電極32に印加するコモン電圧Vを表す。なお、銀電極30にはバス電圧Vが印加されているものとする。図4(b)の横軸の数値は、表示装置100の電気化学表示素子1を順次走査するフレーム期間の回数を表し、縦軸のd0、d8は表示濃度の値Dである。縦軸のd0は電気化学表示素子1の最小表示濃度、d8は目標とする最大表示濃度であり本実施形態では0から8までの9段階の階調を表示するものとする。
図4(a)のように、コモン電圧VをVcbにして電気化学表示素子1に印加すると、図4(b)のように、時間とともに表示濃度の値Dは増していく。図4(b)の例では第12フレーム目に表示濃度の値はd8になる。
消去電圧を印加する場合も同様に、コモン電圧VをVcaにして電気化学表示素子1に印加すると、当初表示濃度の値Dが高かった画素は、時間とともに表示濃度の値Dは減少していく。
次に、図5と図6を用いてページ送りモードで本発明の表示装置100に画像を表示させるときの制御を説明する。
図5は電気化学表示素子1に画像を表示させるときの各部の電圧の変化を示すタイムチャート、図6は本発明の実施形態における操作ボタン割り込み処理ルーチンの手順を説明するためのフローチャートである。
図5では、電気化学表示素子1に消去電圧が印加して、全ての電気化学表示素子1の画像を消去した後、書き込みを行うページ送りモードについて説明する。
最初に、図5のタイムチャートを用いて1列目のP11、P21、P31に印加される電圧VP11、VP21、VP31について説明する。図5のタイムチャートの横軸は時間軸であり、F1〜F5は第1フレーム〜第5フレームを表している。FNと表記するときのNはフレーム番号であり、書き込みを開始してからのフレーム期間の回数を表す。ページ送りモードでは、コモン電圧Vは図5に示すようにVcbである。
なお、図5のタイムチャートでは図面を簡略化するためF5までしか表示していない。
最初に、各フレームFにおけるゲートドライバ12の出力電圧G1、G2、G3について説明する。
ゲートドライバ12の1行目の出力電圧G1がΔTの間‘H’になると、1行目のスイッチングトランジスタ4がオンになる。すると、1行目のP11、P12、P13に接続されている駆動トランジスタ2のゲート電圧は、それぞれソースドライバ14の出力S1、S2、S3に設定され図示せぬ浮遊容量に保持される。そのため、ソースドライバ14の出力がVS1のときスイッチングトランジスタ4がオンになると、駆動トランジスタ2はオンになり、次にソースドライバ14の出力が0Vのときスイッチングトランジスタ4がオンになるまで駆動トランジスタ2はオン状態を保持する。
次に、ゲートドライバ12の2行目の出力電圧G2がΔTの間‘H’になり、2行目のP21、P22、P23に接続されている駆動トランジスタ2のゲート電圧はそれぞれソースドライバ14の出力S1、S2、S3に設定され図示せぬ浮遊容量に保持される。同様に、3行目のP31、P32、P33に接続されている駆動トランジスタ2のゲート電圧もそれぞれソースドライバ14の出力S1、S2、S3に設定され図示せぬ浮遊容量に保持される。
ソースドライバ14の出力S1、S2、S3は、電気化学表示素子1の表示する画像の濃度である表示濃度の値Xに応じて設定される。
図5の例について動作を説明する。
フレームF1〜F5では、P11、P21、P31に接続されている駆動トランジスタ2がオンになり、P11、P21、P31にVcbが印加される。
なお、1列目の電気化学表示素子1について説明したが、他の列の電気化学表示素子1にも同様に電圧が印加される。
このようにして、電気化学表示素子1は順次走査され、表示画像Xに応じた電圧が所定のフレーム期間の間印加される。
次に、本発明の実施形態における表示装置100の制御の手順について図6、7のフローチャートを用いて説明する。
図6は、本発明の実施形態における操作ボタンの操作による割り込み処理を説明するためのフローチャート、図7は、本発明の実施形態における手書き入力による割り込み処理を説明するためのフローチャートである。
最初に図6のフローチャートについて説明する。
操作者が操作部42の順送りボタン43または逆送りボタン44を押すと、操作部42からCPU71に割り込み信号INT2が送信され、CPU71では図6に示す操作ボタン割り込み処理ルーチンが起動される。
操作ボタン割り込み処理ルーチンではステップS10が実行される。
S10:タッチパネル40の機能を停止するステップである。
CPU71は、タッチパネルコントローラ41を制御し、タッチパネル40の駆動を停止させる。このようにすると、タッチパネル40を駆動する電力が不要になり、表示装置100の消費電力を低減することができる。タッチパネル40の機能を停止させることは必ずしも必須ではないが、タッチパネル40の機能を停止させない場合は本ステップで、CPU71は、タッチパネルコントローラ41からの割り込みINT1をマスクする。
S11:表示コントローラ11をページ送りモードに設定するステップである。
モード設定部72は、表示コントローラ11をページ送りモードに設定し、実行させる。
S12:全画面を消去し、初期化するステップである。
表示コントローラ11は、図5のタイムチャートで説明した手順で画像を消去する。
S13:第3フレームメモリ62から画像データを読み出すページを指定し、当該ページの表示濃度の値Xを第1フレームメモリ60に書き込むステップである。
CPU71は、第3フレームメモリ62から画像データを読み出すページを指定し、当該ページの表示濃度の値Xを第1フレームメモリ60に書き込む。
例えば、操作者が操作部42の順送りボタン43を押すと、CPU71は第3フレームメモリ62から読み出すページ指定を第1ページから第2ページに更新し、第2ページに記憶されている画像データ(表示濃度の値X)を第1フレームメモリ60に書き込む。
S14:第1フレームメモリ60の画像データの描画を表示コントローラ11に指令するステップである。
CPU71は、第1フレームメモリ60の画像データの描画を表示コントローラ11に指令する。表示コントローラ11は、図5で説明した画像を書き込む手順で電気化学表示素子1に画像を書き込むとともに、第2フレームメモリ61の画素に対応する表示濃度の値Yを書き込み電流に相当する分だけ増加させる。
S15:描画が終了したか、否か、判定するステップである。
CPU71は、第1フレームメモリ60から描画終了の信号を受信するまで待機する。
描画終了の信号を受信した場合、(ステップS15;Yes)、ステップS16に進む。
S16:タッチパネル40の機能をオンにするステップである。
CPU71は、タッチパネルコントローラ41を制御し、タッチパネル40の駆動を開始させる。または、タッチパネルコントローラ41からの割り込みINT1のマスクを解除する。
割り込み処理が終了すると元のルーチンに戻る。
操作ボタン割り込み処理ルーチンの説明は以上である。
次に、図7を用いて、手書き入力割り込み処理ルーチンを説明する。
タッチパネル40にスタイラスペン55などを用いて入力すると、タッチパネルコントローラ41からCPU71に割り込み信号INT1が送信され、CPU71では図7に示す手書き入力割り込み処理ルーチンが起動される。
手書き入力割り込み処理ルーチンでは最初にステップS20が実行される。
S20:表示コントローラ11を追記モードに設定するステップである。
モード設定部72は、表示コントローラ11を追記モードに設定し、実行させる。追記モードでの表示コントローラ11の動作については後に詳しく説明する。
S21:CPU71が、手書き入力に対応する第1フレームメモリ60の表示濃度の値Xを書き換えるステップである。
電圧印加制御部74は、タッチパネルコントローラ41が検出した位置情報と、線種切替スイッチ45により設定されている線種の情報に基づいて第1フレームメモリ60に記憶されている表示濃度の値Xを書き換える。
設定されている線種が灰色の場合は、CPU71は、タッチパネルコントローラ41が検出した位置情報に対応するアドレスの第1フレームメモリ60に記憶されている表示濃度の値Xを、中間濃度である例えばd4に書き換える。
設定されている線種が点線の場合は、CPU71は、タッチパネルコントローラ41が検出した位置情報に対応するアドレスの第1フレームメモリ60に記憶されている表示濃度の値Xを、最高濃度であるd8または最小濃度であるd0に同じ濃度が連続しないよう交互に書き換える。CPU71は、線種が一点鎖線や二点鎖線などの点線の場合も、所定の長さがd8またはd0になるように書き換える。
S22:表示コントローラ11の書き換え範囲を設定するステップである。
電圧印加制御部74は、ステップS21で表示濃度の値Xを書き換えた第1フレームメモリ60のアドレスの範囲に基づいて、表示コントローラ11が書き換える電気化学表示素子1の書き換え範囲を設定する。例えば、ステップS21で表示画面の10行目と11行目に手書き入力された場合、電圧印加制御部74は、表示コントローラ11の書き換え開始行nを10に、書き換え終了行nmaxを11に設定する。このように設定すると、表示コントローラ11は、ページ送りモードでは全画面を順次走査するのに対し、追記モードでは追記する例えば10行目と11行目だけ順次走査するので、追記にかかる時間を短縮することができる。
割り込み処理が終了すると元のルーチンに戻る。
手書き入力割り込み処理ルーチンの説明は以上である。
図8は、表示装置100の手書き入力操作の一例を説明する説明図である。
図8(a)は、ページ送りモードにより書き込まれた画像データを表示画面50に表示している例を示している。この例では、白い(表示濃度d0)背景に黒い(表示濃度d8)活字51が表示されている。
図8(b)は、スタイラスペン55によりタッチパネル40に入力し、‘あ’という手書き文字52が灰色(表示濃度d4)で表示された状態を示している。
図8(c)は、スタイラスペン55によりタッチパネル40に入力し、‘あ’という手書き文字53が点線(表示濃度d8または表示濃度d0)で表示された状態を示している。
次に、図9と図10、図11を用いて本発明の表示装置100に画像を追記表示させるときの制御を説明する。
図9は電気化学表示素子1に画像を追記して表示させるときの各部の電圧の変化を示すタイムチャート、図10は、追記モード時の各画素の表示濃度の変化を説明するための説明図である。また、図11は、本発明の実施形態における表示コントローラ11による割り込み処理を説明するためのフローチャートである。
図9では、画像を表示している電気化学表示素子1に追記電圧を印加して書き込みを行う追記モードについて説明する。
図9のタイムチャートを用いて1列目のP11、P21、P31に印加される電圧VP11、VP21、VP31について説明する。なお、これまでに説明した構成要素には同番号を付し説明を省略する。
図10(a)〜(f)は3行3列の画素を有する表示装置100の表示濃度を表している。例えば、0は表示濃度d0の画素、8は表示濃度d8の画素を表す。
本実施形態では、図10(a)に示すように1行目のP11、P12、P13、3行目のP31、P32、P33は表示濃度d0で白く表示されており、2行目のP21、P22、P23は表示濃度d8で黒く表示されている表示装置100に追記書き込みを行うものとする。
1を開始する直前にタッチパネル40の行方向に線が描かれ、1行目のP11、P12、P13と2行目のP21、P22、P23に相当する位置に入力が行われた例を説明する。3行目には追記書き込みが行われなかったものとする。なお、線種は灰色として説明する。
図9、図10のタイムチャートの横軸は時間軸であり、T1は第1の追記期間、T2は第2の追記期間を表している。第1の追記期間は、図9に示すようコモン電圧VがVcbの期間であり、追記書き込みが行われた電気化学表示素子1には追記電圧として第1の電圧Vcbが印加される。第2の追記期間は、コモン電圧VがVcaの期間であり、追記書き込みが行われた電気化学表示素子1には追記電圧として第2の電圧Vcaが印加される。第1の追記期間と第2の追記期間は交互に所定の回数繰り返される。
図9、図10のFNと表記するときのNはフレーム番号であり、書き込みを開始してからのフレーム期間の回数を表す。例えば、図9のF1〜F5は第1フレーム〜第5フレームを表している。本実施形態では、第1の追記期間と第2の追記期間はそれぞれ2フレームの期間からなり、最初のフレームでは所定の駆動トランジスタ2をオンにして追記電圧の印加を開始し、次のフレームでは全ての駆動トランジスタ2をオフにして追記電圧の印加を停止している。図9の例では、第1の追記期間のF1では、G1が‘H’の間、S1、S2、S3も‘H’であり、第1行目の3つの画素の駆動トランジスタ2がオンになり、第1の電圧Vcbが印加される。F2ではG1が‘H’の間、S1、S2、S3は‘L’であり、全ての画素の駆動トランジスタ2がオフになる。
第2の追記期間のF3では、G2が‘H’の間、S1、S2、S3も‘H’であり、第2行目の3つの画素の駆動トランジスタ2がオンになり、第2の電圧Vcaが印加される。F4ではG2が‘H’の間、S1、S2、S3は‘L’であり、全ての画素の駆動トランジスタ2がオフになる。
すなわち、第1の追記期間では、駆動トランジスタ2が電気化学表示素子1に1フレームの間Vcbを印加した後、Vcbの印加を停止する。第2の追記期間では、駆動トランジスタ2が電気化学表示素子1に1フレームの間Vcaを印加した後、Vcaの印加を停止する。
図9の例では、何れの期間でもG3が‘H’の間、S1、S2、S3は‘L’であり、第3行目の画素へは追記電圧が印加されない。図9では説明のため3行目の追記を行うタイミングを図示しているが、このような場合は図7で説明した手書き入力割り込みルーチンにより、表示コントローラ11の書き換え範囲は1行目と2行目に設定され、G3が‘H’の期間が省かれる。
なお、図9のタイムチャートでは図面を簡略化するためF5までしか表示していない。
各フレームFにおけるゲートドライバ12の出力電圧G1、G2、G3については、ページ送りモードと同じ動作であり説明を省略する。
ソースドライバ14の出力S1、S2、S3は、画素判定部73が電気化学表示素子1の表示する画像の濃度である表示濃度の値Xと現在表示中の画像の濃度である表示濃度の値Yとを比較した結果に応じて設定される。
例えば、図10(a)の1行目のように現在表示中の画像の濃度である表示濃度の値Yがd0であり、追記表示する画像の濃度である表示濃度の値Xがd4のときは、濃度差に相当する回数の第1の追記期間の間、第1の電圧を印加する。図10(b)は、第1の追記期間の間に1行目の画素に第1の電圧を印加した後の画素の表示濃度であり、1行目の画素は表示濃度がd0からd1に増している。
また、図10(a)の2行目のように現在表示中の画像の濃度である表示濃度の値Yがd8であり、追記表示する画像の濃度である表示濃度の値Xがd4のときは、濃度差に相当する回数の第2の追記期間の最初のフレームの間、第2の電圧を印加する。図10(c)は2行目の画素に第2の電圧を印加した後の画素の表示濃度であり、2行目の画素は表示濃度がd8からd7に減じている。
図10(d)、(e)のように、1行目の画素が白から灰色に変化する第1の追記期間T1と、2行目の画素が黒から灰色に変化する第2の追記期間T2とが交互に繰り返された後、図10(f)に示すように1行目と2行目の画素の表示濃度はd4になり灰色に表示される。第1の追記期間と第2の追記期間は短い周期で繰り返されるので1行目の白から灰色への変化と、2行目の黒から灰色への変化が同時に行われているかのように見える。そのため、ユーザにとって違和感なく自然に見える。
本実施形態ではこのように第1の追記期間と第2の追記期間を繰り返すことにより、1つの電気化学表示素子1を1つの駆動トランジスタ2で駆動する簡単な構成の表示装置でも短時間に自然な見え方で追記した線を灰色に表示できるので、小型化、低価格化の点で有利である。
また、図8(c)のように点線を表示する場合も同様に、白い背景(表示濃度の値Yがd0)の上に手書き文字53を黒色で表示する画素(表示濃度の値Xがd8)は、濃度差に相当する回数の第1の追記期間の間、追記書き込みを行う。また、黒い背景(表示濃度の値Yがd8)の上に手書き文字53を白色で表示する画素(表示濃度の値Xがd0)は、濃度差に相当する回数の第2の追記期間の間、追記書き込みを行う。
次に、図11のフローチャートの順に、本発明の実施形態における表示コントローラ11による割り込み処理を説明する。
表示コントローラ11は、図7で説明したように第1の追記期間T1または第2の追記期間T2の立ち上がり時に割り込み信号INT3が送信され、CPU71では図11に示す表示コントローラ割り込み処理ルーチンが起動される。なお、図7で説明した手書き入力割り込み処理ルーチンにより、現在の行nの初期値は書き換え開始行nに設定されている。
S100:第1の追記期間T1か、第2の追記期間T2か、を確認するステップである。
画素判定部73は、表示コントローラ11のステータスを解読し、第1の追記期間T1か、第2の追記期間T2か、を確認する。
S101:n行目の第1フレームメモリ60と第2フレームメモリ61の表示濃度の値を比較するステップである。
画素判定部73は、第1フレームメモリ60に記憶されている表示濃度の値Xと第2フレームメモリ61に記憶されている表示濃度の値Yとをそれぞれn行目の行方向に順次読み出して比較、判定する。すなわち、画素判定部73は、Xnm>Ynmのとき第1の電圧を印加する画素と判定し、記憶部10に‘1’を一時記憶する。Xnm<Ynmのとき第2の電圧を印加する画素と判定し、記憶部10に‘−1’を一時記憶する。また、Xnm=Ynmのとき追記不要の画素と判定し、記憶部10に‘0’を一時記憶する。
例えば、1行目の1列目の場合、X11が8、Y11が4だったとすると、判定結果は‘1’であり、以降の処理で1行目の1列目の電気化学表示素子1に第1の電圧が加えられる。
S102:表示コントローラ11にステップS101で比較した結果を出力するステップである。
CPU71は、記憶部10に一時記憶されているステップS102で比較した結果を表示コントローラ11に出力する。
表示コントローラ11は、第1の追記期間T1では‘1’と判定された画素の列のソースドライバ14の出力電圧をVS1にし、‘−1’と判定された画素の列のソースドライバ14の出力電圧を0Vにする。
表示コントローラ11は、第2の追記期間T2では‘−1’と判定された画素の列のソースドライバ14の出力電圧をVS1にし、‘1’と判定された画素の列のソースドライバ14の出力電圧を0Vにする。
‘0’と判定された画素の列のソースドライバ14の出力電圧は、何れの期間も0Vである。
S103:第2フレームメモリ61のn行目の表示濃度の値Yを更新するステップである。
表示コントローラ11は、第2フレームメモリ61のn行目の画素に対応する表示濃度の値Yを第1の追記期間T1または第2の追記期間T2の間に印加される追記電圧に相当する分だけ増加させる。例えば、表示濃度の値Y11が0だったとすると1に書き換える。
S104:nとnmaxを比較するステップである。
CPU71は、現在の行nと追記電圧を印加する最大の行nmaxとを比較する。図10の例では2行目まで追記するのでnmaxは2である。
n≠nmaxの場合、(ステップS104;No)、ステップS105に進む。
S105:n=n+1とするステップである。
最大行nmaxまで比較を終えていないのでn=n+1とし、元のルーチンに戻る。
例えば、nが1のときはn=2とし、次に表示コントローラ11から割り込み信号INT3が送信されたときは、本ルーチンで2行目の表示濃度を比較することになる。
n=nmaxの場合、(ステップS104;Yes)、ステップS106に進む。
S106:n=nとするステップである。
最大行nmaxまで比較したのでnを追記電圧を印加する最初の行nとし、元のルーチンに戻る。図10の例では1行目から追記電圧を印加するのでnは1である。
次に表示コントローラ11から割り込み信号INT3が送信されたときは、次の追記期間の処理であり、本ルーチンでn行目の表示濃度から比較することになる。
表示コントローラ割り込み処理ルーチンの説明は以上である。
次に、第2の実施形態の表示装置の追記電圧を印加するタイムチャートについて説明する。
図12は、第2の実施形態の表示装置の追記電圧を印加するタイムチャートである。
図12のタイムチャートの横軸は時間軸であり、図9と同様にT1は第1の追記期間、T2は第2の追記期間、F1〜F9は第1フレーム〜第9フレームを表している。
第2の実施形態では、第1の追記期間、第2の追記期間がそれぞれ3フレーム期間からなり、最初のフレームと2番目のフレームで所定の駆動トランジスタ2をオンにして2フレームの期間追記電圧を印加し、3番目のフレームで全ての駆動トランジスタ2をオフにしている。
図12の例では、第1の追記期間のF1、F2では、G1が‘H’の間、S1、S2、S3も‘H’であり、第1行目の3つの画素の駆動トランジスタ2がオンになり、第1の電圧Vcbが印加される。F3ではG1が‘H’の間、S1、S2、S3は‘L’であり、全ての画素の駆動トランジスタ2がオフになる。
第2の追記期間のF4、F5では、G2が‘H’の間、S1、S2、S3も‘H’であり、第2行目の3つの画素の駆動トランジスタ2がオンになり、第2の電圧Vcaが印加される。F6ではG2が‘H’の間、S1、S2、S3は‘L’であり、全ての画素の駆動トランジスタ2がオフになる。
すなわち、第1の追記期間では、駆動トランジスタ2が電気化学表示素子1に2フレームの間Vcbを印加した後、Vcbの印加を停止する。第2の追記期間では、駆動トランジスタ2が電気化学表示素子1に2フレームの間Vcaを印加した後、Vcaの印加を停止する。このようにすると、第1の追記期間、第2の追記期間の間の追記電圧を印加する時間の割合を増すことができるので、目的とする線種を短時間で表示することができる。
なお、第1の追記期間、第2の追記期間の間の追記電圧を印加する時間の割合を増すほど追記が完了するまでのトータルの時間を短くできるが、第1の追記期間と第2の追記期間の間隔が長くなるため表示が不自然になるおそれがある。例えば、白から灰色に変化する画素に比べて、黒から灰色に変化する画素の駆動開始が遅れ不自然に感じる場合がある。そのため、表示の自然さと追記完了までのトータルの時間とを考慮して第1の追記期間、第2の追記期間の間の追記電圧を印加する時間の割合を決める必要がある。
以上このように、本発明によれば、灰色などの中間の階調や点線などを元の画像に追記して短時間で表示することができる表示装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る表示装置の構成を示す図である。 本発明の表示装置の一実施形態であるED方式の電気化学表示素子1の基本的な構成を示す概略断面図である。 本発明の実施形態に係る表示装置の構成を示す図である。 本発明の表示装置によって書き込み電圧を印加する時間と電気化学表示素子1の表示濃度Dとの関係の一例を説明する図である。 ページ送りモードで電気化学表示素子1に画像を表示させるときの各部の電圧の変化を示すタイムチャートである。 本発明の実施形態における操作ボタン割り込み処理ルーチンの手順を説明するためのフローチャートである。 手書き入力割り込み処理ルーチンの手順を説明するフローチャートである。 表示装置100の手書き入力操作の一例を説明する説明図である。 第1の実施形態において、電気化学表示素子1に画像を追記して表示させるときの各部の電圧の変化を示すタイムチャートである。 追記モード時の各画素の表示濃度の変化を説明するための説明図である。 本発明の実施形態における表示コントローラ11による割り込み処理を説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態において、電気化学表示素子1に画像を追記して表示させるときの各部の電圧の変化を示すタイムチャートである。
符号の説明
1 電気化学表示素子
2 駆動トランジスタ
4 スイッチングトランジスタ
5a、5b、5c 走査線
7 バスライン
8a、8b、8c 信号線
10 記憶部
11 表示コントローラ
12 ゲートドライバ
13 コモン電源
14 ソースドライバ
30 銀電極
31 電解質
32 ITO電極
40 タッチパネル
41 タッチパネルコントローラ
42 操作部
60 第1フレームメモリ
61 第2フレームメモリ
62 第3フレームメモリ
71 CPU
72 モード設定部
73 画素判定部
74 電圧印加制御部
100 表示装置

Claims (5)

  1. マトリクス状に配列した電気化学表示素子からなる表示画面を有し、書き込み電圧を印加され画像を表示している前記電気化学表示素子に追記電圧を印加して画像を表示する表示装置であって、
    前記電気化学表示素子が表示する画像の濃度を増す第1の電圧または該濃度を減少させる第2の電圧の何れかを前記追記電圧として所定の前記電気化学表示素子に印加する電圧印加手段と、
    追記して表示する画像の濃度と対応する前記電気化学表示素子が表示中の濃度とに基づいて、前記第1の電圧を印加する前記電気化学表示素子と、前記第2の電圧を印加する前記電気化学表示素子と、を判定する画素判定手段と、
    前記画素判定手段の判定に基づいて対応する前記電気化学表示素子に前記第1の電圧を印加する第1の追記期間と、前記第2の電圧を印加する第2の追記期間とを交互に繰り返すように前記電圧印加手段を制御する電圧印加制御手段と、
    を有することを特徴とする表示装置。
  2. 前記第1の追記期間と前記第2の追記期間は、それぞれ少なくとも2つのフレーム期間からなり、
    前記電圧印加制御手段は、
    最初のフレーム期間では所定の前記電気化学表示素子に前記追記電圧の印加を開始し、最後のフレーム期間では前記追記電圧の印加を停止するよう電圧印加手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記電圧印加制御手段は、
    前記第1の追記期間と前記第2の追記期間とでは、前記画像を追記する前記電気化学表示素子を含む領域のみを順次走査することを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記追記して表示する画像の濃度は、
    前記電気化学表示素子が表示する画像の最大濃度と最小濃度との中間の濃度であることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の表示装置。
  5. 前記追記して表示する画像は、
    白を表示する前記電気化学表示素子と黒を表示する前記電気化学表示素子とからなる点線であることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の表示装置。
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