JP2010143010A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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洋平 泉
Toshiro Sugiyama
敏郎 杉山
Takeaki Shima
丈明 島
Tsutomu Obata
力 小幡
Naoaki Wada
直晃 和田
Takashi Kawabata
隆 川端
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Abstract

【課題】廃インクをインクタンクに回収する際に、インクタンク内の廃インク回収スペースを効率良く使って回収し、また、多量の廃インク排出時にも装置動作速度を落とすことなく廃インク回収を達成できる記録装置を提供する。
【解決手段】バッファタンク15を容積可変な構造とした上で、廃インク回収動作中にインクタンク32内の廃インク袋体8に空きスペースが無くなった場合、インクタンク32内のインク袋体10からバッファタンク15へのインク移動を行うことによって、所定量の廃インク回収動作を確実に終了できるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクを吐出することで記録を行うインクジェットプリンタ等のインクジェット記録装置に関するもので、特に廃インク処理に関するものである。
従来、インクジェット記録装置は、記録媒体を横切って往復運動するキャリッジに搭載されるインクジェット記録ヘッドを利用することが多い。記録ヘッドが記録媒体を横切って運動するにつれて、制御電子部品が記録ヘッドの吐出部分を起動して、吐出ノズルからインク滴が吐出される。これによって、記録媒体上にイメージまたは文字などの画像が形成される。記録ヘッドへのインクの補給はインクタンクが行う。
インクジェット記録装置においては、記録ヘッドのインク吐出部に、紙粉やゴミ等の異物が付着する、吐出部分のインクが乾燥して粘度が増す、あるいは、インクの固着によって吐出不良になる、更には吐出不能になる、という虞がある。
このような問題を防止する手段として、非記録時にインク吐出部を、ゴム状の弾性部材で形成されたキャップにより密閉する構成が採られている。しかし、非記録時にはインク吐出部を密閉するキャッピング状態での対処だけでは、長時間キャッピング状態で放置した際、インク吐出部の表面層のインクが増粘する事があり、始めの数回はインクを全く吐出させることができない。
そのため、記録前にまずインクの吐出を実施し、インク吐出部表面層のインクの状態を正常状態に復帰させる予備吐出動作を行う。さらに、予備吐出動作でインク吐出部表面層のインク状態が正常に復帰しない場合にはポンプ等によって強制的な回復動作を行う。つまり、インク吐出部表面層のインクを吸引あるいは加圧することにより、キャッピンク状態でインクを排出させてインク吐出部のインクを正常に復帰させる回復動作(メンテナンス)を行うようになっている。また、記録動作中にも、インクの吐出によって次第に記録ヘッドの吐出口面にインクが付着してきて、これが吐出不良の原因となるので、所定のタイミングで記録ヘッドの予備吐出動作を行っている。
上記のような予備吐出動作や吸引動作により吐出口より排出されたインクは、廃インクとして記録装置本体内で処理される。また、縁無し印刷時に記録媒体の外側へ吐出されたインクも、同様に廃インクとして処理される。
記録装置内には、このような廃インクを収納するための廃インク回収装置が付設されている。この廃インク回収装置をインクタンクと一体化させて、インクタンク内に廃インクを回収する構成がある。この様な構成を採った場合、インクタンク内のインクを消費した分だけ廃インクが回収可能になる。この従来のインクジェット記録装置として、インクタンク内のインク消費量を計量し、インク消費量に応じて廃インクを回収するという構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この様な構成のインクジェット記録装置においては、記録ヘッドが吐出したインク量を、係数を用いて算出し、算出した値をもとに各廃インク貯留部に振り分ける廃インク量を決定する処理となっている。
また、各記録ヘッドで排出された廃インクを一箇所に集めてその時点で回収可能なインクタンクへ回収するといった構成も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
あるいは、各記録ヘッドで排出した廃インクを、各ヘッドに対応したキャップ等の回復機構で回収し、当該回復機構から、各記録ヘッドにインクを供給するそれぞれのインクタンクへ1:1の関係で回収する構成が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2003−127433号公報 特開2004−130701号公報 特開2006−7521号公報
特許文献1に開示された技術は、使用したインク量と廃インク量に応じて一回の動作ごとに廃インクの回収先を決定する方式である。この方式は、インク消費によって生じた空きスペースに廃インクを回収する場合にはインクタンク内のスペースを有効利用するという点で効果的である。つまり、インクタンク内に廃インク回収用に十分大きなスペースを予め確保しておく必要がない。
しかし、ヘッド交換やインク交換といった多量に廃インクの回収が生じる場合には、廃インク回収速度が追いつかない可能性がある。この場合には、インク消費によって空きスペースができるのを待たねばならず、装置の動作速度を低下させてしまう懸念がある。すなわち、動作中に常にインク回収に十分な空きスペースが存在するようにインク供給側を制御することは困難である。
そこで、特許文献2に開示された技術では、廃インクを一時的に廃インクバッファタンクに溜め、必要に応じてインクタンク内の廃インクスペースに回収するような構成としている。しかしながら、この方式では一回あたりの廃インク回収量が多い一方、インクタンク側の回収量が確定されていないので、そのときに存在する空き容量分しか回収されない。つまり、回収する廃インク量にばらつきが生じやすい。したがって、インクタンク内の廃インクスペースを効率良く利用することが難しい。
また、特許文献3に開示される技術は、記録ヘッド側において、インク色に対応するインクタンク別に個別に、記録ヘッド内を吸引して廃インクを回収する仕組みを設けなければならない。これでは構成が複雑化することは避けられず、コストアップを招く虞がある。
このように廃インクを一時的に貯留するスペースを設けることと、インクタンクに廃インクを回収する際に、効率良く廃インク貯留部を利用して廃インクを回収することを両立する事は困難であった。
本願発明は、上記従来技術の課題を解決することができるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、インクを吐出し画像形成を行うための記録ヘッドと、
記録ヘッドにインクを供給するためのインクタンクであって、それぞれの内部に、容積が可変するインク貯留部と廃インク貯留部が一体となって構成された複数のインクタンクと、
インクタンクから記録ヘッドへのインク供給路の途中に配置され、一時的にインクを貯留する容積可変のバッファタンクと、
インクタンクから所定量のインクをバッファタンクに供給するインク供給手段と、
記録ヘッドのメンテナンスの際に生じる廃インクを一時的に貯留する廃インクバッファタンクと、
廃インクバッファタンクから廃インク貯留部に所定量の廃インクを回収するための廃インク回収手段と、
廃インクバッファタンクの廃インク量を検知する手段と、
インクタンクに設けられ、廃インク回収手段による廃インク回収量と前記インク供給手段によるインク供給量とをそれぞれ記憶する記憶手段と、
を備え、
廃インクバッファタンクから廃インク貯留部へ廃インクを移動する際に、所定量の廃インクが想定時間内に回収できなかった場合に、該廃インクの移動を中断し、該廃インクが移動された廃インク貯留部を備えるインクタンク内のインク貯留部から所定量のインクだけバッファタンクへ移動し、その後、廃インクの移動を再開して所定量の廃インクの回収を完了することを特徴とする。
本発明によれば、廃インクをインクタンクに回収する際に、インクタンク内の廃インク回収スペースを効率良く使って回収することが出来る。また、多量の廃インク排出時にも装置動作速度を落とすことなく廃インク回収を達成することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。本発明は下記の実施形態のみに限らず、これらをさらに組み合わせることや、特許請求の範囲に記載された本発明の概念に包含される範囲であらゆる変更や修正を行うことが可能であり、また、本発明の思想に帰属する他の技術にも当然応用することができる。
「第1の実施形態」
(記録装置の概要)
図1は、本発明の第1の実施形態におけるインクジェット記録装置の模式図である。インクジェット記録装置1は、インク滴を吐出して画像形成を行う記録ヘッド2と、記録ヘッド2に供給するためのインクを蓄えるインクタンク32と、を備える。記録ヘッド2は、インクの吐出と伴に、用紙搬送方向に対して直角な方向に往復動作することで、被記録材(不図示)への記録を行う。このとき、インクタンク32から供給されたインクが、インク供給路としてのインク供給管3a、3bを経由して記録ヘッド2にインクが供給される。
さらに本記録装置は、下記に詳述する吸引キャップ4と予備吐口5を有する。記録ヘッド2より吐出されたが印刷に使われなかったインク(以下、廃インク)は、吸引キャップ4や予備吐口5にまず集められる。
吸引キャップ4と予備吐口5は、それぞれ、廃インク回収管7aを介して、廃インクバッファタンク6と連通している。廃インクバッファタンク6は廃インクを一時的に貯留するものであり、記録装置1内に設けられている。
吸引キャップ4や予備吐口5が受けた廃インクは廃インク回収管7aを経由して廃インクバッファタンク6に一旦保存される。廃インクバッファタンク6に蓄えられた廃インクは、適宜、廃インクバッファタンク6から廃インク回収管7bを経由してインクタンク32に回収される。
インクタンク32は、柔軟部材で形成された廃インク袋体8と、廃インク袋体8の内部に柔軟部材で形成されたインク袋体10と、インク袋体10と廃インク袋体8を囲んで密閉するケース13と、で構成される。廃インク袋体8は容積が可変する廃インク貯留部であり、インク袋体10も、廃インク袋体8の内部に一体となって構成された容積が可変するインク貯留部である。
ケース13を構成する壁には、廃インク袋体8の廃インク回収口を密閉するゴム栓9と、インク袋体10のインク供給口を密閉するゴム栓11と、ケース内部を減圧ポンプ14と密閉接続するためのゴム栓12と、が設けられている。
インクタンク32は、インクタンク32から記録ヘッド2側へインクを供給するためのインク供給管3aを有している。インク供給管3aのインクタンク32側の一端は先端が鋭利な中空管であるインク針となっている。このインク針がゴム栓11を貫通してインク袋体10内に差し込まれることで、インクタンク32からインク供給管3aへインクの導出が可能となる。
廃インク回収管7bのインクタンク32側の一端も、先端が鋭利な中空管であるインク針となっている。このインク針がゴム栓9を貫通して廃インク袋体8内に差し込まれることで、廃インクバッファタンク6からインクタンク32内への回収が可能となる。
各インク針の各ゴム栓への差込みと同時に減圧ポンプ14がケース13と接続される。減圧ポンプ14はケース内部を全域にわたって減圧することができる。
インクタンク43のインク袋体10と、記録ヘッド2とは、バッファタンク15を介して接続される。バッファタンク15とインク袋体10とはインク供給管3aで連通し、バッファタンク15と記録ヘッドとはインク供給管3bで連通する。
バッファタンク15は、インクタンク32から記録ヘッド2側へ導出されたインクを一時的に蓄える。バッファタンク15内は加減圧ポンプ16により加圧および減圧が可能である。インクタンク32とバッファタンク15を連通させるインク供給管3aには弁22が設置され、弁22は、必要に応じて開閉する。
バッファタンク15にはある一定量以下のインクを溜め込むことが出来る。弁22が開いた状態で加減圧ポンプ16がバッファタンク15を減圧することで、インクタンク32からインクを吸い出す。また、弁22が閉じた状態で加減圧ポンプ16がバッファタンク15を加圧することで、バッファタンク15に溜め込まれたインクを記録ヘッド2に供給する。
また、バッファタンク15はバネ材26で支持され、内部に蓄えられているインク量に応じて上下移動する。バッファタンク15の外面に突起構造29が設けられている。突起構造29の近傍にフォトインタラプタ29が配置されている。つまり、バッファタンク15内部のインク量がある閾値以下に低下したとき、フォトインタラプタ29は、バッファタンク15に設けられた突起構造29によって遮光される構成となっている。
さらに、本実施形態におけるバッファタンク15は、その一部(具体的には天井壁)が可とう膜31により構成されている。可とう膜31は、加減圧ポンプ16によるインク供給動作の中による圧力変化に応じて伸縮動作を行う。これにより、バッファタンク15の内容量が可変となっている。
記録ヘッド2を構成する壁の一部が可とう膜17により構成されている。可とう膜17は、インクの消費に伴う記録ヘッド2内部の圧力変化に応じて伸縮動作を行う。可とう膜17の伸縮動作は、記録ヘッド2の内部にあって可とう膜17に接続されたアーム18に伝えられ、さらにはアーム18の可とう膜17とは反対側の先端に接続された弁19に伝えられる。弁19はインク供給管3bと記録ヘッド2との接続部を塞いでおり、上記のような仕組みによって、インクの消費に伴って開閉される。
廃インクは、記録ヘッド2の信頼性を保つメンテナンスにおいて不可避的に発生するものである。廃インクには、吸引キャップ4に廃棄されるものと、予備吐口5に廃棄されるものとに大別することができる。吸引キャップ4は、印刷領域(被記録材が通過する領域)から外れた場所に位置し、非印刷時に記録ヘッド2のインク吐出面を保護・保湿するために使われる他、印刷開始前や印刷中の予備吐を受けたり、記録ヘッド2の吐出面を吸引回復したりするときに使われる。
吸引キャップ4と廃インクバッファタンク6を連通する廃インク回収管7aには吸引ポンプ20が配置されている。予備吐出によって吸引キャップ4の表面に溜まった廃インクは、吸引ポンプ20により回収され、廃インク回収管7aを経由して廃インクバッファタンク6に蓄えられる。また、吸引回復が行われるときは、記録ヘッド2のインク吐出面を吸引キャップ4が密閉し、吸引ポンプ20が動作することで記録ヘッド2から廃インクが吸い出され、廃インク回収管7aを経由して廃インクバッファタンク6に蓄えられる。
予備吐口5は、印刷領域から外れた吸引キャップ4とは反対側に設置される場合や、印刷領域の適当な場所に設置される場合がある。予備吐口5に溜まった廃インクは、重力によって廃インク回収管7aを経由して廃インクバッファタンク6に蓄えられる。
廃インクバッファタンク6の底部、もしくは底部近傍は、廃インク回収管7bによってインクタンク32と接続されている。廃インク回収管7bの途中に弁21が設けられている。減圧ポンプ14によってインクタンク32の内部が減圧されると、廃インクバッファタンク6に蓄えられた廃インクが廃インク回収管7bへ流出し、最終的に廃インク袋体8に回収される。
また、廃インクバッファタンク6はバネ材23で支持されており、蓄えられている廃インク量に応じて廃インクバッファタンク6が上下移動する。廃インクバッファタンク6の外面に突起構造30が設けられている。突起構造30の近傍にフォトインタラプタ24,25が配置されている。フォトインタラプタ24,25は、廃インクバッファタンク6に設けられた突起構造30によって遮光されることによって、廃インク量を段階的に検出する構成となっている。
次に、記録動作におけるインクの流れと本記録装置の各部の動きを説明する。
(初期充填動作)
インクタンク32からインク供給管3aへのインク導出は、加減圧ポンプ16を使用してバッファタンク15内を減圧することによって行う。弁22を開にし、加減圧ポンプ16を減圧方向に作動させると、インクタンク32から導出されたインクはバッファタンク15に蓄えられる。予め決められた所定時間だけ加減圧ポンプ16を駆動したら弁22を閉じる。
次に、加減圧ポンプ16を加圧動作に切り替え、バッファタンク15に蓄えられたインクを所定の圧力まで加圧する。また、記録ヘッド2内の弁19がインク供給管3bを塞ぐ力は当該圧力よりも大きいため、このままでは弁19が開いてインク供給管3bと記録ヘッド2が連通するということはない。そのため、吸引キャップ4を記録ヘッド2と密閉させ、吸引ポンプ20を作動させることで、記録ヘッド2の内部を減圧する必要がある。この結果として弁19が開き、記録ヘッド2にインクを供給することができる。
所定量のインクが記録ヘッド2内に供給されたら吸引ポンプ20を止め、吸引キャップ4を記録ヘッド2から分離する。その結果、記録ヘッド2内の負圧値との釣り合いによって弁19が閉じるまでインクが供給された後、インクの供給は停止する。
ここで、加減圧ポンプ16の駆動時間は、インク供給管3a、3bの長さ及び記録ヘッド2内部のインク貯留部の容量に応じて決められるものとする。また、このときの駆動時間によって決まるインク供給量は、バッファタンク15の可とう膜31による所定量の貯留余力を残した状態とするように設計されるものとする。また、その貯留余力は、後述するインク供給動作少なくとも一回分のインク量のバッファタンク15への移動を可能とする量である。
(印刷中のインク供給動作)
印刷によって記録ヘッド2内のインクが消費されていくと、記録ヘッド2内の負圧が高まる。その結果弁19が開くので、バッファタンク15で加圧されたインクが記録ヘッド2に供給され、記録ヘッド2内の負圧との釣り合いによって弁19は閉じられる。印刷中は上記の動作の繰り返しによって、バッファタンク15に蓄えられたインクが記録ヘッド2に供給される。
バッファタンク15に蓄えられたインクが所定の閾値以下になり、徐々に上昇していたバッファタンク15の突起構造29によってフォトインタラプタ27が遮光されると、インクタンク32からバッファタンク15にインクを供給する動作が行われる(図2(b)に示す状態2)。
すなわち、加減圧ポンプ16の加圧動作を停止し、バッファタンク15の加圧が解除された段階で弁22を開き、次に加減圧ポンプ16を減圧動作に切り替えることで、インクタンク32内のインクがバッファタンク15に供給される。このとき、記録ヘッド2内の弁19は閉じたままであるので、記録ヘッド2内のインクがバッファタンク15に戻されることはない。バッファタンク15の減圧を開始してから所定の時間が経過した場合、弁22を閉じ、加減圧ポンプを加圧動作に切り替えることで、バッファタンク15へのインク供給を終了する。この動作は好ましくは印刷中以外のタイミングで行われるが、多少であれば印刷中にかかっても良い。なお、このときの減圧方向へのポンプ16の作動時間によって一回のインク供給動作で供給されるインク量が決定されている。このときのインク供給量は、廃インクバッファタンク6からインクタンク32内の廃インク袋体8への一度の廃インク回収量(後述)と同じになるように作動時間が設定されているものとする。
また、インク供給動作が終了した時点で(図2(a)に示す状態1)、バッファタンク15はさらにインク供給動作一回分のインクの移動を許すように設計されている。そのため、所定時間のインク供給動作が終了した直後にさらにインク供給動作を一回実施することができる。すなわち、バッファタンク15の可とう膜31が伸びることによって、さらにインク供給動作一回分のインク移動が可能であるものとする(図2(c)に示す状態3)。
このようにインクタンク32からバッファタンク15へのインク供給に関してはフォトインタラプタ27の起動タイミングと加減圧ポンプ16の駆動時間によって、一回の供給量が決定されている。よって、このインク供給動作回数を記憶しておくことによってインク消費量が管理される。
(廃インク回収動作)
廃インクバッファタンク6内の廃インクが増えるに連れて、バネ材23で支持された廃インクバッファタンク6は徐々に下方に移動していく。蓄えられた廃インクが所定量に達して、フォトインタラプタ25が、廃インクバッファタンク6に設けられた突起構造30により遮光されると、廃インクをインクタンク32に回収する動作が行われる。
すなわち、弁21を開き、減圧ポンプ14を作動させることで、廃インクを廃インク回収管7bに流出させ、最終的に廃インク袋体8内に回収する。先に減圧ポンプ14を作動させ、インクタンク32内が十分に減圧されてから弁21を開いても良い。廃インクのインクタンク32への回収が進むに連れて廃インクバッファタンク6は徐々に上方に移動していく。廃インクバッファタンク6内の廃インクが所定量以下になり、フォトインタラプタ24が突起構造30により遮光されたら、弁21を閉める。さらに減圧ポンプ14を大気開放することでインクタンク32内の負圧を解消し、廃インク回収動作を終了する。
廃インク回収動作一回で回収される廃インク量は、フォトインタラプタ24及び25の検出結果により決定され、その量は上述した一回のインク供給動作によって供給されるインク供給量に等しいものとして以下の説明を続ける。
次に、廃インク回収のシーケンスについて、図3により詳しく説明する。
まず、廃インクバッファタンク6にインクが所定量以上溜まり、フォトインタラプタ25が遮光されたら、廃インク回収命令が出される(ステップS101)。
本実施形態で説明するインクジェット記録装置には複数のインクタンク32が存在するため、廃インク袋体8もインクタンク32の数だけ存在する。そこで、次に、どのインクタンク32を回収先とするかを決定する(ステップS102)。各インクタンク32には記憶手段(不図示)が備えられており、ここに上述したインク供給動作の実施回数と、後述する廃インク回収回数がそれぞれ記憶されているものとする。各インクタンク32について前回の廃インク回収動作後のインク供給実施回数を記憶手段から読み取り、それが最も多いインクタンク32を選択するものとする。
なお、本実施形態では、回収可能なインクタンク32が必ず見つかるものとして以下の説明を続ける。すなわち、廃インク袋体8の容量と一回の廃インク回収量とから計算される廃インク回収可能回数Mmaxに達していないインクタンク32が必ず存在していることを前提とする。
また、ここでは前回の廃インク回収動作後のインク供給回数によって回収先のインクタンクを決定したが、この方法に替えて、前回の廃インク回収動作後のドットカウントを記録することによってインク供給量を把握し、回収先のインクタンクを決定してもよい。
このようにして選択したインクタンク32に対して上述した回収方法で廃インクの回収を開始する。まず弁21を開き(ステップS103)、減圧ポンプ14を作動させる(ステップS104)。続いて、時間T0以内にフォトインタラプタ25がオフすることを確認する(ステップS105)。ポンプ能力の設計値と廃インク回収管7の長さから予め想定している時間T1以内にフォトインタラプタ24がオン(遮光)されることをさらに確認した後(ステップS106)、減圧ポンプ14を停止し(ステップS107)、弁21を閉じる(ステップS108)。そして、インクタンク32内の記憶手段(例えばROM)における廃インク回収カウントを1つ加算して廃インク回収を終了する(ステップS109)。
仮に、ステップS105において所定時間T0以内にフォトインタラプタ25がオフしない場合には、弁21を閉じた上で(ステップS118)、減圧ポンプ14を停止する(ステップS119)。この場合は、廃インク回収機構の一部に不具合があると判断し、本体ハードチェックを促す警告メッセージを表示する(ステップS120)。このメッセージは例えば装置本体に設けたオペレーションパネルで表示しても良いし、あるいは接続されたPCにインストールされたドライバソフト内で表示しても良い。
次に、ステップS106において、想定時間内T1以上経過してもフォトインタラプタ24がオンしない場合には、一度弁21を閉じ(ステップS112)、減圧ポンプ14を停止する(ステップS113)。そして、加減圧ポンプ16と弁22を作動させてインク供給動作を一回実施する(ステップS114)。ここで、仮に直前にバッファタンク15へのインク供給動作が行なわれていたとしても、バッファタンク15に備えられた可とう膜31が、ここでのインク供給動作を可能としている。図2(c)の状態3にそのときのバッファタンク15の状態を示す。
その後、弁21を開き(ステップS115)、減圧ポンプ14の作動を再開して(ステップS116)、廃インク回収動作を再開する。続いて、所定時間T1内にフォトインタラプタ24が遮光するかどうか確認する(ステップS117)。ここで、フォトインタラプタ24の遮光を確認したら、減圧ポンプ14を停止し(ステップS107)、弁21を閉じて(ステップS108)、インクタンク32内の記憶手段における廃インク回収カウントを1つ増やして記憶し(ステップS109)する。このとき、その廃インク回収カウントが、想定する回収可能回数Mmaxに達したかどうかを確認し(ステップS110)、Mmaxに達した場合にはインクタンクの交換を促すメッセージを表示し(ステップS111)、廃インク回収を終了する。
なお、ステップS117において所定時間T1内にフォトインタラプタ24が遮光しない場合には、廃インク回収機構の一部に不具合が発生したと判断し、先と同様にステップS118およびS119を経て、警告メッセージを表示する(ステップS120)。
本実施形態では、例えば上記の廃インク回収方法により回収を実施して所定量の廃インク回収を実施したとき、廃インクバッファタンク6の廃インクが減少しないか、もしくは想定量以下しか減少していない場合には故障と判定した。この場合は、ユーザーに装置のチェックあるいは修理が必要である旨を告知するよう構成することによって、廃インクバッファアンクの廃インク溢れを未然に防止している。
しかしながら、あるインクタンク32に対する廃インク回収動作だけでは故障箇所を特定することは難しい。また、偶発的な不具合の可能性もある。より確実に装置の故障を判定したい場合には、廃インク回収動作を複数回繰り返して複数回の廃インク回収の不具合をもって故障と判定すればより確実な故障検知となる。また、複数のインクタンク32に対して不具合の発生有無を確認することによって、故障箇所がインクタンク32にあるかそれ以外の部分であるかを判断することも可能である。
「第2の実施形態」
次に、図4〜図7を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。
図4は、本実施形態におけるインクジェット記録装置1の模式図である。
本実施形態では、記録装置1の構成部品であるフォトインタラプタ24,25およびバネ23を、廃インクバッファタンク6の重量を検出するための重量検出センサ33に替えている。廃インクバッファタンク6の重量を検出する機構以外は第1の実施形態の構成と同じである。
重量検出センサ33の出力信号は、8bitAD変換器(不図示)にてAD変換された後CPU(不図示)に入力されて処理される。重量検出センサ33の出力信号は、装置動作中には周期的にCPUで取得される。
図5は、CPUで取得される重量検出センサ33の出力信号と廃インクバッファタンク6の重量の関係を示す図である。この図のように廃インクバッファタンク6に蓄えられる廃インク量が線形に取得できるように重量検出センサ33が配置されている。
このような構成をとった場合の廃インク回収のシーケンスについて、図6により詳しく説明する。
まず、単位時間あたりの廃インクの排出量が少ない場合、例えば記録ヘッド交換時や高デューティの連続印刷以外の廃インク回収動作について説明する。
廃インクバッファタンク6にインクが所定量以上溜まり、重量検出センサ33の出力信号がある閾値Th2となったら、廃インク回収命令が出る(ステップS201)。次に、どのインクタンク32を回収先とするかを決定する(ステップS202)。各インクタンク32に備えられた記憶手段(不図示)からインク供給動作の実施回数と、廃インク回収回数を基に、前回の廃インク回収動作後のインク供給実施回数を読み取り、それが最も多いインクタンク32を選択する。
なお、本実施形態では、回収可能なインクタンク32が必ず見つかるものとして以下の説明を続ける。すなわち、廃インク袋体8の容量と一回の廃インク回収量から計算される廃インク回収可能回数Mmaxに達していないインクタンク32が1つ以上存在していることを前提とする。
また、ここでは前回の廃インク回収動作後のインク供給回数によって回収先のインクタンクを決定したが、この方法に替えて、前回の廃インク回収動作後のドットカウントを記録することによってインク供給量を把握し、回収先のインクタンクを決定してもよい。
このようにして選択したインクタンク32に対して上述した回収方法で廃インクの回収を開始する。
まず弁21を開き(ステップS203)、減圧ポンプ14を作動させる(ステップS204)。ポンプ能力の設計値と廃インク回収管7の長さから予め想定している時間T1以内に、重量検出センサ33の出力信号がTh1に達することを確認する(ステップS205)。その後、減圧ポンプ14を停止し(ステップS206)、弁21を閉じる(ステップS207)。そして、インクタンク内の記憶手段における廃インク回収カウントを1つ加算する(ステップS208)。
ここで、廃インク回収カウントが想定する回収可能回数Mmaxに達したかどうかを確認し(ステップS209)、Mmaxに達した場合にはインクタンクの交換を促すメッセージを表示し(ステップS210)、廃インク回収を終了する。
ステップS205において、時間T1以上経過しても重量検出センサ33の出力信号がTh1に達しない場合には、弁21を閉じ(ステップS211)、減圧ポンプ14を停止する(ステップS212)。そして、加減圧ポンプ16と弁22を作動させてインク供給動作を一回実施する(ステップS213)。仮に直前にバッファタンク15へのインク供給動作が行なわれていたとしても、バッファタンク15に備えられた可とう膜31が、ここでのインク供給動作を可能としていることは第1の実施形態と同様である。
その後、弁21を開き(ステップS214)、減圧ポンプ14の作動を開始して(ステップS215)、廃インク回収動作を再開する。所定時間T1内に重量検出センサ33の出力信号がTh1に達するかどうか確認する(ステップS216)。
Th1に達したことを確認したら、減圧ポンプ14を停止し(ステップS206)、弁21を閉じて(ステップS207)、インクタンク32内の記憶手段における廃インク回収カウントを1つ増やして記憶し(ステップS208)、廃インク回収を終了する。ここで、廃インク回収カウントが想定する回収可能回数Mmaxに達したかどうかを確認し(ステップS209)、Mmaxに達した場合にはインクタンクの交換を促すメッセージを表示する(ステップS210)。
なお、ステップS216において所定時間T1内に重量検出センサ33の出力信号がTh1に達しない場合には、廃インク回収機構の一部に不具合が発生したと判断し、同様に警告メッセージを表示する。
次に、図7を参照して、廃インクが多量に発生したときの廃インク回収動作について説明する。
記録ヘッド交換時や高デューティの印刷を連続で行った場合には、通常よりも排出される廃インク量が多い。したがって、これら2つの動作後には、上述とは別の廃インク回収シーケンスによって廃インクを回収する。
例えば、装置に接続されたPC(不図示)から高デューティの連続印刷命令が届いた場合には、重量検出センサ33の出力信号がTh3になるまで廃インクの回収を行わない。Th3は上述したTh2よりも廃インク貯留量が多くなる閾値である。(図5参照)
重量検出センサ33の出力信号がTh3に達し、そのときに印刷が終了していたら廃インク回収命令が出される(ステップS301)。仮に、重量検出センサ33の出力信号がTh3に達した時点で印刷が終了していない場合には、印刷を中断した後、廃インク回収命令が出される。廃インクバッファタンク6の容量を大きく設計し、閾値を調整することによって、高デューティの連続印刷を行ったときの印刷中断頻度を抑えることができる。
次に、どのインクタンク32を回収先とするかを決定する(ステップS302)。各インクタンク32に備えられた記憶手段から前回の廃インク回収動作後のインク供給実施回数を読み取り、それが多い順に2つのインクタンク32(これらを順にインクタンクA、インクタンクBとする)を選択する。
なお、本実施形態では、回収可能なインクタンク32が少なくとも2つ見つかるものとして以下の説明を続ける。すなわち、廃インク袋体8の容量と一回の廃インク回収量から計算される廃インク回収可能回数Mmaxに達していないインクタンク32が2つ以上存在していることを前提とする。
このようにして選択した2つのインクタンク32のうち、インクタンクAを回収先に設定し(ステップS303)、インクタンクAに対して上述した廃インク回収方法で廃インクの回収を開始する。まず弁21を開き(ステップS304)、減圧ポンプ14を作動させる(ステップS305)。ポンプ能力の設計値と廃インク回収管7bの長さから予め想定している時間T1以内に重量検出センサ33の出力信号がTh2に達すること確認する(ステップS306)。その後、減圧ポンプ14を停止し(ステップS307)、弁21を閉じる(ステップS308)。そして、インクタンク内の記憶手段における廃インク回収カウントを1つ加算し(ステップS309)、廃インク回収カウントが回収可能回数Mmaxに達したかどうかを確認する(ステップS310)。Mmaxに達した場合にはインクタンクAの交換を促すメッセージを表示する(ステップS311)。
続いて、回収先インクタンクをインクタンクBに切り替えて(ステップS313)、インクタンクBに対して廃インク回収を開始する。以降の動作は、ステップS304〜S311までインクタンクAへの廃インク回収と同じのため説明を省略する。インクタンクBの廃インク回収を終了したら廃インク回収シーケンスを終了する。
ここで、Th1、Th2、Th3によって決定される廃インク回収量は、同じになるように設定されるものとする。また、ここで設定される廃インク回収量は、インク供給手段による一回のインク供給動作によって供給されるインク量と同じか少ないものとする。
なお、本実施形態では、廃インク回収中には回復動作を行わないことを前提としているが、廃インクバッファタンクの容量を大きく構成すれば、装置のスループットを落とさない設計が可能である。
また、本実施形態では重量検出センサを用いて一回の廃インク回収量を決めた。しかし、第1の実施形態のように、廃インクバッファタンク6をバネ材で支持した構成とし、廃インクの量に応じて変化する廃インクバッファタンク6の位置を3つのセンサで検出することによっても同様の廃インク回収が可能であることは明らかである。
回収可能なインクタンクの数だけ順番に廃インクを回収することも可能であるし、同じインクタンクに複数回廃インクを回収することも可能である。

以上説明したような各実施形態に基づく発明の効果について述べる。
本発明では、廃インクの回収動作時に、想定した時間内に所定量の回収が終了しない場合には、回収中のインクタンクから所定量のインクをバッファタンクへ移動できるので、確実に所定量の廃インクを回収できる。すなわち、インク残量がインク供給動作一回分以上残っていれば、容積可変の構造を持たせたバッファタンクにインクを供給することが可能であるため、確実にその分だけ廃インク貯留部に空きスペースを作る事ができる。
廃インクの回収動作及びインク供給動作によって移動する廃インク量及びインク量が、ある所定量単位となるように構成し、各動作回数を各動作終了時に逐次記憶しておくので、インクタンク別に廃インク回収余力とインク残量を同時に精度良く管理することができる。
さらに、廃インク回収余力とインク残量を同時に管理することによって、想定したタイミング以外で廃インク回収動作が正常に終わらない場合には装置内の不具合として検知することができる。
本発明のような構成を用いることにより、インク消費により生じたスペースに廃インクを回収する構成であっても、廃インクの回収に不均一を生じること無く、インクタンク内のスペースを有効に活用することが可能となる。
多量に廃インクが発生するような場合であっても、廃インクバッファタンクの容量を大きく設計し、さらに複数の重量検知ポイントを設けることによって、装置動作を停止させることなく廃インクを回収することが可能である。さらに廃インク溢れを起こす危険もない。
本発明の第1の実施形態に用いられた記録装置のインク供給・回収系を示す図である。 第1の実施形態におけるバッファタンクの状態を示す図である。 第1の実施形態の廃インク回収シーケンスを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に用いられた記録装置のインク供給・回収系を示す図である。 本発明の第2の実施形態における廃インクバッファタンクの重量と重量検出センサの出力信号の関係と、制御閾値を示す図である。 本発明の第2の実施形態における、通常使用時の廃インク回収シーケンスを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における、記録ヘッド交換時もしくは高デューティ連続印刷時の廃インク回収シーケンスを示すフローチャートである。
符号の説明
1 インクジェット記録装置
2 記録ヘッド
3a,3b インク供給管
6 廃インクバッファタンク
7a,7b 廃インク回収管
8 廃インク袋体
10 インク袋体
14 減圧ポンプ
15 バッファタンク
16 加減圧ポンプ
20 吸引ポンプ
21,22 弁
24,25,27 フォトインタラプタ
31 可とう膜
32 インクタンク
33 重量検出センサ

Claims (7)

  1. インクを吐出し画像形成を行うための記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドにインクを供給するためのインクタンクであって、それぞれの内部に、容積が可変するインク貯留部と廃インク貯留部が一体となって構成された複数のインクタンクと、
    前記インクタンクから前記記録ヘッドへのインク供給路の途中に配置され、一時的にインクを貯留する容積可変のバッファタンクと、
    前記インクタンクから所定量のインクを前記バッファタンクに供給するインク供給手段と、
    前記記録ヘッドのメンテナンスの際に生じる廃インクを一時的に貯留する廃インクバッファタンクと、
    前記廃インクバッファタンクから前記廃インク貯留部に所定量の廃インクを回収するための廃インク回収手段と、
    前記廃インクバッファタンクの廃インク量を検知する手段と、
    前記インクタンクに設けられ、前記廃インク回収手段による廃インク回収量と前記インク供給手段によるインク供給量とをそれぞれ記憶する記憶手段と、
    を備え、
    前記廃インクバッファタンクから前記廃インク貯留部へ廃インクを移動する際に、所定量の廃インクが想定時間内に回収できなかった場合に、該廃インクの移動を中断し、該廃インクが移動された前記廃インク貯留部を備える前記インクタンク内の前記インク貯留部から所定量のインクだけ前記バッファタンクへ移動し、その後、前記廃インクの移動を再開して所定量の廃インクの回収を終了することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記バッファタンクの一部が、可とう膜で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記インク供給手段がポンプであって、前記ポンプの駆動時間によってインク供給量を決定することを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記廃インク回収手段がポンプであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記廃インクバッファタンクがバネ材で支持され、内部に溜まっている廃インクの重量によって変化する前記廃インクバッファタンクの位置を少なくとも2つのセンサで検知し、前記センサの検出結果によって廃インク回収量を決定することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記廃インクバッファタンクの廃インクを含めた重量を検出するための重量検出センサを備え、前記重量検出センサの検出結果によって廃インク回収量を決定することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記廃インク回収手段による廃インク回収回数と前記インク供給手段によるインク供給回数とを、各動作終了後に前記記憶手段に逐次記憶することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
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