JP2010150070A - 単結晶製造装置及び単結晶製造方法 - Google Patents

単結晶製造装置及び単結晶製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】各チャンバに異常な水圧が働かないよう制御し、適切な流量で冷却水を供給し、異常検知時間を改善することができる単結晶製造装置及び単結晶製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】チャンバが個別の冷却水経路を有し、該それぞれの冷却水経路上に、圧力調整弁と、流量調整弁と、流量計と、圧力開放弁と、デジタル流量計とを有し、分割されたそれぞれのチャンバに供給する冷却水の流量及び圧力をそれぞれの冷却水経路毎の前記圧力調整弁及び流量調整弁に設定し、分割されたそれぞれのチャンバから排出される冷却水の流量をデジタル流量計で定期的に測定して記録し、該記録した流量が所定の値より小さい場合に警報を発し、それぞれの冷却水経路毎の冷却水の供給圧力を測定して該圧力が所定の値を越えた場合にその冷却水経路の圧力開放弁により冷却水の供給圧力を開放するものであることを特徴とする単結晶製造装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、チョクラルスキー法によるシリコン等の単結晶の製造装置、並びに単結晶の製造方法に関する。
従来、シリコン単結晶の育成方法として、黒鉛ルツボに支持された石英ルツボ内のシリコン融液から半導体用の高純度シリコン単結晶を成長させるチョクラルスキー法(Czochralski Method、CZ法)が知られている。この方法は、チャンバの上部に設けられた回転・引上げ機構からワイヤを介してルツボ上方のチャンバ内部に吊り下げられた種結晶用ホルダに種結晶を取付け、ワイヤを繰り出してその種結晶をシリコン融液に接触させ、ダッシュネッキング法や無転位種付け法等により種結晶を引上げてシリコン融液から種絞り部分等を作製し、その後目的とする直径まで結晶を徐々に太らせて成長させることにより、所望の面方位を有する無転位の単結晶インゴットを得ることができるものである。
従来のワイヤを用いた単結晶製造装置の一般的な構成例を図7に示す。
単結晶製造装置101は、原料融液107を収容するルツボ108、109、多結晶原料を加熱、溶融するためのヒータ110などが、トップチャンバ103、ミドルチャンバ104、ボトムチャンバ105等から構成されたメインチャンバ内に格納されている。ルツボ108、109は、図示しない回転駆動機構によって回転昇降自在なルツボ回転軸121に支持されている。また、ルツボ108、109を取り囲むように原料融液107を加熱するためのヒータ110が配置されており、このヒータ110の外側には、ヒータ110からの熱がメインチャンバに直接輻射されるのを防止するための断熱部材122が周囲を取り囲むように設けられている。
メインチャンバ上に連設されたプルチャンバ102の上部には、育成された単結晶棒106を引上げる引上げ機構120が設けられている。引上げ機構120からは引上げワイヤ119が巻き出されており、その先端には、種結晶117を取り付けるための種ホルダ118が接続され、種ホルダ118の先に取り付けられた種結晶117を原料融液107に浸漬し、引上げワイヤ119を引上げ機構120によって巻き取ることで種結晶117の下方に単結晶棒106を引き上げて育成する。
また、プルチャンバ102及びメインチャンバ内部には、炉内に発生した不純物ガスを炉外に排出する等を目的とし、プルチャンバ102上部に設けられたガス導入口123からアルゴンガス等の不活性ガスが導入され、引上げ中の単結晶棒106、原料融液107上部を通過してメインチャンバ内部を流通し、ベースプレート127に設けられたガス流出口124から排出される。
また、引き上げ中の単結晶棒106を効率良く冷却するために、メインチャンバ内部に引上げ中の単結晶棒106を取り囲むように冷却筒125及び冷却筒125より下方に延伸した冷却補助部材126等が設けられている。このような冷却筒の冷却水路の周囲に密閉空間を設けることによって、冷却筒に供給する冷却水がチャンバ内へ漏水するのを防止するとされた単結晶引上げ装置が開示されている(特許文献1参照)。
また、各々のチャンバには、図示しない冷却水流路が具備されており、冷却水流路内部には、該チャンバを冷却する冷却水を流通させる構造となっており、各チャンバを保護するとともに、チャンバの内部のヒータ110の輻射熱が単結晶製造装置101の外部に伝わらないように遮断している。
従来、この冷却水の供給圧力は工場の冷却水集中供給装置の一箇所で設定し、供給する冷却水の流量の異常検出は各チャンバの冷却水流路の出口側に設置されたフロースイッチにより行っていた。しかし、集中供給装置での圧力調整が不能になり冷却水圧がチャンバの設計圧力(例えば0.5MPa)を超えると、チャンバが破損して冷却水が炉内に侵入する恐れがあり、炉内に侵入した場合にはその冷却水が融解した原料融液と接触する可能性があった。
また、冷却水が流れなくなった場合に警報を発報するが、フロースイッチはその構造が機械的(レバーとバネで構成)であり、冷却水の持つ圧力でスイッチが働くため、警報流量での警報発報設定が難しかった。また、冷却水は常に流されるため、フロースイッチの機構部品が劣化して誤動作、例えば設定警報流量で発報しない問題が発生し、流量管理が万全とは言えなかった。更に流量の減少を知らせる系統が故障した場合に冷却水の流量減少を確認できないため、二重の対策をする必要性があった。
特開2005−145764号公報
本発明は前述のような問題に鑑みてなされたもので、各チャンバに異常な水圧が働かないよう制御し、適切な流量で冷却水を供給し、冷却水の異常の検知を容易にすることができ、異常検知時間を改善することができる単結晶製造装置及び単結晶製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、チャンバ内に収容されたルツボ内の原料をヒータにより加熱して原料融液とし、前記加熱された原料融液に種結晶を着液して下方に単結晶を育成するチョクラルスキー法による単結晶製造装置であって、前記チャンバが複数に分割され、該分割されたチャンバ毎に冷却水を供給及び排出することによって冷却するための個別の冷却水経路を有し、該それぞれの冷却水経路上に、前記チャンバに供給する冷却水の供給圧力を調整する圧力調整弁と、流量を調整する流量調整弁及び流量計と、前記冷却水の供給圧力を開放する圧力開放弁と、前記チャンバから排出される冷却水の流量を測定するデジタル流量計とを有し、前記分割されたそれぞれのチャンバに供給する冷却水の流量及び圧力を前記それぞれの冷却水経路毎の前記圧力調整弁及び前記流量調整弁に設定し、前記分割されたそれぞれのチャンバから排出される冷却水の流量を前記デジタル流量計で定期的に測定して記録し、該記録した流量が所定の値より小さい場合に警報を発し、前記それぞれの冷却水経路毎の冷却水の供給圧力を測定して該圧力が所定の値を越えた場合にその冷却水経路の前記圧力開放弁により前記冷却水の供給圧力を開放するものであることを特徴とする単結晶製造装置を提供する(請求項1)。
このように、前記チャンバが複数に分割され、該分割されたチャンバ毎に冷却水を供給及び排出することによって冷却するための個別の冷却水経路を有し、該それぞれの冷却水経路上に、前記チャンバに供給する冷却水の供給圧力を調整する圧力調整弁と、流量を調整する流量調整弁及び流量計と、前記冷却水の供給圧力を開放する圧力開放弁と、前記チャンバから排出される冷却水の流量を測定するデジタル流量計とを有し、前記分割されたそれぞれのチャンバに供給する冷却水の流量及び圧力を前記それぞれの冷却水経路毎の前記圧力調整弁及び前記流量調整弁に設定し、前記分割されたそれぞれのチャンバから排出される冷却水の流量を前記デジタル流量計で定期的に測定して記録し、該記録した流量が所定の値より小さい場合に警報を発し、前記それぞれの冷却水経路毎の冷却水の供給圧力を測定して該圧力が所定の値を越えた場合にその冷却水経路の前記圧力開放弁により前記冷却水の供給圧力を開放するものであれば、それぞれのチャンバに異常な水圧が働かないよう制御することができ過剰圧力によるチャンバの破損を防ぐことができる。また、それぞれのチャンバに適切な流量の冷却水を供給してチャンバを効率良く冷却することができ、局所的に高温化するのを防ぐことができる。さらに、流量の変化により冷却水の異常の検知を容易にすることができ、異常検知時間を改善することができる。
このとき、前記設定する冷却水の供給圧力が0.1〜0.5MPaであることが好ましい(請求項2)。
このように、前記設定する冷却水の供給圧力が0.1〜0.5MPaであれば、チャンバに適切な供給圧力の冷却水を供給して、より確実にチャンバに異常な水圧が働かないよう制御することができる。
またこのとき、前記圧力開放弁により圧力開放する際の前記冷却水の供給圧力の所定値が0.5MPaであることが好ましい(請求項3)。
このように、前記圧力開放弁により圧力開放する際の前記冷却水の供給圧力の所定値が0.5MPaであれば、チャンバに過剰圧力が働くのをより確実に防ぐことができる。
またこのとき、前記供給された冷却水の温度を測定する温度センサーを有し、前記冷却水の温度を前記温度センサーで定期的に測定して記録し、該記録した温度が許容最高温度より大きい場合に警報を発するものとすることができる(請求項4)。
このように、前記供給された冷却水の温度を測定する温度センサーを有し、前記冷却水の温度を前記温度センサーで定期的に測定して記録し、該記録した温度が許容最高温度より大きい場合に警報を発するものであれば、温度の変化により冷却水の異常の検知を容易にすることもでき、異常検知時間をより確実に改善することができる。
また、本発明は、チャンバ内に収容されたルツボ内の原料をヒータにより加熱して原料融液とし、前記加熱された原料融液に種結晶を着液して下方に単結晶を育成するチョクラルスキー法による単結晶製造方法であって、前記チャンバを複数に分割し、該分割されたチャンバ毎に冷却水を供給及び排出することによって冷却するための個別の冷却水経路を設け、該それぞれの冷却水経路毎に供給する冷却水の流量及び圧力を設定し、前記分割されたそれぞれのチャンバから排出される冷却水の流量を定期的に測定して記録し、該記録した流量が所定の値より小さい場合に警報を発し、前記それぞれの冷却水経路毎の冷却水の供給圧力を測定して該圧力が所定の値を越えた場合にその冷却水経路の前記冷却水の供給圧力を開放することを特徴とする単結晶製造方法を提供する(請求項5)。
このように、前記チャンバを複数に分割し、該分割されたチャンバ毎に冷却水を供給及び排出することによって冷却するための個別の冷却水経路を設け、該それぞれの冷却水経路毎に供給する冷却水の流量及び圧力を設定し、前記分割されたそれぞれのチャンバから排出される冷却水の流量を定期的に測定して記録し、該記録した流量が前記設定した流量より小さい場合に警報を発し、前記それぞれの冷却水経路毎の冷却水の供給圧力を測定して該圧力が所定の値を越えた場合にその冷却水経路の前記冷却水の供給圧力を開放すれば、それぞれのチャンバに異常な水圧が働かないよう制御することができ過剰圧力によるチャンバの破損を防ぐことができる。また、それぞれのチャンバに適切な流量の冷却水を供給してチャンバを効率良く冷却することができ、局所的に高温化するのを防ぐことができる。さらに、流量の変化により冷却水の異常の検知を容易にすることができ、異常検知時間を改善することができる。
このとき、前記設定する冷却水の供給圧力を0.1〜0.5MPaとすることが好ましい(請求項6)。
このように、前記設定する冷却水の供給圧力を0.1〜0.5MPaとすれば、チャンバに適切な供給圧力の冷却水を供給して、より確実にチャンバに異常な水圧が働かないよう制御することができる。
またこのとき、前記圧力開放する際の前記冷却水の供給圧力の所定値を0.5MPaとすることが好ましい(請求項7)。
このように、前記圧力開放する際の前記冷却水の供給圧力の所定値を0.5MPaとすれば、チャンバに過剰圧力が働くのをより確実に防ぐことができる。
またこのとき、前記供給された冷却水の温度を定期的に測定して記録し、該記録した温度と許容最高温度とを比較し、該記録した温度が許容最高温度より大きい場合、警報を発することができる(請求項8)。
このように、前記供給された冷却水の温度を定期的に測定して記録し、該記録した温度と許容最高温度とを比較し、該記録した温度が許容最高温度より大きい場合、警報を発すれば、温度の変化により冷却水の異常の検知を容易にすることもでき、異常検知時間をより確実に改善することができる。
本発明では、単結晶製造装置において、分割されたそれぞれのチャンバに供給する冷却水の流量及び圧力をそれぞれの冷却水経路毎の圧力調整弁及び流量調整弁に設定し、分割されたそれぞれのチャンバから排出される冷却水の流量をデジタル流量計で定期的に測定して記録し、該記録した流量が所定の値より小さい場合に警報を発し、それぞれの冷却水経路毎の冷却水の供給圧力を測定して該圧力が所定の値を越えた場合にその冷却水経路の前記圧力開放弁により前記冷却水の供給圧力を開放するので、それぞれのチャンバに異常な水圧が働かないよう制御することができ過剰圧力によるチャンバの破損を防ぐことができる。また、それぞれのチャンバに適切な流量の冷却水を供給してチャンバを効率良く冷却することができ、局所的に高温化するのを防ぐことができる。さらに、流量の変化により冷却水の異常の検知を容易にすることができ、異常検知時間を改善することができる。
以下、本発明について実施の形態を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
従来、分割されたそれぞれのチャンバへの冷却水の供給圧力は工場の集中供給装置を用いて一箇所で集中的に管理していた。しかし、集中供給装置での圧力調整が不能になり冷却水圧がチャンバの設計圧力を越えると、チャンバが破損して冷却水が炉内に侵入し、その冷却水が融解した原料融液と接触する可能性があり、従来の圧力管理では不十分であった。
また、冷却水が流れなくなった場合に警報を発報するが、冷却水の持つ圧力で異常検知のスイッチが働く構造となっていたため、警報流量での警報発報の設定が難しく流量管理が万全とは言えなかった。
そこで、本発明者はこのような問題を解決すべく鋭意検討を重ねた。その結果、分割されたそれぞれのチャンバ毎に個別の冷却水経路を設け、それぞれの冷却水経路上で圧力調整を行えば、集中管理による圧力調整が不能になった場合でも各チャンバに異常な水圧が働かないよう制御することができることに想到した。また、それぞれの冷却水経路毎に冷却水の流量を調整し、流量及び温度の変化を監視することで冷却水の異常を容易に早急に検知することができることに想到し、本発明を完成させた。
図1に本発明に係る単結晶製造装置の一例の概略図を示す。また、図2にその断面概略図を示す。
図2に示すように、チャンバが複数に分割されており、プルチャンバ2、トップチャンバ3、メインチャンバ4により構成されている。そして、原料融液7を収容するルツボ8、9、多結晶原料を加熱、溶融するためのヒータ10などがメインチャンバ4、トップチャンバ3内に格納される。図1、2に示す単結晶製造装置の例ではチャンバは3つに分割されているが、分割数は特に限定されず、例えばメインチャンバ4がさらにミドルチャンバとボトムチャンバに分割されていても良い。
プルチャンバ2はトップチャンバ3上に連設されており、プルチャンバ2の上部には育成された単結晶を引上げる引上げ機構20が設けられている。この引上げ機構20からはワイヤ19が巻き出されており、その先端には、種結晶17を取り付けるための種ホルダ18が接続され、種ホルダ18の先に取り付けられた種結晶17を原料融液7に浸漬し、ワイヤ19を引上げ機構20によって巻き取ることで種結晶17の下方に単結晶棒6を引き上げて育成するものとなっている。この場合、プルチャンバ2とトップチャンバ3との間には、育成された単結晶の取り出し時等にプルチャンバ2とトップチャンバ3とを遮断するためアイソレーションバルブ28が設けられている。
また、ルツボ8、9は、内側に原料融液7を直接収容する石英ルツボ8と、石英ルツボ8を支持するための黒鉛ルツボ9とから構成される。ルツボ8、9は、単結晶製造装置1の下部に取り付けられた回転駆動機構(図示せず)によって回転昇降自在なルツボ回転軸21に支持されている。ルツボ回転軸21は、単結晶製造装置1中の原料融液7の表面の位置変化によって結晶品質が変わることがないよう、融液面を一定位置に保つため、単結晶棒6と逆方向に回転させながら単結晶棒6の引き上げに応じて原料融液7が減少した分だけルツボ8、9を上昇させるようになっている。
また、ルツボ8、9を取り囲むようにヒータ10が配置されており、このヒータ10の外側には、ヒータ10からの熱がメインチャンバ4、トップチャンバ3に直接輻射されるのを防止するための断熱部材22が周囲を取り囲むように設けられている。
また、プルチャンバ2、トップチャンバ3及びメインチャンバ4内部には、炉内に発生した不純物ガスを炉外に排出する等を目的とし、プルチャンバ2上部に設けられたガス導入口23からアルゴンガス等の不活性ガスが導入され、引上げ中の単結晶棒6、融液7上部を通過してトップチャンバ3及びメインチャンバ4内部を流通し、ベースプレート5に設けられたガス流出口24から排出される。
さらに、成長している単結晶をより効果的に冷却させるため、引上げ中の単結晶を取り
囲むようにトップチャンバ3の天井部から原料融液7表面に向かって延伸し、冷却媒体導入口から導入された冷却媒体で強制冷却される冷却筒25と該冷却筒25より下方に延伸した冷却補助部材26を設けても良い。
これら各チャンバの内部は、チャンバを冷却する冷却水を流通させる構造となっており、各チャンバを保護するとともに、チャンバの内部のヒータ10の輻射熱が単結晶製造装置1の外部に伝わらないように遮断することができるようになっている。ここで、プルチャンバ2、トップチャンバ3、メインチャンバ4、ベースプレート5及び冷却筒25は、ステンレス等の耐熱性、熱伝導性に優れた金属から製作することができる。
また、図1に示すように、分割されたそれぞれのチャンバ毎(プルチャンバ2、トップチャンバ3、メインチャンバ4)に個別の冷却水経路が設けられている。それぞれの冷却水経路は、その経路の入口に冷却水入口主管を有し、次いで各チャンバを経て、経路の出口に冷却水出口主管を有している。ここで、例えば図1に示すように、メインチャンバ4の底部にあるベースプレート5又はプルチャンバ2とトップチャンバ3の間のアイソレーションバルブ28についても冷却されるので、本発明の冷却水経路を設けることができる。
そして、それぞれの冷却水経路上に、各チャンバに供給する冷却水の供給圧力を調整する圧力調整弁11と、流量を調整する流量調整弁12及び流量計13と、冷却水の供給圧力を開放する圧力開放弁14と、チャンバから排出される冷却水の流量を測定するデジタル流量計15とを有している。
また、図1に示すように、これらの部材は冷却水経路の入口から順に、圧力調整弁11、流量調整弁12、流量計13、チャンバ、圧力開放弁14、デジタル流量計15という順番で配設することができる。
ここで特に限定されることはないが、例えば、流量計13を面積式のものとすることができ、流量調整弁12をボールバルブとすることができる。
そして、それぞれのチャンバに供給する冷却水の流量及び圧力をそれぞれの冷却水経路毎の圧力調整弁11及び流量調整弁12に設定することができるものとなっている。
また、それぞれのチャンバから排出される冷却水の流量をデジタル流量計15で定期的に測定して記録を行い、記録した流量が所定の値より小さい場合に警報を発することができるようになっている。ここで、所定の値を例えば流量調整弁12に設定した流量とすることができる。
またここで、デジタル流量計15は、流量測定精度が測定可能範囲の±1%以内であるものが好ましい。また、特に限定されることはないが、冷却水の流量を定期的に測定して記録を行う間隔を例えば1秒毎とすることができる。
また、それぞれの冷却水経路毎の冷却水の供給圧力を測定して該圧力が所定の値を越えた場合にその冷却水経路の圧力開放弁14により冷却水の供給圧力を開放するものとなっている。
本発明の単結晶製造装置では、このようにすることで、例えば冷却水の圧力を集中管理している装置に異常が発生したというような場合においても、それぞれのチャンバに異常な水圧が働かないよう制御することができ、過剰圧力によるチャンバの破損を防ぐことができるものとなっている。また、それぞれのチャンバに適切な流量の冷却水を供給して各チャンバを効率良く冷却して局所的に高温化するのを防ぐことができ、各チャンバ自身の変形やチャンバに設置されているOリング等の部材の変形、変質を防ぐことができるものとなっている。さらに、流量の変化により冷却水の異常の検知を容易に行うことができるものとなっている。また、異常検知時間を改善することができ、チャンバが高温になる前にオペレータが対処することができるのでチャンバの損傷を防ぐことができるものとなっている。
上記した流量調整弁12に設定する冷却水の流量の設定値を、図3に示すような設定手順により求めた値とすることができる。すなわち、図3に示すように、まず、冷却水の除熱量を推算し(図3a)、仮の設定値を決定しておく(図3b)。次に、実機にて流量を仮の設定値に設定して加熱テストを行う。この際、チャンバへ供給する冷却水の温度とチャンバから排出される冷却水の温度を測定し、それら入出力温度差が15℃となるように流量を調整する(図3c)。そして、その調整した流量を設定値として決定する(図3d)。
また、図3に示すように、冷却水の除熱量を推算して仮の警報流量を決定し(図3b)、上記と同様にして入出力温度差が20℃となるように調整したときの流量を求め(図3e)、その流量を設定警報流量として求めておくことができる(図3f)。そして、流量調整弁12にて設定する流量を前記の手順で決定した設定値として設定した場合に、デジタル流量計15で測定するチャンバから排出された冷却水の流量がこの設定警報流量より小さい場合に警報を発するようにすることもできる。
このとき、設定する冷却水の供給圧力が0.1〜0.5MPaであることが好ましい。
このように、設定する冷却水の供給圧力が0.1〜0.5MPaであれば、それぞれのチャンバに適切な供給圧力の冷却水を供給して、より確実にチャンバに異常な水圧が働かないよう制御することができる。
またこのとき、圧力開放弁14により圧力開放する際の冷却水の供給圧力の所定値が0.5MPaであることが好ましい。
このように、冷却水の供給圧力が0.5MPaを越えた場合に圧力開放弁14により圧力開放すれば、チャンバに過剰圧力が働くのをより確実に防ぐことができる。
またこのとき、デジタル流量計15を、冷却水経路の抵抗により最も流量が小さくなる冷却水の出口付近、すなわち冷却水出口主管付近に配設することが好ましい。
このようにして経路上の最少の流量を測定して冷却水を監視すれば、冷却水の異常をより確実に早急に検知することができる。
またこのとき、供給された冷却水の温度を測定する温度センサー16を有し、その温度センサー16で冷却水の温度を定期的に測定して記録し、該記録した温度が許容最高温度より大きい場合に警報を発するものとすることができる。ここで、許容最高温度を例えば60℃とすることができる。
このように、供給された冷却水の温度を測定する温度センサー16を有し、その温度センサー16で冷却水の温度を定期的に測定して記録し、該記録した温度が許容最高温度より大きい場合に警報を発するものであれば、流量に加えて温度の変化により冷却水の異常の検知を容易にすることもでき、異常検知時間をより確実に改善することができる。また、流量を計測するデジタル流量計15が故障した場合にも、温度の変化により冷却水の異常を検知することができる。
ここで、温度センサー16を、各チャンバから冷却水を排出する排出口の近くのフランジ27(図1の黒点)付近に配設することができる。
このようにしてチャンバ内で最も冷却水の温度が高くなる排出口の近くのフランジ27付近で温度を測定して冷却水を監視すれば、冷却水の異常をより確実に早急に検知することができる。
次に本発明に係る単結晶製造方法について説明する。
ここでは図1に示すような本発明に係る単結晶製造装置を用いた場合について図1及び図2を用いて説明する。上述したように、図1に示す単結晶製造装置1は、チャンバが複数に分割され、分割されたそれぞれのチャンバ毎に個別の冷却水経路が設けられている。
まず、図2に示すように、ルツボ8、9内でシリコンの高純度多結晶原料を融点(約1420℃)以上に加熱して融解して原料融液7とする。
このとき、個別に設けられた冷却水経路からそれぞれのチャンバに冷却水が供給される。この際、それぞれの冷却水経路毎に供給する冷却水の圧力及び流量を圧力調整弁11、流量調整弁12、流量計13を用いて所望の値に設定する。
ここで設定する流量の値は、例えば上記したような図3に示す設定手順で求めた値とすることができる。
そして、冷却水の監視を行うために、分割されたそれぞれのチャンバから排出される冷却水の流量をデジタル流量計15で定期的に測定して記録し、その記録した流量が所定の値より小さい場合に警報を発するようにする。ここで、冷却水の流量を定期的に測定して記録を行う間隔を例えば1秒毎とすることができる。また、所定の値を流量調整弁12に設定した流量とすることができる。又は所定の値を図3に示す設定手順で求めた設定警報流量とすることもできる。
また、それぞれの冷却水経路毎の冷却水の供給圧力を測定して該圧力が所定の値を越えた場合にその冷却水経路の冷却水の供給圧力を開放するようにする。
本発明に係る単結晶製造方法では、このようにすることで、それぞれのチャンバに異常な水圧が働かないよう制御することができ、過剰圧力によるチャンバの破損を防ぐことができる。また、それぞれのチャンバに適切な流量の冷却水を供給して各チャンバを効率良く冷却することができ、局所的に高温化するのを防ぐことができる。さらに、流量の変化により冷却水の異常の検知を容易にすることができ、異常検知時間を改善することができる。
このとき、設定する冷却水の供給圧力を0.1〜0.5MPaとすることが好ましい。
このように、設定する冷却水の供給圧力を0.1〜0.5MPaとすれば、チャンバに適切な供給圧力の冷却水を供給して、より確実に適正流量を確保できるとともに、チャンバに異常な水圧が働かないよう制御することができる。
またこのとき、圧力開放する際の前記冷却水の供給圧力の所定値を0.5MPaとすることが好ましい。
このように、圧力開放する際の前記冷却水の供給圧力の所定値を0.5MPaとすれば、チャンバに過剰圧力が働くのをより確実に防ぐことができる。
またこのとき、供給された冷却水の温度を定期的に測定して記録し、該記録した温度と許容最高温度とを比較し、該記録した温度が許容最高温度より大きい場合、警報を発することができる。ここで、許容最高温度を例えば60℃とすることができる。
このように、供給された冷却水の温度を定期的に測定して記録し、該記録した温度と許容最高温度とを比較し、該記録した温度が許容最高温度より大きい場合、警報を発すれば、流量に加えて温度の変化により冷却水の異常の検知を容易にすることもでき、異常検知時間をより確実に改善することができる。また、流量を計測するデジタル流量計15が故障した場合にも、温度の変化により冷却水の異常を検知することができる。
次に、ワイヤ19を巻き出すことにより湯面の略中心部に種結晶17の先端を着液させる。そして、径を所望の直径まで拡大して目的とする品質の単結晶棒6を成長させていく。その後、ルツボ保持軸21を適宜の方向に回転させるとともに、ワイヤ19を回転させながら巻き取り、種結晶17を引上げることにより、単結晶棒6を製造することができる。
以下、本発明の実施例及び比較例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
図1に示すような本発明に係る単結晶製造装置のメインチャンバがさらにミドルチャンバとボトムチャンバに分割されている単結晶製造装置を用いて直径200mmのシリコン単結晶を育成した。ここで、単結晶製造装置に冷却水供給元として工場の冷却水集中供給装置を接続し、冷却水集中供給装置で加圧された冷却水が冷却水経路の入口の冷却水入口主管から導入される構成とした。そして、単結晶育成中に冷却水集中供給装置での供給圧力を変更した際の各チャンバへ供給する冷却水の供給圧力を圧力計により測定し評価した。
ここで、単結晶製造装置の設定圧力は0.3MPaとし、冷却水集中供給装置での供給圧力を初期値の0.3MPaから0.4MPaに原料溶融終了後に変更するようにした。
結果を表1に示す。表1に示すように、冷却水集中供給装置での供給圧力が変化しても各チャンバーに働く圧力は変化せず、設定圧力通りの圧力が働いていることが分かる。
このことにより、本発明に係る単結晶製造装置及び単結晶製造方法は、適切な量の流量を供給し、工場供給側の圧力が設定圧力より高くなっても、チャンバに働く圧力を一定に制御することができ、過剰圧力によるチャンバの破損を防止することができることが確認できた。
(実施例2)
実施例1と同様の単結晶製造装置を用いて直径200mmのシリコン単結晶を育成し、育成中にミドルチャンバへの冷却水の流量を減少させた時の警報を発するまでの時間を評価した。ここで、設定流量を55L/minとし、育成中に10L/minまで流量を減少させた。また、警報を発する際、デジタル流量計で測定した流量が流量調整弁に設定した流量、すなわち55L/minより小さくなった場合に警報を発するようにした。
結果を表2に示す。表2に示すように、後述する比較例2の結果と比べ短時間で流量減少を感知し、警報を発していることが分かる。
このことにより、本発明に係る単結晶製造装置及び単結晶製造方法は、冷却水の異常検知時間を改善することができることが確認できた。
(実施例3)
ミドルチャンバへの冷却水の流量を減少させた量を変化させた以外、実施例2と同様にしてシリコン単結晶を育成し、警報を発するまでの最長時間、警報を発したときのチャンバのフランジの温度及び警報を発したときの冷却水の温度を評価した。
警報を発するまでの時間の結果を図4に示す。図4に示すように、警報を発するまでの時間はほぼ一定であることが分かる。それに対して後述する比較例3では、流量を減少させた量が多くなるほど警報を発するまでの最長時間が増加していくことが分かる。
警報を発したときのチャンバのフランジの温度の結果を図5に示す。図5に示すように、警報を発したときのチャンバのフランジの温度はほぼ一定であることが分かる。それに対して後述する比較例3では、流量を減少させた量が多くなるほど警報を発したときのチャンバのフランジの温度が高くなることが分かる。
警報を発したときの冷却水の温度の結果を図6に示す。図6に示すように、警報を発したときの冷却水の温度はほぼ一定であることが分かる。それに対して後述する比較例3では、流量を減少させた量が多くなるほど警報を発したときの冷却水の温度が高くなることが分かる。
(比較例1)
図7に示すような、分割された各チャンバの冷却水経路は、圧力調整弁、圧力開放弁、デジタル流量計を有さず、冷却水の供給圧力は工場全体の一括集中供給装置で制御する従来の単結晶製造装置及び製造方法を用いた以外、実施例1と同様な条件でシリコン単結晶を製造し、実施例1と同様な方法で冷却水の供給圧力を評価した。
結果を表3に示す。表3に示すように、冷却水集中供給装置での供給圧力が変化すると同様にチャンバに働く圧力が変化することが分かる。工場側の供給圧力がチャンバの設計圧力より大きくなれば、その圧力がチャンバに作用してチャンバが破損することがここから容易に推察される。また、設定流量、設定警報流量に対し、実際流量、発報時の流量はフロースイッチの不安定さにより実施例1の表1に比較して変動していることが分かる。
(比較例2)
比較例1と同様の従来の単結晶製造装置及び製造方法を用いた以外、実施例2と同様な条件でシリコン単結晶を製造し、実施例2と同様な方法で警報を発するまでの時間を評価した。
結果を表4に示す。表4に示すように、実施例2と比較して警報を発するまでの時間がかかっていることが分かる。
(比較例3)
比較例1と同様の従来の単結晶製造装置及び製造方法を用いた以外、実施例3と同様な条件でシリコン単結晶を製造し、実施例3と同様な方法で警報を発するまでの最長時間、警報を発したときのチャンバのフランジの温度及び警報を発したときの冷却水の温度を評価した。
警報を発するまでの時間の結果を図4に示す。図4に示すように、流量を減少させた量が多くなるほど警報を発するまでの最長時間が増加していくことが分かる。
警報を発したときのチャンバのフランジの温度の結果を図5に示す。図5に示すように、流量を減少させた量が多くなるほど警報を発したときのチャンバのフランジの温度が高くなることが分かる。
警報を発したときの冷却水の温度の結果を図6に示す。図6に示すように、流量を減少させた量が多くなるほど警報を発したときの冷却水の温度が高くなることが分かる。
Figure 2010150070
Figure 2010150070
Figure 2010150070
Figure 2010150070
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
本発明に係る単結晶製造装置の一例を示す概略図である。 図1に示す単結晶製造装置の断面概略図である。 本発明に係る単結晶製造装置及び単結晶製造方法で用いることができる冷却水の流量の設定値と設定警報流量の設定手順の一例を示す図である。 実施例3、比較例3の警報を発するまでの時間の結果を示す図である。 実施例3、比較例3の警報を発したときのチャンバのフランジの温度の結果を示す図である。 実施例3、比較例3の警報を発したときの冷却水の温度の結果を示す図である。 従来の単結晶製造装置の一例を示す概略図である。
符号の説明
1…単結晶製造装置、2…プルチャンバ、3…トップチャンバ、
4…メインチャンバ、5…ベースプレート、6…単結晶棒、
7…原料融液、8、9…ルツボ、10…ヒータ、11…圧力調整弁、
12…流量調整弁、13…流量計、14…圧力開放弁、15…デジタル流量計、
16…温度センサー、17…種結晶、18…種ホルダ、19…ワイヤ、
20…引上げ機構、21…ルツボ回転軸、22…断熱部材、23…ガス導入口、
24…ガス流出口、25…冷却筒、26…冷却補助部材、27…フランジ、
28…アイソレーションバルブ。

Claims (8)

  1. チャンバ内に収容されたルツボ内の原料をヒータにより加熱して原料融液とし、前記加熱された原料融液に種結晶を着液して下方に単結晶を育成するチョクラルスキー法による単結晶製造装置であって、
    前記チャンバが複数に分割され、該分割されたチャンバ毎に冷却水を供給及び排出することによって冷却するための個別の冷却水経路を有し、該それぞれの冷却水経路上に、前記チャンバに供給する冷却水の供給圧力を調整する圧力調整弁と、流量を調整する流量調整弁及び流量計と、前記冷却水の供給圧力を開放する圧力開放弁と、前記チャンバから排出される冷却水の流量を測定するデジタル流量計とを有し、
    前記分割されたそれぞれのチャンバに供給する冷却水の流量及び圧力を前記それぞれの冷却水経路毎の前記圧力調整弁及び前記流量調整弁に設定し、前記分割されたそれぞれのチャンバから排出される冷却水の流量を前記デジタル流量計で定期的に測定して記録し、該記録した流量が所定の値より小さい場合に警報を発し、前記それぞれの冷却水経路毎の冷却水の供給圧力を測定して該圧力が所定の値を越えた場合にその冷却水経路の前記圧力開放弁により前記冷却水の供給圧力を開放するものであることを特徴とする単結晶製造装置。
  2. 前記設定する冷却水の供給圧力が0.1〜0.5MPaであることを特徴とする請求項1に記載の単結晶製造装置。
  3. 前記圧力開放弁により圧力開放する際の前記冷却水の供給圧力の所定値が0.5MPaであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の単結晶製造装置。
  4. 前記供給された冷却水の温度を測定する温度センサーを有し、前記冷却水の温度を前記温度センサーで定期的に測定して記録し、該記録した温度が許容最高温度より大きい場合に警報を発するものであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の単結晶製造装置。
  5. チャンバ内に収容されたルツボ内の原料をヒータにより加熱して原料融液とし、前記加熱された原料融液に種結晶を着液して下方に単結晶を育成するチョクラルスキー法による単結晶製造方法であって、
    前記チャンバを複数に分割し、該分割されたチャンバ毎に冷却水を供給及び排出することによって冷却するための個別の冷却水経路を設け、該それぞれの冷却水経路毎に供給する冷却水の流量及び圧力を設定し、前記分割されたそれぞれのチャンバから排出される冷却水の流量を定期的に測定して記録し、該記録した流量が所定の値より小さい場合に警報を発し、前記それぞれの冷却水経路毎の冷却水の供給圧力を測定して該圧力が所定の値を越えた場合にその冷却水経路の前記冷却水の供給圧力を開放することを特徴とする単結晶製造方法。
  6. 前記設定する冷却水の供給圧力を0.1〜0.5MPaとすることを特徴とする請求項5に記載の単結晶製造方法。
  7. 前記圧力開放する際の前記冷却水の供給圧力の所定値を0.5MPaとすることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の単結晶製造方法。
  8. 前記供給された冷却水の温度を定期的に測定して記録し、該記録した温度と許容最高温度とを比較し、該記録した温度が許容最高温度より大きい場合に警報を発することを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載の単結晶製造方法。
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