JP2010144354A - シャッター装置のロック機構、及び、それを備えるシャッター装置 - Google Patents

シャッター装置のロック機構、及び、それを備えるシャッター装置 Download PDF

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Abstract

【課題】操作負担が少なく、また、ロック機構から離れた位置に摘み部材などを設ける必要のない、新規な技術について提案する。
【解決手段】シャッターカーテン4の幅木4aに対して上下移動可能に設けられるロック装置20と、シャッター装置1の枠体(下枠9)に設けられ、前記ロック装置20と係合するロック受け30と、を有するロック機構50であって、前記ロック装置20と前記ロック受け30の係合によりシャッターカーテン4の施錠がなされるとともに、前記施錠がされている状態で、前記ロック装置20を下方へと移動させる操作をすることで、前記ロック装置20と前記ロック受け30の係合が解除され、シャッターカーテン4の施錠が解除される、シャッター装置のロック機構50とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、手動操作されるシャッターカーテンを備えるシャッター装置に関するものであり、より詳しくは、シャッターカーテンの閉鎖状態を維持するためのロック機構に関するものである。
特許文献1では、シャッターカーテン(シャッター板)の幅木部(端板部)にロック機構を配置する構成が開示されている。このロック機構は、防犯上の観点から、室外側での幅木部(端板部)の持ち上げを規制するものである。
また、特許文献1の構成では、幅木部(端板部)の裏側に回動可能な手掛けレバー部材が設けられ、室内側にてシャッターカーテンの巻上げを行う場合には、手掛けレバー部材が押上げられるようにして操作され、これによって解除部材が下方に押下げられることで、解錠操作が可能となる構成となっている。
また、この特許文献1の構成によれば、室内側にて手掛けレバー部材を押上げることで解錠操作ができるとともに、手掛けレバー部材をそのまま押上げることでシャッターカーテンを巻上げることができる。また、紐部材を介して手掛けレバー部材に接続される摘み部材を操作する場合には、この摘み部材を引き上げることで、手掛けレバー部材を回動させる解錠操作ができるとともに、そのまま掴み部材を引き上げることで、シャッターカーテンを巻上げることができる。
特開2007−217985号公報
しかし、掃き出し窓の設置箇所に対してシャッター装置が設置される場合には、手掛けレバー部材が床面に近い位置に配置されることになるため、手掛けレバー部材を直接操作する場合には、かがむ、若しくは、しゃがむなどの必要が生じることとなり、操作に負担が生じることになる。
また、摘み部材を利用して操作する場合には、このような負担の軽減を図ることが可能となるが、シャッターカーテンを閉じた状態では、摘み部材や紐部材が室内側から見えてしまうことになり、また、シャッターカーテンを全開状態とした場合には、上から紐部材が垂れ下がって見えてしまうことから、意匠性において課題が残ることとなる。
また、摘み部材を磁石によってシャッターカーテンに貼り付けておくことも可能であるが、衝撃などによって摘み部材が脱落してしまうと、シャッターカーテンを開く際に摘み部材を探さなければならなくなってしまう。
さらに、掃き出し窓ではなく、床から一定の高さに配置される窓の設置箇所にシャッター装置が設置される場合では、かがむなどの必要は無くなるが、手掛けレバー部材の下から手を挿し込む必要があるため、指先に神経を集中させて手掛けレバー部材の下方の空間(隙間)の位置を探るなどの負担を与えてしまうことになる。
そこで、本発明は、以上の問題点に鑑み、操作負担が少なく、また、ロック機構から離れた位置に摘み部材などを設ける必要のない、新規な技術について提案するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1に記載のごとく、
シャッターカーテンの幅木に対して上下移動可能に設けられるロック装置と、
シャッター装置の枠体に設けられ、前記ロック装置と係合するロック受けと、
を有するロック機構であって、
前記ロック装置と前記ロック受けの係合によりシャッターカーテンの施錠がなされるとともに、
前記施錠がされている状態で、前記ロック装置を下方へと移動させる操作をすることで、前記ロック装置と前記ロック受けの係合が解除され、シャッターカーテンの施錠が解除される、シャッター装置のロック機構とするものである。
また、請求項2に記載のごとく、
前記ロック装置は、前記幅木に対して上下移動可能な操作用部材に設けられ、
前記操作用部材は、シャッターカーテンの幅方向に長い長尺の部材にて構成されるものである。
また、請求項3に記載のごとく、
シャッターカーテンの幅木に対して上下移動可能に設けられるロック受けと、
シャッター装置の枠体に設けられ、前記ロック装置と係合するロック装置と、
を有するロック機構であって、
前記ロック装置と前記ロック受けの係合によりシャッターカーテンの施錠がなされるとともに、
前記施錠がされている状態で、前記ロック受けを下方へと移動させる操作をすることで、前記ロック装置と前記ロック受けの係合が解除され、シャッターカーテンの施錠が解除される、シャッター装置のロック機構とするものである。
また、請求項4に記載のごとく、
前記ロック受けは、前記幅木に対して上下移動可能な操作用部材に設けられ、
前記操作用部材は、シャッターカーテンの幅方向に長い長尺の部材にて構成されるものである。
また、請求項5に記載のごとく、
前記ロック装置は、ワンタッチラッチにて構成されることとするものである。
また、請求項6に記載のごとく、
請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の前記ロック機構を備えるシャッター装置とするものである。
また、請求項7に記載のごとく、
前記シャッターカーテンを巻き取るための巻取シャフトに対し、弾性部材にて前記シャッターカーテンを巻き取る方向の回転付勢力が付与される構成とし、
前記ロック機構による施錠が解除された際に、前記回転付勢力によって、前記シャッターカーテンが巻上げられる構成とする、シャッター装置とするものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、請求項1に記載の発明においては、
ロック装置の解錠は、前記ロック装置を下方へと移動させるだけで行うことが可能となり、優れた操作性を実現することができる。
また、請求項2に記載の発明においては、
シャッターカーテンの幅方向の広い範囲において、操作用部材を押下げることで、ロック装置の解錠が可能となり、優れた操作性を実現することができる。
また、請求項3に記載の発明においては、
ロック装置の解錠は、前記ロック受けを下方へと移動させるだけで行うことが可能となり、優れた操作性を実現することができる。
また、請求項4に記載の発明においては、
シャッターカーテンの幅方向の広い範囲において、操作用部材を押下げることで、ロック装置の解錠が可能となり、優れた操作性を実現することができる。
また、請求項5に記載の発明においては、
ロック装置(操作用部材)を一度押下げて離すワンプッシュ操作によって、ロック装置の解錠を行うことができ、優れた操作性を実現することができる。
また、請求項6に記載の発明においては、
ロック装置の解錠について、優れた操作性を有するシャッター装置を実現することができる。
また、請求項7に記載の発明においては、
施錠が解除された際には、弾性部材の回転付勢力によって巻取シャフトが回転されるため、シャッターカーテンの巻上げを自動的に実施することができる。
次に、発明の実施の形態について説明する。
図1は、実施例1にかかるロック機構50を備えるシャッター装置1について説明する図である。この図1は、室外側から臨んだ際のシャッター装置1の構成について示しており、以下の図面を用いた説明においては、紙面上側を上、紙面下側を下、紙面左側を左、紙面右側を右として説明することとする。また、本明細書中において、或る対象物についての室内側とは、その或る対象物よりも建物の室内に近い側を意味し、或る対象物についての室外側とは、その或る対象物よりも建物の室内から遠い側を意味するものとする。
図1に示すごとく、シャッター装置1の上部には、収容ケース2が配置されている。この収容ケース2内に、シャッターカーテン4を巻取るための巻取シャフト3が備えられることで、シャッターカーテン4の巻取装置5が構成されている。
また、図1に示すごとく、シャッターカーテン4は、長尺の複数のスラット4b・4bを上下方向に連結することで構成されている。また、シャッターカーテン4の上部端4cは巻取シャフト3に連結される。また、シャッターカーテン4の最下部には、幅木4aが設けられる。
また、図1に示すごとく、シャッター装置1の左右両側には、ガイドレール8・8が上下方向に配置されており、シャッターカーテン4が巻上げ、巻下げされる際には、ガイドレール8・8によってスラット4b・4bや幅木4aの左右端部がガイドされるようになっている。また、シャッター装置1の下部には、下枠9が設けられており、図2に示すごとく、この下枠9の位置まで幅木4aが下降したときに、シャッターカーテン4が全閉状態となり、シャッターカーテン4の室内側にあるサッシ11・12が遮蔽されるようになっている。
また、図1に示すごとく、収容ケース2の支持壁部2a・2bには、支持シャフト6・7が水平方向に突設されている。この支持シャフト6・7に対し筒状のドラム8a・8b・8cがそれぞれ回転自在に支持されている。そして、このドラム8a・8b・8cに対し、巻取シャフト3が固定され、これにより、巻取シャフト3がドラム8a・8b・8cを介して支持シャフト6・7に回転自在に支持されるようになっている。この構成で、巻取シャフト3が回転すると、シャッターカーテン4が巻取シャフト3に対して巻上げられる、若しくは、巻取シャフト3から巻下げられるようになっている。なお、巻取シャフト3は、筒状とするほか、シャッターカーテン4の上部端4cを連結するための棒状部材をドラム8a・8b・8cに横架して構成されるものとしてもよい。
また、図1に示すごとく、支持シャフト6には、弾性部材10が設けられる。本実施形態では、この弾性部材10をコイルスプリングにて構成することとし、このコイルスプリングが、支持シャフト6の周囲を囲むように、支持シャフト6の軸方向に巻回配置されるようにしている。また、この弾性部材10の左端部は、支持シャフト6に固定される一方、弾性部材10の左端部は、ドラム8bに固定される。なお、弾性部材10としては、コイルスプリングの他、ゼンマイスプリングを利用してもよい。
また、図1に示すごとく、弾性部材10の巻方向は、シャッターカーテン4を巻上げる方向の回転付勢力(「スプリングトルク」ともいう)を巻取シャフト3に付与する方向としており、いわゆる、シャッターカーテン4が「上がり勝手」となる設定となっている。また、この回転付勢力は、シャッターカーテン4を巻上げる方向に巻取シャフト3を回転させるために、弾性部材10により巻取シャフト3に付与されるトルクである。また、この回転付勢力は、シャッターカーテン4の巻下げ量が大きくなるにつれて増加するものである。このようにして、巻取シャフト3は弾性部材10によって巻上方向(シャッターカーテン4を巻上げる回転方向)に回転付勢されるようになっている。
また、図1及び図2に示すごとく、シャッターカーテン4の最下部に配置される幅木4aには、ロック装置20が設けられている。このロック装置20は、シャッター装置1の下枠9に設けられたロック受け30に係合することにより、シャッターカーテン4の巻上げを規制するためのものである。そして、このロック装置20は、図2に示すごとく、幅木4aの裏側、即ち、シャッターカーテン4の室内側に設けられ、シャッターカーテン4の室内側に設けられた操作用部材21にて操作されるようになっている。
次に、ロック装置20を有するロック機構50の構成について説明する。
図3(a)は、ロック装置20が配置される箇所の縦断面図、図3(b)は、ロック装置20が配置される箇所を室内側から臨む正面図である。
この図3(a)(b)に示すごとく、シャッターカーテン4の最下部に配置されるスラット4bには、幅木4aが吊設されている。また、幅木4aは、上下方向の縦壁部4mを有し、この縦壁部4mの上下中途部におけるる室外側には、板状の水切り板部4nが設けられている。また、幅木4aの縦壁部4mの上部に、略門状断面を有する吊部22が幅木4aの幅方向に設けられている。この吊部22は、幅木4aの幅方向に長く形成されており、この吊部22にて幅木4aの室内側に設けられる操作用部材21が吊設される。この操作用部材21は、幅木4aの幅方向に長い長尺の部材にて構成される。
また、図3(a)に示すごとく、操作用部材21は、幅木4aの縦壁部4mに対向して配置される縦壁部21aと、この縦壁部21aの上端部から室内方向に向かって延設される水平板部21bと、この水平板部21bから上方に向かって延設され、略T字状の断面を形成する吊設用係合部21cとを有する構成としている。
また、図3(a)に示すごとく、水平板部21bの室内側端部を、上下方向に延出した後に端部を室外側へと屈曲させることで、操作部21sが形成されている。この操作部21sにより、シャッターカーテン4の巻下げ操作、巻上げ操作をする際において、指などのかかりを良好にすることができるようになっている。
また、図4(a)に示すごとく、吊設用係合部21cは、上下方向の縦板部21dと、縦板部21dの上部において室内外方向に延設される横板部21eと、を有し、この縦板部21dと横板部21eによって、略T字状の断面が形成されることとしている。
一方、吊部22には、略門状断面を有する収容部22aが形成されており、この収容部22aの下部開口部22bの端縁部22c・22cの間に、吊設用係合部21cの縦板部21dが挿通されるとともに、収容部22a内に吊設用係合部21cの横板部21eが配置されるようになっている。そして、横板部21eの左右端部を下部開口部22bの端縁部22c・22cにて下側から支持することで、操作用部材21(吊設用係合部21c)が吊部22に吊り下げられるようになっている。
また、図4(a)に示すごとく、吊部22の収容部22aは、高さHの内部寸法を有しており、図4(b)に示すごとく、吊設用係合部21cの横板部21eが上方に移動できるようになっている。このようにして、操作用部材21(吊設用係合部21c)が吊部22に対して上下移動可能となる、即ち、操作用部材21が幅木4aに対して上下移動可能となっている。
また、図3(a)(b)に示すごとく、操作用部材21には、ロック装置20が固定されている。このロック装置20は、周知のワンタッチラッチにて構成されるものであり、ケース部20aが下方に移動して、動作ピン20bがロック受け30の先端部31に衝突した際には、係合爪部20c・20cが回動して、ロック受け30の先端部31を両側から挟み込んで、係合爪部20c・20cとロック受け30の先端部31の施錠(ロック)が成立する一方、この施錠状態において、ケース部20aがさらに下方に移動され、動作ピン20bがさらに押し込まれると、係合爪部20c・20cが開かれて開錠されるとともに、内蔵したバネ(付図示)の付勢力によって動作ピン20bが押し出されて、ロック受け30の先端部31を突き放すようにして、ケース部20aを上方へと移動させるべく構成されるものである。なお、ここで述べた機能を有するものであれば、本発明において利用するロック装置20の具体的な構成は特に限定されるものではないが、例えば、タッチラッチ(製品型番TL−191:株式会社栃木屋カタログ参照)などを利用することができる。
また、図3(a)(b)に示すごとく、ロック装置20のケース部20aは、操作用部材21に固定されており、これにより、操作用部材21とロック装置20とが一体として、幅木4aに対して上下移動可能に構成されることとなっている。
次に、図3〜図7を用いてロック装置20による施錠、開錠について説明する。
図3(a)(b)に示すごとく、操作部21sの引下げにより、シャッターカーテン4が巻下げられる過程においては、ロック装置20の係合爪部20c・20cが開かれた状態となっている。なお、操作部21sの引下げの際には、図4(a)に示すごとく、吊設用係合部21cの横板部21eが、吊部22の端縁部22c・22cを引下げることで、操作用部材21と幅木4aが一体として下降されることとなっている。
次に、図3(a)(b)に示すごとく、シャッターカーテン4がさらに巻下げられて、ロック装置20の動作ピン20bがロック受け30の先端部31に接触して押し込まれると、図5(a)(b)に示すごとく、両係合爪部20c・20cの下端が近づき合う方向へと回動し、両係合爪部20c・20cによって、ロック受け30の先端部31が挟み込まれる。これより、ロック装置20とロック受け30が係合された状態となって、シャッターカーテン4が施錠された状態となる。
また、図6(a)は、同じく、ロック装置20とロック受け30が係合されて、シャッターカーテン4(幅木4a)の施錠がなされた状態を示しており、この状態から、図6(b)に示すごとく、幅木4aが室外側にて上方へ引き上げられようとしたとする。この場合、操作用部材21がロック装置20を介してロック受け30に係合されているため、吊部22の端縁部22c・22cが、操作用部材21の吊設用係合部21cの横板部21eに係合することで、吊部22の上方への移動が規制されることになる。このようにして、シャッターカーテン4の施錠がされているときには、操作用部材21(吊設用係合部21c)によって、幅木4a(吊部22)の上方への移動が規制されることで、室外側からのシャッターカーテン4の上方への引き上げを防止することができる、つまりは、防犯上の観点からの施錠を実現することができる。
次に、図5(a)(b)に示すシャッターカーテン4の施錠がなされた状態において、図7(a)(b)に示すごとく、操作部21sを指25にて押下げて操作用部材21を下方へ移動させると、ロック装置20の動作ピン20b(図7(b)参照)が、ロック受け30の先端部31によってさらに押し込まれ、両係合爪部20c・20cの下端が離れ合う方向へと回動し、両係合爪部20c・20cによるロック受け30の先端部31の挟み込みが解除される。さらに、ロック装置20に内蔵されるバネ(付図示)によって、動作ピン20bが押し出され、この反力がロック装置20を上方へ移動させる力となって、ロック受け30からロック装置20が離間され図3に示す状態となる。このように、操作部21s(操作用部材21)を指25にて一度押下げて離すことにより(ワンプッシュ操作)、ロック装置20とロック受け30の係合が解除された状態となって、シャッターカーテン4の施錠を解除することができる。
なお、図6(a)に示すごとく、シャッターカーテン4の施錠がなされた状態において、幅木4aの縦壁部4mの下端部4kは、シャッター装置の下枠9に設けた段部9aに当接するようになっており、これにより、室外側での幅木4aの押下げが規制され、幅木4aの押下げに伴う操作用部材21の押下げを規制できるようになっている。つまり、仮に、室外側での幅木4aの押下げが可能であると、吊部22が下方へと移動して吊設用係合部21cが押下げられ、操作用部材21が下方へと移動してロック装置20の解錠がなされてしまうことになるが、本実施形態では、幅木4aの押下げを段部9aによって規制することで、このような室外側での幅木4aの押下げによる解錠を防止できることになる。いうなれば、室外側からロック装置20の解錠ができない構成となっているのである。
また、図6(a)に示すごとく、シャッターカーテン4の施錠がなされた状態においては、吊部22の端縁部22c・22cと、吊設用係合部21cの横板部21eの間には、クリアランスCが確保されるようになっている。これにより、このクリアランスCの範囲において、操作用部材21の下方への移動が許容され、操作部21s(操作用部材21)の押下げによる解錠ができることとしている。なお、このクリアランスCの確保により操作用部材21の移動を許容することが、本実施形態を実現する上で重要なポイントとなる。つまり、本実施形態では、室外側での幅木4aの段部9aでの押下げによる解錠防止という機能を備えつつ、室内側での操作用部材21(ロック装置20)の押下げによる解錠を実現するために、このクリアランスCが設定されるものであって、単に、周知のワンタッチラッチを幅木4aに設けただけのものではないのである。
以上のような構成により、シャッターカーテンの施錠、及び、解錠を行うことができる。そして、特に、解錠の操作においては、図7(a)(b)に示すごとく、指25によって操作部21sを一度押下げて離す、つまりは、ワンプッシュ操作をするだけで、解錠を行うことができ、優れた操作性を実現することができる。
さらに、図8に示すごとく、掃き出し窓40の設置箇所にシャッター装置1が配置される場合においては、床41の位置まで幅木4aが下がることになるが、本実施形態によれば、足42によって操作用部材21(操作部21s)(図7参照)を一度押下げて離す、つまりは、ワンプッシュ操作することにより、解錠を行うこともできる。このように、足42による操作が可能となるので、解錠を行うためにかがんだり、しゃがんだりする必要がなくなり、優れた操作性を実現できるようになる。また、従来のような解錠操作のための摘み部材を設ける必要も無いため、摘み部材によって意匠性が損なわれるという問題も生じない。なお、このような足42を用いた操作を想定し、足先での押下げを行いやすいように、図7に示す操作部21sをより大きく構成することや、別部材を付設するなどの変更をしてもよい。
また、図8に示すごとく、施錠が解除された際には、図1にも示される弾性部材10の回転付勢力によって巻取シャフト3が回転されるため、シャッターカーテン4の巻上げを自動的に実施することができる。これは、弾性部材10によって、シャッターカーテン4を「上がり勝手」とする設定としているために可能となるものである。このように、本実施形態によれば、室内側において、操作用部材21(操作部21s)(図7参照)を手の指や、足で一度押下げて離すワンプッシュ操作をするだけで、解錠操作、及び、巻上げ操作の両方を実施できることになる。なお、弾性部材10の回転付勢力については、シャッターカーテン4を全て巻上げることができるような初期設定とすれば、ワンプッシュ操作をするだけで全開操作を完了することができ、巻上げ操作を極めて容易なものとすることができる。この他、弾性部材10の回転付勢力について、シャッターカーテン4が半開状態で停止される初期設定とするなど、適宜設定が可能なものである。
以上のようにして、本発明を実施することができる。
即ち、図3及び図7に示すごとく、
シャッターカーテン4の幅木4aに対して上下移動可能に設けられるロック装置20と、
シャッター装置1の枠体(下枠9)に設けられ、前記ロック装置20と係合するロック受け30と、
を有するロック機構50であって、
前記ロック装置20と前記ロック受け30の係合によりシャッターカーテン4の施錠がなされるとともに、
前記施錠がされている状態で、前記ロック装置20を下方へと移動させる操作をすることで、前記ロック装置20と前記ロック受け30の係合が解除され、シャッターカーテン4の施錠が解除される、シャッター装置のロック機構50とするものである。
この構成により、ロック装置20の解錠は、前記ロック装置20(操作用部材21)を下方へと移動させるだけで行うことが可能となり、優れた操作性を実現することができる。
また、図3及び図7に示すごとく、前記ロック装置20は、前記幅木4aに対して上下移動可能な操作用部材21に設けられ、前記操作用部材21は、シャッターカーテン4の幅方向に長い長尺の部材にて構成される構成とするものである。
この構成により、シャッターカーテン4の幅方向の広い範囲において、操作用部材21を押下げることで、ロック装置20の解錠が可能となり、優れた操作性を実現することができる。
また、以上の構成において、図9(a)(b)に示すごとく、ロック装置120をシャッター装置の枠体側(下枠9)に設け、ロック受け130を幅木4a側(操作用部材21)に設けることとしてもよい。この場合においても、ロック受け130(操作用部材21)を一度押下げて離すワンプッシュ操作によって、解錠を行うことができ、優れた操作性を実現することができる。
また、図3及び図7に示すごとく、前記ロック装置20は、ワンタッチラッチにて構成されることとするものである。
これにより、ロック装置20(操作用部材21)を一度押下げて離すワンプッシュ操作によって、ロック装置20の解錠を行うことができ、優れた操作性を実現することができる。
また、図1及び図8に示すごとく、前記ロック機構50を備えるシャッター装置1とし、前記シャッターカーテン4を巻き取るための巻取シャフト3に対し、弾性部材10にて前記シャッターカーテン4を巻き取る方向の回転付勢力が付与される構成とし、前記ロック機構50による施錠が解除された際に、前記回転付勢力によって、前記シャッターカーテン4が巻上げられる構成とする、シャッター装置1とするものである。
この構成によれば、施錠が解除された際には、弾性部材10の回転付勢力によって巻取シャフト3が回転されるため、シャッターカーテン4の巻上げを自動的に実施することができる。
本発明は、手動で昇降操作がなされるシャッターカーテンを具備するシャッター装置のほか、例えば、ロール網戸、ロールスクリーンなど、いわゆる巻取り軸を有する遮蔽装置のロック機構として、広く適用可能である。
ロック機構を備えるシャッター装置の一実施形態について説明する図。 シャッターカーテンの下部の構成について示す図。 (a)は、ロック機構の構成について示す縦断面図。(b)は、ロック機構の構成について示す室内側から臨む正面図。 (a)は、吊部材に操作用部材が吊設される状態について示す図。(b)は、吊部材に対し操作用部材が上下移動可能であることを説明する図。 (a)は、ロック機構による施錠時の状態について示す縦断面図。(b)は、ロック機構による施錠時の状態について示す室内側から臨む正面図。 (a)は、ロック機構による施錠時での幅木と操作用部材の位置について説明する図。(b)は、ロック機構による施錠時に幅木が押し上げられた状態について説明する図。 (a)は、ロック装置の解錠操作時の状態について示す縦断面図。(b)は、ロック装置の解錠操作時の状態について示す室内側から臨む正面図。 掃き出し窓に設置されるシャッター装置について、足による解錠を行う例について示す図。 (a)は、ロック装置をシャッター装置の下枠側に配置した例について示す縦断面図。(b)は、ロック装置をシャッター装置の下枠側に配置した例について示す室内側から臨む正面図。
符号の説明
1 シャッター装置
3 巻取シャフト
4 シャッターカーテン
4a 幅木
9 下枠
10 弾性部材
20 ロック装置
21 操作用部材
22 吊部材
25 指
30 ロック受け
50 ロック機構

Claims (7)

  1. シャッターカーテンの幅木に対して上下移動可能に設けられるロック装置と、
    シャッター装置の枠体に設けられ、前記ロック装置と係合するロック受けと、
    を有するロック機構であって、
    前記ロック装置と前記ロック受けの係合によりシャッターカーテンの施錠がなされるとともに、
    前記施錠がされている状態で、前記ロック装置を下方へと移動させる操作をすることで、前記ロック装置と前記ロック受けの係合が解除され、シャッターカーテンの施錠が解除される、シャッター装置のロック機構。
  2. 前記ロック装置は、前記幅木に対して上下移動可能な操作用部材に設けられ、
    前記操作用部材は、シャッターカーテンの幅方向に長い長尺の部材にて構成される、
    ことを特徴とする、請求項1に記載のシャッター装置のロック機構。
  3. シャッターカーテンの幅木に対して上下移動可能に設けられるロック受けと、
    シャッター装置の枠体に設けられ、前記ロック装置と係合するロック装置と、
    を有するロック機構であって、
    前記ロック装置と前記ロック受けの係合によりシャッターカーテンの施錠がなされるとともに、
    前記施錠がされている状態で、前記ロック受けを下方へと移動させる操作をすることで、前記ロック装置と前記ロック受けの係合が解除され、シャッターカーテンの施錠が解除される、シャッター装置のロック機構。
  4. 前記ロック受けは、前記幅木に対して上下移動可能な操作用部材に設けられ、
    前記操作用部材は、シャッターカーテンの幅方向に長い長尺の部材にて構成される、
    ことを特徴とする、請求項3に記載のシャッター装置のロック機構。
  5. 前記ロック装置は、ワンタッチラッチにて構成される、
    ことを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のシャッター装置のロック機構。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のロック機構を備えるシャッター装置。
  7. 前記シャッターカーテンを巻き取るための巻取シャフトに対し、弾性部材にて前記シャッターカーテンを巻き取る方向の回転付勢力が付与される構成とし、
    前記ロック機構による施錠が解除された際に、前記回転付勢力によって、前記シャッターカーテンが巻上げられる構成とする、
    ことを特徴とする、請求項6に記載のシャッター装置。
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