JP2010137404A - ブロックボード及びその製造方法 - Google Patents

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賢一 門田
Oktariyanto Didik
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Abstract

【課題】周面部の加工性に優れたブロックボードを提供すること。
【解決手段】本発明のブロックボード1は、多数の小角材21,21・・が板状に一体化されてなるコア部2、前記小角材21より高比重の木材からなり、該コア部2を挟んでその両側に隣接配置された一対の側面材31,32、前記コア部2と一対の前記側面材31,32とに跨るように該コア部2の両面それぞれに積層接着された添え心板4,4、及び該各添え心板4,4上に積層接着された表面材5,5を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブロックボード及びその製造方法に関する。
従来、合板と同様の用途に用い得る面材として、合板工場の端材等から得られる小断面で長さの短い小角材を、縦継ぎ及び幅継ぎして板状に成形したブロックボードと呼ばれるものが知られている。
しかし、従来のブロックボードは、面材の4側面に小角材が露出したものであったため、側面部の加工性に劣るものであった。
特許文献1には、集成材やランバーコアーなどから中実な長方形に平盤化された芯材の両木口面へ、その木口面用天然無垢材の一対を接着一体化すると共に、上記芯材の両木羽面と上記木口面用天然無垢材の両木羽面には、その木口面用天然無垢材と同じ樹種から成る木羽面用化粧単板の一対を各々連続的な被覆状態に接着一体化する一方、同じく芯材の両平面と上記木口面用天然無垢材の両平面には、やはり木口面用天然無垢材と同じ樹種から成る平面用化粧単板の一対を各々連続的な被覆状態に接着一体化することにより、天然樹木のリアルな木目模様を表出させた化粧板が記載されている。。
特開2001−18205号公報
特許文献1の化粧板においては、周面部、特にリアルな木目模様を目的として化粧単板で被覆した面の加工性に劣るという問題があった。
従って、本発明の目的は、周面部の加工性に優れたブロックボードを提供することにある。
また、本発明の目的は、厚みにむらのないブロックボードを効率よく製造することのできる、ブロックボードの製造方法を提供することにある。
本発明は、多数の小角材が板状に一体化されてなるコア部、前記小角材より高比重の木材からなり、前記コア部を挟んでその外側に隣接配置された少なくとも一対の側面材、前記コア部と一対の前記側面材とに跨るように該コア部の両面それぞれに積層接着された添え心板、及び、前記各添え心板上に積層接着された表面材を有することを特徴とするブロックボードを提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明は、上記ブロックボードの製造方法であって、多数の小角材が板状に一体化されてなるコア部及び該コア部の周囲に配置された側面材に、該コア部及び該側面材に跨るように、前記添え心板及び前記表面材を積層する工程、及びその積層体における、該コア部が配置された部位及び該側面材が配置された部位を、一体的に加圧する工程を具備する、ブロックボードの製造方法を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明のブロックボードは、周面部の加工性に優れている。
また、本発明のブロックボードの製造方法によれば、厚みにむらのないブロックボードを効率よく製造することができる
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明のブロックボードの一実施形態を示す図である。。
本実施形態のブロックボード1は、多数の小角材21,21・・・が板状に一体化されてなるコア部2、該コア部2の周囲に配置された、前記小角材より高比重の木材からなる側面材3(31,32,33,34)、コア部2及び側面材3(31〜34)に跨るように該コア部2の両面それぞれに積層接着された板状の添え心板4,4、及び該各添え心板4上に積層接着された表面材5,5を有するものである。
本実施形態のブロックボード1は、図1に示すように、平面視して長方形状の面材であり、長手方向(図1中X方向)及び幅方向(図1中Y方向)を有している。
個々の小角材21,21・・・は、ブロックボード1のX方向に長い形状を有しており、その長手方向に直交する断面形状は、図2に示すように長方形状である。
コア部2を形成する小角材21,21・・は、縦継ぎされている。即ち、複数の小角材21,21・が、長手方向(X方向)の端部同士を接着剤によって結合された状態で一列をなすように連結されている。この結合は、バットジョイントとされている。また、コア部2を構成する小角材21,21・・は、幅継ぎされている。即ち、複数の小角材21,21・が、X方向に延びる列をなすように縦継ぎされたものが、Y方向に多列に配されており、隣接する列と列との間も、相対向する面同士が接着剤により接合されている。
側面材3(31〜34)は、コア部2の周囲に配置されている。本実施形態のブロックボード1は、コア部2を挟んでその外側に隣接配置された一対の側面材31,32と、コア部2を挟んでその外側に隣接配置された他の一対の側面材33,34とを有している。一対の側面材31,32は、ブロックボード1のY方向の両端部に、それぞれX方向に延びて配置されており、他の一対の側面材33,34は、ブロックボード1のX方向の両端部に、それぞれY方向に延びて配置されている。
各側面材31〜34は、コア部2側の側面3aがコア部2の側面2aに接着剤(図示せず)を介して接着されている。また、ブロックボード1の四隅部においては、側面材33,34それぞれの長手方向の端面が、側面材31,32それぞれの長手方向の側面に接着されている。
小角材21,21・・及び側面材3(31〜34)は、それぞれの長手方向に繊維が配向している。
小角材21,21・・・を構成する木材は、低比重の樹種から得られた低比重材であることが好ましい。低比重材は、比重が、0.06〜0.50であることが好ましく、0.10〜0.40であることがより好ましく、0.15〜0.35であることが更に好ましい。
個々の小角材21,21・・は、基本的に無垢材であり、例えば、合板工場等で得られる端材、合板不適木材(端材、小径木等)、製材端材等から得ることができる。
低比重の樹種としては、ファルカタ(比重0.37)、バルサ(比重0.27)、ドロノキ(ポプラ)(比重0.42)、グメリナ(比重0.44)、スギ(比重0.38)、カメレレ(ユーカリ)(比重0.37〜0.64)等が好ましく、これらの中でも、早生樹で植林木であるファルカタやバルサ、特にバルサが好ましい。比重の値は、(財)日本木材総合情報センターから入手した。コア部2を形成する多数の小角材は、同一樹種から得られた木材であることが好ましいが、異なる樹種から得られた小角材を組み合わせて用いることもできる。なお、バルサ材は比重0.06〜0.27のものを用いることが好ましい。
コア部2が異なる樹種から得られた側面材を組み合わたものである場合、側面材2は、小角材21の平均比重より高比重であることが好ましい。
側面材3には、小角材21より高比重の木材からなるものが用いられる。好ましい側面材3は、無垢材、あるいは、小角材21の平均長さより長い角材を縦継ぎしてなるものである。この場合の縦継ぎ方法は、フィンガージョイント等、角材の端部に形成した凹凸が咬み合う状態で接着一体化されるものが好ましい。
側面材3を構成する木材は、その比重が、小角材21の比重の1.0倍超3.5倍以下、特に1.2〜2.0倍であることが好ましい。また、側面材3は、比重が、0.3〜1.0であることが好ましく、0.32〜0.7であることがより好ましく、0.37〜0.64であることが更に好ましい。
側面材3を構成する木材の樹種は、ファルカタ(比重0.37)、バルサ(比重0.27)、ドロノキ(ポプラ)(比重0.42)、グメリナ(比重0.44)、スギ(比重0.38)、カメレレ(ユーカリ)(比重0.37〜0.64)等が好ましく、これらの中でも、早生樹で植林木であるファルカタ、グメリナ、特にファルカタが好ましい。側面材3を構成する木材は、同一樹種から得られた木材であることが好ましいが、異なる樹種から得られた側面材3を組み合わせて用いることもできる。
コア部2を形成する小角材21,21・・・の厚みT21、及び側面材3の厚みT3(それぞれ、ブロックボードの厚み方向と同方向の厚み,図2参照)は、それぞれ、ブロックボード1全体を軽量化することにより取り扱い性を向上させる等の観点から、ブロックボードの厚みT(図2参照)の50%以上であることが好ましく、より好ましくは50〜80%、更に好ましくは54〜78%である。なお、ブロックボード1の厚みTは、ブロックボード1に面材としての強度を確保すると共に重量化を防止して良好な取り扱い性を確保する観点等から、9〜36mm、特に12〜30mmであることが好ましい。
また、小角材21は、その幅W21(小角材の長さ方向と直交し且つブロックボード1の表裏面と平行な方向の寸法,図2参照)が、35〜55mmであることが好ましく、より好ましくは40〜50mmである。また、小角材21の高さT21と幅W21との比(T21/W21)は、0.05〜0.75であることが好ましく、0.12〜0.68であることがより好ましい。
側面材3は、その幅W3(側面材3の長さ方向と直交し且つブロックボード1の表裏面と平行な方向の寸法,図1,図2参照)が、35〜55mmであることが好ましく、より好ましくは40〜50mmである。また、側面材3の高さT3と幅W3との比(T3/W3)は、0.05〜0.75であることが好ましく、0.12〜0.68であることがより好ましい。
本実施形態のブロックボード1における添え心板4,4及び表面材5,5は、それぞれの平面視形状が、ブロックボード1の平面視形状と同大同形状である。本発明における添え心板4,4及び表面材5,5は、それぞれ木材からなる。
添え心板4,4を構成する木材は、小角材21,21・・の繊維の配向と直交する方向(図1中Y方向)に繊維が配向している。
添え心板4,4は、ブロックボード全体の反り、アバレ等の変形を軽減するとともに、Y方向における強度を高めるものであり、各添え心板4の厚みT4(図2参照)は、1.0〜3.0mm、特に1.5〜2.6mmであることが好ましい。また、各添え心板4の厚みT4は、ブロックボード1の厚みTの5〜25%、特に8〜20%であることが好ましい。
添え心板4,4を構成する木材としては、小角材21に用いる木材と同程度の比重のものを用いることもできるが、小角材21に用いる木材よりも高比重の樹種の木材を用いることが好ましい。添え心板4,4を構成する木材としては、例えば、側面材を構成する木材として上述したもの等を用いることができる。
表面材5,5は、2枚の添え心板4,4それぞれの更に外側に設けられている。
表面材5を構成する木材は、何れも、その繊維方向が、コア部2を構成する小角材21,21・・それぞれの繊維方向と平行である。即ち、表面材5を構成する木材は、繊維が、図1中X方向に配向している。
表面材5としては、例えば単板が好ましく用いられる。美麗な単板を貼着することにより、二次加工が容易となり、また表面単板自身が商品価値を高める。
各表面材5の厚みT5(図2参照)は、0.6〜0.9mm、特に0.7〜0.8mmであることが好ましい。また、各表面材5の厚みT5は、ブロックボード1の厚みTの2.0〜7.5%、特に2.3〜6.6%であることが好ましい。
また、表面材5,5は、ブロックボード1の厚みTに及ぼす割合が少ないため、製品比重への影響は少ない。ブロックボードは加工用基材として好ましく用いられるので、取引先の要望、最終製品の仕様に応じて適切な樹種の表面材を用いることができる。
また、表面材5,5として用いる単板は、例えば、丸太等の木材を、ロータリーレース、ハーフロータリーレース、又はスライサーにより切削することにより得られる。
コア部2と添え心板4,4との間、側面材3と添え心板4,4との間、及び添え心板4,4と表面材5,5との間は、それぞれ、接着剤を介して接合されている。ブロックボード1の構成要素間の接合に用いる接着剤としては、ブロックボード、合板、LVL等の製造に従来使用されている接着剤を特に制限なく用いることができる。好ましい接着剤としては、ユリア樹脂系接着剤、ユリア−メラミン樹脂系接着剤あるいはフェノール樹脂系接着剤、フェノール−メラミン樹脂系接着剤等が挙げられる。
本実施形態のブロックボード1は、各種用途に特に制限なく用いることができ、特に、従来、合板やブロックボードが使用されている各種用途に好ましく用いることができる。例えば、天井、床、壁の下地材、建具等の造作材、机(天板等)、箱棚、タンス、ベッド等の家具、化粧フローリング材などの床材、階段の踏み板、間仕切り壁等の基材等として用いることができる。また、軽量であることが必要とされる船舶、自動車の内装等にも好適に使用することもできる。家具や床材等に用いる場合には、表裏両面の表面材5上、あるいは人の目に触れる側の表面材5上に、樹脂フィルムや化粧紙、突板等からなる化粧シートを貼着することも好ましい。
本実施形態のブロックボード1は、上述した通り、周面部を形成する長方形の短辺及び長辺部に、側面材3(31〜34)が、それぞれ、添え心板4,4間に挟まれた状態に固定されている。
そのため、小角材21,21・・に低比重の木材を用いてブロックボード1の軽量化を図った場合においても、その周面部に固定された、加工性の良い側面材3に各種の加工を施すことができるので、周面部の加工性に優れている。
例えば、ブロックボード1の周面部に実加工を施す場合にも、雄実としての凸部や雌実としての凹部を、該凸部や凹部の縁に欠け等の欠点を生じさせることなく、精度良く形成することができる。また、側面材3が強固に固定されているため、加工時やブロックボード1の使用時に、ボード1から側面材3が外れる等の不都合も生じにくい。なお、実加工を施す場合の雄実及び雌実の断面形状は、各種公知のものを特に制限なく採用することができる。また、実加工は、一枚のブロックボードに、雄実及び雌実の何れか一方のみを設けることもできる。
また、ブロックボード1の周面部に対する加工としては、ボード1の周面部に、木ネジを螺入し固定する加工が挙げられる。また、その木ネジを介して各種の金具を取り付けても良い。本実施形態のブロックボード1は、その周面部に、小角材21より高比重の側面材3が固定されているため、木ネジを、その側面材3に螺入し固定することで、木ねじの被固定部位に割れや欠損等が生じることを防止しつつ、該木ネジを強固に固定することができる。
本発明者らは、木材の比重差が加工性に与える影響を調べるために、JIS A 5908-2003に準拠して、ファルカタとバルサを被試験材として木ねじ保持力を調べた。試験は、ファルカタ及びバルサのそれぞれについて比重がやや異なる10サンプルを用いた。
表1は、その結果を示すものであり、ファルカタとバルサとでは、木ねじ保持力の結果が大きく異なっていた。なお、表1中、接線方向は、一般的な木材に見られるいわゆる年輪の接線と垂直な方向に木ねじを螺入固定した場合の結果であり、半径方向は、木材の半径に直交する方向に木ねじを螺入固定した場合の結果である。
Figure 2010137404
また、建具の加工に使用するルーターで、ファルカタとバルサの表面を、それぞれ繊維方向に切削部を移動させ、表面をなぞるように加工した結果、バルサの表面には、比較的大きな、ささくれ状のめくれが多数生じたのに対し、ファルカタの表面には、そのようなめくれは小さいものが僅かに生じた程度であった。
ブロックボード1の周面部に対する加工の更に他の例としては、建具を製造する工程においては、蝶番やストライク受けなどの金具をとりつけるための掘り加工等が挙げられる。
次に、本発明のブロックボードの製造方法の好ましい一実施態様について、上述したブロックボード1を製造する場合を例に、図3及び図4を参照して説明する。
先ず、複数の小角材21,21・・を、長手方向の端面同士を接着することにより縦継ぎして棒状体20を得る。得られた棒状体20の複数本を、図3に示すように、横方向に並べる。個々の棒状体は、木口面の長方形の長辺が鉛直方向に向き短辺が水平方向に向くように配置する。そして、棒状体の小角材21のジョイント部の配置を調整する。ジョイント部の配置は、小角材21の長手方向のジョイント部が、なるべく横一列に並ばないようにし、好ましくは、図3(a)のように、千鳥状に配置されるようにする。
次いで、そのように並べた多数の小角材21の上面に、接着剤24を塗工する。図3(b)には、ハンドローラーを用いて接着剤を塗工する様子を示したが、ハンドローラーに代えて、刷毛塗りしても良く、更に各種公知の接着剤塗布装置を用いても良い。
図3(b)には、縦横に並べた多数の小角材21を、図3(a)の直線23で、小角材21の幅方向に亘って切断した状態が示されている。このような切断は、これより後の工程で行うこともできる。
そして、片面に接着剤を塗工した多数の小角材21を、その配置状態を維持したまま、図3(c)に示すように起立させ、小角材一体化装置6の一対の壁面61,62間に導入する。小角材一体化装置6は、相対向する互いに平行な一対の壁面61,62、水平な載置面63、小角材の押圧部64及び抑え部65を備えている。一対の壁面61,62は、水平な載置面63と垂直をなし、それぞれの下端と水平な載置面63との間には、小角材21の鉛直方向の高さよりやや広い幅の隙間が設けられている。
載置面63には、一本の側面材31を、片側を抑え部65に当接させた状態で載置しておき、その状態で、小角材一体化装置6を作動させる。小角材一体化装置6を作動させると、押圧部64が、図3(c)中の矢印P方向に移動し、一対の壁面61,62間に配された多数の小角材21のうちの最も下に位置する小角材21を、その長手方向の前後に位置する他の小角材21と共に押圧して移動させ、それらを、側面材31の側面に押しつけて接着させる。この接着が終了すると、押圧部64は、再び元の位置に戻り、再び、図中の矢印P方向に移動し、次の段の小角材21を、該小角材21の長手方向の前後に位置する他の小角材21と共に移動させ、側面材31の側面に押しつけて接着した上記の小角材21に対して接合させる。このような小角材21の移動及び接着を繰り返すことにより、図3(d)に示すような、多数の小角材21が縦横に並んで板状に一体化されたコア部2が得られる。得られたコア部2における、小角材21の長手方向の連結部に隙間25がある場合には、該隙間25を、パテ26等で埋める補修を行う。
得られたコア部2は、平面視長方形状であり、その長方形の一辺に側面材31が接着剤を介して固定されているものである。その長方形の残りの3辺にも、側面材32〜34を接着剤を介して固定する。側面材31〜34は、図1に示すように、コア部2を取り囲むように配置する。前記側面材31は、一対の壁面61,62間に、小角材21を導入する前に導入し、押圧部64の押圧による移動によって、抑え部65に当接させた状態としておくこともできる。また、他の一本の側面材32は、一対の壁面61,62間に、小角材21を導入した後に導入し、押圧部64の押圧による移動によって、コア部2の最後に接着させることもできる。
次いで、このようにして得られた、コア部2と側面材31〜34の一体化物7に対して、サンダー等を用いて公知の厚み均一化処理を施す。そして、コア部2と側面材31〜34の一体化物7を、添え心板4,4及び表面材5,5を一体化させるために、平盤プレスを用いた熱圧処理を行う。熱圧処理は、例えば、図4に示すように、平盤プレスの被加圧物載置面81に、一方の表面材5、一方の添え心板4、コア部2と側面材31〜34の一体化物7、他方の添え心板4、及び他方の表面材5を、各界面に接着剤を介在させて、この順に載置した後、平面状の加圧面82を有する上盤83で、これらを一体的に加圧することにより行う。上盤83による加圧は、2枚の表面材5、2枚の添え心板4、及びコア部2と側面材31〜34の一体化物7(積層体)における、コア部2が配置された部位及び該側面材31〜34が配置された部位を、一体的に加圧するものである。
このようにして、上述した構成のブロックボード1が得られる。
本実施態様の製造方法によれば、平盤プレスを用いた熱圧処理を、コア部2が配置された部位及び側面材31〜34が配置された部位を一体的に加圧して行っているため、2枚の添え心板4間が、多数の小角材21のみで構成されている場合に比べて、厚みの均一性に優れたブロックボード1が得られる。
以上、本発明のブロックボード及びその製造方法の一実施形態について説明したが、本発明のブロックボード及びその製造方法は、上述した実施形態に制限されず、適宜変更可能である。
例えば、上述した実施形態のブロックボード1においては、コア部2を囲むように4本の側面材31〜34が配されていたが、コア部2の周囲に、一対の側面材31,32のみ、あるいは一対の側面材33,34のみが配置されていても良い。また、コア部2の周囲に、一対の側面材31,32に加えて、一本の側面材33又は34のみが配置されていても良い。
また、ブロックボードの製造方法においては、コア部2と側面材31〜34の一体化物7の上面のみに添え心板4及び表面材5を積層して熱圧処理を施して一体化させた後、それを裏返して、他の添え心板4及び表面材5を積層し、熱圧処理によりそれらを一体化させても良い。
また、上述したブロックボードの製造方法の製造方法において、一対の壁面61,62間に多数の小角材21を導入する前と後、及び多数の小角材21を導入している間に1本又は複数本の側面材を導入し、コア部2と側面材3の一体化物7として、一対の側面材31,32間に、中間側面材を有するものを得、これに、他の側面材33,34を固定した後、2枚の添え心板4及び2枚の表面材5を熱圧処理により一体化させることもできる。この場合、得られたボードを、そのまま、ブロックボードとして用いることもできるし、中間側面材の位置で切断して、複数枚のブロックボードを得ることもできる。
図1は、本発明のブロックボードの一実施形態を一部破断して示す平面図である。 図2は、図1のII−II線断面を拡大して示す断面図である。 図3は、本発明のブロックボードの製造方法の一実施形態の説明図である。 図4は、本発明のブロックボードの製造方法に好ましく用いられる平盤プレスの一例を示す図である。
符号の説明
1 ブロックボード
2 コア部
21 小角材
3,31〜34 側面材
4 添え心板
5 表面材
6 小角材一体化装置

Claims (3)

  1. 多数の小角材が板状に一体化されてなるコア部、
    前記小角材より高比重の木材からなり、前記コア部を挟んでその外側に隣接配置された少なくとも一対の側面材、
    前記コア部と一対の前記側面材とに跨るように該コア部の両面それぞれに積層接着された添え心板、及び
    前記各添え心板上に積層接着された表面材を有することを特徴とするブロックボード。
  2. 前記小角材より高比重の木材からなる側面材が、前記コア部を囲むように4本配置されており、前記添え心板が、前記コア部及び該4本の側面材に跨るように積層接着されている、請求項1記載のブロックボード。
  3. 請求項1又は2記載のブロックボードの製造方法であって、
    多数の小角材が板状に一体化されてなるコア部及び該コア部の周囲に配置された側面材に、該コア部及び該側面材に跨るように、前記添え心板及び前記表面材を積層する工程、及びその積層体における、該コア部が配置された部位及び該側面材が配置された部位を、一体的に加圧する工程を具備する、ブロックボードの製造方法。
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