JP2010139460A - 時計 - Google Patents

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JP2010139460A
JP2010139460A JP2008318007A JP2008318007A JP2010139460A JP 2010139460 A JP2010139460 A JP 2010139460A JP 2008318007 A JP2008318007 A JP 2008318007A JP 2008318007 A JP2008318007 A JP 2008318007A JP 2010139460 A JP2010139460 A JP 2010139460A
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Takumi Oshio
匠 大塩
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Abstract

【課題】簡単な構成で内転リングの誤作動を防止可能な時計を提供する事を目的とする。
【解決手段】腕時計1は、風防ガラス3を有する外装ケース2と、この外装ケース2内部
に収納されるとともに、風防ガラス3に対向して設けられる円盤状の文字板52と、文字
板52の外周縁に沿うリング状に形成されるとともに、周方向に沿って回転可能に設けら
れる内転リング51と、内転リング51を回転させる回転操作部83とを具備する。内転
リング51は、周方向に沿って形成される駆動部を備え、回転操作部83は、文字板52
の面方向に対して直交する方向を軸心とし、軸心を中心軸として回転可能に設けられる回
転軸部831と、回転軸部の当該時計の内部側の一端部に設けられ、駆動部に係合する駆
動伝達部833と、回転軸部831の他端部に設けられ、腕時計1の風防側に突出して設
けられる回転頭部832と、を具備する。
【選択図】図2

Description

本発明は、内転リングを備えた時計に関する。
従来、文字板の外周縁に沿って回転可能に設けられる内転リングを備えた時計が知られ
ている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の時計は、胴の内周側に固定目盛板および文字板が保持され、こ
の固定目盛板の上部(風防側)に回転目盛板(内転リング)が回転可能に配置されている
。また、胴の側面から胴内部に貫通するパイプの内部にりゅうずが装着され、りゅうずの
先端には、内転リングの裏蓋側に形成される歯車に係合する歯車が固定される構成が採ら
れている。
実開平4−66597号公報(実用新案登録第2516566号公報)
しかしながら、上記特許文献1に記載のような時計の内転リングの駆動構造では、回転
操作部が時計側面に設けられている。このような構成では、例えば、時計使用時に回転操
作部の頭部が腕にあたるなどの要因により、回転操作部が回転し、内転リングも回転操作
部に連動して回転するという問題があった。
本発明は、上記のような問題に鑑みて、簡単な構成で誤作動を防止可能な時計を提供す
ることを目的とする。
風防ガラスを有する外装ケースと、この外装ケース内部に収納されるとともに、前記風
防ガラスに対向して設けられる略円盤状の文字板と、前記文字板の外周縁に沿うリング状
に形成されるとともに、周方向に沿って回転可能に設けられる内転リングと、前記内転リ
ングを回転させる回転操作部と、を具備した時計であって、前記内転リングは、周方向に
沿って形成される駆動部を備え、前記回転操作部は、前記文字板の面方向に対して直交す
る方向を軸心とし、この軸心を中心軸として回転可能に設けられる回転軸部と、前記回転
軸部の当該時計の内部側の一端部に設けられるとともに、前記駆動部に係合する駆動伝達
部と、前記回転軸部の他端部に設けられるとともに、当該時計の風防側に突出して設けら
れる回転頭部と、を具備したことを特徴とする。
この発明によれば、回転操作部が時計厚み方向に設けられ、回転操作部の頭部が時計の
風防側に突出して設けられている。このような構成では、回転操作部の頭部を回転させる
ことにより、駆動伝達部から駆動部に駆動力が伝達され、内転リングが回転する。
ここで、本発明では、回転操作部は、時計厚み方向に設けられているため、風防側に突
出する回転頭部が当該時計の使用中に腕や衣服などに当たることがない。したがって、不
慮の回転操作部の回転による内転リングの回転を防止することができ、誤作動を防止する
ことができる。
さらに、従来の回転操作部が時計側面にあるものは、例えば、右手に装着した場合、回
転操作部が右上腕側に配置され、左手では回転操作部を操作しにくいなど、利用者の利き
腕や操作方法により操作性が悪化するという問題がある。これに対して、本発明では、回
転操作部の回転頭部が風防側に突出する構成であるため、利用者の利き腕に関係なく操作
しやすく、操作性を向上できる。
本発明の時計において、前記駆動伝達部は、所定摩擦係数を有し、摩擦力により前記駆
動伝達部と連動して駆動可能な高摩擦樹脂により形成されることを特徴とする。
ここで、高摩擦性樹脂としては、例えばアクリルメラミン系樹脂、ポリエステルウレタ
ン系樹脂などの高摩擦係数を有する合成樹脂により形成される合成ゴムや、天然ゴムを用
いることができる。
この発明によれば、駆動伝達部は、所定摩擦係数を有する高摩擦性樹脂により形成され
、生じる摩擦力によって駆動部に駆動力を伝達する。
ここで、内転リングの駆動機構として、駆動伝達部および駆動部を歯車により形成する
場合、駆動伝達部から駆動部側に突出する歯の寸法分、時計平面方向に対するサイズが大
型化してしまう。これに対して、本発明では、上記構成により、駆動部に突出する歯の寸
法をなくすことができ、時計平面方向に対するサイズを小さくすることができる。
本発明の時計において、前記駆動部は、前記高摩擦性樹脂により形成される前記駆動伝
達部を弾性変形させる硬質部材により形成されるともに、前記高摩擦性樹脂に食い込む凹
凸部を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、高摩擦樹脂により形成され駆動伝達部が弾性変形して凹凸部に食い
込むことで、駆動部と駆動伝達部との接触面積が大きくなり、摩擦力が増大する。これに
より、摩擦力により駆動部および駆動伝達部を連動させる際に、これらの駆動部および駆
動伝達部間の滑りを少なくでき、より確実に回転操作部の回転を内転リングに伝達するこ
とができる。
本発明の時計において、前記外装ケースは、略筒状の胴部と、この胴部の前記風防ガラ
ス側に設けられ、前記風防ガラスの外周縁を保持する枠部と、を備え、前記回転軸部は、
前記枠部を貫通して設けられることを特徴とする。
この発明によれば、外装ケースの風防ガラスの外周縁を保持する枠部を貫通して回転操
作部が設けられている。外装ケースの枠に貫通して回転操作部が設けられていることより
、風防ガラスに穴を開けずに済む。このことから、風防ガラスに穴を開けることによって
生じる風防ガラスの強度の低下を回避することができる。
〔第一実施形態〕
以下、本発明に係る第1実施形態の時計を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る第一実施形態における腕時計1を示す平面図である。
図2は、前記第一実施形態の腕時計1において、回転操作部近傍の概略構成を示す縦断
面図である。
〔時計の構成〕
図1に示すように、腕時計1は、扁平な円筒状の外装ケース2と、外装ケース2の一端
側に保持される風防ガラス3と、外装ケース2の他端面に固定される裏蓋4(図2参照)
と、外装ケース2の内部で、風防ガラス3に対向して設けられる表示部5と、外装ケース
2の内部に収納されるムーブメント6と、表示部5に設けられる内転リング51を駆動さ
せる内転リング操作手段8と、を備えている。
外装ケース2は、図2に示すように、胴部21と、風防ガラス3の外周縁を保持する環
状の枠部22とから構成されている。
胴部21は、略筒状に形成され、筒内周部において、ムーブメント6を収納する。この
胴部21の風防ガラス3側の端面には、上記のように枠部22が固定されている。
また、胴部21の他端面には、裏蓋4が固定されている。この裏蓋4の固定方法として
は、図2に示すように、胴部21の内周面に雌ネジを形成し、裏蓋4の外周縁に沿って設
けられる雄ネジを螺合させることで固定される。なお、裏蓋4の固定方法としては、上記
に限定されず、例えば、固定ネジによるネジ止めなどその他の固定方法を用いてもよい。
また、胴部21の3時方向の側面には、りゅうず7が設けられている。このりゅうず7
は、ムーブメントに設けられる図示しない巻真に接続されている。そして、りゅうず7が
回転操作されることで、その回転力が巻真に伝達され、巻真から例えば各指針を駆動させ
る輪列や日車を駆動させる輪列に回転力が伝達される。これにより、りゅうず7の操作に
より、指針や日車などの位置調整が可能となる。
枠部22は、環状に形成され、内周面に風防ガラス3が載置されるための枠突出部22
1を備えている。さらに枠部22の9時方向位置には、パイプ82が挿通される孔部81
が設けられている。この孔部81は、外装ケース2の枠部22において、文字板52の面
方向に対して直交する時計厚み方向に沿って、時計内外を連通する状態に設けられている

なお、ここでは、胴部21と、枠部22とは一体成形されているが、別部材であっても
よい。
風防ガラス3は、円盤状であり、外周縁が枠突出部221上に載置され、パッキン31
が枠部22の内周縁との間に介装されることで固定されている。さらに、風防ガラス3に
表面の外周縁には切欠部が設けられている。この切欠部は、回転操作部83の回転頭部8
32の外周縁に沿うようになだらかな曲線で、かつ、切欠部の時計平面方向に平行する面
と、枠部22の孔部81が形成される面とが略同一面となるように形成されている。
なお、回転操作部83の回転頭部832の外周縁が風防ガラス3に干渉しない場合、例
えば回転頭部832が小さい場合や、風防ガラス3の厚み寸法が小さく、枠部22の孔部
81が形成される面よりも突出しない場合では、切欠部が形成されなくてもよい。
裏蓋4は、円盤状であり、上記のように、胴部21の風防ガラス3と反対の端面にOリ
ング41を介して設けられている。
表示部5は、腕時計1の内部において、風防ガラス3に対向する位置に設けられている
。この表示部5は、図1に示すように、外装ケース2に固定される文字板52、時刻を表
示するための指針53、および内転リング51を備えている。
文字板52は、円盤状の金属製であり、図示されない固定手段によって胴部21に固定
されている。また、文字板52は、例えば外周縁に沿って等間隔に、時刻を表示するため
の時刻表示目盛が形成されている。
指針53は、文字板52の略中心点においてムーブメント6から突出する指針軸54に
固定されている。この指針53は、文字板52および風防ガラス3の間に配置され、ムー
ブメントにより、指針軸54が駆動されることで、運針される。
内転リング51は、文字板52の外周縁に沿って、周方向に回転可能に設けられている
。具体的には、内転リング51は、図2に示すように、胴部21の内周壁面に対して対向
する外周面、文字板52に対向する底面、および風防ガラス3に対向する斜面を有する断
面略三角形状に形成される。
この内転リング51は、底面から文字板52側に突出して、文字板52の上面に当接す
る突起部521を備えている。また、この内転リング51は、風防ガラス3に対向する上
端縁が枠部22の枠突出部221に当接されている。これにより、内転リング51は、枠
突出部221と文字板52とにより挟持されることで、周方向に沿って回転可能に保持さ
れる。
また、内転リング51の風防ガラス3に対向する斜面には、情報表示面が形成され、こ
の情報表示面に所定の情報目盛を形成し、内転リング51を適宜回転させることで、情報
を表示可能となる。この情報表示面に表示される情報としては、例えば簡易方位測定用に
等間隔で形成される方位表示目盛、日付を表示する日付目盛、所定時間からの経過時間を
計測するタイマーとして機能させるための時間目盛などが挙げられる。
さらに、内転リング51は、外周面に沿って胴部21側に突出する、外歯状の駆動部と
しての駆動歯車511が設けられている。この駆動歯車511は、上面が枠部22の内周
縁における下端(裏蓋側端縁)に当接され、位置決めされている。
ムーブメント6は、詳細な図は省略するが、指針を駆動させる駆動力を供給する駆動部
、駆動部から発生する駆動力を各指針に伝達させる駆動輪列、ムーブメントの動作を制御
する制御回路部を備えている。
駆動部としては、例えばゼンマイ、ステッピングモータなどを例示することができる。
ゼンマイを駆動源として用いる場合、ムーブメント6は、例えば竜頭7から伝達される回
転力をゼンマイに伝達させるゼンマイ巻き上げ機構、もしくは、発電機や電池などといっ
た駆動電源を用い、ゼンマイの自動巻き上げを実施する巻き上げ機構などを備える。また
、ステッピングモータを動力源とする場合、ムーブメント6は、ステッピングモータに電
力を供給する発電機や電池を備える。また、制御回路部には、ステッピングモータの回転
数を制御して、指針の駆動速度を調速する調速回路などが設けられる。
制御回路部は、発電機や二次電池などの電力供給源から供給される電力により駆動され
る。この制御回路部は、例えばパルス信号発生回路から出力されるクロックパルスに基づ
いて、駆動部にて発生する駆動力を制御したり、輪列の駆動状態が一定速度となるように
調速制御したりする各種回路を備えている。
〔内転リング操作手段の構成〕
内転リング操作手段8は、枠部22の孔部81に嵌挿されるパイプ82、およびパイプ
82に挿通される回転操作部83を備えている。
パイプ82は、両端部がそれぞれ時計内外に所定寸法だけ突出する状態に、孔部81に
嵌挿され、固定されている。パイプ82は、風防側に突出した部分に段差部822が設け
られている。この段差部822は、孔部81の上縁に当接し、パイプ82が位置決めされ
ている。
回転操作部83は、回転軸部831、回転頭部832および駆動伝達部としての駆動伝
達歯車833を備えている。
回転軸部831は、パイプ82のパイプ孔の内周径寸法と略同一径寸法に形成される軸
部材である。この回転軸部831は、パイプ82を挿通して時計の内外を貫通する状態に
配置され、軸心を回転中心軸として回転可能に保持されている。回転軸部831の軸方向
に沿う略中央部には、周方向に沿って凹部が形成され、この凹部には、パイプ82本体と
の間で例えばパッキンなどの防水部材821が設けられている。
回転頭部832は、上述のように、回転軸部831の時計外方側の一端部に一体形成さ
れている。この回転操作部83は、回転軸部831の軸方向に直交する断面径寸法が、パ
イプ82のパイプ孔径寸法よりも大きく形成され、パイプ82の内部への侵入が防止され
るとともに、枠部22の上面に突出している。
また、回転頭部832の枠部22に対向する面には、断面円形状の凹部832Aが設け
られ、この凹部832Aの中心軸上には、凹部底面から延出形成される前記回転軸部83
1が挿通されている。そして、この凹部832Aおよび回転軸部831の間には、パイプ
82の突出先端が挿通される。ここで、凹部832Aの内周面と、パイプ82との間には
、防水部材821が配置され、防水性が確保されている。
駆動伝達歯車833は、回転軸部831の時計内方側端部に固定されている。
具体的には、駆動伝達歯車833は、中心軸上に例えば半月状、トラック形状、多角形
状などの非円形状に形成される係止挿通孔833Bを備えている。また、回転軸部831
の時計内方側端部は、断面形状が係止挿通孔833Bと同一形状に形成されている。そし
て、駆動伝達歯車833は、係止挿通孔833Bに、回転軸部831の挿通部を挿通させ
、例えばCリングなど位置決め板834により位置決めされることで固定される。なお、
駆動伝達歯車833の構成としては、これに限定されず、例えば回転軸部831に一体形
成される構成などとしてもよい。そして、この駆動伝達歯車833は、回転軸部831の
軸心を中心とする係方向に突出する複数の歯を備え、これらの歯が内転リング51の外歯
状の駆動歯車511に係合されている。
〔内転リングの操作方法〕
次に、上記のような腕時計1における内転リング51の操作方法について、説明する。
腕時計1では、内転リング51を操作するためには、内転リング操作手段8の回転操作
部83を回転操作する。すなわち、回転頭部832を指でつまんで回転させると、回転頭
部832に接合されている回転軸部831も一体となって回転し、駆動伝達歯車833も
一体となって回転する。この駆動伝達歯車833が回転することにより、その回転駆動力
が内転リング51の駆動歯車511に伝達され、内転リング51が回転する。
〔第一実施形態の作用効果〕
本第一実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
すなわち、上述したように、上記第一実施形態の腕時計1では、内転リング51の駆動
歯車511に係合される駆動伝達歯車833を備えた回転操作部83が、文字板52に対
して垂直方向(時計厚み方向)に設けられ、回転頭部832が時計の風防側に突出して設
けられている。
この様な構成では、回転頭部832を指でつまみ回転させることにより、駆動伝達歯車
833から駆動歯車511に駆動力が伝達され、内転リング51を回転させることができ
る。
また、回転頭部832が枠部22の外方である風防ガラス3側に突出しているため、腕
時計1の通常使用時において、回転頭部832に腕や衣服など、他の外部部材に当たるこ
とがなく、不慮の回転操作部83の回転が防止される。したがって、回転操作部83の不
慮の回転による誤操作や誤動作を防止することができ、内転リング51により利用者が所
望する情報を適切に表示させることができる。
さらに、従来の回転操作部83が時計側面にあるものは、右手に装着した場合、回転操
作部83が右上腕側に配置され、左手では回転操作部83を操作しにくいという問題があ
ったが、上記腕時計1では、回転操作部83の回転頭部832が文字板52に対して垂直
方向に設けられているので、どちらの腕に装着した場合も操作しやすく、操作性を向上で
きる。
さらに、回転操作部83が枠部22を貫通して設けられていることから風防ガラスに穴
を開けずに済む。このことから、風防ガラス3に穴をあけることによって生じる風防ガラ
ス3の強度の低下を回避することができる。
〔第二実施形態〕
次に、本発明の第二実施形態の腕時計1Aを図3、図4に基づいて説明する。
図3は、本発明の第二実施形態に係る時計装置である腕時計1Aを示す平面図である。
図4は、本発明の第二実施形態に係る腕時計1Aの特に、回転操作部83部分の断面図
である。
なお、以下に説明する各実施形態において、第一実施形態の同様の構成については、同
一符号を付し、その説明を省略または簡略する。
第二実施形態の腕時計1Aは、第一実施形態の腕時計1における内転リング51および
駆動伝達歯車833を改良したものである。すなわち、第一実施形態では、回転操作部8
3の駆動伝達部として駆動伝達歯車833を用いる例を示した。しかしながら、駆動部や
駆動伝達部を歯車により形成する場合、歯の突出寸法だけ、時計の平面方向のサイズが大
きくなるという課題がある。これに対して、以下に示す第二実施形態では、駆動伝達部と
して高摩擦性部材を用いる。なお、その他の構成については、上記第一の実施の形態と同
様の構成を有するものであり、その説明を省略する。
すなわち、図4に示すように、第二の実施の形態の腕時計1Aの内転リング51Aは、
第一実施形態の時計1と略同様であるが、外周面に形成される駆動部として、表面形状が
略山形となる凹凸部を有する駆動突出部511Aを備えている。また、この内転リング5
1Aは、少なくとも駆動突出部511Aが例えば金属などの硬質部材により形成され、後
述の駆動伝達部833Aを弾性変形可能な強度に形成されている。
回転操作部83Aは、回転軸部831、回転頭部832、および駆動伝達部833Aを
備えている。ここで、駆動伝達部833Aは、第一実施形態の駆動伝達歯車833と略同
一位置、すなわち回転軸部831の時計内方側端部に周方向に沿って固定されている。
この駆動伝達部833Aは、高摩擦性樹脂によって形成されている。ここで、高摩擦性
樹脂としては、例えばアクリルメラミン系樹脂、ポリエステルウレタン系樹脂などの高摩
擦係数を有する合成樹脂により形成される合成ゴムや、天然ゴムを用いることができる。
この駆動伝達部833Aは、駆動突出部511Aに接触して回転された際、摩擦力により
、駆動突出部511Aに回転力を伝達し、内転リング51Aを回転させる。また、この時
、駆動伝達部833Aは、駆動突出部511A上に形成される凹凸部の山形形状に応じて
、その表面が弾性変形される。これにより、駆動突出部511Aに接触する駆動伝達部8
33Aの接触面積が増大し、より大きな摩擦力で内転リング51Aを駆動させることが可
能となる。
〔内転リングの操作方法〕
上記のような第二実施形態の腕時計1Aでは、第一実施形態の腕時計1と同様の操作方
法により内転リンク51Aを回転させることが可能となる。すなわち、内転リング51A
を回転させるためには、回転頭部832を指でつまんで回転させる。これにより、回転軸
部831の他端に形成されている駆動伝達部833Aも一体となって回転し、摩擦力によ
り駆動突出部511Aが回転され、内転リング51Aも回転される。
〔第二実施形態の作用効果〕
上記第二実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
すなわち、腕時計1Aでは、回転操作部83が文字板52に対して垂直方向に設けられ
、回転頭部832が時計の風防側に突出して設けられている。
このため、突出した回転頭部832が時計使用中に腕などに当たることがなく、不慮の
回転操作部83の回転を防止することができ、誤作動を防止することができる。
さらに、駆動伝達部833Aが高摩擦性樹脂により形成されている。このため、駆動伝
達部833Aと駆動突出部511Aにそれぞれ歯車を形成する必要がなく、駆動伝達部8
33Aの表面と、駆動突出部511Aとの間に生じる摩擦力により、内転リング51Aを
回転させることができる。また、このような構成では、歯車を用いるよりも、駆動突出部
511Aおよび駆動伝達部833Aの時計平面方向に対するサイズを小さくでき、腕時計
1Aのサイズも小さくすることができるため、より携帯性を向上させることができる。
〔他の実施の形態〕
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる
範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上記第二実施形態では駆動伝達部833Aのみを高摩擦性樹脂により形成する
としたが、内転リング51Aの駆動突出部511Aを高摩擦性樹脂により形成する構成と
してもよく、駆動伝達部833Aおよび駆動突出部511Aの双方を高摩擦性樹脂により
形成する構成としてもよい。このような構成でも、駆動伝達部と駆動突出部との摩擦力に
より内転リング51Aを回転させることができ、摩擦力も大きくなるため、より確実に滑
りを防止することができる。
さらに、上記第一および第二実施形態では、回転操作部83,83Aが、軸方向に沿っ
て進退可能な構成であってもよく、この場合、例えば回転操作部83,83Aが時計内方
側に押し込まれた状態で、駆動伝達部と駆動部とが離れて駆動力が伝達不可能な状態とな
り、回転操作部83,83Aを時計外方側に引き出すことで、駆動伝達部および駆動部が
係合され、駆動力が伝達可能な状態となる構成としてもよい。このような構成では、時計
通常使用時において、不慮の回転操作部83,83Aの回転をより確実に防止することが
できる。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範
囲で他の構造などに適宜変更できる。
本発明に係る腕時計を示す平面図。 第一実施形態の腕時計において、回転操作部近傍の概略構成を示す縦断面図。 第二実施形態に係る腕時計を示す平面図。 第二実施形態の腕時計において、回転操作部近傍の概略構成を示す縦断面図。
符号の説明
1,1A…腕時計、2…外装ケース、3…風防ガラス、4…裏蓋、5…表示部、6…ム
ーブメント、8…内転リング操作手段、51,51A…内転リング、52…文字板、83
,83A…回転操作部、511…駆動部としての駆動歯車、511A…駆動部としての駆
動突出部、831…回転軸部、832…回転頭部、833…駆動伝達部としての駆動伝達
歯車、833A…駆動伝達部。

Claims (4)

  1. 風防ガラスを有する外装ケースと、この外装ケース内部に収納されるとともに、前記風
    防ガラスに対向して設けられる略円盤状の文字板と、前記文字板の外周縁に沿うリング状
    に形成されるとともに、周方向に沿って回転可能に設けられる内転リングと、前記内転リ
    ングを回転させる回転操作部と、を具備した時計であって、
    前記内転リングは、周方向に沿って形成される駆動部を備え、
    前記回転操作部は、
    前記文字板の面方向に対して直交する方向を軸心とし、この軸心を中心軸として回転可
    能に設けられる回転軸部と、
    前記回転軸部の当該時計の内部側の一端部に設けられるとともに、前記駆動部に係合す
    る駆動伝達部と、
    前記回転軸部の他端部に設けられるとともに、当該時計の風防側に突出して設けられる
    回転頭部と、
    を具備した
    ことを特徴とする時計。
  2. 請求項1に記載の時計において、
    前記駆動伝達部は、所定摩擦係数を有し、摩擦力により前記駆動伝達部と連動して駆動
    可能な高摩擦樹脂により形成される
    ことを特徴とする時計。
  3. 請求項2に記載の時計において、
    前記駆動部は、前記高摩擦性樹脂により形成される前記駆動伝達部を弾性変形させる硬
    質部材により形成されるともに、前記高摩擦性樹脂に食い込む凹凸部を備えた
    ことを特徴とする時計。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の時計において、
    前記外装ケースは、略筒状の胴部と、この胴部の前記風防ガラス側に設けられ、前記風
    防ガラスの外周縁を保持する枠部と、を備え、
    前記回転軸部は、前記枠部を貫通して設けられる
    ことを特徴とする時計。
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