JP5089630B2 - 鉄道車両構体への配線固定構造及び配線固定方法 - Google Patents

鉄道車両構体への配線固定構造及び配線固定方法 Download PDF

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Description

本発明は、電線、光ファイバーケーブル等を束ねた配線束(ワイヤーハーネス)を鉄道車両構体に固定する配線固定構造及び配線固定方法に関する。
屋根構体、側構体、妻構体及び台枠から構成される鉄道車両構体には、各種の電気品(客室灯、空調装置の車内温度センサ、車内表示器、ドア閉めランプ等)が車両構体の長手方向に分散配置されている。こうした電気品への電力供給、或いは各電気品へ又は各電気品からの信号の送受信の目的で、鉄道車両構体に多数の配線が施工されている。これらの配線は、通常、制御(信号)線、動力線等に大まかに分類された後、経路毎に配線束(ワイヤーハーネス)の形態に下拵えされ、そうした配線束が鉄道車両構体を構成する各構体の所定の箇所に設置される。
車両構体に配線束を設置する場合、まず、予め経路毎に分類された配線を所定の長さに切断した後、各配線へ線番を取り付け、配線を所定の間隔で束ねて配線束(ワイヤーハーネス)を作成する。そして、配線束を車両構体へ持ち込んで、所定の固定場所に載置した後、各配線の終端部に端子を取り付ける。そして、これら作業が終了した後、車両構体に備えられる固定具の間隔(通常、500mm程度の間隔)に、配線束の外周に保護部材を巻き付ける。あるいは、車両構体に持ち込む前に、任意の間隔で仮止めした配線束を車両構体に備えられる固定具の間隔に合わせて、保護部材を巻き付ける。保護部材は、配線束と固定具との摩擦等に起因して配線束に損傷が生じるのを防止する目的で設けられている。
配線束は、上記したように鉄道車両構体に分散配置された電気品への配線接続がされるため、長手方向の各部において、配線の数が異なる場合が多い。このため、配線数(配線束の直径)に応じて仕様が異なる保護部材を複数準備する必要があり、配線束を準備する工数が大きくなる傾向がある。そして、配線束の外周に保護部材を巻き付けるため、配線束の直径が大きくなると、その取り扱いが不便になる。また、配線束を保護する保護部材を配線束でなく車両構体に備えられる配線受に取り付ける場合には、各配線受に対して保護部材を接着しなければならず、接着材の乾燥に時間を要するなど、作業性の面で改善すべき点があった。
特許文献1には、車両構体(具体的には、構体を構成する押出形材へ配線を固定する構造)において、車両構体を構成する押出形材に予め備えられるカーテンレール(固定レール)に、金具を介して、車両構体の長手方向に引き通される配線を敷設するための固定装置が開示されている。
特許文献1に示される固定装置に限らず、一般的には、用途毎に端末処理(端子設置作業等)された配線を経路毎に纏めて配線束の形態にした後、配線束の長手方向に所定の間隔でゴム板等の保護部材を巻付けて、車両構体車両構体に備えられる配線受に、固定帯を用いて配線束を設置している。
特開2005−41294号公報
そこで、鉄道車両構体へ配線束を固定するに際して、配線束を保護する保護部材の作業性が良好な適用の形態を案出し、準備した配線束を車両構体に効率良く設置する点において解決すべき課題がある。
本発明の目的は、鉄道車両構体へ配線束を固定するに際して、配線束を保護する保護部材を簡単に適用可能にするとともに、配線束を車両構体に備えられる配線に簡便に固定して、作業工数を低減して製作コストを削減できる鉄道車両構体への配線固定構造及び配線固定方法を提供することにある。
本発明の目的は、屋根構体、側構体、妻構体、及び台枠を有する鉄道車両構体に備えられる配線受に配線束を固定する配線固定構造において、前記鉄道車両構体の長手方向に沿って配置されるとともに、前記長手方向に対する交差方向の一方の側方部に前記鉄道車両構体に接続される固定部を、当該交差方向の他方の側方部に前記固定部に接続し且つ前記配線束が載置される載置部を備える前記配線受と、前記配線受の長手方向に沿って所定の間隔で前記載置部に備えられる開口部と、少なくとも前記配線束が載置される領域で前記載置部を覆う保護部材と、前記開口部を通されて、前記保護部材に載置された前記配線束を前記載置部共々結束することで前記配線束を前記配線受に固定する環状の固定帯と、を備え、前記保護部材は、前記配線受の前記長手方向に対して交差する断面形状がコ字状に成形されており、前記コ字状の開口に前記載置部を嵌め込み状態で前記載置部に取り付けられていることを特徴とする鉄道車両構体への配線固定構造によって達成できる。
また、本発明の目的は、屋根構体、側構体、妻構体、及び台枠を有する鉄道車両構体に備えられる配線受に配線束を固定する配線固定構造において、前記鉄道車両構体の長手方向に沿って配置されるとともに、前記長手方向の両端部に前記鉄道車両構体に接続される固定部を、当該両固定部の間に前記固定部に接続し且つ前記配線束が載置される載置部を備える前記配線受と、少なくとも前記配線束が載置される領域で前記載置部を覆う保護部材と、前記保護部材に載置された前記配線束を前記載置部共々結束することで前記配線束を前記配線受に固定する環状の固定帯と、を備え、前記保護部材は、前記配線受の前記長手方向に対して交差する断面形状がコ字状に成形されており、前記コ字状の開口に前記載置部を嵌め込み状態で前記載置部に取り付けられていることを特徴とする鉄道車両構体への配線固定構造によって達成できる。
また、本発明の目的は、屋根構体、側構体、妻構体、及び台枠を有する鉄道車両構体に備えられる配線受に配線束を固定する配線固定構造において、前記鉄道車両構体の長手方向に沿った固定レールが備えられる各構体、又は台枠と、前記配線受の長手方向の一方の側方部には前記固定レールに当接される固定部が備えられるとともに、他方の側方部には前記配線束が載置される載置部が備えられ、且つ、前記固定部と前記載置部とには前記配線受の長手方向に沿って所定の間隔で開口部が備えられる前記配線受と、前記固定レールに備えられるボルトと、前記固定部の前記開口部に通される前記ボルトに締結されるナットと、少なくとも前記配線束が載置される領域で前記載置部を覆う保護部材と、前記載置部の前記開口部を通されて、前記保護部材に載置された前記配線束を前記載置部共々結束することで前記配線束を前記配線受に固定する環状の固定帯と、を備え、前記保護部材は、前記配線受の前記長手方向に対して交差する断面形状がコ字状に成形されており、前記コ字状の開口に前記載置部を嵌め込み状態で前記載置部に取り付けられていることを特徴とする鉄道車両構体への配線固定構造によって達成できる。
本発明の他の目的は、屋根構体、側構体、妻構体、及び台枠を有する鉄道車両構体に備えられる配線受に配線束を固定する配線固定方法において、前記構体の長手方向に沿って車内側に設けられる固定レールにボルトを挿入するステップと、前記配線受の固定部に設けられる開口部に前記ボルトを通して前記固定部を前記固定レールに当接してナットで締結するステップと、前記配線受の載置部に保護部材を嵌入するステップと、前記載置部に嵌入された前記保護部材に前記配線束を載置するステップと、前記載置部に設けられる開口部に通された固定帯によって、前記配線束を前記載置部に固定するステップと、から成ることを特徴とする鉄道車両構体への配線固定方法によって達成できる。
本発明による配線固定構造及び配線固定方法によれば、鉄道車両構体へ配線束を固定するに際して、配線束を保護する保護部材を配線受に簡便に取り付けることができるとともに、配線束を車両構体に備えられる配線受に対して固定帯を用いて結束することによって容易に固定できるので、従来の配線固定のように、配線束への巻付けや配線受への接着というような必ずしも作業性が良好でない手法を用いる必要がなく、配線固定のための作業工数を削減して製作コストを削減することができる。
本発明による配線固定構造を適用した鉄道車両構体の断面図である。 本発明による配線固定構造に用いられる配線受の斜視図である。 図2に示す配線受に配線が固定された様子を示す斜視図である。 図3のE−E断面図である。 本発明による配線固定構造の別の実施例による配線受の長手方向の垂直断面図である。 本発明による配線固定構造の別の実施例による配線受の斜視図である。 図6に示す配線固定構造に用いられる配線受に配線が固定された様子を示す斜視図である。 図6のF−F断面図である。 本発明による配線固定構造の別の実施例による配線受の長手方向の垂直断面図である。 本発明による配線固定構造の別の実施例による配線受に配線が固定された様子を示す斜視図である。 本発明による配線固定構造の更に別の実施例であって、台枠の下部に備えられた配線受を示す車両構体断面図である。
本発明による配線固定構造及び配線固定方法の実施例を、図面の記載に基づいて説明する。図1は、本願発明による配線固定構造が適用された鉄道車両構体の一部を車両長手方向に直交する面で切断した断面図である。図2は、図1に示された配線固定構造で用いられる配線受の一例を示す斜視図である。図3は、図2に示された配線受に配線が固定されて得られた配線固定構造の様子を示す斜視図であり、図4は、図3中に示したE−Eで示す面で切断した断面図である。
本発明による配線固定構造の実施例(実施例1)を図1から図4の記載を参照して説明する。図1中のA1には、本発明による配線固定構造の実施例1が示されている。図1において、鉄道車両構体10の屋根構体20及び側構体30は、押出形材によって構成されている。押出形材の押出方向は車体長手方向に合わされているので、図1では押出形材はその断面で示されている。屋根構体20の車内側の面板には、固定レール25が当該車内側の面板との一体成形によって車体長手方向に延びるように形成されている。固定レール25は、カーテンレール状の断面形状を構成しており、車内に艤装品を固定するボルト・ナット35のボルトの頭部が嵌入可能な構造となっている。
図2に示される配線受100の長手方向に対する交差方向で見て一方の側方部には、鉄道車両構体に接続される固定部110、即ち、屋根構体20に備えられる固定レール25に当接される固定部110が形成されており、前記交差方向で見て他方の側方部には後述する配線束300が載置される載置部120が形成されている。載置部120は、接続部115を介して固定部110と一体成形されている。配線受100は、板金の曲げ加工によって製作してもよいし、鉄道車両構体10と同様に、アルミ合金の押出形材で構成してもよい。
固定部110には、屋根構体20に備わる固定レール25に嵌入されるボルト・ナット35のボルトを通すための開口部105が、配線受100の長手方向に沿って間隔P1で設けられている。間隔P1は各配線受100に作用する配線束300の荷重等を勘案して適宜決めればよいし、軽量化の目的で強度を損なわない程度に決めればよい。また、載置部120の接続部115寄りには、配線束300を配線受100に固定するのに用いる固定帯140(図3を参照して後述する)を通すための開口部125(一部にのみ符号を付す)が、配線受100の長手方向に沿って間隔P2で設けられている。間隔P2は配線束300を固定できればよいので、500mm程度とするが、500mmに限定されることなく任意に設けてもよい。
図3及び図4に示すように、配線受100に配線束300が載置される。図3及び図4
では図示はしないが、配線受100は、屋根構体20に備えられる固定レール25にボル
ト・ナット35で締結された状態(図1中のA1)にある。配線受100の載置部120
には、少なくとも配線束300が載置される領域に、配線受100の長手方向に対する交
差(垂直)断面がコ字状に成形された保護部材130が被せられる。保護部材130は、
難燃性を有するとともに弾性を備える材質、例えばCRスポンジ、ゴム系材料で構成され
ている。このため、配線受100に保護部材130を嵌入する際に、保護部材130が弾
性変形して載置部120に対してコ字状の開きが開口するので、載置部120に保護部材130を容易に被せることができる。配線束300を載置部120に被せられた保護部材130の上に載せた後、所定の間隔で載置部120に設けられた開口部125を通された固定帯140によって配線束300を載置部120共々結束することにより、配線束300が配線受100に固定される。
従来、配線束300と配線受100との間の摩擦等から配線束300の損傷を防止するための機能は、配線束300に巻き付けられた保護部材が担っていた。しかし、本発明においては、配線束300の損傷を防止するための機能は、配線束300ではなく、配線受100の一部である載置部120が備える保護部材130が担っている。本発明における保護部材130の装着については、従来に比較して容易であるため、配線固定作業を短時間で実施することができる。
図5は、図2〜図4に示した配線固定構造の変形例を示す図であり、配線固定構造に用いられる配線受の長手方向垂直断面図である。図5に示される配線受100については、図2に示す配線受100と同等の部分には同じ符号を付すことで再度の説明を省略する。図5に示す配線受100の載置部120は、接続部115の端部(下端部)に対して片側に接続された片側載置部である。図5に示される配線受100は、その載置部120を開口部125の近傍を支点として固定部110の側に角度θで折り曲げた点に特徴がある。載置部120をこのような形態にすることにより、配線束300を載置部120に載置する作業時に、配線束300が不用意に載置部120から落下することを防止することができる。なお、載置部120が折り曲げられた形態であっても、保護部材130は弾性体で構成されているため、保護部材130の載置部120への取り付け容易性を損なうことはない。
図1中のA2には、本発明による配線固定構造の別の実施例(実施例2)が示されている。実施例2の詳細を図6〜図9の記載を参照して説明する。図6は、本発明による配線固定構造の実施例2における配線受の斜視図である。図7は、図6に示す配線受に配線束が固定された様子を示す斜視図であり、図8は図7中のF−F断面図である。図9は、図6〜図8に示す実施例における配線受の変形例を示す長手方向の垂直断面図である。図6から図9に示す配線受100は、図2から図5に示した配線受100よりも一層多くの配線束300を固定するために、載置部120を大きくした点に特徴がある。この例では、載置部120は、接続部115の端部に対して両側に接続された両側載置部として設けられている。配線受100の一方の端部に設けられる固定部110、当該固定部110に備えられる開口部105、配線受100の他方の端部に設けられる載置部120、当該載置部120に設けられる開口部125、固定部110と載置部120とを接続するフランジ状の接続部などの詳細構造は、実施例1と同じである。開口部105を設ける間隔は、両側の載置部120,120とそれに載置される配線束300,300の荷重等を勘案して強度を損なわない程度に適宜決められる。
図6から図9に示される配線受100を用いれば、実施例1に示した作業と同じ作業量(屋根構体20へ配線受100を備える作業)で、より多くの配線束300を配線受100に固定できるので、実施例1に比較して、配線受100を屋根構体20へ固定する作業効率を高くできる利点がある。なお、図9に示す例は、接続部115に対して両側に設けられている載置部120のそれぞれにおいて、開口部125の近傍を支点として接続部115から離れる側に角度θで折り曲げた点に特徴がある。
図1中のBには、本発明による配線固定構造の別の実施例(実施例3)が示されている。実施例3における配線受100は、配線受100の固定部110を屋根構体20の好ましくは車内側の面に溶接ビード45によって固定する点に特徴がある。詳細は示さないが、固定部110の幅方向の両端部を長手方向に所定のピッチで断続溶接する。この方法であれば、固定レール25を具備しない屋根構体20、あるいは、側構体30の任意の場所に配線受100を備えることができる。配線束300を固定する手順と構成は、上記実施例で記したので省略する。
図1中のC及びDには、本発明による配線固定構造の別の実施例(実施例4)が示されている。図1におけるC及びDに示される配線受100は、配線受100の固定部110及び載置部120が、屋根構体20又は側構体30と一体に押出成形された押出形材である点に特徴がある。この構成であれば、配線受100を屋根構体20又は側構体30に固定する作業を省略できるので、配線固定作業をより効率的に実施することができる。
図10は、本発明による鉄道車両構体への配線固定構造の更に別の実施例(実施例5)であって、配線受に配線が固定された状態を示す斜視図である。図10に示す配線受100は、載置部120の長手方向の両端部を折り曲げて接続部155,155を構成し、接続部155,155の端部に連続する固定部150,150を備えている。各固定部150には、屋根構体20又は側構体30に備えられる固定レール25に装着されるボルトを通す開口部145が形成されている。配線受100の長手方向寸法Lは、基本的に300mmから500mmである。上記実施例と同様に、保護部材130を載置部120の一方の端部から被せた後、保護部材130の上に配線束300を載せて、固定帯140で配線束300を載置部120共々結束することにより、載置部120に配線束300を固定する。図10に示す配線受100であっても、保護部材130を簡便に装着することができるので、より短時間に配線固定作業を実施することができる。更に、図10に示される配線受100は板の曲げ加工と穴あけ作業のみで成形できるだけでなく、固定帯140を載置部120に設けられた開口部に通す必要がない(載置部120に開口部を形成しなくてもよい)ため、従来の配線固定作業に比較して、より簡便に配線固定作業を実施することができる。
図11は、本発明による鉄道車両構体への配線固定構造の更に別の実施例(実施例6)であって、台枠の下部に備えられた配線受を示す車両構体断面図である。
図11において、鉄道車両構体10を構成する台枠40はその下面側に鉄道車両構体10の長手方向に沿って固定レール25を備えている。鉄道車両構体10の長手方向に直交する方向(枕木方向)に配線束300を敷設する場合、複数の固定レール25に備えられたボルト・ナット35によって、配線受100を台枠40に固定する。そして、配線受100が備える載置部に備えられる保護部材130に配線束300を載置した後、固定帯140で配線束300を配線受100に固定する。図11では図2に示される配線受100を記載しているが、図6に示される配線受を用いても良い。配線受100の固定部110に備えられる開口部と台枠40に備えられる固定レール25とを用いて、配線受100を鉄道車両構体10に固定できるので、図11に示すように、固定レール25に直交する方向にも容易に配線受100を締結することができる。さらに、図示はしないが、固定レール25に備えられるボルトの位置を適宜選択することによって、配線受100を固定レール25に対して、任意の角度(図1に示すように、固定レール25に沿った方向を含む)で設置することもできる。
10…鉄道車両構体 20…屋根構体
25…固定レール 30…側構体
35…ボルト・ナット 40…台枠
45…溶接ビード
A1、A2、B、C、D…配線固定構造
100…配線受 105…開口部
110…固定部 115…接続部
120…載置部 125…開口部
130…保護部材 140…固定帯
145…開口部 150…固定部
155…接続部
300…配線束

Claims (9)

  1. 屋根構体、側構体、妻構体、及び台枠を有する鉄道車両構体に備えられる配線受に配線束を固定する配線固定構造において、
    前記鉄道車両構体の長手方向に沿って配置されるとともに、前記長手方向に対する交差方向の一方の側方部に前記鉄道車両構体に接続される固定部を、当該交差方向の他方の側方部に前記固定部に接続し且つ前記配線束が載置される載置部を備える前記配線受と、
    前記配線受の長手方向に沿って所定の間隔で前記載置部に備えられる開口部と、
    少なくとも前記配線束が載置される領域で前記載置部を覆う保護部材と、
    前記開口部を通されて、前記保護部材に載置された前記配線束を前記載置部共々結束することで前記配線束を前記配線受に固定する環状の固定帯と、
    を備え
    前記保護部材は、前記配線受の前記長手方向に対して交差する断面形状がコ字状に成形されており、前記コ字状の開口に前記載置部を嵌め込み状態で前記載置部に取り付けられていることを特徴とする鉄道車両構体への配線固定構造。
  2. 請求項1に記載される鉄道車両構体への配線固定構造において、
    前記鉄道車両構体の車内側には前記鉄道車両構体の長手方向に沿った固定レールが備えられており、
    前記配線受の前記固定部には前記配線受の長手方向に沿って所定の間隔で開口部が備えられており、
    前記固定レールに備えられるボルトを前記固定部の前記開口部に通し、当該ボルトをナットで締結することにより前記鉄道車両構体に前記配線受を固定すること、
    を特徴とする鉄道車両構体への配線固定構造。
  3. 請求項1に記載される配線固定構造において、
    前記配線受の前記固定部は、前記鉄道車両構体の車内側の面に溶接によって結合されること、
    を特徴とする鉄道車両構体への配線固定構造。
  4. 請求項1に記載される配線固定構造において、
    前記配線受は前記屋根構体又は前記側構体と一体で押し出された押出形材であること、を特徴とする配線固定構造。
  5. 屋根構体、側構体、妻構体、及び台枠を有する鉄道車両構体に備えられる配線受に配線束を固定する配線固定構造において、
    前記鉄道車両構体の長手方向に沿って配置されるとともに、前記長手方向の両端部に前記鉄道車両構体に接続される固定部を、当該両固定部の間に前記固定部に接続し且つ前記配線束が載置される載置部を備える前記配線受と、
    少なくとも前記配線束が載置される領域で前記載置部を覆う保護部材と、
    前記保護部材に載置された前記配線束を前記載置部共々結束することで前記配線束を前記配線受に固定する環状の固定帯と、
    を備え
    前記保護部材は、前記配線受の前記長手方向に対して交差する断面形状がコ字状に成形されており、前記コ字状の開口に前記載置部を嵌め込み状態で前記載置部に取り付けられていることを特徴とする鉄道車両構体への配線固定構造。
  6. 屋根構体、側構体、妻構体、及び台枠を有する鉄道車両構体に備えられる配線受に配線束を固定する配線固定構造において、
    前記鉄道車両構体の長手方向に沿った固定レールが備えられる各構体、又は台枠と、
    前記配線受の長手方向の一方の側方部には前記固定レールに当接される固定部が備えられるとともに、他方の側方部には前記配線束が載置される載置部が備えられ、且つ、前記固定部と前記載置部とには前記配線受の長手方向に沿って所定の間隔で開口部が備えられる前記配線受と、
    前記固定レールに備えられるボルトと、
    前記固定部の前記開口部に通される前記ボルトに締結されるナットと、
    少なくとも前記配線束が載置される領域で前記載置部を覆う保護部材と、
    前記載置部の前記開口部を通されて、前記保護部材に載置された前記配線束を前記載置部共々結束することで前記配線束を前記配線受に固定する環状の固定帯と、
    を備え
    前記保護部材は、前記配線受の前記長手方向に対して交差する断面形状がコ字状に成形されており、前記コ字状の開口に前記載置部を嵌め込み状態で前記載置部に取り付けられていることを特徴とする鉄道車両構体への配線固定構造。
  7. 請求項1、5又は6に記載される鉄道車両構体への配線固定構造において、
    前記配線受は前記固定部に対して前記載置部を接続させる接続部を備えており、
    前記載置部は、前記接続部の端部に対して片側にのみ接続された片側載置部、又は前記接続部の端部に対して両側に接続された両側載置部として設けられていること、
    を特徴とする鉄道車両構体への配線固定構造。
  8. 請求項7に記載される配線固定構造において、
    前記配線受の前記載置部は、前記配線束の前記載置部からの不用意な落下を防止するため、前記開口部の近傍を支点として前記固定部の側に所定角度で折り曲げられていること、
    を特徴とする鉄道車両構体への配線固定構造。
  9. 屋根構体、側構体、妻構体、及び台枠を有する鉄道車両構体に備えられる配線受に配線束を固定する配線固定方法において、
    前記構体の長手方向に沿って車内側に設けられる固定レールにボルトを挿入するステップと、
    前記配線受の固定部に設けられる開口部に前記ボルトを通して前記固定部を前記固定レールに当接してナットで締結するステップと、
    前記配線受の載置部に保護部材を嵌入するステップと、
    前記載置部に嵌入された前記保護部材に前記配線束を載置するステップと、
    前記載置部に設けられる開口部に通された固定帯によって、前記配線束を前記載置部に固定するステップと、
    から成ることを特徴とする鉄道車両構体への配線固定方法
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