JP2010151466A - 積載重量計付車両及びその組立方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る積載重量計付車両2の積載重量計3は、荷台が搭載される重量計メインフレーム10に両端部が略水平方向に突出するように支持され、その両端部が重量計サブフレーム12に支持されて荷台20に積載される荷物の重量を検出可能に装備された剪断型ロードセル7を備える。さらに、重量計メインフレームに設けられた孔11cに剪断型ロードセル7による重量計測を妨げないように隙間を設けて両端部が略水平方向に突出するように通され、その両端部が重量計サブフレームに保持されて2つのフレーム10,12を連結する連結ピン8を備える。サブフレームは左右に対で設けられ、クロスメンバ13で連結されている。
【選択図】図4
Description
特許文献1には、車体に塵芥収容箱の荷重を検出する複数の荷重検出器を設け、その荷重検出器を、ブラケットを介して塵芥収容箱に連結し、容器の荷重を検出する塵芥収集車が記載されている。
特許文献2には、バー型の剪断型ロードセルをシャシフレームの上面に固定し、塵芥収容箱下面をロードセルの撓み部の中央上面に固定し、ロードセルを介して塵芥収容箱をシャシフレームに支持した塵芥収集車が記載されている。
特許文献3には、ビーム型のロードセルを横向きに片持ち状態で車体に取付けて、自由端側の軸周りに球面軸受を介して塵芥収容箱を接続した塵芥収集車が記載されている。
また同文献には、前方ロードセルをその軸方向が車体の長さ方向に平行になるように配置し、後方ロードセルをその軸方向が前方ロードセルと直交するように配置した塵芥収集車が記載されている。
特許文献4には、荷箱がロードセルを介してシャシフレームに支持された塵芥収集車であって、荷箱フレームの下面にクロスメンバが固定される一方、シャシフレームに貫通孔を有するブラケットが固定され、クロスメンバがその貫通孔に隙間を存して通した状態にされ、ロードセルの破損等を生じたときはクロスメンバをブラケットに係合させて荷箱の脱落を防止する塵芥収集車が記載されている。
特許文献5では、塵芥収集車の後端が塵芥収集車の車体後部に軸支されており、その上部に塵芥収容箱が載置されるダンプフレームを有し、このダンプフレームの前方下方に切欠部が形成され、この切欠部下方の車体にロードセルが固設されている塵芥収集車が記載されている。
特許文献6には、塵芥収集車、給水・散水車、バキュームカー等の環境衛生車や、トラック、ダンプカーなど貨物運搬車両の荷台に積載される荷物の重量を計測する車両用積載重量計量装置が記載されている。
前記積載重量計は、前記車体に固定されるフレームと、直接又は他の部材を介して前記荷台が搭載されるフレームと、前記2つのフレームのうちいずれか一方のフレームに両端部が略水平方向に突出するように支持され、前記両端部が他方のフレームに支持されて、前記荷台に積載される荷物の重量を検出可能に装備された剪断型ロードセルとを有する積載重量計付車両である。
前記積載重量計は、前記車体に固定されるフレームと、直接又は他の部材を介して前記荷台が着脱自在に搭載されるフレームと、前記2つのフレームのうちいずれか一方のフレームに両端部が略水平方向に突出するように支持され、前記両端部が他方のフレームに支持されて、前記荷台に積載される荷物の重量を検出可能に装備された剪断型ロードセルとを有する積載重量計付車両である。
前記積載重量計を前記車体上に搭載した後、前記荷台が搭載される前記フレームと当該荷台とを固定することを特徴とする積載重量計付車両の組立方法である。
これにより、車体に固定されるフレームと、荷台が搭載されるフレームとを略水平方向に配置して連結することができ、上下に配置した連結構造によることなく、車高の増加を抑えることができる。
したがって本発明によれば、積載重量計を複雑化、大型化することのない簡単な構成として車高の増加を抑えることができるという効果がある。
したがって本発明によれば、適用されるロードセルの数に影響されることなく、積載重量計への荷台の搭載が容易であり、積載重量計付車両において組立性、荷台選択の利便性が向上するという効果がある。
本発明の一実施形態(第1実施形態)に係る積載重量計付車両(荷台無し)の左側面図を図1に、同車両(荷台有り)の左側面図を図2に、主要フレーム部左側面図を図3に示す。図3に示すA−A線についての断面図を図4に、図3に示すB−B線についての断面図を図5に、図2に示すC−C線についての断面図を図6に示す。本発明に適用される一例の荷台の左側面図、後面図を図7(a)(b)に示す。他の一例の荷台の左側面図、後面図を図8(a)(b)に示す。さらに他の一例の荷台の左側面図、後面図を図9(a)(b)に示す。荷役装置の左側面図を図10に示す。
重量計メインフレーム10は車体1の前後方向に延設され、左右に対で備えられる。重量計メインフレーム10は複数の剪断型ロードセル7を連結する。
重量計メインフレーム10は、4つの剪断型ロードセル7,7,7,7及び4つの重量計サブフレーム12,12,12,12を介して車体1のシャシフレーム4に支持されている。
ピン型の剪断型ロードセル7及び連結ピン8の軸方向は、車体1の幅方向に配置されている。
図4に示すように、重量計メインフレーム10に略水平方向に開口して保持孔11aが設けられている。重量計サブフレーム12に略水平方向に開口して保持孔11bが設けられている。剪断型ロードセル7は保持孔11aに嵌入されて保持され、両端部がそのまま略水平方向に突出するように重量計メインフレーム10に支持されている。その剪断型ロードセル7の両端部は、保持孔11bに嵌入されて保持され、重量計サブフレーム12に支持されている。
重量計サブフレーム12に両持ちで支持された剪断型ロードセル7に重量計メインフレーム10から荷重が負荷され、荷台に積載される荷物の重量変化に応じて重量計サブフレーム12に対し重量計メインフレーム10が上下に変位し、剪断型ロードセル7を撓ませる。このとき負荷された剪断荷重に応じた値を剪断型ロードセル7は検出し、その検出値に基づき荷物の重量が計測される。
剪断型ロードセル7が破損し重量計メインフレーム10が移動しても、重量計メインフレーム10は連結ピン8によって規制され重量計サブフレーム12から抜け出すことができず、荷台を車体1から脱落させない。
また荷台の他の例としては、車台上に積み降ろしされるコンテナ(図示せず)が挙げられる。すなわち、荷役車両を構成する場合である。この場合、重量計メインフレーム10上に図10に示す荷役装置23が搭載される。荷役装置23のフレーム23bが重量計メインフレーム10に固定される。そして、荷役アーム23aによってコンテナが積み降ろしされる。
本組立方法によれば、積載重量計3が既設された車両の重量計メインフレーム10に対して荷台を取り付けたり、取り外したりすることで、積載重量計3を分解することなく荷台の搭載、交換作業を終えることができるので、積載重量計3の車台への搭載作業、積載重量計3の組立、分解、再組立作業等を要することなく、荷台の搭載、交換作業を行うことができる。
衝突事故等により、ピン型の剪断型ロードセル7が重量計サブフレーム12又は重量計メインフレーム10から外れたり、ピン型の剪断型ロードセル7が破損したりして、ピン型の剪断型ロードセル7を介した支持構造が壊れた場合、重量計メインフレーム10が連結ピン8と係合することによって、重量計サブフレーム12と重量計メインフレーム10との連結状態は保持され、荷台の脱落が防止される。
剪断型ロードセルの採用により、荷台の車高が高くなることが避けられる。
次に、本発明の他の一実施形態(第2実施形態)に係る積載重量計付車両につき説明する。本実施形態に係る積載重量計付車両の主要フレーム部斜視図を図11に示す。図11におけるD−D線についての断面図を図12に、図11におけるE−E線についての断面図を図13に示す。
図12に示すように、前方左右の重量計サブフレーム12,12の外側壁部をそれぞれ外方に引張保持する2つのテンションボルト16a,16bが取り付けられている。テンションボルト16a,16bは重量計サブフレーム12,12の外側壁部と、荷台底部とを連結する。テンションボルト16a,16bに引張応力が付与されて、テンションボルト16a,16bは重量計サブフレーム12,12の外側壁部を外側に撓ませて拘束し、重量計メインフレーム10との接触から回避させる。
テンションボルト16a,16bを左右の重量計サブフレーム12,12の内側に配置すると、中央部17にはトランスミッション等が配置されていてテンションボルト16a,16bの調整作業が困難となるため、テンションボルト16a,16bを左右の重量計サブフレーム12,12の外側に配置することとした。
次に、本発明の他の一実施形態(第3実施形態)に係る積載重量計付車両につき説明する。本実施形態に係る積載重量計付車両の主要フレーム部左側面図を図14に示す。図14におけるF−F線についての断面図を図15に示す。
クロスメンバ13を廃止した場合、本実施形態の固定構造を採用することが有効である。本実施形態の固定構造は、シャシフレーム4の外側及び内側においてボルト締結する構造である。図15に示すように、上端が重量計サブフレーム12に固着された2つのボルト18,19を設ける。ボルト18をシャシフレーム4の外側に配置し、ボルト19をシャシフレーム4の内側に配置し、ボルト18,19の下端部をシャシフレーム4の下端より下方に延出させる。両端に孔を有したプレート20をシャシフレーム4の下端に渡して、その孔にボルト18,19をそれぞれ挿入して、ナット21で締め上げて重量計サブフレーム12をシャシフレーム4に固定する。図14に示すように、1つの重量計サブフレーム12に対して2箇所に本固定構造を設けることが好ましい。
次に、本発明の他の一実施形態(第4実施形態)に係る積載重量計付車両につき説明する。本実施形態に係るA−A線についての断面図を図16に示す。
2 積載重量計付車両
3 積載重量計
4 シャシフレーム
7 剪断型ロードセル
8 連結ピン
9a,9b マウンティングブラケット
10 重量計メインフレーム
11a 保持孔
11b 保持孔
11d 保持孔
11c 挿通孔
12 重量計サブフレーム
13 クロスメンバ
30 荷台フレーム
Claims (12)
- 車体と、荷台に積載される荷物の重量を計測する積載重量計とを備え、
前記積載重量計は、前記車体に固定されるフレームと、直接又は他の部材を介して前記荷台が搭載されるフレームと、前記2つのフレームのうちいずれか一方のフレームに両端部が略水平方向に突出するように支持され、前記両端部が他方のフレームに支持されて、前記荷台に積載される荷物の重量を検出可能に装備された剪断型ロードセルとを有する積載重量計付車両。 - 車体と、荷台に積載される荷物の重量を計測する積載重量計とを備え、
前記積載重量計は、前記車体に固定されるフレームと、直接又は他の部材を介して前記荷台が着脱自在に搭載されるフレームと、前記2つのフレームのうちいずれか一方のフレームに両端部が略水平方向に突出するように支持され、前記両端部が他方のフレームに支持されて、前記荷台に積載される荷物の重量を検出可能に装備された剪断型ロードセルとを有する積載重量計付車両。 - 前記積載重量計は、前記剪断型ロードセルを複数有し、複数の前記剪断型ロードセルが、前記荷台が搭載される前記フレームによって連結されてなる請求項1又は請求項2に記載の積載重量計付車両。
- 前記荷台が搭載される前記フレームに前記荷台又は前記他の部材との締結部が付設されてなる請求項2に記載の積載重量計付車両。
- 前記一方のフレームは前記剪断型ロードセルを保持する保持孔を有する請求項1又は請求項2に記載の積載重量計付車両。
- 前記他方のフレームは前記剪断型ロードセルを保持する保持孔を有する請求項1又は請求項2に記載の積載重量計付車両。
- 前記一方のフレームに設けられた孔に前記剪断型ロードセルによる重量計測を妨げないように隙間を設けて両端部が略水平方向に突出するように通され、前記両端部が前記他方のフレームに保持されて前記2つのフレームを連結する連結部材を備える請求項1又は請求項2に記載の積載重量計付車両。
- 前記他方のフレームは前記連結部材を保持する保持孔を有する請求項7に記載の積載重量計付車両。
- 前記他方のフレームが形成するU字断面構造に、前記一方のフレームが挿入状態に配置されてなる請求項1又は請求項2に記載の積載重量計付車両。
- 前記2つのフレームが前記車体の前後方向に延設され、前記剪断型ロードセルの軸方向が前記車体の幅方向に配置されてなる請求項1又は請求項2に記載の積載重量計付車両。
- 前記2つのフレームが前記車体の左右に対で構成され、前記車体に固定される前記フレームがシャシフレームに固定されるサブフレームとされ、左右の前記サブフレームがクロスメンバを介して連結されてなる請求項10に記載の積載重量計付車両。
- 請求項1から請求項11のうちいずれか一に記載の積載重量計付車両の組立方法であって、
前記積載重量計を前記車体上に搭載した後、前記荷台が搭載される前記フレームと当該荷台とを固定することを特徴とする積載重量計付車両の組立方法。
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