JP2010149592A - 車両の収納装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ベース部材18と該ベース部材18の表面18aに沿うように形成された挟持部材30,40とを備えており、該挟持部材30,40は収納物22を挟持できる幅を有して形成されており、挟持部材30,40の幅方向の一側辺32はベース部材18と連結され、他側辺34は開放辺として構成され、該開放辺としての他側辺34のベース部材18から離間する方向への移動に抗する付勢が挟持部材30,40に付与される挟持部材30,40が挟持部材30,40に備えられており、該付勢手段による付勢力により挟持部材30,40とベース部材18の表面18aとの間に収納物22を挟持することを特徴とする車両の収納設備20。
【選択図】図5
Description
以下、図1〜図7を参照しながら本発明の実施形態1の収納設備20について説明する。この収納設備20は、車両の室内に設置されたシート10に設けられている。なお、各図において矢印でFr,Upはシートの前方,上方を意味している。シート10は、図1等に示されるように、座面となるシートクッション12、背凭れとなるシートバック14及びヘッドレスト16を備えている。これらの構成部材における着座者の支持に関する構成は従来から変更を要しない。シートバック14の背凭れ面14aは表皮材で覆われた発泡ウレタン等のパッド15(図4等参照)で形成されている。図1等に示されるように、シートバック14の背凭れ面14aとは反対側の背面14bは、その大部分がポリプロピレン樹脂等の硬質の合成樹脂で形成されたバックボード18で構成されている。バックボード18は、背面14bを構成する略平らな部分の両側部が前方に屈曲形成されており、シートバック14の側面14cの後側約半分も構成している。このシート10は、バックボード18に関連して収納設備20が設けられている。
まず、収納設備20は、非収納状態においては挟持部材30,40がバックボード18に沿っており、車両の室内スペースに張り出さない。そのため、限られた車両の室内スペースを有効に活用することが可能である。また、非収納状態においては挟持部材30,40がバックボード18に沿っているため収納設備20の設定によってシート10の意匠性が損なわれにくい。そして、収納状態においては、収納物22を収納するのにちょうど必要な分だけの収納空間Sを確保可能なだけしか車両の室内スペースに張り出さない。つまり、収納しないときには収納空間Sは無いが、収納するときには、その収納物22の大きさ分だけの収納空間Sが形成される。しかも、挟持部材30,40はバックボード18に回動可能に連結されて、可動範囲が大きいため収納物22の大きさが限定されにくい。
また、挟持部材30,40は、シートバック14の側面14cから背面14bにかけて屈曲形成されており、回動軸33が収納時に主に収納物22に接する挟持面30k,40kよりも前方にずれた位置に設けられているため、収納時に他側辺34,44の先端の後方への張り出し長さが比較的短くなる。そのため、シート10の後方に別のシートが設定されている場合でも該後方のシートの着座者のスペースを確保しやすい。
例えば、挟持部材30,40は2枚に限らず1枚でもよい。また、バックボード18に連結する一側辺32,42は、必ずしもシート10の左右方向の一端に設定するに限らず、上下方向の一端、或いは斜め方向の一端に設定されていてもよい。また、上記実施形態1のように挟持部材30,40を2枚設ける場合には挟持部材30,40をそれぞれ独立して回動可能としてもよいし、二枚の挟持部材30,40が連動して回動可能なリンクを設定してもよい。また、挟持された収納物22の落下を防止するために、下部に挟持部材30,40の回動を妨げないネット等を追加設定してもよい。また、上記実施形態1のように、シート10において収納設備20を設ける場合、シート10の座り心地の観点から、収納物22の収納により着座者に違和感を生じさせにくい点で変形しにくいバックボード18をベース部材とするのが好ましい。しかし、バックボードを備えず、背面に表皮材が張設されたシートにおいても張設された表皮材をベース部材として収納設備を設けることも可能である。
以下、図8〜図11を参照しながら、本発明の実施形態2の収納設備70について説明する。
この収納設備70は、自動車のドアの室内に面する位置に設けられたドアトリム60に設けられている。なお、各図において矢印でIn,Upは自動車室内の内方,上方を意味している。このドアトリム60は、図8等に示されるように、ドア開閉用の把手62を備えるとともに、収納設備70を備えている。
挟持部材に係る付勢手段はばね部材に限定されない。ゴム等他の付勢手段を用いることも可能である。また、樹脂でベース部材と挟持部材とを一体的に成形し、樹脂の弾性力により挟持部材がベース部材から離間する方向への移動に抗する付勢を付与する構成としてもよい。
なお、本発明の収納設備はラゲッジスペースにも使用することができる。
14 シートバック
18 バックボード
18a 表面
20 収納設備
22 収納物
30,40 挟持部材
32,42 一側辺
33 回動軸
34,44 他側辺
50 ばね部材(付勢手段)
60 ドアトリム
70 収納設備
80 挟持部材
82 一側辺
83 回動軸
84 他側辺
S 収納空間
Claims (3)
- 車両の室内に装備され収納物を収納するための収納設備であって、
ベース部材と該ベース部材の表面に沿うように形成された挟持部材とを備えており、該挟持部材は収納物を挟持できる幅を有して形成されており、該挟持部材の幅方向の一側辺は前記ベース部材と連結され、他側辺は開放辺として構成され、該開放辺としての他側辺の前記ベース部材から離間する方向への移動に抗する付勢が挟持部材に付与される付勢手段が挟持部材に備えられており、該付勢手段による付勢力により前記挟持部材と前記ベース部材の表面との間に収納物を挟持することを特徴とする車両の収納設備。 - 請求項1に記載の車両の収納設備であって、
前記挟持部材は前記付勢手段による付勢力に抗して前記一側辺を中心として回動可能に設けられていることを特徴とする車両の収納設備。 - 請求項1又は請求項2に記載の車両の収納設備であって、
前記ベース部材はシートのバックボードであることを特徴とする車両の収納設備。
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2008
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