JP2010148286A - 減速機構付モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】モータシャフトに大きな負荷がかかった場合でも、ウォームやウォームホイールの破損を回避することにある。
【解決手段】ギヤ収容室27内に突出されたモータシャフト22の軸方向先端側に、相互に捩れ方向が逆向きに形成された一対のウォーム33a,33bを形成し、これらに噛み合う一対のウォームホイール37a,37bを設ける。各ウォームホイール37a,37bの回転は一対ピニオン38a,38bにより単一の出力ギヤに伝達され、出力ギヤに連結された出力軸16が回転駆動される。出力軸16はギヤケース26に設けられた円筒支持部42により回転自在に支持されており、当該円筒支持部42に、モータシャフト22の軸方向先端部に設けられた円筒部34に所定の間隔を介して対向する壁部44を設ける。
【選択図】図5
【解決手段】ギヤ収容室27内に突出されたモータシャフト22の軸方向先端側に、相互に捩れ方向が逆向きに形成された一対のウォーム33a,33bを形成し、これらに噛み合う一対のウォームホイール37a,37bを設ける。各ウォームホイール37a,37bの回転は一対ピニオン38a,38bにより単一の出力ギヤに伝達され、出力ギヤに連結された出力軸16が回転駆動される。出力軸16はギヤケース26に設けられた円筒支持部42により回転自在に支持されており、当該円筒支持部42に、モータシャフト22の軸方向先端部に設けられた円筒部34に所定の間隔を介して対向する壁部44を設ける。
【選択図】図5
Description
本発明は、相互に捩れ方向が逆向きに形成された一対のウォームを備えた減速機構付モータに関する。
例えば、自動車等の車両に搭載されるワイパ装置の駆動源としては、小型でありながら高出力が得られる減速機構付モータが用いられている。減速機構付モータは、モータシャフトを回転駆動するモータ本体と、モータシャフトに一体に設けられたウォームおよび当該ウォームに噛み合うウォームホイールを備える減速機構とを有している。そして、モータシャフトの回転が減速機構により減速されて出力軸に伝達され、出力軸にてワイパアームを駆動するようになっている。
減速機構付モータは減速機構が収容されるギヤケースを有しており、ウォームが設けられたモータシャフトの軸方向先端側がギヤケース内に突出された状態で、モータ本体がギヤケースに取り付けられている。減速機構付モータの減速機構としては、相互に捩れ方向が逆向きに形成された一対のウォームと、当該一対のウォームに噛み合う一対のウォームホイールとを設けることにより、モータシャフトに作用するスラスト荷重を相殺し、モータシャフトのスラスト方向荷重を支持するためのスラスト軸受の設置を不要としたものが知られており、このような減速機構を備えた減速機構付モータが、例えば、特許文献1に記載されている。
この減速機構付モータでは、モータシャフトに右捩れと左捩れとの一対のウォームが形成されており、ギヤケース内にはこれら一対のウォームにそれぞれ噛み合う一対のウォームホイールが収容されている。一対のウォームホイールにはそれぞれ一体に回転する一対のピニオンが装着されており、当該一対のピニオンを介して一対のウォームホイールの回転が単一の出力ギヤに伝達されて、出力ギヤに固定された出力軸によってワイパアーム等が駆動されるようになっている。
特許第3806854号公報
ところで、特許文献1に記載されるように、モータシャフトの軸方向先端部を支持するための軸受を設置しないようにした減速機構付モータにおいては、ワイパアームの揺動駆動が阻害される等してモータシャフトに大きな負荷が加えられた場合に、ウォームとウォームホイールとの噛合い反力がモータシャフトを撓ませる方向に発生し、モータシャフトがウォームホイールから離れる方向へ撓むこととなる。これにより、ウォームとウォームホイールとの噛合い深さが浅くなるため、噛み合っている部分での歯の面圧が高くなって歯の摩耗や欠けに至り、減速機構付モータが動かなくなってしまうことがある。
そこで、例えば、ウォームに隣接させてモータシャフトの撓み方向にギヤケースと一体となった壁部を設けることにより、ウォームの歯先が壁部に当接した位置よりもモータシャフトが撓まないようにした構造が考えられる。しかしながら、その場合には、ウォームの歯と壁部とが押圧力やモータシャフトの回転力によって双方を傷つけることとなり、結果的にウォームの歯先の変形や壁の素材をむしりとったカスが噛み合い部にかみこむ等の二次的故障を発生してしまうおそれがある。
本発明の目的は、モータシャフトに大きな負荷がかかった場合でも、ウォームやウォームホイールの破損を回避することにある。
本発明の減速機構付モータは、モータ本体により回転駆動されるモータシャフトと、前記モータ本体が取り付けられるギヤボックスと、前記ギヤボックス内に突出された前記モータシャフトの軸方向先端側に設けられ、相互に捩れ方向が逆向きに形成された一対のウォームと、前記ギヤボックス内に収容され、前記一対のウォームにそれぞれ噛み合う一対のウォームホイールと、前記ギヤボックス内に収容され、前記一対のウォームホイールとそれぞれ一体に回転する一対のピニオンと、前記ギヤボックス内に収容され、前記一対のピニオンと噛み合う単一の出力ギヤと、前記出力ギヤに連結されて当該出力ギヤと一体に回転する出力軸と、前記ギヤボックスに一体に形成され、前記モータシャフトの軸方向先端部に設けられた円筒部が当接されることにより前記モータシャフトの撓みを規制する壁部とを有することを特徴とする。
本発明の減速機構付モータは、前記壁部は、前記一対のウォームホイールのうち前記モータシャフトの軸方向先端側に位置するウォームホイールが配置される側と前記モータシャフトの軸線に対して反対側に設けられていることを特徴とする。
本発明の減速機構付モータは、前記壁部は前記モータシャフトの円筒部と離間する位置に設けられ、前記モータシャフトに所定以上の負荷が加わると、前記円筒部が前記壁部に当接されることを特徴とする。
本発明の減速機構付モータは、前記壁部は、前記ギヤボックスに設けられて前記出力軸を回転自在に支持する円筒支持部に一体に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、モータシャフトが当接されることによりモータシャフトの撓みを規制する壁部を設けるようにしたので、モータシャフトが撓むことによってウォームとウォームホイールとの噛み合い深さが浅くなることが防止される。これにより、ウォームとウォームホイールとの噛み合い部分において歯の面圧が高くなって歯の摩耗や欠けが生じることが抑制されるとともに、十分な噛み合い深さを確保することができるため許容トルクの向上や減速機構の小型化を実現することができる。また、モータシャフトの軸方向先端部に設けられた円筒部を壁部に当接するようにしたので、例えば、ウォームを壁部に当接させてモータシャフトの撓みを規制するようにした場合のように、ウォームの歯と壁部とが押し圧力やモータシャフトの回転力によって双方を傷つけ、ウォームの歯先の変形や壁部の素材をむしりとったカスが噛み合い部にかみこむ等の二次的故障が発生することがない。さらに、壁部をギヤボックスに一体に設けるようにしたので、部品数の増加や組付け作業の煩雑化となることはない。
本発明によれば、壁部をモータシャフトの円筒部から離間するような位置に設け、モータシャフトに所定以上の負荷が加わると円筒部が壁部に当接されるようにしたので、モータシャフトに所定以上の負荷が加えられていない通常状態において壁部と円筒部とが干渉することはなく、これらの干渉によって生ずる壁部や円筒部の摩耗、モータシャフトの回転効率の低下、摩擦熱によるギヤボックス内の高温化等が防止される。
本発明によれば、出力軸を回転自在に支持する円筒支持部に壁部を一体に設けるようにしたので、ギヤボックスを大型化せずに、壁部を強固に形成することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は車両に搭載されたワイパ装置を示す説明図である。図1に示すように、車両10の前方側には、ウィンドシールドとしてのフロントガラス11に付着した雨水や前車の飛沫等を払拭して運転者の視界を確保するためのワイパ装置12が設けられている。
ワイパ装置12は運転席側と助手席側の2本のワイパ部材13を有している。各ワイパ部材13は、車両10に設けられたピボット軸14を中心として揺動自在なワイパアーム13aと、ワイパアーム13aの長手方向先端側に取り付けられるワイパブレード13bとを備えており、ワイパブレード13bはワイパアーム13aの内側に装着された図示しないコイルばねによってフロントガラス11に弾圧的に接触されている。ワイパアーム13aがピボット軸14を中心として揺動されると、ワイパブレード13bがフロントガラス11上を所定の払拭範囲(図中2点鎖線で示す範囲)内で揺動されてフロントガラス11が払拭される。
ワイパ装置12は各ワイパ部材13を揺動駆動するためのワイパモータ15を有している。ワイパモータ15は車両10の前方側のエンジンルーム内に配され、ワイパモータ15により回転駆動される出力軸16がリンク機構17およびピボット軸14を介して各ワイパ部材13に連結されている。車室内等に設けられたワイパスイッチが操作されてワイパモータ15が作動されると、出力軸16の回転運動がリンク機構17により揺動運動に変換されてピボット軸14に伝達され、各ワイパ部材13がそれぞれ同期して同一方向に往復払拭動作されるようになっている。
図2はワイパモータの平面図であり、図3はワイパモータの内部構造を示す説明図であり、図4は図2におけるA−A線に沿う断面図であり、図5は図3において一部省略した説明図である。
このワイパモータ15は、モータ本体20とモータ本体20の回転を減速させて出力軸16に伝達する減速機構とを1つのユニットとした減速機構付モータであり、駆動源であるモータ本体20と減速機構を備えるギヤ部21とを有している。
モータ本体20にはブラシ付直流モータが用いられており、モータ本体20に設けられるモータシャフト22が正方向または逆方向のいずれにも回転可能となっている。モータ本体20は、薄板鋼板等を有底の段付筒状にプレス成形することにより形成されるヨーク23を有しており、ヨーク23の内面には径方向内側に向けてN極、S極に着磁された一対の永久磁石24が相互に対向した状態で固定されている。
ヨーク23の内部には、微小隙間(エアギャップ)を介して各永久磁石24に対向するアーマチュア25が回転自在に収容されている。アーマチュア25は回転方向に複数のスロットを備えるアーマチュアコアを有しており、各スロットには導線が重ね巻されて複数のアーマチュアコイルが装着されている。アーマチュア25の軸心には、出力軸16の軸方向に対してほぼ直角に延びるモータシャフト22が貫通して固定されており、このモータシャフト22の軸方向基端側(図3中右側)の端部はヨーク21の底壁に固定された図示しない軸受によって回転自在に支持されている。
モータ本体20は、ヨーク23の開口側においてギヤ部21のギヤケース26に取り付けられている。ギヤケース26は、出力軸16の径方向に延びる底壁26aを備えた有底形状となっており、出力軸16の軸方向基端側(図4中下側)に開口している。ギヤケース26には当該ギヤケース26とほぼ同様の外郭形状に形成されたギヤカバー28が取り付けられており、ギヤカバー28によりギヤケース26の開口側(出力軸16の軸方向基端側)が閉塞されている。ギヤボックスを構成するギヤケース26とギヤカバー28の内部には減速機構を収容するギヤ収容室27が形成されており、ギヤ収容室27はギヤケース26の開口部26bを介してモータ本体20側に開口している。モータ本体20は、モータシャフト22の軸方向先端側がギヤケース26の開口部26bを介してギヤ収容室27内に突出した状態で、ギヤケース26の開口部26b側に複数の固定用ねじ29により固定されている。
モータシャフト22には、アーマチュア25の軸方向先端側に隣接してつまりギヤケース26の開口部26b内に位置して、当該アーマチュア25と一体に回転するコンミテータ30が固定されている。コンミテータ30は、互いに絶縁された状態で回転方向に等間隔に並べて配置される複数のセグメント片を備えており、各セグメント片にはそれぞれ対応するアーマチュアコイルのコイル端が電気的に接続されている。
コンミテータ30周りに位置して、ギヤケース26の開口部26b内には図示しないブラシホルダが装着されている。ブラシホルダはコンミテータ30の外周面に摺接する一対のブラシ31を備えており、当該一対のブラシ31およびコンミテータ30を介してアーマチュアコイルに駆動電流が供給されると、アーマチュア25に電磁力が発生してモータ本体20によりモータシャフト22が回転駆動されるようになっている。
図3および図5に示すように、ギヤ収容室27内に突出されたモータシャフト22の軸方向先端側には、相互に捩れ方向(成形方向)が逆向きに形成された一対のウォーム33a,33bがモータシャフト22に一体に設けられている。一対のウォーム33a,33bは相互にモータシャフト22の軸方向に隣接して設けられており、一対のウォーム33a,33bのうちモータシャフト22の軸方向基端側に設けられる第1ウォーム33aは右捩れであり、モータシャフトの軸方向先端側に設けられる第2ウォーム33bは左捩れである。
モータシャフト22の軸方向先端部つまりウォーム33bよりも軸方向先端側の端部には円筒部34が設けられている。円筒部34にはウォーム33a,33bが成形されておらず、円筒部34の外周面は平滑面となっている。なお、この円筒部34は、モータシャフト22にウォーム33a,33bを成形する際に、モータシャフト22を把持するための治具が装着される軸受部分として用いられる。
一対のウォーム33a,33bに隣接させて、ギヤ収容室27内には一対のカウンタギヤ35a,35bが収容されている。一対のカウンタギヤ35a,35bのうちモータシャフト22の軸方向基端側に設けられる第1カウンタギヤ35aは、ウォーム33aに隣接させて、モータシャフト22の軸線に対して出力軸16が配置される側と同一側(図5中上側)に配置されている。一方、モータシャフト22の軸方向先端側に設けられる第2カウンタギヤ35bは、ウォーム33bに隣接させて、モータシャフト22の軸線に対して出力軸16が配置される側と反対側(図5中下側)に配置されている。
図4に示すように、各カウンタギヤ35a,35bの軸心には、出力軸16と平行に延びる支軸36a,36bが挿入されており、ギヤケース26の底壁26aに固定された当該支軸36a,36bによって各カウンタギヤ35a,35bはギヤ収容室27内に回転自在に支持されている。一対のカウンタギヤ35a,35bは、支軸36a,36bの軸方向先端側(図4中上側)に設けられる一対のウォームホイール37a,37bと、支軸36a,36bの軸方向基端側(図4中下側)に設けられる一対のピニオン38a,38bとを備えている。
カウンタギヤ35aに設けられる第1ウォームホイール37aの外周面にはウォーム33aに噛み合うギヤ歯が形成され、カウンタギヤ35bに設けられる第2ウォームホイール37bの外周面にはウォーム33bに噛み合うギヤ歯が形成されており、一対のウォームホイール37a,37bは相互に成形方向が逆向きに形成されたギヤ歯を備えている。また、一対のウォームホイール37a,37bのギヤ歯は同じ歯数に形成されており、各ウォームホイール37a,37bにはそれぞれウォーム33a,33bの回転が減速伝達されて、一対のウォームホイール37a,37bが同一回転速度で同一回転方向に回転される。
カウンタギヤ35aに設けられる第1ピニオン38aと、カウンタギヤ35bに設けられる第2ピニオン38bとは同形状であり、各ピニオン38a,38bは各ウォームホイール37a,37bよりも小径かつ少ない歯数に形成されている。各ピニオン38a,38bは各ウォームホイール37a,37bと一体成形されており、当該ウォームホイール37a,37bと一体回転される。
ギヤ収容室27内には、一対のピニオン38a,38bに噛み合う単一の出力ギヤ40が収容されている。出力ギヤ40の軸心にはギヤ収容室27内に突出された出力軸16の軸方向基端部が連結されており、出力軸16によって出力ギヤ40はギヤ収容室27内に回転自在に支持されている。出力ギヤ40は各ピニオン38a,38bよりも大径かつ多い歯数に形成されており、ウォーム33a,33bやウォームホイール37a,37bよりも出力軸16の軸方向基端側(図4中下側)に配置されて、一対のピニオン38a,38bに噛み合っている。単一の出力ギヤ40には一対のピニオン38a,38bの回転が減速伝達されて、出力ギヤ40がピニオン38a,38bの回転方向と逆向きに回転される。
出力ギヤ40と出力軸16とはセレーション結合により連結されており、出力軸16は出力ギヤ40と一体回転される。出力軸16の軸方向先端部は、ギヤケース26の底壁26aを貫通してギヤ収容室27の外部に突出されており、出力軸16の当該突出部分にワイパ装置12のリンク機構17が連結されて、リンク機構17が駆動されるようになっている。この出力軸16は、出力軸16の軸方向略中央部において、ギヤケース26の底壁26aに設けられた円筒支持部42により回転自在に支持されている。
図5に示すように、円筒支持部42は、カウンタギヤ35aよりもモータシャフト22の軸方向先端側、かつモータシャフト22の軸線に対してカウンタギヤ35bが配置される側と反対側に、モータシャフト22の軸方向先端部に隣接して設けられている。円筒支持部42は出力軸16の軸方向他端側に向けてギヤ収容室27内に突出されており、ウォーム33a,33bやウォームホイール37a,37bに対応する位置まで延びている。円筒支持部42の内周面には軸受42aが固定されており、当該軸受42aを介して出力軸16は円筒支持部42に回転自在に支持されている。
円筒支持部42にはモータシャフト22側(図5中下側)に突出する壁部44が一体に設けられており、モータシャフト22の円筒部34が当該壁部44に当接することによりモータシャフト22の撓みを規制するようになっている。
図6は規制状態におけるモータシャフトを示す説明図である。円筒支持部42は、モータシャフト22の軸方向先端部に隣接して設けられており、当該モータシャフト22に干渉しないように、円筒支持部42のモータシャフト22側(図5中下側)がモータシャフト22の軸方向に沿って一部切り欠かれた形状となっている。壁部44は、円筒支持部42からモータシャフト22の円筒部34に向けて突出して当該円筒支持部42と一体に形成されており、図5に示すようにモータシャフト22に大きな負荷が加えられていない通常状態において、モータシャフト22の円筒部34の外周面に所定の間隔を介して対向する当接面44aを備えている。
例えば、ワイパ部材13の揺動駆動が阻害される等してモータシャフト22に大きな負荷が加わると、ウォーム33a,33bとウォームホイール37a,37bとの噛み合い反力により、モータシャフト22がウォームホイール37a,37bから離反する方向(図6中矢印方向)に撓んで、図6に示すように、モータシャフト22の円筒部34の外周面が壁部44の当接面44aに当接されることとなる。つまり、壁部44はモータシャフト22の円筒部34と離間して設けられており、モータシャフト22に所定以上の負荷が加わると、モータシャフト22が僅かに撓んで円筒部34がモータシャフト22に当接される。これにより、モータシャフト22は、円筒部34の外周面が壁部44の当接面44aに当接する規制位置よりも撓むことが規制される。
このように、モータシャフト22が当接されることによりモータシャフト22の撓みを規制する壁部44を設けるようにしたので、モータシャフト22が撓むことによってウォーム33a,33bとウォームホイール37a,37bとの噛み合い深さが浅くなることが防止される。したがって、ウォーム33a,33bとウォームホイール37a,37bとの噛み合い部分において歯の面圧が高くなって歯の摩耗や欠けが生じることが抑制されるとともに、十分な噛み合い深さを確保することができるため許容トルクの向上や減速機構の小型化を実現することができる。
また、モータシャフト22の軸方向先端部に設けられた円筒部34において壁部44に当接するようにしたので、例えば、ウォーム33a,33bを壁部44に当接させてモータシャフト22の撓みを規制するようにした場合のように、ウォーム33a,33bの歯と壁部44とが押し圧力やモータシャフト22の回転力によって双方を傷つけ、ウォーム33a,33bの歯先の変形や壁部44の素材をむしりとったカスが噛み合い部にかみこむ等の二次的故障が発生することがない。
さらに、壁部44をギヤケース26に一体に設けるようにしたので、部品数の増加や組付け作業の煩雑化となることはない。
また、モータシャフト22に所定以上の負荷が加えられていない通常状態においてモータシャフト22の円筒部34から離間するような位置に壁部44を設けたので、通常状態で壁部44とモータシャフト22の円筒部34とが干渉して、壁部44や円筒部34の摩耗、モータシャフト22の回転効率の低下、摩擦熱によるギヤ収容室27内の高温化等が生ずることが防止される。なお、モータシャフト22の円筒部34の外周面と壁部44の当接面44aとの間は、モータシャフト22に所定以上の負荷が加えられた時に、円筒部34の外周面が壁部44の当接面44aに丁度当接するように所定の間隔に設定されている。
さらに、出力軸16を回転自在に支持する円筒支持部42に壁部44を一体に設けるようにしたので、ギヤケース26を大型化せずに、壁部44を強固に形成することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施の形態においては、壁部44を
円筒支持部42と一体に設けるようにしたが、円筒支持部42と離間した位置に壁部44を設けるようにしても良い。
円筒支持部42と一体に設けるようにしたが、円筒支持部42と離間した位置に壁部44を設けるようにしても良い。
また、前記実施の形態においては、壁部44をギヤケース26に一体に設けるようにしたが、ギヤケース26に取り付けられるギヤカバー28に壁部44を一体に設けるようにしても良い。
さらに、前記実施の形態においては、モータ本体20としてブラシ付直流モータを用いたが、これに限らず、例えば、ブラシレスモータを用いるようにしてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、本発明の減速機構付モータを車両に搭載されるワイパ装置12のワイパモータ15に適用したが、これに限定されず、種々の減速機構対モータに適用できることはもちろんである。
さらに、前記実施の形態においては、ウォームホイール37a,37bとピニオン38a,38bとを一体成形してピニオン38a,38bがウォームホイール37a,37bと一体に回転するようにしたが、ウォームホイール37a,37bと別部材により成形されたピニオン38a,38bをウォームホイール37a,37bと一体回転するように装着してもよい。
10 車両
11 フロントガラス
12 ワイパ装置
13 ワイパ部材
13a ワイパアーム
13b ワイパブレード
14 ピボット軸
15 ワイパモータ
16 出力軸
17 リンク機構
20 モータ本体
21 ギヤ部
22 モータシャフト
23 ヨーク
24 永久磁石
25 アーマチュア
26 ギヤケース
26a 底壁
26b 開口部
27 ギヤ収容室
28 ギヤカバー
29 固定用ねじ
30 コンミテータ
31 ブラシ
33a,33b ウォーム
34 円筒部
35a,35b カウンタギヤ
36a,36b 支軸
37a,37b ウォームホイール
38a,38b ピニオン
40 出力ギヤ
42 円筒支持部
42a 軸受
44 壁部
44a 当接面
11 フロントガラス
12 ワイパ装置
13 ワイパ部材
13a ワイパアーム
13b ワイパブレード
14 ピボット軸
15 ワイパモータ
16 出力軸
17 リンク機構
20 モータ本体
21 ギヤ部
22 モータシャフト
23 ヨーク
24 永久磁石
25 アーマチュア
26 ギヤケース
26a 底壁
26b 開口部
27 ギヤ収容室
28 ギヤカバー
29 固定用ねじ
30 コンミテータ
31 ブラシ
33a,33b ウォーム
34 円筒部
35a,35b カウンタギヤ
36a,36b 支軸
37a,37b ウォームホイール
38a,38b ピニオン
40 出力ギヤ
42 円筒支持部
42a 軸受
44 壁部
44a 当接面
Claims (4)
- モータ本体により回転駆動されるモータシャフトと、
前記モータ本体が取り付けられるギヤボックスと、
前記ギヤボックス内に突出された前記モータシャフトの軸方向先端側に設けられ、相互に捩れ方向が逆向きに形成された一対のウォームと、
前記ギヤボックス内に収容され、前記一対のウォームにそれぞれ噛み合う一対のウォームホイールと、
前記ギヤボックス内に収容され、前記一対のウォームホイールとそれぞれ一体に回転する一対のピニオンと、
前記ギヤボックス内に収容され、前記一対のピニオンと噛み合う単一の出力ギヤと、
前記出力ギヤに連結されて当該出力ギヤと一体に回転する出力軸と、
前記ギヤボックスに一体に形成され、前記モータシャフトの軸方向先端部に設けられた円筒部が当接されることにより前記モータシャフトの撓みを規制する壁部とを有することを特徴とする減速機構付モータ。 - 請求項1記載の減速機構付モータにおいて、前記壁部は、前記一対のウォームホイールのうち前記モータシャフトの軸方向先端側に位置するウォームホイールが配置される側と前記モータシャフトの軸線に対して反対側に設けられていることを特徴とする減速機構付モータ。
- 請求項1または2記載の減速機構付モータにおいて、前記壁部は前記モータシャフトの円筒部と離間する位置に設けられ、前記モータシャフトに所定以上の負荷が加わると、前記円筒部が前記壁部に当接されることを特徴とする減速機構付モータ。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の減速機構付モータにおいて、前記壁部は、前記ギヤボックスに設けられて前記出力軸を回転自在に支持する円筒支持部に一体に設けられていることを特徴とする減速機構付モータ。
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---|---|---|---|---|
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2008
- 2008-12-19 JP JP2008324517A patent/JP2010148286A/ja active Pending
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