JP2010137529A - 偽造防止用シート及びこれを使用した真贋判定用制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】偽造防止用シート及び真贋判定用制御システムに関し、安価かつ製造容易で偽造し難く、容易、確実に真贋判定を可能とする。
【解決手段】シート基部12上に、シート情報14が設けられ、照合用磁性体部13に、真の磁化パターンを記録させる第1磁性体部a2,a3,b1,b2,b4,b5,b7,c1,c2,c3,c4,c7を第1保磁力の磁性体材料で形成すると共に、各第1磁性体部の真の磁化パターンと相まって別の磁化パターンとさせる疑似の磁化パターンを記録させるための第2磁性体部a6,a7,b3,b6,c5,c6を当該第1保磁力より小の第2保磁力の磁性体材料で形成して当該各第1磁性体部と平面的に混在させて設ける構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、クレジットカードなどの各種カード、各種金券、各種チケット等のシートの磁気による偽造防止、真贋判定を行う偽造防止用シート及び真贋判定用制御システムに関する。
近年、クレジットカードなどの各種カード、各種金券、各種チケット等のシートは、磁気記憶部を備えたシートではその内容情報を磁気データで記録しておくことが廉価であって普及しているが、磁気データは読み取りが容易で偽造し易いという側面がある。また、各種金券などの磁気記憶部を備えていないシートにおいては、複写などによる偽造を防止するための種々の光学的な模様等を施すことも行われている。
従来、磁気カードの偽造防止技術として、以下の特許文献で提案されているものがある。下記特許文献には、磁気カードに、保磁力の異なる第1、第2、第3の磁性層を順次積層するもので、保磁力を、第1の磁性層を高保磁力(2750(Oe:エルステッド、1エルステッド=(1/4π)×103A/mであり、以下「エルステッド」を単位とする))として第2の磁性層の低保磁力(1000エルステッド)の2.5倍以上とすると共に、第3の磁性層に、上記第1及び第2の磁性層それぞれ別個に記録された信号磁界の干渉によって生じた磁界並びに配向磁界の影響により形成された磁性粒子の密度が不規則に異なる書き換え不能な固定パターンを記録することが提案されている。この固定パターンは第1及び第2の磁性層の信号を消去してから形成し、又は、第1及び第2の磁性層に対して記録されている信号を一旦消去してから新たな信号を書き込んでもよいことも提案されている。
特開平11−045428号公報
上記特許文献では、第3の磁性層に固定パターンを形成させるために第1の磁性層の形成、書き込み、続く第2の磁性層の形成、書き込み、さらに第3の磁性層の形成のように、そのための製造工程数や製造時間を必要とする。例えば、製造等を考慮して第1及び第2の磁性層のみの2層とした場合、高保磁力材料による第1の磁性層と低保磁力材料による第2の磁性層とは保磁力に2.5倍以上の差があるか否かに拘わらず容易に判別し易く、偽造し易くなるという問題がある。一方で、共に低保磁力の磁性層同士として保磁力に差を設けた場合には判別し難くなるが、反面、それぞれを判別して偽造防止の何らかの手法を施すことは、例えば振動型磁力計などにより磁気ヒステリシス測定でもしない限りは困難であり、このような磁気ヒステリシス測定は装置が高価かつ大掛かりとなって現実的でないという問題がある。
そこで、本発明は上記課題に鑑みなされたもので、安価かつ製造容易で偽造し難く、容易、確実に真贋判定を可能とする偽造防止用シート及び真贋判定用制御システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明では、偽造防止用シートが、真贋判定のために付帯されるシート情報と、第1保磁力の磁性体材料で形成され、前記シート情報と対応する真の磁化パターン又は磁気情報を記録させるための所定数の第1磁性体部と、前記第1保磁力より小の第2保磁力の磁性体材料により形成されて前記第1磁性体部と平面的に混在されて設けられるものであり、当該第1磁性体部の前記真の磁化パターン又は磁気情報と相まって別の磁化パターン又は磁気情報とさせる疑似の磁化パターン又は磁気情報を記録させるための所定数の第2磁性体部と、を備える構成とする。
請求項2の発明では、請求項1記載の偽造防止用シートが、前記所定数の第1磁性体部には真の磁化パターン又は磁気情報が記録され、前記所定数の第2磁性体部には疑似の磁化パターン又は磁気情報が記録されている構成である。
請求項3の発明では、偽造防止用シートに形成された第1磁性体部及び第2磁性体部に対して少なくとも消去、読み込みを行わせる真贋判定用制御システムであって、請求項2記載の偽造防止用シートの前記第1磁性体部及び第2磁性体部に対し、前記第1保磁力より小であり前記第2保磁力より大の保磁力に対応する磁界の強さで当該第2磁性体部の前記疑似の磁化パターン又は磁気情報のみを消去させる消去制御手段と、前記消去制御手段により消去されなかった前記第1磁性体部の磁化パターン又は磁気情報を読み取らせる読込制御手段と、前記読込制御手段により読み取った前記第1磁性体部の磁化パターン又は磁気情報と前記シート情報とに基づいて真贋を判定する判定手段と、を有する構成とする。
請求項4の発明では、請求項3記載の真贋判定用制御システムが、請求項1記載の偽造防止用シートの第1磁性体部及び第2磁性体部に対し、当該第1磁性体部の前記第1保磁力より大の保磁力に対応する磁界の強さで、前記真の磁化パターン又は磁気情報と前記疑似の磁化パターン又は磁気情報とを記録させる記録制御手段を備える構成である。
請求項1,2の発明によれば、第1磁性体部を第1保磁力の磁性体材料で形成すると共に、第2磁性体部を第1保磁力より小の第2保磁力の磁性体材料で形成して第1磁性体部と平面的に混在させて設け、また、第1磁性体部にシート情報に対応する真の磁化パターン又は磁気情報を記録させ、第2磁性体部に第1磁性体部の真の磁化パターン又は磁気情報と相まって別の磁化パターン又は磁気情報とさせる疑似の磁化パターン又は磁気情報を記録させた構成とすることにより、保磁力の異なる磁性体部に対して疑似の磁化パターン又は磁気情報を消去させることで真の磁化パターン又は磁気情報を得ることが可能となることから、安価かつ製造容易で偽造し難く、容易、確実に真贋判定をさせることができるものである。
請求項3の発明によれば、第1磁性体部にシート情報と対応する真の磁化パターン又は磁気情報が記録され、第2磁性体部に疑似の磁化パターン又は磁気情報が記録された偽造防止用シートに対し、第1保磁力より小であり第2保磁力より大の保磁力に対応する磁界の強さで当該第2磁性体部の疑似の磁化パターン又は磁気情報のみを消去させ、消去されなかった第1磁性体部の磁化パターン又は磁気情報とシート情報に基づき真贋判定する構成とすることにより、保磁力の異なる磁性体部に対して疑似の磁化パターン又は磁気情報を消去させることで真の磁化パターン又は磁気情報が得られ、容易、確実に真贋判定をさせることができるものである。
請求項4の発明よれば、偽造防止用シートの第1磁性体部及び第2磁性体部に対し、当該第1磁性体部の第1保磁力より大の保磁力に対応する磁界の強さで、真の磁化パターン又は磁気情報と疑似の磁化パターン又は磁気情報とを記録させる構成とすることにより、真の及び疑似の磁化パターン又は磁気情報の記録、容易かつ確実に真贋判定をさせる消去、読み込みと共に一のシステムで行わせることを可能とさせることができるものである。
以下、本発明の最良の実施形態を図により説明する。
図1に、本発明に係る偽造防止用シートの第1実施形態の構成図を示す。図1(A)、(B)に示す偽造防止用シート11において、シート基部12上の、例えば右下部分に照合用磁性体部13が設けられると共に、例えば左上部分にシート情報14が例えば文字情報「A001」として印刷等により付帯される。ここでは、偽造防止用シート11の構成を、一例として磁気記憶部を備えていない商品券などの金券に適用させる場合としている。
上記照合用磁性体部13には、第1磁性体部a2,a3,b1,b2,b4,b5,b7,c1,c2,c3,c4,c7と第2磁性体部a6,a7,b3,b6,c5,c6とを平面的に混在させ、各第1磁性体部と各第2磁性体部との配置位置で、例えば3桁の数字パターンとして視認可能に設けたものである。この各第1磁性体部は全体で真の磁化パターンとして磁化(記録)させるためのものであり、各第2磁性体部は各第1磁性体部の真の磁化パターンと相まって別の磁化パターンとさせる疑似の磁化パターンを記録させるためのものである。すなわち、上記各第1磁性体部と各第2磁性体部との配置により真の磁化パターン及び疑似の磁化パターンが決定される。
また、上記各第1磁性体部は第1保磁力の磁性体材料で形成され、上記各第2磁性体部は当該第1保磁力より小の第2保磁力の磁性体材料で形成される。これら第1保磁力及び第2保磁力は、JIS規格JISX6302−6で規定されている高保磁力よりも低い保磁力の範囲内で設定させるのが好ましい。これは、上記規格に準拠して市販されているリーダライタにおいては保磁力の違いを判別することができず、偽造防止効果を発揮させることができるからである。例えば、第1保磁力を650エルステッドとし、第2保磁力を325エルステッドと設定する。上記第1保磁力とさせる磁性体材料としてはビデオテープのハイポジションタイプとして知られている例えばコバルト被着ガンマ酸化鉄が使用され、上記第2保磁力とさせる磁性体材料としてはノーマルタイプのビデオテープで知られている例えばガンマ酸化鉄が使用される。
これら第1保磁力及び第2保磁力の各第1磁性体部及び各第2磁性体部は、それぞれの磁性体材料をインキに混入させて例えばグラビアコートにより形成することができ、視覚的に数字パターン「488」として認識させる。ここでは、上記真の磁化パターンと疑似の磁化パターンとの全体では上記数字パターンと同様としている。
なお、上記第1保磁力及び第2保磁力を、当該高保磁力の範囲内で異ならせて設定させてもよい。上記低保磁力とJIS規格JISX6302−6でいう高保磁力と混在させなければ、偽造防止効果は向上する。
続いて、図2に、本発明に係る偽造防止用シートを使用した真贋判定用制御システムのブロック構成図等を示す。この実施形態では、真贋判定用制御システムは図1に示す偽造防止用シート11における照合用磁性体部13の各第1磁性体部及び各第2磁性体部に対して記録(書き込み)をも行う場合として説明するが、当該記録と真贋判定とを別システムで行わせることとしてもよいことはもちろんである。
図2(A)において、真贋判定用制御システム21は、制御処理部22にリーダライタ23及び撮像カメラ25が接続され、当該リーダライタ23は磁化ユニット24を備える。リーダライタ23は、図1に示す偽造防止用シート11における照合用磁性体部13の各第1磁性体部及び各第2磁性体部に対して記録(書き込み)を行い、当該記録が行われた偽造防止用シート11(図3)に対して当該各第1磁性体部の磁化パターンを読み取るもので、磁化ユニット24を備える。当該磁化ユニット24は、ここでは後述の図3,5に示すように各第1磁性体部及び第2磁性体部の配置位置に対応した5つの書き込み及び読み込み共通の磁気ヘッド(1〜5)、並びに消去のための消磁ヘッド(1〜5)で構成されるものとしている。
上記撮像カメラ25は例えばCCDカメラであり、図1に示す偽造防止用シート11に印刷等されたシート情報14を撮像し、例えばビットマップの撮像データを後述の撮像データ認識手段37に送出する。この撮像カメラ25は、例えばシート11を搬送する搬送経路上にリーダライタ23と共に配置されるが、上記リーダライタ23内に設けることとしてもよい。
上記制御処理部22は、制御手段31、バス32、インタフェース(IF)33、RAM34、リード/ライト制御処理手段35、消去制御手段36、撮像データ認識手段37及び判定手段38を適宜備え、当該判定手段38は照合テーブル39を適宜備える。上記制御手段31は、当該システムをアルゴリズム処理により統括的に制御するもので、そのためのプログラムが図示しないROM等に備えられている。上記RAM35は、一時記憶のためのメモリであり、各種プログラムの作業領域となる半導体メモリや仮想的に設定されるハードディスクである。
上記リード/ライト制御処理手段35は、リーダライタ23に対して、読み込み、書き込み(記録)を指令するプログラムで、書き込みの場合には磁気ヘッドの記録磁界の強さを指定し、読み込みの場合には読み取った磁化の磁気データから磁化パターンを特定してデータ化する。当該リード/ライト制御処理手段35は、記録制御手段及び読込制御手段を兼ねたもので、記録と真贋判定とを別システムで行わせる場合には、それぞれ別個のプログラムとなる。図1で説明した例として、各第1磁性体部が650エルステッドの保磁力の磁性体材料で形成され、各第2磁性体部が325エルステッドの保磁力の磁性体材料で形成された場合に、例えば1500G(ガウス、1G=10-4T(テラス)であり、以下「G」を単位とする)で書き込みを行わせる。なお、ガウスとエルステッドの数値は同等と考えてよい。
すなわち、各第1磁性体部に対する書き込みが真の磁化パターンとなり、各第2磁性体部に対する書き込みが当該真の磁化パターンと相まって別の磁化パターンとさせる疑似の磁化パターンとなる。なお、書き込みについては図3で説明し、読み込みについては図5で説明する。
上記消去制御手段36は、リーダライタ23に対して、消去を指令するプログラムであり、消去時の磁界の強さを指定する。例えば、偽造防止用シート11における第1保磁力である650エルステッドの磁性体材料で形成された各第1磁性体部の磁化(書き込み)に対して、また、第2保磁力である325エルステッドの磁性体材料で形成された各第2磁性体部の磁化に対して、第1保磁力より小であり第2保磁力より大の保磁力に対応する例えば400Gの磁界の強さで磁化ユニット24の各消磁ヘッドにより消去を行わせる。これによって、第1保磁力の各第1磁性体部の磁化は消去されず、第2保磁力の各第2磁性体部の磁化のみが消去されることとなる。なお、消去を行わせる磁界の強さ(ここでは400G)をI、第1保磁力をOe1、第2保磁力をOe2としたときに、消去が第1保磁力の磁化に悪影響を及ぼさないように、Oe1>>I>Oe2であることが好ましい。
上記画像データ認識手段37は、撮像カメラ25より送られてくる撮像データ(例えばビットマップデータ)を解析してデータとして認識を行うものであって、ここでは上記偽造防止用シート11に印刷等されたシート情報14をデジタルデータとして認識するプログラムである。上記撮像カメラ25及び画像データ認識手段37により情報認識手段を構成させる。
上記判定手段38は、消去制御手段36により各第2磁性体部の磁化が消去され、消去されなかった各第1磁性体部からリード/ライト制御処理手段35(リーダライタ23)が読み取った磁化パターンと上記画像データ認識手段37により認識されたシート情報14とに基づき照合テーブル39を参照して真贋を判定するプログラムである。当該照合テーブル39は、図2(B)に示すように、磁化パターンのデータとシート情報14のデータとが関連付けられたもので、シート情報14は画像データ認識手段37により認識されて特定され、磁化パターンは各第2磁性体部の消去後に読み取られた各第1磁性体部の磁化状態から特定される。
ここで、図3に、図1のシートの照合用磁性体部への磁気記録の説明図を示す。図3において、上述のようにリーダライタ23の磁化ユニット24の各磁気ヘッド1〜5は、各第1磁性体部a2,a3,b1,b2,b4,b5,b7,c1,c2,c3,c4,c7、及び、各第2磁性体部a6,a7,b3,b6,c5,c6の配置位置に対応されており、リード/ライト制御処理手段35からの書込指令(磁界の強さ1500G)により、搬送されてきたシート11に対して各磁気ヘッド1〜5が磁界の強さ1500Gで各第1磁性体部と各第2磁性体部とを磁化する。
このような各第1磁性体部及び各第2磁性体部が磁化されたシート11を、通常に市販されているリーダライタで読み込んだ場合には、各第1磁性体部と各第2磁性体部とを共に読み込んだ磁化パターン「488」のデータとして認識され、また、目視上においても「488」と視認されることから、偽造する者にとってそのままの偽造となる。
そこで、図4に図2の真贋判定用制御システムによる真贋判定の処理フローチャートを示すと共に、図5に図4における真贋判定処理の説明図を示す。図4において、図3のように各第1磁性体部及び各第2磁性体部が磁化されたシート11が、リーダライタ23内に送り込まれたときに、制御手段31が消去制御手段36に400Gの磁界の強さでの消去を指令させる(ステップ(S)1)。この400Gの消去磁界は、上記のように第1保磁力(650エルステッド)より小であり第2保磁力(325エルステッド)より大の保磁力に対応する磁界の強さである。
図5(A)に示すように、磁化ユニット24の各対応の消磁ヘッド1〜5が、磁化された各第1磁性体部と各第2磁性体部とに対して400Gの磁界で消磁処理を行うと、第2保磁力(325エルステッド)の各第2磁性体部a6,a7,b3,b6,c5,c6の磁化は消去されるが、各第1磁性体部は第1保磁力が650エルステッドであることから磁化は消去されない。すなわち、各第2磁性体部の疑似の磁化パターンのみが消去される。
そこで、制御手段31が、リード/ライト制御処理手段35にリーダライタ23に対する読み込みを指令させると共に、撮像データ認識手段37に撮像カメラ25に対するシート11のシート情報14の撮像を指令させる(S2)。リード/ライト制御処理手段35では、図5(B)に示すように、磁化されている各第1磁性体部a2,a3,b1,b2,b4,b5,b7,c1,c2,c3,c4,c7のみが読み込まれて磁気データの磁化パターン「123」を特定し、また、撮像データ認識手段37が撮像データからシート情報14のデータを特定する(S3)。
続いて、判定手段38が、磁化パターンのパターンデータ及びシート情報のデータに基づき、図2(B)に示す照合テーブル39を参照して、一致するか否かを判定する(S4)。判定結果(S5)、不一致であれば[NG」と判定し(S6)、一致すれば「真正」と判定するものである(S7)。
このように、保磁力の異なる磁性体部に対して疑似の磁化パターンを消去させることで真の磁化パターンを得ることが可能となることから、安価かつ製造容易で偽造し難く、容易、確実に真贋判定を行うことができるものである。また、真及び疑似の磁化パターンの記録、容易かつ確実に真贋判定をさせる消去、読み込みを一のシステムで行わせることも可能とすることができるものである。
ところで、上記実施形態では、真贋判定を行うためのシート情報14をシート基部12上に形成した場合を示したが、例えばチケットや各種磁気カードのように、磁気媒体が設けられている場合には、当該磁気媒体上にシート情報のデータを記録させておき、真贋判定時にリード/ライト制御処理手段35で読み込ませることとしてもよい。この場合には、リーダライタ23にシート情報を書き込み、読み込ませる磁気ヘッド及び消磁ヘッドを設けるだけで、上記撮像カメラ25、撮像データ認識手段37及び照合テーブル39を不要とさせることができる。このことは、以下の各実施形態においても同様である。
次に、図6に、本発明に係る偽造防止用シートの第2実施形態の構成説明図を示す。図6(A)において、偽造防止用シート11は、照合用磁性体部41を、例えば5つの角形状(その形状を問わない)のマークとし、650エルステッドの第1磁性体部e1〜e3及び325エルステッドの第2磁性体部e4,e5として所望の間隔で平面的に混在させたもので、他の形態は図1と同様である。すなわち、各第1磁性体部及び各第2磁性体部e1〜e5のそれぞれの配置で真の磁化パターンと疑似の磁化パターンが決定される。
このような偽造防止用シート11に対し、図6(B)に示すように、磁気ヘッド24により各第1磁性体部及び各第2磁性体部e1〜e5に対して磁界の強さ1500Gで書き込んで磁化する。すなわち、第1磁性体部e1〜e3の磁化が真の磁化パターンとなり、第2磁性体部e4,e5の磁化が疑似の磁化パターンとなる。
上記各第1磁性体部及び各第2磁性体部e1〜e5に磁化された偽造防止用シート11の真贋判定時には、図6(C)に示すように、各第1磁性体部及び各第2磁性体部e1〜e5に対して磁化ユニット24の消磁ヘッドにより磁界の強さ400Gで消磁処理を行うことで第2磁性体部e4,e5のみが消去される。そして、図6(D)に示すように、各第1磁性体部及び各第2磁性体部e1〜e5に対して読み込みを行わせることで各第1磁性体部e1〜e3のみの磁気データによる磁化パターンが特定されるものである。
このように、第1磁性体部及び第2磁性体部を視覚上の数字や文字としなくとも実現することができるものである。
次に、図7に、本発明に係る偽造防止用シートの第3実施形態の構成説明図を示す。図7(A)において、偽造防止用シート11は、照合用磁性体部51を、例えばテープ状とし、650エルステッドの第1磁性体部e1〜e3及び325エルステッドの第2磁性体部e4,e5を連続状として平面的に混在させたもので、他の形態は図1と同様である。すなわち、各第1磁性体部と各第2磁性体部e1〜e5のそれぞれの配置や長さで真の磁化パターンと疑似の磁化パターンが決定される。
例えば、図7(B)に示すように、各第1磁性体部と各第2磁性体部e1〜e5に対して磁気ヘッド24により磁界の強さ1500Gで一連に磁化する書き込みを行う。そして、図7(C)に示すように、各第1磁性体部と各第2磁性体部e1〜e5に対して磁化ユニット24の消磁ヘッドにより磁界の強さ400Gで消磁処理を行うことで第2磁性体部e4,e5のみの磁化が消去され、各第1磁性体部の磁化はそのままとされる。
そこで、図7(D)に示すように、各第1磁性体部及び各第2磁性体部e1〜e5に対して読み込みを行わせることで各第1磁性体部e1〜e3のみの磁気データによる磁化パターンが磁気ヘッド24による磁化検出の長さ(検出波形の長さ)で各第1磁性体部e1〜e3の磁化パターンが特定されるものである。すなわち、消去以前の例えば偽造のための読み込みに対しては各第1磁性体部及び各第2磁性体部e1〜e5の総ての長さの磁化パターンとして認識されることから消去によって偽造防止、真贋判定が可能となるものである。
次に、図8に、本発明に係る偽造防止用シートの第4実施形態の構成説明図を示す。上記各実施形態は、第1磁性体部及び第2磁性体部で磁化パターンを形成させた場合を示したが、本実施形態では磁気情報とした場合を、図7の実施形態を用いて説明する。
図8(A)において、偽造防止用シート11は、テープ状の照合用磁性体部51に、650エルステッドの第1磁性体部e1〜e3及び325エルステッドの第2磁性体部e4,e5を連続状として平面的に混在させることは図7(A)と同様である。そして、図8(B)に示すように、各第1磁性体部e1〜e3に磁気情報(磁気データをとしてそれぞれ「1,2,3」)を書き込み、各第2磁性体部e4,e5に磁気情報(磁気データをとしてそれぞれ「4,5」)をそれぞれ書き込むものである。すなわち、第1磁性体部の磁気情報「1,2,3」が真の磁気情報となり、第2磁性体部の磁気情報「4,5」が疑似の磁気情報となる。
上記各第1磁性体部及び各第2磁性体部e1〜e5に磁気情報を形成されたシート11の真贋判定時には、図8(C)に示すように、各第1磁性体部及び各第2磁性体部e1〜e5に対して磁界の強さ400Gで一定の磁化方向で消去処理を行わせるもので、ここでは上記のように書き込み用の磁気ヘッドと、読み込み用の磁気ヘッドを別として書き込み用の磁気ヘッドで各第1磁性体部に影響を与えずに第2磁性体部e4,e5の一の磁化方向として磁気データのみを消去させる。すなわち、第2磁性体部e4,e5の磁気データは磁気情報として意味をなさなくなる。そして、図8(D)に示すように、各第1磁性体部及び各第2磁性体部e1〜e5に対して読み込みを行わせることで各第1磁性体部e1〜e3のみの磁気情報が特定されるものである。
なお、真贋判定用の磁気情報をテープ状の照合用磁性体部51に記録した場合を示したが、図1〜図6についても適用することができる。例えば、アジマス記録方式を用いれば、図1や図6に示すような幅の狭い磁性体部にも磁気情報を記録することができるものである。
本発明の偽造防止用シート及び真贋判定用制御システムは、クレジットカードなどの各種カード、各種金券、各種チケット等のシートに対する磁気による偽造防止技術、真贋判定技術に利用可能である。
本発明に係る偽造防止用シートの第1実施形態の構成図である。 本発明に係る偽造防止用シートを使用した真贋判定用制御システムのブロック構成図等である。 図1のシートの照合用磁性体部への磁気記録の説明図である。 図2の真贋判定用制御システムによる真贋判定の処理フローチャートである。 図4における真贋判定処理の説明図である。 本発明に係る偽造防止用シートの第2実施形態の構成説明図である。 本発明に係る偽造防止用シートの第3実施形態の構成説明図である。 本発明に係る偽造防止用シートの第4実施形態の構成説明図である。である。
符号の説明
11 偽造防止用シート
12 シート基部
13,41,51 照合用磁性体部
14 シート情報
23 リーダライタ
24 磁化ユニット
35 リード/ライト制御処理手段
36 消去制御手段
37 撮像データ認識手段
38 判定手段
39 照合テーブル

Claims (4)

  1. 真贋判定のために付帯されるシート情報と、
    第1保磁力の磁性体材料で形成され、前記シート情報と対応する真の磁化パターン又は磁気情報を記録させるための所定数の第1磁性体部と、
    前記第1保磁力より小の第2保磁力の磁性体材料により形成されて前記第1磁性体部と平面的に混在されて設けられるものであり、当該第1磁性体部の前記真の磁化パターン又は磁気情報と相まって別の磁化パターン又は磁気情報とさせる疑似の磁化パターン又は磁気情報を記録させるための所定数の第2磁性体部と、
    を備えることを特徴とする偽造防止用シート。
  2. 請求項1記載の偽造防止用シートであって、前記所定数の第1磁性体部には真の磁化パターン又は磁気情報が記録され、前記所定数の第2磁性体部には疑似の磁化パターン又は磁気情報が記録されていることを特徴とする偽造防止用シート。
  3. 偽造防止用シートに形成された第1磁性体部及び第2磁性体部に対して少なくとも消去、読み込みを行わせる真贋判定用制御システムであって、
    請求項2記載の偽造防止用シートの前記第1磁性体部及び第2磁性体部に対し、前記第1保磁力より小であり前記第2保磁力より大の保磁力に対応する磁界の強さで当該第2磁性体部の前記疑似の磁化パターン又は磁気情報のみを消去させる消去制御手段と、
    前記消去制御手段により消去されなかった前記第1磁性体部の磁化パターン又は磁気情報を読み取らせる読込制御手段と、
    前記読込制御手段により読み取った前記第1磁性体部の磁化パターン又は磁気情報と前記シート情報とに基づいて真贋を判定する判定手段と、
    を有することを特徴とする真贋判定用制御システム。
  4. 請求項3記載の真贋判定用制御システムであって、請求項1記載の偽造防止用シートの第1磁性体部及び第2磁性体部に対し、当該第1磁性体部の前記第1保磁力より大の保磁力に対応する磁界の強さで、前記真の磁化パターン又は磁気情報と前記疑似の磁化パターン又は磁気情報とを記録させる記録制御手段を備えることを特徴とする真贋判定用制御システム。
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JP2005125630A (ja) * 2003-10-24 2005-05-19 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd 磁気カードおよび磁気カードの真偽判別方法

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