JP2011016253A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Yoshiyuki Kinoshita
慶之 木下
Eiichi Adachi
栄一 安立
Kohei Tokuda
康平 徳田
Hideo Fukazawa
秀夫 深澤
Masaya Uetsuki
雅哉 植月
Hiroaki Shirakawa
宏昭 白川
Tadashi Inoue
直史 井上
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Abstract

【課題】 複数のインクタンクのそれぞれの廃インク貯蔵部に対し容量近くまで廃インクを回収することができ、効率的な廃インク回収を行うことができるインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】 インクを貯蔵するインク貯蔵部11と廃インク貯蔵部13とを有する複数のインクタンク10を備える。各インクタンクのインク残量を検知するためのインク残量検知手段23、112と、記録ヘッドからの廃インクを収集する回収手段43と、収集された廃インクを各廃インク貯蔵部に戻すための廃インク戻し手段と、を備える。インク残量が少量であると判別されたインクタンクに対し、廃インク戻し手段42、44、52により、他のインクタンクよりも優先して廃インクを送り込むように制御する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を記録するインクジェット記録装置に関し、特に、記録ヘッドから排出された廃インクを回収する廃インク処理装置を備えたインクジェット記録装置に関する。
記録ヘッドから記録媒体へインクを吐出して画像を記録するインクジェット記録装置では、予備吐出や吸引動作などの回復操作によって記録ヘッドから記録を目的としないインクが排出されることがある。また、余白なし記録において記録媒体の外側にインクが排出されることもある。このようなインクは廃インクとして回収処理する必要がある。そのための廃インク処理装置として、記録ヘッドに供給するインクを貯蔵したインクタンク内に設けた廃インク貯蔵部に廃インクを回収する構成がある。かかる構成によれば、インクタンク内のインクを消費した分だけ廃インクを回収することが可能となる。特許文献1には、異なる種類のインクを貯蔵する複数のインクタンクを設け、各インクタンク内のインク消費量を計量し、インク消費量に応じた量だけインクタンク内に廃インクを回収する構成のインクジェット記録装置が開示されている。特許文献1では、記録ヘッドから吐出した各色のインク量を算出し、算出値に基づいて各色のインクタンクの廃インク貯蔵部に廃インクを振り分けて回収する方法が採られている。
特開2003−127433
しかしながら、上記従来例では、廃インクが振り分けられる予定であったインクタンク内のインクが無くなった状態で、当該インクタンクへ廃インクを送り込む前に使用者が当該インクタンクを交換してしまう可能性がある。その場合は、交換したインクタンクの廃インク貯蔵部に対して容量いっぱいもしくは容量近くまで廃インクが送り込まれることがなく、記録装置内に残される廃インクの量が増大し、廃インクが溢れる可能性が生じる。そのため、効率的な廃インクの回収が困難であり、廃インクを回収するための装置が大型になるという課題があった。
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものであり、従来技術の改良を目的とする。本発明のより具体的な目的は、複数のインクタンクのそれぞれの廃インク貯蔵部に容量近くまで廃インクを回収することができ、均一で効率的な廃インク回収を行うことができるインクジェット記録装置を提供することである。
本発明は、記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を記録するインクジェット記録装置において、記録ヘッドに供給するインクを貯蔵するインク貯蔵部と記録ヘッドから排出される廃インクを貯蔵する廃インク貯蔵部とを有する複数のインクタンクと、前記各インクタンクのインク貯蔵部のインク残量を検知するためのインク残量検知手段と、記録ヘッドから排出された廃インクを収集する回収手段と、前記回収手段に収集された廃インクを前記各廃インク貯蔵部に戻すための廃インク戻し手段と、を備え、前記複数のインクタンクのうち、前記インク残量検知手段により前記インク貯蔵部のインク残量が少量であると判別されたインクタンクの廃インク貯蔵部に対し、前記廃インク戻し手段により、他のインクタンクの廃インク貯蔵部よりも優先して廃インクを送り込むように制御することを特徴とする。
本発明によれば、複数のインクタンクのそれぞれの廃インク貯蔵部に容量近くまで廃インクを回収することができ、均一で効率的な廃インク回収を行うことができるインクジェット記録装置が提供される。
インクジェット記録装置の一種類のインクに対応する廃インク処理装置の概略図 インクジェット記録装置の複数種類のインクに対応する廃インク処理装置の概略図 インクジェット記録装置の制御系のブロック図 インクジェット記録装置の廃インク処理装置の動作のフローチャート
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一または対応部分を示すものである。図1は一実施形態に係るインクジェット記録装置の一種類のインクに対応する廃インク処理装置の概略図である。図2はインクジェット記録装置の複数種類のインクに対応する廃インク処理装置の概略図である。インクジェット記録装置1は、画像情報に基づいて、記録ヘッドの吐出口から記録媒体にインクを吐出して画像を記録する装置である。インクタンク10のインク貯蔵部11に貯蔵されたインクは、インク供給用の弁22を有する供給管20を経由して、インク貯留手段としての加圧室21に一時的に貯留される。記録ヘッド30に対しては、加圧室21内のインクが供給管20を経由して供給される。
一方、予備吐出や吸引動作などの記録ヘッドの回復処理においては、記録ヘッド30の吐出口から記録を目的としないインクが廃インクとしてキャップ40やインク受け41などに排出される。キャップ40に排出された廃インクは吸引ポンプ51により、インク受け41に排出された廃インクは自重により、それぞれ回収管42を経由して、回収手段としての廃インク溜め43に収集(回収)される。また、縁無し記録で記録媒体の外側に排出されたインクも、廃インクとして不図示のインク受けに集められ、廃インク溜め43に収集される。廃インク溜め43に収集された廃インクは、回収管42を経由して最終的にはインクタンク10内の廃インク貯蔵部13に回収される。
インクジェット記録装置1には、CPU、メモリおよびI/O回路等を備えたコントローラからなる制御手段70が設けられている。この制御手段70は、内部メモリに予め格納された制御プログラムに従い、駆動モータや各種装置の動作を制御する。これにより、記録媒体の給送および搬送の動作を制御するとともに、画像情報に基づいて記録ヘッド30のインク吐出部を制御することにより、記録媒体に画像を記録していく。また、制御手段70は、加減圧ポンプ50、吸引ポンプ51、減圧ポンプ52、供給弁22および回収弁44などを含む廃インク処理装置の動作およびタイミングを制御する。さらに、不図示のキャッピング手段、吸引手段およびワイピング手段などを含む回復ユニットの動作などを制御する他、装置全体の動作やそのタイミングを制御する。
インクタンク10には、記録ヘッド30に供給されるインクを貯蔵するためのインク貯蔵部11と、記録ヘッドから排出されて回収された廃インクを貯蔵するための廃インク貯蔵部13とが設けられている。これらの貯蔵部11、13は密封されたケース16内に収納されている。インク貯蔵部11および廃インク貯蔵部13は、それぞれ、可撓性材の袋体で形成することができる。インク貯蔵部11の供給口はゴム栓12で密閉され、廃インク貯蔵部13の回収口はゴム栓14で密閉されている。ケース16には、ゴム栓15を介して、減圧ポンプ52が密封状態で接続されている。
インクタンク10を記録装置へ装着した状態では、供給管20は、その一端部の中空針をゴム栓12に突き刺すことによりインク貯蔵部11に接続され、回収管42は、その一端部の中空針をゴム栓14に突き刺すことによりインク貯蔵部11に接続される。また、密封ケース16には減圧ポンプ52が接続されており、減圧ポンプ52の減圧動作により密封ケース16内を減圧することができる。かかる構成により、インクタンク10は記録装置に対して交換可能(着脱可能)に装着されている。
インク貯蔵部11と加圧室(インク貯留手段)21との間の供給管20には開閉制御される弁22が設けられており、加圧室21には加減圧ポンプ50が接続されている。また、加圧室21には、当該加圧室内のインク量を検知するためのインク量センサ(インク残量検知手段)23が設けられている。加減圧ポンプ50により加圧室21を減圧することによりインクタンク10から加圧室21へインクを供給することができる。加減圧ポンプ50により加圧室21を加圧することにより加圧室21内のインクを記録ヘッド30に供給することができる。インク貯留手段としての加圧室21内のインク量は、インク量センサ23の検知結果に基づいて制御手段70により制御することができる。
さらに、インク量センサ23により加圧室21におけるインク供給前後のインク量を検知し、各インク供給ごとの検知データを記憶しておくことにより、インクタンク10から加圧室21へ供給された合計のインク量(積算量)を算定することができる。これにより、インクタンク10のインク残量およびインク消費量を算出することができる。つまり、インク量センサ23は、インクタンク10のインク量を検知可能なインク残量検知手段を構成している。
記録ヘッド30の壁面の一部は、画像記録並びにインク排出に伴う記録ヘッド30内の圧力変化(負圧発生)に応じて伸縮変位する可撓膜31で形成されている。可撓膜31の変位に伴って移動するアーム32の先端に、供給管20と記録ヘッド30との接続部を開閉するための弁33が設けられている。弁33は、通常では接続部を閉じているが、インク消費による圧力低下に伴って可撓膜31が一定以上変位すると接続部を開く。弁33が開くと、記録ヘッド30へのインク供給が可能となる。
廃インク溜め43と廃インク貯蔵部13とを結ぶ回収管42の途中に弁44が設けられている。弁44を開いた状態で減圧ポンプ52を作動するとケース16内が減圧され、廃インク溜め43に収集された廃インクが回収管42を経由して廃インク貯蔵部13に送り込まれて回収される。回収管42、弁44および減圧ポンプ52は、回収手段としての廃インク溜め43に収集された廃インクをインクタンク10の廃インク貯蔵部13に戻すための廃インク戻し手段を構成している。なお、インク貯蔵部11および廃インク貯蔵部13は、可撓性材の袋体に限定されるものではなく、少なくとも一方は一定形状を維持する容器にしても良い。
図1は1種類のインクに対応した1系統の廃インク処理装置を示すが、図2は複数種類(4種類)のインクに対応する廃インク処理装置を示す。図2では、例えばシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4種類(4色)のインクが使用されている。シアンのインクタンク10a、マゼンタのインクタンク10b、イエローのインクタンク10c、ブラックのインクタンク10dのそれぞれから供給されるインクを用いる4個のヘッド部30a、30b、30c、30dからなる記録ヘッド30が使用される。そこで、図2では、各インクの廃インク処理装置の対応部分をそれぞれa、b・・・の添え字を付して示し、任意のインクもしくは全体を指す場合は添え字を省略して示す。なお、本実施形態は、例えば8色や12色など、インクの種類数に関わらず、同様に適用可能である。
色や明度などが異なる複数種類のインクを使用するインクジェット記録装置では、各インクタンクに対応して複数系統の廃インク処理装置が設けられる。ただし、複数系統の場合でも、廃インクを収集する回収手段としての廃インク溜め43は共通の1個で済ませることができる。そして、複数種類のインクを用いる場合は、図2に示すように、記録ヘッド30、インクタンク10、加圧室21およびそれらの付帯構成はそれぞれ4個ずつ並列して配され、インク色ごとの廃インク処理系統が構成される。各廃インク処理系統の構成および動作は以上説明したとおりであり、それぞれの廃インク処理系統において同様である。
本実施形態に係るインクジェット記録装置は、記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を記録する装置であって、記録ヘッド30に供給するインクを貯蔵するインク貯蔵部11と記録ヘッドから排出される廃インクを貯蔵する廃インク貯蔵部13とを有する複数のインクタンク10を備えている。また、各インクタンクのインク貯蔵部のインク残量を検知するためのインク残量検知手段23と、記録ヘッドから排出された廃インクを収集する回収手段43と、を備えている。さらに、回収手段に収集された廃インクを各廃インク貯蔵部に戻すための廃インク戻し手段42、44、52を備えている。そこで、複数のインクタンクのうち、インク残量検知手段によりインク貯蔵部のインク残量が少量であると判別されたインクタンクの廃インク貯蔵部に対し、廃インク戻し手段により、他のインクタンクの廃インク貯蔵部よりも優先して廃インクを送り込むように制御するように構成される。
次に、図1および図2を用いて、複数種類のインクに対応する各廃インク処理装置の動作を、初期のインク充填動作、画像記録中のインク供給動作、廃インクの回収動作に分けて説明する。
〔初期のインク充填動作〕
弁22を開にし、加減圧ポンプ50を減圧方向に作動させて加圧室21を減圧し、インクタンク10のインクを加圧室21に流入させる。インク量センサ23で加圧室21内のインク量を検知し、インク量が所定の閾値(上限値)に達したところで加減圧ポンプ50を停止し、弁22を閉にする。
次いで、加減圧ポンプ50を加圧方向に作動させ、インク貯留手段としての加圧室21を所定圧力まで加圧する。このとき、記録ヘッド30の弁33の閉じ力が加圧室21の圧力による開き力よりも大きいため、加圧室21を加圧しただけでは弁33は開かない。そこで、キャップ40を記録ヘッド30に密着させて吸引ポンプ51を作動させる。これにより、記録ヘッド30内を減圧して弁33を開き、記録ヘッド30のインク吐出部までインクを供給することができる。所定量のインクが供給されたところで、吸引ポンプ51を停止させるとともにキャップ40を開放する。記録ヘッド30内の負圧と弁33の閉じ力との釣り合いによって弁33が閉じるまでインクが供給される。
〔画像記録中のインク供給動作〕
画像記録や回復操作によってインクが消費されていくと、記録ヘッド30内の負圧が増大していく。その結果、弁33が開き、加圧室21で加圧されたインクが記録ヘッド30に供給される。記録ヘッド30内の負圧が供給圧力と釣り合ったところで弁33が閉じられる。画像記録中には、このような弁33の開閉動作の繰り返しによって加圧室21内のインクが記録ヘッド30に供給される。
インク量センサ23により加圧室21内のインク量が所定の閾値(下限値)以下になったことを検知すると、加減圧ポンプ50の加圧動作を停止し、加圧室21の加圧が解除された段階で弁22を開く。次いで加減圧ポンプ50を減圧方向に作動させることによりインクタンク10から加圧室21にインクが供給される。このとき、記録ヘッド30の弁33は閉じたままであるので、記録ヘッド30から加圧室21へインクが戻されることはない。インク量センサ23により加圧室21内のインク量が所定の閾値(上限値)に達したことを検知すると、弁22を閉じ、加減圧ポンプ50を加圧方向に作動させて加圧室21へのインク供給を終了する。
このようなインク供給動作は、画像記録中および画像記録以外のいずれのタイミングでも行うことができる。また、弁22を開いて加減圧ポンプ50を減圧方向に作動させた後に所定時間が経過しても、加圧室21内のインク量が所定の上限値に達したことが検知されない場合は、インクタンク10内のインク残量が無くなったか、極めて少量になったと判断される。このように判断された時点で、廃インク溜め43に回収された廃インクを当該インクタンクに優先的に送り込むため、次のような廃インクの回収動作を実行する。
インク残量検知手段を構成するインク量センサ23を用いてインクタンク10からのインク供給量の積算値から当該インクタンク10のインク貯蔵部11内のインク残量を算出することができる。この算出値からインクタンク10内のインク残量が少量になり、インクが無くなったか、ほとんど空になったと判断された場合には、次のような廃インクの回収動作が実行される。また、所定時間が経過しても、インク貯留手段としての加圧室21内のインク量が所定の上限値(閾値)になったことが検知されないことから、対応するインクタンク10のインク残量が極めて少なくなったと判断された場合も、次のような廃インクの回収動作が実行される。
〔廃インクの回収動作〕
まず弁44を開いて減圧ポンプ52を作動させることで、負圧によって廃インク溜め(回収手段)43内の廃インクを廃インク貯蔵部13内に回収する。この場合、ケース16内の負圧を直接的に利用して廃インクを回収するためには、廃インク貯蔵部13を可撓性材の袋体で形成することが望ましい。その際、先に減圧ポンプ52を作動させてインクタンク10内を十分に減圧した後に弁44を開いても良い。廃インク溜め43内の廃インク量が所定の下限値(閾値)になったとき、あるいは廃インク回収動作を開始して所定時間を経過した時点で、弁44を閉じる。そして、減圧ポンプ52を大気に開放してインクタンク10内の負圧を解消し、廃インクの回収動作を終了する。ここで、回収管42、弁44および減圧ポンプ52は、回収手段としての廃インク溜め43に収集された廃インクを廃インク貯蔵部13に戻すための廃インク戻し手段として機能する。
図2では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラックBk)の4種類(4色)のインクが使用されている。シアンのインクタンク10a、マゼンタのインクタンク10b、イエローのインクタンク10c、ブラックのインクタンク10dのそれぞれから供給されるインクを用いる4個のヘッド部30a、30b、30c、30dからなる記録ヘッド30が使用される。シアンインクについて説明すれば、インクタンク10aにはインク貯蔵部11aと廃インク貯蔵部13aが収納され、インク貯蔵部11aにはシアンインクが貯蔵されている。
インク貯蔵部11a内のシアンインクは、弁22aを経由して加圧室21aに流れ込み、加圧室21aから記録ヘッド(ヘッド部)30aに送り込まれる。記録ヘッド30aからの廃インクは廃インク溜め43に収集(回収)されて貯留される。廃インク溜め43には、他の記録ヘッド30b、30c、30dからの廃インクも同様に収集される。廃インク溜め43内の廃インクは、所定の条件のもとで、回収管42aに流出し、弁44aを経由してインクタンク10a内の廃インク貯蔵部13a内に回収される。これは、インクタンク10b、10c、10dについても同様であり、以下の説明は他のインクの場合にも準用する。
インク量センサ23aにより加圧室21a内のインク量が所定の下限値まで減少したことが検知されると、弁22aを開いて加圧室21aを減圧することによりインク貯蔵部11aのインクを加圧室21aに供給する。その際、所定時間が経過しても加圧室21a内のインク量が所定の閾値に達したと検知されない場合は、対応するインクタンク10aのインク残量が無くなったと判断できる。インク残量が無くなったと判断された時点で、弁44aを開いてインクタンク10a内を減圧させることにより、廃インク溜め43から廃インク貯蔵部13aへ廃インクを回収する。このとき、インクタンク10aが負圧になっているため、廃インク貯蔵部13aの容量いっぱいまで廃インクを回収することができる。廃インク貯蔵部13aが満杯になった時点で廃インクの流入が停止する。
以上の回収動作においては、複数のインクタンクのうち、インク量センサによりインク貯蔵部のインク残量が少量であると判別されたインクタンクに対し、廃インク戻し手段により、他のインクタンクの廃インク貯蔵部よりも優先して廃インクを送り込むように制御される。また、各インク量センサ23の検知結果に基づいてインクタンク10のインク貯蔵部11にインクが残っていると判別された場合は、インクが残っているインクタンクに対して廃インクを振り分けて戻す。また、特定のインクタンクのインク貯蔵部のインクが無くなった(極く少量を含め)と判別された場合は、当該インクタンクの廃インク貯蔵部に対し、廃インク戻し手段により廃インクを優先して振り分けるように動作する。
このような廃インク回収処理によれば、インク残量が極少状態になったインクタンクに対して廃インクを集中的に回収することが可能となる。また、各インクタンクの廃インク貯蔵部の容量一杯まで廃インクを回収することが可能となる。従って、複数のインクタンクのそれぞれの廃インク貯蔵部に容量近くまで廃インクを回収することができ、均一で効率的な廃インク回収を行うことができる。
なお、本実施形態では、インク供給経路20の途中に加圧室21を配したが、これは、インクタンク10から記録ヘッド30へ直接インクを送り込む構成にしても良い。また、回収経路42の途中に廃インク溜め43を配したが、これは、キャップ40およびインク受け41からインクタンク10へ直接廃インクを送り込む構成にしても良い。また、インク貯蔵部11および廃インク貯蔵部13は、可撓性材の袋体に限定されるものではなく、一定形状を維持する容器にしても良い。
図3はインクジェット記録装置の制御系の構成を示すブロック図である。操作パネル100には操作キーおよび表示パネルが配されている。操作パネル制御部101は、操作パネル100を監視し、操作されたキーに基づいてCPU103を含む制御回路に対して制御コマンドを発信するとともに、表示パネルによる表示を制御する。本実施形態の操作パネル100は、種々の操作および表示を行うとともに、インク量センサ23によりインク貯蔵部11のインク残量が少量であると判別されたインクタンク10があることを警告するための警告手段を構成している。インターフェース104は、ホストコンピュータ105との間のデータ送受信用通信ポートとして機能する。制御回路のバス106はCPU103と被制御部とを接続する。不揮発性メモリ102は、電源オフでも各種情報を保持し続ける記憶装置であり、本実施形態では、各インクタンク10内のインク残量(インク消費量)および廃インク蓄積量を記憶しておくための記憶手段として使用される。
モータドライバ107は、主走査のためのキャリッジモータ、紙送りのための搬送モータ、インク吐出性能の回復動作のための回復モータなどを制御するための制御回路である。記録ヘッド30は、複数の吐出口から記録媒体へインクを吐出することで画像を形成していく。RAM109は、電源オンの間でのみ情報を保持する記憶手段である。ROM110は、制御プログラム等を記憶している読み出し可能な記憶手段であり、CPU103はこの制御プログラムに基づいて制御動作を行う。
加減圧ポンプ制御部111は、加減圧ポンプ50、吸引ポンプ51および減圧ポンプ52を制御するためのモジュールである。インク量検知部112は、インク量センサ23a〜23dを制御して各加圧室21a〜21dのインク量を検知し、CPU103は、その検知結果に基づいて各インクタンクのインク供給量およびインク残量を算定する。このインク量検知部112は、インク量センサ23a〜23dと共に、インクタンク10a〜10dのインク残量(インク消費量)を検知するためのインク残量検知手段を構成している。インク弁制御部113は、供給経路の弁22a〜22dを制御するためのモジュールであり、各弁の開閉制御はCPU103により行う。廃インク弁制御部114は、廃インク経路の弁44a〜44dを制御するためのモジュールであり、各弁の開閉制御はCPU103により行う。
記録動作中にセンサ23aによる検出値が所定の下限値を下回った時点で、弁22aを開いて加減圧ポンプ50を減圧動作させ、加圧室21aにシアンインクを供給する。一定時間経過後にセンサ23aを読み出してインク量が所定の上限値に達した場合は、インク充填が完了したと判断し、弁22aを閉じて加減圧ポンプ50を停止させ、加圧室21の減圧を解除する。加圧室21aの減圧開始から一定時間経過してもインク量が所定の下限値を下回っている場合は、インクタンク10aのシアンインクが無くなったと判断し、上述の廃インク回収動作を実行する。
廃インク回収動作では、弁22aを閉じ、加減圧ポンプ50を停止させて加圧室21の減圧を解除した後、弁44aを開放して減圧ポンプ52aを動作させ、インクタンク10a内を減圧する。すると、廃インク溜め43の廃インクが弁44aを経由して廃インク貯蔵部13aに回収される。一定時間経過したところで、弁44aを閉鎖し、減圧ポンプ52aを停止してインクタンク10aの減圧を解除する。以上により、廃インクの回収動作が完了する。かかる回収動作によれば、廃インク貯蔵部13aの容量いっぱいまで廃インクを回収することができる。そして、回収動作を完了した後、操作パネル100にインクタンク10aのインク残量が無い(もしくは極く少量であること)ことを表示し、ユーザに対して当該インクタンクのインク(シアンインク)が無くなったことを警告する。インクタンク10aに関わるインク供給動作及び廃インク回収動作は、他のインクタンク10b、10c、10dについても同様である。
そして、本実施形態では、インク貯蔵部11のインク残量が少量であると判別されたインクタンクに対して、廃インク戻し手段42、44、52により廃インクを廃インク貯蔵部13に送り込む回収処理を行う。この際、回収処理が完了するまではインク残量が少量である旨の告知、すなわち警告手段(本実施形態では操作パネル100)による警告を行わず、当該回収処理が完了した後に警告手段による警告を行う。以上の構成を採ることにより、インクタンクのインクが無くなったことをユーザに通知する前に、廃インクをインクタンク10内に回収することが可能になる。そして、廃インクの回収処理が完了した後に操作パネルにインク無しのメッセージを出すことにより、インクタンクに廃インクが容量いっぱいまで充填された状態で当該インクタンクを交換することが可能となる。換言すれば、廃インクの回収を完了する前に当該インクタンク10を交換してしまうことを回避することができる。つまり、廃インク貯蔵部13の容量いっぱいまで十分に廃インクを回収できないという非効率な回収処理を回避することができる。こうして、複数のインクタンクのそれぞれの廃インク貯蔵部に容量近くまで廃インクを回収することができ、効率的な廃インク回収を行うことができるインクジェット記録装置が提供される。
図4は以上説明した廃インク回収処理のフローチャートである。記録動作が開始されると、記録ヘッド30の吐出口から記録媒体へインクを吐出して画像を記録していく(ステップS201)。インク消費に伴って加圧室21内のインク量が減少する。インク量センサ23により加圧室21内のインク量を読み出し(ステップ202)、インク量が所定の閾値を超えているか否かを判別する(ステップS203)。閾値を超えている場合は画像記録を続行する(ステップ201)。閾値以下である場合は、インク供給弁22を開放し(ステップS204)、加減圧ポンプ50を減圧動作させて(ステップ205)加圧室21を減圧する。インクタンク10から加圧室21へインクが流入する間、所定時間ウエイトする(ステップ206)。
再度のインク量センサ23の読み出しを行い(ステップ207)、加圧室21のインク量が所定の閾値を超えているか否かを判別する(テップ208)。インク量が閾値を超えている場合は画像記録を続行する(ステップ201)。インク量が閾値以下である場合は、インクタンクのインクが無くなったと判別され、廃インク回収処理を実行する。廃インク回収処理では、まず、インク供給弁22を閉じ(ステップS209)、加減圧ポンプ50の動作を停止する(ステップ210)。次いで、廃インク回収弁44を開き(ステップS211)、減圧ポンプ52を動作させインクタンク10内を減圧し(ステップ212)、廃インク溜め43に回収された廃インクを廃インク貯蔵部13に送り込んで最終的に回収する。
本実施形態では、不図示のセンサの検知結果から、インクタンク10が装置本体に装着されているか否かを判別している。廃インクを廃インク貯蔵部に送り込む間、所定時間だけウェイトする(ステップS213)。このウエイトの間に、廃インク貯蔵部に一定量の廃インクを回収する。そして、廃インク回収弁44を閉じ(ステップ214)、減圧ポンプ52を停止する(ステップS215)。以上により、廃インクの回収処理を終了する。その後、警告手段としての操作パネル100上にインクタンク10のインクが無くなったことを警告表示する(ステップ216)。ユーザは、この警告表示によってインクタンクのインクが無くなったことを知らされ、続いて、インクタンクを交換する。
以上のような廃インク回収処理を行うことにより、ユーザがインクが無くなったインクタンクを交換する前に、当該インクタンクの廃インク貯蔵部に容量いっぱいまで廃インクを流入させて回収することができる。また、インク量センサ23で検知した加圧室21のインク供給前後におけるインク量の記憶データ(不揮発メモリ102)に基づいて、インクタンクのインク残量(インク諸費量)を算出することができる。そこで、インク残量が少量または無し(空)になったインクタンクに対して廃インク溜め43から廃インクを集中的に流入させる。これにより、各インクタンクの廃インク貯蔵部13の容量いっぱいまで廃インクを回収することが可能となる。
また、インクタンクのインク無しの表示と廃インク貯蔵部への廃インクの回収処理とを連動させ、廃インクの回収処理が終了するまではインク無しを表示しないようにしている。これにより、各インクタンクの容量いっぱいまで廃インクが回収されるまでは、ユーザに対して当該インクタンクのインク無しが通知されないことになる。かかる構成によれば、使用されたインクタンクに廃インクが容量いっぱいまで回収される前に当該インクタンクが交換されることを回避することができる。換言すれば、各インクタンクにおいて、交換する前に廃インク貯蔵部の容量いっぱいまで廃インクを回収することができ、効率的な廃インク回収処理を実現することができる。
なお、以上説明した実施形態は、記録ヘッドを搭載して往復移動するキャリッジを用いて記録するシリアルタイプの他、横方向に長い記録ヘッドを用いて記録媒体の紙送り(副走査)のみで記録するラインタイプにも同様に適用可能である。また、記録媒体の材質も、紙、プラスチックシート、印画紙、布など、画像記録が可能であれば、種々の材質のものを使用できる。
10 インクタンク
11 インク貯蔵部
13 廃インク貯蔵部
20 供給管
21 加圧室(インク貯留手段)
22 弁
23 インク量センサ(インク残量検知手段)
30 記録ヘッド
33 弁
42 回収管
43 廃インク溜め(回収手段)
44 弁
50 加減圧ポンプ
52 減圧ポンプ
70 制御手段
112 インク量検知部(インク残量検知手段)

Claims (4)

  1. 記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を記録するインクジェット記録装置において、
    記録ヘッドに供給するインクを貯蔵するインク貯蔵部と記録ヘッドから排出される廃インクを貯蔵する廃インク貯蔵部とを有する複数のインクタンクと、
    前記各インクタンクのインク貯蔵部のインク残量を検知するためのインク残量検知手段と、
    記録ヘッドから排出された廃インクを収集する回収手段と、
    前記回収手段に収集された廃インクを前記各廃インク貯蔵部に戻すための廃インク戻し手段と、を備え、
    前記複数のインクタンクのうち、前記インク残量検知手段により前記インク貯蔵部のインク残量が少量であると判別されたインクタンクの廃インク貯蔵部に対し、前記廃インク戻し手段により、他のインクタンクの廃インク貯蔵部よりも優先して廃インクを送り込むように制御することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記廃インク戻し手段は、前記インク残量検知手段の検知結果に基づいて前記インクタンクのインク貯蔵部にインクが残っていると判別された場合は、当該インクタンクの廃インク貯蔵部に対して廃インクを振り分けることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記複数のインクタンクのうち特定のインクタンクの前記インク貯蔵部のインクが無くなったと判別された場合は、当該インクタンクの廃インク貯蔵部に対し、前記廃インク戻し手段により廃インクを優先して振り分けることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記インク残量検知手段により前記インク貯蔵部のインク残量が少量であると判別されたインクタンクがあることを警告するための警告手段を備え、
    前記インク残量が少量であると判別されたインクタンクに対して前記廃インク戻し手段により廃インクを送り込む回収処理を行い、
    当該回収処理が完了するまでは前記警告を行わず、当該回収処理が完了した後に前記警告を行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013216493A (ja) * 2012-04-05 2013-10-24 Toshiba Corp 画像形成装置、後処理装置、及び後処理装置のステイプル方法
JP2015196278A (ja) * 2014-03-31 2015-11-09 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置
JP2016112882A (ja) * 2014-12-10 2016-06-23 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置

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