JP2010143517A - 車体組立装置及び車体組立方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】より効率的な組立作業を行って生産コストの低下を図る。
【解決手段】車体部品がセットされる治具台車1が移動可能な車体部品搬送経路3を設け、車体部品搬送経路3は、治具台車1に車体部品をセットする部品セット部21と、部品セット部21でセットした車体部品に対して溶接ロボット27,29により溶接作業を行う部品組付部23,25と、部品組付部23,25で溶接完了した車体部品を搬出する部品搬出部33,35,37と、をそれぞれ備える。同一車種の車体部品を連続して生産する際には、部品搬出部33,35,37で車体部品を搬出した後の空の治具台車1を、治具台車格納部17に格納せずに、バイパス部45を通して部品セット部21側に移動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、治具台車にセットした車体部品に対して組み立て作業を行う車体組立装置及び車体組立方法に関する。
治具を備えた台車が環状の搬送経路を移動して、その治具に作業者が車体部品をセットした後、該車体部品に対してロボットにより溶接作業を行い、溶接後の車体部品を搬出する車体組立装置が知られている(下記特許文献1)。
特開2000−177663号公報
上記した従来の車体組立装置では、車種に応じた各種治具を台車にセットすることで、大きなスペースを必要とすることなく、多車種に対応できるなど利点があるものの、より効率的な組立作業を行って生産コストの低下を図るには、より一層の改善が必要となっている。
そこで、本発明は、より効率的な組立作業を行って生産コストの低下を図ることを目的としている。
本発明は、治具台車が移動可能な車体部品搬送経路に、治具台車に車体部品をセットする部品セット部と、この部品セット部でセットした車体部品の組み付け作業を行う部品組付部と、この部品組付部で組み付けた車体部品を搬出する部品搬出部と、をそれぞれ設け、部品搬出部と部品セット部との間に、互いに異なる車体部品に対応する複数の治具台車を格納する治具台車格納部を設け、部品搬出部で部品搬出後の空の治具台車を、治具台車格納部をバイパスするように部品セット部に向けて移動させるバイパス部を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、部品搬出部で部品搬出後の空の治具台車を、バイパス部を経由して部品セット部に向けて移動させることができるので、同一車種の車体部品を連続して生産する場合であっても、その車体部品に対応する治具台車を治具台車格納部にさらに格納しておく必要がなく、車体部品搬出後に空となった治具台車を車体部品搬送経路に循環させればよく、したがって治具台車の台数を極力少なくすることができて、より効率的な組立作業が行えて生産コストの低下を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係わる車体組立装置の全体構成を示す平面図である。ここでの車体組立装置は、自動車の車体部品として、例えば、エンジンルームを覆うフードのインナパネル部材であるフードインナWHと、左右の各リアドアのインナパネル部材であるドアインナ左WL,ドアインナ右WRの3つの車体部品に対し、補強部材であるレインフォースを溶接により接合固定して組立作業を行うものである。この際、複数車種の上記各車体部品の生産を実施可能である。
これらの各車体部品は、台車1上の図示しない治具に保持された状態で、車体部品搬送経路3に沿って移動する。台車1上の治具は、各車体部品に対応したものであり、以後は、該治具を取り付けてある台車1を治具台車と称して説明する。そして、フードインナWHを保持する治具を備えた台車1を治具台車1(WH)、ドアインナ左WL,ドアインナ右WRを保持する治具を備えた台車1をそれぞれ治具台車1(WL),1(WR)とする。なお、治具台車1(WH),1(WL),1(WR)のすべてを称する際には、単に治具台車1とする。
車体部品搬送経路3は、図1中で右方向に治具台車1が移動する第1経路5と、第1経路5に並行して配置してあり、図1中で左方向に治具台車1が移動する第2経路7とを備えている。これら第1経路5の下流側(図1中で右側)の端部と第2経路7の上流側(図1中で右側)の端部との合流部には、アイドル工程となる移動方向変換部9を設けてある。
上記した車体部品搬送経路3には、搬送移動方向に沿って複数の搬送ローラ11を設けた搬送駆動機構13を備え、この搬送駆動機構13を搬送移動方向に沿って複数配置している。搬送ローラ11は図示しないモータなどの駆動手段によって回転し、この回転する搬送ローラ11上に位置する治具台車1が車体部品搬送経路3に沿って移動する。
前記した移動方向変換部9は回転テーブル15を備え、この回転テーブル15上における第1経路5の下流側の端部及び第2経路7の上流側の端部に、前記した搬送ローラ11を備える搬送駆動機構13をそれぞれ配置している。したがって、第1経路5の下流側端部の搬送駆動機構13上に移動して来た治具台車1は、回転テーブ15が180度回転することで、第2経路7の上流側端部に移動変位することになり、これにより治具台車1の移動方向が逆方向に変換されることになる。
なお、上記した移動方向変換部9は回転テーブル15を設けた例に限るものではなく、搬送駆動機構13が第1経路5から第2経路7に向けて、直線状にスライド移動する機構でもよい。ただしこの場合には、第2経路7に移動した搬送駆動機構13の搬送ローラ11は、第1経路5での回転方向とは逆方向に回転させる必要がある。
一方、第1経路5の上流側(図1中で左側)の端部と第2経路7の下流側(図1中で左側)の端部との合流部には、複数の治具台車1を格納する治具台車格納部17を設けてある。治具台車格納部17は、車体部品を保持していない空の治具台車1を、例えば自動車を1台ずつパレットに載せた状態で移動させる構造の駐車場のごとく多数格納して前後左右や上下方向に移動可能とする治具台車格納移動機構を備えている。すなわち、この治具台車格納移動機構は、治具台車格納部17内の複数の空の治具台車1のうち、これから生産を行う車種の必要とする車体部品に対応する治具台車1を第1経路5に向けて移動させるとともに、第2経路7から移動してくる空の治具台車1を取り込んで格納する。
上記した第1経路5の搬送移動方向ほぼ中間位置には、作業者19によって車体部品及びレインフォースを治具台車1にセットする部品セット工程となる部品セット部21を設けている。部品セット部21は、少なくとも2台の治具台車1が同時に存在することが可能なスペースを備えている。
また、前記した移動方向変換部9に隣接する第1経路5及び第2経路7には、部品セット部21でセットした車体部品とレインフォースとの組み付け作業を行う部品組付工程となる第1部品組付部23及び第2部品組付部25をそれぞれ設けている。すなわち、車体部品搬送経路3は、治具台車1が互いに逆方向に移動するすれ違い部分を備え、このすれ違い部分における一方に移動する側の第1経路5及び他方に移動する側の第2経路7に、第1部品組付部23及び第2部品組付部25をそれぞれ設けていることになる。
これら各部品組付部23,25相互間には、第1,第2各溶接ロボット27,29を治具台車1の移動方向に沿って設置してある。これら各溶接ロボット27,29は、レーザ発振設備31における1台のレーザ発振器32から発振するレーザ光を図示しない光ファイバを通して受けることで、各部品組付部23,25における車体部品に対して溶接作業を行う。
また、第2部品組付部25の下流側の第2経路7には、第1,第2各部品組付部23,25で組み付けた車体部品を搬出する部品搬出部33,35,37を順次設けている。ここで、部品搬出部33はフードインナWHに対応し、部品搬出部35,37はドアインナ左WL,右WRにそれぞれ対応している。これら各部品搬出部33,35,37には、部品搬出ロボット39,41,43をそれぞれ設置している。
そして、本実施形態では、第2経路7の部品搬出部33,35,37で部品搬出後の空の治具台車1を、最下流側の部品搬出部37にて第1経路5に移動させるバイパス経路となるバイパス部45を設けている。このバイパス部45は、車体部品搬送経路3において、治具台車格納部17をバイパスするように、治具台車格納部17に対して並列に設けている。
なお、上記したバイパス部45は、前記した移動方向変換部9と同様の構造としてある。すなわち、このバイパス部45は回転テーブル47を備え、回転テーブル47が180度回転することで、第2経路7側の空になっている治具台車1が第1経路5側の部品セット部21の上流側に移動変位することになる。このバイパス部45においても、移動方向変換部9と同様に、回転テーブル47を設けた例に限るものではなく、第2経路7から第1経路5に向けて、直線状にスライド移動する機構でもよい。
次に、上記した車体組立装置による車体組立方法について説明する。治具台車格納部17からは、あらかじめ設定してある自動車の生産計画に基づいて、生産する複数車種のそれぞれの車体部品に対応する(必要とする)治具台車1を、第1経路5に順次供給する。図1では、一例として部品セット部21に、同一車種の車体部品に対応する治具台車1(WH)と治具台車1(W)の2台が位置している。
このとき、上記部品セット部21での搬送ローラ11の回転速度を可変として治具台車1(WH),1(W)の移動速度を可変とし、該部品セット部21で車体部品(フードインナWH,ドアインナ左WL)をセットするときには治具台車1(WH),1(W)の移動速度を遅くする。なお、ここでは治具台車1(WH),1(W)の移動速度を、例えば高速、中速、低速の3段階とし、車体部品をセットするときには低速として、作業者19が一定距離を走行しながらセット作業を行うようにしている。
これら2台の治具台車1(WH),1(W)に対し、作業者19が対応する車体部品であるフードインナWHを治具台車1(WH)に、ドアインナ左WLを治具台車1(WL)にそれぞれセットする。さらに、このセットしたフードインナWH及びドアインナ左WL上に、溶接固定する図示しないレインフォースをセットする。なお、このときの作業者19は2人であっても、1人であってもよい。
そして、これらの治具台車1(WH),1(W)が第1部品組付部23に順次移動すると、第1,第2各溶接ロボット27,29によって、レインフォースをフードインナWHやドアインナ左WLに対して複数箇所を溶接固定する。この溶接作業時おいても治具台車1(WH),1(W)は常に搬送移動している。
第1部品組付部23での溶接作業が終了した治具台車1(WH),1(W)は、その下流の回転テーブル15上の搬送ローラ11を備える搬送駆動機構13に順次移動する。ここで、搬送駆動機構13の駆動を停止させた状態で回転テーブル15が180度回転すると、例えば治具台車1(WH)が搬送駆動機構13とともに第1経路5から第2経路7側に移動変位することになる。なお、このとき、第2経路7側の搬送駆動機構13の回転テーブル15上には、治具台車1が載せられていないものとする。
第2経路7側に移動した治具台車1(WH)は、これが載せられている搬送駆動機構13を再駆動することで、第2部品組付部25に移動し、この第2部品組付部25で再度第1,第2各溶接ロボット27,29によって、レインフォースとフードインナWHとの残りの溶接部位に対して溶接作業を行う。
治具台車1(WH)に続く治具台車1(W)上のドアインナ左WLについても、上記のフードインナWHと同様にして、第1部品組付部23で溶接作業してから、回転テーブル15で回転させた後、第2部品組付部25で溶接作業がなされる。
このようにして、部品セット部21でセットした車体部品に対し溶接作業が完了した各種車体部品は、その下流の第2経路7に設けてある部品搬出部33,35,37において、それぞれ対応する部品搬出ロボット39,41,43により車体部品搬送経路3の外部に搬出される。
そして、車体部品を搬出して空になった治具台車1は、第2経路7をさらに移動し治具台車格納部17に取り込まれて格納されることになる。
このように、本実施形態の車体組立装置では、複数車種の各種車体部品に対応する治具台車1を治具台車格納部17に格納してあるので、生産が必要となった車種に対応する治具台車1を、治具台車格納部17から順次搬出して第1経路5に送り込むことで、複数車種の生産が可能となる。
ここで、本実施形態では、第2経路7の部品搬出部33,35,37において車体部品を搬出して空になった治具台車1が、例えばフードインナWHを載せた治具台車1(WH)として、さらにこの空になった治具台車1(WH)を利用して同一車種のフードインナWHの組み立てを連続して行う場合を想定する。
この場合には、上した空の治具台車1(WH)が部品搬出部37に対応するバイパス部45の回転テーブル47上に位置する状態で、搬送駆動機構13を停止させて回転テーブル47を180度回転させ、空の治具台車1(WH)を第1経路5側に移動させる。その後、この空の治具台車1(WH)を載せている搬送駆動機構13を駆動して該空の治具台車1(WH)を部品セット部21に向けて移動させる。
そして、この部品セット部21にて前記と同様にしてフードインナWH及びレインフォースを治具台車1(WH)にセットした後、第1部品組付部23での溶接作業、移動方向変換部9での移動方向変換作業及び第2部品組付部25での溶接作業を経て、部品搬出部33で作業完了部品の搬出を行う。
また、上記したフードインナWHと同一車種の他の車体部品であるドアインナ左WL,ドアインナ右WRを連続して生産する際にも、上記したフードインナWHと同様にして、部品搬出後の治具台車1(WL),1(WR)が第2経路7のバイパス部45に位置している状態で、回転テーブル47を回転させて第1経路5側に移動させればよい。
以上のように、本実施形態では、同一車種の車体部品を連続して生産する場合には、部品搬出後の第2経路7上の空の治具台車1を、治具台車格納部17をバイパスするようにしてバイパス部45を経て部品セット部21の上流の第1経路5に移動させればよい。このため、同一車種の1つの車体部品に対応する治具台車1、例えば治具台車1(WH)を、車体部品搬送経路3上に2台配置しているとすれば、さらに1台を治具台車格納部17に格納しておく必要がなく、2台で同一車種の連続生産が可能となる。
したがって、ここでは車体部品として、フードインナWH、ドアインナ左WL,ドアインナ右WRの3種を製造していることから、これら各車体部品に対応する治具台車1(WH),1(WL),1(WR)がそれぞれ2台、全部で6台あればよい。
これに対し、比較例としてバイパス部45を設けていない場合に、同一車種の車体部品を3台以上連続生産するには、上記と同様に車体部品搬送経路3上に各車体部品に対応する治具台車1(WH),1(WL),1(WR)がそれぞれ2台配置されているとすれば、これらの各治具台車1(WH),1(WL),1(WR)は、上記2台のほかに、治具台車格納部17にさらに1台以上ずつ格納(用意)しておく必要がある。つまり、治具台車は3種の車体部品に対し3台以上ずつ全部で9台以上必要となる。
したがって、同一車種の車体部品を連続生産する場合には、本実施形態のように、治具台車1を、第2経路7からバイパス部45を経て早送りするようにして第1経路5に移動させることで、治具台車1の使用台数を極力少なくすることができ、より効率的な組立作業を行って生産コストの低下を図ることができる。
また、本実施形態では、部品セット工程での治具台車1の移動速度を可変とし、該部品セット工程で車体部品をセットするときには治具台車1の移動速度を遅くしている。これにより、治具台車1の移動に合わせて作業者19が走行しながら作業ができるとともに、部品セット部21には、その設置領域を極力短くしつつ常に2台の治具台車1が存在するように設定することで、作業者19は常に部品セット作業に係わることができ、無駄な時間を排除して作業効率を向上させることができる。
図2は、3つの治具台車1(WH),1(WL),1(WR)が順次搬送されているとして、この各治具台車に対する部品セット部21での作業時間と作業者19の移動距離との関係を示している。ここで、直線A,B,Cは、それぞれ治具台車1(WH),1(WL),1(WR)に対応し、これら治具台車1(WH),1(WL),1(WR)に対する作業時間をそれぞれTA,TB,TCとしている。
これによれば、作業者19が2人であれば、同時に2台の治具台車1に対して作業が行え、しかも2人の作業者19ともに作業が途絶えることなく連続して作業が行える。すなわち、直線Aの治具台車1(WH)に対して1人の作業者19が作業を行っている途中から直線Bの治具台車1(WL)に対して他の1人の作業者19が作業を開始する。そして、この他の1人の作業者19が作業を行っている途中で1人の作業者19の作業が終了すると、この作業が終了した作業者19は、次に移動してくる直線Cの治具台車1(WR)に対して作業を開始する。
このようにして2人の作業者が部品セット部21に移動してくる治具台車1に対して交互に連続して作業を行うことになり、作業時間の無駄を極力排除することができる。
また、本実施形態では、車体部品搬送経路3は、治具台車1が互いに逆方向に移動するすれ違い部分を備え、このすれ違い部分における一方に移動する側の第1経路5及び他方に移動する側の第2経路7に、第1部品組付部23及び第2部品組付部25をそれぞれ設け、これら各部品組付部23,25相互間に第1,第2各溶接ロボット27,29を配置している。
このように、第1経路5の第1部品組付部23及び第2経路7の第2部品組付部25の双方に対して溶接ロボット27,29により溶接作業ができるので、これら第1,第2各部品組付部23,25に対して別々の溶接ロボットを使用する場合に比較して、溶接ロボットの台数を少なくすることができ、設備コストの低減を図ることができる。
図3は、前記図1に示した第1,第2各部品組付部23,25でのより詳細な作業形態を示している。なお、ここでは、2つのフロントドアのドアインナパネルWF1,WF2に対しそれぞれ5つのレインフォース49,51,53,55,57を、2台の溶接ロボット27,29によって溶接固定する作業を示しており、搬送ローラ11を備える搬送駆動機構13や回転テーブル15は省略している。
上記した2つのドアインナパネルのうち一方のドアインナパネルWF1は、第2経路7の第2部品組付部25に位置している治具台車1(WF1)にセットしてあり、このドアインナパネルWF1に連続して製造する他方のドアインナパネルWF2は、第1経路5の第1部品組付部23に位置している治具台車1(WF2)にセットしてある。なお、第2部品組付部25にあるドアインナパネルWF1は、第1部品組付部23での溶接作業が終了している。
ここで、第1溶接ロボット27は、第1部品組付部23のドアインナパネルWF2に対して、2部位(127,227)に溶接作業を実施し、第2溶接ロボット29は、第1部品組付部23のドアインナパネルWF2に対し、3部位(129,229,329)に溶接作業を実施する。この際、第1溶接ロボット27と第2溶接ロボット29は、図4のタイムチャートで示すように、交互に溶接作業を行う。
すなわち、第1部品組付部23での溶接作業順序は、第2溶接ロボット29による部位129,第1溶接ロボット27による部位127,第2溶接ロボット29による部位229,第1溶接ロボット27による部位227,第2溶接ロボット29による部位329となる。このとき、1台のレーザ発振器32からは、図3に示す光ファイバ59,61を通し、上記溶接順序に従って図4の破線矢印のようにレーザ光を切り替えて第1溶接ロボット27,29に順次供給する。
第1部品組付部23での溶接作業が終了したドアインナパネルWF2は、治具台車1(WF2)とともに前方の移動方向変換部9に移動する一方、第1,第2各溶接ロボット27,29は第2経路7側の第2部品組付部25に位置している治具台車1(WF1)上のドアインナパネルWF1に対して溶接作業を実施する。ここで、第1溶接ロボット27は、第2部品組付部25のドアインナパネルWF1に対して、3部位(327,427,527)に溶接作業を実施し、第2溶接ロボット29は、第2部品組付部25のドアインナパネルWF1に対して、2部位(429,529)に溶接作業を実施する。
この際、第1溶接ロボット27と第2溶接ロボット29は、図4のタイムチャートで示すように、交互に溶接作業を行う。
すなわち、第2部品組付部25での溶接作業順序は、第1溶接ロボット27による部位327,第2溶接ロボット29による部位429,第1溶接ロボット27による部位427,第2溶接ロボット29による部位529,第1溶接ロボット27による部位527となる。このとき、1台のレーザ発振器32からは、第2部品組付部23での溶接作業と同様に、図3に示す光ファイバ59,61を通し、上記溶接順序に従って図4の破線矢印のようにレーザ光を切り替えて第1溶接ロボット27,29に順次供給する。
第2部品組付部25で溶接作業を行っている間に、第1部品組付部23で溶接作業が終了して移動方向変換部9に移動しているドアインナパネルWF2は治具台車1(WF2)とともに図1に示してある回転テーブル15の回転によって第2経路7側に移動し、第2部品組付部25での溶接作業に備える。
以上より、2台の溶接ロボット27,29は、第1部品組付部23での溶接作業から第2部品組付部25での溶接作業にわたり、1台のレーザ発振器32からレーザ光の供給を交互に受けて溶接作業を交互に行うことになり、第1部品組付部23と第2部品組付部25との間で、無駄を抑えた高効率な溶接作業が実施できるものとなる。
この際、本実施形態では、1台のレーザ発振器32か発振するレーザ光を、2台の溶接ロボット27,29に交互に供給するように切り替えているので、レーザ設備構成を簡素化して設備コストを低減することができる。例えば、レーザ光を2台の溶接ロボット27,29に分配(分光)して第1部品組付部23と第2部品組付部25とで同時に溶接を行うようにした場合には、レーザ光を分配する制御が煩雑化し、レーザ設備構成が複雑化してしまう。
本発明の一実施形態に係わる車体組立装置の全体構成を示す平面図である。 図1の車体組立装置における3つの治具台車の部品セット部での作業時間と作業者の移動距離との関係を示す作業時間説明図である。 図1の部品組付部での2台の溶接ロボットによる詳細な作業形態を示す動作説明図である。 図3の2台の溶接ロボットによる作業形態を示すタイムチャートである。
符号の説明
H フードインナ(車体部品)
L ドアインナ左(車体部品)
R ドアインナ右(車体部品)
1(WH),1(WL),1(WR) 治具台車
3 車体部品搬送経路
17 治具台車格納部
21 部品セット部(部品セット工程)
23 第1部品組付部(部品組付工程)
25 第2部品組付部(部品組付工程)
27 第1溶接ロボット(ロボット)
29 第2溶接ロボット(ロボット)
32 レーザ発振器
33,35,37 部品搬出部(部品搬出工程)
45 バイパス部

Claims (5)

  1. 車体部品がセットされる治具台車が移動可能な車体部品搬送経路を備え、この車体部品搬送経路に、前記治具台車に車体部品をセットする部品セット部と、この部品セット部でセットした車体部品の組み付け作業を行う部品組付部と、この部品組付部で組み付けた車体部品を搬出する部品搬出部と、をそれぞれ設け、前記車体部品搬送経路の前記部品搬出部と前記部品セット部との間に、互いに異なる車体部品に対応する複数の前記治具台車を格納する治具台車格納部を設け、この治具台車格納部は、前記部品搬出部で部品搬出後の空の治具台車を取り込んで格納するとともに、格納状態の空の治具台車のうち、次に前記部品セット部に移動させる車体部品に対応する治具台車を前記部品セット部に向けて移動させる治具台車移動機構を備え、前記部品搬出部で部品搬出後の空の治具台車を、前記治具台車格納部をバイパスするように前記部品セット部に向けて移動させるバイパス部を、前記治具台車格納部に対して並列に設けたことを特徴とする車体組立装置。
  2. 車体部品がセットされる治具台車が移動可能な車体部品搬送経路を備えるとともに、この車体部品搬送経路に、前記治具台車に車体部品をセットする部品セット工程と、この部品セット工程でセットした車体部品の組み付け作業を行う部品組付工程と、この部品組付工程で組み付けた車体部品を搬出する部品搬出工程と、をそれぞれ備え、前記部品搬出工程で部品搬出後に、次に前記部品セット工程に移動させる車体部品が前記搬出した車体部品と異なる場合には、前記部品搬出後の空の治具台車を治具台車格納部に取り込んで格納した後、前記治具台車格納部に格納状態の他の空の治具台車のうち、前記次に部品セット工程に移動させる車体部品に対応する治具台車を前記部品セット工程に移動させる一方、前記部品搬出工程で部品搬出後に、次に前記部品セット工程に移動させる車体部品が前記搬出した車体部品と同じ場合には、前記部品搬出後の空の治具台車を、前記治具台車格納部をバイパスするようにして前記部品セット工程に向けて移動させることを特徴とする車体組立方法。
  3. 前記部品セット工程での治具台車の移動速度を可変とし、該部品セット工程で治具台車に車体部品をセットするときには治具台車の移動速度を遅くすることを特徴とする請求項2に記載の車体組立方法。
  4. 前記車体部品搬送経路は、前記治具台車が互いに逆方向に移動するすれ違い部分を備え、このすれ違い部分における一方に移動する側及び他方に移動する側に前記部品組付部をそれぞれ設け、これら各部品組付部相互間に部品組付用のロボットを配置して、該ロボットにより各部品組付部での部品組み付け作業を行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載の車体組立装置。
  5. 前記車体部品搬送経路は、前記治具台車が互いに逆方向に移動するすれ違い部分を備え、このすれ違い部分における一方に移動する側及び他方に移動する側にそれぞれ設けた前記部品組付部で、これら各部品組付部相互間に配置した2台のロボットが、1つのレーザ発振器からのレーザ光の供給を順次切り替えて受けることで交互にレーザ溶接を行うことを特徴とする請求項2または3に記載の車体組立方法。
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