JP2010140570A - 光ディスク装置 - Google Patents

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利明 福井
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Abstract

【課題】ブルーレイディスクの種類を、誤判別なく、的確に判別することができる光ディスク装置を提供する。
【解決手段】制御部11は、所定のレーザ強度を示すレーザ光をLDに照射させ、RFアンプ5で生成されるAS信号とMPP信号とを取得する。さらに、制御部11は、ブルーレイディスク2のレイヤー数Lを調査する。制御部11は、レイヤー数Lと、AS信号のレベルASと、MPP信号の振幅MTEの逆数と、に基づいて判別値を算出する。この判別値には、L×AS/MTEで算出される第1判別値、L×AS/MTEで算出される第2判別値、L×AS/MTEで算出される第3判別値等がある。そして、制御部11は、算出した判別値に基づいて、ブルーレイディスク2が再生専用型のディスクであるか記録型のディスクであるか判別する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、ブルーレイディスクを再生する光ディスク装置に関し、特に、再生に先立ってブルーレイディスクの種類を判別する光ディスク装置に関するものである。
近年、ブルーレイディスクの種類が多様化しており、1つの光ディスク装置で複数種類のブルーレイディスクを再生することが必要とされている。ブルーレイディスクの種類には、再生専用のBD−ROM、追記録型のBD−R(Blue-Ray Disc Recordable)、書き換え型のBD−RE(Blue-Ray Disc Rewritable)がある。さらに、BD−Rには、記録層に有機系素材を使用し、レーザ光を照射して反射率を下げることで記録するLTH(Low To High)型のBD−Rと、記録層に無機系素材を使用し、レーザ光を照射して反射率を上げることで記録するHTL(High To Low)型のBD−Rと、がある。また、各種類のブルーレイディスク2には、1層(Single)型のディスク,2層(Dual)型のディスク等がある。
このように、ブルーレイディスクの種類が多様化していることから、光ディスク装置においては、ブルーレイディスクの種類を的確に判別し、それぞれのブルーレイディスクに応じた再生制御を行うことが必要となる。
そこで、従来の光ディスク装置では、ブルーレイディスクがセットされると、ブルーレイディスクに対してレーザ光をピックアップから照射してその反射率を計測し、BD−ROM、BD−R及びBD−REのそれぞれの反射率の違いに基づいてブルーレイディスクの種類を判別する判別方法を採用していた。
なお、特許文献1では、CD規格の光ディスクとDVD規格の光ディスクの種類を判別する光ディスク装置が提案されている。
特開2001−351315公報
しかしながら、上記判別方法では、BD−ROMと1層型のBD−REとの反射率の違いが小さいため、ピックアップやブルーレイディスクの個体差によっては誤判別してしまうことがあった。ブルーレイディスクの種類を誤判別してしまうと、BD−ROMと1層型のBD−REではトラッキングエラー信号の生成方式等が異なるため、ブルーレイディスクを再生することができない。よって、従来の光ディスク装置では、この誤判別により、光ディスク装置が故障してしまったのではないかとユーザに誤解されるおそれがあった。
また、上記判別方法では、BD−ROMとLTH型のBD−Rとの反射率がほぼ同じであるため、両者を判別することができなかった。そのため、BD−ROM及びLTH型のBD−Rと、その他のブルーレイディスクと、を判別した後に、BD−ROMとLTH型のBD−Rとを上記判別方法と別の方法でさらに判別しなければならなかった。そのため、従来の光ディスク装置では、ブルーレイディスクの判別に時間を要していた。従って、ユーザはブルーレイディスクを装置本体にセットしてから長時間待たされてしまうという問題があった。
本発明はこのような従来の課題を解決しようとするものであり、ブルーレイディスクの種類を、誤判別なく、的確に判別することができる光ディスク装置を提供することを目的とする。
本発明の光ディスク装置は、前記課題を解決するために以下の構成を備えている。
(1)ブルーレイディスクに対してレーザ光をレンズを介して照射し、その反射光をフォトディテクタで受光するピックアップと、
前記フォトディテクタが受光した全光量に対応する電気信号の総和を示す全光量信号を生成する第1生成手段と、
前記ブルーレイディスクのトラックの接線方向に対して2分割された、前記フォトディテクタの受光量の差を示すメインプッシュプル信号を生成する第2生成手段と、を備える光ディスク装置において、
前記ブルーレイディスクが装置本体にセットされると、レーザ光を照射するよう前記ピックアップに指示するとともに、前記ブルーレイディスクに存在する情報記録層の数を調査する判別手段を備え、
前記判別手段は、前記第1生成手段で生成された前記全光量信号のレベルと、前記第2生成手段で生成された前記メインプッシュプル信号の振幅の逆数と、調査した前記情報記録層の数と、に基づいて、前記ブルーレイディスクが再生専用のディスクであるか記録可能なディスクであるか判別することを特徴とする。
この構成において、判別手段は、レーザ光を照射するようピックアップに指示すると、第1生成手段と第2生成手段で生成されるAS信号とMPP信号を取得する。さらに、判別手段は、ブルーレイディスクのレイヤー数を調査する。判別手段は、レイヤー数と、AS信号のレベルと、MPP信号の振幅の逆数と、に基づいてブルーレイディスクが再生専用型のディスクであるか記録型のディスクであるか判別する。例えばレイヤー数とAS信号のレベルと乗算した値にMPP信号の振幅の逆数を乗算した判別値を判別に用いた場合、その判別値の閾値を設定できる範囲を示す判別余裕度が従来の判別余裕度と比べて非常に大きいことが実験により明らかとなっている。そのため、その判別余裕度の広さから、ピックアップやブルーレイディスクの個体差を考慮した閾値に設定できる。よって、ピックアップやブルーレイディスクの個体差によって誤判別することが無い。また、同判別値を採用した場合、BD−ROMの判別値とLTH型のBD−Rの判別値との違いが大きいことが実験により明らかとなっている。そのため、BD−ROMとLTH型のBD−Rとを的確に判別できる。
以上より、ブルーレイディスクの種類を、誤判別なく、的確に判別することができる。従って、誤判別により再生されず、光ディスク装置が故障してしまったのではないかとユーザに誤解されるおそれが無い。また、ユーザを長時間待たせてしまうのを防ぐことができる。
なお、ブルーレイディスクが再生専用型のBD−ROMであると判別すれば、判別手段は、BD−ROMに応じた再生制御(即ち、位相差法による再生など)を行う。
(2)前記判別手段は、
前記全光量信号のレベルをAS(mV)、
前記メインプッシュプル信号の振幅をMTE(mV)、
前記情報記録層の数をL、としたとき、
L×AS/MTE、L×AS/MTE、又はL×AS/MTE
で算出される値の内のいずれかの値に基づいて、前記ブルーレイディスクが再生専用のディスクであるか記録可能なディスクであるか判別することを特徴とする。
この構成では、上記(1)において判別手段が判別に用いる判別値の一例を明示している。
この構成において、AS信号のレベルにレイヤー数を乗算している理由は、レイヤー数の増加に反比例してブルーレイディスクの反射率が減少するためである。また、MTEの逆数を乗算している理由は、位相差法で再生されるBD−ROMと、プッシュプル法で再生されるLTH型のBD−Rとを区分けするためである。
(3)前記判別手段によって判別される前記ブルーレイディスクの種類は、再生専用のBD−ROM、追記録型のBD−R、及び書き換え型のBD−REであることを特徴とする。
この発明によれば、ブルーレイディスクの種類を、誤判別なく、的確に判別することができる。
以下、本発明の実施形態である光ディスク装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態である光ディスク装置の主要な構成を示すブロック図である。光ディスク装置1は、所謂ブルーレイプレーヤである。光ディスク装置1は、図1に示すように、スピンドルモータ3と、ピックアップ4と、RFアンプ5と、再生部10と、制御部11と、フォーカスサーボ回路12と、トラッキングサーボ回路13と、ドライバ回路14と、駆動パルス発生回路15と、加算器16と、操作部20と、を備える。
ブルーレイディスク2の種類には、再生専用のBD−ROM、追記録型のBD−R(Blue-Ray Disc Recordable)、書き換え型のBD−RE(Blue-Ray Disc Rewritable)がある。さらに、BD−Rには、記録層に有機系素材を使用し、レーザ光を照射して反射率を下げることで記録するLTH(Low To High)型のBD−Rと、記録層に無機系素材を使用し、レーザ光を照射して反射率を上げることで記録するHTL(High To Low)型のBD−Rと、がある。また、各種類のブルーレイディスク2には、1層(Single)型のディスク,2層(Dual)型のディスク等がある。ブルーレイディスク2はスピンドルモータ3により回転駆動される。
ピックアップ4は、図示しないレーザダイオード(以下、LDと称する)、コリメータレンズ、ビームスプリッタ、対物レンズ、フォトディテクタ、スレッドモータ、2軸のアクチュエータを備えている。
ピックアップ4は、ブルーレイディスク2の半径方向に延びる軸に移動自在に取り付けられている。スレッドモータが、ピックアップ4をブルーレイディスク2の半径方向に移動する。LDは、レーザ光を出力する光源である。対物レンズは、ブルーレイディスク2に対するレーザ光の照射位置を調節する。また、2軸のアクチュエータは、対物レンズをブルーレイディスク2に接離する方向、およびブルーレイディスク2の半径方向に移動させる。
また、このピックアップ4のフォトディテクタは、図2に示すように、4分割のフォトダイオードA,B,C,Dから構成される。フォトディテクタは、LDが対物レンズを介してブルーレイディスク2の信号面にレーザビームを照射することにより得られた反射光を受光する。そして、フォトディテクタは、フォトダイオードA,B,C,Dで検出した検出信号A,B,C,DをRFアンプ5に供給する。
RFアンプ5は、ピックアップ4から供給された検出信号A,B,C,Dを用いて(A+B+C+D)の演算を行い、この演算結果であるRF信号を生成する。さらに、RFアンプ5は、RF信号を増幅する。そして、RFアンプ5は、RF信号を図示しない波形整形回路を用いて波形整形することにより2値化RF信号に変換する。そして、RFアンプ5は、この変換した2値化RF信号を再生部10に出力する。
また、RFアンプ5は、ピックアップ4から供給された検出信号A,B,C,Dを用いて(A+C)−(B+D)の演算を行い、この演算結果であるフォーカスエラー信号(以下、FE信号という。)を生成する。そして、RFアンプ5は、FE信号を制御部11に出力する。
図3は、MPP信号とAS信号を生成する生成回路の一例を示す図である。
プッシュプル法で再生する場合、RFアンプ5は、ピックアップ4から供給された検出信号A,B,C,Dを用いて(A+D)−(B+C)の演算を演算器52で行い、この演算結果であるメインプッシュプル信号(以下、MPP信号という。)を生成する。MPP(Main Beam Push-Pull)信号は、メインスポットのトラックの接線方向に関して2分割された成分の差を示す。RFアンプ5は、MPP信号を制御部11に出力する。
一方、位相差法(Differential Phase Detection)で再生する場合、RFアンプ5は、ピックアップ4から供給された検出信号A,B,C,Dを用いて(A+ C)と(B+ D)の位相を比較し、この位相差を示す位相差信号を生成する。RFアンプ5は、位相差信号を制御部11に出力する。
なお、上記MPP信号と上記位相差信号とは、トラッキングエラー信号とも呼ばれる。
さらに、RFアンプ5は、ピックアップ4から供給された検出信号A,B,C,Dに基づいて、(A+D)+(B+C)の演算を演算器51で行い、ピックアップ4のフォトディテクタが受光した全光量に対応する電気信号の総和を示すAS信号を生成する。このAS信号は、RF信号の低周波成分の信号であり、光ディスクの反射率を示す。RFアンプ5は、この生成したAS信号を制御部11に出力する。
制御部11は、例えばマイクロコンピュータで構成される。制御部11は、制御プログラムを記憶するROM11Aと、その制御プログラムで処理されるデータを展開するためのワークフィールドとしてのRAM11Bと、動作実行状態などを保持するレジスタ11Cとを内蔵する。
制御部11は、装置本体各部の動作を制御する。また、制御部11は、FE信号を監視しつつ、入力されるFE信号をフォーカスサーボ回路12に伝送する。また、制御部11は、入力されるMPP信号又は位相差信号をトラッキングサーボ回路13に伝送する。
フォーカスサーボ回路12は、RFアンプ5から制御部11を介して入力されたFE信号に基づいて、FE信号の値を0(基準レベル)にするためのフォーカシングサーボ信号を生成し、加算器16を介してドライバ回路14に出力する。
トラッキングサーボ回路13は、RFアンプ5から制御部11を介して入力されたMPP信号又は位相差信号に基づいて、MPP信号又は位相差信号の値を0(基準レベル)にするためのトラッキングサーボ信号を生成し、ドライバ回路14に出力する。
ドライバ回路14は、入力された信号を増幅した駆動電圧をアクチュエータに供給し、ピックアップ4の対物レンズをブルーレイディスク2に対して光軸方向に移動し、ブルーレイディスク2の情報記録面にレーザ光を合焦させるフォーカスサーボ制御を行う。さらに、ドライバ回路14は、トラッキングサーボ信号を増幅した駆動電圧をアクチュエータに供給し、ピックアップ4の対物レンズをブルーレイディスク2の半径方向に移動し、ブルーレイディスク2のトラックの中心にレーザ光を照射させるトラッキングサーボ制御を行う。
フォーカスサーボ制御およびトラッキングサーボ制御を行うことで、レーザ光を所望のトラックに追随させるとともにこのトラックにレーザ光の焦点を合わせることができる。また、光ディスク装置1では、スピンドルモータ3でブルーレイディスク2を目標回転数で回転させるスピンドルサーボ制御も行っているが、図1では図示を省略している。
次に、再生部10は、RFアンプ5から供給された2値化RF信号に対して復調処理を行い、オーディオ・ビデオデータを生成し、この生成したオーディオ・ビデオデータを(例えばMPEGで)デコードする。さらに、再生部10は、オーディオ・ビデオデータをD/A変換し、装置本体に接続されるテレビジョン等に出力する。ユーザは、このテレビジョンにおいて、オーディオ・ビデオデータに基づく音声・映像を視聴する。
操作部20は、ユーザからの操作入力を受け付ける複数のキーが設けられている。複数のキーには、例えばセットされている光ディスクの再生を受け付ける再生キーがある。
駆動パルス発生回路15は、制御部11の指示に基づいて、レイヤージャンプを行うためのジャンプパルス等の駆動パルスを発生し、駆動パルスを加算器16に出力する。
加算器16は、フォーカスサーボ回路12からの出力信号と、駆動パルス発生回路15からの駆動パルスとを加算し、ドライバ回路14に出力する。
図4は、本発明の実施形態である光ディスク装置の制御部が行う光ディスク判別処理を示すフローチャートである。ブルーレイディスク2が装置本体にセットされると、制御部2は、光ディスク判別処理を実行する。
制御部11は、所定のレーザ強度を示す読取パワーのレーザ光をLDに照射させ、RFアンプ5で生成されるAS信号とMPP信号とを取得する(S1、S2)。これにより、制御部11は、AS信号のレベルAS(mV)、メインプッシュプル信号の振幅MTE(mV)をRAM11Bに格納する。ここで、制御部11がRAM11Bに格納するAS信号のレベルASは、AS信号の最大レベル(mV)である。
制御部11は、ブルーレイディスク2のレイヤー数Lを調査する(S3)。具体的には、制御部11は、AS信号に基づいて、例えば、ブルーレイディスク2の光の反射率が45〜85%である場合には片面1層であると判定し、光の反射率が18〜30%である場合には片面2層であると判定する。または、制御部11は、対物レンズ4Aをブルーレイディスク2の情報記録面と接離させる方向に移動させる駆動パルスを駆動パルス発生回路15に発生させ、生成されるFE信号からS字の数(即ちレイヤー数L)を調べる方法もある。
以下、最も判別し難い4種類のブルーレイディスク(2層型のBD−ROM、1層型のBD−RE、2層型のBD−RE、及びLTH型の1層型のBD−R)の判別について説明する。まず、L×AS=FS_TOTALの式で算出されるFS_TOTALについて以下説明する。
図5は、5台の光ディスク装置のそれぞれで生成されたAS信号のレベルにレイヤー数を乗算した値とブルーレイディスク2の種類との関係を示すグラフである。このグラフは、1枚のブルーレイディスク2のAS信号のレベルASを5台の光ディスク装置(Mex015、Mec012、Mec 014、Mec 011、及びMec 018)のそれぞれで測定した実験結果である。AS信号のレベルASにレイヤー数Lを乗算している理由は、レイヤー数の増加に反比例してブルーレイディスク2の反射率が減少するためである。例えば、2層型のブルーレイディスク2の反射率は1層型のブルーレイディスク2の反射率の約半分である。
BD−ROM、BD−R及びBD−REのそれぞれには反射光量に違いがあるため、ある程度種類を判別することができる。しかし、2層型のBD−ROMと1層型のBD−REとの反射率の違いが小さいため、図5に示すように、2層型のBD−ROMのFS_TOTALの最小値と1層型のBD−REのFS_TOTALの最大値との差分である判別余裕度ΔYが狭い。また、2層型のBD−ROMとLTH型のBD−Rとの反射率がほぼ同じであるため、両者を判別することができない。
次に、MTE/AS=MTE_TSの式で算出されるMTE_TSについて説明する。
図6は、上記5台の光ディスク装置のそれぞれで生成されたMPP信号の振幅をAS信号のレベルで割算した値とブルーレイディスク2の種類との関係を示すグラフである。このグラフは、1枚のブルーレイディスク2のMPP信号の振幅MTEを5台の光ディスク装置のそれぞれで測定した実験結果である。MPP信号の振幅MTEをAS信号のレベルASで割算した理由は、ブルーレイディスク2の種類毎の反射率の違いを吸収するためである。
MPP信号の振幅MTEは、2層型のBD−ROMが位相差法で再生するディスクであるため、図6に示すように2層型のBD−ROMで最も低くなっている。しかし、2層型のBD−ROMと他の記録型ディスクとの振幅MTEの違いが小さいため、2層型のBD−ROMのMTE_TSの最大値と他の記録型ディスクのMTE_TSの最小値との差分である判別余裕度ΔYも狭い。
そこで、制御部11は、調査したレイヤー数Lと、RAM11Bに格納したAS信号のレベルASと、RAM11Bに格納したMPP信号の振幅MTEの逆数と、に基づいて、ブルーレイディスク2の種類を判別するための判別値を算出する(S4)。この判別値には、L×AS/MTEで算出される第1判別値と、L×AS/MTEで算出される第2判別値と、L×AS/MTEで算出される第3判別値と、レイヤー数LとAS信号のレベルASとMPP信号の振幅MTEの逆数とのその他の組み合わせで算出される第4判別値と、があり、いずれの判別値を採用しても構わない。
そして、制御部11は、S4で算出した判別値に基づいて、ブルーレイディスク2が再生専用のディスクであるか記録可能なディスクであるか判別する(S5)。
図7は、上記5台の光ディスク装置のそれぞれで算出された判別値とブルーレイディスク2の種類との関係を示すグラフである。図7(A)は、L×AS/MTEで算出される第1判別値を示し、図7(B)は、L×AS/MTEで算出される第2判別値を示し、図7(C)は、L×AS/MTEで算出される第3判別値を示す。ここで、MTEの逆数を乗算した理由は、位相差法で再生されるBD−ROMと、プッシュプル法で再生されるLTH型のBD−Rとを区分けするためである。
図7(A)〜(C)に示すように、L×ASにMTEの逆数を乗算した判別値を採用した場合、判別値の閾値を設定できる範囲を示す判別余裕度ΔYが図5及び図6の判別余裕度ΔYと比べて非常に大きいことが実験により明らかとなっている。そのため、その判別余裕度ΔYの広さから、ピックアップやブルーレイディスクの個体差を考慮した閾値に設定できる。よって、ピックアップやブルーレイディスクの個体差によって誤判別することが無い。また、同判別値を用いた場合、図7(A)〜(C)に示すように、2層型のBD−ROMの判別値とLTH型のBD−Rの判別値との違いが大きいことも実験により明らかとなっている。そのため、2層型のBD−ROMとLTH型のBD−Rとを的確に判別できる。
なお、第1判別値ではASに重み付けを行っているため、第2判別値と第3判別値に比べて5台の光ディスク装置間の第1判別値のばらつきが小さいことが実験により明らかとなっている(図7(A)〜(C)参照)。従って、第1判別値を採用した場合、光ディスク装置の個体差による影響を受け難いという効果を奏する。
図8は、上記5台の内の1台の光ディスク装置でレーザパワーの強度を変えて算出された判別値とブルーレイディスク2の種類との関係を示すグラフである。このグラフは、その1台の光ディスク装置1でレーザパワーの強度を最大・中・最小と大幅に変化させてレーザを1枚のブルーレイディスク2に照射し、判別値を測定した実験結果である。図8(A)は、L×AS/MTEで算出される第1判別値を示し、図8(B)は、L×AS/MTEで算出される第2判別値を示し、図8(C)は、L×AS/MTEで算出される第3判別値を示す。
図8(A)〜(C)に示すように、第1〜第3のいずれの判別値を採用しても、レーザパワー最小でBD−ROMから得られる判別値と、レーザパワー最大で記録型ディスクから得られる判別値と、の間に差ΔXがあることが実験により明らかとなっている。このように、レーザパワーの強度を大幅に変化させても差ΔXがあるため、BD−ROMと記録型ディスクとを誤判別なく判別できる。
なお、第3判別値ではMTEに重み付けを行っているため、第1判別値と第2判別値に比べて差ΔXが大きいことが実験により明らかとなっている(図8(A)〜(C)参照)。従って、第3判別値を採用した場合、光ディスク装置間のレーザパワーのばらつきによる影響を受け難いという効果を奏する。
以上より、光ディスク装置1では、ブルーレイディスク2の種類を、誤判別なく、的確に判別することができる。従って、誤判別により再生されず、光ディスク装置1が故障してしまったのではないかとユーザに誤解されるおそれが無い。また、2層型のBD−ROMとLTH型のBD−Rとを別途判別する必要も無いため、ユーザを長時間待たせてしまうのを防ぐことができる。
S5の後、ブルーレイディスク2が再生専用型のBD−ROMディスクであれば(S6YES)、即ち判別余裕度ΔYの範囲で設定した閾値をS4で算出した判別値が超えていれば、制御部11は、制御プログラムの動作モードをBD−ROM再生用にセットする(S7)。その後、制御部11は、ユーザからの操作入力を待ち受ける入力待ち状態に移行する。そして、ユーザが再生キーを押下すると、制御部11は、BD−ROMに応じた再生制御(即ち、位相差法による再生など)を行う。一方、ブルーレイディスク2が記録型ディスクであれば(S6NO)、即ち判別余裕度ΔYの範囲で設定した閾値をS4で算出した判別値が超えていなければ、制御部11は、記録型ディスク(BD−R、BD−RE)の判別を続ける。
本発明の実施形態である光ディスク装置の主要な構成を示すブロック図 フォトディテクタに設けられたフォトダイオードの配置図 MPP信号とAS信号を生成する生成回路の一例を示す図 本発明の実施形態である光ディスク装置の制御部が行う光ディスク判別処理を示すフローチャート 5台の光ディスク装置のそれぞれで生成されたAS信号のレベルにレイヤー数を乗算した値とブルーレイディスクの種類との関係を示すグラフ 上記5台の光ディスク装置のそれぞれで生成されたMPP信号の振幅をAS信号のレベルで割算した値とブルーレイディスクの種類との関係を示すグラフ 上記5台の光ディスク装置のそれぞれで算出された判別値とブルーレイディスクの種類との関係を示すグラフ 上記5台の内の1台の光ディスク装置でレーザパワーの強度を変えて算出された判別値とブルーレイディスクの種類との関係を示すグラフ
符号の説明
1…光ディスク装置
2…ブルーレイディスク
3…スピンドルモータ
4…ピックアップ
5…RFアンプ
10…再生部
11…制御部
12…フォーカスサーボ回路
13…トラッキングサーボ回路
14…ドライバ回路
15…駆動パルス発生回路
16…加算器
20…操作部
51…演算器
52…演算器

Claims (3)

  1. ブルーレイディスクに対してレーザ光をレンズを介して照射し、その反射光をフォトディテクタで受光するピックアップと、
    前記フォトディテクタが受光した全光量に対応する電気信号の総和を示す全光量信号を生成する第1生成手段と、
    前記ブルーレイディスクのトラックの接線方向に対して2分割された、前記フォトディテクタの受光量の差を示すメインプッシュプル信号を生成する第2生成手段と、を備える光ディスク装置において、
    前記ブルーレイディスクが装置本体にセットされると、レーザ光を照射するよう前記ピックアップに指示するとともに、前記ブルーレイディスクに存在する情報記録層の数を調査する判別手段を備え、
    前記判別手段は、前記第1生成手段で生成された前記全光量信号のレベルと、前記第2生成手段で生成された前記メインプッシュプル信号の振幅の逆数と、調査した前記情報記録層の数と、に基づいて、前記ブルーレイディスクが再生専用のディスクであるか記録可能なディスクであるか判別することを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記判別手段は、
    前記全光量信号のレベルをAS(mV)、
    前記メインプッシュプル信号の振幅をMTE(mV)、
    前記情報記録層の数をL、としたとき、
    L×AS/MTE、L×AS/MTE、又はL×AS/MTE
    で算出される値の内のいずれかの値に基づいて、前記ブルーレイディスクが再生専用のディスクであるか記録可能なディスクであるか判別することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 前記判別手段によって判別される前記ブルーレイディスクの種類は、再生専用のBD−ROM、追記録型のBD−R、及び書き換え型のBD−REであることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ディスク装置。
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JP2012169015A (ja) * 2011-02-15 2012-09-06 Funai Electric Co Ltd 光ディスク装置

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JP2012169015A (ja) * 2011-02-15 2012-09-06 Funai Electric Co Ltd 光ディスク装置

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