JP2010143479A - 自動車用内装材へのフェルト取付け構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】内装材へのフェルトの取付け作業の低工数化を図ると共に、取付け後のフェルトが、ドアートリム製品の搬送中などでは容易に脱落しないようにする反面、廃車時のリサイクルを容易にできるようになした。
【解決手段】フェルト4に形成した取付け貫通孔5と、ロアートリム3の裏面に突出して取付け貫通孔5に貫通係合するように起立形成された被係合片6と、アッパートリム2の下端側にフェルト4に対向延在するように形成された係合片8と、係合片8が係合するように被係合片6の先端側に形成された係合凹部7と、を有して構成して、係合片8が被係合片6の係合凹部7に係合することによって、フェルト4が係合片8とロアートリム3との間で挟まるように構成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、内装材の裏面にフェルトを取付けるための内装材へのフェルト取付け構造に関する。
従来から、自動車用内装材例えば自動車のドアーを美装するドアートリムの裏面には、車外からの騒音を車室内においては遮断すべく、吸音機能を付与すべく不織布等で構成されたフェルトが取付けられている。
かかるドアートリムの裏面にフェルトを取付けるための技術には、フェルトを超音波溶着或いは熱溶着等により溶着することによって張着する場合や、ホットメルト等の接着剤を用いて張着する場合があった。
しかしながら、従来のように、溶着することによってフェルトをドアートリムに張着する場合は、手作業による溶着では溶着点数が多く溶着工数が嵩むことから、溶着治具や溶着設備を用いる溶着方法が採用されており、かかる方法は、設備費が嵩むことによるコスト高の要因となっていた。
また、ホットメルト等の接着剤を用いて行う方法は、接着剤自体の価格が高いことから、やはりコスト高の要因となっていた。
そして、上記溶着或いは接着剤を用いてフェルトを取付ける方法は、いずれも、自動車の廃車後のドアートリムのリサイクルに際して、フェルトをドアートリムから無理やり剥がす必要があることから、ドアートリム側にフェルトを構成する糸屑等が残ってしまう。
そして、ドアートリムをリサイクルするには、当該ドアートリムの樹脂部分を回収した後、粉砕機にかけて粉砕等を行って、再度射出成形の材料として使用するのであるが、上記のように繊維(糸屑)が残ったまま樹脂部分を射出成形の材料としてリサイクルした場合、射出成形して製作した製品の表面には、繊維やこれが射出成形熱により焼成されて炭化した部分が表出してしまい、ドアートリムの製品として利用に供し得ないものとなってしまう。
そこで、本願出願人は、溶着による張着方法或いは接着剤による接着方法を用いずして、ドアートリムにフェルトを取付け可能として、廃車後のフェルトを容易にドアートリムから取り外しできるように構成して、リサイクル材料として再び使用しても繊維やその炭化部分が表面に表出しないように構成した内装材へのフェルト取付け構造を提案している(特許文献1参照)。
特開平2004−66886号公報
かかる提案技術の一つは、内装材であるドアートリムの裏面に板状の取付け片を複数起立形成し、取付け片の先端を上方に鉤状に折曲することによって一体の押さえ片部を形成しておくものである。かかる取付け片は、フェルト側の取付け孔に挿通させてフェルトを引っ掛けた場合に、押さえ片部によってフェルトの一部を窪ませるようにしている。この結果、フェルトは、押さえ片部とドアートリムの裏面との間で挟着されるように構成されている。
したがって、フェルトは、取付け片の先端に形成した押さえ片部とドアートリムの裏面との間に挟むことにより、ドアートリムに取付けることができ、上記した従来の技術のような接着剤による接着や溶着による張着を行う必要がなくなり、環境にやさしく、しかも、押さえ片部を取付け片より折り曲げる等して取り外すことにより、ドアートリムより容易に分離することができ、ドアートリムの樹脂部分をリサイクルして再び使用することができ、省エネルギーに寄与することになる。
しかしながら、フェルトは、基本的には、取付け孔に取付け片を挿通させて押さえ片部に引っ掛けることによって、ドアートリムに取付けるものであるので、フェルト側の取付け孔に鉤状に折曲された押さえ片部を挿通させる作業が比較的面倒であることは否めず、もし押さえ片による挟み力が小さくなってしまうような場合等には、ドアートリム製品の搬送中などにおいて、脱落してしまうおそれも無きにしも非ずである。
そこで、特許文献1においては、フェルトの脱落防止機能を確実にすることを意図して、もう一つの技術が提案されている。
これによれば、ドアートリムの裏面にフェルトを取付ける場合、ドアートリムの裏面に取付けボスが起立形成されている。ただ、当該取付けボスは先ずストレート状に成形されている。そして、取付けボスは、フェルト側の取付け孔に挿通させた後にその先端部をフェルトの一面側から突出させ、突出させた取付けボスの先端部は、超音波溶着や熱溶着等により加締められて、略傘状の押さえ片部に形成されている。当該押さえ片部は、フェルトの一部を窪ませた状態で、フェルトをドアートリムとの間で挟むようになる。
かかる構成においては、フェルトは、その取付け孔にストレート状の取付けボスを挿通した後、取付けボスの先端部を傘状に加締めることによって形成された押さえ片部で押さえられ、ドアートリムに取付けられることになる。
この結果、フェルトは、押さえ片部の存在によってドアートリム製品の搬送中において容易に脱落するのを防止でき、押さえ片部よりフェルトを引き剥がすことによりドアートリム製品の搬送中ドアートリムから取り外して、ドアートリムの樹脂部分をリサイクルすることになる。
しかし、フェルトをドアートリム側に押さえ付ける押さえ片部は、フェルト側の取付け孔に挿通した取付けボスの先端部を加締めることによって形成されるものであることから、フェルト取付け時に、改めて熱溶着や高周波溶着等の加締め作業が必要となって、フェルトの取付け工数を増大させる要因となってしまい、併せて、熱による加工のため溶融した樹脂がフェルトを構成する繊維に入り込んでしまうことになって、押さえ片部を切断したとしてもフェルトを取外した際糸屑を完全に取り除くことを困難にしている。
そこで、本発明は、内装材へのフェルトの取付け作業の低工数化を図ると共に、取付け後のフェルトが、ドアートリム製品の搬送中などでは容易に脱落しないようにする反面、廃車時のリサイクルを容易にできるようになした自動車用内装材へのフェルト取付け構造を提供することを目的としている。
本発明に係る自動車用内装材へのフェルト取付け構造は、第1に、少なくとも上下二分割構成にしたアッパートリム及びロアートリムで構成し、該アッパートリムの下端部と前記ロアートリムの上端部同士を接合することによって一体構成した内装材において、前記ロアートリムの裏面側にフェルトを取付けるべくなした自動車用内装材へのフェルト取付け構造であって、前記フェルトに形成した複数個の取付け貫通孔と、前記ロアートリムの裏面に起立して前記取付け貫通孔にそれぞれ貫通係合するように起立形成された複数個の被係合片と、前記アッパートリムの下端部に前記フェルトに対向延在するように形成された複数の係合片と、該係合片が係合するように前記各被係合片の先端側に形成された係合凹部と、を有して構成しており、前記係合片が前記被係合片の係合凹部に係合することによって、前記フェルトが前記係合片と前記ロアートリムとの間で挟むように構成したことを特徴とするものである。
かかる構成により、本発明に係るフェルトの内装材への取付けは、ロアートリム側に配設されたフェルトの取付け貫通孔に、ロアートリム側の被係合片を貫通係合し、該被係合片の先端部に形成した係合凹部にアッパートリム側の係合片を係合することにより行うもので、フェルトは、これに対向延在する係合片とロアートリムとの間で挟合された状態となる。
この結果、フェルトにおける内装材への取付けは、ロアートリム及びアッパートリムが互いに端部同士接合されて一体の内装材を構成していることから、ドアートリム製品の搬送中などに、係合片が不用意に被係合片の係合凹部から抜け出すことなく、この結果、フェルトがロアートリムから脱落するのを防止することができる。
したがって、溶着による加締め作業などを伴わなくても、フェルトは内装材側に脱落防止状態で取付けることができ、当該取付け工数が大幅に軽減されることになると共に、例えば廃車等に際して、係合片を切断等することにより係合片によるフェルトの挟合状態は解除されることになって、フェルトは内装材から容易且つ糸屑等を残すことなく完全に取り外すことができ、ドアートリムの樹脂部分のリサイクルが容易に行われることになる。
本発明に係る自動車用内装材へのフェルト取付け構造は、第2に、少なくとも上下二分割構成にしたアッパートリム及びロアートリムで構成し、該アッパートリムの下端部と前記ロアートリムの上端部同士を接合することによって一体構成した内装材において、前記ロアートリムの裏面側にフェルトを取付けるべくなした自動車用内装材へのフェルト取付け構造であって、前記フェルトに形成した複数個の取付け貫通孔と、該各取付け貫通孔にそれぞれ対応して前記フェルトに対向延在するように前記アッパートリム側に形成された複数の係合片と、該各係合片の中途部に前記フェルト側に突出して弾性変形可能に折曲形成された突状係合部と、を有して構成しており、前記突状係合部を前記取付け貫通孔内に係合して前記係合部の先端部を前記ロアートリムに付勢当接させることにより、前記フェルトが前記係合片と前記ロアートリムとの間で挟むように構成したことを特徴とするものである。
かかる構成により、本発明に係るフェルトの内装材への取付けは、ロアートリム側に配設されたフェルトの取付け貫通孔に、アッパートリム側の係合片における弾性変形可能な突状係合部を係合させ、該突状係合部の先端部をロアートリムに付勢当接することによって行うことができることから、フェルトに対向延在する係合片とロアートリムとの間でフェルトが挟着されることになる。
かかるフェルトにおける内装材への取付けは、ロアートリム及びアッパートリムが互いに端部同士が接合され一体の内装材を構成していることから、ドアートリム製品の搬送中などに、係合片の係合部が取付け貫通孔から不用意に抜け出すことなく、この結果、フェルトがロアートリムから脱落するのを防止することができる。
したがって、溶着による加締め作業などを伴わなくても、フェルトは脱落防止状態で内装材側に取付けられることができることから、当該取付け工数は大幅に軽減できると共に、例えば廃車等に際して、係合片を切断等することにより、係合片によるフェルトの挟着状態は解除することができて、フェルトは内装材から容易且つ完全に取り外すことができ、ドアートリムの樹脂部分のリサイクルを容易に行うことができる。
上記のように構成する本発明は、従来のような溶着による加締め作用などを伴わなくても、フェルトにおける内装材からの脱落を防止でき、フェルトの取付け工数の軽減を図ることができ、しかも、廃車時等におけるドアートリムの樹脂部分のリサイクルを容易に行うことができる。
次に、本発明に係る実施の形態について、図を用いて説明する。なお、当該実施の形態の説明に当たって、上記従来の技術に対応する構成には同一符号を付して説明することとする。
図1は本発明に係る一の実施の形態を採用した自動車用内装材であるドアートリムの裏面図、図2は、図1のA円内を拡大して描画した分解斜視図、図3は図1のB−B断面図である。
自動車用内装材は、車体のインナパネルの車室側を美装するものであり、自動車の出入口を開閉するドアーをアウタパネルと共に構成するインナパネル(不図示)の車室側は、図1に示すような内装材であるドアートリム1により美装されている。
ドアートリム1は、上下二分割構成にしたアッパートリム2及びロアートリム3により構成し、アッパートリム2の下端部とロアートリム3の上端部同士を接合することにより一体に構成されている。
このために、アッパートリム2は、その下端部に複数個形成された接合片部2aを有して構成しており、接合片部2aはロアートリム3の上端部に重合して下方に延在している。且つ、各接合片部2aは、取付け孔2bが形成されている。一方、ロアートリム3は、その上端部に各取付け孔2bにそれぞれ嵌合する複数個の取付けボス3aを形成して構成している。
そして、アッパートリム2とロアートリム3とは、接合片部2aの取付け孔2bに取付けボス3aを嵌合し、且つ、取付けボス3aの先端部を取付け孔2bから突出させ、当該突出部分を超音波溶着或いは熱溶着等により加締めることによって、一体構成のドアートリム1を構成している。
ロアートリム3の裏面は、主に車外の騒音等を車室内側に伝播しないように、不織布等から構成して吸音機能を有するフェルト4が配設されている。
フェルト4は、ロアートリム3の裏面に取付けるための取付け貫通孔5が複数個(本実施の形態においては2つ)形成されている。
取付け貫通孔5にそれぞれ対応して、ロアートリム3の裏面上端部は、自動車の前後方向に互いに離間した状態で、被係合片6が複数個例えば一対突出形成されている。各被係合片6の先端部は、その中央部を凹設することにより、係合凹部7が形成されている(図2参照)。
また、アッパートリム2に形成した接合片部2aの下端部は、各被係合片6に対応してフェルト4に対向延在するように、係合片8が形成されている。係合片8は、被係合片6の係合凹部7に係合するように構成されている(図3参照)。
そして、係合片8は、被係合片6の係合凹部7に係合した際、その先端部がフェルト4の取付け貫通孔5内に入り込むように或いはフェルト4の取付け貫通孔5の周縁を押圧するように、先端部にロアートリム3側に折曲突出する突状係合部8aを有して構成している。
係合片8の外側は、接合片部2aから延在したフランジ部9を有していて、係合片8の剛性を高めている。
上記のように構成する本発明に係る一の実施の形態においては、フェルト4のロアートリム3への取付けは、ロアートリム3側に配設されたフェルト4の取付け貫通孔5に、ロアートリム3側の被係合片6を貫通係合することにより先ず行い、その後、被係合片6の先端部に形成した係合凹部7に、アッパートリム2側の係合片8が係合することにより行うものである。この時、係合片8の突状係合部8aは、フェルト4の取付け貫通孔5内に挿入状態となっている。
上記したフェルト4の取付けは、アッパートリム2とロアートリム3との一連の接合作業の中で行われるものであることから、アッパートリム2側の係合片8がロアートリム3側の係合凹部7に係合した際には、フェルト4は、これに対向延在する係合片8とロアートリム3との間で挟まれた状態となっている。
この結果、フェルト4におけるロアートリム3への取付けは、ロアートリム3及びアッパートリム2が互いに端部同士接合されて一体のドアートリム1を構成していることから、ドアートリム製品の搬送中などに、係合片8が不用意に被係合片6の係合凹部7から抜け出すことなく、この結果、フェルト4がロアートリム3から脱落するのを防止することができる。
したがって、溶着による加締め作業などを伴わなくても、フェルト4はドアートリム1側に脱落防止状態で取付けることができ、当該取付け工数が大幅に軽減されることになると共に、例えば廃車等に際して、フェルト4は、係合片8を切断等することにより係合片8による当該挟合状態を解除されることになる。この結果、フェルト4は、ドアートリム1から容易且つ完全に取り外すことができ、ドアートリム1の樹脂部分のリサイクルが容易に行われることになる。
次に、図4及び図5を用いて、本発明に係る他の実施の形態について説明する。
図4及び図5によれば、上記実施の形態と同様に、ドアートリム1は、上下二分割構成したアッパートリム2及びロアートリム3により構成し、ロアートリム3側に吸音機能を有するフェルト4を配設し、フェルト4の上端部に取付け貫通孔5を形成して、構成されている点同じである。
これに対して、ロアートリムの上端部は、上記一の実施の形態と異なって、被係合片6が形成されていないが、アッパートリム2は、接合片部2aの下端部にフェルト4側の取付け貫通孔5に対応して複数個たとえば一対の係合片8が形成されて構成されている。
係合片8は、その中途部にフェルト4側に突出する突状係合部10が折曲形成されて構成している。突状係合部10は、略三角山形状に形成されていて、その高さ方向(すなわち突状係合部10がロアートリム3によって押圧される方向)の力に対して弾性変形可能に構成されて、取付け貫通孔5内に嵌合するようになっている。
上記のように構成する本発明に係る他の実施の形態において、フェルト4のロアートリム3への取付けは、ロアートリム3側に配設されたフェルト4の取付け貫通孔内に、アッパートリム2側の係合片8の突状係合部10を係合することにより行うものである。
そして、上記したフェルト4の取付けは、上記一の実施の形態と同様に、アッパートリム2とロアートリム3との一連の接合作業の中で行われるものである。したがって、アッパートリム2側の係合片8の突状係合部10がフェルト4側の取付け貫通孔5内に係合した際に、突状係合部10の先端は、ロアートリム3側に付勢当接されていることになる。この結果、突状係合部10は取付けボス3aを支点に弾性変形していることになる。
かかることから、フェルト4は、係合片8とロアートリム3との間で挟まれていることになる。
この結果、フェルト4におけるロアートリム3への取付けは、ロアートリム3及びアッパートリム2が互いに端部同士が接合され一体のドアートリム1を構成していることから、ドアートリム製品の搬送中などに、係合片8の突状係合部10が取付け貫通孔5から不用意に抜け出すことなく、この結果、フェルト4がロアートリム3から脱落するのを防止することができる。
したがって、溶着による加締め作業などを伴わなくても、フェルト4は脱落防止状態でロアートリム3側に取付けられることができることから、当該取付け工数は大幅に軽減できると共に、例えば廃車等に際して、係合片8を切断等することにより、係合片8によるフェルト4の挟着状態は解除することができて、フェルト4はロアートリム3から容易且つ完全に取り外すことができ、ドアートリム1の樹脂部分のリサイクルを容易に行うことができる。
なお、上記実施の形態においては、ドアートリム1は、上下二分割構成のアッパートリム2およびロアートリム3を互いに接合することによって一体に構成しているが、これに限定されるものではなく、本発明は、例えば、アッパートリム2におけるアームレストアッパーや中接部材、或いはロアートリム3を構成するポケット部等を別体構成にして、これらを接合することにより一体構成にしたタイプのものも同様に適用できるものである。
また、上記実施の形態においては、内装材としてドアートリム1に採用した場合を説明したが、本発明は、ドアートリムに限定されるものではなく、フェルトを取付ける他の内装材、例えば、ピラーガーニッシュ、パーセルシェルフトリム或いはリアサイドトリム等にも適用できるものである。
以上説明したように、本発明は、従来のような溶着による加締め作用などを伴わなくても、フェルトにおける内装材からの脱落を防止できると共に、フェルトの取付け工数の軽減を図ることができ、しかも、廃車時等におけるドアートリムの樹脂部分のリサイクルを容易に行うことができるために、内装材の裏面に吸音機能を有するフェルトを取付けるための内装材へのフェルト取付け構造等に好適である。
本発明に係る一の実施の形態を採用した自動車用内装材であるドアートリムの背面図である。 図1のA円内を拡大して描画した分解斜視図である。 図2のB−B断面図である。 本発明に係る他の実施の形態を採用した自動車用内装材であるドアートリムの図2と同様な部位を拡大して描画した要部斜視図である。 図4のC−C断面図である。
符号の説明
1 ドアートリム(内装材)
2 アッパートリム
3 ロアートリム
4 フェルト
5 取付け貫通孔
6 被係合片
7 係合凹部
8 係合片
10 突状係合部

Claims (2)

  1. 少なくとも上下二分割構成にしたアッパートリム及びロアートリムで構成し、該アッパートリムの下端部と前記ロアートリムの上端部同士を接合することによって一体構成した内装材において、前記ロアートリムの裏面側にフェルトを取付けるべくなした自動車用内装材へのフェルト取付け構造であって、
    前記フェルトに形成した複数個の取付け貫通孔と、前記ロアートリムの裏面に起立して前記取付け貫通孔にそれぞれ貫通係合するように形成された複数個の被係合片と、前記アッパートリムの下端部に前記フェルトに対向延在するように形成された複数の係合片と、該係合片が係合するように前記各被係合片の先端側に形成された係合凹部と、を有して構成しており、
    前記係合片が前記被係合片の係合凹部に係合することによって、前記フェルトが前記係合片と前記ロアートリムとの間で挟むように構成したことを特徴とする自動車用内装材へのフェルト取付け構造。
  2. 少なくとも上下二分割構成にしたアッパートリム及びロアートリムで構成し、該アッパートリムの下端部と前記ロアートリムの上端部同士を接合することによって一体構成した内装材において、前記ロアートリムの裏面側にフェルトを取付けるべくなした自動車用内装材へのフェルト取付け構造であって、
    前記フェルトに形成した複数個の取付け貫通孔と、該各取付け貫通孔にそれぞれ対応して前記フェルトに対向延在するように前記アッパートリム側に形成された複数の係合片と、該各係合片の中途部に前記フェルト側に突出して弾性変形可能に折曲形成された突状係合部と、を有して構成しており、
    前記突状係合部を前記取付け貫通孔内に係合して前記突状係合部の先端部を前記ロアートリムに付勢当接させることにより、前記フェルトが前記係合片と前記ロアートリムとの間で挟むように構成したことを特徴とする自動車用内装材へのフェルト取付け構造。
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