JP2010146360A - 連続運転管理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両が運転しているか否かを判断する運転判断装置(1)と、車両の運転時間を決定し且つドライバが休憩している時間を決定する機能を有する制御手段(10)と、車両のドライバが当該車両を連続して運転することが出来る運転可能時間を表示する機能を有する表示手段(2)とを有し、前記制御手段(10)は連続運転可能時間を演算する機能を有している。
【選択図】図1
Description
しかし、従来の運転管理システムでは、
法令に定められた時間の運転離脱情況を確認することが困難である、
運転離脱時の時間カウントをドライバ自身が管理する必要がある、
運転可能時間が不明なため、法令規定時間を超過する場合がある、
必要な運転離脱時間が不明なため、必要以上の運転離脱を行うことがある、
大型車両の場合、運転離脱する場所、すなわち駐車エリアが限られるため駐車エリア探しの運転中に法令規定時間を超過することがある、
等の各種問題が存在する。
すなわち、ドライバが、例えば法令に定められた時間(第2のしきい値)に対する運転離脱状況を瞬時に確認することが出来て、係る運転離脱状況に対応して、適正な運転離脱のタイミングを図ることが出来る。
また、特に車両が大型車である場合に、運転可能時間を把握することにより、条件が限られた運転離脱(休憩)場所を探すための時間を予め計算して、運転離脱(休憩)場所を探すことが出来る。従って、条件が限られた運転離脱(休憩)場所を探している間に、例えば法令に定められた時間(第2のしきい値)を超過してしまうことが防止される。
それに加えて、本発明によれば、必要な休憩を取得した際に、アナウンスを行なう機能(例えば、「目覚まし」に類似する機能)を付加することが出来る。係る機能を設けることにより、ドライバは休憩中に安心して仮眠をすることも可能となる。
図1において、本発明の実施形態に係る連続運転管理システムは、運転判断装置である車速計測手段(車速センサ)1、表示手段である表示モニタ2、警告手段である音声警告装置3、操作手段4、制御手段10を備えている。
制御手段10は、計時手段であるタイマ11、運転時間演算手段12、休憩時間演算手段13、運転可能時間演算手段14、記憶手段であるデータベース15、比較手段16、判断手段17を含んでいる。
休憩時間演算手段13は、車速センサ1が検出した車速がゼロである旨の情報から、車両が停車しているという情報を獲得することが出来る。そして、休憩時間演算手段13は、車両が停車しているという情報と、タイマ11による経過時間とによって、休憩時間を演算する機能を有している。
ここで、車速センサ1が検出した車速がゼロであり、車両が停車しているという状態は、「作業中」(例えば、荷積み、荷卸し作業の最中)を含む。
「第1のしきい値」は法令で定められた連続運転可能時間(4時間;240分)から、設定時間(例えば30分)を減算した時間(例えば210分)である。ここで、「設定時間(例えば30分)」は、法令で定められた連続運転可能時間(4時間:240分)が経過してしまう以前の段階に、ドライバに休憩取得を予告(警告)して、休憩取得を喚起するのに十分な時間であると共に、運転状態から確実に休憩をとるのに十分な時間として設定されている。
「第2のしきい値」は、法令で定められた連続して運転可能な時間、すなわち連続運転可能時間(4時間:240分)そのものである。
「第3のしきい値」は、法令上で休憩時間と認められる連続した休憩時間、或いは最短の休憩時間であり、10分間と規定されている。
運転をしない時間はまとめて取らなくても良く、複数回に分割して取得すれば良いことになっている。但し、1回の休憩時間が第3のしきい値(10分)に満たない場合は、法令上は、「運転をしない時間」とはみなされず、合計休憩時間(上述した1セットの4時間30分の間における運転をしない時間の合計値)の30分間には含まれない(カウントされない)ことになっている。
なお本発明において、上述した第1〜第3のしきい値は、管理者側やドライバ等が任意に設定するようにしても良い。
さらに判断手段17は、第3のしきい値未満の休憩時間を、合計休憩時間に合算しない判断を下す機能を有している。
「連続運転です。休憩して下さい」(運転離脱要求:運転時間が第1のしきい値を越えた場合)、
「連続運転可能時間オーバーです。休憩して下さい」(法令違反である旨の警告:運転時間が第2のしきい値を越えた場合)、
等である。そして、係る警告内容が表示手段2で表示され、及び/又は、警告手段により音声ガイドがなされる。
図2〜図4の例では、表示モニタ2として、タッチセンサ(スイッチ)を内蔵したタッチパネルタイプのディスプレイを採用しており、操作手段4はタッチパネルにおけるタッチスイッチとして構成されている。
ただし、タッチパネルを用いた表示装置に代えて、表示部分と操作スイッチとを個別に設けることも出来る。
そして図2〜図4で示す表示モニタ2では、ドライバが指先でモニタ2上の特定のエリアを接触することにより、必要な操作(例えば、入力操作)に対応するスイッチの入切を行なうことが出来る。
さらに、燃費情報(瞬間燃費情報や運転可能距離情報)をドライバに表示して省燃費運転を促進するシステムにおけるディスプレイに、図示の実施形態に係る連続運転管理システムで表示されるべき各種情報を表示させることも可能である。
図2で示す表示画面は係る要請に応えるものであり、図示の実施形態に係る連続運転管理システムでは、表示モニタ2における特定のエリアをドライバの指が接触することにより、表示モニタ2における表示内容の如何に拘らず、直ちに図2で示すような表示画面に切り換えることが出来る様に構成されている。これにより、ドライバが要求する場合に、瞬時に連続運転可能時間がチェック出来る。
なお、図2では図示を省略しているが、実連続運転時間等を表示モニタ2に同時に表示することも可能である。
図3で示す表示画面では、荷積中で、残された連続運転可能時間が160分、それまでの有効休憩時間の積算値が20分で、現在の離脱時間が10分51秒であり、実車(積車)状態であることを表示する内容が例示されている。
図3では、空積状態表示エリア25は一つだけ設けられており、実車の状態であるか、空車の状態であるかにより、空積状態表示エリア25の表示内容が切り換わるように構成されている。ただし、空車の状態と実車の状態とを別々のエリアで表示する様に構成しても良い。
図4において、符号2で示す表示画面には、連結状態入力エリア27、積載状態入力エリア28、道路種別入力エリア29、休憩入力エリア30、待機状態入力エリア31、荷卸入力エリア32、荷積入力エリア33、積卸入力エリア34が設けられている。
また、図4で示す表示画面において、例えば、表示エリア26において、連続運転可能時間(例えば240分)が表示されるように構成されている。
ドライバは、エンジンストップした際に、その時点で行なうべき入力操作に対応して、エリア27〜34の何れかに、指で接触して(タッチスイッチにより)必要な入力操作を行なうのである。
図5は連続運転管理におけるメインルーチンを示しており、図6は作業及び/又は休憩の際における制御(換言すれば、運転離脱時における制御)を示している。
ステップS3では、表示モニタ2において、図2〜図4で示す表示画面、或いはその他の表示画面が表示されたか否かを判断する。
表示モニタ2に所定の表示画面が表示されたならば(ステップS3がYES)ステップS4に進み、所定の表示画面が表示されない場合には(ステップS3がNO)、ステップS51に進む。
所定の待機時間が経過したならば(ステップS52がYES)、タイマをリセットして(ステップS53)、表示モニタ2が所定の表示画面を表示するか否かを判定する(ステップS54)。
表示モニタ2が所定の表示画面を表示すれば(ステップS54がYES)、ステップS4に進む。
一方、表示モニタ2が所定の表示画面を表示しなければ(ステップS54がNO)、表示モニタ2が故障したと判断して、その旨を図示しないLED等を点灯し、或いは、音声による警報を発生する(ステップS55)。
車速がゼロで、車両が停車したままの状態であれば、待機する(ステップS4がNOのループ)。図5では明示されていないが、車速がゼロで車両が停車している場合には、図6で示す制御が実行される。
車両が運転を開始したならば(ステップS4がYES)、ステップS5に進む。
ステップS6では、残りの運転可能な時間(連続運転可能時間)を表示する(例えば、図4の態様)。そしてステップS7に進む。
上述した通り、第1のしきい値(例えば210分)は、連続運転可能時間240分から、所定時間(ステップS7では「α」と表示:例えば30分)を減算した数値である。
ステップS12において、制御手段10は、運転状態が続いているか否かを判断する。運転が続いている場合には(ステップ12がNO)、ステップS7に戻る。
ステップS12において、車両が停止したならば(ステップS12がYES)、図6のステップS14に進み、停車時の制御を実行する。
そして、ステップS9に進む。
ステップS10において、制御手段10は、第2の警告として、例えば「連続運転可能時間オーバーです。休憩して下さい。」等の情報或いは警告を、表示モニタ2において表示し、及び/又は、音声警告装置から警告音声を発生する。
そして、ステップS9に戻り、運転時間の計時と、モニタ2による表示とを継続する。
車両が停車していれば(ステップS13がYES)、図6のステップS14に進み、停車時の制御を実行する。
車両が運転中であれば(ステップS13がNO)、ステップS9に戻る。
図6において、ステップS14では、制御手段10は、イグニションを切ったか否か(エンジンを停止させたか否か)を判断する。イグニションを切りエンジンを停止させたなら(ステップS14がYES)、ステップS27に進む。
一方、イグニションが切られておらず、エンジンが作動していれば(ステップS14がNO)、ステップS15まで進む。
なお、図6のステップS15においては、「該当するエリアにタッチして下さい」とは表記せず、「作業であればスイッチを押してください」と表記している。
そしてステップS16に進み、制御手段10は、ドライバが該当するエリア(タッチスイッチ)を押したか否かを判断する。
そしてステップS18において、運転離脱をしている旨、すなわち運転が中断(休憩を開始)した旨をモニタ2に表示する(運転離脱表示:図3)。ここでステップS18において、荷積入力エリア33を変色し、点灯しても良い。運転離脱表示を行なったならば、ステップS19に進む。
一方、ステップS16で作業スイッチを押してないと判断したなら(ステップS16がNO)、ステップS27まで進む。
ステップS20では、制御手段10は、作業解除スイッチを押したか(荷積入力エリア33に再度触れたか)否かを判断する。荷積入力エリア33に触れた(作業終了スイッチを押した)のであれば(ステップS20がYES)、作業が終了したと判断して、ステップS17で開始した計時を停止する(ステップS21)。そして、ステップS221に進む。
作業解除スイッチを押していない場合(ステップS20)、ステップS20が「NO」のループにおいて、図示はされていないが、所定時間が経過すると音声警告装置3による音声ガイダンスは停止する。
作業カウント開始から第3のしきい値未満で作業解除スイッチが押された場合には(ステップS221がYES)、休憩とみなした作業時間にカウントせずに、キャンセルして(ステップS222)、ステップS35に進む。
作業カウント開始から第3のしきい値以上が経過してから作業解除スイッチが押された場合には(ステップS221がNO)、ステップS23に進む。
一方、既にカウントされた休憩時間が存在しなければ(ステップS23がNO)、そのままステップS25まで進む。
車両の運転が開始されていなければ(ステップS25がNO)、ステップS14へ移動する。
車両の運転が開始されていたら(ステップS25がYES)、ステップS26に進み、休憩とみなした作業時間を経過時間(図5のステップS3で計時を開始してからの経過時間)から減算して、ドライバが運転した合計時間を求める。そして、ステップS35に進む。
ステップS28では、車両の運転が再開されたか否かを判断する。車両の運転が再開されたならば(ステップS28がYES)、休憩時間のカウントを停止して休憩時間を計算し(ステップS29)、ステップS30に進む。
車両の運転が再開されない間(ステップS28がNOのループ)は、休憩時間のカウントが継続される。
ステップS30において、第3のしきい値(10分)の経過後、車両の運転が開始されたならば(ステップS30がNO)、ステップS31に進み、制御手段10は、既にカウント(積算或いは合算)がされている休憩時間が存在するか否かを判断する。
既に合算されている休憩時間が存在しなければ(ステップS31がNO)、ステップS33に進み、図5のステップS3で計時を開始してからの経過時間から、ステップS29で計算された休憩時間を減算して、ドライバが運転した合計時間を求める。
そしてステップS35に進む。
「ドライバが運転した合計時間」が、第1のしきい値(例えば、210分)を超えていない場合には(ステップS35が「第1のしきい値を超えるまで」)、図5のステップS7に進む。
「ドライバが運転した合計時間」が、第1のしきい値(例えば、210分)は超えているが、第2のしきい値(240分)を超えていない場合には(ステップS35が「第2のしきい値を超えるまで」)、図5のステップS9に進む。
「ドライバが運転した合計時間」が、第2のしきい値(240分)を超えている場合には(ステップS35が「第2のしきい値を超えた」)、図5のステップS10に進む。
また、ドライバが法令に定められた時間(第2のしきい値:240分)に対する運転離脱状況、すなわち取得した休憩時間についても、瞬時に確認することが出来るので、係る運転離脱状況をも考慮して、ドライバをして適正な運転離脱のタイミングを図ることを可能にしている。
特に車両が大型車である場合に、運転可能時間を把握することにより、条件が限られた運転離脱(休憩)場所を探すための時間の余裕を予め計算して、運転離脱(休憩)場所を探すことが出来る。
また、休憩場所を探すための時間に関する余裕(例えば、30分間)を見て、第1のしきい値(例えば210分)を設定すれば、第1のしきい値を超過して、第1の警告或いは運転離脱要求が表示された後に、休憩場所を探せば良い。換言すれば、条件が限られた運転離脱(休憩)場所を探している間に、法令に定められた時間(第2のしきい値:240分)を超過してしまうことが防止出来る。
図7は係る要請に応えるための制御を示している。
図7のステップS41において、ドライバが運転開始時や運転中に、「運転可能な時間がどの程度存在するのか?」について疑問が生じた場合には(ステップS41がYES)、表示モニタ2の所定のエリアに触れて、図2で示すような表示画面に切り換える(ステップS42)。
上述したように、表示モニタ2における特定のエリアをドライバの指が接触することにより、表示モニタ2における表示内容の如何に拘らず、直ちに図2で示すような表示画面に切り換えることが出来る様に構成されている。これにより、ドライバが要求する場合に、瞬時に連続運転可能時間がチェック出来るのである。ここで、表示モニタ2に連続運転可能時間等を常時表示させても良い。
ドライバが連続運転可能時間をチェックすれば、表示モニタ2を図2で示すような表示画面に保持する必要はない。そのため、ステップS43〜S45の制御を行ない、連続運転可能時間チェック以前の画面(例えば、省燃費運転をアドバイスするための画面等)に復帰させて、ドライバに必要な情報を提供可能な状態にするのである。
そして、ステップS41に戻る(ステップS46)。
2・・・表示手段/表示モニタ
3・・・警告手段/音声警告装置
4・・・操作手段/タッチスイッチ
10・・・制御手段
11・・・計時手段/タイマ
12・・・運転時間演算手段
13・・・休憩時間演算手段
14・・・運転可能時間演算手段
15・・・記憶手段/データベース
16・・・比較手段
17・・・判断手段
Claims (6)
- 車両が運転されているか否かを判断する運転判断装置と、車両の運転時間を決定し且つドライバが休憩している時間を決定する機能を有する制御手段と、車両のドライバが当該車両を連続して運転することが出来る運転可能時間を表示する機能を有する表示手段とを有し、前記制御手段は運転可能時間を演算する機能を有することを特徴とする連続運転管理システム。
- ドライバが表示手段に運転可能時間を表示させる操作を行なう操作手段を有し、前記表示手段は操作手段に対して行なわれた操作に応答して運転可能時間を表示する機能を有する請求項1の連続運転管理システム。
- 前記制御手段は、車両のドライバが連続して取得した休憩時間を決定する機能と、当該休憩時間の合計を演算する機能とを有しており、前記表示手段は、前記休憩時間を表示する機能と、休憩時間の合計を表示する機能とを有する請求項1、2の何れかの連続運転管理システム。
- 前記制御手段は、ドライバが運転した合計時間を演算する機能と、運転した合計時間と第1のしきい値とを比較する機能と、運転した合計時間が第1のしきい値を越えた場合にはドライバに対して運転を中断する旨を要求する機能と、ドライバに対して運転を中断する旨を要求した際に表示手段に運転可能時間を表示させる機能とを有する請求項1〜3の何れか1項の連続運転管理システム。
- 前記制御手段は、ドライバが運転した合計時間と第2のしきい値とを比較する機能と、運転した合計時間が第2のしきい値を越えた場合にはドライバに対して警告をする機能とを有する請求項1〜4の何れか1項の連続運転管理システム。
- 運前記制御手段は、ドライバが連続して取得した休憩時間と第3のしきい値とを比較して、連続して取得した休憩時間が第3のしきい値よりも短時間である場合には当該休憩時間を休憩時間の合計には加算しない機能を有する請求項1〜5の何れか1項の連続運転管理システム。
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