JP4306009B2 - 単結晶インゴット製造装置及び方法 - Google Patents

単結晶インゴット製造装置及び方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チョクラルスキー法(以下、CZ法)により単結晶インゴットを製造する単結晶インゴット製造装置及びその制御・使用に関連した方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
チョクラルスキー法(以下、CZ法)により得られるCZシリコン単結晶の成長中に発生する結晶欠陥は、MOSデバイスのゲート酸化膜の信頼性やPNジャンクションリーク特性などに悪影響を及ぼす。このため、このような結晶欠陥をできる限り低減することが必要となるが、結晶欠陥発生の制御のためには、炉内で引き上げ中の単結晶インゴット(以下、単結晶引き上げインゴット)の引き上げ速度Vと当該単結晶引き上げインゴットの温度勾配Gの比「V/G」の制御を適切に行うことが有効である旨が指摘されている(特開平8−337490号公報など)。
【0003】
これに関し、先の特開平8−337490号公報に係る発明者らは1300℃からシリコン融点までの間のV/Gを適切に制御することにより完全結晶を得ているが(1993年(平成5年)、第54回応用物理学会学術講演会(1993年9月27日から30日)、第54回応用物理学会学術講演会講演予稿集No.1、p303、29a−HA−7 : 特開平8−330316号公報)、本出願人は1350℃からシリコン融点までの間のV/Gを適切に制御することによって、より適切な条件でシリコンの完全結晶を得ている(特願平10−330713号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、シリコン融点付近でのV/Gの調整は、最近のチョクラルスキー法単結晶インゴット製造装置に装備されている熱遮蔽体の位置等の変更を行うことによって達成することができるということが指摘されている(特開平8−330316号公報、特願平10−330713号、特願平10−330714号)。
【0005】
しかしながら、熱遮蔽体の位置等の変更を行うことによってV/Gの調整を行うようにした場合には、それを行うための部材や機構が余分に必要となるので、部品点数の増大や制御の複雑化などという不利益を招く。
【0006】
また、上記従来技術によれば、V/G算出のための温度勾配の算出は、基本的には温度状態のシュミレーションによる推測によって行われているため、炉内の状態を完全に反映してV/Gの調整を行っているものではない。
【0007】
本発明は以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、CZ法単結晶インゴット製造装置において、熱遮蔽体の位置等の変更を行うことなくV/Gの調整を行うことができる機構もしくは制御方法を提供することにある。また、本発明の目的は、CZ法単結晶インゴット製造装置において、CZ炉内の状態を完全に反映してV/Gの調整を行うことができるような機構もしくは制御方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上のような目的を達成するために、本発明者らが鋭意研究を行った結果、引き上げ速度を緩やかに変更し、かつ、ヒータの出力を適宜調整することにより熱遮蔽体の位置等の変更を行うことなくV/Gの調整を行うことができるということを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
即ち、CZ法では、通常は、単結晶引き上げインゴットの重量を検知してその直径が一定になるようにヒータの出力と単結晶の引き上げ速度を制御しているが、本発明者らは、予め用意された成長長さに応じた引き上げ速度指令のパターンを徐々に修正し(即ち、引き上げ速度を緩やかに変更し)、かつ、ヒータの出力を適宜調整することで、短期的には直径が一定になるように重量の偏差に応じて引き上げ速度を制御することができ、V/Gの調整と直径均一化の制御の両立が可能になるということを見出し、本発明を完成するに至ったのである。
【0010】
より具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。
【0011】
本願第1発明は、るつぼ内の原料融液から単結晶インゴットを炉内で引き上げるチョクラルスキー法(以下、CZ法)単結晶インゴット製造装置であって、
前記原料融液を作製し貯留するルツボと、このルツボを昇降させる昇降装置と、前記ルツボ内を加熱するヒータと、前記原料融液から単結晶インゴットを引き上げる引き上げ装置と、炉内で引き上げ中の単結晶インゴット(以下、単結晶引き上げインゴット)を囲繞して融液液面からの輻射熱を遮蔽する熱遮蔽体と、を備え、前記単結晶引き上げインゴットの表面温度を検出する温度センサを、前記熱遮蔽体の内側の一部分に備え、
前記温度センサから得られたデータを用いて、固液界面から前記単結晶引き上げインゴットの引き上げ方向の温度が1350℃となる温度領域までの間のインゴット領域の部分の温度勾配を算出する温度勾配算出装置と、この温度勾配算出装置により算出された温度勾配に基づいて、以下の3つの制御対象の少なくともいずれか1つを制御するコントローラーと、を備えることを特徴とする。
イ、前記ヒータの出力、
ロ、前記昇降装置による前記ルツボの昇降、
ハ、前記引き上げ装置による単結晶引き上げインゴットの引き上げ速度。
【0012】
第2発明は、るつぼ内の原料融液から単結晶インゴットを炉内で引き上げるチョクラルスキー法(以下、CZ法)単結晶インゴット製造装置であって、
前記原料融液を作製し貯留するルツボと、このルツボを昇降させる昇降装置と、前記ルツボ内を加熱するヒータと、前記原料融液から単結晶インゴットを引き上げる引き上げ装置と、炉内で引き上げ中の単結晶インゴット(以下、単結晶引き上げインゴット)を囲繞して融液液面からの輻射熱を遮蔽する熱遮蔽体と、を備え、前記単結晶引き上げインゴットの表面温度を検出する温度センサが、前記熱遮蔽体の下部に内蔵され、
前記温度センサから得られたデータを用いて、固液界面から単結晶引き上げインゴットの引き上げ方向の温度が1350℃となる温度領域までの間のインゴット領域の部分の温度勾配を算出する温度勾配算出装置と、この温度勾配算出装置により算出された温度勾配に基づいて、以下の3つの制御対象の少なくともいずれか1つを制御するコントローラーと、を備えることを特徴とする。
イ、前記ヒータの出力、
ロ、前記昇降装置による前記ルツボの昇降、
ハ、前記引き上げ装置による単結晶引き上げインゴットの引き上げ速度。
【0016】
第3発明は、第1発明または第2発明において、前記熱遮蔽体の内側の一部分に配置されているクーラーを備えていることを特徴とする。
【0017】
第4発明は、第3発明のCZ法単結晶インゴット製造装置により単結晶インゴットの製造を行う方法であって、前記単結晶引き上げインゴットの下部を冷却することにより、固液界面から前記単結晶引き上げインゴットの引き上げ方向の温度が1350℃となる温度領域までの間のインゴット領域の部分の温度勾配を大きくすることによって当該単結晶引き上げインゴットの引き上げ速度を速めることを特徴とする。
【0018】
第5発明は、第3発明のCZ法単結晶インゴット製造装置により単結晶インゴットの製造を行う方法であって、前記単結晶引き上げインゴットの上部を冷却することにより、当該単結晶引き上げインゴット内部の引き上げ方向の伝導熱の放散を促進し、固液界面から前記単結晶引き上げインゴットの引き上げ方向の温度が1350℃となる温度領域までの間のインゴット領域の部分の中心側の温度勾配と表面側の温度勾配との差を小さくすることによって完全結晶を作製することを特徴とする。
【0019】
第6発明は、第1発明または第2発明のCZ法単結晶インゴット製造装置により単結晶インゴットの製造を行う方法であって、前記単結晶引き上げインゴットの温度勾配に基づく制御を、単結晶引き上げインゴットの直径の大きさの制御よりも優先させて行うことを特徴とする。この方法は、V/Gの調整のために直径の大きさの制御というものをある程度犠牲にしているために、この方法により製造された単結晶インゴットは、従来品よりもインゴット表面に波打ちが存在する、形態的に新規なものである。この「インゴット表面の波打ち」は滑り止めとして機能することもあり、そのような場合には製造されたインゴットの運搬時の安全性が増すという効果がある。
【0020】
[用語の定義]
単結晶引き上げインゴットの冷却を行う「クーラー」は、単結晶引き上げインゴットの所定の部分の冷却を行うものであればいかなるものを採用することもできるが、ある所定の個所を確実に冷却するという観点からすれば、同日出願に係る冷却水が流通する配管系からなるものやヒートパイプ等を使用したものを採用するのが好ましい。
【0021】
単結晶引き上げインゴットの表面温度を検出する「温度センサ」というのは、代表的には熱電対であるが(例えば、特開平8−59388号公報、特開平5−132391号公報)、高温状態で温度を測定できるものであればいかなるものも採用することができる。
【0022】
単結晶引き上げインゴットの温度勾配は、一対の温度センサを用いて2箇所の温度を測定し、そこから算出をすることもできるが、一つの温度センサを用い、かかる単一の温度センサにより検出された所定の箇所の温度と既知の融液液面の温度から算出することもできる。
【0023】
「温度勾配」の概念には、温度センサにより実際に測定された単結晶引き上げインゴットの表面のものだけでなく、実際に測定された表面温度から理論的に、または経験的に算出される単結晶引き上げインゴット内部及び凝固部のものも含まれる場合もある。
【0024】
「完全結晶」というのは、成長欠陥(OSFリング、ボイド状欠陥、転位クラスタ等の一般的なCZ法におけるシリコン単結晶成長時に通常発生する結晶中の欠陥)を含まない単結晶インゴットを意味する。
【0025】
本発明に係る方法は、温度センサによる実測値に基づいて算出された温度勾配を使用してV/Gを求め、それに基づいてヒータの温度や融液の液面の高さを調整するものであり、結晶製造に好適なV/Gは、対象となる物質に応じて適宜求めることができるものであるため、本発明に係る方法もしくは装置が、シリコンのものに限られないことは明らかである。
【0026】
【発明を実施するための形態】
[全体構成]
図1は本発明に係るシリコン単結晶インゴット製造装置の好適な実施形態を示すブロック図である。この図1に示されるように、本発明に係るシリコン単結晶インゴット製造装置は、通常のCZ法シリコン単結晶インゴット製造装置と同様に、密閉容器たるチャンバー11内に、シリコン融液12の製造・貯蔵のためのルツボ13と、このルツボ13を加熱するためのヒータ14と、ルツボ13を昇降させる昇降装置15と、を備えている。そして、この他にも適宜、通常のCZ法シリコン単結晶インゴット製造装置と同様に、ヒータ14に電力を供給する電極、その他断熱材、メルトレシーブ、内筒などが備え付けられる。また、この装置には、シリコンインゴット17を引き上げる引き上げ装置16と、シリコン融液12及びヒータ14からシリコンインゴット17への熱の輻射を遮蔽するための熱遮蔽体18と、が備え付けられている。
【0027】
図2は、本発明の要部を説明するためのブロック図である。この図2から明らかなように、本発明において特徴的なことは、熱電対で構成されている一組の温度センサ22a及び22bが熱遮蔽体18に取り付けられていることである。この一組の温度センサ22a及び22bにより、シリコンインゴット17の表面の温度が検出される。
【0028】
また、この装置には、CZ法単結晶インゴット製造装置に通常用いられているメルトレベルセンサ23が取り付けられており、プリズム25を介して融液液面12aにレーザ光が照射され、メルトレベルが検出される。ヒータ14、昇降装置15、及び引き上げ装置16は、メルトレベルセンサ23並びに温度センサ22a及び22bからの入力に応じて、コントローラ26が制御する。
【0029】
更に、本発明に係るシリコン単結晶インゴット製造装置は、特に図示していないが、この種のCZ法シリコン単結晶インゴット製造装置に通常装備される不活性ガスの導入・排気システムを備えている。そして、このようなシステム下にあって、熱遮蔽体18は不活性ガスの流通路を調整する働きも兼ね備えている。また、この装置においては、チャンバー11内の排気を行う真空ポンプ20が接続されている。
【0030】
[クーラー]
図4は、クーラーが設けられた実施の形態を示すブロック図である。なお、図1と同一の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0031】
この実施の形態に係るシリコン単結晶インゴット製造装置においては、熱遮蔽体18の内側の一部分にクーラー19が設置されているが、このクーラー19は、その中を冷却水が流通する配管で構成されており、その下端19aとシリコン融液液面12aからの距離Lが150mm以下となるように配置されている。このようにクーラー19の下端19aをこの範囲に設定することで、シリコン単結晶インゴットの1350℃以上の部分の温度勾配を効果的に制御することができ、かかる部分における温度勾配の増大を通じてシリコン単結晶インゴットの引き上げ速度を約2倍程度にまで高めることができ、それによって生産効率の向上が実現できる。なお、クーラー19自体の高さ(クーラー19の下端から上端までの距離)は、100mm以下で十分である。
【0032】
配管で構成されているクーラー19の中には冷却水が流通されるが、冷却水は、供給管21aを介して供給される。この供給管21aを含む給排管21(供給管21aと排出管21bのセットからなる)をチャンバー11内に貫入する個所には、蛇腹部材28が取り付けられ、気密状態が保たれるようにされている。そして、この装置においては、昇降装置15が作動して、シリコンインゴット17の引き上げに伴ってシリコン融液液面12aが下降した分だけルツボ13が上昇するため、クーラー19の下端19aとシリコン融液液面12aの間の距離Lは常に150mm以下となる。
【0033】
ここで、本発明に係るシリコン単結晶インゴット製造装置においては、コントローラ26により、温度センサ22a及び22bからの入力に応じて、1350℃以上の部分のV/Gが製造の目的に応じて設定された値を示すように、ヒータ14の温度や、引き上げ装置16によるシリコンインゴット17の引き上げ速度の調整等が行われる。同時に、昇降装置15は、メルトレベルセンサ23からの監視を受けながら、温度センサ22a及び22bからの入力に応じて、1350℃以上の部分のV/Gが、製造の目的に応じて設定された値を示すように、適宜調整される。
【0034】
なお、図3に示されるように、温度センサ22a及び22bは、熱遮蔽体18と一体にせず、別のものとして構成するようにしてもよい。但し、この場合においては、温度センサの検出精度の低下を防止するために、融液液面12aからの直接照射を避ける位置に配置するのが望ましい。
【0035】
[完全結晶の製造]
本発明によれば、前記単結晶引き上げインゴット17の上部を冷却することにより、当該単結晶引き上げインゴット17内部の引き上げ方向の伝導熱の放散を促進し、当該単結晶引き上げインゴットのG1領域の部分の中心側の温度勾配と表面側の温度勾配との差を小さくすることができ、それによって完全結晶を作製することができる。
【0036】
例えば、シリコンの場合においては、結晶引き上げインゴット17内部の引き上げ方向の伝導熱の放散を促進することにより、1350℃以上の領域においてV/G値を0.16〜0.18mm/℃minの範囲に設定し、その範囲での単結晶引き上げインゴット表面のG値の平均値Gouterと単結晶引き上げインゴット中心のG値の平均値Gcenterの比であるGouter/Gcenterを1.10以下にすれば、完全結晶を得ることができる(特願平10−330713号)。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明により、CZ法単結晶インゴット製造装置において、CZ炉内の状態を完全に反映してV/Gの調整を行うことができるようになる。
【0038】
また、本発明に係る単結晶インゴット製造装置及び方法によれば、CZ法単結晶インゴット製造装置において、既存の機構を利用してV/Gの調整を行うことができるので、熱遮蔽体の位置等の変更や部品点数の増大等を伴うことなく、完全結晶の製造等ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るシリコン単結晶インゴット製造装置の好適な実施形態を示すブロック図である。
【図2】 本発明の要部を説明するためのブロック図である。
【図3】 本発明の別の実施形態を示すブロック図である。
【図4】 クーラーを採用した本発明に係るシリコン単結晶インゴット製造装置の好適な実施形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 チャンバー
12 シリコン融液
12a シリコン融液液面
13 ルツボ
14 ヒータ
15 昇降装置
16 引き上げ装置
17 シリコンインゴット
18 熱遮蔽体
19 クーラー
19a クーラーの下端
20 真空ポンプ
22a 温度センサ
22b 温度センサ
23 メルトレベルセンサ
25 プリズム
26 コントローラ
28 蛇腹部材
L クーラーの下端19aとシリコン融液液面12aの間の距離
31 圧力センサ

Claims (6)

  1. るつぼ内の原料融液から単結晶インゴットを炉内で引き上げるチョクラルスキー法(以下、CZ法)単結晶インゴット製造装置であって、
    前記原料融液を作製し貯留するルツボと、このルツボを昇降させる昇降装置と、前記ルツボ内を加熱するヒータと、前記原料融液から単結晶インゴットを引き上げる引き上げ装置と、炉内で引き上げ中の単結晶インゴット(以下、単結晶引き上げインゴット)を囲繞して融液液面からの輻射熱を遮蔽する熱遮蔽体と、を備え、前記単結晶引き上げインゴットの表面温度を検出する温度センサを、前記熱遮蔽体の内側の一部分に備え、
    前記温度センサから得られたデータを用いて、固液界面から前記単結晶引き上げインゴットの引き上げ方向の温度が1350℃となる温度領域までの間のインゴット領域の部分の温度勾配を算出する温度勾配算出装置と、この温度勾配算出装置により算出された温度勾配に基づいて、以下の3つの制御対象の少なくともいずれか1つを制御するコントローラーと、を備えるCZ法単結晶インゴット製造装置。
    イ、前記ヒータの出力、
    ロ、前記昇降装置による前記ルツボの昇降、
    ハ、前記引き上げ装置による単結晶引き上げインゴットの引き上げ速度。
  2. るつぼ内の原料融液から単結晶インゴットを炉内で引き上げるチョクラルスキー法(以下、CZ法)単結晶インゴット製造装置であって、
    前記原料融液を作製し貯留するルツボと、このルツボを昇降させる昇降装置と、前記ルツボ内を加熱するヒータと、前記原料融液から単結晶インゴットを引き上げる引き上げ装置と、炉内で引き上げ中の単結晶インゴット(以下、単結晶引き上げインゴット)を囲繞して融液液面からの輻射熱を遮蔽する熱遮蔽体と、を備え、前記単結晶引き上げインゴットの表面温度を検出する温度センサが、前記熱遮蔽体の下部に内蔵され、
    前記温度センサから得られたデータを用いて、固液界面から単結晶引き上げインゴットの引き上げ方向の温度が1350℃となる温度領域までの間のインゴット領域の部分の温度勾配を算出する温度勾配算出装置と、この温度勾配算出装置により算出された温度勾配に基づいて、以下の3つの制御対象の少なくともいずれか1つを制御するコントローラーと、を備えるCZ法単結晶インゴット製造装置。
    イ、前記ヒータの出力、
    ロ、前記昇降装置による前記ルツボの昇降、
    ハ、前記引き上げ装置による単結晶引き上げインゴットの引き上げ速度。
  3. 前記熱遮蔽体の内側の一部分に配置されているクーラーを備えていることを特徴とする請求項1または2記載のCZ法単結晶インゴット製造装置。
  4. 請求項3記載のCZ法単結晶インゴット製造装置により単結晶インゴットの製造を行う方法であって、前記単結晶引き上げインゴットの下部を冷却することにより、固液界面から前記単結晶引き上げインゴットの引き上げ方向の温度が1350℃となる温度領域までの間のインゴット領域の部分の温度勾配を大きくすることによって当該単結晶引き上げインゴットの引き上げ速度を速める方法。
  5. 請求項3記載のCZ法単結晶インゴット製造装置により単結晶インゴットの製造を行う方法であって、前記単結晶引き上げインゴットの上部を冷却することにより、当該単結晶引き上げインゴット内部の引き上げ方向の伝導熱の放散を促進し、固液界面から前記単結晶引き上げインゴットの引き上げ方向の温度が1350℃となる温度領域までの間のインゴット領域の部分の中心側の温度勾配と表面側の温度勾配との差を小さくすることによって完全結晶を作製する方法。
  6. 請求項1または2記載のCZ法単結晶インゴット製造装置により単結晶インゴットの製造を行う方法であって、前記単結晶引き上げインゴットの温度勾配に基づく制御を、単結晶引き上げインゴットの直径の大きさの制御よりも優先させて行うことを特徴とする方法。
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