JP5275858B2 - 樹脂成形品の振動溶着構造 - Google Patents

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Description

この発明は、樹脂製第1パネルと樹脂製第2パネルとを接近させて圧接させた状態で振動させることにより溶着一体化してなる樹脂成形品の振動溶着構造の改良に関するものである。
特許文献1には、樹脂成形品の振動溶着構造として、自動車のインストルメントパネルに装着されるグローブボックスのリッドが挙げられている。このリッドは、リッドインナパネルとリッドアウタパネルとからなり、リッドインナパネルのリッドアウタパネルとの合わせ面側に複数個の溶着リブを振動方向に延びるように一体に突設し、これら溶着リブ先端面をリッドアウタパネル裏面に圧接させた状態で振動させることにより、リッドインナパネルとリッドアウタパネルとを溶着一体化している。
特開2004−58468号公報(段落0028欄、図1,4)
このように、2つの部材を振動溶着する際、振動溶着作業を阻害しないように、つまり両部材が干渉しないように両部材は隙間をあけて接近している。
しかし、振動溶着により溶着リブ先端が溶融すると、頭髪状の細長い,いわゆる毛バリが発生し、この毛バリが上記隙間から樹脂成形品の表面に出ると、樹脂成形品の外観見栄え(商品価値)が低下することになる。
この発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、毛バリが樹脂成形品の表面に出ないようにすることである。
上記の目的を達成するため、この発明は、樹脂成形品の構成部材で両部材間の隙間を塞ぐようにしたことを特徴とする。
具体的には、この発明は、樹脂製第1パネルと樹脂製第2パネルとを接近させて圧接させた状態で振動させることにより溶着一体化してなる樹脂成形品の振動溶着構造を前提とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、請求項1に記載の発明は、上記第1パネル及び第2パネルは、各々の主体をなすパネル本体を備え、上記第1パネルのパネル本体は、上面壁と、該上面壁外周縁から第2パネル側に向かって一体に突出する周壁とを備え、上記第1パネルのパネル本体表面には、可撓性を有する表皮が表皮端末を上記周壁突出端から延出させるように一体に接合され、上記第2パネルのパネル本体は、少なくとも下面壁を備え、上記第1パネルの上面壁及び第2パネルの下面壁の少なくとも一方には、溶着リブが他方に向かって一体に突設され、上記第1パネルの周壁突出端と第2パネル外周縁との間には、隙間が形成され、上記表皮端末は、振動溶着時に上記隙間に挿入されて第1パネルの周壁突出端と第2パネル外周縁とで挟持され、上記隙間を塞いでいることを特徴とする
請求項に記載の発明は、上記前提において、上記第1パネル及び第2パネルは、各々の主体をなすパネル本体を備え、上記第1パネルのパネル本体は、上面壁と、該上面壁外周縁から第2パネル側に向かって一体に突出する周壁とを備え、上記第1パネルのパネル本体表面には、可撓性を有する表皮が表皮端末を上記周壁突出端から延出させるように一体に接合され、上記第2パネルのパネル本体は、下面壁と、外周縁に下面壁外周縁から第1パネル側に向かって一体に突出し、振動溶着時に最大で上記表皮の厚み分まで上記第1パネルの周壁よりも外側方に位置する周壁を備え、該周壁突出端には、第2パネル内側に向かって下傾する傾斜面が形成され、上記第1パネルの上面壁及び第2パネルの下面壁の少なくとも一方には、溶着リブが他方に向かって一体に突設され、上記第1パネルの周壁突出端と第2パネルの周壁突出端との間には、隙間が形成され、上記表皮端末は、振動溶着時に第1パネルと第2パネルとを接近させる際、上記傾斜面に案内されて第2パネル内側に向きを変えて進入し、上記隙間を塞いでいることを特徴とする。
求項に係る発明によれば、振動溶着時に表皮端末が第1パネルの周壁突出端と第2パネル外周縁との間に形成された隙間に挿入されて両者で挟持され、これにより、上記隙間が塞がれているため、表皮端末が隙間から外れず、振動溶着により発生する毛バリが上記表皮端末で遮られて樹脂成形品の表面に確実に出ず、樹脂成形品の外観見栄え(商品価値)が向上する
請求項に係る発明によれば、振動溶着時に第1パネルと第2パネルとを接近させる際、表皮端末が第2パネルの周壁突出端の傾斜面に案内されて第2パネル内側に向きを変えて進入し、これにより、第1パネル及び第2パネルの各々の周壁突出端間の隙間が塞がれているため、表皮端末が隙間から外れ難い。さらには、第2パネルの周壁が表皮端末から外側方に突出しないため、樹脂成形品の外観見栄え(商品価値)がさらに向上する。また、請求項とは異なり、表皮端末を両パネルで挟持していないため、振動溶着時の振動で表皮端末に皺が発生しないように注意を払う必要がなく、しかも、表皮端末の第2パネル内側への進入は、表皮端末の先端を少し第2パネル内側へ傾け、第1パネルと第2パネルとを接近させるだけで自動的に行われるため、振動溶着作業が容易になる。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
参考態)
図1は自動車(ハッチバック車)1のバックドア3を上方に開けて後部荷室5を開放した状態を示し、該後部荷室5のフロア7には、この発明の実施形態1に係る振動溶着構造が適用された樹脂成形品としてのフロアボード9が着脱可能に取り付けられている。図2はその全体形状を示す。
このフロアボード9は、図3に示すように、表側の樹脂製第1パネル11と、裏側の樹脂製第2パネル13とからなり、これら両者を接近させて圧接させた状態で振動させることにより溶着一体化して構成されている。
上記第1パネル11は、その主体をなすパネル本体15を備えている。このパネル本体15は、偏平な略矩形板状の上面壁17と、該上面壁17外周縁から上記第2パネル13側に向かって一体に突出する略矩形環状の周壁19とを備え、上記上面壁17の車体後方側端縁近傍の車幅方向中央(図2下側中央)には、把持用の凹部21が形成されている。
上記第1パネル11のパネル本体15表面には、見栄えを良くする等の観点から不織布等の可撓性を有する表皮23が表皮端末23aを上記周壁19突出端から延出させるように一体に接合されている。なお、図2では、便宜上、表皮23の符号を省略している。この表皮23は、第1パネル11を成形する成形型の成形面にセットされ、キャビティ内に溶融樹脂を射出することで、成形された第1パネル11の表面に一体に接合される。
一方、上記第2パネル13も、その主体をなすパネル本体25を備えている。このパネル本体25は、偏平な略矩形板状の下面壁27と、該下面壁27外周縁から上記第1パネル11側に向かって一体に突出する略矩形環状の周壁29とを備え、これらは上記第1パネル11とほぼ同一形状に形成されている。
上記下面壁27裏面(内面)には、図2にも示すように、長手方向に沿って平行に延びる5条の溶着リブ31が第1パネル11側に向かって一体に突設されている。これら溶着リブ31の延出方向は、振動溶着時の振動方向X(図2参照)と合致している。上記溶着リブ31の先端側略半分は、周壁29突出端よりも第1パネル11側に突出しているとともに、基端側略半分の両側面は、長手方向に間欠的に配置された複数の直角三角形状の補強リブ33で、振動溶着時に振動方向Xと直交する方向に撓まないように下面壁27裏面(内面)に安定支持されている。そして、上記各溶着リブ31先端は上記第1パネル11の上面壁17裏面(内面)に振動溶着されている。この振動溶着箇所には、振動溶着時に溶着リブ31先端が溶融することで毛バリ35が発生している。
上記第1パネル11の周壁19突出端と第2パネル13外周縁である周壁29突出端との間には、上記第1パネル11と第2パネル13との振動溶着時における溶着リブ31以外の干渉を避けるため隙間Sが形成され、該隙間Sを上記表皮端末23aが外側方から覆って塞ぎ、振動溶着時に発生した毛バリ35がフロアボード9の表面に出ないようにしている
上記第1パネル11と第2パネル13との振動溶着は、次の要領にて行われる。
まず、図4に示すように、第1パネル11を上側の振動溶着治具(図示せず)に裏面(内面)が下を向くようにセットするとともに、第2パネル13を下側の振動溶着治具(図示せず)に裏面(内面)が上を向くようにセットして、各々の裏面(内面)を互いに向かい合わせて両者を上下方向に離間させる。この状態で、表皮23の表皮端末23aが第1パネル11の周壁19突出端から垂れ下がって下方に延出している。
次いで、第2パネル13(下側の振動溶着治具)を図4矢印Y方向に上昇させて第1パネル11に接近させる。この過程で、第1パネル11の周壁19突出端と第2パネル13外周縁である周壁29突出端とが近接して両者間に隙間S(図3参照)が形成される。この隙間Sは、溶着リブ31先端を対向する第1パネル11の上面壁17裏面(内面)に圧接させて振動溶着する初期段階から振動溶着終了までの間、つまり、完成品であるフロアボード9となった状態でも存在しており、上記垂れ下がっている表皮端末23aにより外側方から覆われて塞がれている。
そして、溶着リブ31を第1パネル11の上面壁17裏面(内面)に圧接させた状態で、下側の振動溶着治具を溶着リブ31の長手方向(図2矢印X方向)に往復振動させることにより、第1パネル11と第2パネル13とが溶着リブ31を介して溶着一体化され、図3に示すようなフロアボード9が得られる。
この振動溶着中、溶着リブ31先端が第1パネル11の上面壁17裏面(内面)に圧接して溶融することで振動溶着箇所に毛バリ35が発生するが、この実施形態1では、振動溶着時に第1パネル11の周壁19突出端と第2パネル13の周壁29突出端との間に形成された隙間Sを、第1パネル11のパネル本体15表面に一体に接合された表皮23の表皮端末23aで外側方から覆って塞いでいるので、上記発生した毛バリ35が上記表皮端末23aで遮られてフロアボード9の表面に出ず、外観見栄え(商品価値)が優れたフロアボード9を得ることができる。
(実施形態
図5は実施形態に係るフロアボード9の振動溶着構造を示す。
この実施形態では、表皮23の表皮端末23aが参考態よりも長く周壁19突出端から延出しており、該表皮端末23aは、振動溶着時に第1パネル11の周壁19突出端と第2パネル13の周壁29突出端との間に形成された隙間Sに挿入されて第1パネル11及び第2パネル13の各々の周壁19,29突出端で挟持され、上記隙間Sを塞いでいる。
そのほかは、参考態と同様に構成されているので、同じ構成箇所には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
上記第1パネル11及び第2パネル13を振動溶着により一体化する要領は、まず、図6(a)に示すように、第1パネル11を上側の振動溶着治具(図示せず)に裏面(内面)が下を向くようにセットするとともに、第2パネル13を下側の振動溶着治具(図示せず)に裏面(内面)が上を向くようにセットして、各々の裏面(内面)を互いに向かい合わせて両者を上下方向に離間させる。この状態で、表皮23の表皮端末23aが第1パネル11の周壁19突出端から参考態よりも大きく垂れ下がって下方に延出している。
次いで、図6(b)に示すように、第1パネル11外側方に配置したスライドプレート37を矢印A方向に水平に進出させ、表皮23の表皮端末23aをスライドプレート37で第1パネル11の内側に押し込む。
その後、第2パネル13(下側の振動溶着治具)を矢印Y方向に上昇させて第1パネル11に接近させ、第1パネル11の周壁19突出端と第2パネル13の周壁29突出端とが近接して両者の間隔が、上記押し込まれた表皮端末23aの長さよりも狭まった時点で、上記スライドプレート37を矢印B方向に水平に後退させる。この過程で、第1パネル11の周壁19突出端と第2パネル13の周壁29突出端とが近接して両者間に、上記第1パネル11と第2パネル13との振動溶着時における溶着リブ31以外の干渉を避けるための隙間S(図5参照)が形成される。この隙間Sは、溶着リブ31先端を対向する第1パネル11の上面壁17裏面(内面)に圧接させて振動溶着する初期段階から振動溶着終了までの間、つまり、完成品であるフロアボード9となった状態でも存在しており、上記表皮端末23aが隙間Sに挿入されて第1パネル11の周壁19突出端と第2パネル13の周壁29突出端とで挟持され、上記隙間Sが上記挟持された表皮端末23aにより塞がれている。
そして、溶着リブ31を第1パネル11の上面壁17裏面(内面)に圧接させた状態で、下側の振動溶着治具を溶着リブ31の長手方向(図2矢印X方向)に往復振動させることにより、第1パネル11と第2パネル13とが溶着リブ31を介して溶着一体化され、図5に示すようなフロアボード9が得られる。
この振動溶着中、溶着リブ31先端が第1パネル11の上面壁17裏面に圧接して溶融することで振動溶着箇所に毛バリ35が発生するが、この実施形態2では、振動溶着時に第1パネル11の周壁19突出端と第2パネル13の周壁29突出端との間に形成された隙間Sに、第1パネル11のパネル本体15表面に一体に接合された表皮23の表皮端末23aを挿入して、該挿入された表皮端末23aを両周壁19,29突出端で挟持することで上記隙間Sを塞いでいるので、上記発生した毛バリ35が上記表皮端末23aで遮られてフロアボード9の表面に出ず、外観見栄え(商品価値)が優れたフロアボード9を得ることができる。
また、表皮端末23aが両周壁19,29突出端で挟持されて隙間Sから外れないので、毛バリ35がフロアボード9外の表面に出るのを確実に防止することができる。
(実施形態
図7は実施形態に係るフロアボード9の振動溶着構造を示す。
この実施形態では、第2パネル13の周壁29が、振動溶着時に表皮23の厚みT分だけ上記第1パネル11の周壁19よりも外側方に位置している。この周壁29突出端には、第2パネル13内側に向かって下傾する傾斜面29aが形成されている。
また、この実施形態では、表皮23の表皮端末23aが実施形態と同様に、参考態よりも長く周壁19突出端から延出しており、該表皮端末23aは、振動溶着時に第1パネル11と第2パネル13とを接近させる際、少しだけ表皮端末23aの先端を第2パネル13内側へ傾けてやるだけで、上記傾斜面29aに案内されて第2パネル13内側に向きを変えて進入し、第1パネル11の周壁19突出端と第2パネル13の周壁29突出端との間に形成された隙間Sを塞いでいる。また、表皮端末23a表面が第2パネル13の周壁29表面と面一になっている。
そのほかは、参考態と同様に構成されているので、同じ構成箇所には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
上記第1パネル11及び第2パネル13を振動溶着により一体化する要領は、まず、図8(a)に示すように、第1パネル11を上側の振動溶着治具(図示せず)に裏面(内面)が下を向くようにセットするとともに、第2パネル13を下側の振動溶着治具(図示せず)に裏面(内面)が上を向くようにセットして、各々の裏面(内面)を互いに向かい合わせて両者を上下方向に離間させる。この状態で、表皮23の表皮端末23aが第1パネル11の周壁19突出端から参考態よりも大きく垂れ下がって下方に延出している。
次いで、図8(b)に示すように、第2パネル13(下側の振動溶着治具)を矢印Y方向に上昇させて第1パネル11に接近させ、第1パネル11の周壁19突出端と第2パネル13の周壁29突出端とが近接して両者の間隔が、表皮端末23aの長さよりも狭まると、少しだけ表皮端末23aの先端を第2パネル13内側へ傾けてやるだけで、表皮端末23aの下端が第2パネル13の周壁29先端の傾斜面29aに案内されて第2パネル13内側に向きを変えて進入する。この過程で、第1パネル11の周壁19突出端と第2パネル13の周壁29突出端とが近接して両者間に、上記第1パネル11と第2パネル13との振動溶着時における溶着リブ31以外の干渉を避けるための隙間S(図7参照)が形成される。この隙間Sは、溶着リブ31先端を対向する第1パネル11の上面壁17裏面(内面)に圧接させて振動溶着する初期段階から振動溶着終了までの間、つまり、完成品であるフロアボード9となった状態でも存在しており、上記表皮端末23aが隙間Sを埋めて該隙間Sが表皮端末23aにより塞がれている。
そして、溶着リブ31を第1パネル11の上面壁17裏面(内面)に圧接させた状態で、下側の振動溶着治具を溶着リブ31の長手方向(図2矢印X方向)に往復振動させることにより、第1パネル11と第2パネル13とが溶着リブ31を介して溶着一体化され、図7に示すようなフロアボード9が得られる。
この振動溶着中、溶着リブ31先端が第1パネル11の上面壁17裏面(内面)に圧接して溶融することで振動溶着箇所に毛バリ35が発生するが、この実施形態では、振動溶着時に第1パネル11の周壁19突出端と第2パネル13の周壁29突出端との間に形成された隙間Sを、第1パネル11のパネル本体15表面に一体に接合された表皮23の表皮端末23aで埋めて塞いでいるので、上記発生した毛バリ35が上記表皮端末23aで遮られてフロアボード9の表面に出ず、外観見栄え(商品価値)が優れたフロアボード9を得ることができる。
また、表皮端末23aが隙間Sから第2パネル13内側に進入していて隙間Sから外れ難いので、毛バリ35がフロアボード9外の表面に出るのを確実に防止することができる。
さらには、表皮端末23a表面と第2パネル13の周壁29表面とが面一に連続しているので、フロアボード9の外観見栄えを確実に向上させることができる。
また、実施形態とは異なり、表皮端末23aを第1パネル11及び第2パネル13の各々の周壁19,29突出端で挟持していないので、振動溶着時の振動で表皮端末23aに皺が発生しないように注意を払う必要がなく、しかも、表皮端末23aの第2パネル13内側への進入を、第2パネル13を第1パネル11に接近させるだけで自動的に行うので、振動溶着作業を容易に行うことができる。
なお、上記の参考態では、第2パネル13に周壁29を設けたが、この周壁29をなくして下面壁27外周縁と第1パネル11の周壁19突出端との間に形成された隙間Sを、表皮端末23aで外側方から覆って塞ぐようにしてもよい。また、上記の実施形態においても、第2パネル13の周壁29をなくし、下面壁27外周縁と第1パネル11の周壁19突出端とで表皮端末23aを挟持して隙間Sを塞ぐようにしてもよい。
さらに、上記の実施形態では、表皮端末23a表面を第2パネル13の周壁29表面と面一にしたが、第2パネル13に周壁29は、振動溶着時に最大で表皮23の厚み分まで第1パネル11の周壁19よりも外側方に位置しておればよく、これによれば、第2パネル13の周壁29が表皮端末23aから外側方に突出せず、フロアボード9の外観見栄え(商品価値)を損なわない。
また、上記の参考形態及び各実施形態では、溶着リブ31を第2パネル13側に設けたが、第1パネル11側に設けてもよく、さらには、第1パネル11及び第2パネル13の両方に設けても良い。
さらにまた、上記の参考形態及び各実施形態では、第1パネル11のみに表皮23を設けたが、表皮23は第2パネル13にも設けてもよい。
加えて、上記の参考形態及び各実施形態では、樹脂成形品がフロアボード9である場合を示したが、荷室を上下に区分するパッケージトレイ等の他の自動車用樹脂成形品、さらには自動車以外の樹脂成形品にも適用することができるものである。
この発明は、樹脂製第1パネルと樹脂製第2パネルとを接近させて圧接させた状態で振動させることにより溶着一体化してなる樹脂成形品の振動溶着構造について有用である。
参考態に係る樹脂成形品としてのフロアボードが取り付けられた自動車の後部荷室を示す斜視図である。 参考態に係るフロアボードの平面図である。 図2のIII −III線における断面図である。 参考態に係るフロアボードの振動溶着の要領を説明する説明図である。 実施形態の図3相当図である。 実施形態に係るフロアボードの振動溶着の要領を説明する説明図であり、(a)は第2パネルを第1パネルから離間させた振動溶着前の状態、(b)は表皮端末をスライドプレートで第1パネルの内側に押し込んだ状態をそれぞれ示す。 実施形態の図3相当図である。 実施形態に係るフロアボードの振動溶着の要領を説明する説明図であり、(a)は第2パネルを第1パネルから離間させた振動溶着前の状態、(b)は表皮端末が第2パネルの周壁の傾斜面に当接して第1パネルの内側に向きを変えた状態をそれぞれ示す。
9 フロアボード(樹脂成形品)
11 第1パネル
13 第2パネル
15,25 パネル本体
17 上面壁
19,29 周壁
23 表皮
23a 表皮端末
27 下面壁
29a 傾斜面
31 溶着リブ
S 隙間
T 表皮の厚み

Claims (2)

  1. 樹脂製第1パネル(11)と樹脂製第2パネル(13)とを接近させて圧接させた状態で振動させることにより溶着一体化してなる樹脂成形品の振動溶着構造であって、
    上記第1パネル(11)及び第2パネル(13)は、各々の主体をなすパネル本体(15,25)を備え、
    上記第1パネル(11)のパネル本体(15)は、上面壁(17)と、該上面壁(17)外周縁から第2パネル(13)側に向かって一体に突出する周壁(19)とを備え、
    上記第1パネル(11)のパネル本体(15)表面には、可撓性を有する表皮(23)が表皮端末(23a)を上記周壁(19)突出端から延出させるように一体に接合され、
    上記第2パネル(13)のパネル本体(25)は、少なくとも下面壁(27)を備え、
    上記第1パネル(11)の上面壁(17)及び第2パネル(13)の下面壁(27)の少なくとも一方には、溶着リブ(31)が他方に向かって一体に突設され、
    上記第1パネル(11)の周壁(19)突出端と第2パネル(13)外周縁との間には、隙間(S)が形成され、
    上記表皮端末(23a)は、振動溶着時に上記隙間(S)に挿入されて第1パネル(11)の周壁(19)突出端と第2パネル(13)外周縁とで挟持され、上記隙間(S)を塞いでいることを特徴とする樹脂成形品の振動溶着構造
  2. 樹脂製第1パネル(11)と樹脂製第2パネル(13)とを接近させて圧接させた状態で振動させることにより溶着一体化してなる樹脂成形品の振動溶着構造であって、
    上記第1パネル(11)及び第2パネル(13)は、各々の主体をなすパネル本体(15,25)を備え、
    上記第1パネル(11)のパネル本体(15)は、上面壁(17)と、該上面壁(17)外周縁から第2パネル(13)側に向かって一体に突出する周壁(19)とを備え、
    上記第1パネル(11)のパネル本体(15)表面には、可撓性を有する表皮(23)が表皮端末(23a)を上記周壁(19)突出端から延出させるように一体に接合され、
    上記第2パネル(13)のパネル本体(25)は、下面壁(27)と、外周縁に下面壁(27)外周縁から第1パネル(11)側に向かって一体に突出し、振動溶着時に最大で上記表皮(23)の厚み分(T)まで上記第1パネル(11)の周壁(19)よりも外側方に位置する周壁(29)とを備え、該周壁(29)突出端には、第2パネル(13)内側に向かって下傾する傾斜面(29a)が形成され、
    上記第1パネル(11)の上面壁(17)及び第2パネル(13)の下面壁(27)の少なくとも一方には、溶着リブ(31)が他方に向かって一体に突設され、
    上記第1パネル(11)の周壁(19)突出端と第2パネル(13)の周壁(29)突出端との間には、隙間(S)が形成され、
    上記表皮端末(23a)は、振動溶着時に第1パネル(11)と第2パネル(13)とを接近させる際、上記傾斜面(29a)に案内されて第2パネル(13)内側に向きを変えて進入し、上記隙間(S)を塞いでいることを特徴とする樹脂成形品の振動溶着構造。
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