JP2010142971A - インクジェット記録装置、およびインク回収方法 - Google Patents

インクジェット記録装置、およびインク回収方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010142971A
JP2010142971A JP2008319641A JP2008319641A JP2010142971A JP 2010142971 A JP2010142971 A JP 2010142971A JP 2008319641 A JP2008319641 A JP 2008319641A JP 2008319641 A JP2008319641 A JP 2008319641A JP 2010142971 A JP2010142971 A JP 2010142971A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waste ink
ink
sealed container
sealed
decompression
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008319641A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoaki Wada
直晃 和田
Toshiro Sugiyama
敏郎 杉山
Takeaki Shima
丈明 島
Tsutomu Obata
力 小幡
Takashi Kawabata
隆 川端
Yohei Izumi
洋平 泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2008319641A priority Critical patent/JP2010142971A/ja
Publication of JP2010142971A publication Critical patent/JP2010142971A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】経済性に優れ、廃インク回収時間を短縮可能なインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】廃インクを一時的に貯蔵するようにされた廃インク溜め部と、複数の密閉容器の内部に個別に設置され、廃インクを回収するようにされた複数の廃インク回収部と、一端が廃インク溜め部に通じ他端が分岐して複数の廃インク回収部に個別に通じる廃インク回収管と、第1の密閉容器の内部を廃インクが廃インク溜め部から廃インク回収管を介して第1の密閉容器の内部に設置された廃インク回収部まで流動可能な圧力に減圧する第1の減圧動作、および第2の密閉容器の内部を第1の密閉容器と連通させることによって減圧する第2の減圧動作を行う減圧手段と、第1の密閉容器を選定し第1の密閉容器について第1の減圧動作を減圧手段に実行させ、第1の制御動作に続いて第2の密閉容器について第2の減圧動作を減圧手段に実行させる制御部と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、吐出したインクのうち印刷に使用しなかった廃インクを回収するインクジェット記録装置、およびインク回収方法に関する。
従来、インクジェット記録装置では、記録媒体を横切って往復運動するキャリッジに搭載された記録ヘッドを利用することが一般的である。キャリッジが往復運動する際、制御電子部品が記録ヘッドに設けられたインク吐出部を起動させると、吐出ノズルからインク滴が吐出される。記録ヘッドより吐出されるインクは、インクタンクより供給される。
上述したインクジェット記録装置は、インク吐出部に紙粉やゴミ等の異物が付着すること、またはインク吐出部に残留したインクが乾燥して固着することにより、吐出不良、または吐出不能な状態になる恐れがある。インクジェット記録装置が、このような状態になることを防止する手段の一つに、記録動作(インクを記録媒体に吐出する動作)を行わないときにゴム状の弾性部材で形成されたキャップでインク吐出部を密閉する方法がある。
しかし、上記の方法でインク吐出部を密閉する場合、インク吐出部を密閉したままで長時間放置すると、インク吐出部の表面層のインクが増粘することが考えられる。インク吐出部の表面層のインクが増粘すると、記録動作が行われる際、始めの数回はインクが完全に吐出されない場合がある。
そこで、インク吐出部の表面層のインクを正常な状態に復帰させる動作として、記録動作を行う前にインクを吐出する予備吐出動作を行うインクジェット記録装置がある。このインクジェット記録装置は、予備吐出動作でインク吐出部の表面層のインクが正常な状態に復帰しない場合に、通常、強制的にインクを排出させる動作として、ポンプ等によってインク吐出部の表面層のインクを吸引あるいは加圧する回復動作を行う。
また、インクジェット記録装置では、記録動作中にインクの吐出によってインク吐出部の吐出口にインクが次第に付着し、付着したインクが吐出不良の原因となる場合がある。そこで、上記のインクジェット記録装置は、所定のタイミングで予備吐出動作を行う。
また、上記のインクジェット記録装置は、上述した予備吐出動作や吸引動作により排出されたインクを、廃インク(吐出したインクのうち印刷に使用しなかったインク)として回収する。さらに、上記のインクジェット記録装置は、縁無し印刷を行った時に記録媒体の外側へ吐出したインクも、廃インクとして同様に回収する。
廃インクを回収するインクジェット記録装置には、通常、上述した廃インクを収納する廃インク回収容器が付設されている。この廃インク回収容器をインクタンク(吐出されるインクが貯蔵された容器)と一体化させたインクジェット記録装置が特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されたインクジェット記録装置は、リザーバタンクと、複数のインクタンクと、複数のインクタンクと個別に一体化された複数の廃インクタンクと、を含む構成である。このインクジェット記録装置では、廃インクは、一旦、リザーバタンクに溜められ、最終的に廃インクタンクのいずれかに回収される。しかし、特許文献1に開示されたインクジェット記録装置では廃インクが加圧されて廃インクタンクに回収される。そのため、廃インク回収タンクの容積よりも大きな廃インクが廃インクタンクに押し込まれ、その結果、廃インクタンクが破損して廃インクが漏れるという問題が起こり得る。
上記の問題を解決する手段の一つとして、廃インク回収容器(廃インクタンク)の内部を減圧して廃インクを回収する方法が考えられる。この方法であれば、廃インク回収容器の容積よりも大きな廃インクの廃インク回収容器への回収を防ぐことが可能となる。このようにして廃インクを回収する方法が特許文献2に開示されている。
特許文献2に開示された回収方法では、複数のインクタンクの内部がそれぞれ可とう性のフィルムによって2つの空間に分けられており、一方の空間をインク供給室、他方の空間を廃インク回収室としている。この回収方法によれば、インク供給室に貯蔵されたインクが消費されると可とう性のフィルムが収縮するので、廃インク回収室の内部が減圧される。これにより、液体バッファ室に貯蔵されている廃インクを廃インク回収室に回収することが可能となる。
特開2004−130701号公報 特開2005−262582号公報
特許文献2に開示された回収方法のように廃インク回収容器の内部を減圧して廃インクを回収する場合、ある程大きな減圧値が必要である。しかしながら、特許文献2に開示された回収方法は、廃インク回収室(廃インク回収容器)の内部の減圧値がインク供給室に貯蔵されたインクの消費量に依存しているので、減圧値を制御できない。そのため、廃インクが廃インク回収室に回収されないという問題が起こり得る。
上記問題を解決する手段として、ポンプを用いて廃インク回収容器の内部を減圧して、廃インクを回収する方法が考えられる。この場合、短時間で減圧を終了させるには、能力の大きいポンプが必要となるが、このようなポンプはコストや大きさといった制約がある。そのため、インクジェット記録装置で用いるのに適しているとは言い難い。
そこで、例えば、チューブポンプのような安価で簡易なポンプを用いる方法が考えられるが、この場合、単位時間当たりの減圧量が小さくなるため、減圧に要する時間が長くなる。すると、ヘッドを交換する場合やインクを入れ替える場合など、特に廃インクを多量に廃インク回収容器に回収させる場合には、単数の廃インク回収容器で回収できないので、複数の廃インク回収容器で回収する。そのため、回収時間はより長くなる。
本発明は、経済性に優れ、廃インクを回収する時間を短縮することが可能なインクジェット記録装置、およびインク回収方法手法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明によるインクジェット記録装置は、
吐出したインクのうち印刷に使用しなかった廃インクを回収するインクジェット記録装置であって、
前記廃インクを一時的に貯蔵するようにされた廃インク溜め部と、
複数の密閉容器の内部に個別に設置され、前記廃インク溜め部に貯蔵された前記廃インクを回収するようにされた複数の廃インク回収部と、
一端が前記廃インク溜め部に通じ、他端が分岐して前記複数の廃インク回収部に個別に通じる廃インク回収管と、
前記複数の密閉容器のうち第1の密閉容器の内部を、前記廃インクが前記廃インク溜め部から前記廃インク回収管を介して前記第1の密閉容器の内部に設置された廃インク回収部まで流動可能な回収圧力に減圧する第1の減圧動作、および前記複数の密閉容器のうち前記第1の密閉容器と異なる第2の密閉容器の内部を、減圧された前記第1の密閉容器と連通させることによって減圧する第2の減圧動作を行う減圧手段と、
前記複数の密閉容器から前記第1の密閉容器を選定し、その後、選定した前記第1の密閉容器について前記第1の減圧動作を前記減圧手段に実行させる第1の制御動作を行い、前記第1の制御動作に続いて、前記第2の密閉容器について前記第2の減圧動作を前記減圧手段に実行させる第2の制御動作を行う制御部と、
を有する。
また、上記目的を達成するための本発明によるインク回収方法は、
吐出されたインクのうち印刷に使用されなかった廃インクを、該廃インクを一時的に貯蔵するようにされた廃インク溜め容器から複数の密閉容器の内部に個別に設置された複数の回収容器へ回収する方法であって
前記複数の密閉容器から第1の密閉容器を選定する選定ステップと、
前記選択ステップに続いて、前記第1の密閉容器の内部を、前記廃インクが前記廃インク溜め容器から前記第1の密閉容器の内部に設置された回収容器まで流動可能な回収圧力に減圧する第1の減圧ステップと、
前記第1の減圧ステップに続いて、前記複数の密閉容器のうち前記第1の密閉容器と異なる第2の密閉容器の内部を、減圧された前記第1の密閉容器と連通させることによって減圧する第2の減圧ステップと、
を有する。
本発明によれば、減圧状態にある第1の密閉容器と連通させて第2の密閉容器を減圧させることで第2の密閉容器が迅速に減圧される。そのため、能力の大きなポンプを用いることなく、第2の密閉容器の内部に設置されている廃インク回収部への廃インク回収動作が迅速に実行されることとなる。これにより、優れた経済性で廃インクを回収する時間を短縮することが可能となる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(実施形態1)
図1は、本実施形態のインクジェット記録装置の構成を示す図である。なお、図1では、廃インクを回収する構成を示し、インクを吐出する構成、および廃インクを溜める構成については、省略する。これらの構成は、図2に示す。
図2に示すように本実施形態のインクジェット記録装置において、インクタンク10から供給されたインクは、インク供給管20を経由して記録ヘッド30に供給される。記録ヘッド30は、用紙搬送方向に対し、直交方向に往復動作することで、記録媒体(不図示)に印刷を行う。
記録ヘッド30より吐出されたが印刷に使われなかった廃インクは、吸引キャップ40や予備吐口41に集められ、廃インク回収管42aを経由して廃インク溜め部43に一時的に溜められる。この廃インクは、適宜、廃インク溜め部43から廃インク回収管42bを経由してインクタンク10に回収される。
インクタンク10は、インク貯蔵部11と、ゴム栓12と、廃インク回収部13と、ゴム栓14と、ゴム栓15と、密閉容器16とを有する。
インク貯蔵部11および廃インク回収部13は、柔軟部材(伸縮可能な部材)で形成され、密閉容器16の内部に設置されている。ゴム栓12は、インク貯蔵部11に設けられたインク供給口を密閉する。ゴム栓14は、廃インク回収部13に設けられたインク回収口を密閉する。ゴム栓15は、一端がポンプ52に通じる減圧管45に密閉容器16を密閉接続させる。
インク供給管20の一端は、先端が鋭利な中空管であるインク針で構成され、このインク針がゴム栓12に差し込まれることでインクの供給が可能となる。同様に、廃インク回収管42bの一端は、先端が鋭利な中空管であるインク針で構成され、このインク針がゴム栓14に差し込まれることで廃インクの回収が可能となる。各インク針の各ゴム栓への差込と同時にポンプ52が密閉容器16と接続する。ポンプ52は密閉容器16の内部を全域に渡って減圧することができる。
インクタンク10から供給されたインクは、具体的には、インク供給管20、加圧室21、弁22、およびポンプ50からなるインク供給流路を通って記録ヘッド30に供給される。弁22は、インクタンク10と加圧室21の間に設置され、必要に応じて開閉する。加圧室21にはある一定量以下のインクを貯蔵できる。
インク供給流路では、ポンプ50が、まず、加圧室21を減圧すると、弁22が開いてインク貯蔵部11に貯蔵されているインクが吸い出される。次に、ポンプ50が、加圧室21を加圧すると、弁22が閉じて加圧室21に貯蔵されたインクが記録ヘッド30に供給される。
記録ヘッド30は、その壁の一部が可とう膜31により構成されている。可とう膜31は、インクの消費に伴う記録ヘッド30の内部の圧力変化に応じて伸縮動作を行う。可とう膜31の伸縮動作は、一方が可とう膜31に接続されたアーム32に伝えられ、アーム32の他方に接続された弁33に伝えられる。弁33は、インク供給管20と記録ヘッド30との接続部を塞いでおり、インクの消費に伴って開閉される。
廃インクは、記録ヘッド30の信頼性を保つために不可避的に発生するものであり、吸引キャップ40に廃棄されるものと、予備吐口41に廃棄されるものとに大別できる。吸引キャップ40は、印刷領域から外れた場所に位置し、印刷を行わない時に記録ヘッド30のインク吐出口を保護および保湿するために使われる。また、吸引キャップ40は、印刷前や印刷中に予備吐出されたインクを受けるとき、または記録ヘッド30の吐出口を吸引回復するときに使われる。
予備吐出によって吸引キャップ40の表面に溜まった廃インクは、ポンプ51により回収され、廃インク回収管42aを通って廃インク溜め部43に溜められる。また、吸引回復が行われるときは、記録ヘッド30のインク吐出口と吸引キャップ40が密閉し、ポンプ51が動作することで記録ヘッド30からインクが吸い出される。吸い出されたインクは、廃インク回収管42aを通って廃インク溜め部43に蓄えられる。
予備吐口41は、印刷領域から外れた場所で吸引キャップ40と反対側に設置されるか、または印刷領域内の適当な場所に設置される。予備吐口41に溜まった廃インクは、重力によって廃インク回収管42aを通って廃インク溜め部43に貯蔵される。
廃インク溜め部43の底部、もしくは底部近傍は、廃インク回収管42bを介して廃インク回収部13に通じる。廃インク回収管42bの途中に弁44が設けられている。ポンプ52によって密閉容器16の内部が減圧されると、廃インク溜め部43に貯蔵されている廃インクは廃インク回収管42bへ流出し、最終的に廃インク回収部13に回収される。
次に、本実施形態のインクジェット記録装置の記録動作におけるインクの流れと各部の動きを説明する。
(初期充填動作)
インク貯蔵部11からインク供給管20へのインク供給は、ポンプ50が加圧室21を減圧することによって行われる。ポンプ50を減圧方向に作動させると、弁22が開いてインク貯蔵部11から流出したインクは、加圧室21に貯蔵される。貯蔵されたインクの量が所定の閾値に達すると、ポンプ50が減圧動作を止め、弁22が閉まる。
次に、ポンプ50を加圧方向に作動させ、加圧室21に貯蔵されたインクを所定の圧力まで加圧する。しかし、記録ヘッド30に設けられた弁33がインク供給管20を塞ぐ力は前記圧力(ポンプ50がインクに加えた圧力)よりも大きいため、このままでは弁33が開いてインク供給管20と記録ヘッド30が連通するということはない。そのため、吸引キャップ40を記録ヘッド30と密閉させ、ポンプ51を作動させることで、記録ヘッド30の内部を減圧する必要がある。これにより、弁33が開き、記録ヘッド30にインクを供給することができる。
所定量のインクが記録ヘッド30に供給されたらポンプ51が吸引動作を止め、吸引キャップ40が記録ヘッド30から分離される。その結果、記録ヘッド30の内部の減圧値との釣り合いによって弁33が閉じると、記録ヘッド30へのインクの供給は停止する。
(印刷中のインク供給動作)
印刷によって記録ヘッド30のインクが消費されていくと、記録ヘッド30内部の減圧値が増加する。その結果、弁33が開くので、加圧室21で加圧されたインクが記録ヘッド30に供給され、記録ヘッド30の内部の減圧との釣り合いによって弁33は閉じられる。印刷中は、上記の動作の繰り返しによって、加圧室21に貯蔵されたインクが記録ヘッド30に供給される。
加圧室21に貯蔵されたインクの量が所定の閾値以下になると、インク貯蔵部11から加圧室21にインクを供給する動作が行われる。すなわち、まずポンプ50の加圧動作が停止され、次に加圧室21の加圧状態が解除された段階で弁22が開き、最後にポンプ50が減圧動作することで、インク貯蔵部11に貯蔵されているインクが加圧室21に供給される。このとき、弁33は閉じた状態のままであるので、インクが加圧室21から記録ヘッド30に供給されることはない。
加圧室21のインクの量が所定量に達した場合、もしくは加圧室21が減圧状態になってから所定の時間が経過した場合、ポンプ50が加圧動作を行うことで、弁22が閉じ、加圧室21へのインク供給が終了する。
上述したインク供給動作は、印刷中以外のタイミングで行うことが好ましいが、廃インクの量が少量であれば印刷中に行ってもよい。
(廃インク回収動作)
廃インク溜め部43に貯蔵された廃インクの量が所定の閾値以上になると、廃インクをインクタンク10に回収する動作が行われる。具体的は、弁44が開き、ポンプ52が作動することで、廃インク溜め部43に貯蔵された廃インクが、廃インク回収管42bに流動し、最終的に廃インク回収部13に回収される。なお、先にポンプ52を作動させ、密閉容器16の内部が十分に減圧されてから弁44を開くことにしてもよい。
廃インク溜め部43に貯蔵された廃インクの量が所定量以下に減少したとき、あるいは廃インク回収動作が始まってから所定時間が経ったときに、弁44が閉まる。その後、ポンプ52を大気開放させることで密閉容器16の内部の減圧状態が解消し、廃インク回収動作が終了する。
図2では、簡略化するために、加圧室21、加圧室21に付帯する構成(インク供給管20、ポンプ50、弁22、および記録ヘッド30)、およびインクタンク10は、一つずつ記載されている。しかし、実際には本実施形態のインクジェット記録装置で使用するインクの種類の数だけ各構成が存在する。つまり、図1に示す本実施形態のインクジェット記録装置のように4色のインクが使用される場合、加圧室21、加圧室21に付帯する構成、およびインクタンク10が4個ずつ存在することになる。
なお、廃インク溜め部43、弁44、およびポンプ52は、インクの種類の数だけ用いる必要がない。したがって、コストを考えると、少ない方が望ましい。
なお、本実施形態のインクジェット記録装置では、インクタンク10aにはシアンインクが貯蔵されている。インクタンク10bにはマゼンタインクが貯蔵されている。インクタンク10cにはイエローインクが、貯蔵されている。インクタンク10dにはブラックインクが貯蔵されている。
また、本実施形態のインクジェット記録装置では、廃インク溜め部43、弁44、およびポンプ52が1個ずつ用いられる。また、廃インク回収管42bは他端が分岐して廃インク回収部13a〜13dの内部に個別に通じる。また、減圧管45は他端が分岐して密閉容器16a〜16dの内部に個別に通じる。なお、加圧室21およびそれに付帯する構成などのインク供給流路は、使用するインクの種類の数の分だけ独立して存在するが、図1ではその記載を省略している。
本実施形態においては4色のインクを使用する場合を示しているが、本発明では、使用するインクの色数は4色より多くても少なくてもよい。例えば、インクの色数が8色の場合は、図2に示すインクタンク10及び上述した付帯する構成が8個となり、12色の場合は12個となる。このように、インクの色数に対応して付帯する構成の数を増やし、付帯する構成を介して1個の廃インク溜め部43、弁44、およびポンプ52が、各々のインクタンクに接続される。
また、本発明では、全ての廃インク回収容器(本実施形態では廃インク回収部13a〜13d)が廃インクを回収するのではなく、一部の廃インク回収容器が回収する構成であってもよい。例えば、4個の廃インク回収容器(4色のインク)を使用するインクジェット記録装置の場合、4個のうちの3個または2個の廃インク回収容器を用いて廃インクを回収することにしてもよい。
図3は、複数の廃インク回収容器のいずれかが廃インクを回収するようにされたインクジェット記録装置の一構成例を示す図である。図3に示すインクジェット記録装置は、廃インク回収部13a〜13dのうち、廃インク回収部13aおよび廃インク回収部13bが廃インクを回収するようにされている。
さらに、本発明では、複数の密閉容器の内部を減圧するポンプ(本実施形態ではポンプ52)の数は1台でなく、複数台であってもよい。複数のポンプで複数の密閉容器の内部を減圧する場合、減圧管45の数は、各ポンプが減圧するインクタンクの数に応じて決めればよい。図4は、複数のポンプで複数の密閉容器の内部を減圧するインクジェット記録装置の一構成例を示す図である。
図4に示すインクジェット記録装置では、ポンプ52aが密閉容器16aの内部および密閉容器16bの内部を個別に減圧し、ポンプ52bが密閉容器16cの内部および密閉容器16dの内部を個別に減圧する。
なお、本発明では、廃インク溜め部43および弁44の数は特に制限されるものではなく単数であっても複数であってもよい。
以下、図1を参照しながら本実施形態のインクジェット記録装置の構成および動作について説明を進める。
廃インク回収管42bは、一端が廃インク溜め部43に通じ、他端が分岐して廃インク回収部13a〜13dに個別に通じる。
弁44は、廃インク回収管42bの一端側に設置され、廃インク溜め部43と廃インク回収部13との間の圧力差がある値以上にならないと開かない。また、弁44は、廃インク溜め部43から廃インク回収部13への向き(矢印70の向き)に廃インクを流す一方向弁であるが、例えば制御部60が開閉を自由に制御できる制御弁であってもよい。
なお、ある値以上の圧力差とは、インクタンク10が引き抜かれた状態で、インク溜め部43の廃インクの自重で弁44を開放することのない値である。また、弁44は、インクタンク10が引き抜かれた状態で廃インク回収管42bの廃インクが廃インク溜め部43に逆流することを防ぐ役割がある。
開放管48a〜48dは、密閉容器16a〜16dに個別に通じる。大気開放弁46a〜46dは、密閉容器16a〜16dと対応して開放管48a〜48dに個別に設置され、制御部60の制御に基づいて開閉動作を行う。密閉容器16a〜16dの内部は、減圧状態にあるときに大気開放弁46a〜46dが開くと減圧状態が開放され、大気圧になる。
減圧管45は、一端がポンプ52に通じ、他端が分岐して密閉容器16a〜16dの内部に個別に通じる。
選択弁47a〜47dは、密閉容器16a〜16dと対応して減圧管45の他端側に個別に設置され、制御部60の制御に基づいて開閉動作を行う。選択弁47a〜47dが開くと、密閉容器16a〜16dとポンプ52とが連通する。
次に、本実施形態のインクジェット記録装置が、廃インク回収部13a〜13dのうち2個の廃インク回収部に廃インクを連続して回収する動作について説明する。
図5は、本実施形態のインクジェット記録装置が廃インクを回収する際の、大気開放弁46a〜46d、選択弁47a〜47d、およびポンプ52の状態を示す図である。
廃インクを回収しない時、例えば電源がOFFの時、待機している時、または印刷を行っている時には、制御部60は、大気開放弁46a〜46dを全て開かせるとともに、選択弁47a〜47dを全て閉じさせる。
制御部60が、密閉容器16a〜16d(インクタンク10a〜10d)から密閉容器16a(インクタンク10a)を最初に選定した場合、制御部60は、大気開放弁46a〜46dのうち大気開放弁46aのみを閉じさせる。その後、制御部60は、選択弁47a〜47dのうち選択弁47aのみを開けさせる。その後、制御部60は、ポンプ52を駆動させる。
なお、本実施形態では、ポンプ52、減圧管45、大気開放弁46a〜46d、選択弁47a〜47d、および開放管48a〜48dからなる構成を減圧手段と称することとする。
また、本実施形態では、減圧手段が制御部60の制御に基づいて行うこれらの動作を第1の減圧動作と称し、制御部60が減圧手段に第1の減圧動作を実行させることを第1の制御動作と称する。第1の減圧動作において、ポンプ52は、密閉容器16aの内部を、廃インク溜め部43に貯蔵されている廃インクが廃インク回収部13aへ流動可能な回収圧力に減圧する。これにより、廃インク溜め部43に貯蔵されている廃インクが廃インク回収部13aに回収される。
第1の制御動作に続いて、制御部60は、次に廃インクを回収する密閉容器(インクタンク)として密閉容器16b(インクタンク10b)を選定し、ポンプ52の動作を停止させる。その後、制御部60は、密閉容器16aの内部が減圧状態にあることを利用するため、大気開放弁46bを閉じさせるときに選択弁47aを開かせたままの状態にし、その後、選択弁47bを開かせる。
本実施形態では、減圧手段が制御部60の制御に基づいて行うこれらの動作を第2の減圧動作と称し、制御部60が減圧手段にこれらの動作を実行させることを第2の制御動作と称する。第2の制御動作後、制御部60が選択弁47aを閉じさせ、大気開放弁46aを開けさせることで、密閉容器16aの内部が大気圧になる。
なお、本実施形態では、密閉容器16aの内部が減圧状態にあることを利用して、密閉容器16bの内部が減圧されるが、廃インク回収部13aへより早く廃インクを回収させるのに足りない分の減圧はポンプ52を再び駆動させることにより補う。これにより、廃インク溜め部43に貯蔵されている廃インクが廃インク回収部13bに迅速に回収される。
最後に、制御部60がポンプ52を大気開放させると、密閉容器16bの内部が大気圧になり、廃インク回収部13bへの廃インク回収動作が終了する。その後、制御部60が大気開放弁46a〜46dの全てを開けさせ、選択弁47a〜47dの全てを閉じさせる。これにより、インクジェット記録装置が廃インクを回収しない状態に戻る。
本実施形態では、廃インク溜め部43には、廃インク溜め部43から廃インク回収部13に送られた廃インクの量を検出し、検出結果を制御部60へ出力する構成(不図示)が備えられている。制御部60は、この検出結果に基づいて、廃インクを回収する廃インク回収部13を切り替えるタイミングを計っている。
なお、廃インク溜め部43から廃インク回収部13に送られた廃インクの量を計測できる構成は上記の構成に限定されるものではなく、例えば、制御部60がポンプ52の回転時間に基づいて計測することとしてもよい。
また、廃インクを回収可能なインクタンク10の選定方法は特に限定されるものではない。例えば、制御部60が記録ヘッド30のインク吐出数を数えてインクの使用量を算出し、その後、制御部60がインクの使用量が多いインクタンク10、すなわち、廃インク回収スペースのあるインクタンク10を選定するという方法がある。
また、大気開放弁46と選択弁47の開閉動作は、実際には、同一駆動で、位相をずらすことにより同一カム上に構成することが可能である。
以上、本実施形態のインクジェット記録装置において、2個の廃インク回収部13に廃インクを回収する例を説明した。単数または3個の廃インク回収部13に廃インクを回収する場合も、ポンプ52の大気開放を利用することで同様に廃インク回収を行うことが可能である。
まず、単数の廃インク回収部13に廃インクを回収する動作について説明する。ここでは、廃インク回収部13aに廃インクを回収する場合について説明する。
制御部60は、大気開放弁46a閉じさせ、選択弁47aを開けさせ、ポンプ52を駆動させる。廃インク溜め部43に貯蔵されている廃インクが廃インク回収部13aに回収された後、制御部60は、大気開放弁46bを閉じさせるのではなく、ポンプ52を大気開放させる。これにより、密閉容器16aの内部が大気圧になるので、制御部60が大気開放弁46bを閉じさせて、選択弁47bを開けさせても、密閉容器16bの内部は減圧されない。これにより、廃インク回収部13bに廃インクは回収されない。
最終的に、制御部60が大気開放弁46a〜46dを全て開放させ、選択弁47a〜47dを全て閉じさせることで、インクジェット記録装置が廃インクを回収しない状態に戻る。
次に、3個の廃インク回収部13に廃インクを回収する動作について説明する。ここでは、廃インク回収部13a、廃インク回収部13b、廃インク回収部13cの順に連続して廃インクを回収する場合について説明する。また、ここでは、廃インク回収部13a、廃インク回収部13bに廃インクを回収するまでの動作の説明は、上述した説明内容と同様であるため省略する。
廃インク回収部13bに廃インクが回収された後、制御部60は、ポンプ52を大気開放させず、密閉容器16bの内部が減圧状態にあることを密閉容器16cの内部の減圧に利用し、廃インク回収部13cに廃インクを回収させる。具体的には、制御部60は、大気開放弁46cを閉じさせて、選択弁47cを開けさせる。このとき、制御部60によってポンプ52は停止状態となっている。その後、制御部60が選択弁47bを閉じさせ、大気開放弁46bを開けさせることで、密閉容器16bの内部が大気圧になる。
本実施形態では、密閉容器16bの内部が減圧状態にあることを利用して、密閉容器16cの内部が減圧されるが、廃インク回収部13aへより早く廃インクを回収させるのに足りない分の減圧はポンプ52を再び駆動させることにより補う。これにより、廃インク溜め部43に貯蔵されている廃インクが廃インク回収部13cに迅速に回収される。
最後に、制御部60がポンプ52を大気開放させると、密閉容器16cの内部が大気圧になり、廃インク回収部13cへの廃インク回収動作が終了する。その後、制御部60が大気開放弁46a〜46dの全てを開けさせ、選択弁47a〜47dの全てを閉じさせる。これにより、インクジェット記録装置が廃インクを回収しない状態に戻る。
(実施形態2)
本実施形態のインクジェット記録装置について説明する。
図6は、本実施形態のインクジェット記録装置の構成を示す図である。なお、実施形態1のインクジェット記録装置と同様な構成については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態のインクジェット記録装置は、図6に示すように、実施形態1で説明した大気開放弁46a〜46dを用いずに廃インクを回収するインクジェット記録装置である。
本実施形態のインクジェット記録装置が廃インク回収部13a〜13dのうち2個の廃インク回収部に廃インクを連続して回収する動作について説明する。
図7は、本実施形態のインクジェット記録装置が廃インクを回収する際の、選択弁47a〜47dおよびポンプ52の状態を示す図である。
廃インクを回収しない時、例えば電源がOFFの時や待機している時、または印刷を行っている時には、制御部60は、選択弁47a〜47dを全て開かせるとともに開放され、ポンプ52を大気開放させる。
まず、制御部60が、密閉容器16a〜16d(インクタンク10a〜10d)から密閉容器16a(インクタンク10a)を最初に選定した場合、制御部60は、選択弁47a〜47dのうち選択弁47aのみを開かせる。その後、ポンプ52を駆動させる。
なお、本実施形態では、ポンプ52、減圧管45、および選択弁47a〜47dからなる構成を減圧手段と称する。
また、本実施形態では、減圧手段が制御部60の制御に基づいて行うこれらの動作を第1の減圧動作と称し、制御部60が減圧手段に第1の減圧動作を実行させることを第2の制御動作と称する。第1の減圧動作において、ポンプ52は、実施形態1と同様に回収圧力で密閉容器16aの内部を減圧する。これにより、廃インク溜め部43に貯蔵されている廃インクが廃インク回収部13aに回収される。
第1の制御動作に続いて、制御部60は、廃インクを回収する密閉容器(インクタンク)として密閉容器16b(インクタンク10b)を選定し、ポンプ52の動作を停止させる。その後、制御部60は、密閉容器16aの内部が減圧状態にあることを利用するため、選択弁47aを開かせたままの状態で選択弁47bを開けさせる。これにより、密閉容器16bの内部が減圧され、その後、制御部60は選択弁47bを閉じさせる。その後、制御部60がポンプ52を大気開放させることで、密閉容器16aの内部が大気圧になる。
本実施形態では、減圧手段が制御部60の制御に基づいて行うこれらの動作を第2の減圧動作と称し、制御部60が減圧手段にこれらの動作を実行させることを第2の制御動作と称する。
なお、本実施形態では、減圧状態にある密閉容器16aを利用して密閉容器16bの内部が減圧されるが、廃インク回収部13aへより早く廃インクを回収させるのに足りない分の減圧は再び選択弁47bを開けさせ、ポンプ52を駆動させることにより補う。これにより、廃インク溜め部43に貯蔵されている廃インクが廃インク回収部13bに迅速に回収される。
最後に、制御部60がポンプ52を大気開放させると、密閉容器10bの内部が大気圧になり、廃インク回収部13bへの廃インク回収動作が終了する。その後、制御部60が選択弁47a〜47dの全てを開けさせる。これにより、インクジェット記録装置が廃インクを回収しない状態に戻る。
なお、本実施形態のインクジェット記録装置も、実施形態1のインクジェット記録装置と同様に、インクの色数(廃インク回収部13の数)、ポンプ52、廃インク溜め部43、および弁44の数は特に制限されない。また、実施形態1で説明した複数の廃インク回収容器のいずれかが廃インクを回収されるようにされたインクジェット記録装置(図3に示すインクジェット記録装置)を本実施形態に適用することにしてもよい。さらに、実施形態1で説明した複数のポンプで複数の密閉容器を減圧するインクジェット記録装置(図4に示すインクジェット記録装置)を本実施形態に適用することにしてもよい。
(実施形態3)
本実施形態のインクジェット記録装置について説明する。
本実施形態のインクジェット記録装置は、実施形態2のインクジェット記録装置(図6に示すインクジェット記録装置)と同様な構成である。
本実施形態のインクジェット記録装置が廃インク回収部13a〜13dのうち2個の廃インク回収部に廃インクを連続して回収する動作について説明する。
図8は、本実施形態のインクジェット記録装置が廃インクを回収する際の、選択弁47a〜47d、およびポンプ52の状態を示す図である。
まず、制御部60が、密閉容器16a〜16d(インクタンク10a〜10d)から密閉容器16a(インクタンク10a)を選定した場合、制御部60は、選択弁47a〜47dのうち選択弁47aのみを開かせ、ポンプ52を駆動させる。このとき、ポンプ52は、実施形態1で説明した回収圧力で密閉容器16aの内部を減圧する。これにより、廃インク溜め部43に貯蔵されている廃インクが廃インク回収部13aに回収される。
続いて、制御部60は、廃インクを回収する密閉容器(インクタンク)として密閉容器16b(インクタンク10b)を選定する。このとき、制御部60はポンプ52の動作を停止させない。その後、制御部60は、密閉容器10aの内部が減圧状態にあることを利用するため、選択弁47bを開けさせ、選択弁47aを閉めさせる。これにより、密閉容器16bの内部が減圧され、廃インク溜め部43に貯蔵されている廃インクが廃インク回収部13bに回収される。
最後に、制御部60がポンプ52を大気開放させ、選択弁47a〜47dの全てを開けさせると、インクジェット記録装置は廃インクを回収しない状態に戻る。
なお、本実施形態のインクジェット記録装置も、実施形態1または実施形態2のインクジェット記録装置と同様に、インクの色数、ポンプ52、廃インク溜め部43、および弁44の数は特に制限されない。また、実施形態1で説明した複数の廃インク回収容器のいずれかが廃インクを回収するようにされたインクジェット記録装置を本実施形態に適用することにしてもよい。さらに、実施形態1で説明した複数のポンプで複数の密閉容器を減圧するインクジェット記録装置を本実施形態に適用することにしてもよい。
実施形態1のインクジェット記録装置の構成を示す図である。 本発明のインクジェット記録装置において、インクを吐出する構成、および廃インク溜める構成を示す図である。 複数の廃インク回収容器のいずれかが廃インクを回収するようにされたインクジェット記録装置の一構成例を示す図である。 複数のポンプで複数の密閉容器を減圧するインクジェット記録装置の一構成例を示す図である。 実施形態1のインクジェット記録装置が廃インクを回収する際の、大気開放弁、選択弁、およびポンプの状態を示す図である。 実施形態2のインクジェット記録装置の構成を示す図である。 実施形態2のインクジェット記録装置が廃インクを回収する際の、大気開放弁、選択弁、およびポンプの状態を示す図である。 実施形態3のインクジェット記録装置が廃インクを回収する際の、大気開放弁、選択弁、およびポンプの状態を示す図である。
符号の説明
13 廃インク回収部
16 密閉容器
42 廃インク回収管
43 廃インク溜め部
45 減圧管
46 大気開放弁
47 選択弁
52 ポンプ

Claims (5)

  1. 吐出したインクのうち印刷に使用しなかった廃インクを回収するインクジェット記録装置であって、
    前記廃インクを一時的に貯蔵するようにされた廃インク溜め部と、
    複数の密閉容器の内部に個別に設置され、前記廃インク溜め部に貯蔵された前記廃インクを回収するようにされた複数の廃インク回収部と、
    一端が前記廃インク溜め部に通じ、他端が分岐して前記複数の廃インク回収部に個別に通じる廃インク回収管と、
    前記複数の密閉容器のうち第1の密閉容器の内部を、前記廃インクが前記廃インク溜め部から前記廃インク回収管を介して前記第1の密閉容器の内部に設置された廃インク回収部まで流動可能な回収圧力に減圧する第1の減圧動作、および前記複数の密閉容器のうち前記第1の密閉容器と異なる第2の密閉容器の内部を、減圧された前記第1の密閉容器と連通させることによって減圧する第2の減圧動作を行う減圧手段と、
    前記複数の密閉容器から前記第1の密閉容器を選定し、その後、選定した前記第1の密閉容器について前記第1の減圧動作を前記減圧手段に実行させる第1の制御動作を行い、前記第1の制御動作に続いて、前記第2の密閉容器について前記第2の減圧動作を前記減圧手段に実行させる第2の制御動作を行う制御部と、
    を有するインクジェット記録装置。
  2. 請求項1に記載のインクジェット記録装置において、
    前記減圧手段は、
    前記制御部の制御に基づいて前記複数の密閉容器の内部を減圧するポンプと、
    一端が前記ポンプに通じ、他端が分岐して前記複数の密閉容器の内部に個別に通じる減圧管と、
    前記複数の密閉容器と対応して前記減圧管の他端側に設置され、前記制御部の制御に基づいて前記減圧管の他端側を開閉する複数の選択弁と、
    前記複数の密閉容器に個別に通じる複数の開放管と、
    前記複数の密閉容器と対応して前記複数の開放管に個別に設置され、前記制御部の制御に基づいて前記複数の開放管を大気開放する複数の大気開放弁と、を備え、
    前記制御部は、前記複数の大気開放弁のうち前記第1の密閉容器に対応する大気開放弁のみを閉じさせ、その後、前記複数の選択弁のうち前記第1の密閉容器に対応する選択弁のみを開かせ、その後、前記ポンプに前記第1の密閉容器の内部を前記回収圧力に減圧させることを前記第1の制御動作として行い、前記第2の密閉容器に対応する大気開放弁を閉じさせるときに前記第1の密閉容器に対応する選択弁を開かせたままの状態にし、その後、前記第2の密閉容器に対応する選択弁を開かせることを前記第2の制御動作として行う、インクジェット記録装置。
  3. 請求項1に記載のインクジェット記録装置において、
    前記減圧手段は、
    前記制御部の制御に基づいて前記複数の密閉容器の内部を減圧するポンプと、
    一端が前記ポンプに通じ、他端が分岐して前記複数の密閉容器の内部に個別に通じる減圧管と、
    前記複数の密閉容器と対応して前記減圧管の他端側に設置され、前記制御部の制御に基づいて前記減圧管の他端側を開閉する複数の選択弁と、を備え、
    前記制御部は、前記複数の選択弁のうち前記第1の密閉容器に対応する選択弁のみを開かせ、その後、前記ポンプに前記第1の密閉容器の内部を前記回収圧力に減圧させることを前記第1の制御動作として行い、前記第2の密閉容器に対応する選択弁を開かせるときに前記第1の密閉容器に対応する選択弁を開かせたままの状態にすることを前記第2の制御動作として行う、インクジェット記録装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載のインクジェット記録装置において、
    前記制御部は、前記第1の制御動作を行った後に前記ポンプを停止させた場合、前記第2の密閉容器に対応する選択弁を開かせた後に前記ポンプを駆動させる、インクジェット記録装置。
  5. 吐出されたインクのうち印刷に使用されなかった廃インクを、該廃インクを一時的に貯蔵するようにされた廃インク溜め容器から複数の密閉容器の内部に個別に設置された複数の回収容器へ回収する方法であって
    前記複数の密閉容器から第1の密閉容器を選定する選定ステップと、
    前記選択ステップに続いて、前記第1の密閉容器の内部を、前記廃インクが前記廃インク溜め容器から前記第1の密閉容器の内部に設置された回収容器まで流動可能な回収圧力に減圧する第1の減圧ステップと、
    前記第1の減圧ステップに続いて、前記複数の密閉容器のうち前記第1の密閉容器と異なる第2の密閉容器の内部を、減圧された前記第1の密閉容器と連通させることによって減圧する第2の減圧ステップと、
    を有するインク回収方法。
JP2008319641A 2008-12-16 2008-12-16 インクジェット記録装置、およびインク回収方法 Pending JP2010142971A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008319641A JP2010142971A (ja) 2008-12-16 2008-12-16 インクジェット記録装置、およびインク回収方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008319641A JP2010142971A (ja) 2008-12-16 2008-12-16 インクジェット記録装置、およびインク回収方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010142971A true JP2010142971A (ja) 2010-07-01

Family

ID=42563914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008319641A Pending JP2010142971A (ja) 2008-12-16 2008-12-16 インクジェット記録装置、およびインク回収方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010142971A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020082603A (ja) * 2018-11-29 2020-06-04 理想科学工業株式会社 廃液回収装置
US11760097B2 (en) 2020-11-13 2023-09-19 Samsung Display Co., Ltd. Inkjet circulation apparatus

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020082603A (ja) * 2018-11-29 2020-06-04 理想科学工業株式会社 廃液回収装置
JP7140655B2 (ja) 2018-11-29 2022-09-21 理想科学工業株式会社 廃液回収装置
US11760097B2 (en) 2020-11-13 2023-09-19 Samsung Display Co., Ltd. Inkjet circulation apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5676858B2 (ja) 記録装置
US7416293B2 (en) Ink recirculation system
CA2585288C (en) Imaging device including a passive valve
JP2002120380A (ja) インク補給装置、インクジェット記録装置及びインク補給方法
JP2009107137A (ja) 排出装置および記録装置
JP2014111334A (ja) 液滴吐出装置
JP4821430B2 (ja) インクジェットプリンタ装置およびインクカートリッジの装着方法
JP2010030254A (ja) 液滴噴射装置
JP5381296B2 (ja) インクカートリッジ及び画像形成装置
JP2017071226A (ja) 液滴吐出装置
JP2010099856A (ja) 廃インク回収装置および記録装置
JP2010142971A (ja) インクジェット記録装置、およびインク回収方法
EP2402162B1 (en) Pressure purging device for inkjet recording apparatus
JP2010143010A (ja) インクジェット記録装置
JP2010143069A (ja) インクジェット記録装置
JP2010099855A (ja) インクジェット記録装置
JP6191295B2 (ja) 画像形成装置
JP2009023251A (ja) インクジェット記録装置
JP4830849B2 (ja) インクジェット式記録装置及びそれのエア除去方法
JP4009821B2 (ja) インク充填方法及びインクジェット式記録装置
JP2006231773A (ja) インクジェット式記録装置
JP2007152830A (ja) 回復機構
JP6489989B2 (ja) プリント装置
JP5671396B2 (ja) インクジェット印刷装置のインク濃度変更方法およびインクジェット印刷装置
JP2006231807A (ja) インクジェット記録装置、及びインクジェット記録装置用脱気装置