JP2010137839A - 車体側部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイドシルの軸線方向に対する圧縮強度を高め、サイドシルの曲げに対する曲げ強度を高め、製造が容易な車体側部構造を提供する。
【解決手段】車体側部構造11では、サイドシル15は、サイドシルアウタ63とサイドシルインナ64とから車両の前後(X軸方向)に延びる閉断面を形成し、サイドシルアウタ63は、車室13の外側から車室13の内側に向かうにつれて上方に傾斜する上壁部51と、車室13の外側から車室13の内側に向かうにつれて下方に傾斜する下壁部57と、を備え、閉断面が、上壁部51と下壁部57のうち少なくともいずれか一方の壁部にサイドシル15の前端から後端までビード(上ビード54、下ビード61)を形成することで、多角形に形成され、ビードは、ビードを形成している壁部に直する方向の縦の長さH1、H2よりも、壁部の周に沿う方向(矢印Aの方向)の幅W1、W2が大きい。
【選択図】図3

Description

本発明は、車室の床の左右に連続する車体側部構造に関するものである。
車体側部構造には、車室の床の左右に設けたサイドシルに車両前後方向に延びる補強用凹部を設けることで、サイドシルの断面崩れを抑制しているものがある(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、特許文献1の車両では、例えば側面衝突で車両の側面に荷重が加わった場合のサイドシルの車室内方への曲がりを抑制しているが、より抑制する必要があるという問題がある。また、補強用凹部は重量が増加し、車体が重くなる問題もある。
また、例えば正面衝突で車両の正面に荷重が加わった場合のサイドシルの圧縮強度をより高める必要があるという問題がある。
特許第3528624号公報(図1)
本発明は、車両の正面に加わる荷重によるサイドシルの軸線方向に対する圧縮強度を高め、且つ、車両の側面に加わる荷重によるサイドシルの曲げに対する曲げ強度を高め、製造が容易な車体側部構造を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、車室の床の左右端に配置され車両の前後に延びるサイドシルと、サイドシルの前部からルーフまで延びるフロントピラーと、サイドシルの中央からルーフまで延びるセンタピラーと、を備えた車体側部構造において、サイドシルは、サイドシルアウタとサイドシルインナとから車両の前後に延びる閉断面を形成し、サイドシルアウタは、車室の外側から車室の内側に向かうにつれて上方に傾斜する上壁部と、車室の外側から車室の内側に向かうにつれて下方に傾斜する下壁部と、を備え、閉断面が、上壁部と下壁部のうち少なくともいずれか一方の壁部にサイドシルの前端から後端までビードを形成することで、多角形に形成され、ビードは、ビードを形成している壁部に直行する方向の縦の長さよりも、壁部の周に沿う方向の幅が大きいことを特徴とする。
請求項2に係る発明では、サイドシルアウタは、上壁部および下壁部に連なり、車両の外側へ向いている縦壁部にビードを形成することで、閉断面が多角形に形成されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、ビードは、少なくとも4つ以上の稜線を形成していることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、サイドシルアウタは、高張力鋼板であることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、サイドシルアウタの断面多角形を、ロールフォーム成形またはベンド成形で成形していることを特徴とする。
請求項6に係る発明では、ビードは、サイドシルの外方から見て凹部であって、凹部が、サイドシルアウタにフロントピラーもしくはセンタピラーのうち少なくとも一方の下部を重ねることで閉鎖されて、閉断面形状に形成されていることを特徴とする。
請求項7に係る発明では、サイドシルアウタの上壁部は、サイドシルインナの上方へ向いている上壁部に対して低く配置されて、サイドシルインナの上壁部に達する段差を形成していることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、サイドシルは、サイドシルアウタとサイドシルインナとから車両の前後に延びる閉断面を形成し、サイドシルアウタは、車室の外側から車室の内側に向かうにつれて上方に傾斜する上壁部と、車室の外側から車室の内側に向かうにつれて下方に傾斜する下壁部と、を備え、閉断面が、上壁部と下壁部のうち少なくともいずれか一方の壁部にサイドシルの前端から後端までビードを形成することで、多角形に形成され、ビードは、ビードを形成している壁部に直行する方向の縦の長さよりも、壁部の周に沿う方向の幅が大きいので、側突の荷重が入力された際には、上壁部と下壁部とが倒れずに、上壁部と下壁部が潰れようとする方向に荷重が伝わり、側突の荷重に対する耐力が大きくなる。
さらに、上壁部もしくは下壁部のビードが、上壁部もしくは下壁部の潰れ方向に対して直行する長手となるように配置され、側突の荷重に対する耐力が大きくなる。
従って、側突の荷重に対するサイドシルの曲げ強度を大幅に向上させることができる。
請求項2に係る発明では、サイドシルアウタは、上壁部および下壁部に連なり、車両の外側へ向いている縦壁部に第2のビードを形成することで、閉断面が多角形に形成されているので、正面衝突に対するサイドシルの軸線方向に対する圧縮強度を高めることができるとともに、側面衝突に対するサイドシルの曲げ強度を高めることができる。
さらに、縦壁部に配置されているビードも、縦壁部に直行する方向の縦の長さよりも、縦壁部の周に沿う方向の幅が大きいので、それぞれのビードの縦の長さ(深さ)が小さくなり、成形性が向上するという利点がある。
請求項3に係る発明では、ビードは、少なくとも4つ以上の稜線を形成しているので、ビードを上壁部、縦壁部、下壁部にそれぞれ形成した場合、ビードは3本で、稜線の数は合計で12(本)箇所形成される。その結果、稜線が多数形成されるため、正面衝突のときにサイドシルの前端に加わる荷重を各稜線に分散させることができ、サイドシルの軸線方向に対する圧縮強度を高めることができる。
また、上壁部に設けたビードと下壁部に設けたビードは、側面衝突のときの車両の側面に加わる荷重が潰れる方向に加えられるので、曲げ強度が低下するように考えられるが、各ビードは4つ以上の稜線によってサイドシルの曲げに対する曲げ強度を高めることができる。
従って、サイドシルは正面衝突、側面衝突に対して潰れ難くなり、車室の空間を確保することができる。
具体的には、同じ材質、同じ板厚の場合、軸線方向の圧縮で約2.3倍、曲げで約2.5倍強度を高めることができる。
請求項4に係る発明では、サイドシルアウタは、高張力鋼板なので、板厚を薄くでき、軽量化を図ることができる。特に、稜線の形状を賦形することにより、一層の薄板化と高強度化を図ることができる。
請求項5に係る発明では、サイドシルアウタの断面多角形を、ロールフォーム成形またはベンド成形で成形しているので、特に上壁部若しくは下壁部のビードのようなプレス成形のアンダカットとなる部分でも成形することができるという利点がある。
請求項6に係る発明では、ビードは、サイドシルの外方から見て凹部であって、凹部が、サイドシルアウタにフロントピラーもしくはセンタピラーのうち少なくとも一方の下部を重ねることで閉鎖されて、閉断面形状に形成されているので、閉断面形状によってサイドシルの曲げ強度が高まり、その結果、フロントピラーもしくはセンタピラーのうち少なくとも一方へ入力される側突荷重をビードを介して他方のピラーやサイドシルに連続している車体の部材へ分散させることができる。
請求項7に係る発明では、サイドシルアウタの上壁部は、サイドシルインナの上方へ向いている上壁部に対して低く配置されて、サイドシルインナの上壁部に達する段差を形成しているので、サイドシルアウタの上壁部にセンタピラーを結合している溶接部からサイドシルインナの上壁部にセンタピラーを結合している溶接部までの距離が接近し過ぎず、スポット溶接を用いたサイドシルとセンタピラーの接合強度を高めることができ、側面衝突に対する曲げ強度を高めることができる。
本発明の実施例1に係る車体側部構造を採用した車体の斜視図である。 実施例1に係る車体側部構造の側面図である。 図2の3−3線断面図(実施例1)である。 図2の4−4線断面図(実施例1)である。 実施例1に係る車体側部構造のサイドシルアウタの製造要領を説明する図である。 実施例1に係る車体側部構造の強度向上の機構を説明する図である。 本発明の実施例2の説明図である。 本発明の実施例3の説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、実施例1、実施例2、実施例3で詳細に説明する。
実施例1に係る車体側部構造11は、図1に示すように、車両12に採用され、車室13の側壁をなすサイドボデー14に含まれ、サイドボデー14の下部であるサイドシル15と、前のフロントピラー16と、中央のセンタピラー17と、を備えている。
車両12の車体21は、前述の左右のサイドボデー14(車体側部構造11を含む)と、サイドボデー14の上部に連なるルーフ22と、サイドボデー14の下部に連なり車室13の床をなすアンダボデー23と、車室13の前に連なるフロントボデー24と、を備える。
フロントボデー24は、車両12の正面25からアンダボデー23まで延びる左右のフロントサイドフレーム26を有する。
車体側部構造11では、図1、図2に示すように、サイドシル15の前部27にフロントピラー16の下部31が接合され、フロントピラー16の上部32がルーフサイドレール33に接続され、サイドシル15の中央にセンタピラー17の下部35が接合され、センタピラー17の上部36がルーフサイドレール33に接合されている。
車体側部構造11は、前に述べたように、図1〜図4に示す通り、車室13の床の左端46、右端47に配置され車両12の前後(X軸方向)に延びるサイドシル15と、サイドシル15の前部27からルーフ22まで延びるフロントピラー16と、サイドシル15の中央からルーフ22まで延びるセンタピラー17と、を備える。そして、サイドシル15の上方(矢印a1の方向)へ向いている上壁部51にサイドシル15の前端27aから後端52aまで形成された上ビード54と、上壁部51に連なり車両12の外側(矢印a2の方向)へ向いている縦壁部55にサイドシル15の前端27aから後端52aまで形成された横ビード56と、縦壁部55に連なり下方(矢印a3の方向)へ向いている下壁部57にサイドシル15の前端27aから後端52aまで形成された下ビード61と、を備えることで、サイドシル15が断面多角形に形成されている。
サイドシル15は、溝形のサイドシルアウタ63に溝形のサイドシルインナ64を接合したものである。
サイドシルインナ64は、サイドシルアウタ63の第1フランジ部66、第2フランジ部67に重ねてスポット溶接(スポット溶接部68)した溶接用第3フランジ部71、第4フランジ部72と、第3フランジ部71に連ね車両12の上方へ向いているインナ上壁部74と、インナ上壁部74に連なり車両12の内側(矢印a4の方向)へ向いているインナ縦壁部75と、インナ縦壁部75に連なり車両12の下方へ向いて且つ第4フランジ部72に連なっているインナ下壁部76と、からなる。
サイドシルアウタ63は、サイドシルインナ64に重ねてスポット溶接した溶接用第1フランジ部66、第2フランジ部67と、第1フランジ部66に連ね車両12の上方へ向いている上壁部51と、上壁部51に連なり車両12の外側へ向いている縦壁部55と、縦壁部55に連なり車両12の下方へ向いて且つ第2フランジ部67に連なっている下壁部57と、上壁部51に溝形状に立設した上ビード54と、縦壁部55に溝形状に立設した横ビード56と、下壁部57に溝形状に立設した下ビード61と、からなる。
サイドシルアウタ63はまた、上壁部51が、サイドシルインナ64のインナ上壁部74に対して、低く配置されていることで、段差78が設けられている。
上ビード54は、サイドシル15の全長と同じ長さに形成され、サイドシル15の内方(矢印a5の方向)へ起立部81を立設させ、起立部81に連ねて第2の壁部82を形成している。
横ビード56及び下ビード61は、上ビード54と同様の形態である。念のため説明する。
横ビード56は、略水平に延びてサイドシル15の全長と同じ長さに形成され、サイドシル15の内方(矢印a5の方向)へ起立部81を立設させ、起立部81に連ねて第2の壁部82を形成している。
下ビード61は、サイドシル15の全長と同じ長さに形成され、サイドシル15の内方(矢印a5の方向)へ起立部81を立設させ、起立部81に連ねて第2の壁部82を形成している。
このようなサイドシルアウタ63は、既に説明した上壁部51、縦壁部55、下壁部57、各第2の壁部82が溶接可能な平坦を確保している。
サイドシル15は、既に説明したように、図2〜図4に示す通り、上壁部51、縦壁部55、下壁部57からなるサイドシルアウタ63に溝形のサイドシルインナ64を車両12の内側へ向け、且つ、上壁部51をサイドシルインナ64のインナ上壁部74よりも低くした段差78が設けられて接合している。
また、上・横ビード54、56は凹部であって、凹部54、56がセンタピラー17の下部35あるいはフロントピラー16の下部31で閉鎖されることで、閉断面形状に形成されている。
センタピラー17の下部35の接合は、具体的には、サイドシルアウタ63の第1フランジ部66にセンタピラー17のインナ85を重ねて第1スポット溶接部86で接合し、上壁部51にセンタピラー17のサポート部87を重ねて第2スポット溶接部91で接合することで、上ビード54を封じて閉断面を形成している。また、縦壁部55にセンタピラー17のアウタ92を重ねて第3スポット溶接部94で接合することで、横ビード56を封じて閉断面を形成している。
サイドシル15とフロントピラー16の下部31との接合は、センタピラー17の下部35との接合とほぼ同様である。上ビード54を封じて閉断面を形成している。
次に、実施例1に係る車体側部構造を主体に図1〜図4で説明する。
サイドシル15は、サイドシルアウタ63とサイドシルインナ64とから車両12の前後(X軸方向)に延びる閉断面を形成し、サイドシルアウタ63は、車室13の外側から車室13の内側に向かうにつれて上方に傾斜する上壁部51と、車室13の外側から車室13の内側に向かうにつれて下方に傾斜する下壁部57と、を備え、上壁部51と下壁部57のうち少なくともいずれか一方の壁部、ここでは、他方の壁部にも、つまり上壁部51にサイドシル15の前端27aから後端52aまでビード(上ビード54)を形成し、下壁部57にサイドシル15の前端27aから後端52aまでビード(下ビード61)を形成することで、閉断面が、多角形に形成され、ビード(上ビード54、下ビード61)は、ビードを形成している壁部(上壁部51、下壁部57)に直行する方向の縦の長さH1、H2よりも、壁部(上壁部51、下壁部57)の周に沿う方向(矢印Aの方向)の幅W1、W2が大きい。
サイドシルアウタ63は、上壁部51および下壁部57に連なり、車両12の外側(矢印a2の方向)へ向いている縦壁部55に第2のビード(横ビード56)を形成することで、閉断面が多角形に形成されている。
そして、横ビード56を形成している縦壁部55に直行する方向の縦の長さH3よりも、縦壁部55の周に沿う方向(矢印Aの方向)の幅W3が大きい。
横ビード56は、サイドシル15の前端27aから後端52aまで形成されている。
上ビード54は、少なくとも4つ以上の稜線96a、96b、96c、96dを形成している。
稜線96aは、図5に示した薄板鋼板(プレス素材101)の強度や板厚に応じて最小の曲げR(アール)で曲げた部位である。稜線96aの長さは、サイドシル15の前端27aから後端52aまでである。
稜線96b、96c、96dは、稜線96aと同様である。
下ビード61は、少なくとも4つ以上の稜線97a、97b、97c、97dを形成している。
稜線97a、97b、97c、97dは、稜線96aと同様である。
横ビード56は、少なくとも4つ以上の稜線98a、98b、98c、98dを形成している。
稜線98a、98b、98c、98dは、稜線96aと同様である。
サイドシルアウタ63の材質は、高張力鋼板で、例えば、鉄鋼材料の種類の記号がSPFH(JIS G 3134)である。高張力鋼板を用いて稜線96a、96b、96c、96d、97a、97b、97c、97d、98a、98b、98c、98dの形状を賦形することにより、一層の薄板化と高強度化を図ることができる。
「稜線の形状を賦形する」とは、薄板鋼板(プレス素材101)の強度や板厚に応じて最小の曲げR(アール)に設定するということである。
サイドシルアウタ63の断面多角形を、ロールフォーム成形またはベンド成形で、図5に示す通りに成形している。
ビード(上ビード54、横ビード56)は、サイドシル15の外方から見て凹部であって、凹部が、図4に示す通り、サイドシルアウタ63にフロントピラー16もしくはセンタピラー17のうち少なくとも一方の下部(センタピラー17の下部35)を重ねることで閉鎖されて、閉断面形状に形成されている。
サイドシルアウタ63の上壁部51は、図3に示す通り、サイドシルインナ64の上方へ向いている上壁部74に対して低く配置されて、サイドシルインナ64の上壁部74の高さに達する段差78を形成している。
なお、上壁部51の上ビード54は、上壁部51に1個のみ形成されているが、1個に限らず、上ビード54を2個形成しても良い。その際には、幅W1を適宜設定する。
下壁部57には、下ビード61を1個のみ形成したが、1個に限らず、2個形成しても良い。その際には、幅W1を適宜設定する。
縦壁部55には、横ビード56を1個のみ形成したが、1個に限らず、2個以上形成しても良い。縦壁部55は、上下(矢印a1の方向、矢印a3の方向)に長いので、例えば、幅W3で2つ設けても良い。
次に、実施例1に係る車体側部構造11が備えるサイドシルアウタ63の製造を簡単に図5で説明する。
まず、薄板鋼板を巻いた素材から所望のプレス素材101を切り出す。その次に、プレス素材101を図に示していないロールフォームに通し、上壁部51、縦壁部55、下壁部57を成形した後、連続してそれぞれに上ビード54、横ビード56、下ビード61を成形する。これでサイドシルアウタ63が完成する。
なお、ロールフォームを用いずに、プレスブレーキ等によるベンド成形(曲げ成形)で上壁部51、縦壁部55、下壁部57、上ビード54、横ビード56、下ビード61を成形してもよい。
次に、実施例1に係る車体側部構造の作用を図2、図6で説明する。
車体側部構造11では、車両12が正面衝突(オフセット含む)した場合、サイドシル15の圧縮強度及びサイドシル15の曲げ強度を高めることができる。すなわち、サイドシルアウタ63の上壁部51、縦壁部55、下壁部57にそれぞれ形成した上ビード54、横ビード56、下ビード61によって、サイドシル15の軸線方向(図2のX軸方向)の荷重に対する力(応力)を小さくすることができ、圧縮強度を高めることができる。例えば、上ビード54、横ビード56、下ビード61を形成しないものに比べ、約2.3倍、圧縮強度を向上させることができる。
また、車体側部構造11は、上壁部51、縦壁部55、下壁部57にそれぞれ形成した上ビード54、横ビード56、下ビード61によって、サイドシル15の軸線Csに直交する方向の荷重F、つまり、側面衝突の荷重に対する力(応力)を小さくすることができ、曲げ強度を高めることができる。例えば、上ビード54、横ビード56、下ビード61を形成しないものに比べ、約2.5倍、曲げ強度を向上させることができる。
車体側部構造11では、さらに、車両12の正面に加わる(正面衝突)荷重または、側面に加わる(側面衝突)荷重はセンタピラー17の結合によって上ビード54に設けた閉断面及び横ビード56に設けた閉断面を介して分散される。従って、サイドシル15の圧縮強度及び曲げ強度をより向上させることができる。
センタピラー17を結合する結合構造は、上壁部51を低く配置して段差78を設け、上壁部51とセンタピラー17との第2スポット溶接部91を第1フランジ部66と第3フランジ部71を接合したスポット溶接部68から近接し過ぎないように離した。その結果、第2スポット溶接部91とスポット溶接部68の間隔が接近し過ぎず、スポット溶接を用いたサイドシル15とセンタピラー17の接合強度を高めることができ、側面衝突に対する強度を高めることができる。
また、車体側部構造(第1実施の形態)11は、側面衝突した際に、段差78にセンタピラー17が当接してサイドシル15に力を矢印a6のように付与するとともに伝えるので、センタピラー17の車室13内方への変形を抑制することができる。
車体側部構造11では、ロールフォームやベンド成形(曲げ成形)でサイドシルアウタ63の各ビード(上ビード54、横ビード56、下ビード61)を成形するので、各ビードを造る製造作業は容易である。
次に、実施例2に係る車体側部構造11Bを図7で説明する。図7は図4に対応する図であるが、断面位置が少し前、つまりセンタピラー17の端108(図2参照)の断面に相当する。上記図1〜図6に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
第2実施の形態の車体側部構造11Bは、サイドシル15Bにセンタピラー17Bを結合していることを特徴とする。サイドシルインナ64Bのインナ縦壁部75Bにインナ横ビード111が形成され、インナ縦壁部75Bにセンタピラー17Bのインナ85Bを重ねてスポット溶接(スポット溶接部112)しているとともに、インナ横ビード111をインナ85Bで封じ、インナ横ビード111を閉断面とした。従って、正面衝突及び側面衝突に対する強度をより高めることができる。
また、第2実施の形態の車体側部構造11Bは、二点鎖線で示したように下壁部57Bにセンタピラー17Bのアウタ92Bを重ねてスポット溶接(スポット溶接部113)するとともに、下壁部57Bの下ビード61を封じて下ビード61を閉断面としてもよい。その結果、正面衝突及び側面衝突に対する強度をより高めることができる。
実施例3に係る車体側部構造11Cを図8で説明する。図8は図4に対応する図であるが、断面位置が少し前、つまりセンタピラー17の端108の断面に相当する。上記図1〜図6に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
第3実施の形態の車体側部構造11Cは、サイドシル15Cにセンタピラー17Cを結合していることを特徴とする。インナ縦壁部75Cのインナ横ビード111Cより上の上部116にセンタピラー17Cのインナ85Cを重ねてスポット溶接(スポット溶接部117)している。また、サイドシルアウタ63Cの上壁部51Cにセンタピラー17Cのアウタ92Cを重ねてスポット溶接(第2スポット溶接部91)し、且つ、上ビード54を封じて閉断面を形成して、サイドシルアウタ63Cの縦壁部55Cのアウタ横ビード56Cより上の上部121にセンタピラー17Cのアウタ92Cを重ねてスポット溶接(第3スポット溶接部94)している。
このように、第3実施の形態では、サイドシル15Cとセンタピラー17Cとの重なりを少なくする。すなわち、サイドシル15Cとセンタピラー17Cとの接合強度などの性能を満足する条件下では、重なるインナ85C、アウタ92Cを短くして、閉断面の数を減らしている。従って、軽量化を図ることができる。
本発明の車体側部構造11は、車両のサイドシルに好適である。
11…車体側部構造、12…車両、13…車室、15…サイドシル、16…フロントピラー、17…センタピラー、22…ルーフ、27…サイドシルの前部、27a…サイドシルの前端、31…フロントピラーの下部、35…センタピラーの下部、46…床の左端、47…右端、51…上壁部、52a…サイドシルの後端、54…上ビード、55…縦壁部、56…横ビード、57…下壁部、61…下ビード、63…サイドシルアウタ、64…サイドシルインナ、74…サイドシルインナの上壁部、78…段差、96a…上ビードの稜線、96b…上ビードの稜線、96c…上ビードの稜線、96d…上ビードの稜線、H1…上ビードの縦の長さ、W1…上ビードの幅、H3…横ビードの縦の長さ、W3…横ビードの幅。

Claims (7)

  1. 車室の床の左右端に配置され車両の前後に延びるサイドシルと、該サイドシルの前部からルーフまで延びるフロントピラーと、サイドシルの中央からルーフまで延びるセンタピラーと、を備えた車体側部構造において、
    前記サイドシルは、サイドシルアウタとサイドシルインナとから前記車両の前後に延びる閉断面を形成し、
    前記サイドシルアウタは、前記車室の外側から前記車室の内側に向かうにつれて上方に傾斜する上壁部と、前記車室の外側から前記車室の内側に向かうにつれて下方に傾斜する下壁部と、を備え、
    前記上壁部と前記下壁部のうち少なくともいずれか一方の壁部に前記サイドシルの前端から後端までビードを形成することで、前記閉断面が、多角形に形成され、
    前記ビードは、該ビードを形成している前記壁部に直行する方向の縦の長さよりも、前記壁部の周に沿う方向の幅が大きいことを特徴とする車体側部構造。
  2. 前記サイドシルアウタは、前記上壁部および前記下壁部に連なり、前記車両の外側へ向いている縦壁部に第2のビードを形成することで、前記閉断面が多角形に形成されていることを特徴とする請求項1記載の車体側部構造。
  3. 前記ビードは、少なくとも4つ以上の稜線を形成していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車体側部構造。
  4. 前記サイドシルアウタは、高張力鋼板であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車体側部構造。
  5. 前記サイドシルアウタの断面多角形を、ロールフォーム成形またはベンド成形で成形していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車体側部構造。
  6. 前記ビードは、前記サイドシルの外方から見て凹部であって、該凹部が、前記サイドシルアウタに前記フロントピラーもしくは前記センタピラーのうち少なくとも一方の下部を重ねることで閉鎖されて、閉断面形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の車体側部構造。
  7. 前記サイドシルアウタの前記上壁部は、前記サイドシルインナの上方へ向いている上壁部に対して低く配置されて、前記サイドシルインナの上壁部に達する段差を形成していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の車体側部構造。
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