JP2018127225A - 車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ピラー下部の断面を大きく確保しつつ、ピラーとサイドシルとの間で的確に荷重を伝達する。【解決手段】ピラーアウタパネル12をシルアウタパネル22より車幅方向外側に配置するとともに、ピラーインナパネル11をシルインナパネル21より車幅方向内側に配置し、ピラーアウタパネル12とピラーインナパネル11の少なくとも一方とサイドシルのフランジ21c,22cとを、カラー部材213を介在させつつ締結し、ピラー下部の断面を大きく確保しつつも、サイドシルにおいて比較的強度の高いフランジ21c,22cにピラーの荷重が入力されるようにした。【選択図】図7

Description

本発明は、上下方向へ延びるピラーと、前後方向へ延びるサイドシルの接続部付近の車体構造に関する。
ピラーとサイドシルの接続部付近の車体構造として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この車体構造によれば、フロントピラーのインナパネルとサイドシルのインナパネルとを一体に形成するとともに、フロントピラーのアウタパネルとサイドシルのアウタパネルとを一体に形成している。
特開2013−159290号公報
しかしながら、特許文献1に記載の車体構造では、フロントピラーのパネルがサイドシルにおいて比較的脆弱なパネルの本体部分に接続されている。これにより、フロントピラーからサイドシルへ的確に荷重を伝達することができず、車体全体の剛性が損なわれるという問題点がある。
この問題点を解消するため、フロントピラーの一方のパネルをサイドシルのフランジに接続することが考えられる。しかし、フロントピラーの一方のパネルをサイドシルのフランジの位置に合わせて配置すると、インナパネルとアウタパネルが車幅方向に接近し、この結果、フロントピラーの閉断面が小さくなり、フロントピラーが曲げ変形しやすくなってしまう。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ピラー下部の断面を大きく確保しつつ、ピラーとサイドシルとの間で的確に荷重を伝達することのできる車体構造を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明によれば、ピラーアウタパネル及びピラーインナパネルを有し、上下方向へ延びるピラーと、互いにフランジで接合されるシルアウタパネル及びシルインナパネルを有し、正面視にて閉断面を形成しつつ車両前後方向へ延び、前記ピラーの下端側と接続されるサイドシルと、を備え、前記ピラーアウタパネルは、前記シルアウタパネルより車幅方向外側に配置され、前記ピラーインナパネルは、前記シルインナパネルより車幅方向内側に配置され、前記ピラーアウタパネルと前記ピラーインナパネルの少なくとも一方に、前記サイドシルへ向かって突出し、前記フランジと接続される突出部を形成した車体構造が提供される。
この車体構造によれば、ピラーアウタパネルとピラーインナパネルの少なくとも一方が、サイドシルにおいて比較的強度の高いフランジと接続されることで、ピラーとサイドシルの間で的確に荷重を伝達させることができる。ここで、サイドシルへ向かって突出する突出部の他は、ピラーアウタパネルとピラーインナパネルがサイドシルから離隔して配置されるので、ピラー下部の平面視における断面を車幅方向に大きくすることができる。これにより、ピラーの曲げ変形を抑制するとともに、車体全体の剛性を向上させることができる。
上記車体構造において、前記ピラーは、前記サイドシルの前端側に接続されるフロントピラーであってもよい。
この車体構造によれば、フロントピラーの曲げ変形を抑制するとともに、車体全体の剛性を向上させることができる。
上記車体構造において、前記サイドシルの前端は、閉塞されていてもよい。
この車体構造によれば、サイドシルの前端側の剛性及び強度を向上させることができ、スモールオーバーラップ衝突時における荷重をサイドシルに的確に伝達させて、サイドシルにより的確にエネルギ吸収を図ることができる。これにより、スモールオーバーラップ衝突時に、タイヤ等の車両室内への侵入量を抑制することができる。
上記車体構造において、車室を前後に仕切るトーボードと、前記トーボードとともに側面視にて閉断面をなし、車幅方向へ延びる補剛パネルと、を備え、前記補剛パネルの車幅方向外端は、前記シルインナパネルの前端に接続されてもよい。
この車体構造によれば、補剛パネルとシルインナパネルが接続されるので、サイドシルの車幅方向内側の強度が向上する。スモールオーバーラップ衝突時、前輪はサイドシルに対して車幅方向外側から先に接触する。ここで、シルアウタパネル側がシルインナパネル側に対して相対的に強度が低いので、衝突時にシルアウトパネル側がスムースに変形することによりエネルギ吸収が図られる。この結果、スモールオーバーラップ衝突時におけるタイヤ等の車両室内への侵入量が抑制される。
上記車体構造において、前記サイドシルは、前方からの入力に対し、前端側の強度が後側よりも低く構成されてもよい。
この車体構造によれば、スモールオーバーラップ衝突時に、サイドシルの前端が変形することによりエネルギ吸収が図られる。
上記車体構造において、前記サイドシルは、前記シルアウタパネルの前端側の強度が後側よりも低く構成されてもよい。
この車体構造によれば、スモールオーバーラップ衝突時にシルアウタパネルの前端側が変形することによりエネルギ吸収が図られる。スモールオーバーラップ衝突時、前輪はサイドシルに対して車幅方向外側から先に接触するので、シルアウタパネル側がスムースに変形する。この結果、スモールオーバーラップ衝突時におけるタイヤ等の車両室内への侵入量が抑制される。
また、本発明によれば、ピラーアウタパネル及びピラーインナパネルを有し、上下方向へ延びるピラーと、互いにフランジ部で接合されるシルアウタパネル及びシルインナパネルを有し、車両前後方向へ延び、前記ピラーの下端側と接続されるサイドシルと、を備え、前記ピラーアウタパネルは、前記シルアウタパネルより車幅方向外側に配置され、前記ピラーインナパネルは、前記シルインナパネルより車幅方向内側に配置され、前記ピラーアウタパネルと前記ピラーインナパネルの少なくとも一方と、前記サイドシルの前記フランジとを、カラー部材を介在させつつ締結した車体構造が提供される。
この車体構造によれば、ピラーアウタパネルとピラーインナパネルの少なくとも一方が、サイドシルのフランジと接続されることで、ピラーとサイドシルの間で的確に荷重を伝達させることができる。ここで、ピラーアウタパネルとピラーインナパネルがサイドシルから離隔して配置されるので、ピラー下部の平面視における断面を車幅方向に大きくすることができる。これにより、ピラーの曲げ変形を抑制するとともに、車体全体の剛性を向上させることができる。
本発明によれば、ピラー下部の断面を大きく確保しつつ、ピラーとサイドシルとの間で的確に荷重を伝達することができる。
図1は、本発明の一実施形態を示す車体構造の概略斜視図である。 図2は、ピラー下部及びサイドシル前部を室内側から見た斜視図である。 図3は、車体下部構造の背面視の断面図である。 図4は、車両下部構造の平面視の断面図である。 図5は,車両下部構造の左側面視の断面図である。 図6は,変形例を示す背面視の断面図である。 図7は,変形例を示す背面視の断面図である。
図1から図5は本発明の一実施形態を示すものであり、図1は本発明の一実施形態を示す車体構造の概略斜視図、図2はピラー下部及びサイドシル前部を室内側から見た斜視図、図3は車体下部構造の背面視の断面図、図4は車両下部構造の平面視の断面図、図5は車両下部構造の左側面視の断面図である。
図1に示すように、車体1は、例えば鋼板をプレス成型したパネル状の部材を集成し、スポット溶接等で接合して構成されている。車体1は、上下方向へ延びる左右一対のフロントピラー10と、各フロントピラー10と前端側で接続され前後方向へ延びるサイドシル20と、を備えている。また、車体1は、車両の床部をなすフロアパネル30と、フロアパネル30の前端側にて上下に延びるトーボード40と、車両前側にて前後方向へ延びる左右一対のサイドフレーム50と、を備えている。また、車体1は、各サイドフレーム50の車幅方向外側から各サイドシル20の前端側にわたって、トーボード40とともに閉断面をなす補剛パネル41を備えている。
フロントピラー10は、平面視の断面が閉断面となるよう形成される。フロントピラー10は、平面視の断面にて車幅方向内側に位置するピラーインナパネル11と、車幅方向外側に位置するピラーアウタパネル12と、を有している。図2に示すように、ピラーアウタパネル11は、平面視の断面にて、前後に延びるパネル本体11aと、パネル本体11aの前端側から車幅方向外側へ延びる前面部(図示せず)と、前面部から前方へ延びる前側フランジ11cと、を有している。図3に示すように、ピラーアウタパネル12は、平面視の断面にて、前後に延びるパネル本体12aと、パネル本体の前端側から車幅方向内側へ延びる前面部(図示せず)と、前面部から前方へ延びる前側フランジ(図示せず)と、を有している。
図3に示すように、サイドシル20は、正面視の断面が閉断面となるよう形成される。サイドシル20は、正面視の断面にて車幅方向内側に位置するシルインナパネル21と、車幅方向外側に位置するシルアウタパネル22と、を有している。シルインナパネル21は、正面視の断面にて、上下に延びるパネル本体21aと、パネル本体21aの上端側から車幅方向外側へ延びる上面部21bと、上面部21bから上方へ延びる上側フランジ21cと、パネル本体21aの下端側から車幅方向外側へ延びる下面部21dと、下面部21dから下方へ延びる下側フランジ21eと、を有している。また、シルアウタパネル22は、正面視の断面にて、上下に延びるパネル本体22aと、パネル本体22aの上端側から車幅方向内側へ延びる上面部22bと、上面部22bから上方へ延びる上側フランジ22cと、パネル本体22aの下端側から車幅方向内側へ延びる下面部22dと、下面部22dから下方へ延びる下側フランジ22eと、を有している。シルインナパネル21及びシルアウタパネル22は、各上側フランジ21a,22a及び各下側フランジ21e,22eにてスポット溶接により接合される。
本実施形態においては、サイドシル20は、シルインナパネル21とシルアウタパネル22との間に配置され、閉断面を車幅方向に分断する補強パネル23を有している。補強パネル23は、正面視の断面にて、上下に延び、各上側フランジ21a,22a及び各下側フランジ21e,22eに挟み込まれ、これらにスポット溶接により接合される。
また、サイドシル20は、前方からの入力に対し、前端側の強度が後側よりも低く構成される。本実施形態においては、シルアウタパネル22の前端側の強度を後側よりも低く構成することにより、サイドシル20全体として前端側の強度が後側よりも低くなっている。具体的には、図4に示すように、シルアウタパネル22は、強度の比較的低い材質からなる前端側の低強度部22iと、強度の比較的高い材質からなる後側の高強度部22jと、を有する。尚、シルアウタパネル22の前後方向における強度変化は、材質の変化の他、板厚の変化等によっても実現可能である。
図2に示すように、フロントピラー10の下端部は、サイドシル20の前端部を車幅方向外側から覆う。すなわち、ピラーアウタパネル12はシルアウタパネル22の車幅方向外側に配置され、ピラーインナパネル11はシルインナパネル21の車幅方向内側に配置される。
ピラーインナパネル11及びピラーアウタパネル12は、パネル本体11a,12aがシルインナパネル21及びシルアウタパネル22のパネル本体21a,22aにスポット溶接により接合される。さらに、図3に示すように、ピラーインナパネル11は、パネル本体11aから車幅方向外側へ突出する突出部13がサイドシル20の各上側フランジ21a,22aにボルト14により固定される。
図2に示すように、突出部13は、各上側フランジ21a,22aに沿って延びる平坦面13aと、平坦面13aとパネル本体12aとを接続する接続面13bを有する。本実施形態においては、接続面13bは、平坦面13aの上側、前側、後側及び下側に形成され、下側の接続面13bがサイドシル20の上面22bに沿って形成される。
また、図4に示すように、サイドシル20は、前端が閉塞されている。平面視の断面にてシルインナパネル21のパネル本体21aは前後に延び、シルインナパネル21は、平面視の断面にて、パネル本体21aの前端側から車幅方向外側へ延びる前面部21gと、前面部21gから前方へ延びる前側フランジ21hと、を有している。また、平面視の断面にてシルアウタパネル22のパネル本体22aは前後に延び、シルアウタパネル22は、平面視の断面にて、パネル本体22aの前端側から車幅方向内側へ延びる前面部22gと、前面部22gから前方へ延びる前側フランジ22hと、を有している。シルインナパネル21及びシルアウタパネル22が各前側フランジ21h,22hにてスポット溶接により接合されることにより、各サイドシル20の前端は閉塞される。各サイドシル20の前端には、補剛パネル41が接続される。
図5に示すように、補剛パネル41は、トーボード40とともに閉断面を形成し、フロントサイドフレーム50とサイドシル20の間を車幅方向に延びる。本実施形態においては、補剛パネル41は、前面部41aと、前面部41aの下端から後方へ延びる底面部41bと、底面部41bの後端から上方へ延びる背面部41cと、を有している。
また、本実施形態においては、図4に示すように、補剛パネル41は、平面視の断面にて、車幅方向へ延びる前面部41aと、前面部41aの車幅方向外側端部から前方へ延びる外側フランジ41bと、前面部41aの車幅方向内側端部から前方へ延びる内側フランジ41cと、を有している。前面部41は、シルインナパネル21の前面部21gにスポット溶接により接続される。外側フランジ41bは、前側フランジ21hにスポット溶接により接続される。内側フランジ41cは、サイドフレーム50にスポット溶接により接続される。
以上のように構成された車体構造によれば、ピラーインナパネル11が、サイドシル20において比較的強固な上側フランジ21c,22cと接続されることで、フロントピラー10とサイドシル20の間で的確に荷重を伝達させることができる。特に、ピラーインナパネル11をサイドシル20に接続したので、ピラーアウタパネル12を接続する場合と比べて、フロントピラー10とサイドシル20の間で効率的に荷重を伝達させることができる。ここで、サイドシル20へ向かって突出する突出部13の他は、ピラーアウタパネル12とピラーインナパネル11がサイドシル20から離隔して配置されるので、フロントピラー10下部の平面視における断面を車幅方向に大きくすることができる。これにより、フロントピラー10の曲げ変形を抑制するとともに、車体全体の剛性を向上させることができる。
また、サイドシル20の前端が閉塞されているので、サイドシル20の前端側の剛性及び強度を向上させることができ、スモールオーバーラップ衝突時における荷重をサイドシル20に的確に伝達させて、サイドシル20により的確にエネルギ吸収を図ることができる。これにより、スモールオーバーラップ衝突時に、タイヤ等の車両室内への侵入量を抑制することができる。
また、補剛パネル41とシルインナパネル21が接続されるので、サイドシル20の車幅方向内側の強度が向上する。スモールオーバーラップ衝突時、前輪はサイドシル20に対して車幅方向外側から先に接触する。ここで、シルアウタパネル22側がシルインナパネル21側に対して相対的に強度が低いので、衝突時にシルアウタパネル22側がスムースに変形することによりエネルギ吸収が図られる。これによっても、スモールオーバーラップ衝突時におけるタイヤ等の車両室内への侵入量が抑制される。
また、サイドシル20が前方からの入力に対し、前端側の強度が後側よりも低く構成されていることから、スモールオーバーラップ衝突時に、サイドシル20の前端が変形することによりエネルギ吸収が図られる。本実施形態においては、シルアウタパネル22の前端側の強度が後側よりも低く構成されてもいることから、シルアウタパネル22の前端側が変形することによりエネルギ吸収が図られる。前述のように、スモールオーバーラップ衝突時、前輪はサイドシルに対して車幅方向外側から先に接触するので、シルアウタパネル22側がスムースに変形する。これによっても、スモールオーバーラップ衝突時におけるタイヤ等の車両室内への侵入量が抑制される。
尚、前記実施形態においては、フロントピラー10に突出部13を形成してサイドシル20と接続するものを示したが、例えばセカンドピラーに突出部を形成してサイドシルと接続することも可能である。この場合、セカンドピラーの曲げ変形を抑制するとともに、車体全体の剛性を向上させることができる。
また、前記実施形態においては、ピラーインナパネル11に突出部13を形成したものを示したが、ピラーアウタパネルに突出部を形成してサイドシルと接続してもよいし、両方のパネルに突出部を形成してサイドシルと接続してもよい。また、前記実施形態においては、サイドシル20の正面視における閉断面が前後方向でほとんど変化しないものを示したが、例えば図6に示すように、サイドシルの前端側の断面を、上側フランジ121c,122c,123cが突出部113寄りとなるように構成してもよい。
図6の車体構造では、シルインナパネル121は、正面視の断面にて、上下に延びるパネル本体121aと、パネル本体121aの上端側から車幅方向外側へ延びる上面部121bと、上面部121bから上方へ延びる上側フランジ121cと、パネル本体121aの下端側から車幅方向外側へ延びる下面部121dと、下面部121dから下方へ延びる下側フランジ121eと、を有している。シルインナパネル121は、前端側のみ、上面部121bが下面部121dよりも車幅方向に短く形成され、上側フランジ121cが下側フランジ121eよりも車幅方向内側となっている。また、シルアウタパネル122は、正面視の断面にて、上下に延びるパネル本体122aと、パネル本体122aの上端側から車幅方向内側へ延びる上面部122bと、上面部122bから上方へ延びる上側フランジ122cと、パネル本体122aの下端側から車幅方向内側へ延びる下面部122dと、下面部122dから下方へ延びる下側フランジ122eと、を有している。シルアウタパネル122は、前端側のみ、上面部122bが下面部122dよりも車幅方向に長く形成され、上側フランジ122cが下側フランジ122eよりも車幅方向内側となっている。
また、補強パネル123は、正面視の断面にて、上下に延びるパネル本体123aと、パネル本体123aの上端側から車幅方向内側へ延びる上面部123bと、上面部123bから上方へ延びる上側フランジ123cと、を有している。パネル本体123aの下端は、シルインナパネル121及びシルアウタパネル122の各下側フランジ121e,122eに挟み込まれ、これらにスポット溶接により接合される。また、補強パネル123の上側フランジ123cは、シルインナパネル121及びシルアウタパネル122の各上側フランジ121a,122aに挟み込まれ、これらにスポット溶接により接合される。
さらには、例えば図7に示すように、突出部を形成せずに、ピラーアウタパネル22とピラーインナパネル21の少なくとも一方と、サイドシル20の上側フランジ21c,22cとを、カラー部材213を介在させつつ締結してもよい。図7の車体構造では、筒状のカラー部材213をサイドシル20の上側フランジ21c,22cとピラーインナパネル21の間に介在させ、上側フランジ21c,22c、カラー部材213及びピラーインナパネル21を挿通するボルト14により、サイドシル20及びプラーインナパネル21が締結される。これによっても、ピラーの曲げ変形を抑制するとともに、車体全体の剛性を向上させることができる。尚、上側フランジ21c,22cをピラーアウタパネル12と締結してもよいし、ピラーインナパネル11及びピラーアウタパネル12の両方のパネルと締結してもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
1 車体
10 フロントピラー
11 ピラーインナパネル
12 ピラーアウタパネル
13 突出部
14 ボルト
20 サイドシル
21 シルインナパネル
21c 上側フランジ
22 シルアウタパネル
22c 上側フランジ
22i 低強度部
22j 高強度部
40 トーボード
41 補剛パネル
113 突出部
121 シルインナパネル
121c 上側フランジ
122 シルアウタパネル
122c 上側フランジ
213 カラー部材

Claims (6)

  1. ピラーアウタパネル及びピラーインナパネルを有し、上下方向へ延びるピラーと、
    互いにフランジ部で接合されるシルアウタパネル及びシルインナパネルを有し、車両前後方向へ延び、前記ピラーの下端側と接続されるサイドシルと、を備え、
    前記ピラーアウタパネルは、前記シルアウタパネルより車幅方向外側に配置され、
    前記ピラーインナパネルは、前記シルインナパネルより車幅方向内側に配置され、
    前記ピラーアウタパネルと前記ピラーインナパネルの少なくとも一方と、前記サイドシルの前記フランジとを、カラー部材を介在させつつ締結した車体構造。
  2. 前記ピラーは、前記サイドシルの前端側に接続されるフロントピラーである請求項1に記載の車体構造。
  3. 前記サイドシルの前端は、閉塞されている請求項2に記載の車体構造。
  4. 車室を前後に仕切るトーボードと、
    前記トーボードとともに側面視にて閉断面をなし、車幅方向へ延びる補剛パネルと、を備え、
    前記補剛パネルの車幅方向外端は、前記シルインナパネルの前端に接続される請求項2または3に記載の車体構造。
  5. 前記サイドシルは、前方からの入力に対し、前端側の強度が後側よりも低く構成される請求項2から4のいずれか1項に記載の車体構造。
  6. 前記サイドシルは、前記シルアウタパネルの前端側の強度が後側よりも低く構成される請求項5に記載の車体構造。
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