JP2010137649A - 配線カバー、配線固定具、並びに鉄道車両の配線構造及び配線方法 - Google Patents

配線カバー、配線固定具、並びに鉄道車両の配線構造及び配線方法 Download PDF

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Abstract

【課題】鉄道車両の車体へ電線束を取付ける際に、その取付け作業の効率化を図ることができる、配線カバー、配線固定具、並びに鉄道車両の配線構造及びその配線方法を提供する。
【解決手段】車体を構成する骨部材に固定端部4aにてボルト留め等で設置された電線支え4に、配線カバー5が取り付けられる。配線カバー5は、可撓性を有した樹脂によって板状に形成されており且つ電線の敷設方向に伸びているカバー壁部材から成り、幅方向に曲げることによって電線収容部5aが構成されている。配線カバー5の電線収容部5aを開いた状態で、電線支え4にホック6によって仮止めし、電線束10を収容する。電線束10の収容状態で、配線カバー5の幅方向両端の連結部を重ね、結束バンド7によって両連結部の連結を兼ねて配線カバー5を電線支え4に取り付けて固定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電線束を収容する配線カバー、それを用いた配線固定具、並びに鉄道車両の配線構造及び配線方法に関する。
鉄道車両の車体においては、当該車体を構成する屋根構体、側構体、妻構体及び台枠の各部分に多数の配線が設置されている。これらの配線、即ち信号線或いは動力線等の各種電線は、敷設させる経路に分類されて、当該経路毎に纏められた電線束(ワイヤーハーネス)として、前記車体の各部に設置されている。
具体的には、特許文献1に示した車体構造(本構造は、屋根部分の例である)において、車体長手方向に引き通して敷設される電線を設置するスペースとして、配線スペースが確保されている。用途毎に端末処理(端子設置作業等)を行った電線を経路毎に纏めて電線束を構成し、当該電線束を前記配線スペースへ設置している。この電線束の固定構造としては、車体の骨部材に設置された電線支えに、当該電線束の外周にゴム板等の保護部材を巻付け、その外周から結束バンドを用いて固定する構造が一般的であった。
一方、家屋等の配線構造としては、特許文献2に示されるような配線カバーを用いて、電線の保護及び見栄えの向上を図っている。
特開2007−182216号公報 実開平2−17912号公報
前記鉄道車両の配線構造においては、車体に設置された電線支えに電線束を固定する場合、電線束の周囲に保護材を巻いた上から結束バンドによって電線支えに縛り付ける構造となっていた。前記電線束を車体長手方向に引き通して設置する場合、当該電線束を電線支えに固定する間隔は、一般的に約50cm程度である。電線束を設置する配線スペースは、特許文献1に示されるように、その周囲に設置される各種機器との関係から十分なスペースを確保することが難しい。したがって、前記電線束を電線支えに取付ける作業は、狭い配線スペースにおいて、保護部材を巻きつけた後、結束バンドで固定する作業を繰り返す必要があり、作業性の点で改良の余地がある。
鉄道車両の配線構造におけるこのような状況にあって、電線束の固定構造を、家屋等で用いられる配線カバーを利用して、作業性の向上を図ることが考えられる。しかし、特許文献2に示されるような配線カバーにあっては、鉄道車両の配線構造に適した改良が必要である。
本発明の目的は、鉄道車両の配線構造に適した配線カバー及びそれを用いた配線固定具を提供すること、また、電線束を効率よく設置することができる鉄道車両の配線構造及びその配線方法を提供することにある。
本発明の目的は、電線を収容する電線収容部を備える配線カバーであって、前記配線カバーは、可撓性を有した樹脂によって板状に形成されたカバー壁部材によって構成されており、前記カバー壁部材は、前記電線の敷設方向に伸びており、かつ、その幅方向に当該カバー壁部材を曲げて前記電線収容部を構成しており、前記カバー壁部材の幅方向両端部には、それぞれ互いに連結される連結部が形成されていることを特徴とする配線カバーにより達成される。
本発明の他の目的は、電線を収容する電線収容部を備える配線カバーと当該配線カバーが取り付けられる電線支えとを有する配線固定具であって、前記配線カバーは、可撓性を有した樹脂によって板状に形成されたカバー壁部材によって構成されており、前記カバー壁部材は、前記電線の周囲を把持可能な長さを備えており、かつ、その両端部にそれぞれ互いに連結される連結部が形成されており、更に、電線支えは、前記配線カバーを取り付けるカバー取付け部を備えていることを特徴とする配線固定具により達成される。
本発明の他の目的は、車体を構成する骨部材に設置された電線支えに配線カバーを取り付け、前記配線カバー内に電線を収容する鉄道車両の配線構造であって、前記配線カバーは、可撓性を有した樹脂によって板状に形成されたカバー壁部材によって構成されており、前記カバー壁部材は、前記電線の敷設方向に伸びており、かつ、その幅方向に当該カバー壁部材を曲げて電線収容部を構成しており、前記カバー壁部材の幅方向両端部には互いに連結される連結部が形成されており、前記電線支えは、前記骨部材に固定される固定端部と前記配線カバーを取り付けるカバー取付け部とを備えており、前記カバー壁部材は、前記両連結部の連結を兼ねて前記カバー取付け部において前記電線支えに取り付けられることを特徴とする鉄道車両の配線構造により達成される。
本発明のさらに他の目的は、複数の電線を束ねた電線束を準備し、車体に設置した電線支えに配線カバーを設置し、前記電線束を前記配線カバーに収容した後、前記配線カバーを前記電線支えに取り付けることを特徴とする鉄道車両の配線方法により達成される。
本発明の配線カバー、配線固定具、並びに鉄道車両の配線構造及びその配線方法によれば、鉄道車両の配線構造に適した配線カバー、それを用いた配線固定具及び鉄道車両の配線構造を提供し、電線束を効率よく車体に設置する鉄道車両の配線方法を提供することができる。
本発明による配線カバー、それを用いた配線固定具及び鉄道車両の配線構造の実施例を、図面の記載に基づいて説明する。
図1は、鉄道車両の屋根構体に本発明による配線カバー、それを用いた配線固定具、及これらが適用された鉄道車両の配線構造の実施例を示す断面図である。図2は、図1に示した配線カバーの斜視図である。図3は、図1に示す配線カバーと電線支えの中間取付け部の断面図である。図4は、図3に示す配線カバーの連結部を電線支えに取り付ける部分の断面図である。
図1には、本発明の一実施例の配線カバー及び配線固定具を用いた配線構造が示されている。図1において、鉄道車両の屋根構体1は、中空押し出し形材によって構成されている。屋根構体1を構成する中空押し出し形材には、車内側に骨部材としての固定レール2が一体成形によって車体長手方向に延びるように形成されている。固定レール2は、カーテンレール状の断面形状となっており、艤装品を固定する固定ボルト3aの頭部が嵌入可能な構造となっている。中空押し出し形材の押し出し方向は車体長手方向であり、固定レール2も車体長手方向に伸びている。
屋根構体1の車内側の面において、各種の電線を支える電線支え4は、固定レール2に対して、固定ボルト3a及びナット3bによって固定される。電線支え4は、略J字型に構成されており、その基端側には固定ボルト3aが貫通する孔が設けられ固定端部4aを構成している。また、電線支え4の中間部及び先端側は、鉤状に折り曲げられており、後述する配線カバーの電線収容部を収容するカバー受け部4bを構成している。この電線支え4は、屋根構体1の中空押し出し形材と同種のアルミ合金製であり、幅約5cmの板材を略J字型に折り曲げて構成されている。電線支え4は、車体長手方向に50cm間隔で固定レール2に取付けられている。
配線カバー5は、電線の敷設方向に延びており、電線支え4の鉤状に折り曲げられたカバー受け部4bに収容して設置される。配線カバー5は可撓性を有する樹脂によって構成された板状のカバー壁面部材からなり、カバー壁面部材をその幅方向に折り曲げて、その断面形状が四角形に形成された電線収容部5aが構成されている。配線カバー5の底辺部5aは、電線支え4の略U字型を成したカバー受け部4bに対してそのU字の内側に嵌合可能な大きさに成形されている。配線カバー5を構成するカバー壁面部材は、例えば、ポリオレフィン樹脂によって構成されており、燃焼時にハロンガスを発生しないノンハロン性の素材が好ましい。また、カバー壁面部材の素材の別例として、ゴムが挙げられる。いずれの素材にしても、電線被覆材への損傷抑制及び配線作業時の作業性を考慮した硬さ及び可撓性を有した素材を用いる。
配線カバー5は、電線が電線支え4に直接接触することを防止して、電線の損傷を防止するために設置されるものであり、電線被覆材料にダメージを与えない硬さの樹脂によって構成されている。配線カバー5は、前記形状に成形された後、必要な長さに切断して用いられる。
電線支え4のカバー受け部4bには中間取付け孔4cが形成されており、配線カバー5の底辺部5bには中間取付け孔5cが形成されている。中間取付け孔4c,5cの設置位置は、電線支え4に配線カバー5を組み付けたときにほぼ一致した位置となっている。また、中間取付け孔5cは、配線カバー5の長手方向に50cm間隔で形成されている。したがって、中間取付け孔4c,5cは、車体長手方向について一致した位置に構成されている。車体内面の固定レール2に等間隔に取付けられた電線支え4に、配線カバー5を載せ、配線カバー5の底辺部5aを電線支え4のカバー受け部4bに嵌め込んだ状態で、中間取付け4c,5cにホック6を嵌入する。ホック6を嵌入することによって、配線カバー5を電線支え4に対して仮止め状態に取り付ける中間取付け部が形成される。
ホック6は、軸方向の中間部が、中間取付け孔4c,5cに嵌合可能な直径に形成され、軸方向の両端部に鍔が形成されている。また、ホック6の端部は、一端6aが中間取付け孔4c,5cに嵌入し易くするため、円錐状に形成され、他端6bは半球状に形成されている。
ところで、配線カバー5は、長さが異なる複数種類のものが用意される。例えば、二つの電線支え4に対応した長さを有する配線カバー5は、電線支え4の設置間隔である50cmよりそれぞれ両端に5cm程度の余長部を設けて60cmの長さとなっている。また、三つ以上の電線支え4に対応した長さの配線カバー5も適宜用意され、その長さは電線支え4の設置間隔に前記余長部を加えた長さとなっている。なお、前述した電線支え4の設置間隔は、50cmであるがこの間隔は電線の種類や大きさ、或いは、配線カバー5の大きさや剛性等によって変更される。
配線カバー5の幅方向両端部は、互いに連結される連結部5d,5dとなっているとともに、電線支え4に取り付けられる取付け部を兼ねている。各連結部5dは、所定の幅で重ね合わされるように形成されており、それぞれに結束バンド7を通すための一対の連結孔5eが形成されている。一対の連結孔5e,5eの間隔wは25mm程度である。配線カバー5の連結部5d,5dに対応して、電線支え4にはカバー取付け部4dが設けられており、配線カバー5の連結孔5e,5eに対応して、電線支え4には取付け孔4eが形成されている。取付け孔4e,4eの間隔は、連結孔5e,5eの場合と同じである。配線カバー5に形成される一対の連結孔5e,5eは、中間取付け孔5cと同様に、配線カバー5の長手方向に前記した間隔で形成されている。なお、中間取付け孔5cと連結孔5e,5eは、配線カバー5の長手方向に垂直な断面において、ほぼ対角位置に設置されている。
ところで、取付け孔4e及び連結孔5e,5eは、結束バンド7を通すために、それぞれ一対の孔を設けているが、それぞれ一つの孔を設けて、結束バンド7を当該孔と配線カバー5の連結部5d及び電線支え4の外周を通して、配線カバー5を電線支え4に取り付ける構造とすることも考えられる。
配線カバー5の幅方向両端部の両連結部5dの間の電線収容部5aを形成するカバー壁面部材の底辺部5bは、電線束10を包み込んだ状態で、当該電線束10の荷重を電線支え4のカバー受け部4bに対して伝達する荷重伝達部を構成している。したがって、電線束10を収容した配線カバー5は、当該電線束10の主な荷重を前記荷重伝達部によって電線支え4で支えられており、両連結部5d,5dに掛かる負担を軽減している。
このような構造において、配線作業の手順を説明する。予め成形された電線支え4を固定ボルト3a及びナット3bによって、所定の設置間隔で車体である屋根構体1の固定レール2に固定する。次に、配線カバー5を複数の電線支え4に渡して設置する。この時、配線カバー5の底辺部5aを電線支え4のカバー受け部4bに嵌め込み、かつ、ホック6をカバー受け部4bと配線カバー5の中間取付け孔4c,5cに嵌入して、配線カバー5を電線支え4に取り付ける。次に、配線カバー5の上側部分を電線支え4の先端部外側へ折り曲げて、配線カバー5の電線収納部5aを大きく開口させる。この状態で、配線カバー5の電線収納部5aに電線束10を収納する。次に、電線支え4の先端部外側へ折り曲げられていた配線カバー5の一方の連結部5dを、他方の連結部5dに重ね合わせる。そして、配線カバー5の重ね合わされた二つの連結部の連結孔5e,5e及び電線支え4の取付け孔4eに、結束バンド7を通して、配線カバー5の連結部同士を重ね合わせた状態で連結することにより、連結部5d,5dが電線支え4のカバー取付け部4dに対して取り付けられる。なお、配線カバー5は、連結部5d,5d同士を重ね合わせて固定された状態で、その長手方向に垂直な断面形状が四角形となるように成形されている。
このような構成によれば、従来、電線束を電線支え部材に取付ける場合、電線束の周囲にゴム板等の保護部材を巻付けた後、その保護部材の上から結束バンドによって締め付けて固定する作業に比べて、作業が簡略化できる。すなわち、配線カバー5を電線支え4に仮止め(中間取付け)しておいて、電線束10を配線カバー5に収納し、その連結部5d,5d同士を結束バンド7で電線支え4のカバー取付け部4dに取り付けるだけで、配線カバー5の取付け作業が完了するため、従来の保護部材を巻きつける場合に比べて作業性を向上できる。また、鉄道車両の配線スペースは、その周囲に作業スペースが確保されておらず、狭い場所での作業となるため、配線カバー5を用いることによって短時間で作業を完了することができる。電線束10の長さが長い場合、その長さに合せて配線カバー5を製作すればよく、煩雑な保護部材の巻付けを繰返す必要がないため、作業性を向上させることができる。
配線カバー5の底辺部5bは電線支え4のカバー受け部4bに対して嵌合する構造となっており、電線束10を配線カバー5内に収納する場合に、配線カバー5が電線支え4に対してずれることが無い。したがって、配線束10の収納作業が簡単に、かつ、効率よく行える。なお、配線カバー5を電線支え4にホック6によって取り付けることにより、配線カバー5の位置決めを正確に行えるとともに、配線束10の収納時のずれを防止することができる。ホック6は、電線支え4の先端部側に設置されていることから、結束バンド7に対してほぼ対角位置にあり、配線カバー5を安定的に固定することができる。このことは、鉄道車両における艤装作業において、車体を反転して天井部分の艤装作業を行う状況において、配線カバー5の無用な移動を抑制することができ、更に、鉄道車両として走行時に生じる車体振動によって、電線カバー5が移動するのを抑制することができる。
配線カバー5は、両連結部5d,5dを結束バンド7によって電線支え4に取り付けた状態で、その長手方向に垂直な断面形状が四角形となるように成形されているため、電線収容部5aの面積を広く確保することができる。したがって、鉄道車両において、車種が異なり、電線束が太くなっても、同様の配線カバーを利用することができる。また、配線カバー5を長尺に構成した場合、配線収納部5aに熱がこもるのを防止することができる。
なお、配線カバー5は、その長手方向に垂直な断面形状を四角形としているが、上部を半円形とする構成としてもよい。また、ホック6に代えて、電線支え4と配線カバー5とに互いに嵌合する凸部と凹部を形成してもよい。
更に、収容される配線束の重量が軽い場合には、カバー壁面部材を折り曲げ成形しない構造とし、配線カバーの幅方向両端の連結部のみで、車体に取付けることも可能である。このような構造の場合、電線支え自体もその構造の簡略化をはかり、配線カバーの両連結部を支えるのみで、カバー受け部を構成しない構造とすることも考えられる。
配線カバー5の幅方向両端の両連結部5d,5dは、本一実施例では、他の部分と同一な厚さとなっているが、この連結部の厚さを厚くすることができる。連結部の厚さを厚くすることで、連結部の剛性が向上するので、比較的柔らかな素材で製作しても、連結作業が行い易くなる。また、両連結部の密着性が向上するため、電線支え4の設置間隔を広げることができる。さらに、両連結部に金属製あるいは硬質樹脂製の補強部材を内蔵した構成とすることも考えられる。
以上説明した実施例においては、配線カバー5の固定部5d,5dを結束バンド7によって電線支え4に固定する構造となっているが、電線支え4自体に、配線カバー5の固定部5d,5dを引っ掛ける鉤部を設置した構造も考えられる。このような構造よれば、前記実施例に比べて、さらに、配線取付け作業を簡略化することができる。
また、前記実施例においては、電線支え4自体が幅(車体長手方向)の狭い板材によって構成され、固定ボルト3a及びナット3bによって車体に取付ける構造であったが、電線支え4は車体を構成する中空押し出し形材に一体に成形される場合もある。このような一体成形の電線支えの場合、その断面形状は、別部材として形成された電線支え4に比べて簡単な形状となる。このような構造の場合、一体成形の電線支えには、中空押し出し形材に下拵えの段階で、中間取付け孔或いは固定孔を形成するとよい。また、電線支えを溶接等の接合手段で車体に取付ける構造であっても良い。
ところで、前記実施例においては、配線カバー5を電線収納部5aが車体長手方向に伸びたカバーとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、電線収納部5aが車体幅方向に伸びており、車体幅方向に引き通される配線を収納する構造においても有効である。
前記実施例の配線カバー5は、配線の敷設方向の長さを、最も短いもので電線支え4の設置間隔に対応した長さとしている。しかしながら、前記実施例の配線カバーと同様な断面形状を備え、かつ、配線の敷設方向の長さ、即ち幅寸法を電線支えの幅寸法よりわずかに広く構成した大きさの配線固定具を構成してもよい。この配線固定具は、前記配線カバーと同様にその両端部に、それぞれ連結部を形成しており、当該連結部が電線支えに対して結束バンドによって固定される。
このような配線固定具によれば、ゴム板等の保護部材を電線束に巻き付けた後、当該保護部材の上から結束バンドによって電線束を電線支えに固定する従来の固定作業に比べて、作業の簡略化が図れる。即ち、本発明による配線固定具においては、電線支えに当該配線固定具を一部を取り付けた仮の取付け状態で、電線束を前記配線固定具の上に載せ、この状態で、配線固定具の幅方向両端部の連結部を重ね合せて、電線支えに取り付けることになる。このように本配線固定具によれば、従来のように保護部材を電線束に巻付ける必要がない。また、巻付けた保護部材の上から結束バンドによって、電線束を電線支えに固定する作業に比べて、前記配線固定具の両連結部を重ねた状態で電線支えに取り付けるだけであり、作業性の向上が図れる。
本発明の一実施例の配線カバーを用いた配線構造を備えた屋根構体の一部を拡大して示した断面図である。 図1に示した配線カバーのみを示した斜視図である。 配線カバーと電線支えの仮止め部の断面図である。 配線カバーの固定部を電線支えに固定する部分の断面図である。
符号の説明
1…屋根構体 2…固定レール
4…電線支え 4a…固定端部
4b…カバー受け部 4c …中間取付け孔
4d…カバー取付け部 4e…取付け孔
5…配線カバー 5a…電線収容部
5b…底辺部 5c…中間取付け孔
5d…連結部 5e…連結孔
6…ホック 6a…一端
6b…他端 7…結束バンド
10…電線束

Claims (12)

  1. 電線を収容する電線収容部を備える配線カバーであって、
    前記配線カバーは、可撓性を有した樹脂によって板状に形成されたカバー壁部材によって構成されており、
    前記カバー壁部材は、前記電線の敷設方向に伸びており、かつ、その幅方向に当該カバー壁部材を曲げて前記電線収容部を構成しており、
    前記カバー壁部材の幅方向両端部には、それぞれ互いに連結される連結部が形成されていること、
    を特徴とする配線カバー。
  2. 請求項1に記載の配線カバーにおいて、
    前記カバー壁部材は、前記電線の敷設方向において、複数の固定位置を跨ぐ長さに形成されていること、
    を特徴とする配線カバー。
  3. 請求項1に記載の配線カバーにおいて、
    前記カバー壁部材は、その長手方向の断面形状がほぼ四角形に成形されていること、
    を特徴とする配線カバー。
  4. 請求項1、2又は3に記載の配線カバーにおいて、
    前記両連結部には前記電線の敷設方向に一定の間隔を置いて連結孔が形成されており、
    前記両連結部は、前記連結孔に結束バンドを通して締め付けることにより、互いに連結されること、
    を特徴とする配線カバー。
  5. 電線を収容する電線収容部を備える配線カバーと当該配線カバーが取り付けられる電線支えとを有する配線固定具であって、
    前記配線カバーは、可撓性を有した樹脂によって板状に形成されたカバー壁部材によって構成されており、
    前記カバー壁部材は、前記電線の周囲を把持可能な長さを備えており、かつ、その幅方向両端部にそれぞれ互いに連結される連結部が形成されており、
    前記電線支えは、前記配線カバーを取り付けるカバー取付け部を備えていること、
    を特徴とする配線固定具。
  6. 請求項5に記載の配線固定具において、
    前記電線支えは、前記配線カバーの前記電線収容部を収容するカバー受け部を備えていること、
    を特徴とする配線固定具。
  7. 請求項5又は6に記載の配線固定具において、
    前記電線支えの前記カバー取付け部は、前記配線カバーの前記両連結部の連結を兼ねて前記配線カバーを取り付けること、
    を特徴とする配線固定具。
  8. 車体を構成する骨部材に設置された電線支えに配線カバーを取り付け、前記配線カバー内に電線を収容する鉄道車両の配線構造において、
    前記配線カバーは、可撓性を有した樹脂によって板状に形成されたカバー壁部材によって構成されており、
    前記カバー壁部材は、前記電線の敷設方向に伸びており、かつ、その幅方向に当該カバー壁部材を曲げて電線収容部を構成しており、
    前記カバー壁部材の幅方向両端部には互いに連結される連結部が形成されており、
    前記電線支えは、前記骨部材に固定される固定端部と前記配線カバーを取り付けるカバー取付け部とを備えており、
    前記カバー壁部材は、前記両連結部の連結を兼ねて前記カバー取付け部において前記電線支えに取り付けられること、
    を特徴とする鉄道車両の配線構造。
  9. 請求項8に記載の配線構造において、
    前記電線支えは、前記固定端部の反対側で前記配線カバーの前記電線収容部を収容するカバー受け部を備えており、前記固定端部と前記カバー受け部との間で前記カバー取付け部を備えていること、
    を特徴とする鉄道車両の配線構造。
  10. 請求項8又は9に記載の鉄道車両の配線構造において、
    前記カバー壁部材を前記電線収容部において前記電線支えの前記カバー受け部に取り付ける中間取付け部を設けたこと、
    特徴とする鉄道車両の配線構造。
  11. 複数の電線を束ねた電線束を準備し、
    車体に設置した電線支えに配線カバーを設置し、
    前記電線束を前記配線カバーに収容した後、前記配線カバーを前記電線支えに取り付けること、
    を特徴とする鉄道車両の配線方法。
  12. 請求項11に記載の鉄道車両の配線方法において、
    前記配線カバーは、可撓性を有した樹脂によって、前記電線の敷設方向に伸びる板状に形成されたカバー壁部材によって構成されており、
    前記カバー壁部材は、その幅方向に当該カバー壁部材を曲げて電線収容部を構成しており、かつ幅方向両端部にはそれぞれ互いに連結される連結部が形成されており、
    前記カバー壁部材は、前記電線収容部に電線を収容した状態で、重ね合わされた前記両連結部同士の連結を兼ねて、前記両連結部において前記電線支えに取り付けられること、
    を特徴とする鉄道車両の配線方法。
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