JPH0313649B2 - - Google Patents
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- JPH0313649B2 JPH0313649B2 JP59199304A JP19930484A JPH0313649B2 JP H0313649 B2 JPH0313649 B2 JP H0313649B2 JP 59199304 A JP59199304 A JP 59199304A JP 19930484 A JP19930484 A JP 19930484A JP H0313649 B2 JPH0313649 B2 JP H0313649B2
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Landscapes
- Magnetic Record Carriers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(イ) 発明の目的
[産業上の利用分野]
この発明は磁気記録媒体、特に磁気カード、磁
気シート、磁気通帳、或いは磁気定期券等に不正
使用防止機能及び偽造改ざん防止機能を持たせる
ための磁気記録媒体に関するものである。
気シート、磁気通帳、或いは磁気定期券等に不正
使用防止機能及び偽造改ざん防止機能を持たせる
ための磁気記録媒体に関するものである。
磁気記録媒体は、強磁性金属酸化物等の磁性材
料をバインダーや溶剤と混合分散させてカード基
材等の上に塗布し、乾燥させて磁気記録層を構成
し、カード状やシート状にしたものであつて、第
3図aに示すように情報書込み装置の磁気ヘツド
11によつて、磁気記録層3の磁性材料を磁化さ
せて情報を書き込み、また第3図bに示すよう
に、情報読取り装置の磁気ヘツド12によつて磁
気記録層3の磁性材料の残留磁気を検出して、情
報を読取るように構成されている。
料をバインダーや溶剤と混合分散させてカード基
材等の上に塗布し、乾燥させて磁気記録層を構成
し、カード状やシート状にしたものであつて、第
3図aに示すように情報書込み装置の磁気ヘツド
11によつて、磁気記録層3の磁性材料を磁化さ
せて情報を書き込み、また第3図bに示すよう
に、情報読取り装置の磁気ヘツド12によつて磁
気記録層3の磁性材料の残留磁気を検出して、情
報を読取るように構成されている。
このような磁気記録媒体を貯金通帳や定期券と
して使用する場合には、不正使用や偽造改ざんを
防止する機能を具えさせる必要がある。
して使用する場合には、不正使用や偽造改ざんを
防止する機能を具えさせる必要がある。
[従来の技術]
この不正使用や偽造改ざんを防止する方法とし
ては、従来、磁気的透かしを磁気記録層に入れる
ものがある。これは針状磁性粉の磁化容易軸の配
向方向を磁気ストライプ等の磁気記録層の長手方
向(記録方向)に対して繰返し変化させて目視不
可の磁気パターンを付加する方法である。しかる
に、この磁気パターンは目視不可ではあるが、端
末機の複雑化、保守の点に問題が残り、マグネテ
イツクテープビユアー(magnetic tape viewer)
等によれば磁気的に検出して可視状態に再現する
ことができるので、通常の記録方式のものに比較
すれば、幾分、偽造、改ざんの困難性はあるもの
の、そのような磁気パターンの改ざんが不可能で
はなく、不正使用防止、偽造改ざん防止機能とし
ては必ずしも十分ではない。
ては、従来、磁気的透かしを磁気記録層に入れる
ものがある。これは針状磁性粉の磁化容易軸の配
向方向を磁気ストライプ等の磁気記録層の長手方
向(記録方向)に対して繰返し変化させて目視不
可の磁気パターンを付加する方法である。しかる
に、この磁気パターンは目視不可ではあるが、端
末機の複雑化、保守の点に問題が残り、マグネテ
イツクテープビユアー(magnetic tape viewer)
等によれば磁気的に検出して可視状態に再現する
ことができるので、通常の記録方式のものに比較
すれば、幾分、偽造、改ざんの困難性はあるもの
の、そのような磁気パターンの改ざんが不可能で
はなく、不正使用防止、偽造改ざん防止機能とし
ては必ずしも十分ではない。
また、他の不正使用防止、偽造改ざん防止手段
としては、磁気記録層を構成する磁性材料として
2500Oe以上の高抗磁力性磁性体を使用するもの
がある。このように高抗磁力の磁性材料で磁気記
録層を構成した場合には、通常市販されている磁
気ヘツドでは記録や消去が不可能であるので、一
応は磁気記録媒体の偽造改ざんを防ぐことができ
るが、近来の如く、一般の磁気ヘツドの性能が向
上して、高出力のものが市販されるようになる
と、高抗磁力の磁性材料からなる磁気記録層に対
しても、記録や消去が容易にできるようになるか
ら、この場合も、不正使用、偽造改ざん防止機能
は必ずしも十分とはいえない。
としては、磁気記録層を構成する磁性材料として
2500Oe以上の高抗磁力性磁性体を使用するもの
がある。このように高抗磁力の磁性材料で磁気記
録層を構成した場合には、通常市販されている磁
気ヘツドでは記録や消去が不可能であるので、一
応は磁気記録媒体の偽造改ざんを防ぐことができ
るが、近来の如く、一般の磁気ヘツドの性能が向
上して、高出力のものが市販されるようになる
と、高抗磁力の磁性材料からなる磁気記録層に対
しても、記録や消去が容易にできるようになるか
ら、この場合も、不正使用、偽造改ざん防止機能
は必ずしも十分とはいえない。
さらに、他の不正使用、偽造改ざん防止手段と
しては、磁気カード等の磁気記録層の上に、真正
識別のための識別信号を所定の形状若しくはパタ
ーンで形成しておいて、検査に当つては、その識
別符号を検出し、検出された識別符号が真正の形
状若しくはパターンと一致するときは、そのカー
ドは真正と判断され、そうでないときは、そのカ
ードは偽造改ざんされたものと判断するようにし
たものがある。
しては、磁気カード等の磁気記録層の上に、真正
識別のための識別信号を所定の形状若しくはパタ
ーンで形成しておいて、検査に当つては、その識
別符号を検出し、検出された識別符号が真正の形
状若しくはパターンと一致するときは、そのカー
ドは真正と判断され、そうでないときは、そのカ
ードは偽造改ざんされたものと判断するようにし
たものがある。
この識別符号も不可視状に設ける必要がある。
この識別符号を設ける方法は、実施が容易である
ところから有望視されている。しかるに、この識
別符号は従来印刷によつて形成され、第4図aに
示すように磁気記録層3の上に非磁性インキで所
定の形状若しくはパターンで識別符号層4aを印
刷して磁気記録層3を覆い隠す。従つて、磁気記
録層3において識別符号層4aに覆われている部
位Bでは、書込みヘツド若しくは読取りヘツドが
非磁性インキの厚みだけ磁気記録層4aの表面か
ら離隔して磁束が到達せず、記録も再生も不可能
となるので、カードの検査に当つてはそのような
記録も再生も不可能な部分を磁気的に検出して、
その形状やパターンを真正の識別符号の形状やパ
ターンと対比して、カードの真偽を判定するもの
である。しかるに、この識別符号層を用いる方法
は、識別符号層を構成する印刷インキの層の厚み
によつて磁気ヘツドを磁気記録層3の表面の上方
に離隔させることによつて記録、再生を不可能と
するものであるから、印刷インキの層の必要な厚
みも相当に大きくなり、その結果識別符号層4a
の表面と磁気記録層13の表面との間に段差が生
じ、結局、識別符号層が可視状になつてしまうと
いう欠点があり、その解決技術の開発が望まれて
いる。
この識別符号を設ける方法は、実施が容易である
ところから有望視されている。しかるに、この識
別符号は従来印刷によつて形成され、第4図aに
示すように磁気記録層3の上に非磁性インキで所
定の形状若しくはパターンで識別符号層4aを印
刷して磁気記録層3を覆い隠す。従つて、磁気記
録層3において識別符号層4aに覆われている部
位Bでは、書込みヘツド若しくは読取りヘツドが
非磁性インキの厚みだけ磁気記録層4aの表面か
ら離隔して磁束が到達せず、記録も再生も不可能
となるので、カードの検査に当つてはそのような
記録も再生も不可能な部分を磁気的に検出して、
その形状やパターンを真正の識別符号の形状やパ
ターンと対比して、カードの真偽を判定するもの
である。しかるに、この識別符号層を用いる方法
は、識別符号層を構成する印刷インキの層の厚み
によつて磁気ヘツドを磁気記録層3の表面の上方
に離隔させることによつて記録、再生を不可能と
するものであるから、印刷インキの層の必要な厚
みも相当に大きくなり、その結果識別符号層4a
の表面と磁気記録層13の表面との間に段差が生
じ、結局、識別符号層が可視状になつてしまうと
いう欠点があり、その解決技術の開発が望まれて
いる。
[発明が解決しようとする問題点]
この発明は上記の如き事情に鑑みてなされたも
のであつて、磁気カード等の磁気記録層に、真正
識別のための識別符号を入れるものにおいて、そ
の識別符号の磁気的な検出が容易かつ確実で、特
に、識別符号の層の厚みを小さくすることがで
き、従つて、識別符号の目視を確実に防ぐことが
でき、不正使用及び偽造改ざん防止を確実に防ぐ
ことができる磁気記録媒体を提供することを目的
とするものである。
のであつて、磁気カード等の磁気記録層に、真正
識別のための識別符号を入れるものにおいて、そ
の識別符号の磁気的な検出が容易かつ確実で、特
に、識別符号の層の厚みを小さくすることがで
き、従つて、識別符号の目視を確実に防ぐことが
でき、不正使用及び偽造改ざん防止を確実に防ぐ
ことができる磁気記録媒体を提供することを目的
とするものである。
(ロ) 発明の構成
[問題を解決するための手段]
この目的に対応して、この発明の磁気記録媒体
は、基材上に形成された磁気記録層の表面の一部
分を覆つて、所定の形状若しくはパターンで形成
された前記磁気記録層に使用される磁性体よりも
低い抗磁力を有する磁性体の層からなる識別符号
層を設けることを特徴としている。
は、基材上に形成された磁気記録層の表面の一部
分を覆つて、所定の形状若しくはパターンで形成
された前記磁気記録層に使用される磁性体よりも
低い抗磁力を有する磁性体の層からなる識別符号
層を設けることを特徴としている。
以下、この発明の詳細を一実施例を示す図面に
ついて説明する。
ついて説明する。
第1図において1は磁気カードである。磁気カ
ード1は基材2を有する。基材2は通常、紙やポ
リエステルフイルムで構成する。基材2の表面に
磁気記録層3を形成する。この磁気記録層3は強
磁性金属酸化物等の磁性材料で構成する。以上の
構成は従来の磁気カードと異ならない。
ード1は基材2を有する。基材2は通常、紙やポ
リエステルフイルムで構成する。基材2の表面に
磁気記録層3を形成する。この磁気記録層3は強
磁性金属酸化物等の磁性材料で構成する。以上の
構成は従来の磁気カードと異ならない。
磁気記録層3の表面の一部分に識別符号層4を
形成する。識別符号層4は、あたかもバーコード
のように、所定の形状若しくはパターンをもつて
形成されて、その形状若しくはパターンに対応し
て磁気記録層3を覆い、隠蔽している。この識別
符号層4は低抗磁力磁性体によつて構成され、そ
のような低抗磁力磁性体をインキ化したものを印
刷によつて磁気記録層3の上に塗布して形成す
る。低抗磁力磁性体としては、例えば、抗磁力
が、150Oe以下の、Ni−Zn、Mn−Znマグネタイ
ト等の軟質フエライトや軟質の金属等軟質の磁性
材料を使用することができる。また、識別符号層
4の厚さは、磁気シールド効果を発揮し得る厚み
とし、低抗磁力磁性体の密度や抗磁力や書込み弾
界強度若しくは読取り磁界強度とのかね合いで決
定され、通常は6μ程度であるが、外部から不可
視状とするという観点からは薄い程好ましい。
形成する。識別符号層4は、あたかもバーコード
のように、所定の形状若しくはパターンをもつて
形成されて、その形状若しくはパターンに対応し
て磁気記録層3を覆い、隠蔽している。この識別
符号層4は低抗磁力磁性体によつて構成され、そ
のような低抗磁力磁性体をインキ化したものを印
刷によつて磁気記録層3の上に塗布して形成す
る。低抗磁力磁性体としては、例えば、抗磁力
が、150Oe以下の、Ni−Zn、Mn−Znマグネタイ
ト等の軟質フエライトや軟質の金属等軟質の磁性
材料を使用することができる。また、識別符号層
4の厚さは、磁気シールド効果を発揮し得る厚み
とし、低抗磁力磁性体の密度や抗磁力や書込み弾
界強度若しくは読取り磁界強度とのかね合いで決
定され、通常は6μ程度であるが、外部から不可
視状とするという観点からは薄い程好ましい。
識別符号層4の上には隠蔽層5が形成される。
この隠蔽層5は識別符号層4を隠蔽するためのも
ので、白色インキ等を使用して印刷等により形成
され、磁気記録層3及び識別符号4を覆つて隠蔽
する。隠蔽層5の上には必要に応じて印刷層6が
形成され、所要の情報やデザインを表示し、ま
た、識別符号層4を隠蔽する地紋が表現される。
印刷層6の上にはさらに必要に応じて保護層7が
形成される。
この隠蔽層5は識別符号層4を隠蔽するためのも
ので、白色インキ等を使用して印刷等により形成
され、磁気記録層3及び識別符号4を覆つて隠蔽
する。隠蔽層5の上には必要に応じて印刷層6が
形成され、所要の情報やデザインを表示し、ま
た、識別符号層4を隠蔽する地紋が表現される。
印刷層6の上にはさらに必要に応じて保護層7が
形成される。
なお、第1図に示す実施例では基材2の裏面側
には印刷層6及び保護層7のみが形成されている
が、この基材2の裏面側を表面側と同じように、
磁気記録層、識別符号層、隠蔽層、印刷層及び保
護層を設けてもよい。
には印刷層6及び保護層7のみが形成されている
が、この基材2の裏面側を表面側と同じように、
磁気記録層、識別符号層、隠蔽層、印刷層及び保
護層を設けてもよい。
[作用]
以上のように構成された磁気カードにおいて、
磁気カードの真偽を判定するために、磁気記録層
3に情報を書込む場合には第2図aに示す如く
(但し第2図aにおいては説明の便宜上、第1図
に示す磁気カードから基材2、隠蔽層5、印刷層
6及び保護層7が省略され、磁気記録層3及び識
別符号層4だけが示されている。第2図bについ
ても同じ)、磁気カード1を書込みヘツド11に
接触させた状態で、磁気カード1を書込みヘツド
11に対して相対変位させる。なお、この書込ヘ
ツド11、読取りヘツド12は識別符号層4を含
むトラツクに位置するように設定されることは言
うまでもない。書込みヘツド11が磁気記録層3
に対応しているときは、例えば磁気記録層3の部
位Aは磁化されて情報が書き込まれる。一方、磁
気カード1が移動して書込みヘツド11が識別符
号層4に対応して位置した場合には、識別符号層
4が低抗磁力磁性体によつて構成されているため
に磁気シールド効果をもち、このために書込みヘ
ツド11の磁束は識別符号層4の下の磁気記録層
3の部位Bに達せず、若しくは僅かしか磁束が識
別符号層4の下の磁気記録層3の部位Bに達せ
ず、従つて部位Bには何等の情報も書き込まれな
い無磁化部分が識別符号層4の形状若しくはパタ
ーンに応じて残ることになる。
磁気カードの真偽を判定するために、磁気記録層
3に情報を書込む場合には第2図aに示す如く
(但し第2図aにおいては説明の便宜上、第1図
に示す磁気カードから基材2、隠蔽層5、印刷層
6及び保護層7が省略され、磁気記録層3及び識
別符号層4だけが示されている。第2図bについ
ても同じ)、磁気カード1を書込みヘツド11に
接触させた状態で、磁気カード1を書込みヘツド
11に対して相対変位させる。なお、この書込ヘ
ツド11、読取りヘツド12は識別符号層4を含
むトラツクに位置するように設定されることは言
うまでもない。書込みヘツド11が磁気記録層3
に対応しているときは、例えば磁気記録層3の部
位Aは磁化されて情報が書き込まれる。一方、磁
気カード1が移動して書込みヘツド11が識別符
号層4に対応して位置した場合には、識別符号層
4が低抗磁力磁性体によつて構成されているため
に磁気シールド効果をもち、このために書込みヘ
ツド11の磁束は識別符号層4の下の磁気記録層
3の部位Bに達せず、若しくは僅かしか磁束が識
別符号層4の下の磁気記録層3の部位Bに達せ
ず、従つて部位Bには何等の情報も書き込まれな
い無磁化部分が識別符号層4の形状若しくはパタ
ーンに応じて残ることになる。
次に読取りの場合には、磁気記録層3の部位A
からは読取りヘツド12に磁束が到達して情報の
読取りが行われるが、読取りヘツド12が識別符
号層4に対応して位置した場合には、磁化されて
いない磁気記録層3の部位Bからは磁束が発生せ
ず、また、部位Bがわずかに磁化されていたとし
ても、その磁束は識別符号層4を構成する低抗磁
力磁性体の磁気シールド効果によつて読取りヘツ
ド12に到達せず、結局、情報の書込みのない未
磁化の状態が検出されることになる。このよう
に、識別符号層4に対応する磁気記録層3の部位
Bは情報の書込みも読取りもできない未磁化の状
態を、維持するから、この未磁化の部位Bを検出
してその形状若しくはパターンが設定された識別
符号層4の形状若しくはパターンと一致すれば、
その磁気カードは真正なものと判定することがで
きる。
からは読取りヘツド12に磁束が到達して情報の
読取りが行われるが、読取りヘツド12が識別符
号層4に対応して位置した場合には、磁化されて
いない磁気記録層3の部位Bからは磁束が発生せ
ず、また、部位Bがわずかに磁化されていたとし
ても、その磁束は識別符号層4を構成する低抗磁
力磁性体の磁気シールド効果によつて読取りヘツ
ド12に到達せず、結局、情報の書込みのない未
磁化の状態が検出されることになる。このよう
に、識別符号層4に対応する磁気記録層3の部位
Bは情報の書込みも読取りもできない未磁化の状
態を、維持するから、この未磁化の部位Bを検出
してその形状若しくはパターンが設定された識別
符号層4の形状若しくはパターンと一致すれば、
その磁気カードは真正なものと判定することがで
きる。
(ハ) 発明の効果
この発明では磁気記録層上に設ける識別符号層
の低抗磁力磁性体で構成するので、その磁気シー
ルド効果により書込みのときも磁気記録層3への
ヘツド磁界の印加が小さくなり、磁気記録層の残
留磁化が小さくなる。また読取りのときも、識別
符号層4のシールド効果により、磁気記録層から
の漏洩磁界をシールドし、読取りヘツドに作用す
る磁界が小さくなるので、再生は困難になる。こ
のようにして識別符号層4に覆われた磁気記録層
3の部位Bには書込みも読取りも不可能となる。
従つて、識別符号層4を含む磁気記録層3に連続
して一定の書込みを行ない、これを読取れば、書
込んだはずの情報が読取れない部位Bが現れ、こ
の部位Bを判定することによつて磁気カード等の
真偽の判定がきわめて容易かつ確実に行うことが
できる。しかも、識別符号層を構成する低抗磁力
磁性体が磁気シールド効果を持つので、通常の印
刷インキ層により磁気書込み、読取り不可能に磁
気記録層3を覆う場合よりも、必要な識別符号層
4の厚みは小さくてよく、識別符号層を設けた部
位と設けない部位との段差が小さくなり、これを
隠蔽層5で隠蔽したときに、目視不可能となり、
識別符号層の存在を知られることなく、磁気カー
ドの偽造、改ざんを不可能にし、ひいては不正使
用を防止することができる。
の低抗磁力磁性体で構成するので、その磁気シー
ルド効果により書込みのときも磁気記録層3への
ヘツド磁界の印加が小さくなり、磁気記録層の残
留磁化が小さくなる。また読取りのときも、識別
符号層4のシールド効果により、磁気記録層から
の漏洩磁界をシールドし、読取りヘツドに作用す
る磁界が小さくなるので、再生は困難になる。こ
のようにして識別符号層4に覆われた磁気記録層
3の部位Bには書込みも読取りも不可能となる。
従つて、識別符号層4を含む磁気記録層3に連続
して一定の書込みを行ない、これを読取れば、書
込んだはずの情報が読取れない部位Bが現れ、こ
の部位Bを判定することによつて磁気カード等の
真偽の判定がきわめて容易かつ確実に行うことが
できる。しかも、識別符号層を構成する低抗磁力
磁性体が磁気シールド効果を持つので、通常の印
刷インキ層により磁気書込み、読取り不可能に磁
気記録層3を覆う場合よりも、必要な識別符号層
4の厚みは小さくてよく、識別符号層を設けた部
位と設けない部位との段差が小さくなり、これを
隠蔽層5で隠蔽したときに、目視不可能となり、
識別符号層の存在を知られることなく、磁気カー
ドの偽造、改ざんを不可能にし、ひいては不正使
用を防止することができる。
第1図はこの発明の一実施例に係る磁気カード
の断面説明図、第2図aは第1図に示す磁気カー
ドの書込み状態を示す断面説明図、第2図bは第
1図に示す磁気カードの読取り状態を示す断面説
明図、第3図aは他の磁気カードの書込み状態を
示す断面説明図、第3図bは他の磁気カードの読
取り状態を示す断面説明図、第4図aは印刷イン
キ層を設けた磁気カードの書込み状態を示す断面
説明図、及び第4図bは印刷インキ層を設けた磁
気カードの読取り状態を示す断面説明図である。 1……磁気カード、2……基材、3……磁気記
録層、4……識別符号層、5……隠蔽層、6……
印刷層、7……保護層、11……書込みヘツド、
12……読取りヘツド。
の断面説明図、第2図aは第1図に示す磁気カー
ドの書込み状態を示す断面説明図、第2図bは第
1図に示す磁気カードの読取り状態を示す断面説
明図、第3図aは他の磁気カードの書込み状態を
示す断面説明図、第3図bは他の磁気カードの読
取り状態を示す断面説明図、第4図aは印刷イン
キ層を設けた磁気カードの書込み状態を示す断面
説明図、及び第4図bは印刷インキ層を設けた磁
気カードの読取り状態を示す断面説明図である。 1……磁気カード、2……基材、3……磁気記
録層、4……識別符号層、5……隠蔽層、6……
印刷層、7……保護層、11……書込みヘツド、
12……読取りヘツド。
Claims (1)
- 1 基材上に形成された磁気記録層の表面の一部
分を覆つて、所定の形状若しくはパターンで形成
された前記磁気記録層に使用される磁性体よりも
低い抗磁力を有する磁性体の層からなる識別符号
層を設けることを特徴とする磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59199304A JPS6177137A (ja) | 1984-09-22 | 1984-09-22 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59199304A JPS6177137A (ja) | 1984-09-22 | 1984-09-22 | 磁気記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6177137A JPS6177137A (ja) | 1986-04-19 |
JPH0313649B2 true JPH0313649B2 (ja) | 1991-02-25 |
Family
ID=16405571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59199304A Granted JPS6177137A (ja) | 1984-09-22 | 1984-09-22 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6177137A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0650053Y2 (ja) * | 1984-12-25 | 1994-12-14 | 大日本印刷株式会社 | 磁気記録媒体をもつカード |
JPS63306528A (ja) * | 1987-06-08 | 1988-12-14 | Nippon Coinco:Kk | 磁気カ−ド |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5593514A (en) * | 1979-01-09 | 1980-07-16 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | Magnetic card recording and reproducing device |
JPS5651136B2 (ja) * | 1975-02-28 | 1981-12-03 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55149839U (ja) * | 1979-04-10 | 1980-10-28 | ||
JPS5847531Y2 (ja) * | 1979-09-20 | 1983-10-29 | 東北金属工業株式会社 | 磁気カ−ド |
-
1984
- 1984-09-22 JP JP59199304A patent/JPS6177137A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5651136B2 (ja) * | 1975-02-28 | 1981-12-03 | ||
JPS5593514A (en) * | 1979-01-09 | 1980-07-16 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | Magnetic card recording and reproducing device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6177137A (ja) | 1986-04-19 |
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