JP2010151099A - エンジン制御装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】一つの過給機のみにより過給を行うモードと、二つの過給機により過給を行うモードとを相互に切り替えるモード切替過渡期におけるエミッションの悪化を抑制する。
【解決手段】エンジン制御装置(100)は、二つの過給機(21、22)及びEGR装置(14)を有するエンジン(1)を制御するエンジン制御装置である。該エンジン制御装置は、エンジンに燃料を供給可能な燃料供給手段(17)と、二つの過給機のうち一方の過給機により過給を行うシングルターボモードと、二つの過給機により過給を行うツインターボモードとを相互に切替可能なモード切替手段(23a、23b)と、EGR装置が作動している場合であって、モード切替の際に、シングルターボモードとツインターボモードとを相互に切り替えるようにモード切替手段を制御しつつ、燃料の供給時期が遅角側に変化するように燃料供給手段を制御する制御手段(31)とを備える。
【選択図】図6
【解決手段】エンジン制御装置(100)は、二つの過給機(21、22)及びEGR装置(14)を有するエンジン(1)を制御するエンジン制御装置である。該エンジン制御装置は、エンジンに燃料を供給可能な燃料供給手段(17)と、二つの過給機のうち一方の過給機により過給を行うシングルターボモードと、二つの過給機により過給を行うツインターボモードとを相互に切替可能なモード切替手段(23a、23b)と、EGR装置が作動している場合であって、モード切替の際に、シングルターボモードとツインターボモードとを相互に切り替えるようにモード切替手段を制御しつつ、燃料の供給時期が遅角側に変化するように燃料供給手段を制御する制御手段(31)とを備える。
【選択図】図6
Description
本発明は、二つの過給機を備えるエンジン(所謂、ツインターボエンジン)を制御するエンジン制御装置及び方法に関し、特に、一つの過給機のみにより過給が行われるモードと二つの過給機により過給が行われるモードとの間の相互切替を制御するエンジン制御装置及び方法の技術分野に関する。
この種の装置として、一つの過給機のみを動作させるモードから二つの過給機を動作させるモードへのモード移行時にEGR(Exhaust Gas Recirculation)ガス量を減少させる装置が提案されている(特許文献1参照)。或いは、大容量の大型ターボチャージャ及び小容量の小型ターボチャージャによる二段過給が行われる際の再循環排気ガス量が、大型ターボチャージャのみによる過給が行われる際の再循環排気ガス量よりも少なくなるように設定される装置が提案されている(特許文献2参照)。
この種の装置における制御方法として、シーケンシャルターボエンジンのシングルターボモードからツインターボモードへ切り替える際に、セカンダリターボの温度が低い程、高負荷側の切替回転数を高くする方法が提案されている(特許文献3参照)。
しかしながら、特許文献1に記載の技術によれば、モード移行時にEGRガス量が減少するため、エミッションが悪化する可能性があるという技術的問題点がある。また、特許文献2に記載の技術によれば、二段過給と大型ターボチャージャのみによる過給とを相互に切り替える際に、排気圧の変化が比較的大きくなる。すると、EGRの制御性が悪化し、エミッションが悪化する可能性があるという技術的問題点がある。また、特許文献3には、EGR導入時(即ち、排出ガスを再循環させている際)にモードを切り替える点については開示されていないという技術的問題点がある。
本発明は、例えば上記問題点に鑑みてなされたものであり、一つの過給機のみにより過給を行うモードと、二つの過給機により過給を行うモードとを相互に切り替えるモード切替過渡期におけるエミッションの悪化を抑制することができるエンジン制御装置及び方法を提供することを課題とする。
本発明のエンジン制御装置は、上記課題を解決するために、二つの過給機及びEGR装置を有するエンジンを制御するエンジン制御装置であって、前記エンジンに燃料を供給可能な燃料供給手段と、前記二つの過給機のうち一方の過給機により過給を行うシングルターボモードと、前記二つの過給機により過給を行うツインターボモードとを相互に切替可能なモード切替手段と、前記EGR装置が作動している場合であって、前記エンジンにおける排気圧が減少する側に前記シングルターボモードと前記ツインターボモードとを相互に切り替えるモード切替の際に、前記シングルターボモードと前記ツインターボモードとを相互に切り替えるように前記モード切替手段を制御しつつ、前記燃料の供給時期が遅角側に変化するように前記燃料供給手段を制御する制御手段とを備える。
本発明のエンジン制御装置によれば、当該エンジン制御装置は、二つの過給機及びEGR装置を有するエンジンを制御する。尚、本発明に係るエンジンでは、二つの過給機が相互に直列に接続されていてもよいし(即ち、直列二段式過給システムであってもよいし)、相互に並列に接続されていてもよい(即ち、並列二連過給システムであってもよい)。
EGR装置は、典型的には、EGR通路を有する外部EGR機構であり、エンジンから排出される排出ガスを部分的に、エンジンの排気側から吸気側に再循環可能である。ここに、本発明に係る「排出ガスを部分的に再循環させる」とは、排出ガスを常に部分的に再循環させることに限らず、一サイクルや一時点等について見れば、排出ガスの全てを再循環させる時期や瞬間があったり、排出ガスを全く再循環させない時期や瞬間があったりしてもかまわない。
尚、EGR装置は、典型的には、二つの過給機各々のタービン上流側から排出ガスを部分的に取り出し、EGR通路を介して、二つの過給機各々のコンプレッサ下流側に再循環可能である。
例えば燃料噴射弁等である燃料供給手段は、エンジンに燃料を供給可能である。尚、燃料供給手段は、燃料をエンジンの気筒内に供給してもよいし(即ち、直噴エンジンであってもよいし)、燃料を吸気通路に供給してもよい。
モード切替手段は、二つの過給機のうち一方の過給機により過給を行うシングルターボモードと、二つの過給機により過給を行うツインターボモードとを相互に切替可能である。具体的には例えば、モード切替手段は、吸気を、二つの過給機のうち一方の過給機のコンプレッサ及び他方の過給機のコンプレッサを介してエンジンの気筒に導く流路と、吸気を、一方の過給機のコンプレッサを介し、他方の過給機のコンプレッサを介さずに気筒に導く流路とを相互に切替可能な吸気切替弁と、排気を、一方の過給機のタービン及び他方の過給機のタービンを介して、当該エンジン制御装置が搭載される車両の外部に導く流路と、排気を、一方の過給機のタービンを介し、他方の過給機のタービンを介さずに外部に導く流路とを相互に切替可能な排気切替弁とを有する。そして、モード切替の際に、吸気切替弁及び排気切替弁が夫々作動されることによって、モード切替手段はシングルターボモードとツインターボモードとを相互に切り替える。
例えばメモリ、プロセッサ等を備えて構成される制御手段は、EGR装置が作動している場合であって、エンジンにおける排気圧が減少する側にシングルターボモードとツインターボモードとを相互に切り替えるモード切替の際に、シングルターボモードとツインターボモードとを相互に切り替えるようにモード切替手段を制御しつつ、燃料の供給時期が遅角側に変化するように燃料供給手段を制御する。
ここで、「EGR装置が作動している場合」とは、EGR装置により、排出ガスが部分的に、エンジンの排気側から吸気側に再循環されている場合を意味する。即ち、当該エンジン制御装置を搭載する車両の走行状態(例えばエンジン負荷、エンジン回転数等)が、所謂EGR領域にあることを意味する。
「エンジンにおける排気圧が減少する側にシングルターボモードとツインターボモードとを相互に切り替える」とは、二つの過給機が相互に直列に接続されている場合には、ツインターボモードからシングルターボモードへ切り替えることを意味し、二つの過給機が相互に並列に接続されている場合には、シングルターボモードからツインターボモードへ切り替えることを意味する。
「モード切替の際」とは、シングルターボモードとツインターボモードとを相互に切り替えるためにモード切替手段の制御が開始された時点から、モード切替手段の制御が終了した時点までに限らず、モード切替手段の制御が開始された時点から多少時間的に遡った時点又は微少時間経過した時点から、モード切替手段の制御が終了した時点から多少時間的に遡った時点又は微少時間経過した時点まで等を含んでもよい。
「燃料の供給時期が遅角側に変化するように」とは、モード切替のためにモード切替手段の制御が開始される前における燃料の供給時期に比べて遅角側に変化するように、即ち、供給時期を、モード切替手段の制御が開始される前における供給時期よりも遅くなるようにという意味である。尚、供給時期の遅角量は、例えばエンジンにおける過給圧の変動に応じて設定すればよい。
本願発明者の研究によれば、エンジンにおける排気圧が減少する側にシングルターボモードとツインターボモードとを相互に切り替えるモード切替の際に、例えば排気切替弁等を作動させると、排出ガスの流量が急激に変化することに起因して排気圧が急激に低下する。すると、エンジンにおける排気圧と過給圧との差が比較的小さくなり、例えばEGR装置のフィードバック制御が機能しない等、EGR装置の制御性が悪化するおそれがある。これに対し、例えばEGR率を低下させる等の技術が提案されているが、窒素酸化物(NOx)が増加することが判明している。
しかるに本発明では、制御手段により、EGR装置が作動している場合であって、モード切替の際に、シングルターボモードとツインターボモードとを相互に切り替えるようにモード切替手段が制御されつつ、燃料の供給時期が遅角側に変化するように燃料供給手段が制御される。このため、排出ガスの温度が上昇することに起因して排気圧が上昇し、排気圧の低下を抑制することができる。この結果、EGR装置により再循環される排出ガスの量の意図しない減少を抑制することができ、少なくとも窒素酸化物の増加を抑制することができる。従って、本発明のエンジン制御装置によれば、モード切替過渡期におけるエミッションの悪化を抑制することができる。
尚、制御手段が、供給時期が遅角側に変化するように燃料供給手段を制御する期間は、例えばモード切替手段の制御を開始してから、エンジンにおける排気圧と過給圧との差が、EGR装置のフィードバック制御が機能する差となるまでの期間とすればよい。
本発明のエンジン制御装置の一態様では、前記制御手段は、前記EGR装置が作動している場合であって、前記モード切替の際に、前記シングルターボモードと前記ツインターボモードとを相互に切り替えるように前記モード切替手段を制御しつつ、前記供給時期が前記エンジンにおける過給圧に応じて遅角側に変化するように前記燃料供給手段を制御する。
この態様によれば、エンジンにおける排気圧と過給圧との差の変動を抑制することができ、実用上非常に有利である。
本発明のエンジン制御装置の他の態様では、前記制御手段は、前記EGR装置が作動している場合であって、前記モード切替の際に、前記シングルターボモードと前記ツインターボモードとを相互に切り替えるように前記モード切替手段を制御しつつ、前記モード切替の開始時点から所定期間だけ、前記供給時期が遅角側に変化するように前記燃料供給手段を制御する。
この態様によれば、排出ガスの温度が上昇することに起因する、例えばNOx触媒の温度の上昇を抑制することができる。この結果、NOx触媒の温度上昇に起因する浄化能力の低下を抑制することができる。
尚、本発明に係る「所定期間」とは、制御手段により、燃料の供給時期を遅角側に変化するように燃料供給手段が制御される期間を意味し、予め固定値として、或いは物理量又は何らかのパラメータに応じた可変値として設定されている。このような所定期間は、実験的若しくは経験的に、又はシミュレーションによって、例えば排気圧及び過給圧間の差と、該差の変動に応じて、再循環される排出ガスの量を変化するようにEGR装置の制御を開始してから、実際に再循環される排出ガスの量が変化するまでの期間との関係を求めて、該求められた関係に基づいて設定すればよい。
この態様では、前記所定期間は、前記EGR装置の応答に応じて定められていてよい。
このように構成すれば、比較的容易にして、所定期間を定めることができる。
ここに、本発明に係る「EGR装置の応答」とは、再循環される排出ガスの量を変化するようにEGR装置の制御を開始してから、実際に再循環される排出ガスの量が変化するまでの期間を意味する。具体的には例えば、EGR装置におけるEGR弁の開度を変更してから、該変更された開度に応じた排出ガスが気筒に流入するまでの期間を意味する。尚、該期間が短い程、EGR装置の応答が良いこととなる。
本発明のエンジン制御装置の他の態様では、前記二つの過給機は、相互に直列に接続されており、前記モード切替の際とは、前記ツインターボモードから前記シングルターボモードへ切り替える際である。
この態様によれば、直列二段式過給システムを有するエンジンにおいて、モード切替過渡期におけるエミッションの悪化を抑制することができる。
或いは、本発明のエンジン制御装置の他の態様では、前記二つの過給機は、相互に並列に接続されており、前記モード切替の際とは、前記シングルターボモードから前記ツインターボモードへ切り替える際である。
この態様によれば、並列二連過給システムを有するエンジンにおいて、モード切替過渡期におけるエミッションの悪化を抑制することができる。
本発明のエンジン制御方法は、上記課題を解決するために、二つの過給機及びEGR装置を有するエンジンを制御し、前記エンジンに燃料を供給可能な燃料供給手段と、前記二つの過給機のうち一方の過給機により過給を行うシングルターボモードと、前記二つの過給機により過給を行うツインターボモードとを相互に切替可能なモード切替手段とを備えるエンジン制御装置におけるエンジン制御方法であって、前記EGR装置が作動している場合であって、前記エンジンにおける排気圧が減少する側に前記シングルターボモードと前記ツインターボモードとを相互に切り替えるモード切替の際に、前記シングルターボモードと前記ツインターボモードとを相互に切り替えるように前記モード切替手段を制御しつつ、前記燃料の供給時期が遅角側に変化するように前記燃料供給手段を制御する制御工程を備える。
本発明のエンジン制御方法によれば、上述した本発明のエンジン制御装置と同様に、モード切替過渡期におけるエミッションの悪化を抑制することができる。
尚、本発明のエンジン制御方法においても、上述した本発明のエンジン制御装置における各種態様を採ることが可能である。
本発明の作用及びその他の利得は、次に説明する実施するための最良の形体から明らかにされよう。
以下、本発明のエンジン制御装置に係る実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
本発明のエンジン制御装置に係る第1実施形態を、図1乃至図6を参照して説明する。ここに、図1は、本実施形態に係るエンジン制御装置の構成を示すブロック図である。尚、図中の実線矢印及び点線矢印の各々は、吸気又は排気の流れを示している。
本発明のエンジン制御装置に係る第1実施形態を、図1乃至図6を参照して説明する。ここに、図1は、本実施形態に係るエンジン制御装置の構成を示すブロック図である。尚、図中の実線矢印及び点線矢印の各々は、吸気又は排気の流れを示している。
図1において、本実施形態に係るエンジン制御装置100が搭載される車両のエンジン1は、シリンダブロック11と、該シリンダブロック11に夫々接続された吸気通路12及び排気通路13と、一端が吸気通路12に接続されると共に、他端が排気通路13に接続されたEGR通路14と、シリンダブロック11の各シリンダに燃料を供給可能な複数の燃料噴射弁17と、互いに直列に接続されたターボ過給機21及び22とを備えて構成されている。尚、ターボ過給機21の容量は、ターボ過給機22の容量よりも大きい。
吸気通路12には、インタークーラ(I/C)15、電子制御スロットル16、ターボ過給機21のコンプレッサ21c、ターボ過給機22のコンプレッサ22c、吸気切替弁23a及び圧力センサ32が配置されている。図1に示すように、吸気通路12において、コンプレッサ21cはコンプレッサ22cの上流側に配置されている。
排気通路13には、ターボ過給機21のタービン21t、ターボ過給機22のタービン22t及び排気切替弁23bが配置されている。図1に示すように、排気通路13において、タービン21tはタービン22tの下流側に配置されている。EGR通路14には、EGR弁141、及びEGRクーラバイパス弁を有するEGRクーラ142が配置されている。
ここで、吸気切替弁23a及び排気切替弁23bが開いている場合、吸入された空気(即ち、吸気)は、図1中の点線矢印aで示すように、ターボ過給機21のコンプレッサ21cを介し、ターボ過給機22のコンプレッサ22cを介さずにシリンダブロック11に導かれる。また、シリンダブロック11から排出された排出ガス(即ち、排気)は、点線矢印dで示すように、ターボ過給機22のタービン22tを介さずに、ターボ過給機21のタービン21tを介して、エンジン制御装置100が搭載される車両の外部に導かれる。
他方、吸気切替弁23a及び排気切替弁23bが閉じている場合、吸気は図1中の点線矢印bで示すように、ターボ過給機21のコンプレッサ21c及びターボ過給機22のコンプレッサ22cを介してシリンダブロック11に導かれる。また、排気は点線矢印cで示すように、ターボ過給機22のタービン22t及びターボ過給機21のタービン21tを介して、外部に導かれる。
つまり、吸気切替弁23a及び排気切替弁23bが開いている場合、ターボ過給機21のみにより過給が行われ、吸気切替弁23a及び排気切替弁23bが閉じている場合、ターボ過給機21及び22により過給が行われる。以降、適宜、吸気切替弁23a及び排気切替弁23bが開いている場合を、「シングルターボモード」、吸気切替弁23a及び排気切替弁23bが閉じている場合を、「ツインターボモード」と称する。
エンジン制御装置100は、EGR通路14を介して排気通路13から吸気通路12に、排気が部分的に再循環されている場合であって、ツインターボモードからシングルターボモードへ切り替える際に、ツインターボモードからシングルターボモードへ切り替えるように吸気切替弁23a及び排気切替弁23bを制御しつつ、燃料の供給時期が遅角側に変化するように複数の燃料噴射弁17を夫々制御するECU(Electronic Control Unit)31を備えて構成されている。
ここに、本実施形態に係る「吸気切替弁23a」及び「排気切替弁23b」は、本発明に係る「モード切替手段」の一例である。また、本実施形態に係る「EGR通路14」、「燃料噴射弁17」及び「ECU31」は、夫々、本発明に係る「EGR装置」、「燃料供給手段」及び「制御手段」の一例である。本実施形態では、各種電子制御用のECU31の一部をエンジン制御装置100の一部として用いている。尚、本実施形態に係る「ツインターボモードからシングルターボモードへ切り替える際」は、本発明に係る「エンジンにおける排気圧が減少する側にシングルターボモードとツインターボモードとを相互に切り替えるモード切替の際」の一例である。
ECU31には、例えば図2に示すような、エンジン負荷及びエンジン回転数に応じて決定され、EGR通路14を介して排気を部分的に、排気通路13から吸気通路12に再循環させる領域であるEGR領域(図2中の網掛けされた領域)を定めるマップが格納されている。ここに、図2は、本実施形態に係るEGR領域を定めるマップの一例である。
尚、図2において、実線は全負荷を示しており、一点鎖線は、シングルターボモードで走行する領域であるシングルターボモード領域とツインターボモードで走行する領域であるツインターボモード領域との境界線を示している。本実施形態では、典型的には、低〜中負荷領域(即ち、図2中の一点鎖線の左側の領域)がツインターボモード領域であり、高負荷領域(即ち、図2中の一点鎖線の右側の領域)がシングルターボモード領域である。
ECU31は、エンジン制御装置100が搭載される車両の走行中に、例えばエンジン回転数、圧力センサ32により検出される吸気通路12の圧力等の物理量又はパラメータを取得し、該取得された物理量又はパラメータに基づいて、エンジン負荷を求める。続いて、ECU31は、取得されたエンジン回転数、求められたエンジン負荷及び図2に示すマップに応じて、吸気切替弁23a、排気切替弁23b及びEGR弁141を夫々制御する。
より具体的には例えば、取得されたエンジン回転数及び求められたエンジン負荷が、図2に示すマップのEGR領域且つツインターボモード領域にある場合、ECU31は、排気を部分的に再循環させるようにEGR弁141を制御しつつ、吸気がターボ過給機21のコンプレッサ21c及びターボ過給機22のコンプレッサ22cを介すると共に、排気がターボ過給機22のタービン22t及びターボ過給機21のタービン21tを介するように吸気切替弁23a及び排気切替弁23bを夫々制御する。
他方、取得されたエンジン回転数及び求められたエンジン負荷が、図2に示すマップのEGR領域且つシングルターボモード領域にある場合、ECU31は、排気を部分的に再循環させるようにEGR弁141を制御しつつ、吸気がコンプレッサ21cを介し、コンプレッサ22cを介しないように吸気切替弁23aを制御すると共に、排気がタービン22tを介さず、タービン21tを介するように排気切替弁23bを制御する。
また、ECU31は、取得されたエンジン回転数及び求められたエンジン負荷が、シングルターボモードとツインターボモードとを相互に切り替える境界線(図2中の一点鎖線)を跨いだ場合に、シングルターボモードとツインターボモードとを相互に切り替えるように吸気切替弁23a及び排気切替弁23bを夫々制御する。
次に、ECU31により、ツインターボモードからシングルターボモードへ切り替えるように吸気切替弁23a及び排気切替弁23bが夫々制御された際における、エンジン1の排気圧、過給圧、EGR率及びNOx濃度の各々の変化について、図3乃至図6を参照して説明する。ここに、図3は、ツインターボモードからシングルターボモードへ切り替える際における排気圧及び過給圧各々の時間変動の概念を示す概念図であり、図4は、図3の一部を拡大して示す概念図である。尚、図3及び図4において、実線は排気圧を示しており、破線は過給圧を示している。また、図4において、実線aは、本実施形態に係る排気圧の時間変動の概念を示しており、実線bは、本実施形態の比較例に係る排気圧の時間変動の概念を示している。
図5は、ツインターボモードからシングルターボモードへ切り替える際におけるEGR率及びNOx濃度各々の時間変動の概念を示す概念図である。尚、図5において、実線はEGR率を示しており、破線はNOx濃度を示している。また、図5において、実線aは、本実施形態に係るEGR率を示しており、実線bは、本実施形態の比較例に係るEGR率を示している。また、図5において、破線cは、本実施形態に係るNOx濃度を示しており、破線dは、本実施形態の比較例に係るNOx濃度を示している。
図6は、ツインターボモードからシングルターボモードへ切り替える際における燃料噴射タイミングの時間変動の概念を示す概念図である。尚、図6において、実線aは、本実施形態に係る燃料噴射タイミングを示しており、実線bは、本実施形態の比較例に係る燃料噴射タイミングを示している。
エンジン制御装置100が搭載される車両の走行中に、図3における時刻t0に、エンジン負荷及びエンジン回転数が、図2におけるEGR領域において一点鎖線を左側から右側に(即ち、ツインターボモード領域からシングルターボモード領域に)跨いだとする。すると、ECU31は、ツインターボモードからシングルターボモードへ切り替えるように吸気切替弁23a及び排気切替弁23bを夫々制御する(即ち、吸気切替弁23a及び排気切替弁23b各々を開ける)。
この場合に、仮に、ECU31が吸気切替弁23a及び排気切替弁23bのみを制御すると、エンジン1の排気圧は図4の実線b(即ち、本実施形態の比較例に係る排気圧)のように変化する。ECU31は、時刻t0から微少時間経過後に、排気圧及び過給圧各々の変化を検出して、該検出された排気圧及び過給圧に基づいて、エンジン負荷及びエンジン回転数により定められるEGR率となるようにEGR弁141を制御する(即ち、EGRフィードバック制御を行う)。
ここで、図1に示すように、EGR弁141からシリンダブロック11のシリンダまで多少の距離があるため、EGRフィードバック制御が反映された排気がシリンダに流入するまである程度の時間がかかる。例えば図4における時刻t1にEGRフィードバック制御が反映された排気がシリンダに流入したとすると、図4における時刻t0から時刻t1までの期間は、EGRフィードバック制御が機能しないとみなすことができる。
図4に示すように、比較例に係る排気圧(図4中の実線b参照)は、過給圧(図4中の破線参照)に比べて急激に低下している。このため、EGR通路14の排気通路13側の圧力と吸気通路12側の圧力との圧力差が比較的小さくなり、EGR弁141の開度を増加しても、図5において実線bで示すように、EGR率が著しく低下してしまう。この結果、図5において破線dで示すように、NOx濃度が著しく増加することとなる(即ち、エミッションが悪化することとなる)。
他方、本実施形態に係るECU31は、ツインターボモードからシングルターボモードへ切り替える際に、ツインターボモードからシングルターボモードへ切り替えるように吸気切替弁23a及び排気切替弁23bを夫々制御しつつ、図6において実線aで示すように、燃料の供給時期が遅角側に変化するように複数の燃料噴射弁17を夫々制御する。
ここで、図1に示すように、燃料噴射弁17は、シリンダブロック11のシリンダに直接燃料を供給可能である。このため、ECU31が、時刻t0から微少時間経過後に、排気圧及び過給圧各々の変化を検出して、該検出された排気圧及び過給圧に基づいて、燃料の供給時期が遅角側に変化するように複数の燃料噴射弁17を夫々制御すると、直ちに、燃料制御弁17の制御が反映されることとなる。
すると、燃料の供給時期が遅角側に変化したことに起因して排気の温度が上昇し、排気圧が上昇する。これにより、図4において実線aで示すように、ツインターボモードからシングルターボモードへ切り替える際における排気圧の変化は比較的緩やかになる。このため、EGR通路14の排気通路13側の圧力と吸気通路12側の圧力との圧力差の減少を抑制することができる。
この結果、図5において実線aで示すように、EGR率の低下が抑制されることに起因して、NOx濃度の増加を抑制することができる(図5の破線c参照)(即ち、エミッションの悪化を抑制することができる)。
尚、図6において実線aで示した燃料の供給時期は、エンジン1における過給圧の変化に応じて定められている。ECU31は、典型的には、図6において実線aで示したような燃料の供給時期をマップとして予め格納している。このようなマップは、実験的若しくは経験的に、又はシミュレーションによって、例えばエンジン1における過給圧及び排気圧各々の変動と、供給時期との関係を求めて、該求められた関係に基づいて構築すればよい。
<第2実施形態>
本発明のエンジン制御装置に係る第2実施形態を、図7を参照して説明する。第2実施形態では、二つのターボ過給機が相互に並列に接続されている以外は、第1実施形態の構成と同様である。よって、第2実施形態について、第1実施形態と重複する説明を省略すると共に、図面上における共通箇所には同一符号を付して示し、基本的に異なる点についてのみ、図7を参照して説明する。ここに、図7は、図1と同趣旨の、本実施形態に係るエンジン制御装置の構成を示すブロック図である。
本発明のエンジン制御装置に係る第2実施形態を、図7を参照して説明する。第2実施形態では、二つのターボ過給機が相互に並列に接続されている以外は、第1実施形態の構成と同様である。よって、第2実施形態について、第1実施形態と重複する説明を省略すると共に、図面上における共通箇所には同一符号を付して示し、基本的に異なる点についてのみ、図7を参照して説明する。ここに、図7は、図1と同趣旨の、本実施形態に係るエンジン制御装置の構成を示すブロック図である。
図7において、第2実施形態に係るエンジン2は、ターボ過給機24及び25を備えて構成されている。ターボ過給機24は、吸気通路12に配置されたコンプレッサ24c、及び排気通路13に配置されたタービン24tを有している。同様に、タービン過給機25は、吸気通路12に配置されたコンプレッサ25c、及び排気通路13に配置されたタービン25tを有している。
ECU31は、低〜中負荷領域(図2中の一点鎖線の左側の領域)では、ターボ過給機24のみにより過給が行われるように吸気切替弁23a及び排気切替弁23bを夫々制御し(即ち、吸気切替弁23a及び排気切替弁23bを閉じる)、高負荷領域(図2中の一点鎖線の右側の領域)では、ターボ過給機24及び25により過給が行われるように吸気切替弁23a及び排気切替弁23bを夫々制御する(即ち、吸気切替弁23a及び排気切替弁23bを開ける)。
即ち、第2実施形態では、第1実施形態とは逆に、低〜中負荷領域がシングルターボモード領域となり、高負荷領域がツインターボモード領域となる。また、上述の如く、第2実施形態では、第1実施形態とは逆に、吸気切替弁23a及び排気切替弁23bが閉じている場合、ターボ過給機24のみにより過給が行われ、吸気切替弁23a及び排気切替弁23bが開いている場合、ターボ過給機24及び25により過給が行われる。以降、適宜、吸気切替弁23a及び排気切替弁23bが閉じている場合を、「シングルターボモード」、吸気切替弁23a及び排気切替弁23bが開いている場合を、「ツインターボモード」と称する。
第2実施形態に係るエンジン制御装置100は、EGR通路14を介して排気通路13から吸気通路12に、排気が部分的に再循環されている場合であって、シングルターボモードからツインターボモードへ切り替える際に、シングルターボモードからツインターボモードへ切り替えるように吸気切替弁23a及び排気切替弁23bを制御しつつ、燃料の供給時期が遅角側に変化するように複数の燃料噴射弁17を夫々制御するECU31を備えて構成されている。
尚、本実施形態に係る「シングルターボモードからツインターボモードへ切り替える際」は、本発明に係る「エンジンにおける排気圧が減少する側にシングルターボモードとツインターボモードとを相互に切り替えるモード切替の際」の他の例である。
ECU31は、エンジン制御装置100が搭載される車両の走行中に、例えばエンジン回転数、圧力センサ32により検出される吸気通路12の圧力等の物理量又はパラメータを取得し、該取得された物理量又はパラメータに基づいて、エンジン負荷を求める。続いて、ECU31は、取得されたエンジン回転数、求められたエンジン負荷及び図2に示すマップに応じて、吸気切替弁23a、排気切替弁23b及びEGR弁141を夫々制御する。
より具体的には例えば、取得されたエンジン回転数及び求められたエンジン負荷が、図2に示すマップのEGR領域且つシングルターボモード領域にある場合、ECU31は、排気を部分的に再循環させるようにEGR弁141を制御しつつ、吸気がコンプレッサ24cを介し、コンプレッサ25cを介しないように吸気切替弁23aを制御すると共に、排気がタービン24tを介し、タービン25tを介しないように排気切替弁23bを制御する。
他方、取得されたエンジン回転数及び求められたエンジン負荷が、図2に示すマップのEGR領域且つツインターボモード領域にある場合、ECU31は、排気を部分的に再循環させるようにEGR弁141を制御しつつ、吸気がターボ過給機24のコンプレッサ24c及びターボ過給機25のコンプレッサ25cを介すると共に、排気がターボ過給機24のタービン24t及びターボ過給機25のタービン25tを介するように吸気切替弁23a及び排気切替弁23bを夫々制御する。
また、ECU31は、取得されたエンジン回転数及び求められたエンジン負荷が、シングルターボモードとツインターボモードとを相互に切り替える境界線(図2中の一点鎖線)を跨いだ場合に、シングルターボモードとツインターボモードとを相互に切り替えるように吸気切替弁23a及び排気切替弁23bを夫々制御する。
次に、ECU31により、シングルターボモードからツインターボモードへ切り替えるように吸気切替弁23a及び排気切替弁23bが夫々制御された際における、エンジン1の排気圧、過給圧、EGR率及びNOx濃度の各々の変化について説明する。
エンジン制御装置100が搭載される車両の走行中に、図3における時刻t0に、エンジン負荷及びエンジン回転数が、図2におけるEGR領域において一点鎖線を左側から右側に(即ち、シングルターボモード領域からツインターボモード領域に)跨いだとする。すると、ECU31は、シングルターボモードからツインターボモードへ切り替えるように吸気切替弁23a及び排気切替弁23bを夫々制御する(即ち、吸気切替弁23a及び排気切替弁23b各々を開ける)。
尚、第2実施形態では、図3を「シングルターボモードからツインターボモードへ切り替える際における排気圧及び過給圧各々の時間変動の概念を示す概念図」とみなして説明する。
この場合に、仮に、ECU31が吸気切替弁23a及び排気切替弁23bのみを制御すると、エンジン1の排気圧は図4の実線b(即ち、本実施形態の比較例に係る排気圧)のように変化する。ECU31は、時刻t0から微少時間経過後に、排気圧及び過給圧各々の変化を検出して、該検出された排気圧及び過給圧に基づいて、エンジン負荷及びエンジン回転数により定められるEGR率となるようにEGR弁141を制御する(即ち、EGRフィードバック制御を行う)。
ここで、図7に示すように、EGR弁141からシリンダブロック11のシリンダまで多少の距離があるため、EGRフィードバック制御が反映された排気がシリンダに流入するまである程度の時間がかかる。例えば図4における時刻t1にEGRフィードバック制御が反映された排気がシリンダに流入したとすると、図4における時刻t0から時刻t1までの期間は、EGRフィードバック制御が機能しないとみなすことができる。
図4に示すように、比較例に係る排気圧(図4中の実線b参照)は、過給圧(図4中の破線参照)に比べて急激に低下している。このため、EGR通路14の排気通路13側の圧力と吸気通路12側の圧力との圧力差が比較的小さくなり、EGR弁141の開度を増加しても、図5において実線bで示すように、EGR率が著しく低下してしまう。この結果、図5において破線dで示すように、NOx濃度が著しく増加することとなる(即ち、エミッションが悪化することとなる)。
尚、第2実施形態では、図5を「シングルターボモードからツインターボモードへ切り替える際におけるEGR率及びNOx濃度各々の時間変動の概念を示す概念図」とみなして説明する。
他方、本実施形態に係るECU31は、シングルターボモードからツインターボモードへ切り替える際に、シングルターボモードからツインターボモードへ切り替えるように吸気切替弁23a及び排気切替弁23bを夫々制御しつつ、図6において実線aで示すように、燃料の供給時期が遅角側に変化するように複数の燃料噴射弁17を夫々制御する。
尚、第2実施形態では、図6を「シングルターボモードからツインターボモードへ切り替える際における燃料噴射タイミングの時間変動の概念を示す概念図」とみなして説明する。
ここで、図7に示すように、燃料噴射弁17は、シリンダブロック11のシリンダに直接燃料を供給可能である。このため、ECU31が、時刻t0から微少時間経過後に、排気圧及び過給圧各々の変化を検出して、該検出された排気圧及び過給圧に基づいて、燃料の供給時期が遅角側に変化するように複数の燃料噴射弁17を夫々制御すると、直ちに、燃料制御弁17の制御が反映されることとなる。
すると、燃料の供給時期が遅角側に変化したことに起因して排気の温度が上昇し、排気圧が上昇する。これにより、図4において実線aで示すように、シングルターボモードからツインターボモードへ切り替える際における排気圧の変化は比較的緩やかになる。このため、EGR通路14の排気通路13側の圧力と吸気通路12側の圧力との圧力差の減少を抑制することができる。
この結果、図5において実線aで示すように、EGR率の低下が抑制されることに起因して、NOx濃度の増加を抑制することができる(図5の破線c参照)(即ち、エミッションの悪化を抑制することができる)。
尚、本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨、或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うエンジン制御装置及び方法もまた、本発明の技術的範囲に含まれるものである。
1、2…エンジン、11…シリンダブロック、12…吸気通路、13…排気通路、14…EGR通路、15…インタークーラ、16…電子制御スロットル、17…燃料噴射弁、21、22、24、25…ターボ過給機、23a…吸気切替弁、23b…排気切替弁、31…ECU、32…圧力センサ
Claims (7)
- 二つの過給機及びEGR装置を有するエンジンを制御するエンジン制御装置であって、
前記エンジンに燃料を供給可能な燃料供給手段と、
前記二つの過給機のうち一方の過給機により過給を行うシングルターボモードと、前記二つの過給機により過給を行うツインターボモードとを相互に切替可能なモード切替手段と、
前記EGR装置が作動している場合であって、前記エンジンにおける排気圧が減少する側に前記シングルターボモードと前記ツインターボモードとを相互に切り替えるモード切替の際に、前記シングルターボモードと前記ツインターボモードとを相互に切り替えるように前記モード切替手段を制御しつつ、前記燃料の供給時期が遅角側に変化するように前記燃料供給手段を制御する制御手段と
を備えることを特徴とするエンジン制御装置。 - 前記制御手段は、前記EGR装置が作動している場合であって、前記モード切替の際に、前記シングルターボモードと前記ツインターボモードとを相互に切り替えるように前記モード切替手段を制御しつつ、前記供給時期が前記エンジンにおける過給圧に応じて遅角側に変化するように前記燃料供給手段を制御することを特徴とする請求項1に記載のエンジン制御装置。
- 前記制御手段は、前記EGR装置が作動している場合であって、前記モード切替の際に、前記シングルターボモードと前記ツインターボモードとを相互に切り替えるように前記モード切替手段を制御しつつ、前記モード切替の開始時点から所定期間だけ、前記供給時期が遅角側に変化するように前記燃料供給手段を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジン制御装置。
- 前記所定期間は、前記EGR装置の応答に応じて定められていることを特徴とする請求項3に記載のエンジン制御装置。
- 前記二つの過給機は、相互に直列に接続されており、
前記モード切替の際とは、前記ツインターボモードから前記シングルターボモードへ切り替える際である
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のエンジン制御装置。 - 前記二つの過給機は、相互に並列に接続されており、
前記モード切替の際とは、前記シングルターボモードから前記ツインターボモードへ切り替える際である
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のエンジン制御装置。 - 二つの過給機及びEGR装置を有するエンジンを制御し、前記エンジンに燃料を供給可能な燃料供給手段と、前記二つの過給機のうち一方の過給機により過給を行うシングルターボモードと、前記二つの過給機により過給を行うツインターボモードとを相互に切替可能なモード切替手段とを備えるエンジン制御装置におけるエンジン制御方法であって、
前記EGR装置が作動している場合であって、前記エンジンにおける排気圧が減少する側に前記シングルターボモードと前記ツインターボモードとを相互に切り替えるモード切替の際に、前記シングルターボモードと前記ツインターボモードとを相互に切り替えるように前記モード切替手段を制御しつつ、前記燃料の供給時期が遅角側に変化するように前記燃料供給手段を制御する制御工程を備えることを特徴とするエンジン制御方法。
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JP2008332909A JP2010151099A (ja) | 2008-12-26 | 2008-12-26 | エンジン制御装置及び方法 |
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JP2022160373A (ja) * | 2021-04-06 | 2022-10-19 | エムエーエヌ・エナジー・ソリューションズ・フィリアル・アフ・エムエーエヌ・エナジー・ソリューションズ・エスイー・ティスクランド | 機械的エネルギー及び加圧ガスを届けるための大型ターボ過給式2ストローク内燃機関及び方法 |
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2008
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